JP2017025987A - ティルティングパッドジャーナル軸受内輪およびティルティングパッドジャーナル軸受 - Google Patents

ティルティングパッドジャーナル軸受内輪およびティルティングパッドジャーナル軸受 Download PDF

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雄亮 重田
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善照 川口
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Abstract

【課題】補修が容易なティルティングパッドジャーナル軸受内輪等を提供する。【解決手段】実施形態のティルティングパッドジャーナル軸受内輪は、回転機械のロータと複数のパッドとを内部に収容し、ロータの周囲に複数のパッドが配置される。ティルティングパッドジャーナル軸受内輪は、調整板を有する。調整板は、ティルティングパッドジャーナル軸受内輪の内面に設けられており、ロータの径方向におけるパッドの位置を調整する。ここでは、調整板は、複数であって、ティルティングパッドジャーナル軸受内輪は、その複数の調整板のそれぞれがティルティングパッドジャーナル軸受内輪の内面と複数のパッドのそれぞれの間に介在した部分を含む。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、ティルティングパッドジャーナル軸受内輪およびティルティングパッドジャーナル軸受に関する。
蒸気タービンなどの回転機械は、たとえば、ティルティングパッドジャーナル軸受を含み、そのティルティングパッドジャーナル軸受がロータのジャーナルを回転可能に支持している。ティルティングパッドジャーナル軸受は、軸受内輪の内部にロータとパッドとを収容しており、その軸受内輪の内部においてロータの周方向に複数のパッドが揺動自在に配置されている。ティルティングパッドジャーナル軸受は、潤滑油が内部に供給され、その供給された潤滑油がロータの外周面とパッドの内周面との間に介在する。
蒸気タービンなどの回転機械は、ティルティングパッドジャーナル軸受として、たとえば、シングルティルティングパッドジャーナル軸受、ダブルティルティングパッドジャーナル軸受が使用される。シングルティルティングパッドジャーナル軸受は、パッドの背面に設けられたピボットを中心にしてパッドがロータの周方向(回転方向)に傾くように構成されている。これに対して、ダブルティルティングパッドジャーナル軸受は、パッドがロータの周方向と共にロータの軸方向に傾くように構成されている。
特開2013−234746号公報 特開2012−241758号公報
ティルティングパッドジャーナル軸受は、運転の際に不安定な振動が発生する場合がある。また、ティルティングパッドジャーナル軸受は、運転状況の変化に伴って振動が不連続に変化する場合がある。このような事象は、経年によってパッドの背面および軸受内輪の内面が摩耗することに起因して生ずると考えられる。上記現象は、特に、ダブルティルティングパッドジャーナル軸受の場合に生ずる。
一般的に、ティルティングパッドジャーナル軸受では、下半側において左側と右側とに配置されたパッドの背面が摩耗したときに、そのパッド上に形成される油膜の圧力が低下する。このため、軸受内では、油膜による左右方向の剛性と減衰が低下することによって、不安定な振動が発生する場合がある。そして、ロータに作用する蒸気力の変化、経時による位置の変化によって、軸受面の圧力が変化すると共に軸受内輪の芯の位置が変化する場合がある。その結果、軸受の運転状態が不安定になり、振動が変化する場合がある。
そこで、安定した振動状態を確保するために、摩耗状態を定期的に確認している。たとえば、定期点検において軸受を分解するときに、軸受内輪の内部からパッドを取り外して、パッドの背面の摩耗状態および軸受内輪の摩耗状態の確認を行う。摩耗状態の確認では、パッドの背面に形成された摩耗跡、および、軸受内輪の摩耗跡の寸法について計測を行う。そして、その計測値が管理値を超えたときに、補修を行う。
補修は、軸受内輪において摩耗した部分を機械加工で除去することによって、行われる。また、摩耗したパッドを新しいパッドを交換することによって補修が行われる。この場合には、軸受の間隙が設計値になるようにパッドの内周面について機械加工を行う。その他、パッドに調整板が設けられている場合には、調整板を交換すると共に、パッドの内周面について機械加工を行う。
