JP5414610B2 - ジャーナル軸受 - Google Patents

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Description

本発明はターボ機械(圧縮機及び駆動用蒸気タービン)などの回転機械のジャーナル軸受に関する。
ターボ機械(圧縮機及び駆動用蒸気タービン)などの回転機械に用いられるティルティングパッド軸受においては、従来、回転機械のロータの振動安定性の優位さから、LOP(Load on pad)の構造が採用されている。
図5は従来のLOP構造のティルティングパッド軸受の横断面図、図6は図5のA−A線矢視断面図である。
図5及び図6示すように、ティルティングパッド軸受1は、ターボ機械(圧縮機及び駆動用蒸気タービン)などの回転機械の軸受台2に取り付けられる。ティルティングパッド軸受1は円環状の軸受ハウジング3と、5個の軸受パッド5A,5B,5C,5D,5Eと、3個の給油片7A,7B,7Cとを有している。
軸受パッド5A〜5Eは、何れも横断面形状が円弧状であり(図5参照)、軸受ハウジング3の内周面3aに前記内周面3aの周方向に沿って等間隔に配置されて円環状を成しており、その内側に水平に挿通された回転機械のロータ(回転軸)4を回転可能に支持している。また、各軸受パッド5A〜5Bは、背面(外側の面)にピボット5aが設けられており、このピボット5aの球面5bが軸受ハウジング3の内周面3aに当接している。このため、各軸受パッド5A〜5Bは、ピボット5a(前記球面5bと前記内周面3aの接点)を中心にして、ロータ4の周方向や軸方向に揺動可能であり、ロータ4の動きにつれて自動調心作用をする。
また、各軸受パッド5A〜5Eは、パッド固定用ボルト6によって、軸受ハウジング3へ前記揺動が可能な状態で取り付けられ、且つ、軸受ハウジング3の内周面3aの周方向への移動が規制されている。
そして、ティルティングパッド軸受1は、ロータ4の真下に1個の軸受パッド5Aが位置し、この1個の軸受パッド5Aによってロータ4の荷重を支持するLOP構造となっている。
また、給油片7A〜7Cは給油ノズル7aを備えており、特に下側の3枚の軸受パッド5A,5B,5Eの内面5dに給油するため、軸受パッド5A,5Eの間と軸受パッド5A,5Bの間と軸受パッド5B,5Cの間にそれぞれ設けられている。ロータ4が図5の矢印B方向に回転すると、給油片7A〜7Cの給油ノズル7aから吐出された潤滑油が、軸受パッド5A,5B,5Eの内面5dとロータ4の外周面4aとの間にそれぞれ供給されて、これらの間に油膜を形成する。
なお、従来のティルティングパッド軸受が記載されている先行技術文献としては、例えば次のものがある。
特開2009−168205号公報
近年、特に大型のジャーナル軸受(ティルティングパッド軸受)に対しては、ターボ機械を購入する顧客から、LBP(Load between pad)構造のティルティングパッド軸受を要求されることがある。LBP構造のティルティングパッド軸受は、2個の軸受パッドでロータの荷重を分担して支持するため、LOP構造に比べて軸受パッドの温度が下がり、軸受静特性(温度特性)に優れている。
この場合、例えば図5のティルティングパッド軸受1を、その周方向に180度回転させて、軸受パッド5Cと軸受パッド5Dの間の部分をロータ4の真下に位置させれば、その左右両側の2個の軸受パッド5C,5Dによってロータ4の荷重を支持するLBP構造を実現することができるように思われる。
しかしながら、次の2つの理由から、図5のLOP構造のティルティングパッド軸受1を単に180度回転させても、LBP構造のティルティングパッド軸受として利用することはできない。
1つ目の理由は、図5のLOP構造のティルティングパッド軸受1では、ロータ4が回転して軸受パッド5Aとロータ4の間に油膜が形成されたとき、ロータ4の中心(芯)と軸受台2の内周面2aの中心とが一致するようにするため、軸受ハウジング3の外周面3bの中心に対して、軸受ハウジング3の内周面3aの中心を上側に偏心させている、ということである。
このことを図7,図8に基づいて説明する。説明のため、仮に円環状を成す軸受パッド5A〜5Eの内面5dに沿った仮想円Rの直径Φを200mm、ロータ4の直径Φを190mmとする。この場合、図7に示すように、軸受台2の内周面2aの中心P1に対し、軸受ハウジング3の内周面3a及び外周面3bの中心を一致させて、軸受パッド5A〜5Eの中心(仮想円Rの中心)も一致させた状態でティルティングパッド軸受1を、軸受台2に据え付けたとすると、停止時にロータ4は自重により下がり(落ち込み)、下側の軸受パッド5Aに接する。このとき、ロータ4の中心P2と軸受台2の中心P1とが一致している状態からのロータ4の落ち込み量は、軸受クリアランス(200−190=10mm)の半分の5mmである。このため、軸受台2の中心P1に対してロータ4の中心P2は下側に5mm偏心した状態になる。
