JP5416122B2 - F1F0−ATPaseインヒビターおよび関連の方法 - Google Patents

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Description

関連出願の相互参照
本出願は、2007年9月14日に出願された米国仮特許出願第60/972,553号(その内容を本明細書に援用する)の優先権の利益を主張するものである。
本発明は、F−ATPase(ミトコンドリアF−ATPaseなど)のインヒビター、その発見方法、その治療用途に関する。特に、本発明は、F−ATPaseを阻害するグアニジン化合物ならびに、グアニジン化合物を治療薬として用いて多数の症状を治療する方法に関する。
多細胞生物では細胞数が厳密に制御されており、細胞増殖と細胞死とのバランスによって、この恒常性が保たれる。細胞死は、壊死によるか、アポトーシスとして知られる自滅的な形の細胞死によって、ほぼすべてのタイプの脊椎動物細胞で生じる。アポトーシスは、遺伝的にプログラムされた一般的な死の機序が関与するさまざまな細胞外シグナルおよび細胞内シグナルによって誘発される。
多細胞生物は、アポトーシスを利用して、当該生物の利益のために損傷した細胞や不要な細胞に対して自らを破壊するよう指示する。つまり、正常な発達にはアポトーシスプロセスを制御することが極めて重要であり、たとえば、手足の指の胎児発達には、脳内での神経シナプスの形成と同じで、制御下でのアポトーシスによる結合組織の除去が必要である。同様に、制御下でのアポトーシスは月経の開始時における子宮の内層(子宮内膜)の剥離を担っている。このように、アポトーシスは組織の形成と正常な細胞維持に重要な役割を果たすが、同時に生物の穏やかな暮らしを脅かす細胞や侵入者(ウイルスなど)に対する一次防御要素の1つでもある。
当然ながら、多くの疾患がアポトーシス細胞死の異常調節と関連している。実験モデルでは、異常なアポトーシスの調節と、さまざまな腫瘍性疾患、自己免疫疾患、ウイルス疾患の病原性との間に、原因と結果の関係が確立されている。たとえば、細胞媒介性の免疫応答では、効果器細胞(細胞障害性T細胞「CTL」など)が、ウイルスに感染した細胞にアポトーシスが生じるように仕向けることで、感染細胞を破壊する。その後その生物では、効果器細胞が必要なくなると、これをアポトーシスプロセスで破壊する。自己免疫は通常、CTLによって互いにアポトーシスが生じないように保たれ、自らのアポトーシスが生じることすらない。このプロセスの不具合が、紅斑性狼瘡および関節リウマチなどの多岐にわたる免疫疾患と関連している。
また、多細胞生物は、アポトーシスを利用して、核酸(DNAなど)が損傷した細胞が癌になる前に自己を破壊するよう指示する。癌を引き起こすウイルスの中には、正常なアポトーシスプロセスが中断されるよう感染(形質転換)細胞をプログラムしなおすことで、この保護機能を切り抜けるものがある。たとえば、いくつかのヒトパピローマウイルス(HPV)が、p53アポトーシスプロモーターを失活させるタンパク質(E6)を産生して形質転換細胞がアポトーシスによって除去されるのを抑制し、子宮頸癌の発生に関与しているとみなされている。同様に、単核球症およびバーキットリンパ腫の原因物質であるエプスタイン・バーウイルス(EBV)も感染細胞を再プログラムして、異常細胞のアポトーシスによる正常な除去を妨げるタンパク質を産生して、生物の全身で癌性細胞を増殖および転移させてしまう。
さらに別のウイルスは、直接的に癌の発症を伴うことなく細胞のアポトーシスの仕組みを破壊的に操作する。たとえば、未感染の姉妹細胞にアポトーシスを起こすよう指示する感染CD4T細胞(約100,000分の1)によって、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)に感染した個体の免疫系の破壊が進行すると考えられている。
ウイルス以外の原因によって生じる癌の中にも、アポトーシスによる破壊を逃れる機序が発達しているものがある。たとえば、黒色腫細胞は、Apaf−1をコードする遺伝子の発現を阻害することでアポトーシスを回避する。他の癌細胞、特に肺癌細胞や結腸癌細胞は、CTLによる異常細胞の排除開始を阻害する可溶性デコイ分子を高濃度で分泌する。アポトーシスの仕組みがうまく調節されないことで、さまざまな変性状態および血管疾患の原因となっている。
アポトーシスプロセスおよびその細胞機構の制御された調節が、多細胞生物の生存に不可欠なのは明らかである。一般に、アポトーシスを起こすよう指示された細胞で生じる生化学的変化は、秩序を保って進行する。しかしながら、先に示したように、アポトーシスの調節に問題があると、生物に重大な有害作用が生じかねない。
異常細胞(癌細胞など)でアポトーシスの仕組みの調節を制御して回復させるために、さまざまな試みがなされている。たとえば、異常細胞が増殖する前にこれを破壊するための細胞毒剤の開発に、多大なる労力が割かれてきた。細胞毒剤は、それ自体に人間と動物の両方の健康における幅広い用途があり、ほぼあらゆる形態の癌ならびに、紅斑性狼瘡および関節リウマチなどの異常増殖性の免疫不全に対して最初に選択される治療法である。
臨床現場で用いられている多くの細胞毒剤は、DNAを損なうことで効果を発揮する(cis−ジアミノジクロロ白金(II)はDNAを架橋するのに対し、ブレオマイシンは鎖切断を誘導するなど)。この核損傷がp53系などの細胞因子に認識されると、アポトーシスカスケードが開始されて、損傷を受けた細胞の死につながる。
しかしながら、既存の細胞傷害性化学療法剤には重大な欠点がある。たとえば、周知の多くの細胞毒剤は、健常な細胞と病的な細胞とをほとんど区別しない。このように特異性を欠いているがゆえに、薬効を制限および/または早期死亡率につながりかねない重篤な副作用につながることが多い。さらに、既存の多くの細胞毒剤では、投与期間が長くなると耐性遺伝子(bcl−2ファミリまたは多剤耐性(MDR)タンパク質など)が発現され、これが以後の投薬の効果を弱めるか役に立たないものとしてしまう。細胞毒剤によってはp53および関連のタンパク質での変異を誘導する。これらの考察によれば、理想的な細胞傷害性薬は、病的な細胞だけを殺滅し、なおかつ化学耐性を生じにくいものであるべきである。
病的な細胞を選択的に殺滅あるいはその成長を遮断するための戦略の1つに、病的な細胞で発現される分子を選択的に認識する薬を開発することがある。よって、効果的な細胞傷害性化学療法剤は、疾患を示す分子を認識し、(直接的または間接的のいずれかで)病的な細胞の死を誘導する。いくつかのタイプの癌細胞でのマーカーが同定され、治療用の抗体および小分子で標的されているが、診断および治療を開拓するための独特な形質は、ほとんどの癌で知られていない。さらに、狼瘡のような疾患では、薬を開発するための特定の分子標的も同定されていない。
アポトーシスプロセスの調節不良を特徴とする疾患および症状(ウイルス感染、異常増殖性の自己免疫障害、慢性炎症状態、癌など)のある被検体で、これらのプロセスを調節するための改善された組成物および方法に需要が存在する。
本発明は、F−ATPase(ミトコンドリアF−ATPaseなど)のインヒビター、F−ATPaseのインヒビターを発見するための方法、当該インヒビターを用いてさまざまな症状を治療するための方法を提供するものである。
一態様では、本発明は、式I
Figure 0005416122
で表される化合物であって、その塩、エステル、およびプロドラッグを含み、
式中、
は、少なくとも1個の環窒素原子を含有するイミダゾリドニルまたはヘテロアリールであり、
およびRは、それぞれについて独立して、水素または(C〜C)アルキルを表し、
は、
Figure 0005416122
であり、
は、それぞれについて独立して、水素、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、−NO、−CN、−C(O)アリール、−C(O)ヘテロアリール、−C(O)N(R)アリールまたは−C(O)N(R)ヘテロアリールを表し、
は、それぞれについて独立して、水素、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、−NO、−CN、−SOアルキルまたは−SON(アルキル)を表し、
nは、0、1、2、3または4であり、
mは、それぞれについて独立して、1または2を表し、
式Iで表される化合物における立体中心での立体化学配置が、R、Sまたはこれらの混合である、化合物を提供するものである。
上記の化合物は、本明細書に記載の化合物と薬学的に許容されるキャリアとを含む医薬組成物中に存在し得るものである。
本発明の別の態様は、本明細書に記載の1種類以上のグアニジンベースの化合物を治療有効量で被検体に投与することを含む、なんらかの病状のある被検体を治療する方法に関する。本明細書に記載のグアニジン化合物を用いて多数の疾患を治療可能である。たとえば、本明細書に記載の化合物を用いて、細胞または組織における壊死および/またはアポトーシスプロセスの異常調節を特徴とする疾患、異常な細胞成長および/または過剰増殖などを特徴とする疾患あるいは、狼瘡、関節リウマチ、乾癬、移植片対宿主病、心血管疾患、骨髄腫、リンパ腫、癌、細菌感染を治療可能である。
特定の実施形態では、本発明の組成物を用いて、免疫/慢性炎症状態(乾癬、自己免疫障害、臓器移植拒絶、表皮過形成など)を治療する。さらに他の実施形態では、本発明の組成物を狭窄療法と併用して、障害のある(閉塞しているなど)血管を治療する。いくつかの実施形態では、F−ATPaseに向けられた所望の効果を最大限に高める条件下(タイミング、用量、他の作用剤との同時投与、投与モード、被検体の選択、標的用作用剤の使用など)で、グアニジン化合物を含む組成物を投与する。いくつかの実施形態では、被検体にBz−423または関連の化合物も投与する(米国特許第7,144,880号明細書および同第7,125,866号明細書、米国特許出願第11/586,097号明細書、同第11/585,492号明細書、同第11/445,010号明細書、同第11/324,419号明細書、同第11/176,719号明細書、同第11/110,228号明細書、同第10/935,333号明細書、同第10/886,450号明細書、同第10/795,535号明細書、同第10/634,114号明細書、同第10/427,211号明細書、同第10/217,878号明細書、同第09/767,283号明細書、米国仮特許出願第60/878,519号明細書、同第60/812,270号明細書、同第60/802,394号明細書、同第60/732,045号明細書、同第60/730,711号明細書、同第60/704,102号明細書、同第60/686,348号明細書、同第60/641,040号明細書、同第60/607,599号明細書、同第60/565,788号明細書などを参照のこと)。
一態様では、本発明は、狼瘡、関節リウマチ、乾癬、移植片対宿主病、骨髄腫、リンパ腫からなる群から選択される機能障害を治療する方法であって、式IIの化合物を、その投与を必要とする患者に治療有効量で投与して、当該機能障害の症候を寛解させることを含み、式IIは、
Figure 0005416122
で表され、
その塩、エステル、およびプロドラッグを含み、
式中、
は複素環基であり、
およびRは、それぞれについて独立して、水素、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキルまたはヘテロアラルキルを表し、
は、アリール、ヘテロアリール、アラルキルまたはヘテロアラルキルであり、
は、それぞれについて独立して、水素、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、−NO、−CN、−C(O)アリール、−C(O)ヘテロアリール、−C(O)N(R)アリールまたは−C(O)N(R)ヘテロアリールを表し、
nは、0、1、2、3または4であり、
mは、1または2であり、
式IIで表される化合物における立体中心での立体化学配置が、R、Sまたはこれらの混合である、方法を提供するものである。
特定の実施形態では、化合物が、上記の式Iに包含される。他の特定の実施形態では、化合物が、表1〜6に列挙した化合物のうちの1つである。
別の態様では、本発明は、心血管疾患および癌からなる群から選択される機能障害を治療する方法を提供するものである。この方法は、本明細書に記載したような式Iの化合物を、その投与を必要とする患者に治療有効量で投与して、当該機能障害の症候を寛解させることを含む。
別の態様では、本発明は、細菌感染を治療する方法を提供するものである。この方法は、本明細書に記載したような式Iの化合物を、その投与を必要とする患者に治療有効量で投与して、細菌感染の症候を寛解させることを含む。
別の態様では、本発明は、F−ATPase、たとえば、ミトコンドリアF−ATPaseを阻害する方法を提供するものである。この方法は、F−ATPaseを本明細書に記載したような式Iの化合物に曝露することを含む。
別の態様では、本発明は、F−ATPase阻害剤を同定するための方法を提供するものである。この方法は、(a)(i)ミトコンドリアF−ATPaseを含む試料と、(ii)本明細書に記載したような式Iのグアニジン化合物を含む第1の組成物と、(iii)候補F−ATPase阻害剤を含む第2の組成物と、を提供する工程と、(b)試料を第1の組成物および第2の組成物と接触させる工程と、(c)グアニジン化合物および候補F−ATPase阻害剤のミトコンドリアF−ATPase結合親和性を測定する工程と、(d)グアニジン化合物および候補F−ATPase阻害剤のミトコンドリアF−ATPase結合親和性を比較する工程と、(e)候補F−ATPase阻害剤の結合親和性および試料の細胞生存度を評価することによって、候補F−ATPase阻害剤をF−ATPase阻害剤として同定する工程と、を含む。
別の態様では、本発明は、ミトコンドリアF−ATPase阻害剤を同定する方法を提供するものである。この方法は、(a)(i)ミトコンドリアF−ATPaseを含む第1および第2の試料と、(ii)本明細書に記載したような式Iのグアニジン化合物を含む第1の組成物と、(iii)候補ミトコンドリアF−ATPase阻害剤を含む第2の組成物と、を提供する工程と、(b)第1の試料を第1の組成物と接触させる工程と、(c)第2の試料を第2の組成物と接触させる工程と、(d)第1および第2の試料のミトコンドリアF−ATPase活性を測定する工程と、(e)第1および第2の試料のミトコンドリアF−ATPase活性を比較する工程と、(f)ミトコンドリアF−ATPase活性を評価することで、候補ミトコンドリアF−ATPase阻害剤をミトコンドリアF−ATPase阻害剤として同定する工程と、を含む。
別の態様では、本発明は、ミトコンドリアF−ATPase阻害剤を同定するための方法を提供するものである。この方法は、(a)本明細書に記載したような、式Iで表される1種類以上の化合物を提供する工程と、(b)式Iの1種類以上の化合物の化学構造を修飾して、候補ミトコンドリアF−ATPase阻害剤のライブラリを作製する工程と、(c)このライブラリを、ミトコンドリアF−ATPaseを含む試料に曝露する工程と、(d)ミトコンドリアF−ATPase阻害剤として、それぞれの試料でミトコンドリアF−ATPase活性を阻害する候補ミトコンドリアF−ATPase阻害剤を同定する工程と、を含む。
定義
本発明について理解しやすくするために、いくつかの用語や語句を以下に定義する。
「化学部分」という用語は、少なくとも1個の炭素原子を含有する化合物(chemical compound)を示す。化学部分の例として、芳香族化学部分、硫黄を含む化学部分、窒素を含む化学部分、酸素、親水性化学部分、疎水性化学部分があげられるが、これに限定されるものではない。
本明細書で使用する場合、「グアニジン」という用語は、以下のコア構造すなわち、
Figure 0005416122
(薬学的に許容される塩の形態を含む)を有する化合物を示す。
「アルキル」という用語は、当該技術分野において認識されており、直鎖アルキル基、分岐鎖アルキル基、シクロアルキル(脂環)基、アルキル置換シクロアルキル基、シクロアルキル置換アルキル基を含む飽和脂肪族基を含む。特定の実施形態では、直鎖または分岐鎖アルキルが、その骨格に炭素原子を約30個またはそれ未満の数で含み(直鎖であればC〜C30、分岐鎖であればC〜C30など)、あるいは約20個またはそれ未満の数で含む。同様に、シクロアルキルは、その環構造に炭素原子を約3から約10個含み、あるいは、環構造に炭素を約5、6または7個含む。
「ハロアルキル」という用語は、少なくとも1つのハロゲンで置換されたアルキル基を示す。たとえば、−CHF、−CHF、−CF、−CHCF、−CFCFなど。
「アラルキル」という用語は、アリール基で置換されたアルキル基を示す。
「ヘテロアラルキル」という用語は、ヘテロアリール基で置換されたアルキル基を示す。
「アルケニル」および「アルキニル」という用語は、当該技術分野において認識されており、長さと上述したアルキルに対して可能な置換とは似ているが、それぞれ少なくとも1つの二重結合または三重結合を含む不飽和脂肪族基を示す。
「アリール」という用語は、当該技術分野において認識されており、炭素環式芳香族基を示す。代表的なアリール基としては、フェニル、ナフチル、アントラセニルなどがあげられる。芳香環は、1つ以上の環位置で、たとえば、ハロゲン、アジド、アルキル、アラルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヒドロキシル、アルコキシル、アミノ、ニトロ、スルフヒドリル、イミノ、アミド、カルボン酸、−C(O)アルキル、−COアルキル、カルボニル、カルボキシル、アルキルチオ、スルホニル、スルホンアミド、スルホンアミド、ケトン、アルデヒド、エステル、ヘテロシクリル、アリールまたはヘテロアリール部分、−CF、−CNなどで置換されていてもよい。また、「アリール」という用語は、2つ以上の炭素が2つの隣接環(環は「縮合環」である)に共通し、この環のうち少なくとも1つが芳香族などであり、他の環式環が、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニルおよび/またはアリールであればよい、2つ以上の炭素環式環を有する多環式環系も含む。「ハロアリール」という用語は、少なくとも1つのハロゲンで置換されたアリール基を示す。
「ヘテロアリール」は、当該技術分野において認識されており、少なくとも1つの環ヘテロ原子を含む芳香族基を示す。特定の例では、ヘテロアリール基は、1つ、2つ、3つまたは4つのヘテロ原子を含有する。ヘテロアリール基の代表例としては、ピロリル、フラニル、チオフェニル、イミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、トリアゾリル、ピラゾリル、ピリジニル、ピラジニル、ピリダジニル、ピリミジニルなどがあげられる。ヘテロアリール環は、1つ以上の環位置で、たとえば、ハロゲン、アジド、アルキル、アラルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヒドロキシル、アルコキシル、アミノ、ニトロ、スルフヒドリル、イミノ、アミド、カルボン酸、−C(O)アルキル、−COアルキル、カルボニル、カルボキシル、アルキルチオ、スルホニル、スルホンアミド、スルホンアミド、ケトン、アルデヒド、エステル、ヘテロシクリル、アリールまたはヘテロアリール部分、−CF、−CNなどで置換されていてもよい。また、「ヘテロアリール」という用語は、2つ以上の炭素が2つの隣接環(勘は「縮合環」である)に共通し、この環のうち少なくとも1つが複素芳香族などであり、他の環式環が、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニルおよび/またはアリールであればよい、2つ以上の環を有する多環式環系も含む。「ハロヘテロアリール」という用語は、少なくとも1つのハロゲンで置換されたヘテロアリール基を示す。
オルト、メタ、パラという用語は、当該技術分野において認識されており、それぞれ1,2−二置換ベンゼン、1,3−二置換ベンゼン、1,4−二置換ベンゼンを示す。たとえば、1,2−ジメチルベンゼンとオルト−ジメチルベンゼンという名称は同義である。
本明細書で使用する場合、「置換アリール」という用語は、少なくとも1つの芳香環からなり、環の水素原子のうちの少なくとも1つで、炭素がたとえば、ハロゲン、アミノ、ヒドロキシ、ニトロ、チオ、ケトン、アルデヒド、エステル、アミド、低級脂肪族、置換低級脂肪族または環(アリール、置換アリール、脂環族または置換脂環族)で置換されている、芳香環または縮合芳香環系を示す。その一例として、ヒドロキシフェニルなどがあげられるが、これに限定されるものではない。
本明細書で使用する場合、「脂環族」という用語は、縮合環系を含有する脂肪族構造を示す。その一例として、デカリンなどがあげられるが、これに限定されるものではない。
本明細書で使用する場合、「置換脂環族」という用語は、脂肪族水素原子の少なくとも1つが、ハロゲン、ニトロ、チオ、アミノ、ヒドロキシ、ケトン、アルデヒド、エステル、アミド、低級脂肪族、置換低級脂肪族または環(アリール、置換アリール、脂環族または置換脂環族)で置換された脂環族構造を示す。その一例として、1−クロロデカリル、ビシクロ−ヘプタン、オクタン、ノナン(ノルボルニルなど)などがあげられるが、これに限定されるものではない。
本明細書で使用する場合、「複素環」という用語は、たとえば、1個以上のヘテロ原子を含有する芳香環または非芳香環を表す。ヘテロ原子は、互いに同一であっても異なっていてもよい。ヘテロ原子の例としては、窒素、酸素、硫黄があげられるが、これに限定されるものではない。芳香族および非芳香族の複素環は当該技術分野において周知である。芳香族複素環のいくつかの非限定的な例として、ピリジン、ピリミジン、インドール、プリン、キノリン、イソキノリンがあげられる。非芳香族複素環化合物の非限定的な例として、ピペリジン、ピペラジン、モルホリン、ピロリジン、ピラゾリジンがあげられる。酸素含有複素環の例として、フラン、オキシラン、2H−ピラン、4H−ピラン、2H−クロメン、ベンゾフランがあげられるが、これに限定されるものではない。硫黄含有複素環の例として、チオフェン、ベンゾチオフェン、パラチアジンがあげられるが、これに限定されるものではない。窒素含有環の例として、ピロール、ピロリジン、ピラゾール、ピラゾリジン、イミダゾール、イミダゾリン、イミダゾリジン、ピリジン、ピペリジン、ピラジン、ピペラジン、ピリミジン、インドール、プリン、ベンズイミダゾール、キノリン、イソキノリン、トリアゾール、トリアジンがあげられるが、これに限定されるものではない。2つの異なるヘテロ原子を含有する複素環の例として、フェノチアジン、モルホリン、パラチアジン、オキサジン、オキサゾール、チアジン、チアゾールがあげられるが、これに限定されるものではない。複素環はさらに、任意に1つ以上の環位置で、たとえば、ハロゲン、アジド、アルキル、アラルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヒドロキシル、アルコキシル、アミノ、ニトロ、スルフヒドリル、イミノ、アミド、カルボン酸、−C(O)アルキル、−COアルキル、カルボニル、カルボキシル、アルキルチオ、スルホニル、スルホンアミド、スルホンアミド、ケトン、アルデヒド、エステル、ヘテロシクリル、アリールまたはヘテロアリール部分、−CF、−CNなどで置換されていてもよい。
「イミダゾリドニル(imidazolidonyl)」という用語は、以下の式
Figure 0005416122
で表される基を示し、
式中、Rは、それぞれについて独立して、水素、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキルまたはヘテロアラルキルを表す。
化合物の「誘導体」という用語は、本明細書で使用する場合、化学的に修飾された化合物を示し、ここで、化学修飾は化合物の官能基(芳香環など)またはグアニジン骨格のいずれかでなされる。当該誘導体として、アルコール含有化合物のエステル、カルボキシ含有化合物のエステル、アミン含有化合物のアミド、カルボキシ含有化合物のアミド、アミノ含有化合物のイミン、アルデヒド含有化合物のアセタール、カルボニル含有化合物のケタールなどがあげられるが、これに限定されるものではない。
「IC40」という用語は、当該技術分野において認識されており、その標的を40%阻害するのに必要な化合物の濃度を示す。
「EC50」という用語は、当該技術分野において認識されており、その最大効果の50%が観察される化合物の濃度を示す。
本明細書で使用する場合、「被検体」という用語は、本発明の方法での治療対象となる生物を示す。このような生物としては、好ましくは、哺乳動物(マウス、サル、ウマ、ウシ、ブタ、イヌ、ネコなど)があげられるが、これに限定されるものではなく、最も好ましくはヒトがあげられる。本発明の文脈では、「被検体」という用語は通常、アポトーシスプロセスの異常調節を特徴とする症状の治療を受けることになるか、治療を受けている(本発明の化合物および任意に1種類以上の他の作用剤の投与など)個体を示す。
いくつかの実施形態では、本発明の組成物および方法の「標的細胞」としては、リンパ球または癌細胞があげられるが、これに限定されるものではない。リンパ球は、B細胞、T細胞、顆粒球を含む。顆粒球は、好酸球とマクロファージを含む。いくつかの実施形態では、標的細胞が、連続培養細胞であるか、患者の生検試料から得た未培養細胞である。
特定の一実施形態では、標的細胞が病理学的な成長または増殖をする。本明細書で使用する場合、「病理学的に増殖または成長している細胞」という表現は、正常な成長の通常の限界に支配されない動物における増殖中の細胞からなる限局された個体群を示す。
本明細書で使用する場合、「活性化されていない標的細胞」という表現は、G期にある細胞または刺激が与えられていない細胞を示す。
本明細書で使用する場合、「活性化された標的リンパ球」という表現は、シグナル形質導入カスケードを生じるように適当な刺激で予備刺激されたリンパ球あるいは、G期にないリンパ球を示す。活性化されたリンパ球は、増殖し、活性化誘導細胞死し、あるいは、細胞毒、サイトカインまたはその細胞型に特徴的である他の関連した膜関連タンパク質(CD8またはCD4など)のうちの1種類以上を産生することがある。また、自己の表面で特定の抗原を提示する標的細胞を認識して結合し、続いてそのエフェクター分子を放出することもできる。
本明細書で使用する場合、「活性化された癌細胞」という表現は、シグナル形質導入を生じるように適切な刺激で予備刺激された癌細胞を示す。活性化された癌細胞は、G期にあってもなくてもよい。
標的細胞との相互作用時にシグナル形質導入カスケードにつながる刺激の1つに活性化剤がある。活性化刺激の例として、小分子、輻射エネルギ、細胞活性化細胞表面レセプターと結合する分子があげられるが、これに限定されるものではない。活性化刺激によって誘導される応答は、特に、細胞内Ca2+、スーパーオキシドまたはヒドロキシルラジカルの濃度;キナーゼまたはホスファターゼのような酵素の活性;または細胞のエネルギ状態の変化によって特徴付けられるものである。癌細胞の場合、活性化剤はトランスフォーミングオンコジーンも含む。
本明細書で使用する場合、「有効量」という用語は、有益または所望の効果を発揮するのに十分な化合物(本発明の化合物など)の量を示す。有効量は、1回以上の投与、適用または薬用量で投与可能であり、特定の製剤または投与経路に限定することを意図したものではない。
本明細書で使用する場合、「細胞死のプロセスの異常調節」という表現は、細胞が壊死またはアポトーシスのいずれかによって細胞死する能力(素因など)のあらゆる異常を示す。細胞死の異常調節は、たとえば、免疫不全(全身性紅斑性狼瘡、自己免疫障害、関節リウマチ、移植片対宿主病、重症筋無力症、シェーグレン症候群など)、慢性炎症状態(乾癬、喘息、クローン病など)、過剰増殖障害(腫瘍、B細胞リンパ腫、T細胞リンパ腫など)、ウイルス感染(ヘルペス、パピローマ、HIVなど)、変形性関節炎およびアテローム性動脈硬化症などの他の症状を含む多岐にわたる症状と関連またはこれによって誘導される。
異常調節がウイルス感染によって誘導またはこれと関連している場合、このウイルス感染は、異常調節が生じた時点または観察された時点で検出可能なこともあれば、検出できないこともある点に注意されたい。すなわち、ウイルス感染の症候が消えたあとであってもウイルス誘導異常調節が起こる可能性がある。
「過剰増殖障害」とは、本明細書で使用する場合、動物における増殖中の細胞の限局された個体群が、正常な成長の通常の限界に支配されない症状を示す。過剰増殖障害の例として、腫瘍、新生物、リンパ腫などがあげられる。新生物は、浸潤または転移しなければ良性と呼ばれ、浸潤か転移のいずれかを伴えば悪性と呼ばれる。転移性細胞または組織は、細胞が周囲の体構造に浸潤してこれを破壊できることを意味する。構造または機能の有意な変動がないままに組織または臓器での細胞数の増加を伴う細胞増殖の一形態が、過形成である。一方、あるタイプの完全分化細胞が別のタイプの分化細胞と置き換わる制御された細胞成長の一形態が、異形成である。異形成は、上皮または結合組織の細胞で起こり得る。一般的な異形成では、いくぶん無秩序な異形成上皮を伴う。
活性化されたリンパ球の病理学的成長は、免疫不全または慢性炎症状態につながることが多い。本明細書で使用する場合、「免疫不全」という用語は生物がその生物自身の分子、細胞または組織を認識する抗体または免疫細胞を生成する症状を示す。免疫不全の非限定的な例として、自己免疫障害、免疫性溶血性貧血、免疫性肝炎、ベルジェ病またはIgA腎症、セリアックスプルー、慢性疲労症候群、クローン病、皮膚筋炎、線維筋痛症、移植片対宿主病、グレーブス病、橋本甲状腺炎、特発性血小板減少性紫斑病、扁平苔癬、多発性硬化症、重症筋無力症、乾癬、リウマチ熱、リウマチ性関節炎、強皮症、シェーグレン症候群、全身性紅斑性狼瘡、1型糖尿病、潰瘍性大腸炎、白斑、結核などがあげられる。
