JP5419606B2 - ガス絶縁スイッチギヤ - Google Patents

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Description

この発明は、電力の送配電及び受電設備などに用いられるガス絶縁スイッチギヤに関し、特に、その母線配置に関するものである。
受変電設備を対象としてガス絶縁スイッチギヤで構成される一般的な回路構成の一例を図10に示す。この構成は、常用予備の2回線で受電する受電ユニット及び2系統の負荷ユニットの間に電力取引量を計測する取引用変成器(VCT)をバイパスさせた、常予備2回線VCTバイパス2バンクの例である。
受電ユニット部は、送電回路または配電回路から架空線または受電ケーブル31で引き込み、入り口に避雷器32が設けられ、受電側断路器33、受電側遮断器34、母線断路器35を経由して受電側母線に接続されており、受電側遮断器34の両端および受電端には接地開閉器36が設けられた構成である。両側に母線断路器35を有する取引用変成器(VCT)37を経て、負荷ユニットは、負荷側母線に母線断路器35、負荷側遮断器38が接続され、変圧器39に直接またはケーブルを介して接続されている。負荷ユニットの負荷側遮断器38の両端にも接地開閉器36が設けられている。バイパス回路には母線断路器35と接地開閉器36を有し、取引用変成器(VCT)37と対応する片方のバンクにはバイパス断路器40が設けられて構成されている。
上記のような受電設備に用いられる従来のガス絶縁スイッチギヤの構造として、例えば、次のような構成のものが知られている。絶縁性ガスが封入された密閉容器に、軸線を前後に水平方向に延在させて遮断器が収容され、その遮断器の上方に、第1の母線断路器と第2の断母線路器とが、軸線を水平にし、且つ、密閉容器の奥行き方向に並べて配設されている。第1の母線断路器の上方には第1のガス絶縁母線が配置され、第2の母線断路器の上方には第2のガス絶縁母線が配置され、遮断器は、上記各断路器を介してそれぞれの母線に接続されている。
また、遮断器の下方には、第3の断路器が配設され、この断路器を介してケーブル終端接続箱に接続されるように構成されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−28776号公報(第4−5頁、図1)
特許文献1に示すような従来のガス絶縁スイッチギヤでは、母線断路器が奥行き方向に並設され、ガス絶縁母線が断路器の上方に断路器に対応させて配置されて密閉タンクに収容された構造であるため、現地据付時には密閉タンクのガス処理が必要であり、また、母線接続部は最大2ヶ所までしか設定できないので、列盤される場合に母線接続経路に制約があるという問題点があった。
例えば、特許文献1に示すガス絶縁スイッチギヤを、上記で説明した図10のような回路に適用する場合には、母線は直線的な配置しかできないため、必然的に図11のような構成になる(但し、避雷器は図示を省略している)。図11で縦方向に一点鎖線で区画された部分は、スイッチギヤの1ユニットを示す。図10に示す機器と同等部分は同一符号で示している。図11に示すように、受電ユニット部41,42と負荷ユニット部43,44を特許文献1のスイッチギヤで構成しようとすれば、取引用変成器37とバイパス断路器40を両側に配置し、更に、バイパス用の母線断路器35を収容する断路器ユニット45を設ける必要があった。