この状態から、ロータ4が回転して軸受パッド5Aの内面5dとロータ4の外周面4aとの間に油膜が形成されると、ロータ4は油膜の厚さ分だけ浮上する。しかし、この油膜の厚さが2mmであるとすると、停止時のロータ4の落ち込み量5mmよりも油膜厚さの方が小さいため、ロータ4は油膜によって2mm浮上しても、依然として中心P2が軸受台2の中心P1に一致せず、3mm下側に偏心した状態となる。従って、回転時にロータ4の中心P2を軸受台2の中心P1に一致させるには、軸受台2の中心P1に対して軸受パッド5A〜5Eの中心(仮想円Rの中心)を3mm上側に偏心させておく必要がある。
そこで、従来のティルティングパッド軸受1では、前述のように軸受ハウジング3の外周面3bの中心に対して内周面3bの中心を上側に偏心させることにより、軸受台2の中心に対して軸受パッド5A〜5Eの中心を上側に偏心させていた。このため、図5のLOP構造のティルティングパッド軸受1を180度回転させても、LBP構造のティルティングパッド軸受として利用することはできない。
また、2つ目の理由は、図5のLOP構造のティルティングパッド軸受1では下側の軸受パッド5A,5B,5Eに給油するために3個の給油片7A,7B,7Cしか設けられていないため、このティルティングパッド軸受1を180度回転させても、ロータ4の下側になる軸受パッド5C,5Dに対して給油することができない、ということである。
このため、LBP構造の要望があった場合には、当該LBP構造のティルティングパッド軸受を新たに製作する必要があり、製作に手間がかかるため、コストアップなどを招いてしまう。
従って本発明は上記の事情に鑑み、LOP構造とLBP構造の共用化が可能なティルティングパッド軸受などのジャーナル軸受を提供することを課題とする。
上記課題を解決する第1発明のジャーナル軸受は、円環状の油路と、180度回転対称の位置関係にあり且つ前記円環状の油路に繋がっている第1の給油口及び第2の給油口とが形成されている円環状の軸受ハウジングと、
前記軸受ハウジングの内周面に前記内周面の周方向に沿って等間隔に配置されて円環状を成し、内周側に水平に挿通された回転機械の回転軸を回転可能に支持する奇数個の軸受パッドと、
前記軸受パッドの間にそれぞれ配置されて前記軸受パッドの前記周方向への移動を規制し、且つ、前記回転軸の真下に1個の軸受パッドが位置するLOP構造の場合には軸受支持部材側の油路から前記第1の給油口へ流入し、前記1個の軸受パッドに対して180度回転対称の位置関係にある2個の軸受パッドの間が前記回転軸の真下に位置するLBP構造の場合には前記軸受支持部材側の油路から前記第2の給油口へ流入した後、前記円環状の油路を介して供給される潤滑油を、前記軸受パッドの内面に供給するための給油ノズルを備えた前記奇数個のパッドストップと、
前記軸受ハウジングの外周面と、前記軸受ハウジングの周囲を囲む軸受支持部材の内周面との間に介設され、前記軸受支持部材による前記軸受ハウジングの上下方向の支持位置を調整することにより、円環状を成す前記軸受パッドの内面の中心を、前記軸受支持部材の内周面の中心に対して上下方向へ偏心調整可能な偏心調整手段と、
を有することを特徴とする。
また、第2発明のジャーナル軸受は、第1発明のジャーナル軸受において、
前記偏心調整手段は、シムと、前記軸受支持部材の内周面に当接し且つ前記シムを押さえるアウターライナとを有し、前記シムと前記アウターライナをボルトで前記軸受ハウジングの外周面に固定する構成の偏心調整機構であり、前記奇数個の軸受パッドのそれぞれに対応する複数箇所と、前記2個の軸受パッドの間に対応する一箇所とに設けられるものであり、
前記LOP構造の場合には、軸受支持部材側の油路から、前記1個の軸受パッドに対応する位置に設けられる偏心調整機構のシム及びアウターライナに開けられた給油孔を介して、前記第1の給油口へ潤滑油が流入する一方、前記第2の給油口は蓋で塞ぎ、前記LBP構造の場合には、軸受支持部材側の油路から、前記2個の軸受パッドの間に対応する位置に設けられる偏心調整機構のシム及びアウターライナに開けた給油孔を介して、前記第2の給油口へ潤滑油が流入する一方、前記第1の給油口は蓋で塞ぐ構成であること、
ことを特徴とする。
また、第3発明のジャーナル軸受は、第1又は第2発明のジャーナル軸受において、
前記軸受パッドが、前記軸受パッドの背面に設けられたピボットを中心にして揺動可能なティルティング式のものであることを特徴とする。