上記のように、ティルティングパッドジャーナル軸受の補修では、機械加工を行う。このため、補修が容易でない。
したがって、本発明が解決しようとする課題は、補修が容易なティルティングパッドジャーナル軸受内輪およびティルティングパッドジャーナル軸受を提供することである。
実施形態のティルティングパッドジャーナル軸受内輪は、回転機械のロータと複数のパッドとを内部に収容し、ロータの周囲に複数のパッドが配置される。ティルティングパッドジャーナル軸受内輪は、調整板を有する。調整板は、ティルティングパッドジャーナル軸受内輪の内面に設けられており、ロータの径方向におけるパッドの位置を調整する。ここでは、調整板は、複数であって、ティルティングパッドジャーナル軸受内輪は、その複数の調整板のそれぞれがティルティングパッドジャーナル軸受内輪の内面と複数のパッドのそれぞれの間に介在した部分を含む。
図1は、第1実施形態に係るティルティングパッドジャーナル軸受1の要部を模式的に示す断面図である。 図2Aは、第1実施形態に係る軸受内輪10において、調整板30を拡大して示す図である。 図2Bは、第1実施形態に係る軸受内輪10において、調整板30を拡大して示す図である。 図3Aは、第1実施形態に係る軸受内輪10において、シム40を拡大して示す図である。 図3Bは、第1実施形態に係る軸受内輪10において、シム40を拡大して示す図である。 図4は、第2実施形態に係るティルティングパッドジャーナル軸受1の要部を模式的に示す断面図である。 図5は、第2実施形態に係るティルティングパッドジャーナル軸受1において、パッド20bを模式的に示す図である。 図6Aは、第2実施形態に係るパッド20bにおいて、調整板30bを拡大して示す図である。 図6Bは、第2実施形態に係るパッド20bにおいて、調整板30bを拡大して示す図である。 図7Aは、第2実施形態に係るパッド20bにおいて、シム40bを拡大して示す図である。 図7Bは、第2実施形態に係るパッド20bにおいて、シム40bを拡大して示す図である。
実施形態について、図面を参照して説明する。
<第1実施形態>
[1]構成
図1は、第1実施形態に係るティルティングパッドジャーナル軸受1の要部を模式的に示す断面図である。図1において、縦方向は、鉛直方向(z方向)である。図1において、横方向は、一の水平方向(x方向,第1水平方向)であって、ロータ2の回転軸AXに沿った他の水平方向(y方向,第2水平方向)に対して直交する方向である。つまり、図1では、鉛直方向(z方向)と他の水平方向(y方向)とによって規定される鉛直面(xz面)の断面に関して示している。
ティルティングパッドジャーナル軸受1は、図1に示すように、軸受内輪10(ティルティングパッドジャーナル軸受内輪)とパッド20とを有する。ティルティングパッドジャーナル軸受1は、たとえば、軸流式である蒸気タービン(回転機械,図示省略)を構成するロータ2のジャーナルを回転可能に支持する。ティルティングパッドジャーナル軸受1は、たとえば、ダブルティルティングパッドジャーナル軸受である。
ティルティングパッドジャーナル軸受1において、軸受内輪10は、図1に示すように、断面がリング形状である。軸受内輪10は、内輪上半部11と内輪下半部12とを含み、内輪上半部11と内輪下半部12との両者が組み合わされることによって構成されている。軸受内輪10は、ロータ2と複数のパッド20とを内部に収容しており、軸受内輪10の内部においては、複数のパッド20がロータ2の周囲に配置されている。軸受内輪10は、潤滑油が内部に供給され、その供給された潤滑油がロータ2の外周面とパッド20の内周面との間に介在する。また、図示を省略しているが、軸受内輪10は、軸受外輪(図示省略)を介して、蒸気タービンを構成するケーシングに固定されている。
ティルティングパッドジャーナル軸受1において、パッド20は、図1に示すように、断面が円弧形状であって、軸受内輪10の内部において揺動するように構成されている。ここでは、パッド20の内周面(潤滑面)がロータ2の外周面に対面し、パッド20の外周面(背面)が軸受内輪10の内周面に対面している。そして、パッド20の外周面(背面)の曲率が、軸受内輪10の内周面の曲率よりも大きくなるように形成されている(つまり、パッド20の外周面の曲率半径が、軸受内輪10の内周面の曲率半径よりも小さい)。複数のパッド20は、ロータ2の回転方向において等間隔に配置されている。たとえば、パッド20は、5つであって、内輪下半部12側に3つのパッド20が配置され、内輪上半部11側に2つのパッド20が配置されている。