また、母線部を、ガス絶縁母線に換えて固体絶縁母線を使用する技術も提案されているが、この場合でも、特許文献1の構成では、母線接続部は2箇所しかないので、母線経路が干渉しないような列盤配置にしようとすれば、図11のような構成にするか、別途、可撓性のケーブル等を使用して経路を迂回させる必要があった。
この発明は上記のような問題点を解消するためになされたもので、列盤される盤間の母線経路を短くし、スイッチギヤ構成の縮小化を図ったガス絶縁スイッチギヤを得ることを目的とする。
この発明に係るガス絶縁スイッチギヤは、遮断器と、断路機能および接地機能の少なくとも一方を具備する開閉機器とが、絶縁性ガスが封入された本体タンクに収容され、断路機能および接地機能の少なくとも一方を具備する母線開閉機器が、絶縁性ガスが封入されて本体タンクの上方又は下方に配置された母線開閉機器タンクに収容され、母線開閉機器タンクの外部に母線が配置されたガス絶縁スイッチギヤにおいて、母線開閉機器は、直動する可動軸の軸線を母線開閉機器タンクの前後方向に水平に向け、且つ、多相構成される各相を母線開閉機器タンクの幅方向に並べて配置された第1の母線開閉機器と、第1の母線開閉機器の上方又は下方に第1の母線開閉機器と同様に配置された第2の母線開閉機器とで構成され、母線と母線開閉機器の端子とを接続する絶縁スペーサが、母線開閉機器タンクの背面側に2箇所、及び、上面側又は下面側に1箇所、母線開閉機器タンクを貫通して設置可能としたものである
た、電力取引用の変成器が収容された機器室の上方又は下方に、上記の母線開閉機器タンク及び母線と同様の母線開閉機器タンク及び母線を配置して構成したものである。
この発明のガス絶縁スイッチギヤによれば、本体タンクの上方又は下方に配置された母線開閉機器タンクに収容される母線開閉機器を、軸線を母線開閉機器タンクの前後方向に水平に向けて配置した第1の母線開閉機器と、第1の母線開閉機器の上方又は下方に第1の母線開閉機器と同様に配置した第2の母線開閉機器とで構成し、母線と母線開閉機器の端子とを接続する絶縁スペーサを、母線開閉機器タンクの背面側に2箇所、及び、上面側又は下面側に1箇所、母線開閉機器タンクを貫通して設けたので、列盤されるガス絶縁スイッチギヤの盤間の母線経路に自由度が増し、列盤構成の縮小化を図ったガス絶縁スイッチギヤを得ることができる。
また、本体タンクに替えて、電力取引用の変成器が収容された機器室とし、機器室の上方又は下方に配置された母線開閉機器タンクを、上記と同様に構成したので、取引用変成器を有する回路構成の場合の列盤配置において、母線接続が容易になり、列盤構成の縮小化を図ることができる。
この発明の実施の形態1によるガス絶縁スイッチギヤの構成を示す側面断面図である。 図1によるガス絶縁スイッチギヤの変形例を示す側面断面図である。 この発明の実施の形態1によるガス絶縁スイッチギヤの他の構成を示す側面断面図である。 図3によるガス絶縁スイッチギヤの変形例を示す側面断面図である。 図3によるガス絶縁スイッチギヤの他の変形例を示す側面断面図である。 母線開閉機器を1台のみ使用する場合の構成を示す側面断面図である。 この発明の実施の形態1によるガス絶縁スイッチギヤで母線を下部側に配置した場合の構成例である。 この発明の実施の形態1によるガス絶縁スイッチギヤを図10の回路に適用した場合のユニット構成図である。 図8のユニット構成におけるユニット相互間の母線の接続状態を示す図である。 一般的な受電回路の回路構成の一例を示す回路図である。 従来のスイッチギヤを図10の回路に適用した場合のユニット構成図である。
実施の形態1.
