JP5420620B2 - ゴム組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、ゴム組成物に関し、詳細には、タイヤに好適に使用されるゴム組成物に関する。
近年、自動車タイヤに要求される特性は低燃費のほか、操縦安定性、耐摩耗性、乗り心地等多岐にわたり、これら性能を向上するために種々の工夫がなされている。これらの性能のうち、特にタイヤのグリップ性能と転がり抵抗特性(低燃費性)は、いずれもゴムのヒステリシスロスに関する特性である。一般に、ヒステリシスロスを大きくするとグリップ力は高くなり制動性能が向上するが、転がり抵抗も大きくなり燃費の増大をもたらす。このように、グリップ性能と転がり抵抗特性は相反する関係にあるため、両特性を同時に満足させるべく種々のタイヤ用ゴム組成物が提案されている。
例えば、低燃費化を目的としてシリカを使用する方法が多数報告されている。しかし、シリカを配合したゴム組成物は、走行を重ねるとゴムの剛性が低下し、大幅にグリップ力が低下することが判明している。また、シリカはその表面官能基であるシラノール基が水素結合するために、シリカ粒子同士が凝集する傾向にあり、ゴム中へのシリカ粒子の分散が不充分となりゴム組成物へのムーニー粘度が高くなり、押し出しなどの加工性に劣るなどの問題が生じる。
このような問題を解決するために、シリカ表面のシラノール基と結合してシリカ同士の凝集を防ぎ、加工性を改善するはたらきを有するシランカップリング剤を配合したゴム組成物が開示されている(特許文献1参照)。
しかし、シリカとシランカップリング剤の反応は水分やpHの影響を受けやすく、混合の条件によって反応性や反応形態が変わるため制御が難しいという問題がある。また、シランカップリング剤は、シリカと反応すると同時にシリカの分散剤としての役目も果たしているが、分散性と反応性は拮抗関係にあるため、反応性を高めようとすると分散性が低下し、分散性を向上させようとすると反応性が低下するおそれがあるなど、シランカップリング剤の特性を十分に活かせていないのが現状である。
特開2002−338750号公報
本発明は、タイヤの耐摩耗性、転がり抵抗性能およびウェットグリップ性能を全て向上させることが可能なゴム組成物を提供することを目的とする。
本発明は、ゴム成分100重量部に対して、シリカを5〜150重量部、および該シリカ100重量部に対して、平均重合度が3〜100であり、水の存在下で重合したビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィドのみの重合体を1015重量部含有し、前記重合体の重合において存在する水に対するビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィドの重量比が35/12〜35/2であるゴム組成物に関する。
ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィドのみの重合体の平均重合度が5〜80であることが好ましい。
本発明によれば、ゴム成分およびシリカとともに、シランカップリング剤を処理して重合させた重合体を含有したゴム組成物をタイヤに好適に使用することにより、タイヤの耐摩耗性、転がり抵抗性能およびウェットグリップ性能を全て向上させることができる。
本発明のゴム組成物は、ゴム成分、シリカ、およびシランカップリング剤の重合体からなる。
ゴム成分としては、天然ゴム(NR)および/またはジエン系ゴム成分からなる。ジエン系ゴム成分としては、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、ブタジエンゴム(BR)、イソプレンゴム(IR)、エチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)、クロロプレンゴム(CR)、アクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)、ブチルゴム(IIR)、ハロゲン化ブチルゴムなどが挙げられる。これらのゴムは、単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明のゴム組成物はシリカとしては特に制限はなく、従来ゴム補強用として慣用されているもの、例えば乾式法シリカ、湿式法シリカなどの中から適宜選択して用いることができる。
シリカの窒素吸着比表面積(N2SA)が100m2/g以上が好ましく、120m2/g以上がより好ましい。シリカのN2SAが100m2/g未満では、補強効果が小さい傾向がある。また、シリカのN2SAは、300m2/g以下が好ましく、280m2/g以下がより好ましい。300m2/gをこえると、分散性が低下し、ゴム組成物の発熱性が増大するため好ましくない。
