JP7051011B1 - ガス絶縁開閉装置 - Google Patents

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Abstract

固定側端子(1)の可動側端子(2)と対向する部分に電界緩和用シールド(12d)を設け、さらに電界緩和用シールドユニット(12)を可動側端子(2)の方向へ可動する構造とし、通電を行う機能を固定側端子(1)に、端子間の電界を緩和する機能を電界緩和用シールドユニット(12)に切り分ける構造とした。可動側端子(2)と固定側端子(1)の距離よりも比較的近い位置で遮断用電極(8)の電界が緩和され、開路時に上昇する回復電圧による再点弧を抑制できるので、遮断用電極(8)を駆動させる速度を低下することが可能となる。

Description

本願はガス絶縁開閉装置に関するものである。
ガス絶縁開閉装置に収納される断路器は、多くの場合は電流を遮断する機能を有していない。例えば、特許文献1には、固定側端子と可動電極棒を備えた可動側端子が対向して配置された断路器において、固定側端子に電流を遮断するための速動機構を備えている。
速動機構には固定側端子と電気的に接続された軸棒と、軸棒の先端に電流を遮断する際に発生するアークを受ける遮断用電極と、軸棒を可動電極棒と係合する係合器と、遮断用電極を軸棒ごと可動電極棒と反対方向に駆動させる開極バネを有している。
固定側端子と可動側端子の間を可動電極棒で閉路する際に可動電極棒と軸棒を係合し、開路させる際に可動電極棒が軸棒を引っ張ることで開極バネを蓄勢し、所定の位置で係合器を乖離させて開極バネを放勢して軸棒を駆動させることで、遮断用電極を可動電極棒と反対方向に乖離させて電流を遮断する構造を有している。
特許第519278号公報
特許文献1では、固定側端子と可動側端子の間が開路された状態では断路極間となるため、対地間及び相間と比較して高い耐電圧性能を持つ必要がある。このため、固定側端子と可動側端子間の距離が比較的離れている。
また、電流を遮断する際に電流遮断後に発生する回復電圧による再点弧を抑制するために、可動電極棒と遮断用電極が切離した直後から上昇していく回復電圧に対して必要な耐電圧性能を確保する必要がある。
耐電圧性能を確保する対策の一つとして、遮断用電極を固定側端子の内側に格納して端子間の電界を緩和する案がある。しかし、前述のとおり断路極間が離れているため、遮断用電極を短時間で固定側端子に格納するために速く駆動させる必要があった。特にケーブル充電電流遮断のように、比較的高い回復電圧を伴う遮断を行う場合には、さらに速く遮断用電極を駆動させる必要があった。
本願は、このような問題を解決するためになされたもので、回復電圧を伴う遮断の際にも遮断用電極を駆動させる速度を従来よりも低下させることができるガス絶縁開閉装置の構成を提供することを目的とする。
本願に開示されるガス絶縁開閉装置は、
絶縁ガスを封入した密閉容器内に設置された固定側端子と、固定側端子と対向配置され、固定側端子と電気的導通を確保するため接離可能な可動電極棒を備えた可動側端子と、可動側端子と固定側端子の電気的導通を遮断する駆動機構を備えたものであって、固定側端子に、閉路時に可動電極棒と係合する可動式の遮断用電極と、可動式の電界緩和用シールドと、を備え、可動電極棒と遮断用電極との係合の切り離し時に、遮断用電極の動作に連動して電界緩和用シールドが可動側端子方向に移動し、遮断用電極が電界緩和用シールド内側に格納されることを特徴とする。




本願に開示されるガス絶縁開閉装置によれば、
電界緩和用シールドに遮断用電極が格納されることで、可動側端子と固定側端子の距離が比較的短い位置において遮断用電極の電界が緩和され、上昇する回復電圧による再点弧を抑制できるので、遮断用電極を駆動させる速度を低下することが可能となる。
実施の形態1におけるガス絶縁開閉装置の断路器開路状態の要部断面図である。 実施の形態1におけるガス絶縁開閉装置の断路器に搭載される遮断用電極の要部断面図である。 実施の形態1におけるガス絶縁開閉装置の断路器に搭載される電界緩和用シールドユニットの要部断面図である。 実施の形態1におけるガス絶縁開閉装置の断路器閉路状態の要部断面図である。 実施の形態1におけるガス絶縁開閉装置の断路器閉路状態から開路状態へ移行途中において係合部が係合した直後の要部断面図である。 実施の形態1におけるガス絶縁開閉装置の断路器の係合部開放乖離直前の要部断面図である。 実施の形態1におけるガス絶縁開閉装置の断路器の係合部開放乖離直後の要部断面図である。 実施の形態1におけるガス絶縁開閉装置の断路器に搭載される遮断用電極が電界緩和用シールドの内側に格納された直後の要部断面図である。 実施の形態2におけるガス絶縁開閉装置の断路器に搭載される軸棒止端と電界緩和用シールド止端の要部断面図である。
以下、本願に係るガス絶縁開閉装置の好適な実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、同一内容および相当部については同一符号を配し、その詳しい説明は省略する。以降の実施の形態も同様に、同一符号を付した構成について重複した説明は省略する。
実施の形態1.
