JP7162782B1 - 開閉装置 - Google Patents
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Abstract
Description
また、特許文献1では、固定側端子の先端付近の位置で雄側係合器と雌側係合器とが機械的に接続され、可動側電極に追随して、固定側電極は固定側端子に対向して配置された可動側端子の方向へ移動を開始する。電極移動中にバネの復元力と係合器の摩擦力がつり合い、接続が解除される。固定側電極外部に配置された固定側端子の内部に磁石が挿入されており、電極の開離位置(初期のアーク点弧位置)は、固定側端子および磁石から離れた位置となる。磁石が生成する磁界強度は、磁石から距離が離れるほど小さくなるため、電極開離直後から固定側電極が一定距離に到達するまでの間は、アークを磁気駆動するために十分な磁界強度を得ることできないという課題があった。
本願の実施の形態1の構成について図1を用いて説明する。図1は実施の形態1に係る開閉装置の開路状態を示す断面図である。電路を開くための基本性能は対向した第一の電極2aおよび第二の電極3bから構成される。第一の電極2aおよび第二の電極3bは、第一の端子1aおよび第二の端子1bに対して同軸上で動くよう図示しないガイド部品等で保持されている。また、第二の電極3bは図示しない駆動装置に接続されており、紙面左右方向に駆動動作できるものとする。第一の電極2aおよび第二の電極3bは、同軸上に設けられた筒状円柱であり、外周部は、後方に引き下がるように角度がついている。第一の電極2aおよび第二の電極3bの外部には、それぞれ第一の端子1aおよび第二の端子1bが設置され、接触子6a、6bによって導通している。なお、第一の端子1aおよび第二の端子1bは、図示しない他機器と接続されており、第一の電極2aおよび第二の電極3bが接触した時に通電経路が形成され、電力を伝送する。さらに、電界緩和およびアークによる損傷から電極を守る効果も備えている。
さらに、第一の端子1aには、固定ストッパー7aが取り付けられ、第一の電極2aには、移動ストッパー8aおよびバネ9が取り付けられている。固定ストッパー7aおよび移動ストッパー8aの間にバネ9が設置されており、第一の電極2aが紙面左右方向に動作するとともに、移動ストッパー8aも紙面左右方向に動作し、バネ9を伸縮する構造となっている。この時、固定ストッパー7aは移動せず、位置は変わらないものとする。このように第一の電極2aはバネ9によって第一の端子1aに繋止されている。
図2は実施の形態1に係る開閉装置の閉路状態を示し、第二の電極3bが投入されている時の断面図である。第二の電極3bが第一の電極2aと接触すると電路が形成される。この時、図示しない他機器と接続された第一の端子1aに流入した電力は、接触子6aを通り、第一の電極2aへ伝送され、接触した第二の電極3bを通り、接触子6b、第二の端子1bへと流れていき、他機器へと電力を伝送することができる。
また、第一の電極2aおよび第二の電極3bは、中心部の空洞に設置された磁石5a、5bの磁気の引力により係合して接続され、第二の電極3bが図示しない駆動装置によって紙面右方向へ移動しても電極間の接触が維持され、導通が保持される。
このように開閉装置の開路は、導通を保持したまま開路方向に駆動される第二の電極3bと第一の電極2aとの間の磁石5a、5bの引力と、第一の電極2aを繋止するバネ9の復元力と、を利用したものである。
図5は実施の形態2に係る開閉装置の開路状態を示す断面図である。電路を開くための基本性能は対向した第一の電極2cおよび第二の電極3dから構成される。第一の電極2cおよび第二の電極3dは、第一の端子1aおよび第二の端子1bに対して同軸上で動くよう図示しないガイド部品等で保持されている。また、第二の電極3dは図示しない駆動装置に接続されており、紙面左右方向に動作できるものとする。第二の電極3dは同軸上に設けられた筒状円柱であり、外周部は後方に引き下がるように角度がついていてもよい。第一の電極2cも同軸上に設けられた筒状円柱であるが、先端部が凸形状となる第二の電極3dが篏合するように、先端部の中心部に凹形状となる空洞部が存在する。なお、この空洞部は、奥側の底部に行くほど内径が小さくなるようなテーパー構造となっている。第一の電極2cおよび第二の電極3dの外部には、それぞれ第一の端子1aおよび第二の端子1bが設置され、接触子6c、6dによって導通している。なお、第一の端子1aおよび第二の端子1bは、図示しない他機器と接続されており、第一の電極2eおよび第二の電極3dが接触した時に通電経路が形成され、電力を伝送する。さらに、電界緩和およびアーク10による損傷から電極を守る効果も備えている。