第1発明のジャーナル軸受によれば、円環状の油路と、180度回転対称の位置関係にあり且つ前記円環状の油路に繋がっている第1の給油口及び第2の給油口とが形成されている円環状の軸受ハウジングと、前記軸受ハウジングの内周面に前記内周面の周方向に沿って等間隔に配置されて円環状を成し、内周側に水平に挿通された回転機械の回転軸を回転可能に支持する奇数個の軸受パッドと、前記軸受パッドの間にそれぞれ配置されて前記軸受パッドの前記周方向への移動を規制し、且つ、前記回転軸の真下に1個の軸受パッドが位置するLOP構造の場合には軸受支持部材側の油路から前記第1の給油口へ流入し、前記1個の軸受パッドに対して180度回転対称の位置関係にある2個の軸受パッドの間が前記回転軸の真下に位置するLBP構造の場合には前記軸受支持部材側の油路から前記第2の給油口へ流入した後、前記円環状の油路を介して供給される潤滑油を、前記軸受パッドの内面に供給するための給油ノズルを備えた前記奇数個のパッドストップと、前記軸受ハウジングの外周面と、前記軸受ハウジングの周囲を囲む軸受支持部材の内周面との間に介設され、前記軸受支持部材による前記軸受ハウジングの上下方向の支持位置を調整することにより、円環状を成す前記軸受パッドの内面の中心を、前記軸受支持部材の内周面の中心に対して上下方向へ偏心調整可能な偏心調整手段とを有することを特徴としているため、周方向に180度回転させてLOP構造からLBP構造へ変更した場合、又は、LBP構造からLOP構造へ変更した場合の何れにおいても、偏心調整手段によって、円環状を成す軸受パッドの内面の中心を、軸受支持部材の内周面の中心に対して上下方向へ偏心調整すること、及び、パッドストップによって下側の1個の軸受パッド(LOP構造の場合)又は下側の2個の軸受パッド(LBP構造の場合)に潤滑油を供給することが可能である。このため、ジャーナル軸受のLOP構造とLBP構造の共用化が可能である。
第2発明のジャーナル軸受によれば、第1発明のジャーナル軸受において、前記偏心調整手段は、シムと、前記軸受支持部材の内周面に当接し且つ前記シムを押さえるアウターライナとを有し、前記シムと前記アウターライナをボルトで前記軸受ハウジングの外周面に固定する構成の偏心調整機構であり、前記奇数個の軸受パッドのそれぞれに対応する複数箇所と、前記2個の軸受パッドの間に対応する一箇所とに設けられるものであり、前記LOP構造の場合には、軸受支持部材側の油路から、前記1個の軸受パッドに対応する位置に設けられる偏心調整機構のシム及びアウターライナに開けられた給油孔を介して、前記第1の給油口へ潤滑油が流入する一方、前記第2の給油口は蓋で塞ぎ、前記LBP構造の場合には、軸受支持部材側の油路から、前記2個の軸受パッドの間に対応する位置に設けられる偏心調整機構のシム及びアウターライナに開けた給油孔を介して、前記第2の給油口へ潤滑油が流入する一方、前記第1の給油口は蓋で塞ぐ構成であることことを特徴としているため、簡易な構成で容易且つ確実に、軸受支持部材の内周面の中心に対する軸受パッドの内面の中心の偏心調整を行うことができる。
第3発明のジャーナル軸受によれば、第1又は第2発明のジャーナル軸受において、前記軸受パッドが、前記軸受パッドの背面に設けられたピボットを中心にして揺動可能なティルティング式のものであることを特徴としているため、上記第1又は第2発明の効果を有するティルティングパッド軸受を実現することができる。
本発明のジャーナル軸受(ティルティングパッド軸受)をLOP構造用として用いたときの状態を示す横断面図である。 図1のC−C線矢視断面図(縦断面図)である。 本発明のジャーナル軸受(ティルティングパッド軸受)をLBP構造用として用いたときの状態を示す横断面図である。 図3のD−D線矢視断面図(縦断面図)である。 従来のLOP構造のジャーナル軸受(ティルティングパッド軸受)を示す横断面図である。 図5のA−A線矢視断面図(横断面図)である。 ロータ停止時の偏心状態を示す説明図である。 ロータ回転時の偏心状態を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1及び図2には本発明の実施の形態例に係るティルティングパッド軸受11をLOP構造用として用いるときの状態を示しており、図3及び図4には前記ティルティングパッド軸受11をLBP構造用として用いるときの状態を示している。
これらの図1〜図4に示すように、ティルティングパッド軸受11は、ターボ機械(圧縮機及び駆動用蒸気タービン)等の回転機械の軸受台12(軸受支持部材)に取り付けられ、前記回転機械のロータ(回転軸)14を回転可能に支持する。