図1は実施の形態1のガス絶縁開閉装置の断路器開路状態の要部断面図である。電路を開閉するために必要な基本的な機能は、固定側端子1、可動側端子2、および可動電極棒3から構成される。これら構成は、ガスを封入した密閉容器内に配置されている。以下各構成につき詳細に説明する。
円筒導体11は、一端面が固定側端子1の一端と同軸上に、機械的および電気的に接続されている。また、他端面は機械的および電気的にベース導体5bに接続されている。機械的接続方法としてボルト固定を行なってもよく、電気的接続を得るために接触面を銀メッキしてもよい。また、外周を曲面で形成されたベース導体5aがベース導体5bを覆うように固定される。
ピストン6は、ベース導体5bに対し垂直かつ固定側端子1に形成された開口部と同軸に機械的および電気的に接続されている。従って言うまでもないが、ピストン6は固定されており、動かない。機械的接続方法としてボルト固定を行なってもよく、電気的接続を得るために接触面を銀メッキしてもよい。
円筒形状のシリンダ7は、ピストン6に挿設されており、ピストン用接触子9によって相互間の電気的導通を確保している。このシリンダ7はピストン6に沿って摺動するが、動作の詳細は後述する。
シリンダ7の開口端部の外周部に張り出し部13が形成または配設される。張り出し部13の径は、円筒導体11の内径とほぼ同じ外径をもち、シリンダ7の移動に伴い、円筒導体11の内周面を左右に移動可能とする。
ストッパ14は、内径が張り出し部13の外径より小さいものであって、円筒導体11の円筒内の予め定められた位置に形成される。この予め定められた位置は、開極バネ10の弾性力などにより決定される。また、つるまき状の開極バネ10はシリンダ7の外周に沿って配設され、一端は、張り出し部13の端部に設けたバネ受けに固定され、他端は固定側端子1側の円筒内部のばね受けに固定されている。
シリンダ7の固定側端子1側の先端部にはシリンダ7と同軸に機械的および電気的に接続された棒状の遮断用電極8が接続されている。図2は、遮断用電極8の要部断面図である。遮断用電極8は、台座となる軸棒止端8a、軸棒止端8aから延びる軸棒8b、軸棒8bの周囲に配設される接圧バネ8c、軸棒8bに取り付けられた雄側係合部8d、軸棒8b上を摺動可能な補助電極8eより構成されている。接圧バネ8cは、つるまき状であり、軸棒8bの周囲に雄側係合部8dと同軸に配設されるとともに、接圧バネ8cの一端は軸棒止端8aに固定され、他端は補助電極8eに固定されている。軸棒止端8aには、後述する、開極バネ10の状態に応じて、後述する電界緩和用シールド止端12aに設ける接触端面12eと接触する接触端面8fを形成する。
雄側係合部8dの一端部は、軸棒8b内に挿入され取り付けられる。他端部は、後述する可動電極棒3の雌側係合部3aと閉路時に係合する。また、接圧バネ8cの開放状態において、雄側係合部8dの先端部は補助電極8eよりも内側に位置する。
補助電極8eは、軸棒8bが貫通可能な孔部を中央に形成したリング形状をしており、軸棒8b上を軸方向に摺動可能とする。このような構造により、後述する可動電極棒3が、図1の紙面右から左へ動いて補助電極8eと接触し、さらに補助電極8eを押圧すると、補助電極8eに一端が取り付けられた接圧バネ8cが縮んで、補助電極8eを軸棒止端8a側に移動させることで、補助電極8eの開口部から雄側係合部8dが突出し、雌側係合部3aと係合する(後述する図4参照)。接圧バネ8cが縮むことで補助電極8eを可動電極棒3へ当接させる荷重を付与し、補助電極8eは可動電極棒3から遮断用電極8への電導を担う。
図3は電界緩和用シールドユニット12の要部断面図である。電界緩和用シールドユニット12は、台座となる電界緩和用シールド止端12a、電界緩和用シールド止端12aから延びる支柱12b、支柱12bの周囲に配設されたシールドバネ12c、支柱12bの先端部に取り付けられた電界緩和用シールド12dにより構成されている。
