JP5419489B2 - 沈胴式レンズ鏡筒 - Google Patents

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本発明は、沈胴式レンズ鏡筒に関し、特に外部から印加される衝撃に対する対策技術に関する。
近年の市場において、カメラ(デジタルカメラ)の小型化への要望は強く、それに応えるべく小型のカメラが数多く作り出されている。ところが、小型し過ぎることによりカメラのホールド性を損ねるという弊害も生じている。カメラのホールド性が十分でないと、最悪の場合、使用者が誤ってカメラを落下させてしまうこともある。
そこで、従来、使用者がカメラを不用意に落下させて破損し難いように、外部からの衝撃への耐性を高めたカメラが提案されている。この種のカメラの多くは、その撮像光学系の光路の一部を折り曲げる、所謂、屈曲式レンズ鏡筒を採用しており、レンズ鏡筒がカメラ本体から突出しない構造となっている(特許文献1参照)。
これは、従来から一般的に採用されている沈胴式レンズ鏡筒を採用したのでは、レンズ鏡筒を保護するためにその前面まで外装で覆ってカメラ本体が大きくなってしまうので、小型化のために屈曲式レンズ鏡筒を採用したものである。この屈曲式レンズ鏡筒は、動作時もカメラ本体内部に完全に留まっているため、使用者が誤ってカメラを落下させても、レンズ鏡筒はカメラ本体によって保護されることになる。
しかしながら、屈曲式レンズ鏡筒は、その収納領域がカメラ本体の厚さにより制約されてレンズは自ずと小径となり、更に、光路が途中で屈曲されることで、所望の光学性能を得ることが困難であった。
一方、沈胴式レンズ鏡筒では、光軸方向の厚さの制約はあるものの、光軸半径方向には比較的大きなスペースを確保できるため、屈曲式レンズ鏡筒ほどレンズ径が制約されることはなく、被写体から撮像素子まで光学系の光軸を一直線にすることもできる。そのため、沈胴式レンズ鏡筒では、所望の光学性能を比較的容易に得ることができる。
このように、沈胴式レンズ鏡筒は、光学性能の確保という観点からは優れている。しかし、沈胴式レンズ鏡筒は、外部衝撃への耐性の観点からは、次のような課題がある。すなわち、沈胴式レンズ鏡筒は、一般にカム溝とカム溝に嵌合するカムフォロワによって保持されている。このため、沈胴式レンズ鏡筒では、レンズ鏡筒をカメラ外装で覆うことで外力がレンズ鏡筒に直接加えられることを回避したとしても、落下等の大きな衝撃により、カム溝からカムフォロワが脱落する場合があった。
特許文献2(特開2007−334256号公報)には落下衝撃に耐性の高い構造を有するカメラが記載されているが、レンズ鏡筒の構造に関しては何ら明示されていない。
特開2007−334256号公報 特開2005−215079号公報
本発明は、このような技術的な背景の下になされたもので、その目的は、沈胴式レンズ鏡筒において、衝撃に対する耐性を向上させることにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る胴式レンズ鏡筒は、第1のレンズを光軸方向に移動させるためのカム溝が形成されたカム環を嵌合するための嵌合部と、平面部と、当該嵌合部より大きな径のベース部とを備える折れ曲がった断面形状をもつ円筒形状をなし、回転可能に前記カム環を保持する保持部材を有し、前記ベース部の内周部分には、第2のレンズを光軸方向に駆動するためのリードスクリュの先端を回転可能に支持する支持部が位置し、前記保持部材の被写体側先端には爪部が設けられており、前記平面部と前記爪部により当該嵌合部において前記カム環を挟み込むことで当該カム環の光軸方向への移動を規制し、前記保持部材は、前記レンズを保持するレンズ保持部材を光軸方向にガイドするためのガイド溝を有し、前記カム環のカム溝は、前記レンズを保持するレンズ保持部材に形成された可動ピンからなるカムフォロワを導入するための導入部を有し、当該ガイド溝の底面は、当該導入部に向かって浅い溝となる形態でスロープ状となっていることを特徴とする。
本発明によれば、上記カムフォロアは可動ピンからなるため、ガイド溝や導入部に対して突っ張った状態となって、どの位置でも保持され、カムフォロワがカム環に導入されたか否かが判りが難いが、ガイド溝の底面が導入部に向かって浅い溝となる形態でスロープ状となっているので、作業者は、押し込みに対する抵抗力を感じ取ることで、上記導入がされたか否かを感覚的に把握することが可能となる。
