JP5420711B2 - フリーホイールダイオードを有する回路装置 - Google Patents

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Description

本発明は、少なくとも一つのスイッチング素子とこれに並列に接続されたフリーホイールダイオードとを有する回路装置に関するものである。本発明は、わけても整流素子を搭載するパワー半導体モジュールに適用して有用である。
半導体パワーモジュールはインバータを構成する素子として幅広い分野で使用されている。特に、スイッチング素子にSi-IGBT (Insulated Gate Bipolar Transistor)を、フリーホイールダイオードにSi-PiNダイオード(以下、PND)を用いたパワーモジュールは、高耐圧・低損失に優れ、鉄道・家電など幅広い分野で使用されている。近年、省エネが重要性を増しており、パワーモジュールには、更なる低損失化が求められている。パワーモジュールの損失はパワーデバイスの性能で決まるが、Si-IGBTは年々高性能化しているのに対して、Si-PNDは大きなブレークスルーがないのが現状である。現状のダイオードでは、IGBTのターンオンの際にダイオード中に蓄積されたキャリアが排出されるリカバリ電流が問題となっており、スイッチング損失を増大させる他ノイズの原因にもなっている。その為、リカバリの少ないダイオードが強く求められている。しかし、Si-PNDの特性は既に、ほぼSiの材料物性で決まる領域に達しているため、大幅なリカバリ電流の低減は難しい状況である。これまでに、リカバリ電流を抑制するため技術として、PNDのアノード側の表面にショットキー界面を持つ領域を設け少数キャリアの注入を制限する技術などが開発されている。尚、ショットキー領域を有するPNDの一例が特許第2590284号公報(特許文献1)に示されている。
一方、炭化珪素(SiC)を基体とするパワー素子は、SiCの優れた物理特性から、Siのパワー素子を凌駕する性能が期待されている。SiCは破壊電界強度が大きいため、Siに比べ素子を大幅に薄くできることから、ユニポーラデバイスであっても高耐圧化と通電時の低抵抗化を同時に達成できる。又、バイポーラデバイスであっても、素子を薄くできることから、デバイスに蓄積されるキャリアが少なくなりスイッチング特性を向上させることができるという特徴もある。SiCデバイスのなかでも、ダイオードはスイッチング素子に比べ低オン抵抗化、大容量化が進んでいる。このため、Si-IGBTとSiCのダイオードを組み合わせることにより、低損失化を実現する試みが行われている。尚、Si-IGBTとSiCのダイオードを組み合わせた例が特開2006-149195号公報(特許文献2)に示されている。
SiCのダイオードは、Siと異なりショットキーバリアダイオード(以下、SBD)でも3kV以上の高耐圧を出すことが可能なため、耐圧クラスに応じてSBDとPNDを使い分けることができる。SBDはPNDに比べて、拡散電位が小さく定格電流通電時の順電圧を低く抑えられるため、低耐圧領域で用いられる。又、ユニポーラデバイスであるため、IGBTターンオンの際のリカバリ電流を非常に小さくすることができる。しかし、逆にリカバリ電流がほぼゼロになってしまうため、電流が急峻に変化し回路内の容量とインダクタンス成分の共振によるスイッチングノイズが発生してしまう。ノイズは素子を破壊するだけでなくシステム全体に障害を起こす可能性がある。更に、SBDはPNDに比べ大電流を流すことができないため、サージと呼ばれる瞬間的な大電流で素子が破壊する恐れがある。一方、PNDは拡散電位が高いために低耐圧領域では定格電流通電時の順電圧が高くなってしまうが、バイポーラデバイスであるためドリフト層の厚さによる電圧増加分が少ない。従って、高耐圧領域ではSBDに比べ定格電流通電時の順電圧が小さくなる。又、大電流を流すことができるためサージに対する耐量も高い。このように、SBDとPNDはそれぞれ長所短所があり、用途に応じて使い分けることが求められる。
一方で、近年、これら2種類のダイオードを組み合わせた素子としてMPS(Merged PiN Schottky)という構造も提案されている。これは、アノード側にPN接合領域とショットキー接合領域を併せ持つ構造である。そして、通常動作領域では主にショットキー接合領域が働き、サージ電流が流れる際はPN接合領域が動作し素子を守る構造となっている。又、逆バイアス時はPN接合領域から空乏層が伸びショットキー接合領域が高電界にさらされないため、ショットキー接合からのリーク電流を抑制できるという特徴もある。尚、MPSの一例がProceedings of ISPSD2006, 305, “2nd Generation SiC Schottky Diode: A new benchmark in SiC device ruggedness”(非特許文献1)に示されている。