そして、ティルティングパッド軸受11は円環状の軸受ハウジング13と、奇数個(図示例では5個)の軸受パッド15A,15B,15C,15D,15Eと、軸受パッド15A〜15Eと同数である奇数個(図示例では5個)のパッドストップ16A,16B,16C,16D,16Eと、偏心調整手段としての複数個(図示例では6個)の偏心調整機構20A,20B,20C,20D,20E,20Fとを有している。
軸受ハウジング13は、2分割された半円状の第1の軸受ハウジング片13Aと第2の軸受ハウジング片13Bとから成るものである。第1の軸受ハウジング片13Aと第2の軸受ハウジング片13Bとを、位置合わせピン17で位置合わせし、且つ、ボルト18で締結することによって、円環状の軸受ハウジング13を構成している。
また、軸受ハウジング13は、円環状のハウジング本体13cと、このハウジング本体13cの両側面(ロータ14の軸方向の両側の面)13dにボルト30で固定された円環状のハウジング側板13eとを有して成るものである。そして、ハウジング本体13cの両側面13dには、軸受ハウジング13の周方向に沿った円環状の凹部(溝)13fが形成されており、この凹部13fをハウジング側板13eで覆うことによって、軸受ハウジング13の周方向に沿った円環状の油路(以下、環状油路と称する)13gが形成されている。
また、軸受ハウジング13(ハウジング本体13c)には、軸受パッド15Aに対応する位置において、ロータ14の軸方向へ延びた油路13iが形成され、この油路13iの両端が両側の環状油路13gに繋がっており、且つ、油路13iから外側へ軸受ハウジング13(ハウジング本体13c)の外周面13hまで延びた第1の給油口13j(LOP構造の場合の給油口)が形成されている。更に、軸受ハウジング13(ハウジング本体13c)には、軸受パッド15C,15Dの間(パッドストップ16C)に対応する位置、即ち、第1の給油口13jに対して軸受ハウジング13の周方向に180度回転対称の位置において、ロータ14の軸方向へ延びた油路13kが形成され、この油路13kの両端が両側の環状油路13gに繋がっており、且つ、油路13kから外側へ軸受ハウジング13(ハウジング本体13c)の外周面13hまで延びた第2の給油口13m(LBP構造の場合の給油口)が形成されている。従って、第1の給油口13jと第2の給油口13mは、軸受ハウジング13の周方向(環状油路13gの周方向)において、互いに180度回転対称の位置関係になっている。
また、軸受ハウジング13(ハウジング本体13c)には、パッドストップ16A,16B,16D,16Eに対応する位置においても、油路13kと同様にロータ14の軸方向へ延びた油路13n,13o,13p,13qがそれぞれ形成され、この油路13n,13o,13p,13qの両端が両側の環状油路13gにそれぞれ繋がっている。
軸受パッド15A〜15Eは、何れも横断面形状が円弧状であり(図1,図3参照)、軸受ハウジング13(第1及び第2軸受ハウジング片13A,13B)の内周面13aに前記内周面13aの周方向に沿って等間隔に配置されて円環状を成しており、その内側に水平に挿通されたロータ14を回転可能に支持している。また、各軸受パッド15A〜15Bは、背面(外側の面)にピボット15aが設けられており、このピボット15aの球面15bが軸受ハウジング13の内周面13aに当接している。このため、各軸受パッド15A〜15Bは、ピボット15a(前記球面15bと前記内周面13aの接点)を中心にして、ロータ14の周方向や軸方向に揺動可能であり、ロータ14の動きにつれて自動調心作用をする。
パッドストップ16A〜16Eは、軸受パッド15A,15Bの間と、軸受パッド15B,15Cの間と、軸受パッド15C,15Dの間と、軸受パッド15D,15Eの間と、軸受パッド15A,15Eの間のそれぞれに配設され、軸受パッド15A〜15Eのそれぞれ対して、軸受ハウジング13の内周面13aの周方向への移動を規制している。即ち、軸受パッド15A〜15Eは、パッドストップ16A〜16Bによって前記周方向の位置決めがなされた状態でロータ14を回転可能に支持している。
パッドストップ16A〜16Eは固定手段により軸受ハウジング13に固定されている。図示例では、パッドストップ16A〜16Eは、背面側に凸部16aが形成されており、この凸部16aが軸受ハウジング13の内周面13aに形成されている凹部13bに嵌合されることによって軸受ハウジング13に固定されている。
