JP5415773B2 - 車輪用軸受装置 - Google Patents

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本発明は、自動車等の車両の車輪を支持する車輪用軸受装置、詳しくは、車輪用軸受と等速自在継手とを備え、独立懸架式サスペンションに装着された駆動輪(FF車の前輪、FR車あるいはRR車の後輪、および4WD車の全輪)を懸架装置に対して回転自在に支持する車輪用軸受装置に関するものである。
自動車等の車両のエンジン動力を車輪に伝達する動力伝達装置は、エンジンから車輪へ動力を伝達すると共に、悪路走行時における車両のバウンドや車両の旋回時に生じる車輪からの径方向や軸方向変位、およびモーメント変位を許容する必要があるため、例えば、エンジン側と駆動車輪側との間に介装されるドライブシャフトの一端が摺動型の等速自在継手を介してディファレンシャルに連結され、他端が固定型の等速自在継手を含む車輪用軸受装置を介して駆動輪に連結されている。
この車輪用軸受装置として従来から種々の構造のものが提案されているが、例えば図7に示すようなものが知られている。この車輪用軸受装置50は、車輪(図示せず)を一端部に装着するハブ輪51と、このハブ輪51を回転自在に支承する複列の転がり軸受52、およびハブ輪51に連結され、ドライブシャフト(図示せず)の動力をハブ輪51に伝達する固定型の等速自在継手53を備えている。
ハブ輪51は、一端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジ54を一体に有し、外周に内側転走面51aと、この内側転走面51aから軸方向に延びる円筒状の小径段部51bが形成されている。複列の転がり軸受52は、外周に懸架装置(図示せず)に固定される車体取付フランジ55bを一体に有し、内周に複列の外側転走面55a、55aが形成された外方部材55と、この外方部材55に複列のボール56、56を介して内挿される内方部材57とからなる。
内方部材57は、ハブ輪51と、このハブ輪51の小径段部51bに圧入され、外周に内側転走面58aが形成された別体の内輪58とからなる。そして、ハブ輪51の小径段部51bの端部を径方向外方に塑性変形させて形成した加締部51cにより、ハブ輪51に対して内輪58が軸方向に固定されている。
等速自在継手53は、カップ状のマウス部59と、このマウス部59の底部をなす肩部60と、この肩部60から軸方向に延びる軸部61とを一体に有する外側継手部材62を備え、ハブ輪51にこの外側継手部材62がトルク伝達可能に内嵌されている。すなわち、ハブ輪51の内周に雌セレーション63が形成されると共に、外側継手部材62の軸部61の外周に雄セレーション64が形成され、両セレーション63、64が噛合されている。そして、ハブ輪51の加締部51cに肩部60が突き合わされるまで外側継手部材62の軸部61がハブ輪51に内嵌されると共に、軸部61の端部に形成された雄ねじ65に固定ナット66が所定の締め付けトルクで締結され、ハブ輪51と外側継手部材62とが軸方向に着脱自在に結合されている。
こうした車両の車輪には、エンジン低速回転時、例えば車両発進時に、エンジンから摺動型の等速自在継手(図示せず)を介して大きなトルクが負荷され、ドライブシャフトに捩じれが生じることが知られている。その結果、このドライブシャフトを支持する複列の転がり軸受52の内方部材57にも捩じれが生じることになる。このようにドライブシャフトに大きな捩じれが発生した場合、外側継手部材62と内方部材57との当接面で急激なスリップによるスティックスリップ音が発生する。
この対策手段として、従来の車輪用軸受装置50において、外側継手部材62の肩部60と当接する部分、すなわち、ハブ輪51の加締部51cが平坦面に形成されると共に、図8に示すように、加締部51cの平坦面の径方向中央部に凹溝67が形成されている。そして、この凹溝67内にグリースが充填されている。これにより、固定ナット66の緊締力に基いて加締部51cに加えられる面圧を小さくすることができ、加締部51cの塑性変形と固定ナット66の弛みを防止すると共に、グリースにより当接面の摩擦係数を低くできるため、この当接面の摩擦エネルギを低減して肩部60と加締部51cとの当接面で急激なスリップによるスティックスリップ音が発生するのを防止することができる。
