JP5419427B2 - 処理液装置の処理液制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電気めっき装置等のように、めっき液や洗浄液等の処理液を貯留する浸漬処理槽を備えた処理液装置の処理液制御方法に関し、特に、中間受け渡し槽が前記浸漬処理槽に隣接配置されている処理液装置の処理液御方法に関する。
電気めっき装置における浸漬処理槽としては、常時所定範囲量のめっき液を貯留して、ワークにめっきを施すめっき液槽や、常時所定範囲量の洗浄液を貯留して、ワーク表面を洗浄する浸漬洗浄槽等があり、それらの浸漬処理槽の前後には、たとえば、ワーク通過口を有する槽壁を介して前記中間受け渡し槽が配置されている。この中間受け渡し槽は、処理液が収納されている浸漬処理槽と空ステージの間のワーク移送の橋渡しのために、ワークの通過毎に、めっき液あるいは洗浄液等の供給および排出が交互に実施される。なお、中間受け渡し槽としては、一対のボックス部間にワーク搬送経路を形成しているボックス槽がある
たとえば、空ステージから入口側の中間受け渡し槽を経て浸漬洗浄槽にワークを搬送する場合、空ステージから入口側の中間受け渡し槽への移送の段階では、中間受け渡し槽を空の状態に維持し、ワークが中間受け渡し槽のワーク搬送経路内に収納された段階で、中間受け渡し槽のワーク搬送経路に洗浄液を供給して、浸漬洗浄槽内の液面と略同じ高さの液面とし、この状態で前記槽壁のワーク通過口を開き、中間受け渡し槽のワーク搬送経路中から浸漬洗浄槽にワークを移送する。そして、ワーク洗浄後、浸漬洗浄槽から出口側の中間受け渡し槽を経て空ステージへワークを搬送する場合、浸漬洗浄槽から出口側の中間受け渡し槽のワーク搬送経路への移送の段階では、中間受け渡し槽のワーク搬送経路に洗浄液を供給して、浸漬洗浄槽内の液面と略同じ高さの液面とし、中間受け渡し槽からステージに移送する段階では、中間受け渡し槽の洗浄液を排出する。
上記中間受け渡し槽のワーク搬送経路への給液作業並びにワーク搬送経路からの排液作業は、作業能率の観点から、ワークの搬送に合わせて迅速に行う必要がある。そのため、前述のように、ワーク搬送経路の両側にボックス部を配置してワーク搬送経路中の容量を小さくすると共に、給液口の面積を大きくすることにより、短時間でワーク搬送経路に洗浄液を供給し、また、排液管の断面積を大きくすることにより、短時間でワーク搬送経路から洗浄液を排出するようにしている(特許文献1等)。
特開2007−113066号公報
ところが、短時間で給液及び排液するために、前記のように給液口の開口面積及び排液管の断面積を大きし、また、ワーク搬送経路内の処理液を完全に排出するようにしている場合には、次のような課題が発生する。
(1)中間受け渡し槽のワーク搬送経路の処理液を総て貯液槽へ排出し開閉弁を閉じた後、ワーク搬送経路に処理液を再度供給した時に、排液管内の、開閉弁と貯液槽液面との間の部分に空気が残留する。そのため、次の排液作業時には、処理液中に排液管内の空気が混入した状態で貯液槽に処理液が排出される。この排液作業は、短時間で行われるので、貯液槽内に多量の泡が発生することになる。特に、処理液として洗浄液が排出される場合には、泡の発生が顕著である。このように、貯液槽内に多量の泡が発生すると、貯液槽からポンプにより処理液を汲み上げる際に、空気かみ現象が生じ、正常な処理液の循環が困難になる。また、泡が貯液槽から溢れ出して周囲を汚染する。
(2)また、中間受け渡し槽内のワーク搬送経路を空にした状態で、給液口から搬送経路に処理液を短時間で供給すると、給液口から空気が混入し、中間受け渡し槽に多量の泡が発生することになる。また、泡が中間受け渡し槽から溢れ出して周囲を汚染する。
本発明の目的は、めっき液や洗浄液等の処理液を、中間受け渡し槽内に短時間で供給し、短時間で排出するための処理液制御方法において、給液時及び排液時のいずれの場合でも、殆ど泡を発生させることなく給排液を実施できる、処理液制御方法を提供することである。