特許第2590284号公報 特開2006-149195号公報
しかしながら、MPS構造を含め、通常動作でSBDのみが動作するデバイスにおいては、先に述べた回路内の容量とインダクタンス成分の共振によるノイズが発生してしまう。ノイズを抑制するためには、少しリカバリ電流を流してスイッチングをソフトにすればよいが、上記のMPS構造では、通常動作領域でPNDは動作せずリカバリ電流はほとんど流れないため、ノイズを抑制することはできない。このMPS構造は、図9に示す構造を持っている。アノード側にPN接合領域とショットキー接合領域を併せ持つ構造である。高濃度N型層14とN型ドリフト層13が積層されており、N型ドリフト層13内に複数のp型不純物層12及びp型ターミネーション層16が形成されている。p型不純物層12に対しては、コンタクトメタル層11を介してアンード電極10が形成されている。尚、図の符号11と13の界面がショットキー接合部、符号12と13の界面がpn接合部である。又、高濃度N型層14の裏面にはカソード電極15が形成される。又、層17は絶縁体層である。
一方、3kV以上の高耐圧用途では、MPS構造でも通常動作領域でPNDとSBDの順電圧が同程度になることがあるため、2種類のダイオードが同時に動作しノイズを低減できる可能性がある。しかし、上記MPS構造をそのまま高耐圧用途に適用しても、電位勾配はショットキー領域に集中し、PN接合領域近傍での電位勾配がほとんど生じなくなり、PN接合の拡散電位以上の電圧をかけてもPNDが動作しないという難点があった。
以上の技術的背景の下に、本願発明は、既存の変換回路におけるノイズを低減しつつ、当該回路の導通損失を低減せんとするものである。
本発明は、パワーモジュール内のフリーホイールダイオードの構成を、SBDとPNDとを別チップで並列に配置することに最も大きな特徴を有する。前記SBDとしては、シリコンより大きなバンドギャップを有する半導体材料を母材とするもの、前記PNDとしては、シリコン或いはシリコンより大きなバンドギャップを有する半導体材料を母材とするものが用いられる。以下の本願発明の主な形態を列挙する。
(1)SiC−MOSFETと、これに並列に接続されたフリーホイールダイオードとを有し、
前記フリーホイールダイオードが、シリコンより大きいバンドギャップを有する半導体材料を母材とするショットキーバリアダイオードとシリコンPiNダイオードとが並列に接続して構成され、且つ
これらのショットキーバリアダイオードとシリコンPiNダイオードとが別体のチップなることを特徴とする回路装置である。
(2)SiC−MOSFETと、これに並列に接続されたフリーホイールダイオードを有し、
前記フリーホイールダイオードが、PiNダイオードと、直列に接続された二つ以上のショットキーバリアダイオードとで構成され、
前記ショットキーバリアダイオードが、シリコンより大きいバンドギャップを有する半導体材料を母材とし、
前記PiNダイオードが、シリコンよりもバンドギャップが大きい半導体材料を母材とし、且つ
前記ショットキーバリアダイオードと前記PiNダイオードとが各々別体のチップなることを特徴とする回路装置である。
(3)前記シリコンより大きいバンドギャップを有する半導体材料が、炭化珪素(SiC)又は窒化ガリウム(GaN)であることを特徴とする前項(1)に記載の回路装置である。
(4)前記ショットキーバリアダイオードと前記PiNダイオードとを構成するシリコンより大きいバンドギャップを有する半導体材料が、炭化珪素(SiC)又は窒化ガリウム(GaN)であることを特徴とする前項(2)に記載の回路装置である。
(5)前記ショットキーバリアダイオードが複数個の並列したショットキーバリアダイオードのチップで構成され、前記PiNダイオードのチップ数が、前記ショットキーバリアダイオードのチップ数より少ないことを特徴とする前項(1)に記載の回路装置である。
(6)前記PiNダイオードの接合面積が、前記ショットキーバリアダイオードの接合面積より少ないことを特徴とする前項(1)に記載の回路装置である。
(7)前記ショットキーバリアダイオードが、ジャンクションバリアショットキーダイオードであることを特徴とする前項(1)或いは(2)に記載の回路装置。