本明細書で使用する場合、「慢性炎症状態」という用語は、生物の免疫細胞が活性化されている症状を示す。このような症状は、病理学的な後遺症を伴う持続性の炎症反応が特徴である。この状態は、単核細胞の浸潤、線維芽細胞および小血管の増殖、結合組織増加、組織破壊によって特徴付けられる。慢性炎症性疾患の例としては、クローン病、乾癬、慢性閉塞性肺疾患、炎症性腸疾患、多発性硬化症、喘息があげられるが、これに限定されるものではない。関節リウマチおよび全身性紅斑性狼瘡などの免疫疾患も、慢性炎症性状態につながる可能性がある。
本明細書で使用する場合、「同時投与」という用語は、少なくとも2種類の作用剤(本発明の化合物など)または処置剤を被検体に投与することを示す。いくつかの実施形態では、2種類以上の作用剤/処置剤の同時投与が同時になされる。他の実施形態では、第2の作用剤/処置剤よりも前に第1の作用剤/処置剤を投与する。使用するさまざまな作用剤/処置剤の製剤および/または投与経路を変更できることは、当業者であれば理解する。同時投与に適切な薬用量については、当業者であれば容易に判断可能である。いくつかの実施形態では、作用剤/処置剤を同時投与する場合、それぞれの作用剤/処置剤を、それを単独投与する際に適切な薬用量よりも少ない薬用量で投与する。このため、作用剤/処置剤の同時投与によって周知の潜在的に有害な(有毒であるなど)作用剤の必要な薬用量を下げる実施形態では、同時投与が特に望ましい。
本明細書で使用する場合、「医薬組成物」という用語は、組成物を特にin vivoまたはex vivoでの診断または治療用途に適したものとする不活性または活性のキャリアと活性剤との組み合わせを示す。
本明細書で使用する場合、「薬学的に許容されるキャリア」という用語は、リン酸緩衝生理食塩水、水、エマルション(油/水または水/油エマルションなど)ならびに、さまざまなタイプの湿潤剤などの標準的な製剤キャリアを示す。組成物に安定剤および保存剤を含むことも可能である。キャリア、安定剤、アジュバントの例について。(Martin,Remington’s Pharmaceutical Sciences,15th Ed.,Mack Publ.Co.,Easton,PA[1975]などを参照のこと)。
本明細書で使用する場合、「薬学的に許容される塩」という用語は、被検体への投与時に、本発明の化合物あるいは、その活性代謝物または残基を提供できる、本発明の化合物の薬学的に許容される塩(酸または塩基など)を示す。当業者間で周知のように、本発明の化合物の「塩」は、無機酸由来のものであっても有機酸由来のものであってもよく、塩基由来のものであってもよい。酸の例としては、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、過塩素酸、フマル酸、マレイン酸、リン酸、グリコール酸、乳酸、サリチル酸、コハク酸、トルエン−p−スルホン酸、酒石酸、酢酸、クエン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ギ酸、安息香酸、マロン酸、ナフタレン−2−スルホン酸、ベンゼンスルホン酸などがあげられるが、これに限定されるものではない。シュウ酸などの他の酸も、それ自体は薬学的に許容されないが、本発明の化合物およびその薬学的に許容される酸付加塩を得る際の中間体として有用な塩の調製に利用できる。
塩基の例としては、アルカリ金属(ナトリウムなど)水酸化物、アルカリ土類金属(マグネシウムなど)、水酸化物、アンモニア、式NW の化合物(式中、WはC1−4アルキルである)などがあげられるが、これに限定されるものではない。
塩の例としては、酢酸塩、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アスパラギン酸塩、安息香酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、重硫酸塩、酪酸塩、クエン酸塩、ショウノウ酸塩、カンファースルホン酸塩、シクロペンタンプロピオン酸塩、ジグルコン酸、ドデシル硫酸塩、エタンスルホン酸塩、フマル酸塩、フルコヘプタン酸塩、グリセロリン酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、2−ヒドロキシエタンスルホン酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、メタンスルホン酸塩、2−ナフタレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、シュウ酸塩、パモ酸塩、ペクチン酸塩、過硫酸塩、フェニルプロピオン酸塩、ピクリン酸塩、ピバル酸塩、プロピオン酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、チオシアン酸塩、トシル酸塩、ウンデカン酸塩などがあげられるが、これに限定されるものではない。塩の他の例としては、Na、NH 、NW (式中、WはC1−4アルキル基である)などの好適なカチオンと組み合わされた本発明の化合物のアニオンなどがあげられる。
治療用では、本発明の化合物の塩は、薬学的に許容されるものであると想定される。しかしながら、たとえば、薬学的に許容される化合物の調製または精製時に、薬学的に許容されない酸および塩基の塩も有用な場合がある。
「試料」という用語は、本明細書で使用する場合、その最も広義の意味で用いられる。アポトーシス機能の異常調節を特徴とする症状を示す疑いのある試料は、細胞、組織または流体、細胞から単離された染色体(分裂中期の染色体のスプレッドなど)、ゲノムDNA(溶液中またはサザンブロット解析用などで固相支持体に固定)、RNA(溶液中またはノーザンブロット解析用などで固相支持体に固定)、cDNA(溶液中または固相支持体に固定)などを含むものであってもよい。タンパク質を含有する疑いのある試料は、細胞、組織の一部、1種類以上のタンパク質を含有する抽出物などを含むものであってもよい。
本明細書で使用する場合、「精製された」または「精製する」という表現は、望ましくない成分を試料から除去することを示す。本明細書で使用する場合、「実質的に精製された」という表現は、通常であれば関連のある他の成分が少なくとも60%含まれない、好ましくは75%含まれない、最も好ましくは90%またはそれよりもさらに含まれない分子を示す。
「特異的結合」または「特異的に結合」という表現は、抗体とタンパク質またはペプチドとの相互作用について用いる場合、その相互作用がタンパク質上の特定の構造(すなわち、抗原決定基またはエピトープ)に左右されることを意味する。言葉を変えると、抗体が、タンパク質全般ではなく特定のタンパク質構造を認識してこれに結合する。たとえば、抗体がエピトープ「A」に特異的である場合、標識された「A」と抗体とを含有する反応物にエピトープA(または遊離した未標識のA)を含有するタンパク質が存在すると、標識されたAが抗体に結合する量が少なくなる。
本明細書で使用する場合、「非特異的結合」および「バックグラウンド結合」という用語は、抗体とタンパク質またはペプチドとの相互作用について用いる場合、特定の構造存在に左右されない相互作用を示す(すなわち、抗体はエピトープなどの特定の構造ではなくタンパク質全般に結合する)。
本明細書で使用する場合、「調節する」という表現は、化合物(本発明の化合物など)が、細胞成長、増殖、アポトーシスなどを含むがこれに限定されるものではない、細胞機能の態様に影響する(促進または遅延させるなど)活性を示す。
本明細書で使用する場合、「結合で競合する」という表現は、第2の分子(ミトコンドリアのATP合成酵素でオリゴマイシン感受性付与タンパク質と結合する本発明の第2の化合物または他の分子など)と同じ標的(ミトコンドリアのATP合成酵素におけるオリゴマイシン感受性付与タンパク質など)に結合する活性を有する第1の分子(第1の本発明の化合物など)に関連して用いられる。第1の分子による結合の効率(動力学または熱力学など)は、第2の分子に対する標的結合の効率と同じであってもよいし、これよりも大きくても小さくてもよい。たとえば、基質に対する平衡結合定数(K)が、2つの分子で異なっていてもよい。
「被検化合物」という用語は、疾患、疾病、病気または体の機能の障害を治療または予防するか、そうでなければ、試料の生理学的状態または細胞状態(細胞または組織におけるアポトーシスの異常調節レベルなど)を変化させるのに使用可能な化学物質、調合薬、薬などを示す。被検化合物は、周知の治療用化合物と将来性のある治療用化合物の両方を含む。被検化合物については、本発明のスクリーニング方法を用いて治療的である旨を判断可能である。「周知の治療用化合物」とは、(動物実験によって、あるいはヒトに投与した場合の過去の経験から)このような治療または予防に有効であることが分かっている治療用化合物を示す。いくつかの実施形態では、「被検化合物」は細胞でのアポトーシスを調節する作用剤である。
[請求項1001]
式Iで表される化合物
Figure 0005416122
であり、
その塩、エステル、およびプロドラッグを含み、式中、
1 は、少なくとも1個の環窒素原子を含有するイミダゾリドニル(imidazolidonyl)またはヘテロアリールであり、
2 およびR 3 は、それぞれについて独立して、水素または(C 1 〜C 4 )アルキルを表し、
4 は、
Figure 0005416122
であり、
5 は、それぞれについて独立して、水素、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、−NO 2 、−CN、−C(O)アリール、−C(O)ヘテロアリール、−C(O)N(R 2 )アリールまたは−C(O)N(R 2 )ヘテロアリールを表し、
6 は、それぞれについて独立して、水素、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、−NO 2 、−CN、−SO 2 アルキルまたは−SO 2 N(アルキル) 2 を表し、
nは、0、1、2、3または4であり、
mは、それぞれについて独立して、1または2を表し、
式Iで表される化合物における立体中心での立体化学配置が、R、Sまたはこれらの混合である、化合物。
[請求項1002]
1 が、
Figure 0005416122
である、請求項1001に記載の化合物。
[請求項1003]
1
Figure 0005416122
である、請求項1001に記載の化合物。
[請求項1004]
nが2であり、R 2 およびR 3 が水素である、請求項1001に記載の化合物。
[請求項1005]
4
Figure 0005416122
である、請求項1001に記載の化合物。
[請求項1006]
6
Figure 0005416122
であり、R 7 が、それぞれについて独立して、水素、ハロゲン、アルキル、アルコキシまたは−CNを表す、請求項1001に記載の化合物。
[請求項1007]
5 が、それぞれについて独立して、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、−NO 2 または−CNを表す、請求項1001に記載の化合物。
[請求項1008]
mが1である、請求項1001に記載の化合物。
[請求項1009]
1
Figure 0005416122
であり、nが2であり、R 2 およびR 3 が水素であり、R 4
Figure 0005416122
である、請求項1001に記載の化合物。
[請求項1010]
1
Figure 0005416122
であり、nが2であり、R 2 およびR 3 が水素であり、R 4
Figure 0005416122
であり、R 5 が、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、−NO 2 または−CNであり、mが1である、請求項1001に記載の化合物。
[請求項1011]
化合物が、
Figure 0005416122
のうちの1つである、請求項1001に記載の化合物。
[請求項1012]
請求項1001〜1011のいずれか一項に記載の化合物と、薬学的に許容されるキャリアとを含む医薬組成物。
[請求項1013]
狼瘡、関節リウマチ、乾癬、移植片対宿主病、骨髄腫、およびリンパ腫からなる群から選択される機能障害を治療する方法であって、式IIの化合物を、その投与を必要とする被検体に治療有効量で投与して、当該機能障害の症候を寛解させることを含み、式IIは、
Figure 0005416122
で表され、
その塩、エステル、およびプロドラッグを含み、
式中、
1 は複素環基であり、
2 およびR 3 は、それぞれについて独立して、水素、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキルまたはヘテロアラルキルを表し、
4 は、アリール、ヘテロアリール、アラルキルまたはヘテロアラルキルであり、
5 は、それぞれについて独立して、水素、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、−NO 2 、−CN、−C(O)アリール、−C(O)ヘテロアリール、−C(O)N(R 2 )アリールまたは−C(O)N(R 2 )ヘテロアリールを表し、
nは、0、1、2、3または4であり、
mは、1または2であり、
式IIで表される化合物における立体中心での立体化学配置が、R、Sまたはこれらの混合である、方法。
[請求項1014]
1 がヘテロアリールまたはイミダゾリドニルである、請求項1013に記載の方法。
[請求項1015]
2 およびR 3 が、それぞれについて独立して、水素、アルキルまたはアリールを表す、請求項1013に記載の方法。
[請求項1016]
4 がアリールである、請求項1013に記載の方法。
[請求項1017]
nが2であり、mが1である、請求項1013に記載の方法。
[請求項1018]
2 およびR 3 が、それぞれについて独立して、水素、アルキルまたはアリールを表し、R 4 がアリールであり、nが2であり、mが1である、請求項1013に記載の方法。
[請求項1019]
化合物が、請求項1001の化合物である、請求項1013に記載の方法。
[請求項1020]
化合物が請求項1011の化合物である、請求項1013に記載の方法。
[請求項1021]
心血管疾患および癌からなる群から選択される機能障害を治療する方法であって、式Iの化合物を、その投与を必要とする患者に治療有効量で投与して、当該機能障害の症候を寛解させることを含み、式Iが、
Figure 0005416122
で表され、
その塩、エステル、およびプロドラッグを含み、
式中、
1 は、少なくとも1個の環窒素原子を含有するイミダゾリドニルまたはヘテロアリールであり、
2 およびR 3 は、それぞれについて独立して、水素または(C 1 〜C 4 )アルキルを表し、
4 は、
Figure 0005416122
であり、
5 は、それぞれについて独立して、水素、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、−NO 2 、−CN、−C(O)アリール、−C(O)ヘテロアリール、−C(O)N(R 2 )アリールまたは−C(O)N(R 2 )ヘテロアリールを表し、
6 は、それぞれについて独立して、水素、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、−NO 2 、−CN、−SO 2 アルキルまたは−SO 2 N(アルキル) 2 を表し、
nは、0、1、2、3または4であり、
mは、それぞれについて独立して、1または2を表し、
式Iで表される化合物における立体中心での立体化学配置が、R、Sまたはこれらの混合である、方法。
[請求項1022]
細菌感染を治療する方法であって、式Iの化合物を、その投与を必要とする患者に治療有効量で投与して、細菌感染の症候を寛解させることを含み、式Iが、
Figure 0005416122
で表され、
その塩、エステル、およびプロドラッグを含み、
式中、
1 は、少なくとも1個の環窒素原子を含有するイミダゾリドニルまたはヘテロアリールであり、
2 およびR 3 は、それぞれについて独立して、水素または(C 1 〜C 4 )アルキルを表し、
4 は、
Figure 0005416122
であり、
5 は、それぞれについて独立して、水素、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、−NO 2 、−CN、−C(O)アリール、−C(O)ヘテロアリール、−C(O)N(R 2 )アリールまたは−C(O)N(R 2 )ヘテロアリールを表し、
6 は、それぞれについて独立して、水素、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、−NO 2 、−CN、−SO 2 アルキルまたは−SO 2 N(アルキル) 2 を表し、
nは、0、1、2、3または4であり、
mは、それぞれについて独立して、1または2を表し、
式Iで表される化合物における立体中心での立体化学配置が、R、Sまたはこれらの混合である、方法。
[請求項1023]
1 が、
Figure 0005416122
である、請求項1021または1022に記載の方法。
[請求項1024]
1
Figure 0005416122
である、請求項1021または1022に記載の方法。
[請求項1025]
nが2であり、R 2 およびR 3 が水素である、請求項1021または1022に記載の方法。
[請求項1026]
4
Figure 0005416122
である、請求項1021または1022に記載の方法。
[請求項1027]
6
Figure 0005416122
であり、R 7 が、それぞれについて独立して、水素、ハロゲン、アルキル、アルコキシまたは−CNを表す、請求項1021または1022に記載の方法。
[請求項1028]
5 が、それぞれについて独立して、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、−NO 2 または−CNを表す、請求項1021または1022に記載の方法。
[請求項1029]
mが1である、請求項1021または1022に記載の方法。
[請求項1030]
1
Figure 0005416122
であり、nが2であり、R 2 およびR 3 が水素であり、R 4
Figure 0005416122
である、請求項1021または1022に記載の方法。
[請求項1031]
1
Figure 0005416122
であり、nが2であり、R 2 およびR 3 が水素であり、R 4
Figure 0005416122
であり、R 5 が、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、−NO 2 または−CNであり、およびmが1である、請求項1021または1022に記載の方法。
[請求項1032]
化合物が、請求項1011の化合物である、請求項1021または1022に記載の方法。
[請求項1033]
1 0 −ATPaseを阻害する方法であって、F 1 0 −ATPaseを請求項1001〜1011のいずれか一項に記載の化合物に曝露することを含む、方法。
[請求項1034]
1 0 −ATPaseがミトコンドリアF 1 0 −ATPaseである、請求項1033に記載の方法。
[請求項1035]
1 0 −ATPase阻害剤を同定するための方法であって、
a)
i)ミトコンドリアF 1 0 −ATPaseを含む試料と、
ii)式I
Figure 0005416122
のグアニジン化合物を含む第1の組成物であって、
その塩、エステル、およびプロドラッグを含み、
式中、
1 は、少なくとも1個の環窒素原子を含有するイミダゾリドニルまたはヘテロアリールであり、
2 およびR 3 は、それぞれについて独立して、水素または(C 1 〜C 4 )アルキルを表し、
4 は、
Figure 0005416122
であり、
5 は、それぞれについて独立して、水素、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、−NO 2 、−CN、−C(O)アリール、−C(O)ヘテロアリール、−C(O)N(R 2 )アリールまたは−C(O)N(R 2 )ヘテロアリールを表し、
6 は、それぞれについて独立して、水素、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、−NO 2 、−CN、−SO 2 アルキルまたは−SO 2 N(アルキル) 2 を表し、
nは、0、1、2、3または4であり、
mは、それぞれについて独立して、1または2を表し、
式Iで表される化合物における立体中心での立体化学配置が、R、Sまたはこれらの混合である、第1の組成物と、
iii)候補F 1 0 −ATPase阻害剤を含む第2の組成物と、を提供する工程と、
b)試料を第1の組成物および第2の組成物と接触させる工程と、
c)グアニジン化合物および候補F 1 0 −ATPase阻害剤のミトコンドリアF 1 0 −ATPase結合親和性を測定する工程と、
d)グアニジン化合物および候補F 1 0 −ATPase阻害剤のミトコンドリアF 1 0 −ATPase結合親和性を比較する工程と、
e)候補F 1 0 −ATPase阻害剤の結合親和性および試料の細胞生存度を評価することによって、候補F 1 0 −ATPase阻害剤をF 1 0 −ATPase阻害剤として同定する工程と、を含む、方法。
[請求項1036]
ミトコンドリアF 1 0 −ATPase結合親和性を測定する工程が、ミトコンドリアF 1 0 −ATPaseのOSCPの結合を測定することを含む、請求項1035に記載の方法。
[請求項1037]
ミトコンドリアF 1 0 −ATPase阻害剤を同定するための方法であって、
a)
i)ミトコンドリアF 1 0 −ATPaseを含む第1および第2の試料と、
ii)式I
Figure 0005416122
のグアニジン化合物を含む第1の組成物であって、
その塩、エステル、およびプロドラッグを含み、
式中、
1 は、少なくとも1個の環窒素原子を含有するイミダゾリドニルまたはヘテロアリールであり、
2 およびR 3 は、それぞれについて独立して、水素または(C 1 〜C 4 )アルキルを表し、
4 は、
Figure 0005416122
であり、
5 は、それぞれについて独立して、水素、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、−NO 2 、−CN、−C(O)アリール、−C(O)ヘテロアリール、−C(O)N(R 2 )アリールまたは−C(O)N(R 2 )ヘテロアリールを表し、
6 は、それぞれについて独立して、水素、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、−NO 2 、−CN、−SO 2 アルキルまたは−SO 2 N(アルキル) 2 を表し、
nは、0、1、2、3または4であり、
mは、それぞれについて独立して、1または2を表し、
式Iで表される化合物における立体中心での立体化学配置が、R、Sまたはこれらの混合である、第1の組成物と、
iii)候補ミトコンドリアF 1 0 −ATPase阻害剤を含む第2の組成物と、を提供する工程と、
b)第1の試料を第1の組成物と接触させる工程と、
c)第2の試料を第2の組成物と接触させる工程と、
d)第1および第2の試料のミトコンドリアF 1 0 −ATPase活性を測定する工程と、
e)第1および第2の試料のミトコンドリアF 1 0 −ATPase活性を比較する工程と、
f)ミトコンドリアF 1 0 −ATPase活性を評価することで、候補ミトコンドリアF 1 0 −ATPase阻害剤をミトコンドリアF 1 0 −ATPase阻害剤として同定する工程と、を含む、方法。
[請求項1038]
ミトコンドリアF 1 0 −ATPase活性を測定する工程が、グアニジン化合物および候補ミトコンドリアF 1 0 −ATPase阻害剤のOSCP結合親和性を測定することを含む、請求項1037に記載の方法。
[請求項1039]
ミトコンドリアF 1 0 −ATPase活性を測定する工程が、第1および第2の試料のスーパーオキシドレベルを測定することを含む、請求項1037に記載の方法。
[請求項1040]
ミトコンドリアF 1 0 −ATPase阻害剤を同定するための方法であって、
a)式I
Figure 0005416122
で表され、その塩、エステル、およびプロドラッグを含む、1種類以上の化合物を提供する工程と、
式中、R 1 は、少なくとも1個の環窒素原子を含有するイミダゾリドニルまたはヘテロアリールであり、
2 およびR 3 は、それぞれについて独立して、水素または(C 1 〜C 4 )アルキルを表し、
4 は、
Figure 0005416122
であり、
5 は、それぞれについて独立して、水素、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、−NO 2 、−CN、−C(O)アリール、−C(O)ヘテロアリール、−C(O)N(R 2 )アリールまたは−C(O)N(R 2 )ヘテロアリールを表し、
6 は、それぞれについて独立して、水素、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、−NO 2 、−CN、−SO 2 アルキルまたは−SO 2 N(アルキル) 2 を表し、
nは、0、1、2、3または4であり、
mは、それぞれについて独立して、1または2を表し、
式Iで表される化合物における立体中心での立体化学配置が、R、Sまたはこれらの混合であり、
b)式Iの1種類以上の化合物の化学構造を修飾して、候補ミトコンドリアF 1 0 −ATPase阻害剤のライブラリを作製する工程と、
c)ライブラリを、ミトコンドリアF 1 0 −ATPaseを含む試料に曝露する工程と、
d)それぞれの試料でミトコンドリアF 1 0 −ATPase活性を阻害する候補ミトコンドリアF 1 0 −ATPase阻害剤をミトコンドリアF 1 0 −ATPase阻害剤として同定する工程と、を含む、方法。
[請求項1041]
ミトコンドリアF 1 0 −ATPase活性を阻害する工程が、それぞれの試料でスーパーオキシドフリーラジカルを生成することを含む、請求項1040に記載の方法。
[請求項1042]
ミトコンドリアF 1 0 −ATPase活性を阻害する工程が、前記それぞれの試料で細胞死を開始させることを含む、請求項1041に記載の方法。
[請求項1043]
1 が、
Figure 0005416122
である、請求項1035〜1042のいずれか一項に記載の方法。
[請求項1044]
1
Figure 0005416122
である、請求項1035〜1042のいずれか一項に記載の方法。
[請求項1045]
nが2であり、R 2 およびR 3 が水素である、請求項1035〜1042のいずれか一項に記載の方法。
[請求項1046]
4
Figure 0005416122
である、請求項1035〜1042のいずれか一項に記載の方法。
本発明は、F−ATPase(ミトコンドリアF−ATPaseなど)のインヒビター、その発見方法、その治療用途に関する。特に、本発明は、F−ATPaseインヒビターとして有用なグアニジン化合物のファミリならびに、このような化合物を治療薬として用いて、多数の異なる症状を治療する方法を提供するものである。
以下、I.F−ATPase活性のモジュレーター、II.グアニジン化合物、III.グアニジンベースの化合物の治療への応用、IV.医薬組成物、製剤、例示としての投与経路および投薬時の考慮事項、V.ドラッグスクリーンの各章にて、本発明の例示としての組成物および方法について詳細に説明する。
本発明を実施するにあたっては、特に明記しないかぎり、有機化学、薬理学、分子生物学(組換え技術を含む)、細胞生物学、生化学、免疫学(いずれも当業者の知識の範囲内である)分野の従来の手法を利用する。このような技術は、「Comprehensive Organic Synthesis」(B.M.Trost & I.Fleming,eds.,1991〜1992);「Molecular cloning:a laboratory manual」第2版(Sambrook et al.,1989);「Oligonucleotide synthesis」(M.J.Gait,ed.,1984);「Animal cell culture」(R.I.Freshney,ed.,1987);シリーズ「Methods in enzymology」(Academic Press,Inc.);「Handbook of experimental immunology」(D.M.Weir & C.C.Blackwell,eds.);「Gene transfer vectors for mammalian cells」(J.M.Miller & M.P.Calos,eds.,1987);「Current protocols in molecular biology」(F.M.Ausubel et al.,eds.,1987ならびに定期的な更新枚葉);「PCR:the polymerase chain reaction」(Mullis et al.,eds.,1994);「Current protocols in immunology」(J.E.Coligan et al.,eds.,1991)(いずれもその内容全体を本明細書に援用する)などの文献に十分に説明されている。
I.F−ATPase活性のモジュレーター
いくつかの実施形態では、本発明は、細胞を本発明の化合物に曝露することでF−ATPase活性(ミトコンドリアF−ATPase活性など)を調節するものである。いくつかの実施形態では、化合物がATP合成およびATP加水分解を阻害する。この化合物の効果については、細胞の変化を検出して測定可能である。たとえば、ミトコンドリアF−ATPase活性および/または細胞死を、本明細書ならびに当該技術分野に記載のあるようにしてアッセイしてもよい。いくつかの実施形態では、細胞系を適切な細胞培養条件(ガス(CO)、温度、培地など)下で適切な時間維持して、密度依存性の制約なく指数増殖を達成する。細胞数およびまたは生存度については、トリパンブルー色素排除/血球計算またはMTT染色変換アッセイなどの標準的な技術を用いて測定する。あるいは、壊死またはアポトーシスの異常に関連した遺伝子産物または遺伝子の発現に関して、細胞を分析してもよい。