シリカの含有量は、ゴム成分100重量部に対して5重量部以上、好ましくは10重量部以上、より好ましくは15重量部以上である。シリカの含有量が5重量部未満では充分な低発熱性、ウェットグリップ性能が得られない。また、シリカの含有量は、ゴム成分100重量部に対して150重量部以下、好ましくは120重量部以下、より好ましくは100重量部以下である。シリカの含有量が150重量部をこえると、加工性、作業性が悪化するため好ましくない。
シランカップリング剤の重合体の製造方法は、従来から公知の方法に基づき、例えば、加水分解触媒存在下、上記シランカップリング剤に水を加え部分加水分解を行なうことにより得ることができる。
シランカップリング剤の重合体に用いられるシランカップリング剤としては、従来からシリカ充填剤と併用される任意のシランカップリング剤とすることができる。具体的には、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、ビス(2−トリエトキシシリルエチル)テトラスルフィド、ビス(4−トリエトキシシリルブチル)テトラスルフィド、ビス(3−トリメトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、ビス(2−トリメトキシシリルエチル)テトラスルフィド、ビス(4−トリメトキシシリルブチル)テトラスルフィド、ビス(3−メチルジエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、ビス(2−メチルジエトキシシリルエチル)テトラスルフィド、ビス(4−メチルジエトキシシリルブチル)テトラスルフィド、ビス(3−メチルジメトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、ビス(2−メチルジメトキシシリルエチル)テトラスルフィド、ビス(4−メチルジメトキシシリルブチル)テトラスルフィド、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)トリスルフィド、ビス(2−トリエトキシシリルエチル)トリスルフィド、ビス(4−トリエトキシシリルブチル)トリスルフィド、ビス(3−トリメトキシシリルプロピル)トリスルフィド、ビス(2−トリメトキシシリルエチル)トリスルフィド、ビス(4−トリメトキシシリルブチル)トリスルフィド、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィド、ビス(2−トリエトキシシリルエチル)ジスルフィド、ビス(4−トリエトキシシリルブチル)ジスルフィド、ビス(3−トリメトキシシリルプロピル)ジスルフィド、ビス(2−トリメトキシシリルエチル)ジスルフィド、ビス(4−トリメトキシシリルブチル)ジスルフィド、ビス(3−メチルジエトキシシリルプロピル)ジスルフィド、ビス(2−メチルジエトキシシリルプロピル)ジスルフィド、ビス(4−メチルジエトキシシリルプロピル)ジスルフィド、ビス(3−メチルジメトキシシリルプロピル)ジスルフィド、ビス(2−メチルジメトキシシリルプロピル)ジスルフィド、ビス(4−メチルジメトキシシリルブチル)ジスルフィド、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、2−メルカプトエチルトリメトキシシラン、2−メルカプトエチルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリエトキシシラン、3−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン等が挙げられる。
シランカップリング剤の重合体に用いられるシランカップリング剤としては、下記一般式(1)で表されるシランカップリング剤が好適に使用される。
(Cn2n+1O)3−Si−(CH2)m−Sl−(CH2)m−Si−(Cn2n+1O)3
(1)
(式(1)中、nは1〜3の整数、mは1〜4の整数、lはポリスルフィド部の硫黄原子の数であり、lの平均値は2.1〜3.5の正数である。)
式(1)で表されるシランカップリング剤としては、例えば、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ポリスルフィド、ビス(2−トリエトキシシリルエチル)ポリスルフィド、ビス(3−トリメトキシシリルプロピル)ポリスルフィド、ビス(2−トリメトキシシリルエチル)ポリスルフィド、ビス(4−トリエトキシシリルブチル)ポリスルフィド、ビス(4−トリメトキシシリルブチル)ポリスルフィドなどが挙げられ、カップリング剤添加効果とコストの両立からビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィド等が好適に用いられる。これらシランカップリング剤は1種、または2種以上組み合わせて用いてもよい。