さらに、第一の端子1aには、固定ストッパー7cが取り付けられ、第一の電極2cには、移動ストッパー8aおよびバネ9が取り付けられている。固定ストッパー7cおよび移動ストッパー8aの間にバネ9が設置されており、第一の電極2cが紙面左右方向に動作するとともに、移動ストッパー8aも紙面左右方向に動作し、バネ9を伸縮する構造となっている。この時、固定ストッパー7cは動作せず、位置は変わらないものとする。このように第一の電極2cはバネ9によって第一の端子1aに繋止されている。
図7は実施の形態3に係る開閉装置の開路状態を示す断面図である。電路を開くための基本性能は対向した第一の電極2eおよび第二の電極3fから構成される。第一の電極2eおよび第二の電極3fは、第一の端子1aおよび第二の端子1bに対して同軸上で動くよう図示しないガイド部品等で保持されている。また、第二の電極3fは図示しない駆動装置に接続されており、紙面左右方向に動作できるものとする。第一の電極2eは同軸上に設けられた筒状円柱であり、外周部は後方に引き下がるように角度がついていてもよい。第二の電極3fも同軸上に設けられた筒状円柱であるが、先端部が凸形状となる第一の電極2eが篏合するように、先端部の中心部に凹形状となる空洞部が存在する。なお、この空洞部は、奥側の底部に行くほど内径が小さくなるようなテーパー構造となっている。第一の電極2eおよび第二の電極3fの外部には、それぞれ第一の端子1aおよび第二の端子1bが設置され、接触子6e、6fによって導通している。なお、第一の端子1aおよび第二の端子1bは、図示しない他機器と接続されており、第一の電極2eおよび第二の電極3fが接触した時に通電経路が形成され、電力を伝送する。さらに、電界緩和およびアーク10による損傷から電極を守る効果も備えている。
さらに、第一の端子1aには、固定ストッパー7eが取り付けられ、第一の電極2eには、移動ストッパー8aおよびバネ9が取り付けられている。固定ストッパー7aおよび移動ストッパー8aの間にバネ9が設置されており、第一の電極2eが紙面左右方向に動作するとともに、移動ストッパー8aも紙面左右方向に動作し、バネ9を伸縮する構造となっている。この時、固定ストッパー7eは動作せず、位置は変わらないものとする。このように第一の電極2eはバネ9によって第一の端子1aに繋止されている。
実施の形態1および2の効果に加えて、第一の電極2eの外径を小さくできるため、質量が小さくなり、第一の電極2eを繋止するバネ9を縮小することができる。
図9は実施の形態4に係る開閉装置の開路状態を示す断面図である。電路を開くための基本性能は対向した第一の電極2gおよび第二の電極3hから構成される。第一の電極2gおよび第二の電極3hは、第一の端子1aおよび第二の端子1bに対して同軸上で動くよう図示しないガイド部品等で保持されている。また、第二の電極3hは図示しない駆動装置に接続されており、紙面左右方向に動作できるものとする。第二の電極3hは同軸上に設けられた筒状円柱であり、先端部が半球となる構造である。第一の電極2gも同軸上に設けられた筒状円柱であるが、凸形状となる第二の電極3hが篏合するように、先端部の中心部に凹形状となる半球形状のくぼみが存在する。第一の電極2gの外周部は電界が局所集中しないよう角を丸くしている。なお、第一の電極2gおよび第二の電極3hの構造は凹凸形状が逆になっていてもよい。第一の電極2gおよび第二の電極3hの外部には、それぞれ第一の端子1aおよび第二の端子1bが設置され、接触子6a、6bによって導通している。なお、第一の端子1aおよび第二の端子1bは、図示しない他機器と接続されており、第一の電極2gおよび第二の電極3hが接触した時に通電経路が形成され、電力を伝送する。さらに、電界緩和およびアーク10による損傷から電極を守る効果も備えている。