以下、図に基づいて、実施の形態1のガス絶縁スイッチギヤを説明する。
まず、全体の概要から説明すると、図1に示すように、絶縁性ガスが封入された金属性の本体タンク1の内部に、遮断器2および接地機能を有する3位置断路器3,避雷器4,接地開閉器5が収容されている。本体タンク1の上面には絶縁性ガスが封入された金属製の母線開閉機器タンク6が配置されており、内部に第1の母線開閉機器7と第2の母線開閉機器8とが高さ方向に並設されて収容されている。母線開閉機器タンク6の背面側と上面側に母線9a〜9cが配置されており、全体が、前面側に開閉扉を有する金属製の筐体10に収容されて構成されている。
各部の配置関係を更に詳しく説明する。
本体タンク1には、前面の開口部に着脱可能なように気密に取付けた共通の機器取付板11を有している。遮断器2は、直動する可動軸の軸線を前後方向に水平に向け、且つ、3相ユニットを本体タンク1の幅方向(すなわち、ガス絶縁スイッチギヤ本体の幅方向)に均等な間隔を空けて並べて配置され、機器取付板11に絶縁支持されている。
遮断器2の下部に、3相の遮断器に対応して、遮断器2と同様に、可動軸の軸線を水平に向け、且つ、3相ユニットを本体タンク1の幅方向に均等な間隔を空けて、断路機能と接地機能を有する3位置断路器3が、機器取付板11に絶縁支持されている。
更に、3位置断路器3の下方に、3位置断路器3と同様に軸線を水平に向けて、接地開閉器5が機器取付板11に絶縁支持されている。
また、本体タンク1の背面側には、壁面に貫通して3相分のケーブルヘッド12が取り付けられ、その下方に、避雷器4が配設されている。
ケーブルヘッド12は、3位置断路器3を介して遮断器2の可動側端子2aに接続されている。また、ケーブルヘッド12は、接地開閉器5の可動側端子に接続導体13により接続され、接地開閉器5の固定側端子が避雷器4に接続されている。これにより、接地開閉器5を操作することで、ケーブル側と避雷器4とが接続されると共に、必要に応じてケーブル側を接地できるように構成されている。
なお、本体タンク1内に収容される機器は、図1の構成に限定するものではない。遮断器2と、断路機能および接地機能の少なくとも一方を具備する開閉機器(図1の場合は3位置断路器3や接地開閉器5が相当)を有するが、スイッチギヤのユニット構成によっては、例えば、避雷器4や接地開閉器5がない場合もある。また、図では、3位置断路器3として説明したが、断路器と接地開閉器とを個別に設けても良い。更に、ケーブルヘッド12を使用しないで、ブッシング等を介して変圧器等の機器に接続される場合もある。
次に、上方の母線開閉機器タンク6の内部構成について説明する。
母線開閉機器タンク6にも、前面の開口部に着脱可能なように気密に取付けた機器取付板14を有している。
第1の母線開閉機器7は、直動する可動軸の軸線を母線開閉機器タンクの前後方向に水平に向け、且つ、3相構成される各相を母線開閉機器タンク6の幅方向に均等な間隔を空けて並べて配置され、機器取付板14に絶縁支持されている。
第2の母線開閉機器8は、第1の母線開閉機器7の上方に、第1の母線開閉機器7と同様に(取付の向きと間隔を同じにし、各相の垂直方向を合わせて)機器取付板14に絶縁支持されている。すなわち、両母線開閉機器7,8は、上下に並べて配設されている。
図では、各母線開閉機器7,8として、断路機能と接地機能を有する3位置断路器で構成した場合を示している。以下の説明では、これらを適宜、第1の母線断路器7、第2の母線断路器8と称する。
なお、母線開閉機器は、断路機能および接地機能の少なくとも一方を具備する開閉機器であれば良く、3位置断路器に限定するものではない。また、断路器と接地開閉器とを個別に設けても良いが、3位置断路器を採用すれば、コンパクトに構成できる。