図1に示すように、本実施形態においては、軸受内輪10に調整板30およびシム40が設けられている。
軸受内輪10において、調整板30は、ロータ2の径方向におけるパッド20の位置を調整するために設置されている。図1に示すように、調整板30は、複数であって、調整板30が軸受内輪10とパッド20との間に介在する部分を含む。たとえば、3つの調整板30が、軸受内輪10を構成する内輪下半部12の内面に形成された溝の内部に収容されている。ここでは、3つの調整板30は、内輪下半部12側に配置された3つのパッド20のそれぞれと、内輪下半部12との間に配置されている。内輪下半部12側において、3つの調整板30の内面のそれぞれは、3つのパッド20の外周面のそれぞれに対面すると共に、3つのパッド20の外周面のそれぞれに接触する部分を含む。そして、3つの調整板30の外面のそれぞれは、シム40を介して内輪下半部12の内面に対面している。調整板30は、たとえば、ステライト(登録商標)などのように、耐摩耗性が高い材料を用いて形成されている。
軸受内輪10において、シム40は、調整板30と同様に、ロータ2の径方向におけるパッド20の位置を調整するために設置されている。図1に示すように、シム40は、調整板30と同様に、複数であって、その複数のシム40のそれぞれが軸受内輪10の内面と複数のパッド20のそれぞれの間に介在している。たとえば、3つのシム40が、軸受内輪10を構成する内輪下半部12の内面に形成された溝の内部に収容されている。そして、3つのシム40は、内輪下半部12側に配置された3つの調整板30のそれぞれと、内輪下半部12との間に配置されている。内輪下半部12側において、3つのシム40の内面のそれぞれは、3つの調整板30の外面のそれぞれに対面すると共に、3つの調整板30の外面のそれぞれに接触している。そして、3つのシム40の外面のそれぞれは、内輪下半部12の内面に対面している。
図2A,図2Bは、第1実施形態に係る軸受内輪10において、調整板30を拡大して示す図である。図2A,図2Bは、複数の調整板30のうち、ロータ2の下方に位置する調整板30について示しているが、他の調整板30も同様な形状である。図3A,図3Bは、第1実施形態に係る軸受内輪10において、シム40を拡大して示す図である。図3A,図3Bは、複数のシム40のうち、ロータ2の下方に位置するシム40について示しているが、他のシム40も同様な形状である。図2Aおよび図3Aは、鉛直方向(z方向)を視線としたときの様子を示し、図2Bおよび図3Bは、一の水平方向(x方向)を視線としたときの様子を示している。
図2A,図2Bに示すように、調整板30は、例えば、八角形状の板状体であって、厚み方向に複数の貫通孔K30が形成されている。図3A,図3Bに示すように、シム40は、調整板30と同様に、例えば、八角形状の板状体であって、厚み方向に複数の貫通孔K40が形成されている。
図1に示すように、調整板30およびシム40は、貫通孔K30,K40にボルトV30が挿入される。そして、その挿入されたボルトV30が、軸受内輪10に形成されたボルト穴に螺合されることによって、調整板30およびシム40が軸受内輪10に取付けられている。
[2]まとめ
以上のように、本実施形態の軸受内輪10は、複数の調整板30が内面に設けられている。複数の調整板30のそれぞれは、内輪下半部12の内面と、内輪下半部12側に設置された複数のパッド20のそれぞれの間に介在している。このため、内輪下半部12側に設置された複数のパッド20のそれぞれは、複数の調整板30のそれぞれの内面に接触する。よって、本実施形態では、パッド20の接触によって調整板30が摩耗して補修が必要な状態になったときには、機械加工を行わずに、調整板30の交換によって補修を行うことができる。したがって、本実施形態では、ティルティングパッドジャーナル軸受の補修が容易である。
[3]変形例
本実施形態において、調整板30は、窒化処理が施されていてもよい。窒化処理は、窒素雰囲気下に調整板30を漬すことで行われる。これにより、調整板30の表面が硬化され、耐摩耗性を更に向上可能である。