本発明に係る処理液制御方法を実施する処理液装置は、所定範囲量の処理液を常時貯留してワークを浸漬処理する浸漬処理槽と、ワーク通過口を有する槽壁を介して前記浸漬処理槽に隣接配置される中間受け渡し槽であって、ワーク搬送経路と、該ワーク搬送経路内へ給液する給液口と、前記ワーク搬送経路の底面から排液する排液口とを有する中間受け渡し槽と、前記中間受け渡し槽の下方に配置された貯液槽と、前記排液口から前記貯液槽へ向けて下方に延びる排液管と、該排液管に設けられた開閉弁と、該開閉弁を制御する制御機構と、を備えている。このような処理液装置の処理液御方法において、前記中間受け渡し槽では、ワーク通過時に、前記給液口から前記ワーク搬送経路への給液と前記排液口から前記貯液槽への排液が交互に実施され、前記排液時に、前記ワーク搬送経路内の残留処理液のレベルが、前記給液口の上端より上方位置で、かつ、搬送状態の前記ワークの下端より低い位置に保たれるように、前記開閉弁を開閉制御する。
上記構成によると、(1)中間受け渡し槽のワーク搬送経路から排液管を介して排液した時に、ワーク搬送経路の下部に処理液が残留するため、排液管には空気が入らず、次の処理液供給後、排出時には、処理液内に空気が混入することはなく、貯液槽で泡が発生するのを防止できる。
(2)中間受け渡し槽のワーク搬送経路に給液するための給液口が、常に処理液の液面下に位置するため、中間受け渡し槽のワーク搬送経路への給液時、給液口から空気が混入することはなく、給液時におけるワーク搬送経路内での泡の発生も防止できる。
前記処理液制御方法において、好ましくは、前記間受け渡し槽は、前記ワーク搬送経路を挟んで配置された一対のボックス部を備え、前記給液口は、前記ボックス部から前記ワーク搬送経路へ給液するように開口している。
上記構成によると、中間受け渡し槽として、ワーク搬送経路の両側にボックス部を備えたボックス槽を備えているので、簡単な構成で、給液量及び排液量を少なくすることができ、給液作業及び排液作業を短くすることができる。
前記処理液制御方法において、好ましくは、前記排液管の下端が、前記貯液槽内の処理液に常時浸漬するように、貯液槽内の処理液のレベルを制御する。
上記構成によると、中間受け渡し槽のワーク搬送経路から貯液槽への排液時に、排液管の下端での空気の混入を防ぐことができ、貯液槽内での泡の発生を、更に効果的に防止できる。
前記制御方法において、好ましくは、前記給液口の上端が、ワーク搬送経路内のワークの下端よりも下方に位置している。
上記構成によると、給液口から供給される処理液が、ワークに直接衝突するのを防ぐことができる。ワーク搬送経路に幅は、両側のボックス部の存在により狭くなっており、給液口から供給される処理液がワークに直接当接すると、ワークが揺れて、中間受け渡し槽に衝突し、ワークの表面が傷付き、薄いワークであると折れ曲がる虞があるが、給液口をワークよりも下方に配置していることにより、上記不具合を防ぐことができる。
[本発明の実施の形態]
図1〜図9は、本発明に係る処理液制御方法を実施するための処理液装置に関する図であり、具体的には電気めっき装置内の洗浄工程部分を示している。なお、説明の都合上、ワーク搬送方向Fと直交する水平方向を「左右方向」として、以下説明する。
図1は、前記洗浄工程の後半部分であって、浸漬洗浄槽22,出口側のボックス槽23及び空ステージ24等の縦断面拡大略図、図2は、図1のワーク搬送用の搬送ハンガー28の断面拡大図、図3は、洗浄工程の全体の縦断面略図、図4は、図3の出口側のボックス槽23の平面図、図5は、図4の出口側ボックス槽の縦断面図、図6は、図5のVI-VI断面図である。
図3において、電気めっき装置の洗浄工程では、ワーク搬送方向Fの上流側から順に、入口側空ステージ20,入口側ボックス槽(入口側中間受け渡し槽)21,浸漬洗浄槽22,出口側ボックス槽(出口側中間受け渡し槽)23,出口側空ステージ24が配置されており、各空ステージ20,24及び各槽21,22,23の上方には、搬送方向Fに沿ってワーク搬送用のレール27が敷設されている。該ガイドレール27には、多数の搬送ハンガー28がレール長方向移動可能に支持されている。