電界緩和用シールド止端12aは、シリンダ7が貫通可能な孔部12gが中央に形成されている。さらに、図1に示す開路時には、電界緩和用シールド止端12aの端部と円筒導体11が接触するとともに、開極バネ10の弾性力がシールドバネ12cの弾性力よりも大きく設定されているため、接触端面12fを軸棒止端8aに形成された接触端面8gで押圧した状態で係合している。支柱12bは固定側端子1を貫通し、先端部に電界緩和用シールド12dが取り付けられている。シールドバネ12cは、一端を支柱12bと、他端を固定側端子1の外周に形成された凹部と結合されている。電界緩和用シールド12dは、電界の集中を緩和できるように、表面がなだらかな曲面で形成され、図1で示す開路時および図8で示す切り離し後には、電界緩和用シールド12dの先端部が、補助電極8eの先端部よりも可動側端子2側に配置され、電界緩和用シールド12dの内側に遮断用電極8が格納された状態となる。
次に、図1の可動側端子2について説明する。可動側端子2に搭載された可動電極棒3は、中空に成形されており、この中空部に雌側係合部3aが配設される。雌側係合部3aは、外周面に可動電極棒用接触子4を設け、可動側端子2と電気的に接続される。可動電極棒3は、可動側端子2を貫通する貫通孔2a内を図1の紙面左右方向に摺動可能に構成される。このような構成により、図4で後述するように、閉路時に、可動電極棒3が固定側端子1の内側まで移動して、雌側係合部3aと固定側端子1側の雄側係合部8dとが係合し、可動側端子2と固定側端子1とが電気的に接続されて電路を形成する。
以上のように構成されたガス絶縁開閉装置の断路器の動作を説明する。
開極バネ10は、図1に示す開路状態において、シールドバネ12cが圧縮された状態の弾性力より強い弾性力を設定している。これにより、開極バネ10の弾性力を受けるシリンダ7に機械的に接続されている軸棒止端8aには、紙面左側方向の力が発生するため、遮断用電極8は、電界緩和用シールドユニット12と共に円筒導体11端面付近で保持される。また、シールドバネ12cは圧縮された状態である。また、ピストン6はシリンダ7の最も深い位置まで挿入され、補助電極8eは、軸棒8bの先端部に位置し、雄側係合部8dが補助電極8e内に配置されている。
図4は図示しない駆動装置が、可動側端子2の貫通孔2aから可動電極棒3を、紙面左方向の固定側端子1の方向に移動させるように駆動し、可動電極棒3と補助電極8eとが当接した閉路状態を示している。この状態では、補助電極8eが可動電極棒3に押されて、紙面左側に押し込まれ、軸棒8b上を移動するのに伴い、補助電極8eに一端が固定された接圧バネ8cも補助電極8eと共に紙面左側へ押し込まれ圧縮される。この時、補助電極8eから雄側係合部8dが突出し、可動電極棒3の中空部内に入り込んでいく。雄側係合部8dの外径は、雌側係合部の内径より小さいので、ストレス無く、可動電極棒3内に突入する。この閉路状態では主回路電流は、可動側端子2、可動電極棒3、固定側端子1へと流れる。
次に開路動作を説明する。図5は、図4の閉路状態から開路状態に戻る際に、可動電極棒3が、紙面右方向の可動側端子2側に移動していく。可動電極棒3が可動側端子2側へ移動完了するまで、雄側係合部8dと、雌側係合部3aとの係合は保持されたまま、遮断用電極8も可動側端子2側へ移動する。また、可動電極棒3と遮断用電極8接触しており、電気的に接続した状態を保持している。このような状態で、可動電極棒3と遮断用電極8とが、図5の状態から図6の状態に、可動側端子2側へ移動するのに伴い、雄側係合部8dが固定されている一連の部品、すなわち軸棒8b、補助電極8e、接圧バネ8c、シリンダ7も可動電極棒3および雌側係合部3aとともに図面右側に移動する。そしてシリンダ7の移動に伴い開極バネ10は圧縮され蓄勢される。また、遮断用電極8の移動に伴い、電界緩和用シールド止端12aは、軸棒止端8aから受ける力から解放されるため、シールドバネ12cは放勢され、電界緩和用シールドユニット12は可動側端子2側へ移動する。
図6は可動電極棒3が遮断用電極8を伴って可動側端子2側へ移動し、開路所定位置に戻る直前、すなわち係合部乖離直前の状態を示している。雄側係合部8dと雌側係合部3aが係合された状態における開路動作の最終位置を示しており、ストッパ14と張り出し部13とが接触している。この時、開極バネ10は最も縮んだ状態である。これ以上、可動電極棒3が図面右側に移動しようとしても、シリンダ7はストッパ14に阻止されて右側に動くことができない。ストッパ14と張り出し部13とが解放器として機能し、雄側係合部8dと雌側係合部3aは係合を維持しきれなくなり、係合を解放し始める。