いくつかの実施形態では、細胞を本発明の化合物に曝露することでアポトーシスを誘導する。いくつかの実施形態では、本発明は、ミトコンドリアF−ATPaseと相互作用してアポトーシスを誘導または細胞増殖を停止させる。いくつかの実施形態では、本発明の化合物は、OSCPを結合してミトコンドリアF−ATPase活性を阻害する。いくつかの実施形態では、本発明の化合物は、OSCPとミトコンドリアF−ATPaseのFサブユニットとの間の結合部分を結合する。いくつかの実施形態では、本発明の化合物は、Fサブユニットを結合する。特定の実施形態では、本発明のスクリーニングアッセイによって、OSCP、FまたはOSCP/F結合部分の結合相手の検出が可能になる。
いくつかの実施形態では、細胞を本発明に曝露することで、アポトーシスを誘導する。いくつかの実施形態では、本発明は、細胞ROSレベル(O など)の初期増加を引き起こす。さらに他の実施形態では、細胞を本発明の化合物に曝露することで、細胞O レベルが増加する。さらに他の実施形態では、本発明の化合物による細胞O レベルの増加が、O と特異的に反応するレドックス感受性作用剤(ジヒドロエチジウム(DHE)など)で検出可能である。
他の実施形態では、本発明の化合物によって増加した細胞O レベルが、一定時間(10分間など)後に低下する。他の実施形態では、本発明の化合物によって増加した細胞O レベルが一定時間後に低下して、その後(10時間など)再度増加する。さらに他の実施形態では、本発明の化合物によって増加した細胞O レベルが1時間の時点で低下し、4時間後には再度増加する。いくつかの実施形態では、細胞O レベルの初期の頃の増加、これに続く細胞O レベルの低下、その後の本発明の化合物による細胞O レベルの別の増加が、異なる細胞プロセス(二峰性の細胞機序など)によるものである。
いくつかの実施形態では、本発明は、細胞ミトコンドリアの膜貫通電位(ΔΨ)の崩壊を引き起こす。いくつかの実施形態では、本発明に起因する細胞のミトコンドリアのΔΨの崩壊が、ミトコンドリア選択性電位差測定プローブ(3,3’−ジヘキシルオキサカルボシアニンヨージド、DiOCなど)で検出可能である。さらに他の実施形態では、本発明に起因する細胞ミトコンドリアのΔΨの崩壊が、細胞O レベルの初期増加後に生じる。
いくつかの実施形態では、本発明はカスパーゼ活性化を可能にするものである。他の実施形態では、本発明は、ミトコンドリアからのチトクロムCの放出を引き起こす。さらに他の実施形態では、本発明は、細胞質チトクロムCレベルを変化させる。さらに他の実施形態では、本発明によって変化した細胞質チトクロムCレベルが、細胞質画分を免疫ブロットすることで検出可能である。いくつかの実施形態では、本発明によって低下した細胞質チトクロムCレベルが、一定時間(10時間など)後に検出可能である。別の好ましい実施形態では、本発明によって低下した細胞質チトクロムCレベルが5時間後に検出可能である。
他の実施形態では、本発明は、ミトコンドリアの膜透過性遷移孔の開口を引き起こす。いくつかの実施形態では、本発明に起因するチトクロムCの細胞放出が、ミトコンドリアのΔΨの崩壊と一致する。さらに他の好ましい実施形態では、本発明は、ミトコンドリアのΔΨ崩壊とチトクロムCの放出後に細胞O レベルを増加させる。別の好ましい実施形態では、細胞O レベルの上昇が、本発明に起因するミトコンドリアのΔΨ崩壊およびチトクロムC放出によって引き起こされる。
他の実施形態では、本発明は、細胞カスパーゼ活性化を引き起こす。いくつかの実施形態では、本発明に起因するカスパーゼ活性化が、パン・カスパーゼ感受性蛍光基質(FAM−VAD−fmkなど)を用いて測定可能なものである。さらに他の実施形態では、本発明に起因するカスパーゼ活性化が、ミトコンドリアのΔΨ崩壊に追随する。他の実施形態では、本発明は、低二倍体DNAを出現させる。いくつかの実施形態では、本発明に起因する低二倍体DNAの出現が、カスパーゼ活性化よりも若干遅れている。
いくつかの実施形態では、本発明の分子標的がミトコンドリア内に見られる。さらに他の実施形態では、本発明の分子標的が、ミトコンドリアのATPaseと関与している。細胞ROSの一次ソースとして、酸化還元酵素およびミトコンドリアの呼吸鎖(以下、MRC)があげられる。いくつかの実施形態では、チトクロムCオキシダーゼ(MRC複合体IV)インヒビター(NaNなど)が、細胞ROSレベルの本発明依存性の増加を妨害する。他の好ましい実施形態では、MRC複合体IIIインヒビターのユビキノール−チトクロムCレダクターゼ成分(FK506など)が、ROSレベルの本発明依存性の増加を妨害する。
いくつかの実施形態では、細胞ROSレベルの増加が、ミトコンドリア内での標的に対する本発明の化合物の結合によるものである。いくつかの実施形態では、本発明の化合物が、2’,7’−ジクロロジヒドロフルオレセイン(以下、DCF)ジアセテートを酸化してDCFにする。DCFは、ROSを検出できるレドックス活性種である。さらに他の実施形態では、本発明によるDCF生成率が一定期間後に増加する。
アンチマイシンAは、ユビキノール−チトクロムCレダクターゼを阻害することでO を生成する。いくつかの実施形態では、本発明は、細胞ROSを高める化合物を提供するものであり、このROSはユビキノール−チトクロムCから生じると考えられている。さらに他の実施形態では、本発明は、状態3呼吸を支持する好気条件下で細胞ROSの生成量を増す。さらに他の実施形態では、本発明の化合物は、MPT孔を直接的に標的しない。別の実施形態では、本発明の化合物は、細胞内S15画分(サイトゾル;ミクロソームなど)で実質的なROSを生成しない。なお一層別の実施形態では、ミトコンドリアが状態4呼吸にあれば、本発明の化合物はROSを刺激しない。
MRC複合体I〜IIIは、ミトコンドリア内でのROSの一次ソースである。いくつかの実施形態では、本発明の化合物に起因する細胞ROSレベル増加の一次ソースが、F−ATPase阻害の結果として、これらの複合体から発生する。特に、さらに他の実施形態では、本発明は、ウシ亜ミトコンドリア粒子(以下、SMP)のATPase活性を阻害する。特に好ましい実施形態では、本発明の化合物は、F−ATPaseのOSCP成分と結合する。
−ATPaseと結合し、状態3から4への遷移を誘導し、その結果として、ROS(O など)を生成するマクロライド天然物の1つが、オリゴマイシンである。いくつかの実施形態では、本発明の化合物は、F−ATPaseのOSCP成分を結合する。いくつかの実施形態では、本発明の化合物は、OSCPとF−ATPaseのFサブユニットとの間の結合部分を結合する。いくつかの実施形態では、本発明の化合物は、Fサブユニットを結合する。特定の実施形態では、本発明のスクリーニングアッセイによって、OSCP、FまたはOSCP/F結合部分の結合相手の検出が可能になる。OSCPは、内因性蛍光タンパク質である。特定の実施形態では、本発明の被検化合物の溶液を、OSCPおよび/またはOSCP類似体を過発現しているE.Coli試料に蛍光標識を付して滴定すると、内因性OSCP蛍光のクエンチングが生じる。他の実施形態では、直接結合アッセイに蛍光または放射性被検化合物を使用することができる。他の実施形態では、競合結合実験を実施可能である。このタイプのアッセイでは、被検化合物が、たとえばOSCPへの結合で周知の結合化合物と競合する能力を評価する。いくつかの実施形態では、本発明の化合物は、OSCP遺伝子を調節する(OSCP遺伝子の発現を変化させるなど)ことで、細胞での細胞ROSレベルおよびアポトーシスを増加させる。さらに他の実施形態では、本発明は、ATPaseモータの分子運動を変化させることで機能する。
II.グアニジン化合物
一態様では、本発明は、式I
Figure 0005416122
で表される化合物のファミリを提供するものであり、その塩、エステル、およびプロドラッグを含み、
式中、
は、少なくとも1個の環窒素原子を含有するイミダゾリドニルまたはヘテロアリールであり、
およびRは、それぞれについて独立して、水素または(C〜C)アルキルを表し、
は、
Figure 0005416122
であり、
は、それぞれについて独立して、水素、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、−NO、−CN、−C(O)アリール、−C(O)ヘテロアリール、−C(O)N(R)アリールまたは−C(O)N(R)ヘテロアリールを表し、
は、それぞれについて独立して、水素、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、−NO、−CN、−SOアルキルまたは−SON(アルキル)を表し、
nは、0、1、2、3または4であり、
mは、それぞれについて独立して、1または2を表し、
式Iで表される化合物における立体中心での立体化学配置が、R、Sまたはこれらの混合である。
特定の実施形態では、Rが、
Figure 0005416122
である。
他の特定の実施形態では、R
Figure 0005416122
である。
他の特定の実施形態では、nが2であり、RおよびRが水素である。
他の特定の実施形態では、R
Figure 0005416122
である。
他の特定の実施形態では、R
Figure 0005416122
であり、Rが、それぞれについて独立して、水素、ハロゲン、アルキル、アルコキシまたは−CNを表す。
他の特定の実施形態では、Rが、それぞれについて独立して、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、−NOまたは−CNを表す。
他の特定の実施形態では、mが1である。
他の特定の実施形態では、R
Figure 0005416122
であり、nが2であり、RおよびRが水素であり、R
Figure 0005416122
である。
他の特定の実施形態では、R
Figure 0005416122
であり、nが2であり、RおよびRが水素であり、R
Figure 0005416122
であり、Rが、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、−NOまたは−CNであり、mが1である。
他の特定の実施形態では、化合物が、以下の表1〜6に列挙した化合物のうちの1つである。上記の化合物を薬学的に許容されるキャリアと組み合わせて医薬組成物を生成可能であることは、理解されたい。
特定の実施形態では、化合物は、各化合物のClogP値も含む以下の表に記載したようなものである。
Figure 0005416122
Figure 0005416122
Figure 0005416122
Figure 0005416122
Figure 0005416122
Figure 0005416122
Figure 0005416122
Figure 0005416122
特定の実施形態では、化合物が、以下のうちの1つである。
Figure 0005416122
III.グアニジンベースの化合物の治療への応用
式Iのグアニジン化合物および関連のグアニジンベースの化合物、たとえば、式IIに示すものなどを用いて、F−ATPase活性の異常調節を特徴とする疾患、細胞または組織における壊死および/またはアポトーシスプロセスの異常調節を特徴とする疾患、異常な細胞成長および/または過剰増殖を特徴とする疾患などの多数の症状のうち1つ以上に羅患した患者に、治療上の恩恵を提供することが企図される。また、本明細書に記載の化合物を用いて、本明細書の他の部分で説明したような細胞死に関連する多岐にわたる調節不全機能障害を治療可能である。さらに、本明細書に記載の化合物を用いて、ATP合成と加水分解の両方を阻害することが可能である。
本明細書に記載のグアニジン化合物を用いて、多数の疾患を治療可能である。たとえば、本明細書に記載の化合物を用いて、細胞または組織における壊死および/またはアポトーシスプロセスの異常調節を特徴とする疾患、異常な細胞成長および/または過剰増殖などを特徴とする疾患あるいは、狼瘡、関節リウマチ、乾癬、移植片対宿主病、心血管疾患、骨髄腫、リンパ腫、癌、細菌感染を治療可能である。特定の理論に拘泥されることを望むものではないが、この化合物が、羅患細胞または組織でのF−ATPase複合体(ミトコンドリアF−ATPase複合体など)の活性を調節する(阻害または促進するなど)ことで、治療上の恩恵を与えると思われる。いくつかの実施形態では、本発明の組成物を用いて、免疫/慢性炎症状態(乾癬、自己免疫障害、臓器移植拒絶、表皮過形成など)を治療する。さらに他の実施形態では、本発明の組成物を狭窄療法と併用して、障害のある(閉塞しているなど)血管を治療する。
特定の実施形態では、F−ATPaseに向けられた所望の効果を最大限に高める条件下(タイミング、用量、他の作用剤との同時投与、投与モード、被検体の選択、標的用作用剤の使用など)で、グアニジンベースの化合物を含む組成物を投与する。
特定の実施形態では、本発明は、狼瘡、関節リウマチ、乾癬、移植片対宿主病、骨髄腫、リンパ腫からなる群から選択される機能障害を治療する方法であって、式IIの化合物を、その投与を必要とする患者に治療有効量で投与して、当該機能障害の症候を寛解させることを含み、
式IIが、
Figure 0005416122
で表され、その塩、エステル、およびプロドラッグを含み、
式中、 Rは複素環基であり、
およびRは、それぞれについて独立して、水素、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキルまたはヘテロアラルキルを表し、
は、アリール、ヘテロアリール、アラルキルまたはヘテロアラルキルであり、
は、それぞれについて独立して、水素、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、−NO、−CN、−C(O)アリール、−C(O)ヘテロアリール、−C(O)N(R)アリールまたは−C(O)N(R)ヘテロアリールを表し、
nは、0、1、2、3または4であり、
mは、1または2であり、
式IIで表される化合物における立体中心での立体化学配置が、R、Sまたはこれらの混合である、方法を提供するものである。
特定の実施形態では、Rがヘテロアリールまたはイミダゾリドニルである。特定の実施形態では、RおよびRが、それぞれについて独立して、水素、アルキルまたはアリールを表す。特定の実施形態では、Rがアリールである。特定の実施形態では、nが2であり、mが1である。特定の実施形態では、RおよびRが、それぞれについて独立して、水素、アルキルまたはアリールを表し、Rがアリールであり、nが2であり、mが1である。特定の実施形態では、前記化合物が、上記の式Iの化合物である。特定の実施形態では、前記化合物が、表1〜6に列挙した化合物のうちの1つである。
特定の実施形態では、本発明は、心血管疾患および癌からなる群から選択される機能障害を治療する方法であって、式Iの化合物を、その投与を必要とする患者に治療有効量で投与して、当該機能障害の症候を寛解させることを含み、式Iが、
Figure 0005416122
で表され、その塩、エステル、およびプロドラッグを含み、
式中、Rは、少なくとも1個の環窒素原子を含有するイミダゾリドニルまたはヘテロアリールであり、
およびRは、それぞれについて独立して、水素または(C〜C)アルキルを表し、
は、
Figure 0005416122
であり、
は、それぞれについて独立して、水素、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、−NO、−CN、−C(O)アリール、−C(O)ヘテロアリール、−C(O)N(R)アリールまたは−C(O)N(R)ヘテロアリールを表し、
は、それぞれについて独立して、水素、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、−NO、−CN、−SOアルキルまたは−SON(アルキル)を表し、
nは、0、1、2、3または4であり、
mは、それぞれについて独立して、1または2を表し、
式Iで表される化合物における立体中心での立体化学配置が、R、Sまたはこれらの混合である、方法に関するものである。
特定の実施形態では、Rが、
Figure 0005416122
である。他の特定の実施形態では、R
Figure 0005416122
である。他の特定の実施形態では、nが2であり、RおよびRが水素である。他の特定の実施形態では、R
Figure 0005416122
である。他の特定の実施形態では、R
Figure 0005416122
であり、Rが、それぞれについて独立して、水素、ハロゲン、アルキル、アルコキシまたは−CNを表す。他の特定の実施形態では、Rが、それぞれについて独立して、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、−NOまたは−CNを表す。他の特定の実施形態では、mが1である。他の特定の実施形態では、R
Figure 0005416122
であり、nが2であり、RおよびRが水素であり、R
Figure 0005416122
である。他の特定の実施形態では、R
Figure 0005416122
であり、nが2であり、RおよびRが水素であり、R
Figure 0005416122
であり、Rが、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、−NOまたは−CNであり、mが1である。他の特定の実施形態では、化合物が、表1〜6に列挙した化合物のうちの1つである。
特定の実施形態では、本発明は、細菌感染の症候を寛解させることを含む細菌感染を治療する方法であって、式Iの化合物を、その投与を必要とする患者に治療有効量で投与することを含み、式Iが、
Figure 0005416122
で表され、
その塩、エステル、およびプロドラッグを含み、
式中、
は、少なくとも1個の環窒素原子を含有するイミダゾリドニルまたはヘテロアリールであり、
およびRは、それぞれについて独立して、水素または(C〜C)アルキルを表し、
は、
Figure 0005416122
であり、
は、それぞれについて独立して、水素、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、−NO、−CN、−C(O)アリール、−C(O)ヘテロアリール、−C(O)N(R)アリールまたは−C(O)N(R)ヘテロアリールを表し、
は、それぞれについて独立して、水素、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、−NO、−CN、−SOアルキルまたは−SON(アルキル)を表し、
nは、0、1、2、3または4であり、
mは、それぞれについて独立して、1または2を表し、
式Iで表される化合物における立体中心での立体化学配置が、R、Sまたはこれらの混合である、方法に関する。
特定の実施形態では、Rが、
Figure 0005416122
である。他の特定の実施形態では、R
Figure 0005416122
である。他の特定の実施形態では、nが2であり、RおよびRが水素である。他の特定の実施形態では、R
Figure 0005416122
である。他の特定の実施形態では、R
Figure 0005416122
であり、Rが、それぞれについて独立して、水素、ハロゲン、アルキル、アルコキシまたは−CNを表す。他の特定の実施形態では、Rが、それぞれについて独立して、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、−NOまたは−CNを表す。他の特定の実施形態では、mが1である。他の特定の実施形態では、R
Figure 0005416122
であり、nが2であり、RおよびRが水素であり、R
Figure 0005416122
である。他の特定の実施形態では、R
Figure 0005416122
であり、nが2であり、RおよびRが水素であり、R
Figure 0005416122
であり、Rが、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、−NOまたは−CNであり、,およびmが1である。他の特定の実施形態では、化合物が、表1〜6に列挙した化合物のうちの1つである。
本明細書に記載の方法での患者は、好ましくは、哺乳動物(マウス、サル、ウマ、ウシ、ブタ、イヌ、ネコなど)であり、最も好ましくはヒトである。
また、本明細書に記載のグアニジン化合物を、医薬組成物中の薬学的に許容されるキャリアまたは希釈剤と一緒に、Bz−423(米国特許第7,144,880号明細書および同第7,125,866号明細書、米国特許出願第11/586,097号明細書、同第11/585,492号明細書、同第11/445,010号明細書、同第11/324,419号明細書、同第11/176,719号明細書、同第11/110,228号明細書、同第10/935,333号明細書、同第10/886,450号明細書、同第10/795,535号明細書、同第10/634,114号明細書、同第10/427,211号明細書、同第10/217,878号明細書、同第09/767,283号明細書、米国仮特許出願第60/878,519号明細書、同第60/812,270号明細書、同第60/802,394号明細書、同第60/732,045号明細書、同第60/730,711号明細書、同第60/704,102号明細書、同第60/686,348号明細書、同第60/641,040号明細書、同第60/607,599号明細書、同第60/565,788号明細書に記載されているようなベンゾジアゼピン化合物)、カリウムチャネル開口薬、カルシウムチャネル遮断薬、ナトリウム水素交換系インヒビター、抗不整脈薬、抗アテローム硬化薬、抗凝固薬、抗血栓薬、血栓形成促進薬、フィブリノゲンアンタゴニスト、利尿薬、降圧薬、ATPaseインヒビター、ミネラルコルチコイド受容体アンタゴニスト、ホスホジエステラーゼインヒビター、抗糖尿病薬、抗炎症薬、酸化防止剤、血管形成調節薬、骨粗鬆症防止薬、ホルモン補充療法、ホルモン受容体モジュレーター、経口避妊薬、肥満防止薬、抗鬱薬、抗不安薬、抗精神病薬、抗増殖薬、抗腫瘍薬、抗潰瘍薬および胃食道逆流症薬、成長ホルモン剤および/または成長ホルモン分泌促進物質、甲状腺模倣物、抗感染薬、抗ウイルス薬、抗菌薬、抗真菌薬、コレステロール/脂質低下剤および脂質状態療法、虚血プレコンディショニングおよび/または心筋気絶を模倣する作用剤、抗アテローム硬化薬、抗凝血薬、抗血栓薬、降圧薬、抗糖尿病薬、ACEインヒビター、AT−1受容体アンタゴニスト、ET受容体アンタゴニスト、デュアルET/AII受容体アンタゴニスト、バソペプシダーゼインヒビターから選択される降圧薬あるいは、GPIIb/IIIa遮断薬、P2YおよびP2Y12アンタゴニスト、トロンボキサン受容体アンタゴニスト、アスピリンから選択される抗血小板薬)などの少なくとも1つの他の治療薬と併用することが可能である。
さらに、これらの化合物のうちの1種類以上を用いて、患者のF−ATPヒドロラーゼ関連機能障害(心筋梗塞、心室肥大、冠動脈疾患、非Q波心筋梗塞、うっ血性心不全、不整脈、不安定狭心症、慢性安定狭心症、プリンツメタル狭心症、高血圧、間欠性跛行、末梢閉塞性動脈疾患、血栓塞栓性卒中の血栓性または血栓塞栓性症候、静脈血栓症、動脈血栓症、脳血栓症、肺塞栓、脳塞栓症、血栓形成傾向、播種性血管内凝固、再狭窄、心房細動、室拡大、アテローム性血管疾患、動脈硬化巣破綻、動脈硬化巣形成、移植アテローム性動脈硬化症、血管リモデリングアテローム性動脈硬化症、癌、外科手術、炎症、組織的感染、人工表面、介入的心臓病学、不動、薬物療法、妊娠および流産、網膜症を含む糖尿病合併症、腎症、神経障害など)を治療することが可能である。
上述したように、細菌感染の治療に本明細書に記載のグアニジン化合物を用いることが可能である。多岐にわたる細菌が、グアニジン化合物に対して感受性であると想定される。代表的な細菌として、Staphylococci種、たとえば、S.aureus;Enterococci種、たとえば、E.faecalisおよびE.faecium;Streptococci種、たとえば、S.pyogenesおよびS.pneumoniae;Escherichia種、たとえば、腸内毒素原性、腸管病原性、腸管侵入性、腸管出血性および腸管凝集性E.coli株を含むE.coli;Haemophilus種、たとえば、H.influenza;Moraxella種、たとえば、M.catarrhalisがあげられる。他の例として、Mycobacteria種、たとえば、M.tuberculosis、M.avian−intracellulare、M.kansasii、M.bovis、M.africanum、M.genavense、M.leprae、M.xenopi、M.simiae、M.scrofulaceum、M.malmoense、M.celatum、M.abscessus、M.chelonae、M.szulgai、M.gordonae、M.haemophilum、M.fortuni、M.marinum;Corynebacteria種、たとえば、C.diphtheriae;Vibrio種、たとえば、V.cholerae;Campylobacter種、たとえば、C.jejuni;Helicobacter種、たとえば、H.pylori;Pseudomonas種、たとえば、P.aeruginosa;Legionella種、たとえば、L.pneumophila;Treponema種、たとえば、T.pallidum;Borrelia種、たとえば、B.burgdorferi;Listeria種、たとえば、L monocytogenes;Bacillus種、たとえば、B.cereus;Bordatella種、たとえば、B.pertussis;Clostridium種、たとえば、C.perfringens、C.tetani、C.difficile、C.botulinum;Neisseria種、たとえば、N.meningitidisおよびN.gonorrhoeae;Chlamydia種、たとえば、C.psittaci、C.pneumoniae、C.trachomatis;Rickettsia種、たとえば、R.rickettsiiおよびR.prowazekii;Shigella種、たとえば、S.sonnei;Salmonella種、たとえば、S.typhimurium;Yersinia種、たとえば、Y.enterocoliticaおよびY.pseudotuberculosis;Klebsiella種、たとえば、K.pneumoniae;Mycoplasma種、たとえば、M.pneumoniae;Trypanosoma bruceiがあげられる。特定の実施形態では、本明細書に記載のグアニジン化合物を用いて、S.aureus、E.faecalis、E.faecium、S.pyogenes、S.pneumonia、P.aeruginosaからなる群から選択される細菌に感染した患者を治療する。特定の実施形態では、本明細書に記載のグアニジン化合物を用いて、Trypanosoma brucei感染した患者を治療する。
本明細書に記載の化合物の抗菌活性を評価するには、National Committee for Clinical Laboratory Standards.Performance Standards for Antimicrobial Susceptibility Testing;Fourteenth Informational Supplement.NCCLS document M100−S14{ISBN 1−56238−516−X}にさらに記載されているようなマイクロブロス希釈最小発育阻止濃度(MIC)アッセイなどの当該技術分野において周知の標準的なアッセイを用いればよい。このアッセイを用いれば、溶液中で目に見える細菌成長を阻止するのに必要な化合物の最小濃度を求めることができる。通常、試験対象となる薬をウェルに段階希釈し、細菌の液体培地のアリコートを加える。この混合物を適切な条件下でインキュベートした後、細菌の成長を試験する。抗生物質活性が低いかまったくない(高MIC)化合物では、化合物の濃度が高い状態で成長可能であるのに対し、抗生物質活性の高い化合物では、細菌の成長が低めの濃度(低MIC)のみにとどまった。
アッセイでは、選択した細胞株に適した細菌の保存培養条件を用いる。永久保存培養コレクションからの保存培養を−70℃の冷凍懸濁液として保管することが可能である。培養を10%スキムミルク(BD)に懸濁させた上でドライアイス/エタノール中にてスナップフリーズし、続いて−70℃の冷凍庫に入れる。5% Sheep Bloodを含有するTryptic Soy Agar上に室温(20℃)で培養を保持してもよく、各培養を凍結形態から回収してMIC試験の前に移動してもよい。試験前日に、新鮮なプレートに播種し、一晩インキュベートし、検査して純度と同一性を確認する。
保存培養から回収した培養の同一性および純度を確認し、汚染の可能性を除外することが可能である。株の同一性については、標準的な微生物学的方法で確認してもよい(Murray et al.,Manual of Clinical Microbiology,Eighth Edition.ASM Press{ISBN 1−55581−255−4}などを参照のこと)。通常、純度、想定されるコロニー形態、溶血パターンの可視化用に、培養を適切な寒天板に画線する。グラム株も利用可能である。MicroScan WalkAway 40 SI Instrument(Dade Behring、West Sacramento、California)を用いてアイデンティティを確認する。この装置では、自動インキュベータ、読取器、コンピュータを利用して、同定目的で、各生物による生化学的反応を評価する。MicroScan WalkAwayを用いて予備MICを求めてもよく、これを後述の方法で確認できる。