図2は、搬送ハンガー28の詳細を示しており、搬送ハンガー28は、前記ガイドレール27にガイドレール長さ方向移動自在に支持された移動基台63と、該移動基台63からガイドレール27と略直角方向に水平に延びるアーム部64と、該アーム部64の先端部から下方に延びるワーク吊持部65から構成されており、ワーク吊持部65の下端部には、吊持ピン66及びクランプ67が設けられている。前記吊持ピン66にワーク(たとえば回路用基板)Wの上端部の係合孔を係合し、クランプ67により脱落不能に保持するようになっている。吊持されたワークWは、吊持部65及び図示しないが適宜の電導機構を介してガイドレール27に電気的に接続されており、ガイドレール27から電気が供給されるようになっている。移動基台63の上面には、アーム部64と反対方向に水平に延びる支軸70が固着され、該支軸70には、スプロケット71がワンウエイクラッチ72を介して一方向へのみ回転するように支持されている。前記スプロケット71は、搬送チェーン75に噛み合い、搬送チェーン75の駆動により、スプロケット71を介して搬送ハンガー28がレール27に沿って走行する。
(各槽等の構成)
図1において、洗浄工程の後半部を構成する浸漬洗浄槽22、出口側ボックス槽23、空ステージ24及びシャワー槽25は、一定高さの架台42上に載置されており、上記各槽22,23,24,25の下方に、貯液槽43が配置されている。出口側ボックス槽23の上方には図示しない架台を介してカラム槽(給液機構)47が配設されている。
貯液槽43と浸漬洗浄槽22の間には2つの配管55、56が並設されており、いずれの配管55、56にも貯液槽43から浸漬洗浄槽22へ洗浄液を供給するためのポンプ57、59及びフィルター58、60が設けられている。一方の配管55はボックス槽23のゲートが開閉した際に、浸漬洗浄槽22の液面を所定高さに維持するためのものであり、他方の配管56は洗浄液循環用である。また、空ステージ24の底部には貯液槽43へ洗浄液を排出するための排出管44が設けられ、さらに浸漬洗浄槽22には、オーバーフローする洗浄液を貯液槽43に排出するためのオーバーフロー管61が設けられている。
出口側ボックス槽23の底面には排液口46が形成され、該排液口46には、下方に延びる排液管45が設けられており、該排液管45には、該排液管45内を開閉する開閉弁52が設けられている。該開閉弁52を開閉駆動するための駆動部53は、タイマー機能を有する制御機構54に電気的に接続されている。
貯液槽43とカラム槽47との間には配管48が配設され、該配管48には、貯液槽43からカラム槽47へ洗浄液を導入するためのポンプ49及びフィルター50が設けられている。カラム槽47の液出口は、開閉弁51を介してボックス槽23内に連通している。
図4において、出口側ボックス槽23には、ワーク搬送方向Fと直交する方向に所定間隔を置いて、左右一対のボックス部23aが配置され、左右のボックス部23a間に、ワークWが通過するワーク搬送経路41が形成されている。各ボックス部23aは、前述のように、前記カラム槽47に前記開閉弁51を介して接続されており、開閉弁51の開閉により、カラム槽47から所定量の洗浄液がボックス部23aに供給されるようになっている。さらに、各ボックス部23aのワーク搬送経路41に面する側壁には、給液口62が形成されると共に、該給液口62を開閉する扉68が設けられている。該扉68には、制御機構54に電気的に接続する駆動部69が連結されており、前記駆動部69により、扉68を、実線で示す閉状態と、仮想線で示す開状態の間で切り換えるようになっている。上記のようにボックス槽23にボックス部23aを備えることで、ボックス槽23内のワーク搬送経路41へ供給される液量が少なくなり、ボックス槽23への洗浄液の供給時間及びボックス槽23から洗浄液の排出時間を短縮することができる。