図6の状態での主回路電流経路は、順に、可動側端子2、可動電極棒3、補助電極8e、雄側係合部8d、軸棒8b、シリンダ7、ピストン6、ベース導体5b、5a、円筒導体11、固定側端子1である。
図7は係合部乖離直後の状態を示している。雄側係合部8dと雌側係合部3aの係合が解かれることにより、開極バネ10が放勢され、伸長しはじめる。雄側係合部8d、軸棒8b、接圧バネ8cおよびシリンダ7は、図面左側へと勢いよく移動し始める。ただし接圧バネ8cで可動電極棒3側への接圧が与えられている補助電極8eは接圧バネ8cが伸び切るまでの間は可動電極棒3に接触し、電気的接続を保持したままである。また、電界緩和用シールドユニット12は電界緩和用シールド止端12aと軸棒止端8aが切離されたままのため、図6に示す位置から変化なく、可動側端子2に最も近づいた状態となっている。接圧バネ8cが伸び切ると可動電極棒3と補助電極8eが乖離し始める。このように、接圧バネ8cを用いることで、係合部が開放されて乖離した直後でも、補助電極8eと可動電極棒3が電気的接続を一定時間保持することで回復電圧上昇タイミングを遅らせ、かつ、遮断用電極の開離初速度を上昇させることができる。
図8はさらに開極バネ10が放勢され、可動電極棒3から乖離した補助電極8eを含む遮断用電極8が電界緩和用シールド12dの内側に移動し、電界緩和用シールド止端12aが軸棒止端8aに接触した時を示している。補助電極8eが可動電極棒3と切離されたため回復電圧は上昇するが、既に遮断用電極8は電界緩和用シールド12dの内側に格納されている。このような配置により、可動側端子2側の表面に対向するのは、固定側端子1側の電界緩和用シールド12dの表面となり、共になだらかな金属面が対向している状態となるため、電界の上昇が抑制され、再点弧の発生の可能性を低くできる。その後、さらに開極バネ10は放勢され、軸棒止端8aが電界緩和用シールド止端12aを、円筒導体11の端面まで押し込み、図1に示す開路状態に戻る。
以上のように、本実施の形態によれば、所定の位置まで動作する電界緩和用シールド12dの内側に遮断用電極8が格納されることで、固定側端子1と可動側端子2の距離が比較的近い位置でも、遮断用電極8の電界が緩和され、上昇する回復電圧による再点弧を抑制できるので、遮断用電極8を駆動させる速度を低下させることが可能となる。遮断用電極8の駆動速度を低下させることで開極バネ10の弾性力を低下させることが可能となり、開極バネ弾性力の低下に伴い動作による衝撃が低下する。動作時の衝撃が低下すると、断路器各部の機械的な強度を比較的低く設計することが可能となり、従来構造よりも構造の簡素化及びコスト低減を見込める。
実施の形態2
図2の遮断用電極8の軸棒止端8aと図3の電界緩和用シールドユニット12の電界緩和用シールド止端12aは、開路状態では図1に示すように、底部を一部に有する円筒状台座を2つ重ねたように組み合わされている。すなわち、図2、図3を参照すると、軸棒止端8aに形成された接触端面8fと電界緩和用シールド止端12aに形成された接触端面12eにおいて、それぞれの移動方向と平行な面同士で接触するとともに、軸棒止端8aの底部に形成された接触端面8gと電界緩和用シールド止端12aの底部に形成された接触端面12fとが移動方向と垂直な面同士で接触する。この場合、開極バネ10とシールドバネ12cの弾性力は、接触端面8gと接触端面12fにのみかかるため、開路状態と閉路状態を繰り返すことにより、損傷する恐れがある。
これに対し、軸棒止端8aと電界緩和用シールド止端の接触面を、円錐台形状の台座を2つ重ねたように、傾斜する面同士で接触させることにより、弾性力が2方向に分散される構成とした。具体的には、図9に示すように、軸棒止端8aに形成された傾斜接触面8hと電界緩和用シールド止端12aに形成された傾斜接触面12hとが係合することにより、移動方向と平行及び垂直方向に弾性力を分散させることができる。このような傾斜面は、例えば、従来の軸棒止端8aの垂直面を一部切断して傾斜面を形成することにより、軸棒止端8aを軽量化できることにもなり、遮断用電極8の駆動速度を向上することにも寄与する。