また、パッドストップ16A〜16Eは何れも、潤滑油を軸受パッド15A〜15Eの内面(支持面)15cに供給するための給油ノズル16bを有している。給油ノズル16bは、パッドストップ16A〜16Eに形成された吐出孔16dと油路16c,16eとを有して成るものである。油路16cはロータ14の軸方向に延びている。吐出孔16dはパッドストップ16A〜16Eの先端部に開けられた孔であり、油路16cに通じている。また、吐出孔16dは複数個設けられており、ロータ14の軸方向に沿って配列されている。パッドストップ16Cの油路16eは、油路16cからロータ14の径方向に外側へと延びて、第2の給油口13mに繋がり、且つ、ロータ14の軸方向へも延びて、軸受ハウジング13(ハウジング本体13c)に形成されている油路13kにも繋がっている。パッドストップ16A,16B,16D,16Eの油路16eは、油路16cからロータ14の径方向に外側へと延び、且つ、ロータ14の軸方向へも延びて、軸受ハウジング13(ハウジング本体13c)に形成されている油路13n,13o,13p,13qにそれぞれ繋がっている。
偏心調整機構20A〜20Fは、5個の軸受パッド15A〜15Eのそれぞれに対応する複数箇所(即ち5箇所)と、軸受パッド15C,15Dの間(パッドストップ16C)に対応する一箇所とにそれぞれ設けられている。偏心調整機構20A〜20Fは、軸受ハウジング13の外周面13hと、軸受ハウジング13の周囲を囲む軸受台12の内周面(円環状の面)12aとの間に介設され、軸受台12による軸受ハウジング13の上下方向の支持位置を調整することにより、円環状を成す軸受パッド15A〜15Eの内面15cの中心を、軸受台12の内周面12aの中心に対して上下方向へ偏心調整可能なものである。
具体的には、偏心調整機構20A〜20Fは、シム21と、軸受台12の内周面12aに当接し且つシム21を押さえるアウターライナ22とを有し、シム21とアウターライナ22をボルト23で軸受ハウジング13(ハウジング本体13c)の外周面13hに固定する構成のものである。アウターライナ22は、軸受台12の内周面12aに当接する外面22aが前記内周面12aに沿った曲面となっており、シム21側の内面22bが平坦面となっている。偏心調整機構20A〜20Fは、軸受ハウジング13の外周面13hの一部を切り欠いた平坦な取付面13rに取り付けられる。
また、図1に示すように、軸受パッド15Aに対応する位置に設けられる偏心調整機構20Aのシム21とアウターライナ22には給油孔21a,22cがそれぞれ開けられている。更に、図3に示すように、軸受パッド15C,15Dの間に対応する位置に設けられる偏心調整機構20Dのシム21とアウターライナ22にも、給油孔21a,22cがそれぞれ開けられている。
図1〜図4に示すように、軸受台12には油路12bが形成されており、この油路12bが、図1及び図2のLOP構造の場合には偏心調整機構20Aの給油孔21a,22cを介して第1の給油口13jに連通し、図3及び図4のLOP構造の場合には偏心調整機構20Dの給油孔21a,22cを介して第2の給油口13mに連通する構成となっている。
そして、図1及び図2に示すように、ティルティングパッド軸受11をLOP構造用として用いる場合には、ロータ14の真下に1個の軸受パッド15Aが位置するようにティルティングパッド軸受11を軸受台12に取り付けて、ロータ14の荷重を1個の軸受パッド15Aによって支持する状態にする。このとき、下側の第2の軸受ハウジング片13Bは、軸受台12の軸受台本体12cに形成されている半円状の凹部12dに嵌め込まれ、上側の第1の軸受ハウジング片13Aは、軸受台12の半円状のベアリングキャップ12eによって覆われる。即ち、軸受台本体12c(凹部12d)とベアリングキャップ12eとから成る内周面12aによって、軸受ハウジング13の周囲を囲む。ベアリングキャップ12eは、軸受台本体12cに位置合わせピン(図示省略)によって位置合わせされ且つボルト(図示省略)によって固定される。なお、図2中の26は軸受台12と軸受ハウジング13の位置合わせを行う位置合わせピンである。
このLOP構造の場合には、軸受パッド15Aに対応する位置に設けられる偏心調整機構20Aにおいて、シム21の枚数や厚さを調整(選定)することにより、軸受台12による軸受ハウジング13の上下方向の支持位置を調整し、円環状(仮想円)を成す軸受パッド15A〜15Eの内面15cの中心を、軸受台12の内周面12aの中心に対して上下方向へ偏心させることによって、回転時にロータ14の中心が軸受台12の内周面12aの中心に一致するようにする。一般的には停止時のロータ14の落ち込み量に比べて、ロータ14の回転時に軸受パッド5Aの内面15cとロータ14の外周面14aとの間に形成される油膜の厚さの方が小さいため、軸受台12の内周面12aの中心に対して、円環状(仮想円)を成す軸受パッド15A〜15Eの内面15cの中心を上側へ偏心させる。