図5において、ボックス槽23の底面に形成された前記排液口46は、ワーク搬送経路41に開口しており、前記排液口46に接続された前記排液管45は、貯液槽43内へ向かって下方に延び、排液管45の下端45aは、貯液槽43内の洗浄液(最低レベルL10)に常時浸漬する位置で、洗浄液内に開口している。排液管45の内径は、20mm〜200mmの範囲が好ましい。内径が20mm未満では、排液時間が長くなり、一方、内径が200mmを越すと、排液管45内の開閉弁52の弁体に加わる液圧が大きくなり、開閉弁52の開閉に時間がかかることになる。また、開閉弁52の寿命も短くなるからである。
(ゲート装置)
図4において、浸漬洗浄槽22と出口側のボックス槽23との間の縦壁(槽壁)82と、ボックス槽23と空ステージ24との間の縦壁83とには、それぞれスライド式のゲート部材93を有するゲート装置84、85が設けられている。また、図3の浸漬洗浄槽22の入口側ボックス槽21と浸漬洗浄槽22との間並びに入口側ボックス槽21と空ステージ20との間にも、前記出口側と同様なゲート装置84、85がそれぞれ設けられている。
図7は、図4のVII-VII断面拡大図、図8は、図7のVIII-VIII断面図である。図7において、ボックス槽23の縦壁(槽壁)82の左右幅の中央部には、U字状のゲート装置取付用凹部89が形成されており、該凹部89に、ゴムチューブ製パッキン90を介して、ゲート装置84が装着されている。該ゲート装置84は、左右幅の中央部に、略垂直なスリット状のワーク通過口88を有している。該ワーク通過口88の左右幅は、板状ワークWの厚みよりも大きく、ワーク通過口88の上端部には、搬送ハンガー28の吊持部65及びクランプ67が通過しうるように、上向きに広がる逆三角形状の拡大部88aが形成されている。
ゲート装置84は、縦長U字状のゲート装置本体91と、該U字状ゲート装置本体91の左側柱部91aに固定されたストッパー部材92と、ワーク通過口88のスリット状開口部分を開閉するためにゲート装置本体91の右側柱部91bに左右方向移動自在に支持された前記可動ゲート部材93と、該可動ゲート部材93を移動するための第1及び第2のチューブ部材101,102を有する駆動機構94と、を備えている。
図8において、ストッパー部材92の先端部には、上下方向の略全長に亘ってパッキン108が取り付けられている。ゲート装置本体91の右側柱部91bには、ワーク搬送方向F側の面に、前記可動ゲート部材93をスライド自在にガイドするガイドプレート110が固定され、ガイドプレート110のワーク搬送方向F側と反対側の面には、前記第1及び第2のチューブ部材101,102を収納するためのL字形のガイドケース111が配置されている。
前記ガイドプレート110と、ガイドケースと111と、右側柱部91bの左面で囲まれたチューブ収納室内には、水平断面矩形状のスライド部93aが、左右方向移動自在に収納されており、該スライド部材93aの左側の空間部に前記第1のチューブ部材101が収納され、右側の空間部に前記第2のチューブ部材102が収納されている。両チューブ部材101,102は弾性を有するゴム製チューブであり、内部に空気を圧入することにより膨張し、内部の空気を抜くことにより、収縮するようになっている。
前記スライド部93aは、チューブ収納室から左方に突出する前記可動ゲート部材93に一体成形されており、これにより、可動ゲート93とスライド部93aとが一体に左右方向に移動できるようになっている。
図7において、両チューブ部材101,102の下端部は常時密封状態に閉塞されており、両チューブ部材101,102の上端部は、金属製又は樹脂製の継手管121、122にそれぞれ接続されている。両継手管121,122は、エア管を介してコンプレッサ等の圧縮エア供給源132に接続されており、該圧縮エア供給源132は、制御機構213に電気的に接続されており、圧縮エアを各チューブ部材101,102に供給する状態と、チューブ部材101,102から圧縮エアをそれぞれ排出スロットル状態とに、切り換え自在となっている、すなわち、第1のチューブ部材101に圧縮エアを供給して第1のチューブ部材101を膨張させると同時に第2のチューブ部材102内のエアを排出して第2のチューブ部材102を収縮させる状態と、第2のチューブ部材102に圧縮エアを供給して第2のチューブ部材102を膨張させると同時に第1のチューブ部材101内のエアを排出して第1のチューブ部材101を収縮させる状態と、に切り換え自在となっている。