以上のように、接触部位を傾斜状にすることで、開極バネ放勢後に機械的に接触する際に、開極バネとシールドバネの弾性力を、バネの動作方向と動作の垂直方向に分散させることができるとともに、材料の少量化を図ることで遮断用電極の駆動速度の向上を見込むことができる。
本願は、様々な例示的な実施の形態及び実施例が記載されているが、1つ、または複数の実施の形態に記載された様々な特徴、態様、及び機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、または様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。
従って、例示されていない無数の変形例が、本願明細書に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
1:固定側端子、2:可動側端子、3:可動電極棒、3a:雌側係合部、4:可動電極棒用接触子、5a、5b:ベース導体、6:ピストン、7:シリンダ、8:遮断用電極、8a:軸棒止端、8b:軸棒、8c:接圧バネ、8d:雄側係合部、8e:補助電極、8f、8g:接触端面、8h:傾斜接触面、9:ピストン用接触子、10:開極バネ、11:円筒導体、12:電界緩和用シールドユニット、12a:電界緩和用シールド止端、12b:支柱、12c:シールドバネ、12d:電界緩和用シールド、12e、12f:接触端面、12g:孔部、12h:傾斜接触面。

Claims (4)

  1. 絶縁ガスを封入した密閉容器内に設置された固定側端子と、前記固定側端子と対向配置され、前記固定側端子と電気的導通を確保するため接離可能な可動電極棒を備えた可動側端子と、前記可動側端子と前記固定側端子の電気的導通を遮断する駆動機構を備えたガス絶縁開閉装置において、
    前記固定側端子に、閉路時に前記可動電極棒と係合する可動式の遮断用電極と、可動式の電界緩和用シールドと、を備え、前記可動電極棒と前記遮断用電極との係合の切り離し時に、前記遮断用電極の動作に連動して前記電界緩和用シールドが前記可動側端子方向に移動し、前記遮断用電極が前記電界緩和用シールド内側に格納されることを特徴とするガス絶縁開閉装置。
  2. 前記遮断用電極が前記電界緩和用シールドの内側に格納された後、前記遮断用電極と前記電界緩和用シールドが前記固定側端子方向に移動することを特徴とする請求項に記載のガス絶縁開閉装置。
  3. 前記遮断用電極は、閉路時に前記可動電極棒の端部と接触する補助電極、前記可動電極棒内の雌側係合部と係合する雄側係合部、前記可動電極棒と前記遮断用電極との係合の切り離し時に、前記雌側係合部と前記雄側係合部が乖離しても前記補助電極を前記可動電極棒端部との接触を一定時間保持するよう付勢する接圧バネ、を有することを特徴とする請求項1または2に記載のガス絶縁開閉装置。
  4. 絶縁ガスを封入した密閉容器内に設置された固定側端子と、前記固定側端子と対向配置され、前記固定側端子と電気的導通を確保するため接離可能な可動電極棒を備えた可動側端子と、前記可動側端子と前記固定側端子の電気的導通を遮断する駆動機構を備えたガス絶縁開閉装置において、
    前記固定側端子に、閉路時に前記可動電極棒と係合する可動式の遮断用電極と、可動式の電界緩和用シールドと、を備え、前記可動電極棒と前記遮断用電極との係合の切り離し時に、前記遮断用電極の動作に連動して前記電界緩和用シールドが動作し、前記遮断用電極が前記電界緩和用シールド内側に格納される構成であり、前記遮断用電極の台座となる軸棒止端と前記電界緩和用シールドの台座となる電界緩和用シールド止端のそれぞれの壁面が傾斜面を有しており、前記軸棒止端と前記電界緩和用シールド止端との係合時に、前記傾斜面同士が接触していることを特徴とするガス絶縁開閉装置。
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