冷凍保存培養を、マイクロブロス希釈最小発育阻止濃度(MIC)試験を実施するための生物の初期ソースとして利用してもよい。保存培養を標準的な成長培地で少なくとも1成長サイクル(18〜24時間)継代した上で使用する。ほとんどの細菌は、適切なブロス培地の10mLのアリコート中、寒天板から直接的に調製できる。細菌培養を乳白度0.5McFarland標準(Perkin−Elmer Λ EZ150分光光度計、Wellesley、Massachusettsを波長600nmに設定した場合の光学密度値0.28〜0.33)に調整する。次に、調整後の培養を成長培地で400倍(0.25mL種菌+100mLブロス)に希釈し、約5×105コロニー形成単位(CFU)/mLの開始懸濁液を生成する。ほとんどの細菌株は、カチオン調整Mueller Hintonブロス(CAMHB)で試験できる。
DMSOなどのアッセイに適した溶媒に被検化合物(「薬」)を可溶化する。薬のストック溶液については、試験日に調製してもよい。マイクロブロス希釈ストック溶液プレートを、薬が64から0.06μg/mLと薬が0.25から0.00025μg/mLの希釈シリーズで調製できる。高濃度シリーズでは、200μLのストック溶液(2mg/mL)を加えて、96ウェルのマイクロタイタープレートの行を二重にする。これを希釈シリーズの第1のウェルとして使用する。BioMek FXロボット(Beckman Coulter Inc.、Fullerton、CA)を残りの11ウェルのうち10ウェルで用いて、それぞれに適切な溶媒/希釈剤100μLを入れて1/2倍に段階希釈する。行12には、溶媒/希釈剤のみを入れ、対照として用いる。低濃度シリーズの第1のウェルでは、8μg/mLのストック溶液200μLを加えて96ウェルのプレートの行を二重にする。上述したように段階2倍希釈を実施する。
上記にて挙げたストック溶液のプレートから、BioMek FXロボットを用いて娘の96ウェルのプレートをスポット(3.2μL/ウェル)し、すみやかに用いるか使用するまで−70℃で冷凍する。解凍したプレートに、BioMek FXロボットを用いて好気性の生物を播種(100μL容量)する。播種後のプレートを重ねて置き、空のプレートで覆う。次に、CLSIガイドライン(National Committee for Clinical Laboratory Standards,Methods for Dilution,Antimicrobial Tests for Bacteria that Grow Aerobically;Approved Standard−Sixth Edition.NCCLS document M7−A6{ISBN 1−56238−486−4})に従って、これらのプレートを周囲雰囲気で16から24時間インキュベートする。
マイクロブロストレーの頂部から1筋の光が直接的に差し込む暗室にて、Test Reading Mirror(Dynex Technologies 220 16)の補助で、播種およびインキュベーション、細菌成長の度合いを、可視的に推測できる。MICは、試験条件下で肉眼で観察可能な成長を防ぐ最低濃度の薬である。
IV.医薬組成物、製剤、例示としての投与経路および投薬時の考慮事項
企図したさまざまな薬剤および医薬組成物の例示としての実施形態を以下にあげておく。
A.薬剤の調製
本発明の化合物は、細胞死の異常調節、異常な細胞成長および過剰増殖と関連した多岐にわたる症状を治療または研究するための薬剤の調製に有用である。
また、これらの化合物は、他の機能障害を治療または研究するための薬剤の調製にも有用であり、この場合、化合物の有効性は周知であるか予測される。このような機能障害としては、神経障害(癲癇など)または神経筋障害があげられるが、これに限定されるものではない。本発明の化合物の薬剤を調製するための方法および手法は当該技術分野において周知である。例示としての医薬製剤および送達経路については後述する。
多くの特定の実施形態をはじめとして、標準的な製薬技術を適用して、本明細書に記載の化合物を1種類以上調製できることは、当業者であれば分かるであろう。このような薬剤は、製薬分野で周知の送達方法を用いて被検体に送達可能である。
B.例示としての医薬組成物および製剤
本発明のいくつかの実施形態では組成物を単独投与するが、他のいくつかの実施形態では、組成物は、好ましくは上述したような少なくとも1種類の有効成分/作用剤を固相支持体と一緒に、あるいは、1種類以上の薬学的に許容されるキャリアおよび任意に他の治療薬(上記セクションIIIに記載されているものなど)と一緒に含む医薬製剤中に存在する。各キャリアは、製剤の他の成分と相溶であり、被検体にとって有害ではないという意味で、「許容可能な」ものでなければならない。
企図した製剤は、経口、直腸、経鼻、局所(経皮、頬側、舌下を含む)、経膣、非経口(皮下、筋肉内、静脈内、皮内を含む)、経肺投与に適したものを含む。いくつかの実施形態では、製剤は、単位剤形で適宜存在し、薬学の技術分野において周知の方法で調製される。このような方法は、有効成分を、1種類以上の補助成分をなすキャリアと会合させる工程を含む。通常、製剤は、有効成分を液体キャリアまたは微粉砕した固体キャリアまたはその両方と均一かつ密に会合(混合など)させた後、必要があれば生成物を成形して調製される。
経口投与に適した本発明の製剤を、カプセル、サシェまたは錠剤などの離散的な単位として提示でき、この場合、好ましくはそれぞれが、所定の量の有効成分を;粉末または顆粒として;水性液体または非水性液体中の溶液または懸濁液として;または水中油滴型エマルションまたは油中水滴型エマルションとして含む。他の実施形態では、ボーラス、舐剤またはペーストなどとして、有効成分を提示する。
いくつかの実施形態では、錠剤は、少なくとも1種類の有効成分と任意に1種類以上の補助作用剤/キャリアとを含み、それぞれの作用剤が圧縮または成形されている。いくつかの実施形態では、圧縮錠剤は、有効成分を粉末または顆粒などの自由に流動する形態で好適な装置で圧縮し、任意にバインダー(ポビドン、ゼラチン、ヒドロキシプロピルメチルセルロースなど)、潤滑剤、不活性希釈剤、保存剤、崩壊剤(ナトリウムスターチグリコレート、架橋ポビドン、架橋ナトリウムカルボキシメチルセルロースなど)界面活性または分散助剤と混合して調製される。湿製錠は、好適な装置で、不活性液体希釈剤で湿らせた粉末化合物(有効成分など)の混合物を成形して作られる。錠剤を任意にコーティングしたり割線を入れたりしてもよく、中に含まれる有効成分のゆっくりとした放出または徐放のために、たとえば、さまざまな比率のヒドロキシプロピルメチルセルロースを用いて配合して、所望の放出プロファイルを得るようにしてもよい。錠剤に、任意に腸溶コーティングをほどこして、胃以外の胃腸部分で放出されるようにしてもよい。
口内での局所投与に適した製剤としては、通常はスクロースおよびアカシアまたはトラガントである香味付けした基剤中に有効成分を含む薬用キャンディ;ゼラチンおよびグリセリンまたはスクロースおよびアカシアなどの不活性基剤中に有効成分を含む芳香錠;好適な液体キャリア中に有効成分を含む洗口剤があげられる。
本発明による局所投与用の医薬組成物は、任意に、軟膏、クリーム、懸濁液、ローション、粉末、溶液、ペースト、ゲル、スプレー、エーロゾルまたは油として配合される。別の実施形態では、局所用製剤は、有効成分を含浸させた包帯または絆創膏などのパッチまたはドレッシングと、任意に1種類以上の賦形剤または希釈剤とを含む。いくつかの実施形態では、局所用製剤が、皮膚または他の患部を介した活性剤の吸収または浸透を増強する化合物を含む。そのような皮膚透過エンハンサーの一例として、ジメチルスルホキシド(DMSO)および関連の類似体があげられる。
必要があれば、クリームベースの水性相は、たとえば、少なくとも約30%w/wの多価アルコール、すなわち、プロピレングリコール、ブタン−1,3−ジオール、マンニトール、ソルビトール、グリセロール、ポリエチレングリコールなどの2つ以上のヒドロキシル基を有するアルコールならびに、これらの混合物を含む。
いくつかの実施形態では、本発明の油相エマルションは、周知の成分で周知の方法にて構成される。この相は一般に、単独の乳化剤(そうでなければエマルジェントとして知られる)を含み、いくつかの実施形態では、この相でさらに、少なくとも1種類の乳化剤と、脂肪または油との混合物あるいは、脂肪および油の両方との混合物を含むと望ましい。
好ましくは、安定剤として作用するよう、親油性乳化剤と一緒に親水性乳化剤が含まれる。いくつかの実施形態では、油と脂肪の両方を含むと好ましい。一緒に、安定剤を用いるか用いないかで、乳化剤によっていわゆる乳化ワックスを構成し、ワックスと油および/または脂肪とを一緒に用いると、クリーム製剤の油っぽい分散相をなすいわゆる乳化軟膏ベースが得られる。
本発明の製剤で使用するのに適したエマルジェントおよびエマルション安定剤としては、Tween 60、Span 80、セトステアリルアルコール、ミリスチルアルコール、モノステアリン酸グリセリル、ラウリル硫酸ナトリウムがあげられる。
薬学的なエマルション製剤で用いられる大半の油に対する活性化合物/作用剤の溶解性は極めて低いため、製剤用の好適な油または脂肪の選択は、所望の特性(化粧特性など)を達成することを基準にする。よって、クリームは、チューブまたは他の容器から流れ出ることを避けるのに適した粘稠度で、油っぽくなく、汚れにくく、かつ洗い流すことが可能な製品が好ましい。ジイソアジピン酸塩、ステアリン酸イソセチル、ココナツ脂肪酸のプロピレングリコールジエステル、ミリスチン酸イソプロピル、オレイン酸デシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、パルミチン酸2−エチルヘキシルなどの直鎖または分岐鎖の一塩基性または二塩基性のアルキルエステルあるいは、Crodamol CAPとして周知の分岐鎖エステルのブレンドを用いることができ、最後の3つが好ましいエステルである。これらを、必要な特性に応じて、単独または組み合わせで使用してもよい。あるいは、白色軟パラフィンおよび/または流動パラフィンまたは他の鉱油などの高融点脂質を使用することも可能である。
眼への局所投与に適した製剤は、好適なキャリア、特に作用剤用の水性溶媒に有効成分が溶解または懸濁された点眼剤を含む。
直腸投与用の製剤は、たとえば、カカオバターまたはサリチル酸塩などの好適な基剤を含む坐剤として存在し得る。
経膣投与に適した製剤は、作用剤に加えて、適切であることが当技術分野において周知のキャリアを含有する、ペッサリー、クリーム、ゲル、ペースト、フォームまたはスプレーとして存在し得る。
キャリアが固形である経鼻投与に適した製剤は、鼻から吸い込む、すなわち鼻の近くまで持ち上げられた粉末容器から鼻道を通しての迅速吸入(強制吸入など)する方法で投与される、粒度がたとえば約20から約500ミクロンの範囲にある粗粉末を含む。キャリアが投与用の液体である他の好適な製剤として、点鼻薬、液滴またはネブライザーによるエーロゾルがあげられるが、これに限定されるものではなく、作用剤の水溶液または油性溶液を含む。
非経口投与に適した製剤は、酸化防止剤、緩衝液、静菌剤、製剤を意図したレシピエントの血液と等張にする溶質を含有してもよい、水性および非水性の等張滅菌注射溶液;懸濁化剤および増粘剤を含有してもよい、水性および非水性の滅菌懸濁液、化合物を血液成分または1つ以上の臓器に標的するよう設計されているリポソームまたは他の微粒子系を含む。いくつかの実施形態では、製剤は、たとえば、アンプルおよびバイアルなど、単回投与または反復投与用の密封容器中に存在し/配合され、使用直前に注射用水などの滅菌液体キャリアを加えるだけでよい、フリーズドライした(凍結乾燥)状態で保存できるものである。即時注射溶液および懸濁液を、上述したような種類の滅菌粉末、顆粒、錠剤から調製してもよい。
好ましい単位処方剤は、日用量または単位、本明細書にて上述したような分割日用量、あるいはその適切な画分の作用剤を含有するものである。
上記にて特に言及した成分だけでなく、本発明の製剤は、対象となる製剤のタイプに関して、当該技術分野において周知の他の作用剤を含んでもよく、たとえば、経口投与に適した製剤は、甘味料、増粘剤、香味剤などのなどの別の作用剤を含むものであってもよい旨を理解されたい。また、本発明の作用剤、組成物および方法を他の好適な組成物および治療法と組み合わせることも意図される。さらに他の製剤は、任意に、食品添加物(好適な甘味料、香味料、着色料など)、植物性栄養素(亜麻油など)、ミネラル(Ca、Fe、Kなど)、ビタミン、他の許容可能な組成物(共役リノール酸など)、エキステンダー、安定剤などを含む。
C.例示としての投与経路および投薬時の考慮事項
さまざまな送達系が周知であり、本発明の治療薬(上述したような例示としての化合物など)、たとえば、リポソーム、微小粒子、マイクロカプセル、受容体媒介エンドサイトーシスへの封止物などを投与するのに使用可能である。送達方法としては、動脈内、筋肉内、静脈内、鼻腔内、経口経路があげられるが、これに限定されるものではない。特定の実施形態では、本発明の医薬組成物を治療が必要な部分に局所投与すると望ましいことがある;これは、たとえば、限定されるものではないが、外科手術時の局所注入、注射またはカテーテルによって達成できる。
同定された作用剤を、標的細胞の病理学的成長と、相関する症状の疑いがあるか、あるいはこれを発症する危険性のある被検体または個体に投与することが可能である。マウス、ラットまたはヒト患者などの被検体に作用剤を投与する場合、この作用剤を薬学的に許容されるキャリアに加え、被検体に全身投与または局所投与することが可能である。都合よく治療可能な患者を識別するために、患者から組織試料を採取し、その作用剤に対する細胞の感受性をアッセイする。
治療量は、経験的に求められ、治療対象となる病変、治療対象となる被検体、作用剤の薬効と毒性次第で変わってくる。動物に送達する場合、この方法は作用剤の薬効をさらに確認するのに有用である。動物モデルの一例にMLR/MpJ−lpr/lpr(「MLR−lpr」)(Jackson Laboratories、Bar Harbor、Maineから入手可能)がある。MLR−lprマウスは、全身性の自己免疫疾患を発症する。あるいは、ヌードマウスに上記にて定義したような異常増殖、癌または標的細胞を約10から約10ほど皮下接種してなど腫瘍成長を誘導することで、他の動物モデルを開発することも可能である。腫瘍が確立されたら、本明細書に記載の化合物を腫瘍周囲への皮下注射などで投与する。ノギスを用いて1週間に2回、腫瘍サイズの減少を判断するための腫瘍測定を二次元で実施する。他の動物モデルも適切なものとして利用できる。上述した疾患および症状に対するこのような動物モデルは、当該技術分野において周知である。
いくつかの実施形態では、治療過程の最初から最後まで、一用量で連続的または間欠的にin vivo投与する。最も効果的な手段と投与の薬用量とを求めるための方法は当業者間で周知であり、その治療法に用いる組成物、その治療法の目的、処置対象となる標的細胞、治療対象となる被検体によって変わる。治療を受け持つ医師が選択した用量レベルおよびパターンで単回または反復投与を実施する。
作用剤を投与するのに好適な処方剤および方法は、当業者であれば容易に判断する。好ましくは約0.01mg/kgから約200mg/kg、一層好ましくは約0.1mg/kgから約100mg/kg、なお一層好ましくは約0.5mg/kgから約50mg/kgで化合物を投与する。本明細書に記載の化合物を別の作用剤(増感剤など)と同時投与する場合、有効量は作用剤単独で用いる場合よりも少ないことがある。
医薬組成物については、経口、鼻腔内、非経口または吸入治療法で投与可能であり、錠剤、薬用キャンディ、顆粒、カプセル、ピル、アンプル、坐剤またはエーロゾルの形態をとるものであってもよい。また、有効成分を水性または非水性希釈剤に入れた懸濁液、溶液およびエマルション、シロップ、顆粒または粉末の形をとってもよい。本発明の作用剤に加えて、医薬組成物に他の薬学的に活性な化合物または複数の本発明の化合物を含有することも可能である。
特に、本明細書では有効成分とも呼ぶ本発明の作用剤は、経口、直腸、経鼻、局所(経皮、エーロゾル、頬側および舌下を含むがこれに限定されるものではない)、経膣、非経口(皮下、筋肉内、静脈内、皮内を含むがこれに限定されるものではない)および経肺を含むがこれに限定されるものではない、任意の好適な経路で、治療法向けに投与できるものである。また、好ましい経路が、レシピエントの症状および年齢、治療対象となる疾患によって変わることも分かるであろう。
理想的には、疾患部位で活性化合物のピーク濃度が達成されるように作用剤を投与する。これは、たとえば、任意に生理食塩水に入れての作用剤の静脈注射あるいは、有効成分を含有する錠剤、カプセルまたはシロップの経口投与によって実現できる。
作用剤の望ましい血中濃度を、疾患組織で有効成分の治療量を得るための連続輸注により維持してもよい。個々の治療用化合物または薬を単独で使用する場合に必要とされる量よりも、成分となる各抗ウイルス剤よりも合計の薬用量が少なくてすむ治療的な組み合わせを得て、これにより副作用を軽減するために、作動的な組み合わせを使用することが企図される。
D.例示としての同時投与経路および投薬時の考慮事項
また、本発明は、本明細書に記載の化合物と、1種類以上の別の活性剤との同時投与を伴う方法も含む。特に、本発明の化合物を同時投与することで従来技術の治療法および/または医薬組成物を改善するための方法を提供することは、本発明のさらに別の態様である。同時投与技術では、作用剤を一度に投与してもよいし逐次投与してもよい。一実施形態では、他の活性剤よりも前に本明細書に記載の化合物を投与する。医薬製剤および投与モードは、上述したどのようなものであってもよい。また、2種類以上の同時投与される化学的作用剤、生物学的作用剤または放射線を、異なるモードまたは異なる製剤で個々に投与してもよい。
同時投与される作用剤は、治療対象となる症状のタイプに左右される。たとえば、治療対象となる症状が癌の場合、別の作用剤には化学療法剤または放射線が可能である。治療対象となる症状が免疫不全の場合、別の作用剤には免疫抑制剤または抗炎症剤が可能である。治療対象となる症状が慢性炎症の場合、別の作用剤には抗炎症剤が可能である。抗癌剤、免疫抑制剤、抗炎症剤などの同時投与される別の作用剤は、現時点で臨床利用されているものを含むがこれに限定されるものではない、当該技術分野において周知の作用剤のうちのいずれであってもよい。放射線治療の適切なタイプと線量の決定も当業者の知識の範囲内であるか、比較的簡単に判断することが可能なものである。
異常なアポトーシスに関連するさまざまな症状の治療は通常、(1)薬剤耐性の発生、(2)周知の治療薬の毒性という2つの主要因によって制限される。特定の癌では、たとえば、化学物質や放射線療法に対する耐性が、アポトーシスの阻害と関連していることが分かっている。治療薬によっては、非特異的リンパ球毒性、腎臓および骨髄毒性を含む有害な副作用がある。
本明細書に記載の方法は、これらの課題の両方に対処するものである。治療上の利点を得るのに薬用量の増加が必要な場合の薬剤耐性については、本明細書に記載の化合物と周知の作用剤との同時投与によって解決する。本明細書に記載の化合物は、標的細胞を周知の作用剤に対して敏感にする(その逆もある)ことで、治療上の利点を得るのに必要な作用剤の量を抑える。
権利請求対象とした化合物の増感機能は、周知の治療手順による毒性作用に関連する問題にも対処している。周知の作用剤が有毒である場合、あらゆる症例、特に薬剤耐性がゆえに必要な薬用量が増加している症例で投与する薬用量を制限すると望ましい。権利請求対象とした化合物を周知の作用剤と同時投与すると、必要な薬用量が抑えられ、これによって有害な影響も少なくなる。
IV.ドラッグスクリーン
いくつかの態様では、本発明の化合物ならびに他の潜在的に有用な化合物を、F−ATPaseのオリゴマイシン感受性付与タンパク質(OSCP)部分(または他の部分)に対するその結合親和性および/またはF−ATPase活性または関連の生物学的プロセスを変化させる能力についてスクリーニングする。特に好ましい実施形態では、組換えOSCPタンパク質に対する結合親和性を測定して、本発明の方法で使用する化合物を選択する。受容体に対する薬や他の小分子の結合親和性を測定するための多数の好適なスクリーニングが当該技術分野において周知である。いくつかの実施形態では、結合親和性スクリーニングをin vitro系で実施する。他の実施形態では、これらのスクリーニングをin vivoまたはex vivo系で実施する。いくつかの実施形態では、本発明の化合物投与後のATPの細胞内レベルの定量化によって、方法の効き目を示す指標が得られるが、本発明の好ましい実施形態は細胞内ATPまたはpHレベルの定量化を必要とするものではない。
別の実施形態は、細胞および/または組織におけるスーパーオキシドのレベル(細胞内など)を測定し、本発明で企図した特定の方法および化合物の有効性を測定するものである。この観点で、当業者であれば、細胞および/または組織でのスーパーオキシドレベルの測定に有用な多数のアッセイおよび方法が分かるであろうし、提供できるであろう。
いくつかの実施形態では、OSCPに対する本発明の化合物の結合親和性を予測するための構造ベースの仮想スクリーニング方法論が企図される。
OSCPに対する本明細書に記載のグアニジンベースの化合物の結合速度または親和性を測定可能にする任意の好適なアッセイを利用してもよい。例として、グアニジン化合物を用いる競合結合、表面プラズマ共鳴(SPR)、放射線免疫沈降アッセイ(Lowman et al.,J.Biol.Chem.266:10982[1991])があげられるが、これに限定されるものではない。表面プラスモン共鳴技術では、金、銀、クロムまたはアルミニウムなどの導電性金属の薄膜でコーティングした表面を使用し、表面プラスモンと呼ばれる電磁波を表面プラスモン共鳴角と呼ばれる特定の角度で金属ガラス界面に対する入射光の光線によって誘導することができる。捕捉された巨大分子の結合後の金属表面と溶液との間の界面領域の屈折率の変調によって、SPR角度が変化し、これを直接測定可能であるか、これが金属表面の下側から反映される光の量を変化させる。このような変化は、SPR装置表面に結合する分子の質量や他の光学特性に直接的に関連している可能性がある。このような原理に基づくいくつかのバイオセンサ系が開示されている(国際公開第90/05305号パンフレットなどを参照のこと)。また、市販のSPRバイオセンサもいくつかある(BiaCore,Uppsala,Swedenなど)。
いくつかの実施形態では、細胞培養またはin vivo(非ヒトまたはヒト哺乳動物など)にて、化合物のATP合成酵素活性を調節する機能をスクリーニングする。細胞増殖アッセイ(Promega,Madison,WIおよびStratagene,La Jolla,CAなどから市販)、細胞ベースの二量体化アッセイを含むがこれに限定されるものではない、好適なアッセイであればどれを利用してもよい。(Fuh et al.,Science,256:1677 [1992];Colosi et al.,J.Biol.Chem.,268:12617 [1993]などを参照のこと)。本発明での用途がある別のアッセイフォーマットとしては、細胞ATPレベルや細胞スーパーオキシドレベルを測定するためのアッセイがあげられるが、これに限定されるものではない。
また、本発明は、本発明の組成物を修飾および誘導体化して、望ましい特性(結合親和性、活性など)を高めるか、望ましくない特性(非特異的反応性、毒性など)を最小限にするための方法を提供するものである。化学的誘導体化の原理は十分に理解されている。いくつかの実施形態では、反復設計と化学合成の手法を用いて、親化合物から誘導体化した子化合物のライブラリを作製する。他の実施形態では、合理的な設計方法を用いて、結果を常法の実験で確認する前にin silicoにてリガンド受容体相互作用を予測およびモデル化する。
本発明は、F−ATPase阻害剤を同定するための方法を提供するものである。この方法は、(a)(i)ミトコンドリアF−ATPaseを含む試料と、(ii)式Iのグアニジン化合物を含む第1の組成物と、(iii)候補F−ATPase阻害剤を含む第2の組成物と、を提供する工程と、(b)試料を第1の組成物および第2の組成物と接触させる工程と、(c)グアニジン化合物および候補F−ATPase阻害剤のミトコンドリアF−ATPase結合親和性を測定する工程と、(d)グアニジン化合物および候補F−ATPase阻害剤のミトコンドリアF−ATPase結合親和性を比較する工程と、(e)候補F−ATPase阻害剤の結合親和性および前記試料の細胞生存度を評価することによって、候補F−ATPase阻害剤をF−ATPase阻害剤として同定する工程とを含む。
特定の実施形態では、ミトコンドリアF−ATPase結合親和性を測定する工程が、ミトコンドリアF−ATPaseのOSCPの結合を測定することを含むことは理解できよう。
また、本発明は、ミトコンドリアF−ATPase阻害剤を同定するための方法を提供するものである。この方法は、(a)(i)ミトコンドリアF−ATPaseを含む第1および第2の試料と、(ii)式Iのグアニジン化合物を含む第1の組成物と、(iii)候補ミトコンドリアF−ATPase阻害剤を含む第2の組成物と、を提供する工程と、(b)第1の試料を第1の組成物と接触させ、(c)第2の試料を第2の組成物と接触させる工程と、(d)第1および第2の試料のミトコンドリアF−ATPase活性を測定する工程と、(e)第1および第2の試料のミトコンドリアF−ATPase活性を比較する工程と、(f)ミトコンドリアF−ATPase活性を評価することで、候補ミトコンドリアF−ATPase阻害剤をミトコンドリアF−ATPase阻害剤として同定する工程とを含む。
特定の実施形態では、ミトコンドリアF−ATPase活性を測定する工程が、グアニジン化合物および候補ミトコンドリアF−ATPase阻害剤のOSCP結合親和性を測定することを含む。特定の実施形態では、ミトコンドリアF−ATPase活性を測定する工程が、第1および第2の試料のスーパーオキシドレベルを測定することを含む。
また、本発明は、ミトコンドリアF−ATPase阻害剤を同定する方法を提供するものである。この方法は、(a)式Iで表される1種類以上の化合物を提供し、(b)式Iの1種類以上の化合物の化学構造を修飾して、候補ミトコンドリアF−ATPase阻害剤のライブラリを作製する工程と、(c)前記ライブラリを、ミトコンドリアF−ATPaseを含む資料に曝露する工程と、(d)ミトコンドリアF−ATPase阻害剤として、それぞれの試料で前記ミトコンドリアF−ATPase活性を阻害する候補ミトコンドリアF−ATPase阻害剤を同定する工程とを含む。
特定の実施形態では、ミトコンドリアF−ATPase活性を阻害する工程が、それぞれの試料でスーパーオキシドフリーラジカルを生成することを含む。特定の実施形態では、ミトコンドリアF−ATPase活性を阻害する工程が、それぞれの試料で細胞死を開始することを含む。
上記の方法各々で、式1のグアニジンベースの組成物は、
Figure 0005416122
を含み、
その塩、エステル、およびプロドラッグを含み、
式中、
は、少なくとも1個の環窒素原子を含有するイミダゾリドニルまたはヘテロアリールであり、
およびRは、それぞれについて独立して、水素または(C〜C)アルキルを表し、
は、
Figure 0005416122
であり、
は、それぞれについて独立して、水素、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、−NO、−CN、−C(O)アリール、−C(O)ヘテロアリール、−C(O)N(R)アリールまたは−C(O)N(R)ヘテロアリールを表し、
は、それぞれについて独立して、水素、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、−NO、−CN、−SOアルキルまたは−SON(アルキル)を表し、
nは、0、1、2、3または4であり、
mは、それぞれについて独立して、1または2を表し、
式Iで表される化合物における立体中心での立体化学配置が、R、Sまたはこれらの混合である。
特定の実施形態では、Rが、
Figure 0005416122
である。他の特定の実施形態では、R
Figure 0005416122
である。他の特定の実施形態では、nが2であり、RおよびRが水素である。他の特定の実施形態では、R
Figure 0005416122
である。
以下の実施例を参照することで、ここで概して説明している本発明を一層容易に理解できよう。これらの実施例は、単に本発明の特定の態様および実施形態を説明するだけの目的であげたものであり、本発明を限定することを意図するものではない。
実施例1
グアニジン調製のための基本手順
Figure 0005416122
三段階の技術を用いて、酸クロリド、アニリン、アミンからグアニジンを調製した。まず、チオシアン酸カリウムを有機溶媒に入れた懸濁液に、必要な酸クロリドを滴下して加え(ストレートまたは適切な溶媒に入れた溶液)、この混合物を周囲温度で1〜4時間攪拌した。得られた混合物を真空内で濃縮し、すみやかに使用した。
第2段階では、周囲温度にて適切なアニリンを塩化メチレンなどの有機溶媒に溶解させ、第1段階で得られたイソチオシアン酸アシルを加えた。得られた混合物を周囲温度で8〜16時間攪拌した。溶媒を真空内で蒸発させ、得られた残渣を温かい非極性有機溶媒で処理した後、自然に冷まして濾過により回収した。回収された残渣を非極性有機溶媒ですすいで乾燥させた。得られた残渣をさらに精製することなく用いた。あるいは、適切な塩酸アニリン塩を有機溶媒に溶解し、トリエチルアミンなどの有機塩基で処理した後、周囲温度で1〜4時間攪拌した。第1段階で得られたイソチオシアン酸アシルを加え、反応混合物を周囲温度で8〜16時間攪拌した。溶媒を真空内で除去し、得られた残渣をクロマトグラフィで精製した。
第3段階では、第2段階で得られたアシルチオ尿素を周囲温度にてジメチルホルムアミドなどの極性有機溶媒に溶解させ、1−エチル−2’,2’−ジメチルアミノプロピルカルボジイミドを加えた。得られた反応混合物を20〜60分間攪拌した後、適切なアミンを加えた。反応混合物を周囲温度でさらに8〜16時間攪拌し、有機溶媒の混合物で希釈し、さらに30〜120分間攪拌した。有機溶液を水で洗浄し、水性層を極性有機溶媒で再抽出した。混合有機層を適切な乾燥剤で乾燥させ、濾過し、減圧下で溶媒を除去した。所望の産物をクロマトグラフィで精製した。