なお、このLOP構造の場合、ロータ14の真上に位置する第2の給油口13mの部分には偏心調整機構20Dを設けず、第2の給油口13mを蓋(プレート)25で塞ぐことにより、第2の給油口13mからの油漏れを防ぐ。
また、偏心調整機構20A以外の偏心調整機構20B,20C,20E,20Fにおいても、シム21の枚数や厚さを調整(選定)することにより、アウターライナ22が軸受台12の内周面12aに当接するように調整する。
LOP構造の場合の潤滑油の流れについて説明すると、給油装置(図示省略)から送られきた潤滑油は、軸受台12の油路12bを流通した後、偏心調整機構20Aの給油孔21a,22cを介して、第1の給油口13jへ流入する。この第1の給油口13jへ流入した潤滑油は、油路13iを経て環状油路13gに流入し、環状油路13gを流通する。この環状油路13gを流通する潤滑油は、油路13k,13n,13o,13p,13qを介して、パッドストップ16A〜16Eの油路16eへ流入する。そして、この油路16eに流入した潤滑油が、油路16eを流通して油路16cへ流入し、吐出孔16dからロータ14の外周面14aへと吐出される。その結果、軸受パッド15A〜15Eの内面15cとロータ14の外周面14aとの間に潤滑油が供給され、軸受パッド15Aの内面15cとロータ14の外周面14aとの間に形成される油膜によってロータ14が浮き上がる。軸受パッド15A〜15Eの内面15cとロータ14の外周面14aとの間に供給された潤滑油は、その後、軸受パッド15A〜15Eとパッドストップ16A〜16Eの隙間から排出される。
一方、図3及び図4に示すLBP構造の場合には、図1及び図2に示すLOP構造のティルティングパッド軸受11を、その周方向に180度回転させた状態で用いる。
詳述すると、図3及び図4に示すように、ティルティングパッド軸受11をLBP構造用として用いる場合には、ロータ14の真下に軸受パッド15C,15Dの間の部分(パッドストップ16C)が位置するようにティルティングパッド軸受11を軸受台12に取り付けて、左右両側の2個の軸受パッド15C,15Dによってロータ14の荷重を支持する状態にする。このとき、下側の第1の軸受ハウジング片13Aは、軸受台12の軸受台本体12cに形成されている半円状の凹部12dに嵌め込まれ、上側の第2の軸受ハウジング片13Bは、軸受台12の半円状のベアリングキャップ12eによって覆われる。即ち、軸受台本体12c(凹部12d)とベアリングキャップ12eとから成る内周面12aによって、軸受ハウジング13の周囲を囲む。ベアリングキャップ12eは、軸受台本体12cに位置合わせピン(図示省略)によって位置合わせされ且つボルト(図示省略)によって固定される。なお、図4中の26は軸受台12と軸受ハウジング13の位置合わせを行う位置合わせピンである。
このLBP構造の場合には、軸受パッド15C,15Dの間(パッドストップ16C)に対応する位置に設けられる偏心調整機構20Dにおいて、シム21の枚数や厚さを調整(選定)することにより、軸受台12による軸受ハウジング13の上下方向の支持位置を調整し、円環状(仮想円)を成す軸受パッド15A〜15Eの内面15cの中心を、軸受台12の内周面12aの中心に対して上下方向へ偏心させることによって、回転時にロータ14の中心が軸受台12の内周面12aの中心に一致するようにする。一般的には停止時のロータ14の落ち込み量に比べて、ロータ14の回転時に軸受パッド5C,5Dの内面15cとロータ14の外周面14aとの間に形成される油膜の厚さの方が小さいため、軸受台12の内周面12aの中心に対して、円環状(仮想円)を成す軸受パッド15A〜15Eの内面15cの中心を上側へ偏心させる。
なお、LBP構造の場合、ロータ14の真上に位置する第1の給油口13jの部分には偏心調整機構20Aを設けず、第1の給油口13jを蓋(プレート)25で塞ぐことにより、第1の給油口13jからの油漏れを防ぐ。
また、偏心調整機構20D以外の偏心調整機構20B,20C,20E,20Fにおいても、シム21の枚数や厚さを調整(選定)することにより、アウターライナ22が軸受台12の内周面12aに当接するように調整する。