これらの作用により、本発明によれば、沈胴式レンズ鏡筒において、衝撃に対する耐性を向上させることが可能となる。
本発明の実施の形態に係るレンズ鏡筒の光軸部分での断面図である。 図1のレンズ鏡筒のカム環保持部材の周辺の分解斜視図である。 図1のレンズ鏡筒のフォーカス機構部の光軸部分での断面図である。 図1のレンズ鏡筒のフォーカス機構部のガイド軸、リードスクリュ、モータの軸の部分での断面図である。 フォーカス保持部材とカム環保持部材の位置関係を示す断面図である。 フォーカス保持部材を示す斜視図である。 カム環の内面の展開図である。 カム環保持部材とカム環の断面図である。 2群鏡筒のガイド溝と導入溝の光軸方向での断面図である。 ガイド溝と導入溝の幅を示す光軸との直交方向での断面図でる。
図1は、本発明の実施の形態に係るレンズ鏡筒を示す断面図である。図1において、1は1群レンズ、2は2群レンズ、3は3群レンズである。11は群レンズを保持する1群レンズホルダ、12は2群レンズを保持する2群レンズホルダ、13は3群レンズ(フォーカスレンズ)を保持する3群レンズホルダである。
これら1群〜3群レンズ1〜3は、焦点距離調節光学系として機能し、主として1群レンズ1、及び2群レンズ2の位置調整でズーム倍率を変更し、3群レンズの位置調整でフォーカス調整が行われる。2群レンズホルダは、2群ベース19に保持され、不図示の機構によって光軸と直交する平面上を移動することで手振れ補正が行われる。20は入射光を調節するシャッター羽根・絞り羽根である。
14は1群レンズホルダ11と2群ベース19を保持するカム環であり、その内周にはカム溝14a,14bが形成されている。1群レンズホルダ11、2群ベース19は、それぞれカムフォロワ(図2参照)を有し(図2の符号11a,19a,19b参照)、これらカムフォロワがカム溝14a,14bと嵌合する形態でカム環14に保持されており、カム環14の回転により光軸方向に移動する。
以降、1群レンズホルダ11に一体的に保持されるユニットを1群鏡筒と呼び、2群ベースに一体的に保持されるユニットを2群鏡筒と呼ぶこととする。
15はカム環14を回転可能に保持すると共に、1群レンズホルダ11、2群レンズホルダ12の移動を規制する直進ベースである。16は撮像素子17(例えばCCD)を保持すると共に、レンズ鏡筒の基台となるCCDホルダである。27はレンズ鏡筒の最も外周を覆うカバーであり、CCDホルダ16と締結される。
CCDホルダ16の先端の断面形状はL字形状16aになっており、その周方向の一部は弾性を持つ弾性部となっている。この弾性部は、カム環14の張り出し部14eに当接し、カム環14がCCDの方向に押して片寄せするように作用する。これよって、カム環14a,14bと直進ベース15の光軸方向に生じるガタを無くすことができる。
なお、図1に示したように、3群レンズ(フォーカスレンズ)を保持する3群レンズホルダ13は、ベース部15の内周部分に位置している。
次に、直進ベース15とカム環14、各群のレンズ鏡筒1〜3について、図2に基づいて詳細に説明する。図2は、被写体側の斜め前方から見たレンズ鏡筒の分解図である。直進ベース15に対して、カム環14は前方から組み込まれ、1群レンズホルダ11及び2群ベース19鏡筒は後方から組み込まれる。
直進ベース15は、円筒形状部15a、平面部15b、ベース部15cの3つの部分に大別される。直進ベース15の円筒形状部15aの外周には、カム環14が装着され、円筒形状部15aは、カム環14を嵌合するための嵌合部として機能する。
このカム環14は、直進ベース15の平面部15bと爪部15dによって、光軸方向への移動が規制されている。これにより、カム環14は、光軸周りに回転するだけで光軸方向へ移動しないようになっている。ベース部15cは、レンズ鏡筒全体の基台となるCCDホルダ16に固定される。
カム環14の内周には、1群鏡筒の光軸方向への移動を案内するカム溝14a、2群鏡筒の光軸方向への移動を案内するカム溝14bが設けられている。1群鏡筒、2群鏡筒のフォロワが、それぞれカム溝14a,14bに嵌合することで、1群鏡筒、2群鏡筒は直進ベース15により保持される。