置換ベンゾイルイソチオシアナートを調製するための代表的な手法
KSCN(194mg、2mmol、1当量)をフラスコに加えた後、N下にて無水アセトン(1mL)を加え、懸濁液を形成した。3−シアノベンゾイルクロリド(332mg、2mmol、1当量)を(液体またはアセトンの1M溶液として)滴下して加えた。次に、反応混合物を室温にて2時間攪拌した。反応物を濾過し、濃縮し、反応後にすみやかに使用した。この代表的な手法で調製した化合物を表7にあげておく。
Figure 0005416122
チオ尿素調製用の代表的な手法
2−アミノビフェニル(493mg、2.5mmol、1当量)を室温にて塩化メチレンに溶解(0.2M、12.5mL)させた。これに、2−クロロベンゾイルイソチオシアナートを加え(493mg、2.5mmol、1当量)、反応混合物を室温にて一晩攪拌した。溶媒を蒸発させ得られた残渣を温かいヘキサン(50mL×1)またはベンゼン(ピリジン含有生成物の場合)で洗浄した。混合物を冷却し、濾過した。濾紙の残渣をヘキサンで洗浄し(30mL×3)乾燥させた。この固体をさらに精製することなくチオ尿素とアルキルアミンとのカップリングに用いた。この代表的な手法で調製した化合物を表8にあげておく。
塩酸アニリン塩を用いてのチオ尿素調製用の代表的な手法
4−アミノ−3’−クロロビフェニル塩酸塩(480mg、2mmol、1当量)を攪拌しながら塩化メチレンに溶解(0.2M、10mL)させた。これに、NEt(d=0.726g/mL;202mg、0.28mL、2mmol、1当量)を加えた。次に、この混合物を2時間攪拌した。これに、3−クロロベンゾイルイソチオシアナート(d=1.4g/mL;296mg、210μL、1.5mmol、1当量)を加え、反応混合物を一晩攪拌した。溶媒を蒸発させ、Flashmaster II精製系(酢酸エチル/ヘキサン)でのシリカゲルクロマトグラフィで残渣を精製した。この代表的な手法で調製した化合物を表8にあげておく。
Figure 0005416122
Figure 0005416122
Figure 0005416122
N−(ビフェニル−2−イルカルバモチオイル)ベンズアミド(M):H NMR(500 MHz,d6−アセトン):δ 7.36(m,1H),7.4−7.5(m,8H),7.52(m,2H),7.65(m,1H),7.85(m,1H),7.98(m,2H),10.2(s,1H),12.3(s,1H);13C NMR(125 MHz,(CDCO):δ 128.2,128.4,128.45,128.9,129.0,129.2,129.5,129.8,131.1,132.8,134.1,136.5,138.9,139.3,168.3,181.6;C2016OSでのMS(公称)予測値332.1、実測値332.3;収率80%(R=50%酢酸エチル/50%ヘキサンで展開して0.8)。
N−(2−ブロモフェニルカルバモチオイル)ベンズアミド(N):H NMR(500 MHz,(CDCO):δ 7.26(m,1H),7.45(t,J=7.5 Hz,1H),7.6(t,J=8 Hz,2H),7.72(m,2H),8.1(d,J=7.5 Hz,2H),8.15(d,J=8.5 Hz,1H),10.5(s,1H),12.75(s,1H);13C NMR(125 MHz,d6−アセトン):δ 119.5,128.4,128.9,129.1,129.16,129.6,132.9,133.6,134.2,137.9,168.8,181.0;収率80%(R=50%酢酸エチル/50%ヘキサンで展開して0.5〜0.8)。
N−(2−ブロモフェニルカルバモチオイル)−3−クロロベンズアミド(O):H NMR(500 MHz,d6−アセトン):δ 7.27(td,J=1.5 Hz,J=8 Hz,1H),7.46(td,J=1 Hz,J=4 Hz,1H),7.62(t,J=8 Hz,1H),7.74(m,2H),8.05(ddd,J=1 Hz,J=2 Hz,J=8 Hz,1H),8.11(m,1H),8.14(dd,J=1.5 Hz,J=8 Hz,1H),10.6(s,1H),12.6(s,1H);H NMR(400 MHz,d6−DMSO):δ 7.28(td,J=1.2 Hz,J=7.6 Hz,1H),7.46(td,J=1.2 Hz,J=8 Hz,1H),7.58(t,J=8 Hz,1H),7.75(m,2H),7.88(dd,J=1.6 Hz,J=8 Hz,1H),7.94(dt,J=1.2 Hz,J=7.6 Hz,1H),8.06(t,J=1.6 Hz,1H),11.9(s,1H),12.4(s,1H);収率68%。
N−(2−ブロモフェニルカルバモチオイル)−4−クロロベンズアミド(Q):H NMR(400 MHz,d6−DMSO):δ 7.27(t,J=7.6 Hz,1H),7.46(t,J=7.6 Hz,1H),7.61(d,J=8.4 Hz,2H),7.74(d,J=8 Hz,1H),7.88(d,J=8 Hz,1H),8.0(d,J=8.4 Hz,2H),11.9,(s,1H),12.5(s,1H);13C NMR(100.6 MHz,d6−DMSO):δ 119.5,127.9,128.6,128.7,128.8,130.7,130.8,132.7,136.9,138.2,167.5,180.2;収率81%。
N−(ビフェニル−2−イルカルバモチオイル)−3−クロロベンズアミド(O):H NMR(500 MHz,d6−アセトン):δ 7.37(m,1H),7.45(m,7H),7.56(t,J=7 Hz,1H),7.68(m,1H),7.85(d,J=8 Hz,1H),7.9(ddd,J=1 Hz,1.5 Hz,8 Hz,1H),7.97(t,J=7 Hz,1H),10.4(s,1H),12.2(s,1H);収率81%。
N−(ビフェニル−2−イルカルバモチオイル)−4−クロロベンズアミド(R):H NMR(500 MHz,d6−アセトン):δ 7.35(m,1H),7.4−7.5(m,7H),7.57(dt,J=2.5 Hz,9 Hz,2H),7.83(m,1H),7.99(dt,J=2.5 Hz,9 Hz,2H),10.3(s,1H),12.2(s,1H);収率81%。
N−(ビフェニル−2−イルカルバモチオイル)−2−クロロベンズアミド(S):H NMR(500 MHz,d6−アセトン):δ 7.38(m,1H),7.42−7.52(m,11H),7.57(m,1H),7.88(m,1H),10.65(s,1H),12.0(s,1H);収率80%。
N−(ビフェニル−2−イルカルバモチオイル)−4−メチルベンズアミド(T):H NMR(400 MHz,d6−アセトン):δ 2.41(s,3H),7.35(m,3H),7.4−7.5(m,7H),7.84(m,1H),7.88(d,J=8 Hz,2H),10.1(s,1H),12.3(s,1H);収率76%。
N−(ビフェニル−2−イルカルバモチオイル)−3−メチルベンズアミド(U):H NMR(400 MHz,d6−アセトン):δ 2.4(s,3H),7.34−7.5(m,10H),7.75(m,1H),7.79(m,1H),7.85(m,1H),10.1(s,1H),12.3(s,1H);収率81%。
N−(ビフェニル−2−イルカルバモチオイル)−2−メチルベンズアミド(V):H NMR(400 MHz,d6−アセトン):δ 2.33(s,3H),7.24(m,2H),7.3−7.5(m,10H),7.85(m,1H),10.3(s,1H),12.2(s,1H);13C NMR(100.6 MHz,d6−アセトン):δ 19.76,126.4,128.1,128.2,128.3,128.4,128.9,129.2,129.8,130.9,131.7,131.9,134.7,136.5,137.3,138.8,139.3,171.0,181.5;収率48%。
3−クロロ−N−(フェニルカルバモチオイル)ベンズアミド(W):H NMR(500 MHz,d6−アセトン):δ 7.29(m,1H),7.44(m,2H),7.62(m,1H),7.72(ddd,J=1 Hz,2 Hz,8 Hz,1H),7.8(m,2H),8.02(m,1H),8.08(t,J=2 Hz,1H),10.4(broad s,1H),12.7(broad s,1H);収率59%。
3−クロロ−N−(o−トリルカルバモチオイル)ベンズアミド(X):H NMR(400 MHz,d6−アセトン):δ 2.33(s,3H),7.24(m,2H),7.31(m,1H),7.61(t,J=8 Hz,1H),7.73(m,2H),8.03(ddd,J=1.2 Hz,1.6 Hz,8 Hz,1H),8.09(t,J=1.6 Hz,1H),10.5(s,1H),12.3(s,1H);13C NMR(100.6 MHz,(CDCO):δ 18.1,126.9,127.1,127.6,127.9,129.1,131.2,131.3,133.8,134.2,135.0,135.2,137.8,167.6,180.6;収率47%。
3−クロロ−N−(m−トリルカルバモチオイル)ベンズアミド(Y):H NMR(400 MHz,d6−アセトン):δ 2.37(s,3H),7.1(dt,J=0.8 Hz,7.6 Hz,1H),7.32(t,J=8 Hz,1H),7.62(m,3H),7.72(ddd,J=1.2 Hz,2 Hz,8 Hz,1H),8.03(1H,dq,J=1.2 Hz,8 Hz,1H),8.08(m,1H),10.4(s,1H),12.6(s,1H);収率53%。
3−クロロ−N−(p−トリルカルバモチオイル)ベンズアミド(Z):H NMR(400 MHz,d6−アセトン):δ 2.34(s,3H),7.25(d,J=8 Hz,2H),7.64(m,3H),7.72(m,1H),8.01(m,1H),8.07(t,J=1.6 Hz,1H),10.4(s,1H),12.6(s,1H);13C NMR(100.6 MHz,(CDCO):δ 20.9,124.5,124.6,127.6,129.0,129.9,131.2,133.8,135.0,136.5,136.9,167.7,179.5;収率55%。
3−クロロ−N−(2,6−ジエチルフェニルカルバモチオイル)ベンズアミド(AA):H NMR(500 MHz,d6−アセトン):δ 1.2(m,6H),2.65(m,4H),7.17(d,J=7.5 Hz,2H),7.27(t,J=8Hz,1H),7.61(t,J=8 Hz,1H),7.72(m,1H),8.05(m,1H),8.1(t,J=2 Hz,1H),10.5(broad s,1H),12.0(broad s,1H);収率66%。
3−クロロ−N−(2−エチルフェニルカルバモチオイル)ベンズアミド(BB):H NMR(500 MHz,d6−アセトン):δ 1.23(t,J=7.5 Hz,3H),2.7(q,J=7.5 Hz,2H),7.27(m,2H),7.35(m,1H),7.43(t,J=8 Hz,1H),7.7(m,2H),8.05(m,1H),8.11(t,J=2 Hz,1H),10.5(broad s,1H),12.3(broad s,1H);収率55%。
3−クロロ−N−(3−エチルフェニルカルバモチオイル)ベンズアミド(CC):H NMR(500 MHz,d6−アセトン):δ 1.24(td,J=2Hz,8 Hz,3H),2.68(q,J=8 Hz,2H),7.13(d,J=7.5 Hz,1H),7.34(t,J=8 Hz,1H),7.6−7.7(m,3H),7.72(m,1H),8.02(m,1H),8.08(t,J=2 Hz,1H),10.4(broad s,1H),12.7(broad s,1H);収率67%。
3−クロロ−N−(4−エチルフェニルカルバモチオイル)ベンズアミド(DD):H NMR(500 MHz,d6−アセトン):δ 1.23(t,J=7.5 Hz,3H),2.66(q,J=7.5 Hz,2H),7.28(d,J=8.5 Hz,2H),7.62(t,J=8 Hz,1H),7.68−7.74(m,3H),8.02(dt,J=1.5 Hz,1H),8.08(t,J=2 Hz,1H),10.4(s,1H),12.6(s,1H);収率56%。
N−(3−ブロモフェニルカルバモチオイル)−3−クロロベンズアミド(EE):H NMR(400 MHz,d6−アセトン):δ 7.4(t,J=8 Hz,1H),7.48(m,1H),7.62(t,J=8 Hz,1H),7.7(m,2H),8.03(m,1H),8.08(t,J=2 Hz,1H),8.2(t,J=2 Hz,1H),10.5(s,1H) 12.7(s,1H);収率68%。
N−(4−ブロモフェニルカルバモチオイル)−3−クロロベンズアミド(FF):H NMR(400 MHz,d6−アセトン):δ 7.62(m,3H),7.73(ddd,J=1.2 Hz,2 Hz,8 Hz,1H),7.78(m,2H),8.02(m,1H),8.08(t,J=2 Hz,1H),10.5(s,1H),12.7(s,1H);収率75%。
N−(ビフェニル−3−イルカルバモチオイル)−3−クロロベンズアミド(GG):H NMR(400 MHz,d6−アセトン):δ 7.4(m,1H),7.5−7.78(m,10H),8.05(m,1H),8.1(m,1H),8.19(t,J=2 Hz,1H),10.5(s,1H),12.8(s,1H);収率72%。
N−(ビフェニル−4−イルカルバモチオイル)−3−クロロベンズアミド(HH):H NMR(500 MHz,d6−DMSO):δ 7.37(t,J=7 Hz,1H),7.46(t,J=8 Hz,2H),7.55(t,J=8 Hz,1H),7.7(m,5H),7.82(d,J=9 Hz,2H),7.93(d,J=8 Hz,1H),8.04(t,J=2 Hz,1H),11.7(s,1H),12.6(s,1H);13C NMR(125 MHz,d6−DMSO):δ 124.5,126.5,126.8,127.4,127.5,128.5,128.9,130.3,132.7,133.1,134.2,137.3,137.9,139.3,166.8,178.7;収率80%。
3−クロロ−N−(4’−シアノビフェニル−4−イルカルバモチオイル)ベンズアミド(II):H NMR(400 MHz,d6−DMSO):δ 7.57(t,J=8 Hz,1H),7.72(m,1H),7.86(m,4H),7.91(m,5H),8.04(t,J=2 Hz,1H),11.8(s,1H),12.6(s,1H);収率73%。
3−クロロ−N−(3’−シアノビフェニル−4−イルカルバモチオイル)ベンズアミド(JJ):H NMR(400 MHz,d6−DMSO):δ 7.57(t,J=8 Hz,1H),7.67(t,J=8 Hz,1H),7.73(dd,J=0.8 Hz,8 Hz,1H),7.84(m,5H),7.91(d,J=8 Hz,1H),8.05(m,2H),8.2(s,1H),11.8(s,1H),12.5(s,1H);収率57%。
3−クロロ−N−(4’−クロロビフェニル−4−イルカルバモチオイル)ベンズアミド(KK):H NMR(400 MHz,d6−DMSO):δ 7.51(d,J=8 Hz,2H),7.56(t,J=8 Hz,1H),7.72(d,J=8.8 Hz,5H),7.81(d,J=8.8 Hz,2H),7.91(d,J=8 Hz,1H),8.03(t,J=1.6 Hz,1H),11.8(s,1H),12.5(s,1H);収率55%。
3−クロロ−N−(3’−クロロビフェニル−4−イルカルバモチオイル)ベンズアミド(LL):H NMR(500 MHz,d6−アセトン):δ 7.41(ddd,J=1 Hz,1.5 Hz,8 Hz,1H),7.5(t,J=8 Hz,1H),7.65(t,J=8 Hz,1H),7.67(ddd,J=1 Hz,2 Hz,8 Hz,1H),7.74(m,2H),7.78(m.2H),7.96(m,2H),8.05(ddd,J=1 Hz,2 Hz,8 Hz,1H),8.1(t,J=2 Hz,1H),10.5(s,1H),12.8(s,1H)(R=0.9 in 9:1 CHCl/CHOH)。
3−クロロ−N−(4’−メチルビフェニル−4−イルカルバモチオイル)ベンズアミド(MM):H NMR(500 MHz,d6−アセトン):δ 7.27(m,2H),7.6(m,3H),7.7(m,3H),7.9(m,2H),8.02(m,1H),8.09(t,J=11.2 Hz,1H),10.5(s,1H),12.8(s,1H);収率63% (R=0.85 in 9:1 CHCl/CHOH)。
3−クロロ−N−(4’−メトキシビフェニル−4−イルカルバモチオイル)ベンズアミド(NN):H NMR(400 MHz,d6−DMSO):δ 3.79(s,3H),7.02(d,J=8.8 Hz,2H),7.56(t,J=8 Hz,1H),7.65(m,4H),7.75(m,3H),7.91(d,J=8 Hz,1H),8.03(t,J=1.6 Hz,1H),11.7(s,1H),12.5(s,1H);収率48%。
3−クロロ−N−(3’−メトキシビフェニル−4−イルカルバモチオイル)ベンズアミド(OO):H NMR(500 MHz,d6−DMSO):δ 3.83(s,3H),6.95(dd,J=2 Hz,8 Hz,1H),7.22(t,J=2 Hz,1H),7.25(d,J=7.5 Hz,1H),7.37(t,J=8 Hz,1H),7.56(t,J=8 Hz,1H),7.71(m,3H),7.8(d,J=8.5 Hz,2H),7.93(d,J=8 Hz,1H),8.05(s,1H);13C NMR(125 MHz,d6−DMSO):δ 55.6,112.5,113.6,119.3,124.9,127.4,127.9,128.9,130.5,130.8,133.2,133.6,134.7,137.9,138.3,141.3,160.2,167.3,179.1;収率95%。
3−クロロ−N−(2’−メトキシビフェニル−4−イルカルバモチオイル)ベンズアミド:H NMR(500 MHz,d6−アセトン):δ 3.78(s,3H),7.04(m,2H),7.22(m,2H),7.58(t,J=8 Hz,1H),7.6(m,3H),7.84(m,2H),7.95(m,1H),8.04(t,J=2 Hz,1H),10.3(s,1H),12.8(s,1H);13C NMR(125 MHz,d6−アセトン):δ 55.6,112.0,121.4,123.7,127.2 128.8,129.4,130.1,130.2,130.9,131.0,133.6,134.6,134.9,139.3,157.1,167.1,178.7;収率61%(9:1CHCl/CHOHでR=0.85)。
3−クロロ−N−(2−メトキシフェニルカルバモチオイル)ベンズアミド(PP):H NMR(400 MHz,d6−アセトン):δ 3.97(s,3H),7.0(m,1H),7.13(dd,J=1.6 Hz,8 Hz,1H),7.24(m,1H),7.61(t,J=8 Hz,1H),7.72(ddd,J=1.2 Hz,2 Hz,8 Hz,1H),8.02(ddd,J=1.2 Hz,1.6 Hz,8Hz,1H),8.08(m,1H),8.83(dd,J=1.6 Hz,8 Hz,1H),10.3(s,1H),13.0(s,1H);収率66%。
3−クロロ−N−(3−メトキシフェニルカルバモチオイル)ベンズアミド(QQ):H NMR(400 MHz,d6−アセトン):δ 3.83(s,3H),6.84(ddd,J=1.2 Hz,2.4 Hz,8 Hz,1H),7.27(m,1H),7.34(t,J=8 Hz,1H),7.62(m,2H),7.73(ddd,J=1.2 Hz,2.4 Hz,8 Hz,1H),8.02(m,1H),8.07(t,J=1.6 Hz,1H),10.4(s,1H) 12.7(s,1H);収率48%。
3−クロロ−N−(4−メトキシフェニルカルバモチオイル)ベンズアミド(RR):H NMR(400 MHz,d6−アセトン):δ 3.8(s,3H),6.98(m,2H),7.64(m,3H),7.71(m,1H),8.02(m,1H),8.07(t,J=1.6 Hz,1H),10.4(s,1H),12.5(s,1H);収率60%。
3−クロロ−N−(2−クロロフェニルカルバモチオイル)ベンズアミド(SS):H NMR(500 MHz,d6−アセトン):δ 7.34(J=1.5 Hz,8 Hz,1H),7.42(m,1H),7.57(dd,J=1.5 Hz,8 Hz,1H),7.63(t,J=8 Hz,1H),7.73(m,1H),8.05(ddd,J=1Hz,2 Hz, 8 Hz,1H),8.1(t,J=1.5 Hz,1H),8.32(dd,J=1.5 Hz,8 Hz,1H),10.6(broad s,1H),12.7(broad s,1H);収率66%。
3−クロロ−N−(3−クロロフェニルカルバモチオイル)ベンズアミド(TT):H NMR(500 MHz,d6−アセトン):δ 7.33(m,1H),7.46(t,J=8 Hz,1H),7.65(m,2H),7.73(m,1H),8.04(m,1H),8.08(m,2H),10.58(broad s,1H),12.78(broad s,1H);収率87%。
3−クロロ−N−(4−クロロフェニルカルバモチオイル)ベンズアミド(UU):H NMR(500 MHz,d6−アセトン):δ 7.47(m,2H),7.62(t,J=8 Hz,1H),7.73(ddd,J=1Hz,2Hz,8Hz,1H),7.83(m,2H),8.03(m,1H),8.08(t,J=2 Hz,1H),10.55(broad s,1H),12.7(broad s,1H);収率86%。
3−クロロ−N−(2−フルオロフェニルカルバモチオイル)ベンズアミド(VV):H NMR(500 MHz,d6−アセトン):δ 7.24−7.36(m,3H),7.62(t,J=8 Hz,1H),7.72(ddd,J=1 Hz,2 Hz,8 Hz,1H),8.04(ddd,J=1 Hz,2 Hz,8 Hz,1H),8.1(m,1H),8.37(m,1H),10.6(broad s,1H),12.7(broad s,1H);収率58%。
3−クロロ−N−(3−フルオロフェニルカルバモチオイル)ベンズアミド(WW):H NMR(500 MHz,d6−アセトン):δ 7.07(m,1H),7.47(m,2H),7.62(t,J=8 Hz,1H),7.72(m,1H),7.94(m,1H),8.02(m,1H),8.08(t,J=2 Hz,1H),10.55(broad s,1H),12.8(broad s,1H);収率69%。
3−クロロ−N−(4−フルオロフェニルカルバモチオイル)ベンズアミド(XX):H NMR(500 MHz,d6−アセトン):δ 7.21(m,2H),7.62(t,J=8 Hz,1H),7.73(m,1H),7.78(dd,J=5Hz,8.75 Hz,2H),8.03(m,1H),8.08(m,1H),10.45(broad s,1H),12.6(broad s,1H);収率50%。
3−クロロ−N−(2−(トリフルオロメチル)フェニルカルバモチオイル)ベンズアミド(YY):H NMR(500 MHz,d6−アセトン):δ 7.56(t,J=7.5 Hz,1H),7.63(t,J=8 Hz,1H),7.74(m,2H),7.82(d,J=7.5 Hz,1H),7.95(d,J=8 Hz,1H),8.06(m,1H),8.12(t,J=2 Hz,1H),10.75(broad s,1H),12.6(broad s,1H);収率48%。
3−クロロ−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニルカルバモチオイル)ベンズアミド(ZZ):H NMR(500 MHz,d6−アセトン):δ 7.63(m,2H),7.69(m,1H),7.73(m,1H),7.98(d,J=8 Hz,1H),8.04(m,1H),8.09(t,J=2 Hz,1H),8.32(s,1H),10.6(broad s,1H),12.8(broad s,1H);収率62%。
3−クロロ−N−(4−(トリフルオロメチル)フェニルカルバモチオイル)ベンズアミド(AAA):H NMR(500 MHz,d6−アセトン):δ 7.62(m,1H),7.7−7.8(m,3H),8.05(m,4H),10.6(broad s,1H),12.9(broad s,1H);収率38%。
3−クロロ−N−(4−(N,N−ジメチルスルファモイル)フェニルカルバモチオイル)ベンズアミド:H NMR(300 MHz,d6−アセトン):δ 2.70(s,6H),7.62(t,J=8.0 Hz,1H),7.73(dq,J=8.2,1.2 Hz,1H),7.85(dt,J=9.3,2.1 Hz,2H),8.03(dm,J=7.8 Hz,1H),8.08(t,J=1.7 Hz,1H),8.15(dt,J=9.3,2.1 Hz,2H),10.61(s,1H),13.0(s,1H)。
3−クロロ−N−(3−(N,N−ジメチルスルファモイル)フェニルカルバモチオイル)ベンズアミド:H NMR(300 MHz,d6−アセトン):δ 2.72(s,6H),7.61(t,J=8.0 Hz,1H),7.69−7.74(m,3H),7.91−7.95(m,1H),8.02(dm,J=8.0 Hz,1H),8.08(t,J=1.7 Hz,1H),8.41(m,1H),10.62(s,1H),12.81(s,1H)。
3−クロロ−N−(4−(メチルスルホニル)フェニルカルバモチオイル)ベンズアミド:H NMR(300 MHz,d6−アセトン):δ 3.15(s,3H),7.62(t,J=8.0 Hz,1H),7.73(dm,J=8.0 Hz,1H),7.92−8.05(m,3H),8.09(t,J=1.8 Hz,1H),8.14(dt,J=9.2,2.1 Hz,2H),10.63(s,1H),12.99(s,1H)。
3−クロロ−N−(3−(メチルスルホニル)フェニルカルバモチオイル)ベンズアミド:H NMR(300 MHz,d6−アセトン) δ 3.16(s,3H),7.62(t,J=8.0 Hz,1H),7.69−7.75(m,2H),7.85(dm,J=8.0 Hz,1H),8.03(dm,J=7.7 Hz,1H),8.07−8.11(m,2H),8.46(t,J=2.0 Hz,1H),10.62(s,1H),12.86(s,1H)。
3−クロロ−N−(2−(メチルスルホニル)フェニルカルバモチオイル)ベンズアミド:H NMR(300 MHz,d6−アセトン):δ 3.14(s,3H),7.58−7.64(m,2H),7.71−7.82(m,2H),7.98−8.06(m,3H),8.10−8.11(m,1H),10.75(s,1H),12.66(s,1H)。
3−クロロ−N−(ナフタレン−2−イルカルバモチオイル)ベンズアミド(BBB):H NMR(500 MHz,d6−アセトン):δ 7.55(m,2H),7.63(t,J=8 Hz,1H),7.74(m,1H),7.8(m,1H),7.95(m,3H),8.05(ddd,J=1 Hz,1.5 Hz,8 Hz,1H),8.11(m,1H),8.48(m,1H),10.5(broad s,1H),12.9(broad s,1H);収率56%。
3−クロロ−N−(ナフタレン−1−イルカルバモチオイル)ベンズアミド(CCC):H NMR(500 MHz,d6−アセトン):δ 7.56−7.67(m,5H),7.76(ddd,J=1 Hz,2 Hz,8 Hz,1H),7.92(d,J=8 Hz,1H),8.0(m,2H),8.1(m,2H),8.17(t,J=2 Hz,1H),10.64(broad s,1H),12.8(broad s,1H);収率67%。
N−(1H−インドール−7−イルカルバモチオイル)−3−クロロベンズアミド(DDD):H NMR(500 MHz,d6−アセトン):δ 6.55(dd,J=2 Hz,3 Hz,1H),7.08(t,J=7.5 Hz,1H),7.26(d,J=7.5 Hz,1H),7.36(m,1H),7.58(d,J=8 Hz,1H),7.64(t,J=8 Hz,1H),7.74(ddd,J=1 Hz,2.5 Hz,8 Hz,1H),8.05(ddd,J=1 Hz,1.5 Hz,8 Hz,1H),8.11(m,1H),10.3(broad s,1H),10.6(broad s,1H),12.4(broad s,1H);収率41%。
N−(1H−インドール−6−イルカルバモチオイル)−3−クロロベンズアミド(EEE):H NMR(500 MHz,d6−アセトン):δ 6.5(m.1H),7.18(m,1H),7.4(m,1H),7.61(t,J=8 Hz,2H),7.72(ddd,J=1 Hz,2 Hz,8 Hz,1H),8.03(m,1H),8.09(t,J=2 Hz,1H),8.24(s,1H),10.34(broad s,1H),10.4(broad s,1H),12.8(broad s,1H);収率32%。
N−(1H−インドール−5−イルカルバモチオイル)−3−クロロベンズアミド(FFF):H NMR(500 MHz,d6−アセトン):δ 6.53(m,1H),7.35(m,1H),7.39(m,1H),7.47(d,J=8.5 Hz,1H),7.58(m,1H),7.7(ddd,J=1 Hz,2.5 Hz,8 Hz,1H),8.0(ddd,J=1 Hz,2 Hz,8 Hz,1H),8.07(m,2H),10.35(broad d,2H),12.64(broad s,1H);収率30%。
N−(1H−インドール−4−イルカルバモチオイル)−3−クロロベンズアミド(GGG):H NMR(500 MHz,d6−アセトン):δ 6.69(m,1H),7.18(t,J=8 Hz,1H),7.38(d,J=8 Hz,1H),7.44(m,1H),7.6(d,J=8 Hz,1H),7.7(ddd,J=1 Hz,2 Hz,8 Hz,1H),8.04(m,1H),8.12(t,J=2 Hz,1H),8.38(m,1H),10.4(broad s,1H),10.5(broad s,1H),13.2(broad s,1H);収率49%。