本実施形態では、調整板30においてパッド20の外周面(背面)が接触する内面が平面である場合について説明したが、これに限らない。調整板30の内面が曲面(球面)であってもよい。
本実施形態では、内輪下半部12側に調整板30を設置し、内輪上半部11側に調整板30を設置していないが、これに限らない。たとえば、内輪下半部12側および内輪上半部11側のそれぞれに調整板30を設置してもよい。
本実施形態では、ティルティングパッドジャーナル軸受1が、蒸気タービンを構成するロータ2のジャーナルを回転可能に支持する場合について説明したが、これに限らない。蒸気タービン以外の回転機械を構成するロータ2を回転可能に支持する場合に、本実施形態を適用してもよい。
本実施形態の軸受内輪10は、新規に設置されるティルティングパッドジャーナル軸受1の他に、当然ながら、既に設置されたティルティングパッドジャーナル軸受1に対して適用可能である。たとえば、以下の手順によって、既に設置されたティルティングパッドジャーナル軸受1を改造することによって、上記実施形態の軸受内輪10を適用することができる。まず、軸受内輪10を内面のうち、摩耗が生じた部分を除去した後に、調整板30を軸受内輪10に取付ける。そして、既設のパッド20を新規のパッド20に交換する。その後、ティルティングパッドジャーナル軸受1の間隙について確認を行う。
<第2実施形態>
[1]構成
図4は、第2実施形態に係るティルティングパッドジャーナル軸受1の要部を模式的に示す断面図である。図4において、縦方向は、鉛直方向(z方向)である。図4において、横方向は、一の水平方向(x方向,第1水平方向)であって、ロータ2の回転軸AXに沿った他の水平方向(y方向)に対して直交する方向である。つまり、図4では、図1の場合と同様に、鉛直方向(z方向)と他の水平方向(y方向,第2水平方向)とによって規定される鉛直面(xz面)の断面に関して示している。
図4に示すように、ティルティングパッドジャーナル軸受1は、上記実施形態の場合(図1参照)と同様に、軸受内輪10とパッド20bとを有する。軸受内輪10は、上記実施形態の場合と同様に、調整板30およびシム40が設けられている。しかし、本実施形態では、パッド20bの構成が、上記実施形態の場合と異なっている。この点、および、関連する点を除き、本実施形態は、上記実施形態の場合と同様である。このため、本実施形態において、上記記載と重複する個所については、適宜、説明を省略する。
本実施形態では、図4に示すように、パッド20bは、上記実施形態の場合と異なり、調整板30bおよびシム40bが設けられている。
パッド20bにおいて、調整板30bは、ロータ2の径方向におけるパッド20bの位置を調整するために設けられている。図4に示すように、調整板30bは、複数であって、複数の調整板30bが、複数のパッド20bのそれぞれに設置されている。調整板30bは、パッド20bの外周面に形成された溝に収容されている。内輪上半部11側においては、パッド20bに設置された調整板30bの外面が、内輪上半部11の内面に対面し、接触する部分を含む。内輪下半部12側においては、パッド20bに設置された調整板30bの外面が、内輪上半部11に設置された調整板30の内面に対面し、接触する部分を含む。そして、調整板30bの内面のそれぞれは、シム40bを介してパッド20bの外面に対面している。調整板30bは、たとえば、ステライト(登録商標)などのように、耐摩耗性が高い材料を用いて形成されている。
パッド20bにおいて、シム40bは、調整板30bと同様に、ロータ2の径方向におけるパッド20bの位置を調整するために設置されている。図4に示すように、シム40bは、調整板30bと同様に、複数であって、その複数のシム40のそれぞれが、複数のパッド20bのそれぞれに設置されている。シム40bは、調整板30bと同様に、パッド20bの外周面に形成された溝に収容されている。