特開2003−136908号公報
然しながら、この従来の車輪用軸受装置では、加締部51cの平坦面に凹溝67を形成するための加工が必要となり、コストアップの要因となるばかりか、加締部51cの強度が低下する恐れがある。また、加締部51cの凹溝67内に充填させたグリースが運転中に漏れ出し、長期間に亘ってスティックスリップ音の発生を防止することが困難となる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、内方部材と外側継手部材の肩部との間で発生する急激なスリップを緩和し、スティックスリップ音の発生を防止した車輪用軸受装置を提供することを目的としている。
係る目的を達成すべく、本発明のうち請求項1に記載の発明は、内周に複列の外側転走面が一体に形成された外方部材と、一端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジを一体に有し、外周に軸方向に延びる円筒状の小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部に圧入された少なくとも一つの内輪からなり、前記複列の外側転走面に対向する複列の内側転走面が形成された内方部材と、この内方部材と前記外方部材の両転走面間に保持器を介して転動自在に収容された複列の転動体と、前記外方部材と内方部材との間に形成される環状空間の開口部に装着されたシールとを備え、前記小径段部の端部を径方向外方に塑性変形させて形成した加締部により前記内輪が軸方向に固定され、前記ハブ輪に等速自在継手が連結されると共に、この等速自在継手の外側継手部材が、カップ状のマウス部と、このマウス部の底部をなす肩部と、この肩部から軸方向に延び、前記ハブ輪にセレーションを介してトルク伝達可能に内嵌されるステム部とを一体に有し、前記肩部が前記加締部と突き合わせ状態で、前記ハブ輪と外側継手部材が固定ナットを介して軸方向に着脱自在に結合された車輪用軸受装置において、前記加締部の端面が平坦面に形成され、前記内輪の大端面に対向する前記加締部の外径部に環状凹所が機械加工によって形成されると共に、前記加締部にキャップが装着され、このキャップが、円板状の当接部と、この当接部の外径部から軸方向に延びる円筒状の鍔部と、この鍔部から径方向内方に延び、前記環状凹所の内径よりも僅かに大径に設定された爪部とを備え、前記キャップが前記加締部と外側継手部材の肩部とで挟持された状態で、当該キャップの爪部が前記加締部の環状凹所に係止され、前記キャップの当接部における前記加締部との当接面にディンプルが多数形成されている。
このように、ハブ輪の小径段部の端部を径方向外方に塑性変形させて形成した加締部により内輪が軸方向に固定され、ハブ輪に等速自在継手が連結されると共に、この等速自在継手の外側継手部材が、カップ状のマウス部と、このマウス部の底部をなす肩部と、この肩部から軸方向に延び、ハブ輪にセレーションを介してトルク伝達可能に内嵌されるステム部とを一体に有し、肩部が加締部と突き合わせ状態で、ハブ輪と外側継手部材が固定ナットを介して軸方向に着脱自在に結合された車輪用軸受装置において、加締部の端面が平坦面に形成され、内輪の大端面に対向する加締部の外径部に環状凹所が機械加工によって形成されると共に、加締部にキャップが装着され、このキャップが、円板状の当接部と、この当接部の外径部から軸方向に延びる円筒状の鍔部と、この鍔部から径方向内方に延び、環状凹所の内径よりも僅かに大径に設定された爪部とを備え、キャップが加締部と外側継手部材の肩部とで挟持された状態で、当該キャップの爪部が加締部の環状凹所に係止され、キャップの当接部における加締部との当接面にディンプルが多数形成されているので、ドライブシャフトに大きなトルクが負荷され、外側継手部材に大きな捩じれが発生した場合でも、加締部と肩部との間で発生する急激なスリップを緩和し、スティックスリップ音の発生を防止することができると共に、搬送工程や組立工程において加締部からキャップが脱落するのを防止することができる。