N−(ビフェニル−4−イルカルバモチオイル)−3,4−ジクロロベンズアミド(HHH):H NMR(500 MHz,d6−DMSO):δ 7.39(m,1H),7.48(m,2H),7.72(m,4H),7.82(m,3H),7.93(dd,J=2 Hz,8 Hz,1H),8.25(d,J=2 Hz,1H),11.8(s,1H),12.5(s,1H);収率44%。
N−(ビフェニル−4−イルカルバモチオイル)−4−クロロベンズアミド(III):H NMR(500 MHz,d6−アセトン):δ 7.38(m,1H),7.48(m,2H),7.65(m,2H),7.74(m,4H),7.94(m,2H),8.12(m,2H),10.4(s,1H),12.8(s,1H);収率71%。
N−(ビフェニル−4−イルカルバモチオイル)−3−フルオロベンズアミド(JJJ):H NMR(500 MHz,d6−DMSO):δ 7.36(m,1H),7.49(m,2H),7.52(m,1H),7.6(m,1H),7.74(m,4H),7.83(m,4H),11.7(s,1H),12.6(s,1H);収率50%。
N−(ビフェニル−4−イルカルバモチオイル)−4−フルオロベンズアミド(KKK):H NMR(500 MHz,d6−DMSO):δ 7.39(m,3H),7.48(t,J=7.5 Hz,2H),7.71(m,4H),7.82(d,J=8.5 Hz,2H),8.08(m,2),11.7(1H,s),12.65(1H,s);収率76%。
N−(ビフェニル−4−イルカルバモチオイル)−3−メチルベンズアミド(LLL):H NMR(500 MHz,d6−アセトン):δ 2.44(s,3H),7.38(m,1H),7.48(td,J=2 Hz,10 Hz,3H),7.52(d,J=8 Hz,1H),7.72(m,4H),7.88(d,J=8 Hz,1H),7.94(m,3H),10.2(s,1H),12.95(s,1H);収率53%。
N−(ビフェニル−4−イルカルバモチオイル)−4−メチルベンズアミド(MMM):H NMR(400 MHz,d6−DMSO):δ 2.39(s,3H),7.35(m,3H),7.47(t,J=8 Hz,2H),7.7(m,4H),7.8(d,J=8 Hz,2H),7.9(m,2H),11.5(s,1H),12.7(s,1H);収率29%。
N−(ビフェニル−4−イルカルバモチオイル)−2−ナフトアミド(NNN):H NMR(500 MHz,d6−アセトン):δ 7.39(m,1H),7.49(m,2H),7.65−7.78(m,6H),7.97(m,2H),8.05(dd,J=1 Hz,8 Hz,1H),8.11(d,J=1.5 Hz,2H),8.15(d,J=8 Hz,1H),8.8(s,1H),10.48(s,1H),13.0(s,1H);収率68%。
N−(ビフェニル−4−イルカルバモチオイル)−1−ナフトアミド(OOO):H NMR(500 MHz,d6−アセトン):δ 7.38(m,1H),7.49(t,J=6 Hz,2H),7.66(m,3H),7.73(m,2H),7.77(d,J=8.5 Hz,2H),8.02(m,4H),8.15(d,J=8 Hz,1H),8.4(d,J=8 Hz,1H),10.7(s,1H),12.97(s,1H);収率67%。
N−(ビフェニル−4−イルカルバモチオイル)−3−ブロモベンズアミド(PPP):H NMR(500 MHz,d6−DMSO):δ 7.38(m,1H),7.48(m,3 H),7.72(m,4H),7.82(m,2H),7.86(m,1H),7.97(d,J=6.8 Hz,1H),8.18(t,J=1.2 Hz,1H),11.8(1H,s),12.5(1H,s);収率80%。
N−(ビフェニル−4−イルカルバモチオイル)−4−ブロモベンズアミド(QQQ):H NMR(500 MHz,d6−DMSO):δ 7.38(t,J=7.5 Hz,1H),7.48(t,J=8 Hz,2H),7.7(d,J=7 Hz,2H),7.72(d,J=8.5 Hz,2H),7.75(m,2H),7.81(d,J=7.5 Hz,2H),7.92(d,J=9 Hz,2H),11.7(s,1H),12.6(s,1H);収率72%。
N−(ビフェニル−4−イルカルバモチオイル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(RRR):H NMR(500 MHz,d6−DMSO):δ 7.39(t,J=7.5 Hz,1H),7.48(m,2H),7.7(d,J=8 Hz,2H),7.75(d,J=9 Hz,2H),7.82(m,3H),8.03(d,J=8 Hz,1H),8.25(d,J=8 Hz,1H),8.35(s,1H),11.96(s,1H),12.5(s,1H);収率67%。
N−(ビフェニル−4−イルカルバモチオイル)−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(SSS):H NMR(500 MHz,d6−DMSO):δ 7.38(m,1H),7.47(t,J=8 Hz,2H),7.7(d,J=7.5 Hz,2H),7.73(d,J=8.5 Hz,2H),7.82(d,J=8.5 Hz,2H),7.92(d,J=8 Hz,2H),8.15(d,J=8.5 Hz,2H),11.9(s,1H),12.5(s,1H);収率75%。
N−(ビフェニル−4−イルカルバモチオイル)−3−シアノベンズアミド(TTT):H NMR(500 MHz,d6−DMSO):δ 7.37(m,2H),7.48(t,J=8 Hz,2H),7.74(m,4H),7.81(d,J=8.5 Hz,2H),8.12(dt,J=1.5Hz,7.5 Hz,1H),8.24(d,J=8 Hz,1H),8.45(s,1H),11.85(s,1H),12.5(s,1H);収率51%。
N−(ビフェニル−4−イルカルバモチオイル)−4−シアノベンズアミド(UUU):H NMR(500 MHz,d6−DMSO):δ 7.37(t,J=7.5 Hz,1H),7.47(t,J=8 Hz,2H),7.7(d,J=7.5 Hz,2H),7.73(d,J=8.5 Hz,2H),7.81(d,J=8.5 Hz,2H),8.03(m,2H),8.1(d,J=8 Hz,2H),11.9(s,1H),12.5(s,1H);収率77%。
N−(ビフェニル−4−イルカルバモチオイル)−3−ニトロベンズアミド(VVV):H NMR(500 MHz,d6−DMSO):δ 7.36(t,J=7.5 Hz,1H),7.48(t,J=7.5 Hz,2H),7.7(m,4H),7.82(m,3H),8.37(d,J=8 Hz,1H),8.47(dd,J=2 Hz,8 Hz,1H),8.8(s,1H),12.0(s,1H),12.5(s,1H);定量収率。
N−(ビフェニル−4−イルカルバモチオイル)−4−ニトロベンズアミド(WWW):H NMR(500 MHz,d6−DMSO):δ 7.39(t,J=7.5 Hz,1H),7.49(t,J=7.5 Hz,2H),7.7(m,2H),7.73(d,J=9 Hz,2H),7.82(d,J=8.5 Hz,2H),8.18(d,J=8.5 Hz,2H),8.35(dd,J=2 Hz,6.5 Hz,2H),12.0(s,1H),12.5(s,1H);定量収率。
N−(ビフェニル−3−イルカルバモチオイル)−3,4−ジクロロベンズアミド(XXX):H NMR(500 MHz,d6−DMSO):δ 7.4(m,1H),7.52(m,3H),7.59(d,J=7.5 Hz,1H),7.65(dd,J=1 Hz,8 Hz,1H),7.68(d,J=7 Hz,2H),7.84(m,1H),7.93(dd,J=2.5 Hz,8.5 Hz,1H),8.05(s,1H),8.26(m,1H),11.85(s,1H),12.5(s,1H);収率20%。
N−(ビフェニル−3−イルカルバモチオイル)−4−クロロベンズアミド(YYY):H NMR(500 MHz,d6−アセトン):δ 7.4(m,1H),7.5(m,2H),7.54(d,J=8 Hz,1H),7.59(dt,J=1.5 Hz,7.5 Hz,1H),7.65(m,2H),7.71(m,2H),7.75(m,1H),8.13(m,2H),8.2(dt,J=2 Hz,7.5 Hz,1H),10.4(s,1H),12.8(s,1H);収率78%。
N−(ビフェニル−3−イルカルバモチオイル)−3−メチルベンズアミド(ZZZ):H NMR(500 MHz,d6−アセトン):δ 2.45(s,3H),7.4(m,1H),7.52(m,5H),7.59(dt,J=1.5 Hz,8 Hz,1H),7.72(m,2H),7.76(m,1H),7.89(d,J=8 Hz,1H),7.93(s,1H),8.21(dt,J=2 Hz,7 Hz,1H),10.2(s,1H),12.95(s,1H);収率41%。
N−(ビフェニル−3−イルカルバモチオイル)−4−メチルベンズアミド(AAAA):1H NMR(500 MHz,d6−アセトン):δ 2.45(s,3H),7.4(m,3H),7.5(m,2H),7.54(d,J=8 Hz,1H),7.58(dt,J=1.5 Hz,8 Hz,1H),7.71(m,2H),7.75(m,1H),8.01(d,J=8 Hz,2H),8.21(m,1H),10.2(s,1H),13.0(s,1H);収率30%。
N−(ビフェニル−3−イルカルバモチオイル)−3−ニトロベンズアミド(BBBB):H NMR(500 MHz,d6−DMSO):δ 7.4(m,1H),7.5(m,4H),7.68(m,3H),7.84(t,J=8 Hz,1H),8.06(s,1H),8.38(d,J=8 Hz,1H),8.48(m,1H),8.8(t,J=2 Hz,1H),12.1(s,1H),12.5(s,1H);収率82%。
N−(ビフェニル−3−イルカルバモチオイル)−4−ニトロベンズアミド(CCCC):H NMR(500 MHz,d6−DMSO):δ 7.4(t,J=7.5 Hz,1H),7.52(m,3H),7.58(d,J=7.5 Hz,1H),7.67(t,J=7.5 Hz,3H),8.06(s,1H),8.19(d,J=8.5 Hz,2H),8.35(dd,J=2 Hz,7 Hz,2H),12.02(s,1H),12.5(s,1H);収率80%。
N−(ビフェニル−3−イルカルバモチオイル)−3−フルオロベンズアミド(DDDD):H NMR(500 MHz,d6−DMSO):δ 7.4(m,1H),7.52(m,4H),7.6(m,2H),7.68(m,3H),7.85(m,2H),8.05(s,1H),11.7(s,1H),12.6(s,1H);C2015FNOSでのHRMS m/z予測値350.0889、実測値350.0890;収率77%。
N−(ビフェニル−3−イルカルバモチオイル)−4−フルオロベンズアミド(EEEE):H NMR(500 MHz,d6−DMSO):δ 7.4(m,3H),7.5(m,4H),7.58(d,J=7.5 Hz,1H),7.68(m,2H),8.08(m,3H),11.7(s,1H),12.6(s,1H);C2015FNOSでのHRMS m/z予測値350.0889、実測値350.0886;収率68%。
N−(ビフェニル−3−イルカルバモチオイル)−3−シアノベンズアミド(FFFF):H NMR(500 MHz,d6−DMSO):δ 7.4(m,1H),7.52(m,3H),7.58(d,J=7.5 Hz,1H),7.68(m,3H),7.76(t,J=8 Hz,1H),8.05(s,1H),8.13(dt,J=1.5 Hz,8 Hz,1H),8.24(d,J=8 Hz,1H),8.45(s,1H),11.9(s,1H),12.5(s,1H);収率65%。
N−(ビフェニル−3−イルカルバモチオイル)−4−シアノベンズアミド(GGGG):H NMR(500 MHz,d6−DMSO):δ 7.4(m,1H),7.52(m,3H),7.58(d,J=7.5 Hz,1H),7.68(m,3H),8.02(d,J=8.5 Hz,2H),8.05(s,1H),8.1(d,J=8 Hz,2H),11.9(s,1H),12.5(s,1H);収率68%。
N−(ビフェニル−3−イルカルバモチオイル)−3−ブロモベンズアミド(HHHH):H NMR(500 MHz,d6−DMSO):δ 7.4(m,1H),7.52(m,4H),7.58(d,J=7.5 Hz,1H),7.68(m,3H),7.85(m,1H),7.96(d,J=8 Hz,1H),8.06(s,1H),8.18(s,1H),11.8(s,1H),12.6(s,1H);収率85%。
N−(ビフェニル−3−イルカルバモチオイル)−4−ブロモベンズアミド(IIII):H NMR(500 MHz,d6−DMSO):δ 7.4(m,1H),7.5(m,3H),7.57(d,J=7.5 Hz,1H),7.68(m,3H),7.76(m,2H),7.93(d,J=8.5 Hz,2H),8.05(s,1H),11.7(s,1H),12.6(s,1H);収率69%。
N−(ビフェニル−3−イルカルバモチオイル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(JJJJ):H NMR(500 MHz,d6−DMSO):δ 7.4(t,J=7.5 Hz,1H),7.52(m,3H),7.58(d,J=7.5 Hz,1H),7.68(m,3H),7.8(t,J=7.5 Hz,1H),8.03(d,J=8 Hz,1H),8.07(s,1H),8.25(d,J=8 Hz,1H),8.35(s,1H),12.0(s,1H),12.6(s,1H);収率74%。
N−(ビフェニル−3−イルカルバモチオイル)−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(KKKK):H NMR(500 MHz,d6−DMSO):δ 7.4(t,J=7.5 Hz,1H),7.52(m,3H),7.59(d,J=7.5 Hz,1H),7.68(m,3H),7.92(d,J=8.5 Hz,2H),8.06(s,1H),8.15(d,J=8 Hz,2H),11.9(s,1H),12.5(s,1H);収率65%。
チオ尿素とアルキルアミンとのカップリングの代表的な手法。
N−(2−ブロモフェニルカルバモチオイル)−3−クロロベンズアミド(200mg、0.54mmol、1当量)を1mLのDMFに室温にて溶解させた。これに、EDCI(123mg、0.65mmol,1.2当量)を加え、反応混合物を攪拌した。30分後、ヒスタミン(72mg、0.65mmol、1.2当量)を加え、反応物を室温にて一晩攪拌した。1:1酢酸エチル/水(10mL)の溶液を反応物に加え、1時間攪拌した。有機層を水で洗浄した(30mL×2)。水性層を酢酸エチルで抽出し(50mL×2)、混合有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させた。Flashmaster II精製系でのシリカゲルクロマトグラフィを用いて反応物を精製し、収率20%で単離した(CHCl対20%CHOH/CHCl)。
上記の代表的な手法で適宜置き換えをして、以下の化合物を調製した。
(Z/E)−N−(アミノ(2−ブロモフェニルアミノ)メチレン)ベンズアミド:H NMR(400 MHz,d6−アセトン):δ 2.92(broad s,1H),7.15(m,1H),7.4−7.5(m,4H),7.65(dd,J=1.6 Hz,8 Hz,1H),7.75(d,J=8 Hz,1H),8.15(dd,J=1.2 Hz,8 Hz,2H),9.28(broad s,2H);C1412BrNOでのMS(公称)予測値317.1、実測値317.1(9:1CHCl/CHOHでR=0.2)。
(Z/E)−N−((2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチルアミノ)(ビフェニル−2−イルアミノ)メチレン)ベンズアミド(I−7):H NMR(400 MHz,d6−DMSO,80℃):δ 2.71(t,J=6.8 Hz,2H),3.54(q,J=6.8 Hz,2H),6.77(s,1H),7.4(m,13H),8.0(m,2H),11.6(s,1H);C2523OでのMS(公称)予測値409.2、実測値409.0。
(Z/E)−N−((2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチルアミノ)(2−ブロモフェニルアミノ)メチレン)−3−クロロベンズアミド(III−2):H NMR(400 MHz,d6−DMSO,80℃):δ 2.88(t,J=7.2 Hz,2H),3.7(q,J=6.4 Hz,2H),6.85(s,1H),7.24(m,1H),7.5(m,5H),7.72(d,J=8 Hz,1H),7.96(m,2H),11.8(broad s,1H);13C NMR(125 MHz,(CDCO):δ 27.4,42.5,115.4,120.9,128.2,128.6,129.0,129.6,129.7,130.3,131.5,134.1,134.3,135.6,136.2,141.9,159.3,175.7;C1917BrClNOでのMS(公称)予測値445.1、実測値445.3;λmax(nm):240、265(0.01N NaOH/CHCHOH abs.)(9:1CHCl/CHOHでR=0.2〜0.4)。
(Z/E)−N−((2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチルアミノ)(ビフェニル−2−イルアミノ)メチレン)−3−クロロベンズアミド(I−2):H NMR(400 MHz,d6−DMSO,80℃):δ 2.7(t,J=6.8 Hz,2H),3.53(q,J=6.8 Hz,2H),6.78(s,1H),7.3−7.5(m,12H),7.92(m,2H),11.6(s,1H);C2522ClNOでのHRMS m/z予測値444.1591、実測値444.1587(9:1CHCl/CHOHでR=0.2)。
(Z/E)−N−((2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチルアミノ)(ビフェニル−2−イルアミノ)メチレン)−2−クロロベンズアミド(I−1):H NMR(400 MHz,d6−DMSO,80℃):δ 2.65(t,J=6.8 Hz,2H),3.44(q,J=6.8 Hz,2H),6.73(s,1H),7.2−7.6(m,14H),11.6(s,1H);C2522ClNOでのHRMS M+予測値443.1513、実測値443.1496(9:1CHCl/CHOHでR=0.3)。
(Z/E)−N−((2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチルアミノ)(ビフェニル−2−イルアミノ)メチレン)−4−クロロベンズアミド(III−5):H NMR(400 MHz,d8−トルエン,65℃):δ 2.45(t,J=6 Hz,2H),3.5(s,2H),6.14(s,1H),6.78(s,1H),7.0−7.2(m,9H),7.28(m,2H),8.28(d,J=6 Hz,2H);C2522ClNOでのHRMS M+予測値444.1591、実測値444.1589(9:1CHCl/CHOHでR=0.3)。
(E/Z)−N−((2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチルアミノ)(ビフェニル−2−イルアミノ)メチレン)−2−メチルベンズアミド(I−3):H NMR(400 MHz,d6−DMSO,80℃):δ 2.39(s,3H),2.66(t,J=6.8 Hz,2H),3.45(q,J=6.8 Hz,2H),6.74(s,1H),7.13(m,2H),7.2−7.46(m,11H),7.69(broad s,1H),11.6(s,1H);C2625OでのHRMS m/z予測値424.2137、実測値424.2128(9:1CHCl/CHOHでR=0.3)。
(E/Z)−N−((2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチルアミノ)(ビフェニル−2−イルアミノ)メチレン)−3−メチルベンズアミド(I−4):H NMR(400 MHz,d6−DMSO,80℃):δ 2.32(s,3H),2.7(t,J=6.8 Hz,2H),3.53(q,J=6.4 Hz,2H),6.77(s,1H),7.22(m,2H),7.3−7.48(m,10H),7.82(m,2H),11.6(s,1H);C2625OでのHRMS m/z予測値424.2137、実測値424.2132(9:1CHCl/CHOHでR=0.3)。
(E/Z)−N−((2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチルアミノ)(ビフェニル−2−イルアミノ)メチレン)−4−メチルベンズアミド(I−5):H NMR(400 MHz,d6−DMSO,80℃):δ 2.33(s,3H),2.70(t,J=6.8 Hz,2H),3.53(d,J=4.8 Hz,2H),6.78(s,1H),7.15(d,J=7.6 Hz,2H),7.3−7.44(m,9H),7.47(s,1H),7.88(d,J=6.8 Hz,2H),11.5(broad s,1H);C2625OでのHRMS M+予測値424.2137、実測値424.2130(9:1CHCl/CHOHでR=0.3)。
(IV−33):H NMR(400 MHz,d8−トルエン,65℃):δ 2.5(t,J=5.6 Hz,2H),3.6(m,2H),6.1(s,1H),6.74(s,1H),6.9(m,1H),7.05(m,5H),7.2(d,J=8 Hz,1H),8.36(d,J=8 Hz,1H),8.65(s,1H);C1918ClNOでのHRMS M+予測値368.1278、実測値368.1267(9:1CHCl/CHOHでR=0.4)。
(Z/E)−N−((2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチルアミノ)(4−ブロモフェニルアミノ)メチレン)−3−クロロベンズアミド(III−1):H NMR(400 MHz,d8−トルエン,65℃):δ 2.48(t,J=6 Hz,2H),3.57(s,2H),6.07(s,1H),6.8(m,2H),7.05(m,2H),7.19(m,3H),8.32(d,J=6.4 Hz,1H),8.6(s,1H);C1917BrClNOでのHRMS M+予測値446.0383、実測値446.0386(9:1CHCl/CHOHでR=0.3)。
(Z/E)−N−((2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチルアミノ)(3−ブロモフェニルアミノ)メチレン)−3−クロロベンズアミド(III−3):H NMR(400 MHz,d8−トルエン,80℃):δ 2.46(m,2H),3.56(m,2H),6.04(s,1H),6.75(m,1H),6.88(s,1H),6.95(m,3H),7.02(t,J=6.8 Hz,1H),7.2(d,J=8 Hz,1H),8.32(m,1H),8.59(s,1H);C1917BrClNOでのHRMS M+予測値446.0383、実測値446.0381(9:1CHCl/CHOHでR=0.3)。
(Z/E)−N−((2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチルアミノ)(o−トルイジノ)メチレン)−3−クロロベンズアミド(III−8):H NMR(400 MHz,d8−トルエン,50℃):δ 2.1(s,3H),2.5(t,J=6 Hz,2H),3.64(s,2H),6.1(s,1H),6.74(s,1H),7.0(m,5H),7.2(d,J=7.6 Hz,1H),8.4(d,J=7.2 Hz,1H),8.7(s,1H);C2020ClNOでのMS(公称)M+予測値382.1、実測値382.2(9:1CHCl/CHOHでR=0.3)。
(Z/E)−N−((2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチルアミノ)(m−トルイジノ)メチレン)−3−クロロベンズアミド(III−9):H NMR(400 MHz,d8−トルエン,50℃):δ 2.02(s,3H),2.45(t,J=6 Hz,2H),3.55(s,2H),6.02(s,1H),6.7(m,2H),7.0(m,4H),7.13(d,J=8 Hz,1H),8.35(d,J=8 Hz,1H),8.63(s,1H);C2020ClNOでのMS(公称)M+予測値382.1、実測値382.2(9:1CHCl/CHOHでR=0.3)。
(Z/E)−N−((2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチルアミノ)(p−トルイジノ)メチレン)−3−クロロベンズアミド(III−10):H NMR(400 MHz,d8−トルエン,65℃):δ 2.02(s,3H),2.47(t,J=6 Hz,2H),3.56(s,2H),6.05(s,1H),6.72(s,1H),6.8(d,J=8 Hz,2H),6.95(m,3H),7.13(m,1H),8.32(d,J=7.2 Hz,1H),8.6(s,1H);C2020ClNOでのHRMS M+予測値382.1435、実測値382.1423(9:1CHCl/CHOHでR=0.3)。
(Z/E)−N−((2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチルアミノ)(2−メトキシフェニルアミノ)メチレン)−3−クロロベンズアミド(III−11):H NMR(400 MHz,d8−トルエン,80℃):δ 2.56(t,J=6 Hz,2H),3.32(s,3H),3.61(m,2H),6.2(s,1H),6.55(d,J=8 Hz,1H),6.77(t,J=7.2 Hz,1H),6.83(s,1H),6.9(t,J=8 Hz,1H),7.01(t,J=8 Hz,1H),7.17(d,J=7.2 Hz,1H),7.35(m,1H),8.34(d,J=8 Hz,1H),8.6(s,1H);C2020ClNでのHRMS M+予測値398.1384、実測値398.1382(9:1CHCl/CHOHでR=0.3)。
(Z/E)−N−((2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチルアミノ)(3−メトキシフェニルアミノ)メチレン)−3−クロロベンズアミド(III−12):H NMR(400 MHz,d8−トルエン,65℃):δ 2.5(t,J=6 Hz,2H),3.36(s,3H),3.62(s,2H),6.09(s,1H),6.59(dd,J=2 Hz,8 Hz,1H),6.68(s,1H),6.8(s,1H),7.0(m,3H),7.2(d,J=7.6 Hz,1H),8.36(d,J=7.2 Hz,1H),8.65(s,1H);C2020ClNでのHRMS M+予測値398.1384、実測値398.1392(9:1CHCl/CHOHでR=0.3)。
(Z/E)−N−((2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチルアミノ)(4−メトキシフェニルアミノ)メチレン)−3−クロロベンズアミド(III−13):H NMR(400 MHz,d8−トルエン,65℃):δ 2.55(m,2H),3.34(s,3H),3.64(s,2H),6.12(s,1H),6.64(d,J=8 Hz,2H),6.78(s,1H),6.9(s,1H),7.0(m,2H),7.2(d,J=8 Hz,1H),8.4(d,J=7.2 Hz,1H),8.68(s,1H);C2020ClNでのHRMS M+予測値398.1384、実測値398.1382(9:1CHCl/CHOHでR=0.3)。
(Z/E)−N−((2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチルアミノ)(2−フルオロフェニルアミノ)メチレン)−3−クロロベンズアミド(III−14):H NMR(400 MHz,d8−トルエン,65℃):δ 2.5(m,2H),3.56(s,2H),6.09(s,1H),6.8(m,4H),7.0(m,2H),7.18(d,J=8 Hz,1H),8.29(s,1H),8.57(s,1H);C1917ClFNOでのHRMS M+予測値386.1184、実測値386.1187(9:1CHCl/CHOHでR=0.3)。
(Z/E)−N−((2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチルアミノ)(3−フルオロフェニルアミノ)メチレン)−3−クロロベンズアミド(III−15):H NMR(400 MHz,d6−DMSO,80℃):δ 2.88(t,J=6.8 Hz,2H),3.72(d,J=3.6 Hz,2H),6.89(s,1H),6.98(t,J=4.4 Hz,1H),7.25(d,J=7.6 Hz,1H),7.34−7.46(m,3H),7.5(m,1H),7.54(s,1H),7.95(d,J=7.6 Hz,1H),8.01(s,1H),11.7(s,1H);C1917ClFNOでのHRMS M+予測値386.1184、実測値386.1177(9:1CHCl/CHOHでR=0.3)。