母線開閉機器タンク6の外側には、3相の固体絶縁の母線9a〜9cが、ガス絶縁スイッチギヤの筐体10の幅方向に延在させて(すなわち、図の紙面に垂直方向に軸線を向けて)、3セット配置されている。この内の2セットは、母線開閉機器タンク6の後方に配置された母線9a,9bであり、残る1セットは、母線開閉機器タンク6の上方に配置された母線9cである。なお、母線1セットで3相分なので、図のように、各セットは3本の母線で構成され、それぞれが機器側のU,V,W相に接続されている。
母線9a〜9cと各母線断路器7,8とは、母線開閉機器タンク6を貫通して気密に設けられた絶縁スペーサ15a〜15cを介して各相毎に接続されている。各絶縁スペーサは、内部に貫通導体を有し絶縁部材でモールドされて構成されたものである。
背面に設けられた絶縁スペーサ15a,15bは、母線開閉機器タンク6の内部側で接続導体16により接続され、更に、各母線断路器7,8の入側端子と接続されている。一方、上面に設けられた絶縁スペーサ15cは、第2の母線断路器8の中間端子に接続導体17を介して接続されている。
なお、母線断路器7,8を構成する3位置断路器の各端子のうち、先端側(図で右側)の固定端子を入側端子7a,8aと称し、操作装置側にあって接地される側を接地側端子7b,8bと称し、両者の中間部にある端子を中間端子7c,8cと称することにする。軸線上を移動する可動子が、入側端子7aと中間端子7c(又は8aと8c)とに接触した状態で断路器が閉極され、接地側端子7bと中間端子7c(又は8bと8c)とに接触した状態で接地開閉器が閉極される。
本体タンク1と母線開閉機器タンク6との間には、中間ブッシング18が気密に設けられている。中間ブッシング18は絶縁部材の中心部に中心導体が埋設されて構成されたものである。中間ブッシング18の上端側は、第1の母線断路器7の中間端子7cに接続され、下端側は接続導体19によって遮断器2の固定側端子2bに接続されている。
更に、各タンク1,6の機器取付板11,14の前面側には、遮断器2の可動子を駆動するための遮断器駆動装置20と各3位置断路器又は接地開閉器の可動子を駆動するための開閉器駆動装置21がそれぞれ設けられているが、本発明の主要部ではないので詳細な説明は省略する。
主回路の電流通路は、ケーブルヘッド12−3位置断路器3−遮断器2−中間ブッシング18−母線断路器7,8−絶縁スペーサ15a〜15c−母線9a〜9cの経路となる。このとき、遮断器2から母線9a〜9cのへの経路は、図1では、第1の母線断路器7を経由し後方の母線9a,9bに接続される経路と、両母線断路器7,8を経由し上方の母線9cに接続される経路とがある。これらは必要に応じ、後述のような手段で任意に選択することができる。また、各絶縁スペーサ15a〜15cの外側の対応位置に母線が配置されない箇所が生じるケースがあるので、そのときは当該絶縁スペーサの外部側にキャップにより蓋をしておけばよい(詳細は後述する)。
すなわち、図1では、母線を3組表示しているが、これは配置可能な全ての状態を示したものである。本実施の形態のガス絶縁スイッチギヤは、ガス絶縁スイッチギヤが使用される受配電設備の回路構成により、また、列盤されるガス絶縁スイッチギヤの配置構成によって、3箇所ある位置から最適のものを選択して接続可能にしたものである。このことを、以下に、他の構成例を示して説明する。
図2はガス絶縁スイッチギヤの他の構成を示す側面断面図であり、図1の変形例である。図1と同等部分は同一符号で示して説明を省略し、相違点のみを説明する(以下、図3〜図7の説明も同様)。
図1では、母線開閉機器タンク6の内部側で接続導体16により両母線断路器7,8及び絶縁スペーサ15a,15bを接続していたが、図2では、接続導体16aと接続導体16bとに2分し、下側の第1の母線断路器7と上側の第2の母線断路器8とを電気的に分離したものである。
また、図3はガス絶縁スイッチギヤの更に他の構成を示す側面断面図である。図2と同様に、背面側の絶縁スペーサ15a,15bは、各母線断路器7,8に接続導体16aと16bによって個別に接続されている。そして、第1の母線断路器7の中間端子7cと第2の母線断路器8の入側端子8aとを接続導体22で接続している。