好ましくは、請求項2に記載の発明のように、前記加締部と肩部との間に潤滑剤が介在されていれば、各当接面の摩擦係数が低下してスティックスリップ音の発生を一層防止することができると共に、加締部およびキャップの摩耗を抑制することができる。
また、請求項3に記載の発明のように、前記加締部の端面および前記外側継手部材の肩部の表面粗さがRa1.6以下に設定されていれば、キャップが摩耗するのを抑制することができ、耐久性を向上させることができる。
また、請求項4に記載の発明のように、前記爪部が周方向等配に複数形成されていれば、この爪部を弾性変形させることによりキャップを加締部にワンタッチで容易に装着することができ、組立の作業性を向上させることができる。
また、請求項5に記載の発明のように、前記キャップが防錆能を有する鋼鈑からプレス加工によって形成されていても良い。
また、請求項6に記載の発明のように、前記キャップが合成樹脂で形成され、繊維状強化材が充填されていれば、靭性の低下を防止して充分な補強効果を発揮し、加締部に装着される時に割損するのを防止することができる。
また、請求項7に記載の発明のように、前記キャップのウェルド部が前記爪部または非爪部の周方向の略中央部に設定されていれば、適度な弾性を備えつつキャップの強度・剛性を確保することができる。
また、請求項に記載の発明のように、前記キャップの当接部における前記肩部との当接面にディンプルが多数形成されていれば、肩部とキャップ間に介在する潤滑剤を保持することができ、各当接面の摩擦係数が一層低下して肩部およびキャップの摩耗を抑制すると共に、スティックスリップ音の発生を防止することができる。
また、請求項に記載の発明のように、前記爪部が前記内輪の大端面に最大1mmの軸方向隙間を介して対峙し、ラビリンスシールを構成していれば、加締部への雨水やダスト等の異物の侵入が防止でき、加締部の発錆を防止して耐久性を向上させることができる。
また、請求項10に記載の発明のように、前記爪部に軸方向に突出するリップ部が形成され、前記内輪の大端面に当接されていれば、加締部とキャップ間に介在する潤滑剤の漏洩を防止することができる。
本発明に係る車輪用軸受装置は、内周に複列の外側転走面が一体に形成された外方部材と、一端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジを一体に有し、外周に軸方向に延びる円筒状の小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部に圧入された少なくとも一つの内輪からなり、前記複列の外側転走面に対向する複列の内側転走面が形成された内方部材と、この内方部材と前記外方部材の両転走面間に保持器を介して転動自在に収容された複列の転動体と、前記外方部材と内方部材との間に形成される環状空間の開口部に装着されたシールとを備え、前記小径段部の端部を径方向外方に塑性変形させて形成した加締部により前記内輪が軸方向に固定され、前記ハブ輪に等速自在継手が連結されると共に、この等速自在継手の外側継手部材が、カップ状のマウス部と、このマウス部の底部をなす肩部と、この肩部から軸方向に延び、前記ハブ輪にセレーションを介してトルク伝達可能に内嵌されるステム部とを一体に有し、前記肩部が前記加締部と突き合わせ状態で、前記ハブ輪と外側継手部材が固定ナットを介して軸方向に着脱自在に結合された車輪用軸受装置において、前記加締部の端面が平坦面に形成され、前記内輪の大端面に対向する前記加締部の外径部に環状凹所が機械加工によって形成されると共に、前記加締部にキャップが装着され、このキャップが、円板状の当接部と、この当接部の外径部から軸方向に延びる円筒状の鍔部と、この鍔部から径方向内方に延び、前記環状凹所の内径よりも僅かに大径に設定された爪部とを備え、前記キャップが前記加締部と外側継手部材の肩部とで挟持された状態で、当該キャップの爪部が前記加締部の環状凹所に係止され、前記キャップの当接部における前記加締部との当接面にディンプルが多数形成されているので、ドライブシャフトに大きなトルクが負荷され、外側継手部材に大きな捩じれが発生した場合でも、加締部と肩部との間で発生する急激なスリップを緩和し、スティックスリップ音の発生を防止することができると共に、搬送工程や組立工程において加締部からキャップが脱落するのを防止することができる。