LBP構造の場合の潤滑油の流れについて説明すると、給油装置(図示省略)から送られきた潤滑油は、軸受台12の油路12bを流通した後、偏心調整機構20Dの給油孔21a,22cを介して、第2の給油口13mへ流入する。この第2の給油口13mへ流入した潤滑油は、パッドストップ16Cの油路16eへ流入する。そして、この油路16eに流入した潤滑油が、油路16eを流通して油路16cへ流入し、吐出孔16dからロータ14の外周面14aへと吐出される。また、第2の給油口13mへ流入した潤滑油は、油路13kを経て環状油路13gにも流入し、環状油路13gを流通する。この環状油路13gを流通する潤滑油は、油路13n,13o,13p,13qを介して、パッドストップ16A,16B,16D,16Eの油路16eへ流入する。そして、この油路16eに流入した潤滑油が、油路16eを流通して油路16cへ流入し、吐出孔16dからロータ14の外周面14aへと吐出される。その結果、軸受パッド15A〜15Eの内面15cとロータ14の外周面14aとの間に潤滑油が供給され、軸受パッド15C,15Dの内面15cとロータ14の外周面14aとの間に形成される油膜によってロータ14が浮き上がる。軸受パッド15A〜15Eの内面15cとロータ14の外周面14aとの間に供給された潤滑油は、その後、軸受パッド15A〜15Eとパッドストップ16A〜16Eの隙間から排出される。
以上のように、本実施の形態例のティルティングパッド軸受11によれば、環状油路13gと、180度回転対称の位置関係にあり且つ環状油路13gに繋がっている第1の給油口13j及び第2の給油口13mとが形成されている円環状の軸受ハウジング13と、軸受ハウジング13の内周面13aに前記内周面13aの周方向に沿って等間隔に配置されて円環状を成し、内周側に水平に挿通された回転機械のロータ14を回転可能に支持する奇数個の軸受パッド15A〜15Eと、軸受パッド15A〜15Eの間にそれぞれ配置されて軸受パッド15A〜15Eの前記周方向への移動を規制し、且つ、ロータ14の真下に1個の軸受パッド15Aが位置するLOP構造(図1)の場合には軸受台12の油路12bから第1の給油口13jへ流入し、前記1個の軸受パッド15Aに対して180度回転対称の位置関係にある2個の軸受パッド15C,15Dの間がロータ14の真下に位置するLBP構造(図3)の場合には軸受台12の油路12bから第2の給油口13mへ流入した後、環状油路13gを介して供給される潤滑油を、軸受パッド15A〜15Eの内面15cに供給するための給油ノズル16dを備えた奇数個のパッドストップ16A〜16Eと、軸受ハウジング13の外周面13hと、軸受ハウジング13の周囲を囲む軸受台12の内周面12aとの間に介設され、軸受台12による軸受ハウジング13の上下方向の支持位置を調整することにより、円環状を成す軸受パッド15A〜15Eの内面15cの中心を、軸受台12の内周面12aの中心に対して上下方向へ偏心調整可能な偏心調整手段(偏心調整機構20A〜20F)とを有することを特徴としているため、周方向に180度回転させてLOP構造からLBP構造へ変更した場合、又は、LBP構造からLOP構造へ変更した場合の何れにおいても、偏心調整手段によって、円環状を成す軸受パッド15A〜15Eの内面15cの中心を、軸受台12の内周面12aの中心に対して上下方向へ偏心調整すること、及び、パッドストップ16A〜16Eによって下側の1個の軸受パッド15A(LOP構造の場合)又は下側の2個軸受パッド15C,15D(LBP構造の場合)に潤滑油を供給すること可能である。このため、ティルティングパッド軸受11のLOP構造とLBP構造の共用化が可能である。
また、本実施の形態例のティルティングパッド軸受11によれば、前記偏心調整手段は、シム21と、軸受台12の内周面12aに当接し且つシム21を押さえるアウターライナ22とを有し、シム21とアウターライナ22をボルト23で軸受ハウジング13の外周面13hに固定する構成の偏心調整機構20A〜20Fであり、奇数個の軸受パッド15A〜15Eのそれぞれに対応する複数箇所と、2個の軸受パッド15C,15Dの間に対応する一箇所とに設けられるものであり、LOP構造の場合には、軸受台12の油路21bから、1個の軸受パッド15Aに対応する位置に設けられる偏心調整機構20Aのシム21及びアウターライナ22に開けられた給油孔21a,22cを介して、第1の給油口13jへ潤滑油が流入する一方、第2の給油口13mは蓋25で塞ぎ、LBP構造の場合には、軸受台12の油路12bから、2個の軸受パッド15C,15Dの間に対応する位置に設けられる偏心調整機構20Dのシム21及びアウターライナ22に開けた給油孔21a,21cを介して、第2の給油口13mへ潤滑油が流入する一方、第1の給油口13jは蓋25で塞ぐ構成であることことを特徴としているため、簡易な構成で容易且つ確実に、軸受台12の内周面12aの中心に対する軸受パッド15A〜15Eの内面15cの中心の偏心調整を行うことができる。
なお、ティルティングパッド軸受に設ける軸受パッドの個数は、上記のような5個の場合が一般的であるが、必ずしもこれに限定するものではなく、奇数個(例えば3個、7個)であればよい。軸受パッドが3個以上の奇数個であれば、5個の場合と同様にティルティングパッド軸受を、その周方向に180度回転させて、LOP構造からLBP構造への組み替えや、LBP構造からLOP構造への組み替えが可能である。