なお、同じ接続導体22を使用して、破線で示すように第1の母線断路器7の入側端子7aと第2の母線断路器8の中間端子8cとを接続することも可能である。
図4は、更に別の例であり、図3の構成において、母線9bを使用しないときの例である。母線を接続しない場合は、その部分の絶縁スペーサの、母線開閉機器タンク6の外側に露出する側に、絶縁キャップ23をかぶせておく。図4の場合であれば、絶縁スペーサ15bの外部側に絶縁キャップ23をかぶせている。
このように、母線9a〜9cの配置によって、絶縁スペーサ15a〜15cを任意に選択し、接続する母線がない場合は、当該絶縁スペーサの外部側に絶縁キャップ23で蓋をして密閉しておけばよい。これは、図1や図2の場合でも同様である。
また、ガス絶縁スイッチギヤの列盤構成によって、予め母線接続しないことが分かっており、増設等による変更の可能性もないような箇所では、絶縁スペーサを取り付けておく必要は無いので、図5に示すように、当該部分の絶縁スペーサを省いて蓋板24により塞いで気密にしておけばよい。図5では、第2の母線断路器8の裏面側の絶縁スペーサ取付部を塞いだ場合を示したが、塞ぐ場所は、当然、状況に応じて変化する。
上記図5では、母線接続が不要な部分の絶縁スペーサを省いたものを説明したが、列盤構成によっては、母線断路器が1台のみでよい場合もある。そのような場合には、母線断路器1台と当該母線断路器に接続する絶縁スペーサ及び母線のみの構成とし、他の部分は蓋板24をしておけばよい。
図6はそのような場合の構成例であり、母線断路器は第1の母線断路器7のみとし、絶縁スペーサ15aを介して母線9aに接続した場合を示している。他の絶縁スペーサの取付部には蓋板24を設けている。
図7は、更に別のガス絶縁スイッチギヤの構成例である。基本的には、図1と同じであるが、図1とは天地を逆にし、母線開閉機器タンク6を本体タンク1の下方に配置して構成したものである。ケーブルの引き込み,引き出しが、上方からの場合に対応するものであり、この構成では、両母線断路器7,8のうち、遮断器2に近い上側の方を第1の母線断路器7とする。3組の絶縁スペーサのうちの絶縁スペーサ15cは、母線開閉機器タンク6の下面側に配置されている。すなわち、完全に天地が逆になっているだけで図1と同じなので詳細な説明は省略する。
なお、図2〜図6と同様の構成で、天地を逆にした構成でもよい。
また、図10の回路構成図で説明したように、受電設備には、取引用変成器VCTが設置される場合がある。この取引用変成器を収容するガス絶縁スイッチギヤにも、本発明を適用することができる。
図示を省略するが、スイッチギヤの筐体の下部側を機器室として、機器室に取引用変成器を収容し、上方に、図1の母線開閉機器タンク6と同等の母線開閉機器タンクを配置して、全体で取引用変成器ユニットとして構成するものである。機器室はガス絶縁は不要である。この場合も、母線の接続は、列盤配置によって、3箇所のうちの最適な母線位置を選択して接続できる。なお、機器室の下方に母線開閉機器タンクを配置しても良い。
次に、以上のように構成されたガス絶縁スイッチギヤの作用について説明する。
母線開閉機器タンク6内に、同形状の母線断路器7,8を上下2段に配置したことにより、駆動装置21を2台とも前面に配置できるので、母線開閉機器タンク6の上面(又は下面)と背面に絶縁スペーサ15a〜15cを配置することが可能となり、更に、母線9a〜9cを固体絶縁母線とすることで、背面側に絶縁スペーサを上下にコンパクトに配置することが可能になった。
また、両母線断路器7,8の接続、及び、各母線断路器7,8の端子と絶縁スペーサ15a〜15cとの接続を、接続導体を取り替えることにより変更可能にしたので、母線断路器7,8の各端子からは絶縁スペーサ15a〜15cを介して3箇所の母線のいずれにも接続可能であり,母線接続部を任意に選択することができるため、ガス絶縁スイッチギヤのユニットが列盤配置されたとき、母線接続の自由度が増し、接続が簡単になる。