本発明に係る車輪用軸受装置の一実施形態を示す縦断面図である。 図1の要部拡大図である。 (a)は、図2のキャップ単体を示す正面図である。(b)は、(a)のIII−III線に沿った断面図である。 (a)は、図2のキャップの変形例で、参考例を示す正面図である。(b)は、(a)のIV−IV線に沿った断面図である。 図2のキャップの他の変形例を示す要部拡大図である。 (a)は、図4のキャップの変形例を示す断面図である。(b)は、同上、他の変形例を示す断面図である。 従来の車輪用軸受装置を示す縦断面図である。 図7のA−A線から見た矢視図である。
外周に車体に取り付けられるための車体取付フランジを一体に有し、内周に複列の外側転走面が一体に形成された外方部材と、一端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジを一体に有し、外周に前記複列の外側転走面の一方に対向する内側転走面と、この内側転走面から軸方向に延びる円筒状の小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部に圧入され、外周に前記複列の外側転走面の他方に対向する内側転走面が形成された内輪からなる内方部材と、この内方部材と前記外方部材の両転走面間に保持器を介して転動自在に収容された複列の転動体と、前記外方部材と内方部材との間に形成される環状空間の開口部に装着されたシールとを備え、前記小径段部の端部を径方向外方に塑性変形させて形成した加締部により前記内輪が前記ハブ輪に対して軸方向に固定されると共に、前記ハブ輪に等速自在継手が連結され、この等速自在継手の外側継手部材が、カップ状のマウス部と、このマウス部の底部をなす肩部と、この肩部から軸方向に延び、前記ハブ輪にセレーションを介してトルク伝達可能に内嵌されたステム部とを一体に有し、前記肩部が前記加締部と突き合わせ状態で、前記ハブ輪と外側継手部材が固定ナットを介して軸方向に着脱自在に結合された車輪用軸受装置において、前記内輪の大端面に対向する前記加締部の外径部に環状凹所が機械加工によって形成されると共に、前記加締部に合成樹脂製のキャップが装着され、このキャップが、円板状の当接部と、この当接部の外径部から軸方向に延びる円筒状の鍔部と、この鍔部から径方向内方に延びて周方向等配に複数形成され、前記環状凹所の内径よりも僅かに大径に設定された爪部とを備え、前記キャップが、前記加締部と外側継手部材の肩部とで挟持された状態で、当該キャップの爪部が前記加締部の環状凹所に係止され、前記キャップの当接部における前記加締部との当接面にディンプルが多数形成されて前記加締部と肩部との間に潤滑剤が介在されている。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る車輪用軸受装置の一実施形態を示す縦断面図、図2は、図1の要部拡大図、図3(a)は、図2のキャップ単体を示す正面図、(b)は、(a)のIII−III線に沿った断面図、図4(a)は、図2のキャップの変形例で、参考例を示す正面図、(b)は、(a)のIV−IV線に沿った断面図、図5は、図2のキャップの他の変形例を示す要部拡大図、図6(a)は、図4のキャップの変形例を示す断面図、(b)は、同上、他の変形例を示す断面図である。なお、以下の説明では、車両に組み付けた状態で車両の外側寄りとなる側をアウター側(図1の左側)、中央寄り側をインナー側(図1の右側)という。