(Z/E)−N−((2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチルアミノ)(4−フルオロフェニルアミノ)メチレン)−3−クロロベンズアミド(III−16):H NMR(400 MHz,DMSO,80℃):δ 2.86(t,J=6.8 Hz,2H),3.7(q,J=6.8 Hz,2H),6.87(s,1H),7.2(m,2H),7.42(t,J=8 Hz,3H),7.5(m,1H),7.52(s,1H),7.95(d,J=7.2 Hz,1H),7.99(s,1H),11.67(s,1H);C1917ClFNOでのHRMS M+予測値386.1184、実測値386.1189(9:1CHCl/CHOHでR=0.3)。
(Z/E)−N−((2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチルアミノ)(2−クロロフェニルアミノ)メチレン)−3−クロロベンズアミド(III−17):H NMR(400 MHz,d6−DMSO,80℃):δ 2.87(t,J=6.8 Hz,2H),3.69(m,2H),6.85(s,1H),7.28−7.52(m,6H),7.56(d,J=7.6 Hz,1H),7.96(broad s,2H),11.7(s,1H);C1917ClOでのHRMS m/z予測値402.0888、実測値402.0891(9:1CHCl/CHOHでR=0.3)。
(Z/E)−N−((2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチルアミノ)(3−クロロフェニルアミノ)メチレン)−3−クロロベンズアミド(III−18):H NMR(400 MHz,d6−DMSO,80℃):δ 2.89(t,J=6.8 Hz,2H),3.72(q,J=6.4 Hz,2H),6.89(s,1H),7.2(m,1H),7.4(m,3H),7.5(m,1H),7.54(s,1H),7.66(s,1H),7.95(d,J=7.6 Hz,1H),8.0(111s,1H),11.7(s,1H);HRMS M+予測値402.0888、実測値402.0880(9:1CHCl/CHOHでR=0.3)。
(Z/E)−N−((2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチルアミノ)(4−クロロフェニルアミノ)メチレン)−3−クロロベンズアミド(III−19):H NMR(400 MHz,d6−DMSO,80℃):δ 2.88(t,J=6.8 Hz,2H),3.7(m,2H),6.88(s,1H),7.4−7.52(m,6H),7.54(s,1H),7.95(d,J=7.6 Hz,1H),7.99(s,1H),11.7(s,1H);C1917ClOでのMS(公称)予測値402.1、実測値402.1(9:1CHCl/CHOHでR=0.3)。
(Z/E)−N−((2−(1H−イミダゾール−5−イル)エチルアミノ)(4−(メチルスルホニル)フェニルアミノ)メチレン)−3−クロロベンズアミド(III−36):H−NMR(400 MHz,d−DMSO,80℃) δ 2.89(t,J=6.8 Hz,2H),3.17(s,3H),3.74(m,2H),6.89(s,1H),7.43(t,J=7.8 Hz,1H),7.51(dq,J=7.8,1.2 Hz,1H),7.56(s,1H),7.73(br m,2H),7.89(d,J=8.4 Hz,2H),7.94−7.98(m,2H)。
(Z/E)−N−((2−(1H−イミダゾール−5−イル)エチルアミノ)(3−(メチルスルホニル)フェニルアミノ)メチレン)−3−クロロベンズアミド(III−37):H−NMR(400 MHz,d−DMSO,80℃) δ 2.89(t,J=6.8 Hz,2H),3.18(s,1H),3.73(m,2H),6.90(s,1H),7.39(t,J=7.8 Hz,1H),7.49(dq,J=7.8,1.2 Hz,1H),7.55(s,1H),7.62(t,J=7.8 Hz,1H),7.68(d,J=7.6 Hz,1H),7.79(m,1H),7.97(m,2H),8.16(br s,1H)。
(Z/E)−N−((2−(1H−イミダゾール−5−イル)エチルアミノ)(2−(メチルスルホニル)フェニルアミノ)メチレン)−3−クロロベンズアミド(III−38):H−NMR(400 MHz,d−DMSO,80℃) δ 2.88(t,J=7.0,2H),3.21(s,3H),3.68(m,2H),6.85(s,1H),7.41−7.53(m,5H),7.67(m,2H),7.93−7.95(m,2H)。
(Z/E)−N−((2−(1H−イミダゾール−5−イル)エチルアミノ)(4−(N,N−ジメチルスルファモイル)フェニルアミノ)メチレン)−3−クロロベンズアミド(III−39):H−NMR(400 MHz,d−DMSO,80℃):δ 2.67(s,6H),2.91(t,J=6.6 Hz,2H),3.76(t,J=6.6 Hz,2H),6.91(s,1H),7.43(t J=7.8 Hz,1H),7.50(dq,J=7.8,1.2 Hz,1H),7.58(s,1H),7.31−7.75(br m,4H),7.95−7.99(m,2H)。
(Z/E)−N−((2−(1H−イミダゾール−5−イル)エチルアミノ)(3−(N,N−ジメチルスルファモイル)フェニルアミノ)メチレン)−3−クロロベンズアミド(III−40):H−NMR(400 MHz,d−DMSO,80℃):δ 2.67(s,6H),2.90(t,J=6.8 Hz,2H),3.74(m,2H),6.91(s,1H),7.40(t,J=7.8,1H),7.49(m,1H),7.51(s,1H),7.55(s,1H),7.62(t,J=7.8 Hz,1H),7.80−7.82(m,1H),7.95−7.98(m,3H),11.6−11.8(br s,1H)。
(Z/E)−N−((2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチルアミノ)(2−(トリフルオロメチル)フェニルアミノ)メチレン)−3−クロロベンズアミド(III−23):H NMR(500 MHz,エタノール,50℃):δ 3.18(t,J=6.5 Hz,2H),4.0(t,J=6.5 Hz,2H),7.1(s,1H),7.5−7.7(m,4H),7.73(s,1H),7.85(t,J=7.5 Hz,1H),7.95(d,J=7.5 Hz,1H),8.4(m,2H);C2017ClFOでのHRMS M+予測値436.1152、実測値436.1141(20%CHOH/80%CHClでR=0.4)。
(Z/E)−N−((2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチルアミノ)(3−(トリフルオロメチル)フェニルアミノ)メチレン)−3−クロロベンズアミド(III−24):H NMR(400 MHz,DMSO,80℃):δ 2.9(t,J=6.8 Hz,2H),3.75(q,J=6.4 Hz,2H),6.9(s,1H),7.4(t,J=8 Hz,1H),7.5(m,2H),7.55(s,1H),7.6(t,J=8 Hz,1H),7.72(d,J=7.6 Hz,1H),8.0(m,3H),11.7(s,1H);C2017ClFOでのHRMS M+予測値436.1152、実測値436.1153(20%CHOH/80%CHClでR=0.4)。
(Z/E)−N−((2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチルアミノ)(4−(トリフルオロメチル)フェニルアミノ)メチレン)−3−クロロベンズアミド(III−25):H NMR(400 MHz,DMSO,80℃):δ 2.9(t,J=6.8 Hz,2H),3.74(d,J=5.2 Hz,2H),6.9(s,1H),7.43(t,J=8 Hz,1H),7.5(m,1H),7.56(s,1H),7.7(s,4H),7.98(m,2H),11.7(s,1H);C2017ClFOでのHRMS m/z予測値435.1074、実測値435.1087(20%CHOH/80%CHClでR=0.4)。
(Z/E)−N−((2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチルアミノ)(2−エチルフェニルアミノ)メチレン)−3−クロロベンズアミド(III−41):δ 2.9(q,J=7 Hz,2H),3.2(t,J=7 Hz,2H),4.05(t,J=7 Hz,2H),7.1(s,1H),7.42(d,J=7.5 Hz,1H),7.54(m,2H),7.6−7.7(m,3H),7.77(s,1H),8.4(m,2H),17.45(t,J=6 Hz,3H);C2122ClNOでのHRMS M+予測値396.1591、実測値396.1593(20%CHOH/80%CHClでR=0.6)。
(Z/E)−N−((2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチルアミノ)(3−エチルフェニルアミノ)メチレン)−3−クロロベンズアミド(III−42):H NMR(400 MHz,d8−トルエン,50℃):δ 1.08(t,J=7.2 Hz,3H),2.43(d,J=7.2 Hz,2H),2.5(t,J=6.4 Hz,2H),3.6(m,2H),3.82(m,2H),6.13(s,1H),6.81(m,2H),7.05(m,4H),7.2(d,J=8 Hz,1H),8.1(d,J=7.2 Hz,1H),8.69(s,1H);C2122ClNOでのHRMS M+予測値396.1591、実測値396.1589(20%CHOH/80%CHClでR=0.6)。
(Z/E)−N−((2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチルアミノ)(4−エチルフェニルアミノ)メチレン)−3−クロロベンズアミド(III−43):H NMR(400 MHz,d8−トルエン,50℃):δ 1.05(t,J=7.6 Hz,3H),2.4(q,J=7.6 Hz,2H),2.6(t,J=6.4 Hz,2H),3.6(m,2H),6.43(s,1H),6.95(m,5H),7.1(s,1H),7.18(dd,J=1.2 Hz,8 Hz,1H),8.31(d,J=8 Hz,1H),8.58(s,1H);C2122ClNOでのHRMS M+予測値396.1591、実測値396.1591(20%CHOH/80%CHClでR=0.6)。
(Z/E)−N−((2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチルアミノ)(ビフェニル−4−イルアミノ)メチレン)−3−クロロベンズアミド(III−7):H NMR(400 MHz,d8−トルエン,80℃):δ 2.52(t,J=6 Hz,2H),3.65(s,2H),6.04(s,1H),6.6(s,1H),7.1(m,4H),7.2(m,4H),7.45(m,3H),8.37(1H,d,J=7.6,1H),8.65(s,1H);C2522ClNOでのHRMS M+予測値444.1591、実測値444.1594(9:1CHCl/CHOHでR=0.3)。
(Z/E)−N−((2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチルアミノ)(ビフェニル−3−イルアミノ)メチレン)−3−クロロベンズアミド(III−6):H NMR(400 MHz,d8−トルエン,80℃):δ 2.55(t,J=6 Hz,2H),3.65(m,2H),6.1(s,1H),6.76(s,1H),7.05(m,2H),7.13(d,J=7.2 Hz,2H),7.2(t,J=8 Hz,3H),7.35(d,J=8 Hz,2H),7.4(d,J=8 Hz,2H),8.37(d,J=8 Hz,1H),8.65(s,1H);C2522ClNOでのHRMS M+予測値444.1591、実測値444.1593。
(Z/E)−N−((2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチルアミノ)(2,6−ジエチルフェニルアミノ)メチレン)−3−クロロベンズアミド(III−44):H NMR(500 MHz,(CDCO):δ 1.15(t,J=7.5 Hz,6H),2.6(m,4H),2.82(t,J=6.5 Hz,2H),3.78(q,J=7 Hz,2H),6.5(broad s,1H),6.85(s,1H),7.21(d,J=7.5 Hz,2H),7.29(m,1H),7.38(s,1H),7.46(m,1H),7.5(m,1H),8.25(m,1H),8.31(t,J=1.5 Hz,1H),11.8(broad s,1H);C2326ClNOでのHRMS M+予測値424.1904、実測値424.1895(20%CHOH/80%CHClでR=0.65);syn(0.7x Bz−423)、ハイドロ(0.8x Bz−423)、ラモス細胞死(2.5x Bz−423)。
(Z/E)−N−((2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチルアミノ)(ナフタレン−2−イルアミノ)メチレン)−3−クロロベンズアミド(III−26):H NMR(400 MHz,d8−トルエン,80℃):δ 2.55(t,J=6 Hz,2H),3.63(s,2H),6.2(s,1H),6.77(s,1H),7.03(t,J=8 Hz,1H),7.1−7.28(m,4H),7.55(m,4H),8.35(t,J=7.2 Hz,1H),8.63(s,1H);C2320ClNOでのHRMS M+予測値418.1432、実測値418.1423。
(Z/E)−N−((2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチルアミノ)(ナフタレン−1−イルアミノ)メチレン)−3−クロロベンズアミド(III−27):H NMR(400 MHz,d6−DMSO,80℃):δ 2.86(m,2H),3.71(d,J=5.6 Hz,2H),6.8(s,1H),7.44(m,2H),7.5(d,J=7.2 Hz,2H),7.55(m,3H),7.9(d,J=8 Hz,2H),8.0(m,3H),11.6(s,1H);C2320ClNOでのHRMS M+予測値418.1435、実測値418.1429。
(Z/E)−N−((2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチルアミノ)(1H−インドール−7−イルアミノ)メチレン)−3−クロロベンズアミド(V−4):H NMR(500 MHz,(CDCO):δ 2.85(m,2H),3.83(t,J=5.5 Hz,2H),6.45(s,1H),6.54(m,1H),7.05(m,3H),7.45(m,2H),7.55(m,2H),8.05(m,2H),12.2(s,1H);C2119ClNOでのHRMS M+予測値407.1387、実測値407.1382(9:1CHCl/CHOHでR=0.4)。
(Z/E)−N−((2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチルアミノ)(1H−インドール−6−イルアミノ)メチレン)−3−クロロベンズアミド(V−3):H NMR(500 MHz,エタノール,50℃):δ 3.2(t,J=7 Hz,2H),7.03(t,J=7 Hz,2H),6.73(d,J=2.5 Hz,1H),7.1(m,2H),7.54(d,J=3 Hz,1H),7.57(s,1H),7.63(t,J=7.5 Hz,1H),7.7(d,J=7.5 Hz,1H),7.75(s,1H),7.84(d,J=8 Hz,1H),8.4(d,J=7 Hz,1H),8.48(s,1H);C1918ClNOでのHRMS M+予測値407.1387、実測値407.1386(9:1CHCl/CHOHでR=0.3)。
(Z/E)−N−((2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチルアミノ)(1H−インドール−5−イルアミノ)メチレン)−3−クロロベンズアミド(V−2):H NMR(500 MHz,エタノール,50℃):δ 3.11(t,J=7 Hz,2H),3.95(t,J=7 Hz,2H),6.65(d,J=3 Hz,1H),7.03(s,1H),7.13(d,J=6.5 Hz,1H),7.47(d,J=3 Hz,1H),7.65(m,5H),8.33(d,J=6 Hz,1H),8.43(s,1H);C1918ClNOでのHRMS M+予測値407.1387、実測値407.1392(9:1CHCl/CHOHでR=0.3)。
(Z/E)−N−((2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチルアミノ)(1H−インドール−4−イルアミノ)メチレン)−3−クロロベンズアミド(V−1):H NMR(500 MHz,エタノール,50℃):δ 3.1(t,J=7 Hz,2H),3.98(t,J=7 Hz,2H),6.6(d,J=3.5 Hz,1H),6.95(s,1H),7.05(d,J=7.5 Hz,1H),7.29(t,J=8 Hz,1H),7.42(d,J=3.5 Hz,1H),7.55(m,2H),7.6(d,J=8 Hz,1H),7.65(s,1H),8.34(m,1H),8.43(s,1H);HRMS M+予測値407.1387、実測値407.1386(9:1CHCl/CHOHでR=0.2)。
(Z/E)−N−((2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチルアミノ)(2’−メトキシビフェニル−4−イルアミノ)メチレン)−3−クロロベンズアミド(III−33):H NMR(400 MHz,d6−DMSO,80℃):δ 2.9(t,J=6.8 Hz,2H),3.75(q,J=6.8 Hz,2H),3.8(s,3H),6.89(s,1H),7.05(m,1H),7.12(d,J=8 Hz,1H),7.24(m,2H),7.43(t,J=8 Hz,3H),7.52(m,4H),8.01(d,J=7.6 Hz,1H),8.06(s,1H),11.7(s,1H);C2624ClNでのHRMS m/z予測値473.1618、実測値473.1610。
(Z/E)−N−((2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチルアミノ)(3’−メトキシビフェニル−4−イルアミノ)メチレン)−3−クロロベンズアミド(III−34):H NMR(400 MHz,d6−DMSO,80℃):δ 2.9(t,J=6.8 Hz,2H),3.74(q,J=6.8 Hz,2H),3.85(s,3H),6.89(s,1H),6.94(dd,J=2 Hz,8 Hz,1H),7.2(t,J=2 Hz,1H),7.25(m,1H),7.4(m,2H),7.5(m,3H),7.54(s,1H),7.68(m,2H),8.01(d,J=7.6 Hz,1H),8.05(s,1H),11.7(s,1H);C2624ClNでのHRMS m/z予測値473.1618、実測値473.1622。
(Z/E)−N−((2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチルアミノ)(4’−メトキシビフェニル−4−イルアミノ)メチレン)−3−クロロベンズアミド(III−35):H NMR(400 MHz,d6−DMSO,80℃):δ 2.9(t,J=6.8 Hz,2H),3.73(q,J=6.8 Hz,2H),3.82(s,3H),6.88(s,1H),7.05(m,2H),7.5(m,5H),7.62(td,J=2.4 Hz,6.4 Hz,4H),8.01(d,J=8 Hz,1H),8.05(s,1H),11.68(s,1H);C2624ClNでのHRMS M+予測値474.1697、実測値474.1696(9:1CHCl/CHOHでR=0.1〜0.4)。
(Z/E)−N−((2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチルアミノ)(3’−クロロビフェニル−4−イルアミノ)メチレン)−3−クロロベンズアミド(III−28):H NMR(400 MHz,d6−DMSO,80℃):δ 2.89(t,J=6.4 Hz,2H),3.74(q,J=6.4 Hz,2H),6.89(s,1H),7.4−7.56(m,7H),7.65(m,1H),7.71(m,3H),8.01(d,J=7.6 Hz,1H),8.04(s,1H),11.68(s,1H);C2521ClOでのHRMS m/z予測値477.1123、実測値477.1124(9:1CHCl/CHOHでR=0.45)。
(Z/E)−N−((2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチルアミノ)(4’−クロロビフェニル−4−イルアミノ)メチレン)−3−クロロベンズアミド(III−29):H NMR(400 MHz,d6−DMSO,80℃):δ 2.9(t,J=6.8 Hz,2H),3.74(q,J=6.8 Hz,2H),6.89(s,1H),7.42(t,J=8 Hz,1H),7.52(m,6H),7.7(m,4H),8.0(m,2H),11.7(s,1H);C2521ClOでのHRMS M+予測値478.1201、実測値478.1189(9:1CHCl/CHOHでR=0.35)。
(Z/E)−N−((2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチルアミノ)(3’−シアノビフェニル−4−イルアミノ)メチレン)−3−クロロベンズアミド(III−45):H NMR(400 MHz,d6−DMSO,80℃):δ 2.9(t,J=6.8 Hz,2H),3.75(q,J=6 Hz,2H),6.9(s,1H),7.45(t,J=8 Hz,1H),7.5−7.6(m,4H),7.67(t,J=8 Hz,1H),7.78(m,3H),8.01(m,3H),8.12(s,1H),11.7(s,1H);C2621ClNOでのHRMS M+予測値469.1544、実測値469.1534(9:1CHCl/CHOHでR=0.2〜0.3)。
(Z/E)−N−((2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチルアミノ)(4’−シアノビフェニル−4−イルアミノ)メチレン)−3−クロロベンズアミド(III−21):H NMR(400 MHz,d6−DMSO,80℃):δ 2.9(t,J=6.8 Hz,2H),3.75(s,2H),6.9(s,1H),7.42(t,J=7.6 Hz,1H),7.5(dt,J=1.2 Hz,8 Hz,1H),7.58(m,3H),7.76(d,J=8.4 Hz,2H),7.88(m,4H),8.01(d,J=7.6 Hz,1H),8.05(s,1H),11.7(s,1H);C2621ClNOでのHRMS M+予測値469.1544、実測値469.1537(9:1CHCl/CHOHでR=0.2〜0.3)。
(Z/E)−N−((2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチルアミノ)(3’−メチルビフェニル−4−イルアミノ)メチレン)−3−クロロベンズアミド(III−31):H−NMR(400 MHz,DMSO−d6,80℃) δ 2.39(s,3H),2.88(t,J=6.6 Hz,2H),3.73(m,2H),6.88(br s,1H),7.17(d,J=7.2 Hz,1H),7.34(t,J=7.6 Hz,1H),7.40−7.53(m,7H),7.64−7.67(m,2H),8.00(d,J=7.6,1H),8.04(s,1H)。
(Z/E)−N−((2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチルアミノ)(4’−メチルビフェニル−4−イルアミノ)メチレン)−3−クロロベンズアミド(III−32):H NMR(400 MHz,d6−DMSO,80℃):δ 2.36(s,3H),2.89(t,J=6.4 Hz,2H),3.75(q,J=6.4 Hz,2H),6.89(s,1H),7.28(d,J=7.6 Hz,2H),7.4−7.53(m,4H),7.55(m,3H),7.66(m,2H),8.01(d,J=7.6 Hz,1H),8.05(s,1H),11.7(s,1H);C2624ClNOでのHRMS m/z予測値457.1669、実測値457.1671(9:1CHCl/CHOHでR=0.4)。
(Z/E)−N−((2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチルアミノ)(ビフェニル−3−イルアミノ)メチレン)−4−クロロベンズアミド(VI−14):H NMR(400 MHz,d6−DMSO,80℃):δ 2.89(t,J=6.8 Hz,2H),3.75(q,J=6.4 Hz,2H),6.87(s,1H),7.36−7.5(m,9H),7.67(m,2H),7.74(s,1H),8.05(d,J=8 Hz,2H),11.66(s,1H);C2522ClNOでのHRMS M+予測値444.1591、実測値444.1593。
(Z/E)−N−((2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチルアミノ)(ビフェニル−3−イルアミノ)メチレン)−4−メチルベンズアミド(VI−1):H NMR(400 MHz,d6−DMSO,80℃):δ 2.32(s,3H),2.9(t,J=6.8 Hz,2H),3.75(q,J=6.8 Hz,2H),6.87(s,1H),7.15(d,J=8 Hz,2H),7.36−7.5(m,7H),7.67(m,2H),7.78(s,1H),7.98(d,J=7.6 Hz,2H),11.66(s,1H);C2625OでのHRMS M+予測値424.2137、実測値424.2132。
(Z/E)−N−((2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチルアミノ)(ビフェニル−3−イルアミノ)メチレン)−3−メチルベンズアミド(VI−2):H NMR(400 MHz,d6−DMSO,80℃):δ 2.2(s,3H),2.85(t,J=6.8 Hz,2H),3.68(q,J=6.4 Hz,2H),6.82(s,1H),7.19(m,2H),7.3−7.45(m,7H),7.63(m,2H),7.8(m,3H),11.6(s,1H);C2625OでのHRMS M+予測値424.2137、実測値424.2127。
(Z/E)−N−((2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチルアミノ)(ビフェニル−3−イルアミノ)メチレン)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(VI−3):H NMR(400 MHz,d8−トルエン,80℃):δ 2.55(t,J=6 Hz,2H),3.65(s,2H),6.16(s,1H),6.7(s,1H),7.05−7.25(m,7H),7.45(m,4H),8.58(d,J=7.6 Hz,,1H),8.92(s,1H);C2622OでのHRMS m/z予測値477.1776、実測値477.1779。
(Z/E)−N−((2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチルアミノ)(ビフェニル−3−イルアミノ)メチレン)−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(VI−4):H NMR(400 MHz,d6−DMSO,80℃):δ 2.9(t,J=6.4 Hz,2H),3.75(m,2H),6.89(s,1H),7.36−7.52(m,7H),7.7(m,5H),8.23(d,J=7.6 Hz,2H),11.7(s,1H);C2622OでのHRMS m/z予測値477.1776、実測値477.1784。
(Z/E)−N−((2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチルアミノ)(ビフェニル−3−イルアミノ)メチレン)−3−シアノベンズアミド(VI−5):H NMR(400 MHz,d6−DMSO,80℃):δ 2.9(t,J=6.4 Hz,2H),3.75(q,J=6.4 Hz,2H),6.88(s,1H),7.38−7.52(m,7H),7.6(t,J=8 Hz,1H),7.67(m,2H),7.72(s,1H),7.88(d,J=8 Hz,1H),8.35(m,2H),11.67(s,1H);C2622OでのHRMS m/z予測値434.1855、実測値434.1855。
(Z/E)−N−((2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチルアミノ)(ビフェニル−3−イルアミノ)メチレン)−4−シアノベンズアミド(VI−6):H NMR(400 MHz,d6−DMSO,80℃):δ 2.89(t,J=6.8 Hz,2H),3.75(q,J=6.8 Hz,2H),6.88(s,1H),7.36−7.49(m,7H),7.67(m,2H),7.73(s,1H),7.79(d,J=8 Hz,2H),8.19(d,J=8 Hz,2H),11.68(s,1H);C2622OでのHRMS m/z予測値434.1855、実測値434.1855。
(Z/E)−N−((2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチルアミノ)(ビフェニル−3−イルアミノ)メチレン)−3−フルオロベンズアミド(VI−7):H NMR(400 MHz,d6−DMSO,80℃):δ 2.9(t,J=6.8 Hz,2H),3.75(q,J=6.8 Hz,2H),6.88(s,1H),7.25(td,J=2.8 Hz,8 Hz,1H),7.4−7.5(m,8H),7.67(m,2H),7.75(m,2H),7.9(d,J=7.6 Hz,1H),11.67(s,1H);C2522FNOでのHRMS m/z予測値427.1808、実測値427.1807(9:1CHCl/CHOHでR=0.45)。