すなわち、図1〜図7で説明したような構成のガス絶縁スイッチギヤを用いて受電回路を構成する場合、回路構成により適宜組み合わせて使用することで、さまざまな列盤構成に対して柔軟に母線を配置することが可能となり、列盤される盤間の母線経路を最適に構成することができる。
上記の点を、ユニット構成図によって説明する。
図8は、背景技術の項で説明した図10のような受電回路を、本実施の形態のガス絶縁スイッチギヤを適用して構成した場合のユニット構成図である。図1〜図7で説明した構成の機器とは符号を合わせている(但し、避雷器部分は省略している)。縦方向に一点鎖線で区画した1区画がスイッチギヤの1ユニットである。これら各ユニットを本願のガス絶縁スイッチギヤで構成するものとする。
図のように、左側に2回線の受電ユニットを配置し、右側に2系統の負荷ユニットを配置して、中央部に取引用変成器(VTC)ユニットを配置することが可能となる。各ユニット間の母線接続は、背面側の2箇所と上面側(又は下面側)の1箇所のいずれかを利用して接続すれば、母線間の干渉のない接続が可能である。
図8を、図11と比較すれば、図11の断路器ユニット45がない分、全体が縮小化されることが分かる。
図9は、図8のユニット構成図を、図1〜図7で説明したガス絶縁スイッチギヤを適宜組み合わせて実際に列盤した場合を示し、(a)は平面図、(b)は背面図、(c)は側面図を示している。但し、各ユニットの筐体10は省略し、本体タンク1と母線開閉機器タンク6が見えている状態を表している。図のように、母線接続箇所が3箇所あるので、これらを適宜組み合わせることにより、互いに干渉することなく最適な母線配置を行うことが可能となった。また、母線に固体絶縁母線を使用することで、母線相互間が縮小でき小形化を図ることができる。
以上のように、実施の形態1のガス絶縁スイッチギヤによれば、遮断器等の開閉機器が収容された本体タンクの上方又は下方に母線開閉機器タンクを配置し、母線開閉機器タンクに収容される母線開閉機器を、軸線を母線開閉機器タンクの前後方向に水平に向けて配置した第1の母線開閉機器と、第1の母線開閉機器の上方又は下方に第1の母線開閉機器と同様に配置した第2の母線開閉機器とで構成し、母線と母線開閉機器の端子とを接続する絶縁スペーサを、母線開閉機器タンクの背面側に2箇所、及び、上面側又は下面側に1箇所、母線開閉機器タンクを貫通して設けたので、列盤されるガス絶縁スイッチギヤの盤間の母線経路の最適化を図ることができ、列盤構成の縮小化を可能にしたガス絶縁スイッチギヤを提供することができる。また、特許文献1のような前後に母線断路器が配置されたものに比べ、タンクの奥行きを縮小でき、設置面積の縮小化を図ることができる。
また、上記の本体タンクに替えて、取引用変成器が収容された機器室としたものでは、取引用変成器を有する回路構成の場合の列盤配置において、母線接続が容易になる。
また、第1の母線開閉機器と第2の母線開閉機器との接続、及び、各母線開閉機器の端子と絶縁スペーサとの接続が、接続導体を取り替えることにより変更でき、遮断器から各母線開閉機器を経由して母線にいたる経路が変更可能なように構成したので、更に、母線接続の自由度が増し、経路の最適化を図ることができる。
また、母線は固体絶縁母線としたので、母線開閉機器タンクの背面側に上下に並べて配置でき、ガス絶縁スイッチギヤの小形化を図ることができる。また、ガス処理を必要としないので、設置が容易となる。
更に、母線開閉機器は3位置断路器としたので、断路機能と接地機能がコンパクトにまとめられるため、ガス絶縁スイッチギヤの小形化を図ることができる。
1 本体タンク 2 遮断器
2a 可動側端子 2b 固定側端子
3 3位置断路器 4 避雷器
5 接地開閉器 6 母線開閉機器タンク
7 第1の母線開閉機器(第1の母線断路器)
8 第2の母線開閉機器(第2の母線断路器)
7a,8a 入側端子 7b,8b 接地側端子
7c,8c 中間端子 9a〜9c 母線