第1のチューブ部材101にエアを圧入して膨張させ、第2のチューブ部材102からエアを排出して収縮させることにより、スライド部93a及び可動ゲート部材93を一体に開方向(右方向)に移動させ、ワーク通過口88を開くことができる。一方、第2のチューブ部材102にエアを圧入して膨張させ、第1のチューブ部材101からエアを排出して収縮させることにより、スライド部93a及び可動ゲート部材93を一体的に閉方向(左方向)に移動させ、ワーク通過口88を閉じることができる。この閉状態では、可動ゲート部材93の端縁は、ストッパー部材92のパッキン108に圧接している。
(処理液制御内容)
図5により、出口側ボックス槽23のワーク搬送経路41内の洗浄液を排出する時の制御内容及び貯液槽43内の洗浄液の制御内容を説明する。ワーク搬送経路41内の洗浄液を排出する際には、排液管45の開閉弁52を開き、排液口46および排液管45を通して洗浄液を貯液槽43内に排出するが、制御機構54のタイマー機能で開閉弁52の開時間を制御することにより(あるいは、レベルセンサーをワーク搬送経路41内に設置することにより)、ボックス槽23の底面より上方位置で、かつ、給液口62の上端縁62aの上方近傍位置のレベルL1で、ワーク搬送経路41内に洗浄液が残留するように排出する。また、前記洗浄液のレベルL1は、搬送状態のワークWの下端より低い位置に設定されている。
上記ワーク搬送経路41内の排液時の洗浄液レベルL1は、好ましくは、給液口62の上端62aから50mm以上の位置に設定される。これは、50mm未満では、扉68を開いてワーク搬送経路41内に給液する際に、洗浄液面が波打ち、給液口62から空気が混入する可能性が出てくるからである。
貯液槽43内では、前記図1に示す各ポンプ49,57,59等により、洗浄液が吸い出されると共に、浸漬洗浄槽22及び空ステージ24等から洗浄液が戻ることにより、洗浄液レベルは変動する。これに対し、貯液槽43内にレベルセンサーを設置して洗浄液レベルの変動を検出し、少なくとも、常時、排液管45の下端縁45aが洗浄液内に浸るレベルL10を保つように、前記各ポンプ49,57,59の駆動並びに別の洗浄液供給装置から貯液槽43への洗浄液の補給量を制御する。前記貯液槽43内の前記洗浄液レベルL10は、好ましくは、排液管45の下端縁45aから50mm以上高い位置に設置する。50mm未満では、排液時に、貯液槽43内の洗浄液が波打つことにより、排液管45内に空気が混入し、次の排液時に、排液管45内に混入している前記空気により、泡が発生するからである。
(作用)
洗浄工程における作業の全体の流れを説明する。
(1)図3において、めっき処理前(又はめっき処理済み)のワークWが、入口側の空ステージ20まで搬送された状態では、浸漬洗浄槽22と入口側ボックス槽21との間のゲート装置84を閉じ、入口側ボックス槽21と空ステージ20との間のゲート装置85を開き、入口側ボックス槽21内を空状態とし、空ステージ20内のワークWを、ゲート装置85を介して入口側ボックス槽21内まで搬送する。
(2)次に、ワークWが入口側ボックス槽21内に位置した状態において、入口側ボックス槽21と空ステージ20との間のゲート装置85を閉じ、入口側ボックス槽21内に洗浄液を供給する。この場合、浸漬洗浄槽22内の洗浄液のレベルL2と略同程度のレベルまで供給する。
(3)入口側ボックス槽21への給液後、入口側ボックス槽21と浸漬洗浄槽22との間のゲート装置84を開き、ワークWを入口側ボックス槽21からゲート装置84を通して浸漬洗浄槽22内に搬送する。
(4)ワークWを浸漬洗浄槽22内に搬送した状態で、入口側ボックス槽21と浸漬洗浄槽22との間のゲート装置84を閉じ、浸漬洗浄槽22内において、所定時間、ワーク表面を洗浄する。