この場合、1群鏡筒、2群鏡筒の一部が直進ベース15に設けられた直進溝15e、15fと嵌合して回転を規制されるため、1群鏡筒、2群鏡筒はカム環14の回転に伴って光軸方向にのみ移動する。
1群鏡筒のカムフォロワは、1群レンズホルダ11に固定された3本のピン11aにより構成されている。また、2群鏡筒のカムフォロワは、2群ベース19に固定された2本のピン19aと、不図示の圧縮バネで外向きに付勢された1本の可動ピン19bにより構成されている。なお、2群鏡筒のカムフォロワとしての3本のピンのうち1本を可動ピンとしたのは、2群レンズ2は光学性能に大きく影響を及ぼすため、カム溝14bとの隙間ガタを無くし、光学性能の変動を低減するためである。
カム環14は、その外周に設けられたギア14cを介して、モータ22(図3参照)により回転駆動される。この場合、カム環14の外周に設けられた旗14dにより、フォトインタラプタ18の検出部の遮光状態が切り替えられ、これにより、カム環14の回転角度の基準位置が検知される。
次に、図3、図4に基づいてフォーカス駆動機構を説明する。図3は、光軸を通り、かつ図1の断面と直交する方向の断面図である。図4は、当該フォーカス機構部のガイド軸、リードスクリュ、モータの軸の部分での断面図である。
図3において、20は3群レンズホルダ13を光軸方向に進退自在に保持するガイド軸、21は3群レンズホルダ13を光軸方向に進退駆動するリードスクリュー、22はモータである。23は3群レンズホルダ13を片寄せするためのコイルスプリングであり、本実施の形態では引っ張り状態で使用している。
なお、図1に示したように、図4において、25はリードスクリュー21と噛み合うナットである。このナット25は、コイルスプリング23の張力により、3群レンズホルダ13の受け面に押し当てられている。13aはガイド軸20と嵌合するスリーブであり、当該嵌合する部分を図4のように2カ所に限定することで、摺動負荷を低減している。
3群レンズホルダ13のフック13bには、スプリング23が掛けられ、スプリング23の他端はCCDホルダ16のフック16aに掛けられている。モータ22の回転軸に固定されたピニオンギア22aの回転は、不図示の中継ギアにより、リードスクリュー21の下端に固定されたギア21aに伝達される。
このような構成のフォーカス機構において、モータ22が回転すると中継ギアを介してリードスクリュー21が回転し、送りネジの効果によってナット25が光軸方向に進退する。この場合、3群レンズホルダ13がナット25と共に光軸方向に進退することで、フォーカシングが行われる。
図4に示すように、ガイド軸20の下端はCCDホルダ16に固定され、ガイド軸20の上端はフォーカス保持部材(第2の保持部材)26によって保持されている。また、リードスクリュー21の下部はCCDホルダ16の丸穴16bと摺動可能に嵌合して、リードスクリュー21の上部は前記フォーカス保持部材26の丸穴26aと摺動可能に嵌合して回転可能に保持されている。
すなわち、フォーカス保持部材26の丸穴26aは、リードスクリュー21の先端を支持する支持部として機能し、リードスクリュー21の先端がフリーな状態となって外部からの衝撃等で揺動するのを回避するように作用する。
また、リードスクリュー21の下端部21bは球面形状を成しており、カバー27と点接触して光軸方向の位置を決めている。リードスクリュー21の上端部21cも同様に球面形状であり、フォーカス保持部材26の上面とは点接触するようになっている。ただし、使用状態ではリードスクリュー21は図の下方に片寄せされているので、上端部の球面とフォーカス保持部材26の丸穴26bの底面の間には隙間があって、接触しない様になっている。
以上のように構成されたレンズ鏡筒において、衝撃に対する耐性を高める効果を説明する。
まず、フォーカス駆動機構に関して、前述のように、ガイド軸20とリードスクリュー21の先端をフォーカス保持部材26で保持して耐衝撃性を高めている。
近年のカメラ小型化に伴ってガイド軸20とリードスクリュー21は根本側、即ち光軸方向CCD側を保持して先端側は保持しない構造が多く使われている。この構造は小型化には有効だが強い外部衝撃が加わるとフリーになっている先端側が激しく揺さぶられ、ガイド軸の倒れ等による光学性能の劣化、ナットの食い付き等による構成部品の破損などを起こす可能性があった。そこで、本実施の形態では、ガイド軸20とリードスクリュー21の先端を保持して耐衝撃性を高めている。