10 筐体 11,14 機器取付板
12 ケーブルヘッド
13,16,16a,16b,17,19,22 接続導体
15a〜15c 絶縁スペーサ 18 中間ブッシング
20 遮断器駆動装置 21 開閉器駆動装置
23 絶縁キャップ 24 蓋板
31 受電ケーブル 32 避雷器
33 受電側断路器 34 受電側遮断器
35 母線断路器 36 接地開閉器
37 取引用変成器(VTC) 38 負荷側遮断器
39 変圧器 40 バイパス断路器
41,42 受電ユニット 43,44 負荷ユニット
45 断路器ユニット。

Claims (6)

  1. 遮断器と、断路機能および接地機能の少なくとも一方を具備する開閉機器とが、絶縁性ガスが封入された本体タンクに収容され、断路機能および接地機能の少なくとも一方を具備する母線開閉機器が、絶縁性ガスが封入されて前記本体タンクの上方又は下方に配置された母線開閉機器タンクに収容され、前記母線開閉機器タンクの外部に母線が配置されたガス絶縁スイッチギヤにおいて、
    前記母線開閉機器は、直動する可動軸の軸線を前記母線開閉機器タンクの前後方向に水平に向け、且つ、多相構成される各相を前記母線開閉機器タンクの幅方向に並べて配置された第1の母線開閉機器と、前記第1の母線開閉機器の上方又は下方に前記第1の母線開閉機器と同様に配置された第2の母線開閉機器とで構成され、
    前記母線と前記母線開閉機器の端子とを接続する絶縁スペーサが、前記母線開閉機器タンクの背面側に2箇所、及び、上面側又は下面側に1箇所、前記母線開閉機器タンクを貫通して設置可能としたことを特徴とするガス絶縁スイッチギヤ。
  2. 電力取引用の変成器が機器室に収容され、断路機能および接地機能の少なくとも一方を具備する母線開閉機器が、絶縁性ガスが封入されて前記機器室の上方又は下方に配置された母線開閉機器タンクに収容され、前記母線開閉機器タンクの外部に母線が配置されたガス絶縁スイッチギヤにおいて、
    前記母線開閉機器は、直動する可動軸の軸線を前記母線開閉機器タンクの前後方向に水平に向け、且つ、多相構成される各相を前記母線開閉機器タンクの幅方向に並べて配置された第1の母線開閉機器と、前記第1の母線開閉機器の上方又は下方に前記第1の母線開閉機器と同様に配置された第2の母線開閉機器とで構成され、
    前記母線と前記母線開閉機器の端子とを接続する絶縁スペーサが、前記母線開閉機器タンクの背面側に2箇所、及び、上面側又は下面側に1箇所、前記母線開閉機器タンクを貫通して設置可能としたことを特徴とするガス絶縁スイッチギヤ。
  3. 請求項1記載のガス絶縁スイッチギヤにおいて、
    前記第1の母線開閉機器と前記第2の母線開閉機器との接続、及び、前記各母線開閉機器の端子と前記絶縁スペーサとの接続が、接続導体を取り替えることにより変更でき、前記遮断器から前記各母線開閉機器を経由して前記母線に至る経路が変更可能なように構成されていることを特徴とするガス絶縁スイッチギヤ。
  4. 請求項2記載のガス絶縁スイッチギヤにおいて、
    前記第1の母線開閉機器と前記第2の母線開閉機器との接続、及び、前記各母線開閉機器の端子と前記絶縁スペーサとの接続が、接続導体を取り替えることにより変更でき、前記変成器から前記各母線開閉機器を経由して前記母線に至る経路が変更可能なように構成されていることを特徴とするガス絶縁スイッチギヤ。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のガス絶縁スイッチギヤにおいて、
    前記母線は固体絶縁母線であることを特徴とするガス絶縁スイッチギヤ。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のガス絶縁スイッチギヤにおいて、
    前記各母線開閉機器は3位置断路器であることを特徴とするガス絶縁スイッチギヤ。
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