この車輪用軸受装置は駆動輪用の第3世代と呼称され、内方部材1と外方部材10、および両部材1、10間に転動自在に収容された複列の転動体(ボール)8、8とを備え、等速自在継手13が着脱自在に結合されている。内方部材1は、ハブ輪2と、このハブ輪2に圧入された内輪3とからなる。
ハブ輪2は、アウター側の端部に車輪(図示せず)を取り付けるための車輪取付フランジ4を一体に有し、外周に一方(アウター側)の内側転走面2aと、この内側転走面2aから軸方向に延びる円筒状の小径段部2bが形成され、内周にトルク伝達用のセレーション(またはスプライン)2cが形成されている。車輪取付フランジ4の円周等配位置には車輪を取り付けるハブボルト5が植設されている。
ハブ輪2はS53C等の炭素0.40〜0.80重量%を含む中高炭素鋼で形成され、内側転走面2aをはじめ、後述するアウター側のシール11が摺接するシールランド部となる基部7から小径段部2bに亙り高周波焼入れによって表面硬さを58〜64HRCの範囲に硬化処理が施されている。そして、外周に他方(インナー側)の内側転走面3aが形成された内輪3がハブ輪2の小径段部2bに所定のシメシロを介して圧入され、小径段部2bの端部を径方向外方に塑性変形させて形成した加締部6によって内輪3が軸方向に固定されている。この加締部6の端面は平坦面に形成され、軸力によって加締部6に加えられる面圧を小さくすることができ、加締部6の塑性変形と摩耗を防止することができる。一方、内輪3および転動体8はSUJ2等の高炭素クロム鋼で形成され、ズブ焼入れにより芯部まで58〜64HRCの範囲に硬化処理されている。
外方部材10は、外周に車体(図示せず)に取り付けるための車体取付フランジ10bを一体に有し、内周に前記内方部材1の内側転走面2a、3aに対向する複列の外側転走面10a、10aが一体に形成されている。外方部材10はS53C等の炭素0.40〜0.80重量%を含む中高炭素鋼で形成され、複列の外側転走面10a、10aが高周波焼入れによって表面硬さを58〜64HRCの範囲に硬化処理が施されている。そして、それぞれの転走面10a、2aと10a、3a間に複列の転動体8、8が保持器9、9を介して転動自在に収容されている。また、外方部材10と内方部材1との間に形成される環状空間の開口部にはシール11、12が装着され、軸受内部に封入された潤滑グリースの漏洩を防止すると共に、外部から軸受内部に雨水やダスト等が侵入するのを防止している。
なお、本実施形態では、転動体8にボールを使用した複列アンギュラ玉軸受で構成された車輪用軸受装置を例示したが、これに限らず、例えば、転動体8に円すいころを用いた複列の円すいころ軸受で構成されていても良い。また、ここでは、ハブ輪2の外周に一方の内側転走面2aが直接形成された第3世代構造を例示したが、図示はしないが、ハブ輪の小径段部に一対の内輪が圧入された、所謂第1または第2世代構造であっても良い。
等速自在継手13は、外側継手部材14と、図示はしないが継手内輪とケージおよびトルク伝達ボールを備えている。外側継手部材14はS53C等の炭素0.40〜0.80重量%を含む中高炭素鋼で形成され、カップ状のマウス部(図示せず)と、このマウス部の底部をなす肩部15と、この肩部15から軸方向に延びるステム部16を一体に有している。ステム部16は、外周にハブ輪2のセレーション2cに係合するセレーション(またはスプライン)16aと、このセレーション16aの端部に雄ねじ16bが形成されている。外側継手部材14のステム部16は、後述するキャップ17を介して肩部15が加締部6に衝合するまでハブ輪2に嵌挿され、加締部6と肩部15とが突き合わせ状態で、雄ねじ16bにワッシャ18を介して固定ナット19が所定の締付トルクで締結され、ハブ輪2と外側継手部材14が軸方向に着脱自在に結合されている。