以上、本願発明の骨子を説明したが、本願発明によれば、基本的にSBDとPNDを別チップで並列に接続するため、各ダイオードに等しく電圧がかかり独立に動作する。又、SBDとPNDの順電圧が等しくなる電流領域付近で使用するため、SBDの優れたリカバリ特性を維持しながらノイズを低減することができる。
本願発明によれば、既存の変換回路におけるノイズを低減できる。
本発明によるモジュールの第1の実施例の回路図である。 本発明によるモジュールの第1の実施例の斜視図である。 本発明によるモジュールの第1の実施例の電流電圧特性図である。 本発明によるモジュールの第1の実施例の効果を示す説明図である。 本発明によるモジュールの他の実施例の回路図の一部である。 本発明によるモジュールの他の実施例の斜視図である。 本発明によるモジュールの第2の実施例の回路図の一部である。 本発明によるモジュールの第2の実施例の電流電圧特性図である。 これまでの代表的なMPS構造の断面図である。
以下、本願発明の実施例を図面を用いて説明する。
実施例1を説明する。本例は、少なくとも、一つ以上のスイッチング素子と、これに並列に接続されたフリーホイールダイオードとを有し、前記フリーホイールダイオードが、シリコンより大きいバンドギャップを有する半導体材料を母材とするショットキーバリアダイオードとシリコンPiNダイオードとが並列に接続して構成され、且つ、これらのショットキーバリアダイオードとシリコンPiNダイオードとが別体のチップなることを特徴とする回路装置の例である。尚、前記シリコンよりもバンドギャップが大きい半導体材料の代表的な例は炭化珪素(SiC)である。又、この材料として、窒化ガリウム(GaN)をも用いることが出来る。尚、フリーホイールダイオードとは、スイッチング素子のスイッチングに基づく回路の突然の変化を平滑化して、特性の電圧を保持し、スイッチング素子のオフ時には負荷に必要な電流を流す役割の、当該スイッチング素子の保護の役割を担うものである。
図1は本発明の第一の実施例で、パワーモジュールをインバータ回路に用いた際の回路図の主要部を示したものである。図2はパワーモジュールの一部の斜視図である。尚、図2では、前記スイッチング素子Si−IGBT2とSi−IGBT2’とで、図1におけるIGBT2の相当する。そして、パワーモジュールの中にSi-IGBT2に対して、SiC-SBD3及びSi-PND4が並列に接続されている。Si−IGBT2の両端が当該インバータ回路の電源に接続されている。こうしたインバータ回路の構成要素は、実装基板8上に、図2に例示するように配置されている。尚、図2は回路の一部を例示したもので、全回路を示すものではない。図2での各符号は図1のそれと同様である。尚、符号5はエミッター端子、符号6はゲート端子、符号7はコレクタ端子を示す。
本実施例の動作を簡単に説明する。3相インバータ回路においては、直列に接続されたふたつのIGBT(IGBT3およびIGBT3')が3相並列に接続されており、計6つのIGBTを順次オンオフさせることにより直流を任意の交流に変換することができる。IGBTに並列に接続されたダイオード(ショットキーバリアダイオード3、3'およびPiNダイオード4、4')はIGBTがオフしている際に必要な電流を担う役割を果たしている。例えば、IGBT3をターンオフさせると、負荷に流れていた電流はIGBT3'に並列に接続されたショットキーバリアダイオード3'およびPiNダイオード4'に流れる。このとき、それぞれのダイオードに流れる電流比はダイオードの面積比および静特性で決まる。一方、この状態でIGBT3'をターンオンさせるとショットキーバリアダイオード3'およびPiNダイオード4'に流れていた電流は止まり、逆にダイオードに蓄積されていたキャリアが逆方向にリカバリ電流として流れる。このリカバリ電流はスイッチング損失を増大させる要因になるが、回路の共振によるノイズを抑制するダンパーの役割を担うという側面も持っている。
SiC-SBDにSiのPNDを組み合わせた事に起因して、次の利点が生ずる。Si-PNDはSiC-PNDに比べてリカバリ電流が多いため、小面積のSi-PNDを混載するだけでノイズを抑制することができる。図3にSiC-SBDとSi-PNDの静特性の比較を示す。図には素子定格と通常使用する領域(斜線部)の例を示している。Si-PNDを用いる際の特徴としては、図4に示すように、SiC-SBDとSi-PNDの静特性が似ているため、どの電流領域においてもSiC-SBDとSi-PNDに流れる電流の比率をほぼ一定にすることができるという点である。そのため、SiC-SBDとSi-PNDに流れる電流の比率を常に最適に保つことができるため、ノイズとリカバリのトレードオフはより効果的に改善できる。また、本実施例ではどの耐圧クラスでもSiC-SBDとSi-PNDの静特性は比較的近いため、耐圧に関係なく有効である。本実施例では、各デバイスの耐圧の例は4.5kVである。