さらに、第一の端子1aには、固定ストッパー7aが取り付けられ、第一の電極2aには、移動ストッパー8aおよびバネ9が取り付けられている。固定ストッパー7aおよび移動ストッパー8aの間にバネ9が設置されており、第一の電極2aが紙面左右方向に動作するとともに、移動ストッパー8aも紙面左右方向に動作し、バネ9を伸縮する構造となっている。この時、固定ストッパー7aは動作せず、位置は変わらないものとする。このように第一の電極2aはバネ9によって第一の端子1aに繋止されている。
図11は実施の形態5に係る開閉装置の開路状態を示す断面図である。電路を開くための基本性能は対向した第一の電極2aおよび第二の電極3bから構成される。第一の電極2aおよび第二の電極3bは、第一の端子1aおよび第二の端子1bに対して同軸上で動くよう図示しないガイド部品等で保持されている。また、第二の電極3bは図示しない駆動装置に接続されており、紙面左右方向に動作できるものとする。第一の電極2aおよび第二の電極3bは、同軸上に設けられた筒状円柱であり、外周部は、後方に引き下がるように角度がついている。第一の電極2aおよび第二の電極3bの外部には、それぞれ第一の端子1aおよび第二の端子1bが設置され、接触子6a、6bによって導通している。なお、第一の端子1aおよび第二の端子1bは、図示しない他機器と接続されており、第一の電極2aおよび第二の電極3bが接触した時に通電経路が形成され、電力を伝送する。さらに、電界緩和およびアーク10による損傷から電極を守る効果も備えている。
さらに、第一の端子1aおよび第二の端子1bの内部には、それぞれ磁石11a、11bが設置されており、極間の放射状方向の磁界強度を強くする。ここで、磁石11a、11bは、磁性体との組み合わせでもよいものとする。
図12の状態の前段階として、開路動作では第一の電極2aおよび第二の電極3bの中心部の空洞に設置された磁石5a、5bの引力によって磁気による係合が維持され、第二の電極3bが図示しない駆動装置によって移動しても電極間の接触が保持される。なお、磁石11a、11bは、引力を強める方向の磁界を発生するため、第一の電極2aおよび第二の電極3bの接触が保持された状態で、図示しない駆動装置によって第二の電極3bを紙面右方向に駆動すると、第二の電極3bとともに第一の電極2aが紙面右方向に移動する。
特に、極間距離が大きくなるにつれて、アーク10の中央部付近は磁石5a、5bからの距離が遠いため、磁界強度が弱く、磁気による回転駆動の影響を受けにくい。そのため、磁石11a、11bを挿入することで磁界強度を強め、極間距離が大きくなっても、アーク10の端部だけでなく、中央部付近でも回転させることができるため、より電流遮断性能が向上する。
図13は実施の形態6に係る開閉装置の開路状態を示す断面図である。電路を開くための基本性能は対向した第一の電極2aおよび第二の電極3bから構成される。第一の電極2aおよび第二の電極3bは、第一の端子1aおよび第二の端子1bに対して同軸上で動くよう図示しないガイド部品等で保持されている。また、第二の電極3bは図示しない駆動装置に接続されており、紙面左右方向に動作できるものとする。第一の電極2aおよび第二の電極3bは、同軸上に設けられた筒状円柱であり、外周部は、後方に引き下がるように角度がついている。第一の電極2aおよび第二の電極3bの外部には、それぞれ第一の端子1aおよび第二の端子1bが設置され、接触子6a、6bによって導通している。なお、第一の端子1aおよび第二の端子1bは、図示しない他機器と接続されており、第一の電極2aおよび第二の電極3bが接触した時に通電経路が形成され、電力を伝送する。さらに、電界緩和およびアーク10による損傷から電極を守る効果も備えている。
さらに、第一の端子1aには、固定ストッパー7aおよび制限ストッパー12が取り付けられ、第一の電極2aには、移動ストッパー8cおよびバネ9が取り付けられている。固定ストッパー7aおよび移動ストッパー8cの間にバネ9が設置されており、第一の電極2aが紙面左右方向に動作するとともに、移動ストッパー8cも紙面左右方向に動作し、バネ9を伸縮する構造となっている。この時、固定ストッパー7aおよび制限ストッパー12は第一の端子1aに固定されており、位置は変わらないものとする。このように第一の電極2aはバネ9によって第一の端子1aに繋止されている。図13には、実施の形態1と同様の構造を記載したが、実施の形態2から実施の形態5の構造において、第一の端子1aに制限ストッパー12が設置されていても構わない。