(Z/E)−N−((2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチルアミノ)(ビフェニル−3−イルアミノ)メチレン)−4−フルオロベンズアミド(VI−8):H NMR(400 MHz,d6−DMSO,80℃):δ 2.9(t,J=6.8 Hz,2H),3.75(q,J=6.8 Hz,2H),6.87(s,1H),7.15(t,J=8.8 Hz,1H),7.4(m,2H),7.48(m,5H),7.68(m,2H),7.75(s,1H),8.12(m,2H),11.65(s,1H);C2522FNOでのHRMS m/z予測値427.1808、実測値427.1820。
(Z/E)−N−((2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチルアミノ)(ビフェニル−3−イルアミノ)メチレン)−3,4−ジクロロベンズアミド(VI−9):H NMR(400 MHz,d6−DMSO,80℃):δ 2.88(t,J=6.8 Hz,2H),3.74(q,J=6.8 Hz,2H),6.88(s,1H),7.39(m,2H),7.47(m,5H),7.60(d,J=8.4 Hz,1H),7.67(m,2H),7.73(s,1H),7.97(d,J=7.2 Hz,1H),8.16(s,1H),11.68(s,1H);C2521ClOでのHRMS m/z予測値477.1123、実測値477.1130(9:1CHCl/CHOHでR=0.45)。
(Z/E)−N−((2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチルアミノ)(ビフェニル−3−イルアミノ)メチレン)−3−ブロモベンズアミド(VI−10):H NMR(400 MHz,d6−DMSO,80℃):δ 2.9(t,J=6.8 Hz,2H),3.75(q,J=6.8 Hz,2H),6.88(s,1H),7.4(m,8H),7.63(d,J=8 Hz,1H),7.65(m,2H),7.75(s,1H),8.03(d,J=8 Hz,1H),8.18(s,1H),11.67(s,1H);C2522BrNOでのHRMS m/z予測値487.1007、実測値487.0997。
(Z/E)−N−((2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチルアミノ)(ビフェニル−3−イルアミノ)メチレン)−4−ブロモベンズアミド(VI−11):H NMR(400 MHz,d6−DMSO,80℃):δ 2.9(t,J=6.8 Hz,2H),3.75(q,J=6.8 Hz,2H),6.88(s,1H),7.4(m,2H),7.48(m,5H),7.55(d,J=8.4 Hz,2H),7.67(d,J=7.6 Hz,2H),7.74(s,1H),8.0(d,J=8.4 Hz,2H),11.7(s,1H);C2522BrNOでのHRMS m/z予測値487.1007、実測値487.0995。
(Z/E)−N−((2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチルアミノ)(ビフェニル−3−イルアミノ)メチレン)−3−ニトロベンズアミド(VI−12):H NMR(400 MHz,d8−トルエン,80℃):δ 2.55(t,J=6.4 Hz,2H),3.67(s,2H),6.14(s,1H),6.66(s,1H),7.0(t,J=8 Hz,2H),7.2(m,5H),7.42(m,3H),7.92(dd,J=1.2 Hz,8 Hz,1H),8.58(d,J=8 Hz,1H),9.33(s,1H);C2522でのHRMS m/z予測値454.1753、実測値454.1751。
(Z/E)−N−((2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチルアミノ)(ビフェニル−3−イルアミノ)メチレン)−4−ニトロベンズアミド(VI−13):H NMR(400 MHz,d6−DMSO,80℃):δ 2.7(m,2H),3.75(q,J=6.8 Hz,2H),6.89(broad s,1H),7.4−7.5(m,7H),7.68(m,2H),7.74(s,1H),8.18(d,J=8.8 Hz,2H),8.25(d,J=8.4 Hz,2H),11.67(s,1H);C2522でのHRMS m/z予測値454.1753、実測値454.1758。
(Z/E)−N−((2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチルアミノ)(ビフェニル−4−イルアミノ)メチレン)−4−クロロベンズアミド(II−1):H NMR(400 MHz,d6−DMSO,80℃):δ 2.9(t,J=6.8 Hz,2H),3.75(q,J=6.8 Hz,2H),6.89(s,1H),7.37(m,1H),7.5(m,7H),7.67(m,4H),8.08(d,J=8.4 Hz,2H),11.7(s,1H);C2522ClNOでのHRMS M+予測値444.1591、実測値444.1590(9:1CHCl/CHOHでR=0.4)。
(Z/E)−N−((2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチルアミノ)(ビフェニル−4−イルアミノ)メチレン)−3−メチルベンズアミド(II−2):H NMR(400 MHz,DMSO,80℃):δ 2.19(s,3H),2.9(t,J=6.8 Hz,2H),3.75(t,J=6.8 Hz,2H),6.89(s,1H),7.28(m,2H),7.35(t,J=7.6 Hz,1H),7.46−7.56(m,5H),7.69(d,J=8.4 Hz,4H),7.91(m,2H),11.7(s,1H);C2625OでのHRMS M+予測値424.2137、実測値424.2135(9:1CHCl/CHOHでR=0.4)。
(Z/E)−N−((2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチルアミノ)(ビフェニル−4−イルアミノ)メチレン)−4−メチルベンズアミド(II−3):H NMR(400 MHz,d6−DMSO,80℃):δ 2.35(s,3H),2.88(t,J=6.8 Hz,2H),3.73(q,J=6.8 Hz,2H),6.88(s,1H),7.2(d,J=7.6 Hz,2H),7.35(t,J=7.6 Hz,1H),7.5(m,5H),7.67(m,4H),7.99(d,J=7.2 Hz,2H),11.69(s,1H);C2625OでのHRMS M+予測値424.2137、実測値424.2121(9:1CHCl/CHOHでR=0.4)。
(Z/E)−N−((2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチルアミノ)(ビフェニル−4−イルアミノ)メチレン)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(II−4):H NMR(400 MHz,d6−DMSO,80℃):δ 2.9(t,J=6.8 Hz,2H),3.75(q,J=6.4 Hz,2H),6.89(s,1H),7.36(t,J=6.8 Hz,1H),7.5(m,5H),7.66(m,5H),7.8(d,J=7.6 Hz,1H),8.32(d,J=7.6 Hz,1H),8.37(s,1H),11.7(s,1H);C2622OでのHRMS M+予測値478.1855、実測値478.1852。
(Z/E)−N−((2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチルアミノ)(ビフェニル−4−イルアミノ)メチレン)−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(II−5):H NMR(400 MHz,d6−DMSO,80℃):δ 2.9(t,J=6.4 Hz,2H),3.75(d,J=4.8 Hz,2H),6.9(s,1H),7.38(m,1H),7.5(m,5H),7.7(m,4H),7.75(d,J=8 Hz,2H),8.25(d,J=8 Hz,2H),11.69(s,1H);HRMS M+予測値477.1776、実測値477.1786。
(Z/E)−N−((2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチルアミノ)(ビフェニル−4−イルアミノ)メチレン)−3−シアノベンズアミド(II−6):H NMR(400 MHz,d6−DMSO,80℃):δ 2.9(t,J=6.8 Hz,2H),3.75(q,J=6.8 Hz,2H),6.9(s,1H),7.47(t,J=7.2 Hz,1H),7.5(m,5H),7.63(t,J=8 Hz,1H),7.7(m,4H),7.88(d,J=7.6 Hz,1H),8.36(m,2H),11.7(s,1H);C2622OでのHRMS M+予測値435.1933、実測値435.1930。
(Z/E)−N−((2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチルアミノ)(ビフェニル−4−イルアミノ)メチレン)−4−シアノベンズアミド(II−7):H NMR(400 MHz,d6−DMSO,80℃):δ 2.9(t,J=6.4 Hz,2H),3.75(q,J=6.4 Hz,2H),6.9(s,1H),7.38(m,1H),7.7(m,5H),7.7(d,J=8.4 Hz,4H),7.85(d,J=7.2 Hz,2H),8.2(d,J=8 Hz,2H),11.7(s,1H);C2622OでのHRMS M+予測値434.1855、実測値434.1851。
(Z/E)−N−((2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチルアミノ)(ビフェニル−4−イルアミノ)メチレン)−3−フルオロベンズアミド(II−8):H NMR(400 MHz,d6−DMSO,80℃):δ 2.89(t,J=6.8 Hz,2H),3.74(q,J=6.4 Hz,2H),6.89(s,1H),7.27(td,J=2.8,8.8 Hz,1H),7.36(t,J=7.6 Hz,1H),7.42−7.54(m,6H),7.59(m,4H),7.76(d,J=10.4 Hz,1H),7.91(d,J=7.2 Hz,1H),11.69(s,1H);C2522FNOでのHRMS M+予測値427.1808、実測値427.1811。
(Z/E)−N−((2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチルアミノ)(ビフェニル−4−イルアミノ)メチレン)−4−フルオロベンズアミド(II−9):H NMR(400 MHz,d6−DMSO,80℃):δ 2.9(t,J=6.8 Hz,2H),3.73(s,2H),6.89(s,1H),7.2(t,J=8.8 Hz,2H),7.35(t,J=7.2 Hz,1H),7.5(m,5H),7.68(d,J=8.4 Hz,4H),8.15(q,J=6 Hz,2H),11.7(s,1H);C2522FNOでのHRMS M+予測値427.1808、実測値427.1816。
(Z/E)−N−((2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチルアミノ)(ビフェニル−4−イルアミノ)メチレン)−3,4−ジクロロベンズアミド(II−16):H NMR(400 MHz,d6−DMSO,80℃):δ 2.89(t,J=6.8 Hz,2H),3.74(q,J=6 Hz,2H),6.89(s,1H),7.36(td,J=1.2,7.2 Hz,1H),7.45−7.5(m,4H),7.55(s,1H),7.62−7.7(m,5H),8.0(d,J=8.4 Hz,1H),8.19(s,1H),11.7(s,1H);C2521ClOでのHRMS m/z予測値477.1123、実測値477.1124(9:1CHCl/CHOHでR=0.45)。
(Z/E)−N−((2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチルアミノ)(ビフェニル−4−イルアミノ)メチレン)−3−ブロモベンズアミド(II−10):H NMR(400 MHz,d6−DMSO,80℃):δ 2.9(t,J=6.4 Hz,2H),3.74(q,J=6.4 Hz,2H),6.89(s,1H),7.38(m,2H),7.5(m,5H),7.6−7.7(m,5H),8.05(d,J=7.6 Hz,1H),8.21(s,1H),11.7(s,1H);C2522BrNOでのHRMS M+予測値488.1086、実測値488.1084。
(Z/E)−N−((2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチルアミノ)(ビフェニル−4−イルアミノ)メチレン)−4−ブロモベンズアミド(II−11):H NMR(400 MHz,d6−DMSO,80℃):δ 2.88(t,J=6.8 Hz,2H),3.75(q,J=6.4 Hz,2H),6.88(s,1HHH),7.37(m,1H),7.5(m,5H),7.6(m,2H),7.68(d,J=8.4 Hz,4H),8.0(d,J=8.4 Hz,2H),11.7(s,1H);C2522BrNOでのHRMS M+予測値487.1007、実測値487.0994。
(Z/E)−N−((2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチルアミノ)(ビフェニル−4−イルアミノ)メチレン)−3−ニトロベンズアミド(II−12):H NMR(400 MHz,d6−DMSO,80℃):δ 2.9(t,J=6.4 Hz,2H),3.75(q,J=6.4 Hz,2H),6.9(s,1H),7.35(t,J=7.6 Hz,1H),7.5(m,5H),7.7(m,5H),8.3(d,J=8.4 Hz,1H),8.45(d,J=7.6 Hz,1H),8.8(s,1H),11.7(s,1H);C2522でのHRMS m/z予測値454.1753、実測値454.1763。
(Z/E)−N−((2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチルアミノ)(ビフェニル−4−イルアミノ)メチレン)−4−ニトロベンズアミド(II−13):H NMR(400 MHz,d6−DMSO,80℃):δ 2.9(d,J=7.2 Hz,2H),3.75(q,J=6.4 Hz,2H),6.9(s,1H),7.36(m,1H),7.54(m,5H),7.7(m,4H),8.25(q,J=8.8 Hz,4H),11.7(s,1H);C2522でのHRMS m/z予測値454.1753、実測値454.1751。
(Z/E)−N−((2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチルアミノ)(ビフェニル−4−イルアミノ)メチレン)−1−ナフトアミド(II−14):H NMR(500 MHz,エタノール,50℃):δ 3.23(m,2H),4.05(t,J=7 Hz,2H),7.13(s,1H),7.5−7.75(m,8H),7.78(s,1H),7.85(m,4H),8.1(m,1H),8.15(d,J=8 Hz,1H),8.3(s,1H),9.1(s,1H);C2925OでのHRMS M+予測値460.2137、実測値460.2130(20%CHOH/80%CHClでR=0.5)。
(Z/E)−N−((2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチルアミノ)(ビフェニル−4−イルアミノ)メチレン)−2−ナフトアミド(II−15):H NMR(500 MHz,d6−アセトン):δ 3.0(broad s,2H),3.95(m,2H),7.05(broad s, 1H),7.38−8.05(m,15H),8.4(m,1H),8.9(m,1H),12.45(broad s,1H);C2925OでのHRMS M+予測値460.2137、実測値460.2136(20%CHOH/80%CHClでR=0.55)。
(Z/E)−N−((2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチルアミノ)(ビフェニル−4−イルアミノ)メチレン)−2−クロロイソニコチンアミド(VII−1):H NMR(500 MHz,d6−アセトン):δ 3.02(t,J=6 Hz,2H),4.02(m,2H),7.05(s,1H),7.13(d,J=8.5 Hz,1H),7.4(t,J=7.5 Hz,1H),7.5(m,4H),7.67(m,3H),8.1(dd,J=2 Hz,J=8.75 Hz,1H),8.22(d,J=7.5 Hz,1H),8.26(d,J=1.5 Hz,1H),8.51(d,J=7.5 Hz,1H),10.65(s,1H),11.25(broad s,1H),13.34(s,1H);C2421ClNOでのHRMS [M+1]予測値445.1544、実測値445.1540。
(Z/E)−N−((2−(1H−イミダゾール−1−イル)エチルアミノ)(ビフェニル−4−イルアミノ)メチレン)−3−クロロベンズアミド(IV−2):H NMR(400 MHz,d6−DMSO,80℃):δ 3.82(q,J=6 Hz,2H),7.28(t,J=6 Hz,2H),6.9(s,1H),7.18(s,1H),7.36−7.54(m,7H),7.62(s,1H),7.7(m,4H),8.03(m,2H);C2522ClNOでのHRMS m/z予測値443.1513、実測値443.1514(9:1CHCl/CHOHでR=0.7)。
(Z/E)−N−((2−(1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)エチルアミノ)(ビフェニル−4−イルアミノ)メチレン)−3−クロロベンズアミド(IV−3):H NMR(500 MHz,d6−アセトン):δ 3.01(s,2H),4.01(s,2H),6.95(broad s,1H),7.47(m,6H),7.67(m,5H),8.27(m,2H),12.2(broad s,1H);C2421ClNOでのMS(公称)M+H+予測値445.1、実測値445.1。
(Z/E)−N−((2−(1H−ピラゾール−4−イル)エチルアミノ)(ビフェニル−4−イルアミノ)メチレン)−3−クロロベンズアミド(IV−4):H NMR(400 MHz,d6−DMSO,80℃):δ 2.85(t,J=7.2 Hz,2H),3.65(q,J=6.8 Hz,2H),7.34−7.7(m,13H),8.0(d,J=7.6 Hz,1H),8.05(s,1H),12.4(broad s,1H);C2522ClNOでのHRMS m/z予測値443.1513、実測値443.1504(9:1CHCl/CHOHでR=0.7)。
(Z/E)−N−((ビフェニル−4−イルアミノ)(2−(2−オキソイミダゾリジン−1−イル)エチルアミノ)メチレン)−3−クロロベンズアミド(IV−7):H NMR(400 MHz,d6−DMSO,80℃):δ 3.24(t,J=7.8 Hz,2H),3.35(t,J=6 Hz,2H),3.45(t,J=7.8 Hz,2H),3.6(q,J=6 Hz,2H),6.13(s,1H),7.35(t,J=7.2 Hz,1H),7.42−7.54(m,6H),7.7(t,J=7.6 Hz,4H),8.05(d,J=8 Hz,1H),8.08(s,1H);C2524ClNでのHRMS m/z予測値461.1618、実測値461.1610(10%CHOH/90%CHClでR=0.75)。
(R,Z/E)−N−((1−(1H−イミダゾール−4−イル)プロパン−2−イルアミノ)(ビフェニル−4−イルアミノ)メチレン)−3−クロロベンズアミド(IV−6):H NMR(400 MHz,d6−DMSO,80℃):δ 1.27(d,J=6.4 Hz,3H),2.83(d,J=6 Hz,2H),4.49(m,1H),6.87(s,1H),7.36(t,J=7.6 Hz,1H),7.4−7.54(m,7H),7.69(m,4H),8.01(d,J=7.6 Hz,1H),8.05(s,1H),11.7(s,1H);C2624ClNOでのHRMS m/z予測値457.1669、実測値457.1686(9:1CHCl/CHOHでR=0.45);[α]=+36.9(c=12.5mg/1mL CHCl)。
(S,Z/E)−N−((1−(1H−イミダゾール−4−イル)プロパン−2−イルアミノ)(ビフェニル−4−イルアミノ)メチレン)−3−クロロベンズアミド(IV−5):H NMR(400 MHz,d6−DMSO,80℃):δ 1.27(d,J=6.4 Hz,3H),2.83(d,J=6 Hz,2H),4.49(m,1H),6.87(s,1H),7.35(t,J=7.6 Hz,1H),7.4−7.54(m,7H),7.69(m,4H),8.01(d,J=7.6 Hz,1H),8.05(s,1H),11.7(s,1H);C2624ClNOでのHRMS M+予測値457.1669、実測値457.1680(9:1CHCl/CHOHでR=0.45);[α]=−27.6(c=10.4mg/1mL CHCl)。
(Z/E)−N−((1H−インドール−4−イルアミノ)(ビフェニル−4−イルアミノ)メチレン)−3−クロロベンズアミド(IV−1):H NMR(400 MHz,d6−DMSO,80℃):δ 6.49(s,1H),7.15(m,2H),7.38(m,3H),7.46(m,3H),7.53(d,J=8 Hz,1H),7.6−7.7(m,6H),8.01(d,J=7.6 Hz,1H),8.05(s,1H),9.26(s,1H),11.2(s,1H),11.6(s,1H);13C NMR(125 MHz,(CDCO):δ 99.9,111.4,116.4,122.8,124.7,124.8,126.6,127.4,127.6,127.9,128.3,128.5,129.7,129.9,130.4,131.7,134.3,137.9,138.3,138.5,141.2,141.8,158.3,176.4;C2821ClNOでのHRMS m/z予測値464.1404、実測値464.1408(50%酢酸エチル/50%ヘキサンでR=0.6)。
(Z/E)−N−((1H−インドール−5−イルアミノ)(ビフェニル−4−イルアミノ)メチレン)−3−クロロベンズアミド(IV−8):H NMR(400 MHz,d6−DMSO,80℃):δ 6.48(s,1H),7.15(d,J=8.4 Hz,1H),7.35(m,2H),7.45(m,4H),7.52(d,J=7.6 Hz,1H),7.56−7.7(m,7H),8.0(d,J=7.6 Hz,1H),8.04(s,1H),9.37(s,1H),11.02(s,1H),11.13(s,1H);C2821ClNOでのHRMS m/z予測値464.1404、実測値464.1407(50%酢酸エチル/50%ヘキサンでR=0.6)。
実施例2
以下に示す合成スキームを用いて、エナンチオマー的に純粋な1−(1H−イミダゾール−4−イル)プロパン−2−アミンを調製可能である。別の合成手法については、Elz,et al.,1989 Eur.J.Med.Chem.259〜262 and Tet Lett.30,1989,7313を参照のこと。
Figure 0005416122
実施例3
ATP合成およびATP加水分解を測定することで、表9に示した化合物のF−ATPase活性を試験した。また、化合物の細胞毒性をラモス細胞で評価した。F−ATPaseによるATP合成および加水分解の阻害と、ラモス細胞での細胞毒性については、K.M.Johnson et al.Chemistry & Biology 2005,12,485〜496に記載されているようにして測定した。
Figure 0005416122
Figure 0005416122
Figure 0005416122
援用
本明細書に引用した各特許文書および科学論文の開示内容全体を、あらゆる目的で援用する。
均等物
本発明は、その主旨または基本的な特徴から逸脱することなく他の特定の形態で実施できるものである。したがって、上記の実施形態は、あらゆる観点から本明細書に記載の本発明を限定するのではなく、単に例示にすぎないものとみなされる。このため、本発明の範囲は、上記の説明ではなく添付の特許請求の範囲によって示されるものであり、請求項と等価の意味および範囲内のあらゆる変更は、本明細書に含まれるものとする。

Claims (22)

  1. 式Iで表される化合物、またはその塩
    Figure 0005416122
    式中、
    は、以下:
    (i)式
    Figure 0005416122
    で表されるイミダゾリドニル(式中、Rは、それぞれについて独立して、水素、またはアルキルを表す);
    ii)1つ以上の環位置で、ハロゲン、アルキル、およびヒドロキシルからなる群より独立して選択される置換基で置換されていてもよい、少なくとも1個の環窒素原子を含有する5〜6員ヘテロアリール;または
    (iii) もしくは
    Figure 0005416122
    のうちの1つであり、
    およびRは、それぞれについて独立して、水素または(C〜C)アルキルを表し、
    は、
    Figure 0005416122
    であり、
    は、それぞれについて独立して、ロゲン、アルキル、ハロアルキル、フェニル、−NOまたは−CNを表し、
    は、それぞれについて独立して、水素、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、CN、−SOアルキルまたは−SON(アルキル)を表し、
    nは、、2、3または4であり、
    mは、それぞれについて独立して、1または2を表し、
    式Iで表される化合物における立体中心での立体化学配置が、R、Sまたはこれらの混合である、化合物。
  2. が、
    Figure 0005416122
    である、請求項1に記載の化合物。

  3. Figure 0005416122
    である、請求項1に記載の化合物。
  4. nが2であり、RおよびRが水素である、請求項1に記載の化合物。

  5. Figure 0005416122
    である、請求項1に記載の化合物。

  6. Figure 0005416122
    であり、Rが、それぞれについて独立して、水素、ハロゲン、アルキル、アルコキシまたは−CNを表す、請求項1に記載の化合物。
  7. が、それぞれについて独立して、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、−NOまたは−CNを表す、請求項1に記載の化合物。
  8. mが1である、請求項1に記載の化合物。

  9. Figure 0005416122
    であり、nが2であり、RおよびRが水素であり、R
    Figure 0005416122
    である、請求項1に記載の化合物。

  10. Figure 0005416122
    であり、nが2であり、RおよびRが水素であり、R
    Figure 0005416122
    であり、Rが、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、−NOまたは−CNであり、mが1である、請求項1に記載の化合物。
  11. 化合物が、
    Figure 0005416122
    のうちの1つである、請求項1に記載の化合物。
  12. が、ピロリル、イミダゾリル、オキサゾリル、トリアゾリル、ピラゾリル、ピリジニル、ピラジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、並びにハロゲン、アルキル、およびヒドロキシルからなる群より選択される1つ以上の置換基で置換されたこれらのいずれかの基からなる群より選択される、請求項1または4〜8のいずれか一項に記載の化合物
  13. 請求項1〜12のいずれか一項に記載の化合物と、薬学的に許容されるキャリアとを含む医薬組成物。
  14. 治療有効量の請求項1に記載の化合物を含む、狼瘡、関節リウマチ、乾癬、移植片対宿主病、骨髄腫、およびリンパ腫からなる群から選択される機能障害を治療するための医薬組成物。

  15. Figure 0005416122
    である、請求項14に記載の医薬組成物。
  16. およびRが、それぞれについて独立して、水素を表す、請求項14に記載の医薬組成物。
  17. nが2であり、mが1である、請求項14に記載の医薬組成物。
  18. およびRが、それぞれについて独立して、水素表し、が2であり、mが1である、請求項14に記載の医薬組成物。
  19. 化合物が
    Figure 0005416122
    のうちの1つである、請求項14に記載の医薬組成物。
  20. 治療有効量の請求項1〜12のいずれか一項に記載の化合物を含む、心血管疾患および癌からなる群から選択される機能障害を治療するための医薬組成物。
  21. 治療有効量の請求項1〜12のいずれか一項に記載の化合物を含む、細菌感染を治療するための医薬組成物。
  22. 有効量の請求項1〜12のいずれか一項に記載の化合物を含む、 −ATPaseを阻害するための医薬組成物
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