次に具体的な特性例を説明する。図4に、SiC-SBDのみでインバータ回路を構成した場合、Si-PNDのみの場合、及び、SiC-SBDとSi-PNDとを混載した場合のリカバリ特性を、比較して示す。各々の場合を、図中に、SiC-SBD、Si-PND、及び混載と記した。各図において、横軸が時間、縦軸が電流或いは電圧を示す。SBDのみの場合、リカバリ電流31は非常に小さいが、回路内の容量とインダクタンス成分の共振によるノイズが発生(41)してしまう。PNDのみの場合は、リカバリ電流32は大きくなるがスイッチングがソフトになるためノイズは発生しない(42)。一方、SiC-SBDとSi-PNDとを混載した場合は、リカバリ電流33はSBDとPNDの中間となるが、PNDが動作するためノイズは発生しない(43)。
SBDとPNDの面積比はSBDが多い方が望ましい。なぜなら、リカバリ電流はSBDの方が小さいため、損失の観点では電流の大部分はSBDに流した方が有利で、PNDはノイズを低減するために最低限の面積だけ混載すればよいからである。ノイズを低減するために必要なPNDの比率に関しては回路のインダクタンス等により変化するが、概ねPNDに流れる電流が半分以下でノイズは低減できる。また、面積比を変える手段としては各チップの面積を変えるのではなく、図5および図6に示すようにそれぞれのチップ数を変えることが有効である。これにより面積比を簡単に変えることができる。
又、本実施例ではSBDとPNDを別チップで混載している。これは、先にも述べたとおり耐圧3.3kV以上ではMPS構造を作成してもPNDが正常に動かないためである。同一チップ上にSBDとPNDを配置した場合でも、PN接合領域を十分広くとればPNDの中心付近は正常に動作するが周辺部は動作しない。一方、別チップにすれば、すべてのアクティブ領域でダイオードが正常に動作するため面積的なロスがないだけでなく、プロセスの簡略化や歩留まりの向上も期待できる。現在、SiCの基板には、PN接合に悪影響を及ぼすといわれている基底面転位が数多く存在する。従って、PN接合を有するPNDはSBDに比べ歩留まりが低い。その為、SBDとPNDを同一チップ上に形成するよりも、別チップにしてあとで組み合わせる方がトータルの歩留まりが向上し、コストを低減できる。基板品質が改善された場合でも、PNDは接合をイオン注入で形成することにより欠陥が入りやすいため、同様の効果がある。
この第1の実施例は、SiC-SBDとSiC-PNDの組み合わせであったが、SBDはジャンクションバリアショットキーダイオード(JBS)に置き換えても良い。JBSとはSBDの表面にP領域を持った構造で、逆バイアス時にPN接合から空乏層が伸びショットキー界面を保護するタイプのデバイスである。MPSとの違いは、P領域にオーミックコンタクトをとっておらずPN接合領域がダイオードとして働かない点である。そのため、JBSの順方向特性はSBDと同様であり、本実施例にも適用可能である。
次に、実施例2を説明する。本例は、少なくとも、一つ以上のスイッチング素子と、これに並列に接続されたフリーホイールダイオードを有し、前記フリーホイールダイオードが、シリコンより大きいバンドギャップを有する半導体材料を母材とするショットキーバリアダイオードと、直列に接続された二つ以上のPiNダイオードとが並列に接続して構成され、前記PiNダイオードが、シリコンよりもバンドギャップが大きい半導体材料を母材とし、且つ前記ショットキーバリアダイオードと前記PiNダイオードとが各々別体のチップなることを特徴とする回路装置の例である。