ここで、加締部6にキャップ17が装着され、加締部6と外側継手部材14の肩部15とで挟持された状態で固定されている。このキャップ17は、PA(ポリアミド)66等の熱可塑性の合成樹脂からなり、射出成形によって断面が略コの字状に形成されている。そして、GF(グラス繊維)等の繊維状強化材が10〜40wt%充填されている。なお、GFの充填量が10wt%未満ではその補強効果が発揮されず、また、40wt%を超えて充填されると、成形品内の繊維が異方性を引き起こして密度が大きくなって寸法安定性が低下すると共に、靭性が低下し、加締部6に装着される時に割損する恐れがあるため好ましくない。なお、繊維状強化材としては、GFに限らず、これ以外に、CF(炭素繊維)やアラミド繊維、ホウ素繊維等を例示することができる。
また、キャップ17の材質として、前述したPA66以外に、PPA(ポリフタルアミド)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)等の所謂エンジニアリングプラスチックと呼称される熱可塑性の合成樹脂やポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリエーテルエーテルケトン (PEEK)、ポリアミドイミド(PAI) 等の所謂スーパーエンジニアリングプラスチックと呼称される熱可塑性の合成樹脂、あるいは、フェノール樹脂(PF)、エポキシ樹脂(EP)、ポリイミド樹脂(PI)等の熱硬化性の合成樹脂であっても良い。さらに、合成樹脂に限らず、防錆能を有する、例えば、オーステナイト系ステンレス鋼鈑(JIS規格のSUS304系等)やフェライト系のステンレス鋼鈑(JIS規格のSUS430系等)、あるいは、防錆処理された冷間圧延鋼鈑(JIS規格のSPCC系等)をプレス加工にて形成したものであっても良い。
また、キャップ17が当接する加締部6の端面および外側継手部材14の肩部15の表面粗さがRa1.6以下、好ましくは、Ra0.32以下に設定されている。これにより、キャップ17が摩耗するのを抑制することができ、耐久性を向上させることができる。なお、Raは、JISの粗さ形状パラメータの一つで(JIS B0601−1994)、算術平均粗さのことで、平均線から絶対値偏差の平均値を言う。
キャップ17は、図2に拡大して示すように、円板状の当接部17aと、この当接部17aの外径部から軸方向に延びる円筒状の鍔部17bと、この鍔部17bから径方向内方に突出した爪部17cとを備えている。キャップ17の爪部17cは、内輪3の大端面3bに最大1mmの軸方向隙間を介して対峙し、ラビリンスシールを構成している。これにより、加締部6への雨水やダスト等の異物の侵入が防止でき、加締部6の発錆を防止して耐久性を向上させることができる。
また、本実施形態では、内輪3の大端面3bに対向する加締部6の外径部に環状凹所6aが旋削等の機械加工によって形成され、この環状凹所6aにキャップ17の爪部17cが係止されている。爪部17cは環状凹所6aの内径よりも僅かに大径に設定され、図3に示すように、周方向等配に複数個(ここでは5箇所)形成されている。そして、この爪部17cを弾性変形させることによりキャップ17が加締部6に装着されている。こうしたキャップ17を使用することにより、各当接面の摩擦係数が低下し、加締部6の摩耗を抑制すると共に、加締部6と外側継手部材14の肩部15との間で発生する急激なスリップを緩和してスティックスリップ音の発生を防止することができる。
また、爪部17cの寸法を厳しく規制することなく容易に弾性変形させることができ、ワンタッチでキャップ17を加締部6に装着できて組立性が向上すると共に、搬送工程や組立工程において加締部6からキャップ17が脱落するのを防止することができ、作業性を向上させることができる。さらに、キャップ17の射出成形時の金型の繋ぎ目、所謂ウェルド部20が爪部17cまたは非爪部17dの周方向の略中央部に設定されている。これにより、適度な弾性を備えつつキャップ17の強度・剛性を確保することができる。