(5)ワーク洗浄後、出口側ボックス槽23に洗浄液を供給した状態で、出口側のボックス槽23と浸漬洗浄槽22との間のゲート装置84を開き、ワークWを出口側ボックス槽23内まで移送する。
(6)次に、出口側のボックス槽23と浸漬洗浄槽22との間のゲート装置84を閉じ、出口側ボックス槽23内の洗浄液を排出する。
(7)最後に、出口側ボックス槽23と空ステージ24との間のゲート装置85を開き、ワークWを出口側ボックス槽23から空ステージ24へ搬送する。
(作用効果)
洗浄処理後の後半の工程に基づいて、本実施の形態の効果を詳しく説明する。
(1)図5において、ワークWを洗浄処理後、浸漬洗浄槽22から縦壁82のゲート装置84を通して出口側ボックス槽23のワーク搬送経路41へ移送する際には、前段階として、出口側ボックス槽23の搬送方向Fの両側のゲート装置84、85を閉じた状態とし、給液口62の扉68を開くことにより、ボックス部23a内の洗浄液を給液口62からワーク搬送経路41内に供給する。そして、ワーク搬送経路41内の洗浄液が浸漬洗浄槽22内の洗浄液レベルL2と略一致する程度まで給液した時点で、自動的に扉68を閉じる。次に、出口側ボックス槽23と浸漬洗浄槽22との間のゲート装置84を開き、ワークWを浸漬処理槽22から出口側ボックス槽23のワーク搬送経路41内に搬送し、上記ゲート装置84を閉じる。
(2)排液管45の開閉弁52を開くことにより、ワーク搬送経路41内の洗浄液を、排液口46及び排液管45を通して貯液槽43内に排出し、制御機構54のタイマー制御によって、所定時間経過後に、開閉弁52を閉じる。排液完了時には、ワーク搬送経路41内の洗浄液は、レベルL1を維持した状態で残留する。すなわち、給液口62の上端縁62aよりも、50mm以上高い位置で、停止する。したがって、排液管45内に空気が混入することはない。
(3)その後、出口側ボックス槽23のワーク搬送経路41内に洗浄液を供給する際には、洗浄液がレベルL1で残留している状態において、給液口62を開いて新たな洗浄液を供給するので、給液口62を介して空気が混入することなく、ワーク搬送経路41内に洗浄液が供給される。
(4)そして、再度、出口側ボックス槽23のワーク搬送経路41から洗浄液を排出する際には、排液管45内及びワーク搬送経路41内のいずれにも空気が混入していないので、短時間で勢いよく貯液槽43内に洗浄液を排出しても、貯液槽43内で泡が発生することはない。
上記作用効果は、図3の浸漬洗浄槽22の入口側に配置されたボックス槽21の給排液作業の場合でも、同様の効果を得ることができ、また、洗浄工程の他に、めっき槽の前後のボックス槽における給排液作業の場合でも、同様の効果を得ることができる。
又、本実施の形態では、給液口62の上端62aが、ワークWの下端よりも下方に位置するように、給液口62aを形成しているので、給液口62からワーク搬送経路41内に給液する際に、洗浄液が直接ワークWに衝突することはない。すなわち、給液時に、給液口62から勢いよく吐出される洗浄液の圧力によってワークWが揺れ動いたり、湾曲するのを防止でき、ワークWの損傷や変形を防止できる。
[その他の実施の形態]
(1)図9は、中間受け渡し槽の変形例であり、一つのボックス部23aを有するボックス槽23を示している。図9において、ボックス槽23は、ワーク搬送経路の両側のうち、一方のみにボックス部23aを配置してあり、このボックス部23aの壁部に、給液口62、扉68及び駆動部69を備えている。その他の構造は図4と同様であり、図4と同じ部品には同じ番号を附してある。かかるボックス槽23を備えている場合でも、前記実施の形態と同様な効果を得ることができる。