図7は、実施例2で、パワーモジュールをインバータ回路に用いた際の回路の一部を示したものである。図1の例と異なる点は、(1)第1点は、シリコン半導体よりなるPiNダイオードに変えて、シリコンよりもバンドギャップが大きい半導体材料になるPiNダイオードを用いること、(2)第2点は、こうしたショットキーバリアダイオードを直列に接続されて用いられる点である。前記シリコンよりもバンドギャップが大きい半導体材料の代表的な例は炭化珪素(SiC)である。又、この材料として、窒化ガリウム(GaN)をも用いることが出来る。図8に、本例の電圧電流特性を例示する。実線の曲線がSiCのPNDの特性、点線の曲線がSiCのSBDを二つ直列の接続したものの特性である。通常、SiC−PNDとSiC−SBDは静特性が大きく異なり、通常動作領域でふたつのダイオードが同時に動作することはほとんどなかったが、SiC−SBDを2直列にし電流が立ち上がる電圧を上げることによりふたつのダイオードが同時に動作する領域が生じている。これにより、実施例1と同様にSiC−PNDのリカバリ電流によりノイズを抑制しつつSiC−SBDの混載によりトータルのリカバリ電流を小さくすることで損失を抑制することができる。
なお、上記の実施例において、スイッチングデバイスはSi-IGBT以外のデバイス、例えばSi-GTO(Gate Turn On Thyristor), SiC-MOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field Effect Transistor), SiC-JFET(Junction Field Effect Transistor)などでもよい。
本願発明は、少なくとも一つのスイッチング素子を有し、当該スイッチング素子がオフになると導通になり、スイッチング素子がオンになると逆方向にバイアスされるダイオードを有する回路装置、もしくは回路モジュールであるが、本願発明は、特に、直交変換に用いるインバータ、整流器、或いは直流変換器など、各種変換器に適用して、極めて有用である。
1:インバータ回路の電源、2:Si-IGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)、3:SiC-ショットキーバリアダイオード(SBD)、4:SiC-PiNダイオード(PND)、5:エミッタ端子、6:ゲート端子、7:コレクタ端子、8:実装基板、9:Si-PiNダイオード(PND)、10:アノード電極、11:コンタクトメタル、12:P型不純物層、13:N型ドリフト層、14:高濃度N型層、15:カソード電極、16:P型ターミネーション層、17絶縁体層。

Claims (8)

  1. SiC−MOSFETと、これに並列に接続されたフリーホイールダイオードとを有し、
    前記フリーホイールダイオードが、シリコンより大きいバンドギャップを有する半導体材料を母材とするショットキーバリアダイオードとシリコンPiNダイオードとが並列に接続して構成され、且つ
    これらのショットキーバリアダイオードとシリコンPiNダイオードとが別体のチップなることを特徴とする回路装置。
  2. SiC−MOSFETと、これに並列に接続されたフリーホイールダイオードを有し、
    前記フリーホイールダイオードが、PiNダイオードと、直列に接続された二つ以上のショットキーバリアダイオードとで構成され、
    前記ショットキーバリアダイオードが、シリコンより大きいバンドギャップを有する半導体材料を母材とし、
    前記PiNダイオードが、シリコンよりもバンドギャップが大きい半導体材料を母材とし、且つ
    前記ショットキーバリアダイオードと前記PiNダイオードとが各々別体のチップなることを特徴とする回路装置。
  3. 前記シリコンより大きいバンドギャップを有する半導体材料が、炭化珪素(SiC)又は窒化ガリウム(GaN)であることを特徴とする請求項1に記載の回路装置。
  4. 前記ショットキーバリアダイオードと前記PiNダイオードとを構成するシリコンより大きいバンドギャップを有する半導体材料が、炭化珪素(SiC)又は窒化ガリウム(GaN)であることを特徴とする請求項2に記載の回路装置。
  5. 前記ショットキーバリアダイオードが複数個の並列したショットキーバリアダイオードのチップで構成され、前記PiNダイオードのチップ数が、前記ショットキーバリアダイオードのチップ数より少ないことを特徴とする請求項1に記載の回路装置。
  6. 前記PiNダイオードの接合面積が、前記ショットキーバリアダイオードの接合面積より少ないことを特徴とする請求項1に記載の回路装置。
  7. 前記ショットキーバリアダイオードが、ジャンクションバリアショットキーダイオードであることを特徴とする請求項1に記載の回路装置。
  8. 前記ショットキーバリアダイオードが、ジャンクションバリアショットキーダイオードであることを特徴とする請求項2に記載の回路装置。
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