また、本発明は、軸受台12の内周面12aと軸受ハウジング13の外周面13hとの間に、軸受支持部材として例えば円環状の軸受環を設けるような場合にも適用することができる。
また、本発明は、必ずしもティルティング式のものに限らず、ティルティング式以外のジャーナル軸受にも適用することができる。
本発明はターボ機械(圧縮機及び駆動用蒸気タービン)などの回転機械のジャーナル軸受に関するものであり、軸受パッドがその背面のピボットを中心にして揺動可能なジャーナル軸受(ティルティングパッド軸受)などに適用して有用なものである。
11 ティルティングパッド軸受
12 軸受台
12a 内周面
12b 油路
12c 軸受台本体
12d 凹部
12e ベアリングキャップ
13 軸受ハウジング
13a 内周面
13b 凹部
13c ハウジング本体
13d 側面
13e ハウジング側板
13f 凹部
13g 円環状の油路(環状油路)
13h 外周面
13i 油路
13j 第1の給油口
13k 油路
13m 第2の給油口
13n,13o,13p,13q 油路
13r 取付面
14 ロータ(回転軸)
14a 外周面
15A,15B,15C,15D,15E 軸受パッド
15a ピボット
15b 球面
15c 内面(支持面)
16A,16B,16C,16D,16E パッドストップ
16a 凸部
16b 給油ノズル
16c 油路
16d 吐出孔
16e 油路
17 位置合わせピン
18 ボルト
20A,20B,20C,20D,20E,20F 偏心調整機構
21 シム
21a 給油孔
22 アウターライナ
22a 外面
22b 内面
22c 給油孔
23 ボルト
25 蓋(プレート)
26 位置合わせピン
30 ボルト

Claims (3)

  1. 円環状の油路と、180度回転対称の位置関係にあり且つ前記円環状の油路に繋がっている第1の給油口及び第2の給油口とが形成されている円環状の軸受ハウジングと、
    前記軸受ハウジングの内周面に前記内周面の周方向に沿って等間隔に配置されて円環状を成し、内周側に水平に挿通された回転機械の回転軸を回転可能に支持する奇数個の軸受パッドと、
    前記軸受パッドの間にそれぞれ配置されて前記軸受パッドの前記周方向への移動を規制し、且つ、前記回転軸の真下に1個の軸受パッドが位置するLOP構造の場合には軸受支持部材側の油路から前記第1の給油口へ流入し、前記1個の軸受パッドに対して180度回転対称の位置関係にある2個の軸受パッドの間が前記回転軸の真下に位置するLBP構造の場合には前記軸受支持部材側の油路から前記第2の給油口へ流入した後、前記円環状の油路を介して供給される潤滑油を、前記軸受パッドの内面に供給するための給油ノズルを備えた前記奇数個のパッドストップと、
    前記軸受ハウジングの外周面と、前記軸受ハウジングの周囲を囲む軸受支持部材の内周面との間に介設され、前記軸受支持部材による前記軸受ハウジングの上下方向の支持位置を調整することにより、円環状を成す前記軸受パッドの内面の中心を、前記軸受支持部材の内周面の中心に対して上下方向へ偏心調整可能な偏心調整手段と、
    を有することを特徴とするジャーナル軸受。
  2. 請求項1に記載のジャーナル軸受において、
    前記偏心調整手段は、シムと、前記軸受支持部材の内周面に当接し且つ前記シムを押さえるアウターライナとを有し、前記シムと前記アウターライナをボルトで前記軸受ハウジングの外周面に固定する構成の偏心調整機構であり、前記奇数個の軸受パッドのそれぞれに対応する複数箇所と、前記2個の軸受パッドの間に対応する一箇所とに設けられるものであり、
    前記LOP構造の場合には、軸受支持部材側の油路から、前記1個の軸受パッドに対応する位置に設けられる偏心調整機構のシム及びアウターライナに開けられた給油孔を介して、前記第1の給油口へ潤滑油が流入する一方、前記第2の給油口は蓋で塞ぎ、前記LBP構造の場合には、軸受支持部材側の油路から、前記2個の軸受パッドの間に対応する位置に設けられる偏心調整機構のシム及びアウターライナに開けた給油孔を介して、前記第2の給油口へ潤滑油が流入する一方、前記第1の給油口は蓋で塞ぐ構成であること、
    ことを特徴とするジャーナル軸受。
  3. 請求項1又は2に記載のジャーナル軸受において、
    前記軸受パッドが、前記軸受パッドの背面に設けられたピボットを中心にして揺動可能なティルティング式のものであることを特徴とするジャーナル軸受。
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