(2)図10は、ボックス部を有していない中間受け渡し槽123の例を示している。この図10において、中間受け渡し槽23は、槽壁面に給液口62、扉68及び駆動部69を備えている。また、上方に配置されたカラム槽47から、直接、処理液(洗浄液等)が中間受け渡し槽123内に供給される。その他の構造は、図6と同様であり、図6と同じ部品には同じ番号を附してある。排液時に、処理液が給液口62の上端の上方近傍位置のレベル(L1)で残留する構成は、前記実施の形態と同様である。かかる中間受け渡し槽123を備えている場合でも、前記実施の形態と同様な効果を得ることができる。なお、図10では、カラム槽47から中間受け渡し槽123内に重力で処理液を供給する構造であるが、ポンプを使用して、貯液槽43から中間受け渡し槽123に処理液を供給する構造とすることもできる。
(3)本発明にかかる制御方法は、めっき装置における浸漬洗浄槽あるいはめっき槽の前後のボックス槽のめっき液又は洗浄液の制御には限定されず、他の浸漬処理槽に関連するボックス槽の処理液の制御にも適用することは可能である。
本発明は、めっき装置の他に、クロメート処理装置、アルミニウムの陽極酸化処理装置、電解研磨装置又は電解酸洗装置等の処理装置にも適用可能である。
本発明に係る処理液制御方法を実施すための処理液装置の洗浄工程の後半部分の縦断面拡大図である。 図1のII-II断面拡大図である。 図1の処理液装置の洗浄工程全体の縦断面略図である。 図3の出口側のボックス槽の平面図である。 図4の出口側のボックス槽の縦断面拡大図である。 図5のVI-VI断面図である。 ゲート装置を示しており、図4のVII-VII断面図である。 図7のVIII-VIII断面図である。 中間受け渡し槽の変形例を示す図4と同様の平面図である。 中間受け渡し槽の別の変形例を示す図6と同様の断面図である。
符号の説明
14 めっき槽(浸漬処理槽の一例)
21 入口側ボックス槽(中間受け渡し槽の一例)
22 浸漬洗浄槽(浸漬処理槽の一例)
23 出口側ボックス槽(中間受け渡し槽の一例)
23a ボックス部
41 ボックス槽内のワーク搬送経路
45 排液管
46 排液口
52 排液管の開閉弁
54 タイマー機能を有する制御機構
62 給液口
68 給液口の扉
82,83 縦壁(槽壁の一例)
84,85 ゲート装置
88 ワーク通過口
123 中間受け渡し槽の別の例

Claims (4)

  1. 所定範囲量の処理液を常時貯留してワークを浸漬処理する浸漬処理槽と、
    ワーク通過口を有する槽壁を介して前記浸漬処理槽に隣接配置される中間受け渡し槽であって、ワーク搬送経路と、該ワーク搬送経路内へ給液する給液口と、前記ワーク搬送経路の底面から排液する排液口とを有する中間受け渡し槽と、
    前記中間受け渡し槽の下方に配置された貯液槽と、
    前記排液口から前記貯液槽へ向けて下方に延びる排液管と、
    該排液管に設けられた開閉弁と、
    該開閉弁を制御する制御機構と、を備えている、処理液装置の処理液制御方法において、
    前記中間受け渡し槽では、ワーク通過時に、前記給液口から前記ワーク搬送経路への給液と前記排液口から前記貯液槽への排液が交互に実施され、
    前記排液時に、前記ワーク搬送経路内の残留処理液のレベルが、前記給液口の上端より上方位置で、かつ、搬送状態の前記ワークの下端より低い位置に保たれるように、前記開閉弁を開閉制御する、ことを特徴とする処理液装置の処理液制御方法。
  2. 請求項1に記載の処理液装置の処理液制御方法において、
    前記中間受け渡し槽は、前記ワーク搬送経路を挟んで配置された一対のボックス部を備え、前記給液口は、前記ボックス部から前記ワーク搬送経路へ給液するように開口している、処理液装置の処理液制御方法。
  3. 請求項1又は2に記載の処理液装置の処理液制御方法において、
    前記排液管の下端が、前記貯液槽内の処理液に常時浸漬するように、貯液槽内の処理液のレベルを制御する、処理液装置の処理液制御方法。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一つに記載の処理液装置の処理液制御方法において、
    前記給液口の上端が、前記ワーク搬送経路内のワークの下端よりも下方に位置している、処理液装置の処理液制御方法。
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