次に、レンズ鏡筒の構造に関して、前述のようににカム環14を直進ベース15で保持してカム環14は回転移動のみ行う構造として耐衝撃性を高めている。従来より沈胴式レンズ鏡筒は、カム環を光軸方向へ移動する構造が多いが、その場合、カム環はカムフォロワで隣接する固定筒のカム溝と嵌合する構造となる。
外部衝撃でカム環や隣接する固定筒が変形すると、カムフォロワは比較的容易にカム溝から脱落してしまう。特に、カム環はその内部に1群鏡筒や2群鏡筒などのレンズ保持部材を保持するので、合計した質量に加わる衝撃力が大きなってしまう。そこで、本実施の形態では、カム環14は、直進ベース15により回転可能に保持するが、カム環14の光軸方向への移動を規制することによって、衝撃に弱いカムフォロワ嵌合による支持を無くしている。
また、直進ベース15は、前述のように3つの折れ曲がった断面形状とすることによって、剛性を高めて耐衝撃性を向上している。そして、直進ベース15のベース部15cの径は、カム環14の外周と同等とすることによって、剛性を高めながら鏡筒の大型化を防いでいる。
更に、図5に示すフォーカス保持部材26の剛性を高めるために、その外周にリブ形状26bを設けている。また、図6に示すフォーカス保持部材26の固定部26cは、直進ベースの15aより外側かつ15cより内側の空間を利用して配置している。これらにより、レンズ鏡筒を大きくすることなく、衝撃に対する耐性を向上させている。
次に、以上のようななレンズ鏡筒における組み立てを説明する。図7にカム環の内面展開図を示す。
まず、カム環14の2群レンズ鏡筒用のカム溝14bは、図7に示した様にCCD方向の端面に貫通しているので、そこを挿入口として直進ベース15の爪部15dを挿入し、その後カム溝14bに沿って爪部15dを進入させる。2群レンズ鏡筒用のカム溝14bは、被写体側の端面にも貫通しており、爪部15dは、貫通溝14eを抜けてカム環14の端面に到達する。このようにして、カム環14を直進ベース15に組み付ける。
次に、カム環14のカム溝14a,14bに1群レンズ鏡筒、2群レンズ鏡筒を組み付ける。カム環14のCCD側の端面には1群レンズ鏡筒用のカム溝14aも延長されて貫通しており、その貫通溝14g(以後、導入溝と呼ぶ)を挿入口として1群レンズ鏡筒のカムフォロワを挿入させる。2群レンズ鏡筒は、導入溝14h、すなわち導入部を介して挿入する。
この際、カム環14は直進ベース15の先端側に位置しているので、1群、2群のレンズ鏡筒を挿入する時は、直進ベース15の内側の奥まで押し込まねばならず、組み立てに難い。
そこで、本実施の形態では、図8に示したように、直進ベース15のベース部15cの内側に直進溝15e,15f(図2参照)を延長したガイド溝15g、15hを設けている。このように、ガイド溝15g、15hを設け、カム環14の導入溝(導入部)と位相を合わせることにより、挿入し易くなる。
次に、各群のレンズ鏡筒を導入溝に沿ってコイルスプリング23の張力の先端方向に押し込み、図7の展開図に示したワイド端の溝まで達したらカム環14を回転させて組み込みが完了する。
この組み込みにおいて、直進ベース15の懐が深いため、各群のレンズ鏡筒が奥まで押し込まれたか否かを確認し難しい場合がある。1群レンズ鏡筒のフォロワピンは固定ピンなので、カム溝と若干の隙間があり直進ベース15を下に向ければ自然と落下して突き当たりまで到達するので、それほど問題は無い。
ところが、2群レンズ鏡筒のフォロワピンは、前述のように1本が可動ピンであるため、ガイド溝や導入溝に対して突っ張った状態となって、どの位置でも保持されてしまう。このため、カムフォロワが直進ベース15からカム環へ乗り移ったか否かが分かり難い。本実施の形態では、この問題を次のようして解決している。
図9にガイド溝と導入溝を通りかつ光軸を含む平面による断面図を示す。図9は2群レンズ鏡筒(そのカムフォロワ)がカム環14の導入溝14hに乗り移った状態である。直進ベース15のガイド溝15hの底面は、図9のように深さが一様ではなくスロープ状となっている。すなわち、ガイド溝15hの底面は、入り口の部分が最深部15iとなり、カム環14と連結する内奥部が最浅部15kとなって、それら最深部15iと最浅部15kの間は緩やかなスロープ15jとなっている。