使用される加水分解縮合触媒としては、従来から公知の種々のものを使用することができる。具体例としては、例えば、酢酸、酪酸、シュウ酸、酒石酸、マレイン酸、クエン酸などの有機酸類、酢酸ナトリウム、酪酸ナトリウム、シュウ酸ナトリウム、酒石酸ナトリウム、マレイン酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、酢酸カリウム、酪酸カリウム、シュウ酸ナトリウム、酒石酸カリウム、クエン酸カリウムなどの有機酸塩類;塩酸、硝酸、リン酸、硫酸、ホウ酸などの無機酸類、リン酸水素二ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、リン酸三ナトリウム、二リン酸二水素二ナトリウム、ホスフィン酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、硫酸ナトリウム、二硫酸ナトリウム、ペルオキソ二硫酸ナトリウム、四ホウ酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、硫酸カリウム、リン酸水素カリウム、リン酸二水素カリウム、四ホウ酸カリウムなどの無機酸塩類;トリエチルアミン、プロピルアミン、イソプロピルアミン、n−ブチルアミン、t−ブチルアミン、アミルアミン、ヘキシルアミン、ヘプチルアミン、オクチルアミン、ノニルアミン、デシルアミン、ウンデシルアミン、ジエチルアミン、ジプロピルアミン、ジイソプロピルアミン、ジブチルアミン、ジアミルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン、トリアミルアミンなどの塩基性化合物類;テトラブチルチタネート、ジブチル錫ジラウレートなどの有機金属塩類;KF、NH4などの含フッ素化合物類などを挙げることができる。上記触媒は単独で使用してもよく、あるいは複数種を併用してもよい。触媒の使用量は、0.0001〜1モル%の範囲が好ましい。
加水分解縮合反応を実施するに際して、必要に応じて有機溶媒を使用してもよい。使用可能な有機溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、t−ブタノールなどのアルコール類;アセトン、メチルイソブチルケトンなどのケトン類;ジブチルエーテルなどのエーテル類;酢酸エチルなどのエステル類;トルエンなどの芳香族類などを例示することができる。特にメタノール、エタノール、アセトンなどの有機溶剤が好ましい。
加水分解縮合反応に使用する水量は、希望する重合度により決定する。添加する水量により加水分解反応の進行度や反応生成物の構造が決定されるため、目的に応じて水量を調整する必要がある。
加水分解縮合反応は、室温あるいは130℃以下の温度範囲で行なうことができる。室温未満では反応の進行が遅くなり実用的でなく、また130℃をこえると必要以上に反応が進行しゲル化が起こる可能性が高くなるため好ましくない。
本発明で使用するシランカップリング剤重合体は、平均重合度3〜100の範囲であることが好ましい。重合度が3未満では、重合体として用いる効果が充分に得られないため好ましくない。一方、重合度が100をこえると、充分なシリカの分散効果が得られず、耐摩耗性が低下するため好ましくない。分散効果と耐摩耗性などの面から重合度は5〜80の範囲内にあることが好ましい。
シランカップリング剤の重合体の含有量は、前記シリカ100重量部に対して1〜20重量部が好ましい。シランカップリング剤の配合量が1重量部未満ではカップリング効果および分散性が充分でなく、20重量部をこえると、コストが上がる割に充分な効果が得られず好ましくない。分散効果、カップリング効果の面から、シランカップリング剤の重合体の含有量は2〜15重量部であることが望ましい。
なお、本発明のゴム組成物には、ゴム成分、シリカ、シランカップリング剤以外に、必要に応じて、軟化剤、老化防止剤、加硫剤、加硫促進剤、加硫促進助剤等の通常のゴム工業で使用される配合剤を適宜配合することができる。
ゴム成分、シリカ、シランカップリング剤重合体などの配合剤の混練温度は、130℃以上が好ましく、135℃以上がより好ましい。混練り温度が130℃よりも低い温度ではシランカップリング剤の反応性が低いため充分な性能が得られない傾向がある。また、混練温度は、180℃以下が好ましく、160℃以下がより好ましい。混練温度が180℃をこえると、ゴム焼けが起こるなど加工性が悪化する。
前記混練工程において、混練り時間は4〜15分が好ましい。混練り時間が4分未満ではシリカなどの薬品の分散が不充分となる傾向があり、15分をこえるとゴム成分が低分子量化して充分な性能が得られないため好ましくない。
本発明のゴム組成物は、空気入りタイヤ、とくに空気入りタイヤのトレッドに好適に使用される。
本発明のゴム組成物から空気入りタイヤを製造する場合、必要に応じて前記添加剤を配合した本発明のゴム組成物を、未加硫の段階でタイヤの各部材の形状にあわせて押し出し加工し、タイヤ成型機上にて通常の方法で成形することにより、未加硫タイヤを形成し、未加硫タイヤを加硫機中で加熱加圧する方法を用いることが好ましい。
以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説明するが、これは本発明の目的を限定するものではない。