係合解除後は、バネ9の復元力により第一の電極2aは紙面左方向に移動を始める。また、第一の電極2aおよび第二の電極3bが開離した後、通電中であれば第一の電極2aおよび第二の電極3bの間にアーク10が発生する。
Claims (13)
- 対向配置された第一の端子と第二の端子の間を開閉する開閉装置であって、
前記第一の端子に設けられた第一の電極と、
前記第二の端子に設けられ、前記第一の電極と接離可能に駆動される第二の電極と、
を備え、
前記第一の端子と前記第二の端子の間の閉路は、前記第一の電極と前記第二の電極との接触によって行われ、各電極の内部に配置された磁石の引力により導通が保持され、
前記第一の端子と前記第二の端子の間の開路は、前記第一の電極と前記第二の電極との開離によって行われ、前記第一の電極は、バネによって前記第一の端子に繋止されていることを特徴とする開閉装置。 - 前記開路は、前記導通を保持したまま開路方向に駆動される前記第二の電極と前記第一の電極との間の前記磁石の引力と、前記第一の電極を繋止する前記バネの復元力と、を利用することを特徴とする請求項1に記載の開閉装置。
- 前記開路は、前記駆動により前記バネの復元力が前記磁石の引力よりも大きくなったことで行われることを特徴とする請求項2に記載の開閉装置。
- 前記開路は、前記駆動により前記第一の端子と前記第一の電極の間に設けられた停止部に前記第一の電極が当接したことで行われることを特徴とする請求項2に記載の開閉装置。
- 前記磁石は前記第一の電極と前記第二の電極との間に発生するアークが回転するように磁極が配置されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の開閉装置。
- 前記第一の電極と前記第二の電極の先端部は、各電極の外側に向かってに離間するように形成されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の開閉装置。
- 前記第一の電極と前記第二の電極の先端部は、互いに嵌合する凹凸形状に形成されていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の開閉装置。
- 前記凹凸形状の内、凹形状を有する一方の電極は、内径が底部に向かって小さくなる形状に形成され、凸形状を有する他方の電極と前記底部で接触することにより導通することを特徴とする請求項7に記載の開閉装置。
- 前記第一の電極に内部に配置された磁石と前記第二の電極の内部に配置された磁石の少なくとも1つは、磁性体と組み合わせて配置されていることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の開閉装置。
- 前記第一の電極の周囲を覆う前記第一の端子と前記第二の電極の周囲を覆う前記第二の端子の少なくとも一方に、磁石が配置されていることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の開閉装置。
- 前記第一の電極の周囲を覆う前記第一の端子と前記第二の電極の周囲を覆う前記第二の端子の少なくとも一方に配置された前記磁石の少なくとも1つは、磁性体と組み合わせて配置されていることを特徴とする請求項10に記載の開閉装置。
- 前記第一の電極に内部に配置された磁石と前記第二の電極の内部に配置された磁石が対向する各々の面にはカバーが設けられ、前記カバーの材質が非磁性の金属材料、あるいは樹脂材料であることを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の開閉装置。
- 前記カバーの材質が前記樹脂材料であり、前記第一の電極と前記第二の電極との間に発生するアークにより、アブレーションガスを発生させることを特徴とする請求項12に記載の開閉装置。
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