そして、カム環14の導入溝14hの底面14iは、溝深さがガイド溝底面15kより深くなって段差が生じている。このような構成により、スロープ15jで次第に圧縮バネ19cがチャージされ、導入溝14hとガイド溝15hの段差を超えるときにバネ圧が開放される。作業者は、その時の振動や押し込みに対する抵抗力を感じ取ることで、ガイド溝15f,15gからカム溝14a,14bへのカムフォロワの乗り移りを感覚的に把握することが可能となる。
本実施の形態では、2群レンズ鏡筒用の導入溝14hが短いため、2群レンズ鏡筒(そのカムフォロワ)は、カム環14に乗り移った後は、スムーズにカム溝14bに移行することができる。
なお、本実施の形態では、上記の構成を2群レンズ鏡筒に対してだけ施したが、1群レンズ鏡筒に対して同様の構成を施してもよい。その場合、1群レンズ鏡筒のカムフォロワは固定ピンなので、導入溝が最も浅くなる部分で1群レンズ鏡筒のカムフォロワが溝に食い込まれないように、直進ベース15を弾性変形するように構成にするのが望ましい。
さらに、本実施の形態では、カムフォロワがガイド溝15fから導入溝14fへ乗り移る際に、対応する溝の回転位相が多少ずれていてもスムーズに乗り移れるように、両溝の幅を異ならせている(図10参照)。なお、図10は、光軸と直交し導入溝を通る断面を被写体方向から表した断面図である。
このように、導入溝14fの溝幅をガイド溝15fの溝幅より拡げることによって、導入溝14fとガイド溝15fが多少ずれていても、カムフォロワがガイド溝15fから導入溝14fへスムーズに乗り移れる。
本実施の形態では1群レンズ鏡筒を先に組み込むので、1群レンズ鏡筒用の導入溝14fの溝幅を異ならせている。なお、1群レンズ鏡筒が組み込まれれば、カム環14と直進ベース15の回転位相は決定される。従って、後から組み込む2群レンズ鏡筒のガイド溝14hの幅と導入溝15hの溝幅が一致していても組み立て性に影響は無い。
1…1群レンズ
2…2群レンズ
3…3群レンズ
11…1群レンズホルダ
12…2群レンズホルダ
13…3群レンズホルダ
14…カム環
14a…1群カム溝
14b…2群カム溝
14f、14g:導入溝
15…直進ベース
15d…爪部
15f、15g:ガイド溝
19…2群ベース
20…ガイド軸
21:リードスクリュー
26…フォーカス保持部材
26b…リブ形状

Claims (4)

  1. 第1のレンズを光軸方向に移動させるためのカム溝が形成されたカム環を嵌合するための嵌合部と、平面部と、当該嵌合部より大きな径のベース部とを備える折れ曲がった断面形状をもつ円筒形状をなし、回転可能に前記カム環を保持する保持部材を有し、前記ベース部の内周部分には、第2のレンズを光軸方向に駆動するためのリードスクリュの先端を回転可能に支持する支持部が位置し、
    前記保持部材の被写体側先端には爪部が設けられており、前記平面部と前記爪部により当該嵌合部において前記カム環を挟み込むことで当該カム環の光軸方向への移動を規制し、
    前記保持部材は、前記レンズを保持するレンズ保持部材を光軸方向にガイドするためのガイド溝を有し、前記カム環のカム溝は、前記レンズを保持するレンズ保持部材に形成された可動ピンからなるカムフォロワを導入するための導入部を有し、当該ガイド溝の底面は、当該導入部に向かって浅い溝となる形態でスロープ状となっていることを特徴とする沈胴式レンズ鏡筒。
  2. 前記保持部材のガイド溝の入り口の底面は、当該ガイド溝の内奥部の底面よりも深くなって段差が生じていることを特徴とする請求項に記載の沈胴式レンズ鏡筒。
  3. 前記カム環のカム溝の導入部の溝幅は、前記ガイド溝の溝幅よりも広くなっていることを特徴とする請求項又はに記載の沈胴式レンズ鏡筒。
  4. 前記ベース部は、前記カム環の外周と同等の径を有することを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の沈胴式レンズ鏡筒。
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