実施例において使用した配合剤を詳細に記載する。
SBR:JSR(株)製のSBR1502(スチレン単位量:23.5重量%)
シリカ:デグサジャパン(株)製のUltrasil VN3(N2SA:210m2/g)
シランカップリング剤:デグサジャパン(株)製のSi266(lの平均値:2.2)(ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィド)
老化防止剤:大内新興化学工業(株)製のノクラック6C(N−(1,3−ジメチルブチル)−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン)
ステアリン酸:日本油脂(株)製のステアリン酸
酸化亜鉛:三井金属鉱業(株)製の亜鉛華1号
硫黄:鶴見化学工業(株)製の粉末硫黄
加硫促進剤TBBS:大内新興化学工業(株)製のノクセラーNS(N−t−ブチル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミド)
加硫促進剤DPG:大内新興化学工業(株)製のノクセラーD(ジフェニルグアニジン)
<シランカップリング剤重合体(A)の調製>
温度計、窒素導入管、滴下ロートを備えた500mlの反応容器に、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィド(デグサジャパン(株)製Si266、lの平均値2.2)70g、エタノール68g、フッ化カリウム8.6mgを入れ、撹拌しながら水4gをゆっくりと滴下した。滴下終了後、室温で3時間撹拌した後、ろ過することによりシランカップリング剤重合体(A)を得た。得られた重合体をGPC測定した結果、重合度5.5であった。
<シランカップリング剤重合体(B)の調製>
水を24gにした以外はシランカップリング剤(A)と同様にしてシランカップリング剤(B)を得た。GPC測定の結果、重合度は20.2であった。
実施例1〜2および比較例1〜2
<未加硫ゴムの製造>
表1において、硫黄および加硫促進剤をのぞく各種配合剤を、表1記載の配合量および混合温度において5分間混練りし、得られた混練物に、硫黄および加硫促進剤を表1記載の配合量添加して、40±5℃で5分間混練して未加硫ゴム組成物を作製した。
(加工性)
JIS K6300に定められたムーニー粘度の測定法に従い、前記未加硫ゴム組成物のムーニー粘度を130℃で測定した。比較例1のムーニー粘度(ML1+4)を100とし、下記計算式で指数表示した。指数が大きいほど、ムーニー粘度が低く、加工性に優れている。
(ムーニー粘度指数) =(比較例1のML1+4)/(各配合のML1+4)× 100
<ゴム組成物の製造>
未加硫ゴム組成物を170℃で20分間プレス加硫してゴム組成物を作製した。
(摩耗試験)
ランボーン摩耗試験機にて、温度20℃、スリップ率20%、試験時間5分間の条件で測定したランボーン摩耗量から容積損失量を計算した。そして、比較例1の溶液損失量を100として下記計算式で指数表示した。指数が大きいほど耐摩耗性が優れる。
(耐摩耗性指数) = (比較例1の溶液損失量)/(各配合の損失量) × 100
(転がり抵抗指数)
粘弾性スペクトロメーターVES((株)岩本製作所製)を用いて、温度50℃、初期歪み10%、動歪み2%の条件下で各配合のtanδを測定し、比較例1のtanδを100として、下記計算式で指数表示した。指数が大きいほど転がり抵抗が優れる。
(転がり抵抗指数) =(比較例1のtanδ)/(各配合のtanδ)× 100
<ウェットスキッド試験>
スタンレー社製のポータブルスキッドテスターを用いてASTM E303−83の方法にしたがって、前記ゴム組成物の最大摩擦係数を測定し、比較例1の値を100として、下記計算式によりウェットスキッド性能を指数表示した。指数が大きいほどウェットグリップ性能が優れる。
(ウェットスキッド性能指数)=(各配合の数値)/(比較例1の数値)×100
測定結果を表1に示す。
Figure 0005420620

Claims (2)

  1. ゴム成分100重量部に対して、
    シリカを5〜150重量部、および
    該シリカ100重量部に対して、平均重合度が3〜100であり、水の存在下で重合したビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィドのみの重合体を1015重量部含有し、
    前記重合体の重合において存在する水に対するビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィドの重量比が35/12〜35/2であるゴム組成物。
  2. ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィドのみの重合体の平均重合度が5〜80である請求項1記載のゴム組成物。
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