ここで、この種の合成樹脂製のキャップ17の場合、当接面となる加締部6および肩部15との滑りによって摩耗が生じると共に、等速自在継手13を固定ナット19で締結した際に、キャップ17が破損することがないよう、接触面圧を考慮する必要がある。一般的に、摩耗量は接触面圧に反比例するため、この接触面圧を低減させることにより、耐久性を向上させることができる。本実施形態では、接触面圧を低減させるために、キャップ17との当接面となる加締部6の端面と外側継手部材14の肩部15を旋削加工によって平坦面に形成して接触面積を増大させると共に、キャップ17の許容圧縮強度以下になるようにキャップ17の内径寸法および外径寸法が設定されている。
次に、図4に変形例を示す。このキャップ21は、PA(ポリアミド)66等の熱可塑性の合成樹脂からなり、CF(炭素繊維)等の繊維状強化材が5〜40wt%充填されている。そして、射出成形によって断面が略L字状に形成され、円板状の当接部21aと、この当接部21aの外径部から軸方向に延びる円筒状の鍔部21bと、この鍔部21bから径方向内方に延び、加締部6の環状凹所6aに係止される爪部21cとを備えている。なお、CFの充填量が5wt%未満では充分な補強効果が発揮されず、また、40wt%を超えて充填されると、靭性が低下し、加締部6に装着される時に割損する恐れがある。
ここで、当接面となる加締部6と肩部15間にグリース等の潤滑剤が塗布されると共に、キャップ21の当接部21aに多数の透孔22が形成される。これらの透孔22によって、加締部6と肩部15間に介在する潤滑剤を保持することができ、各当接面の摩擦係数が一層低下して加締部6およびキャップ21の摩耗を抑制すると共に、スティックスリップ音の発生を防止することができる。
図5に、図2のキャップ17の他の変形例を示す。このキャップ23は、円板状の当接部17aと、この当接部17aの外径部から軸方向に延び、円筒状の鍔部17bと、この鍔部17bから径方向内方に延び、加締部6の環状凹所6aに係止される爪部23aとを備えている。そして、この爪部23aには軸方向に突出するリップ部24が形成され、内輪3の大端面3bに当接あるいは僅かな隙間を介して対峙している。このリップ24により、内輪3の大端面3bと当接部17a間を密封構造とすることができ、加締部6とキャップ23間に介在する潤滑剤の漏洩を防止することができる。
図6に、図4のキャップの変形例を示す。(a)に示すキャップ25は、円板状の当接部25aと、この当接部25aの外径部から軸方向に延びる円筒状の鍔部21bと、この鍔部21bから径方向内方に延び、加締部6の環状凹所6aに係止される爪部21cとを備え、当接部25aの加締部6との当接面に多数のディンプル26が形成されている。このディンプル26により、加締部6とキャップ25間に介在させた潤滑剤を保持することができる。また、(b)に示すキャップ27は、円板状の当接部27aと、この当接部27aの外径部から軸方向に延びる円筒状の鍔部21bと、この鍔部21bから径方向内方に延び、加締部6の環状凹所6aに係止される爪部21cとを備え、当接部27aの肩部15との当接面に多数のディンプル26が形成されている。このディンプル26により、肩部15とキャップ27間に介在させた潤滑剤を保持することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明を行ったが、本発明はこうした実施の形態に何等限定されるものではなく、あくまで例示であって、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
本発明に係る車輪用軸受装置は、ハブ輪と内輪からなる内方部材と等速自在継手とを備え、内方部材と等速自在継手の外側継手部材とが突き合わせ状態で分離可能に締結された第1乃至第3世代構造の車輪用軸受装置に適用できる。
1 内方部材
2 ハブ輪
2a、3a 内側転走面
2b 小径段部
2c、16a セレーション
3 内輪
3b 内輪の大端面
4 車輪取付フランジ
5 ハブボルト
6 加締部
6a 環状凹所
7 基部
8 転動体
9 保持器
10 外方部材
10a 外側転走面
10b 車体取付フランジ
11 アウター側のシール
12 インナー側のシール
13 等速自在継手
14 外側継手部材
15 肩部
16 ステム部
16b 雄ねじ
17、21、23、25、27 キャップ
17a、21a、25a、27a 当接部
17b、21b 鍔部
17c、21c 爪部
17d 非爪部
18 ワッシャ
19 固定ナット
20 ウェルド部
22 透孔
24 リップ部
26 ディンプル
50 車輪用軸受装置
51 ハブ輪
51a、58a 内側転走面
51b 小径段部
51c 加締部
52 複列の転がり軸受
53 等速自在継手
54 車輪取付フランジ
55 外方部材
55a 外側転走面
55b 車体取付フランジ
56 ボール
57 内方部材
58 内輪
59 マウス部
60 肩部
60a 当接面
61 軸部
62 外側継手部材
63 雌セレーション
64 雄セレーション
65 雄ねじ
66 固定ナット
67 凹溝

Claims (10)

  1. 内周に複列の外側転走面が一体に形成された外方部材と、
    一端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジを一体に有し、外周に軸方向に延びる円筒状の小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部に圧入された少なくとも一つの内輪からなり、前記複列の外側転走面に対向する複列の内側転走面が形成された内方部材と、
    この内方部材と前記外方部材の両転走面間に保持器を介して転動自在に収容された複列の転動体と、
    前記外方部材と内方部材との間に形成される環状空間の開口部に装着されたシールとを備え、
    前記小径段部の端部を径方向外方に塑性変形させて形成した加締部により前記内輪が軸方向に固定され、前記ハブ輪に等速自在継手が連結されると共に、
    この等速自在継手の外側継手部材が、カップ状のマウス部と、このマウス部の底部をなす肩部と、この肩部から軸方向に延び、前記ハブ輪にセレーションを介してトルク伝達可能に内嵌されるステム部とを一体に有し、前記肩部が前記加締部と突き合わせ状態で、前記ハブ輪と外側継手部材が固定ナットを介して軸方向に着脱自在に結合された車輪用軸受装置において、
    前記加締部の端面が平坦面に形成され、前記内輪の大端面に対向する前記加締部の外径部に環状凹所が機械加工によって形成されると共に、前記加締部にキャップが装着され、このキャップが、円板状の当接部と、この当接部の外径部から軸方向に延びる円筒状の鍔部と、この鍔部から径方向内方に延び、前記環状凹所の内径よりも僅かに大径に設定された爪部とを備え、前記キャップが前記加締部と外側継手部材の肩部とで挟持された状態で、当該キャップの爪部が前記加締部の環状凹所に係止され、前記キャップの当接部における前記加締部との当接面にディンプルが多数形成されていることを特徴とする車輪用軸受装置。
  2. 前記加締部と肩部との間に潤滑剤が介在されている請求項1に記載の車輪用軸受装置。
  3. 前記加締部の端面および前記外側継手部材の肩部の表面粗さがRa1.6以下に設定されている請求項1または2に記載の車輪用軸受装置。
  4. 前記爪部が周方向等配に複数形成されている請求項1乃至3いずれかに記載の車輪用軸受装置。
  5. 前記キャップが防錆能を有する鋼鈑からプレス加工によって形成されている請求項1乃至4いずれかに記載の車輪用軸受装置。
  6. 前記キャップが合成樹脂で形成され、繊維状強化材が充填されている請求項1乃至4いずれかに記載の車輪用軸受装置。
  7. 前記キャップのウェルド部が前記爪部または非爪部の周方向の略中央部に設定されている請求項6に記載の車輪用軸受装置。
  8. 前記キャップの当接部における前記肩部との当接面にディンプルが多数形成されている請求項1に記載の車輪用軸受装置。
  9. 前記爪部が前記内輪の大端面に最大1mmの軸方向隙間を介して対峙し、ラビリンスシールを構成している請求項1に記載の車輪用軸受装置。
  10. 前記爪部に軸方向に突出するリップ部が形成され、前記内輪の大端面に当接されている請求項1に記載の車輪用軸受装置。
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