図5は、第2実施形態に係るティルティングパッドジャーナル軸受1において、パッド20bを模式的に示す図である。図5は、複数のパッド20bのうち、ロータ2の下方に位置するパッド20bについて示しているが、他のパッド20bも同様である。図6A,図6Bは、第2実施形態に係るパッド20bにおいて、調整板30bを拡大して示す図である。図6A,図6Bは、複数の調整板30bのうち、ロータ2の下方に位置するパッド20bの調整板30bについて示しているが、他の調整板30bも同様である。図7A,図7Bは、第2実施形態に係るパッド20bにおいて、シム40bを拡大して示す図である。図7A,図7Bは、複数のシム40bのうち、ロータ2の下方に位置するパッド20bのシム40bについて示しているが、他のシム40bも同様な形状である。図6Aおよび図7Aは、鉛直方向(z方向)を視線としたときの様子を示し、図7Bおよび図7Bは、一の水平方向(x方向)を視線としたときの様子を示している。
図6A,図6Bに示すように、調整板30bは、ベース部301とピボット部302とを有する。調整板30bのうち、ベース部301は、例えば、円板形状の板状体であって、厚み方向に複数の貫通孔K30bが形成されている。調整板30bのうち、ピボット部302は、ベース部301の一方の面において中央部分に設けられており、ベース部301から凸状に突き出ている。ピボット部302は、内輪上半部11、または、内輪下半部12に設置された調整板30に接触する接触面を含み(図4参照)、その接触面の曲率が、軸受内輪10の内周面の曲率よりも大きくなるように形成されている。これにより、パッド20bは、ピボット部302の接触点を中心にして揺動する。
図7A,図7Bに示すように、シム40bは、例えば、円板形状の板状体であって、厚み方向に複数の貫通孔K40bが形成されている。
図5に示すように、調整板30bおよびシム40bは、貫通孔K30b,K40bにボルトV30bが挿入される。そして、その挿入されたボルトV30bが、パッド20bに形成されたボルト穴に螺合されることによって、調整板30bおよびシム40bがパッド20bに取付けられる。
[2]まとめ
以上のように、本実施形態においては、上記実施形態の場合と同様に、内輪下半部12に調整板30が設けられている。また、パッド20bに調整板30bが設けられている。このため、パッド20bに設けられた調整板30bのピボット部302が、内輪下半部12に設けられた調整板30に接触した状態で、パッド20bが揺動する。よって、本実施形態では、内輪下半部12に設けられた調整板30およびパッド20bに設けられた調整板30bのそれぞれが摩耗して補修が必要な状態になったときには、機械加工を行わずに、それぞれの交換によって補修を行うことができる。したがって、本実施形態では、ティルティングパッドジャーナル軸受の補修が容易である。
[3]変形例
本実施形態において、調整板30bは、窒化処理が施されていてもよい。これにより、調整板30bの表面が硬化され、耐摩耗性を更に向上可能である。
本実施形態は、新規に設置されるティルティングパッドジャーナル軸受1の他に、当然ながら、既に設置されたティルティングパッドジャーナル軸受1に対して適用可能である。たとえば、以下の手順によって、既に設置されたティルティングパッドジャーナル軸受1を改造することによって、上記実施形態を適用することができる。まず、軸受内輪10を内面のうち、摩耗が生じた部分を除去した後に、調整板30を軸受内輪10に取付ける。そして、既設のパッド20bに設置された調整板30bを新規の調整板30bに交換する。その後、ティルティングパッドジャーナル軸受1の間隙について確認を行う。
<その他>
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…ティルティングパッドジャーナル軸受、2…ロータ、10…軸受内輪(ティルティングパッドジャーナル軸受内輪)、11…内輪上半部、12…内輪下半部、20…パッド、20b…パッド、30…調整板、30b…調整板、40…シム、40b…シム、301…ベース部、302…ピボット部、AX…回転軸、K30…貫通孔、K30b…貫通孔、K40…貫通孔、K40b…貫通孔、V30…ボルト、V30b…ボルト

Claims (4)

  1. 回転機械のロータと複数のパッドとを内部に収容し、前記ロータの周囲に前記複数のパッドが配置されるティルティングパッドジャーナル軸受内輪であって、
    当該ティルティングパッドジャーナル軸受内輪の内面に設けられており、前記ロータの径方向における前記パッドの位置を調整する調整板
    を有し、
    前記調整板は、複数であって、当該複数の調整板のそれぞれが当該ティルティングパッドジャーナル軸受内輪の内面と前記複数のパッドのそれぞれの間に介在した部分を含む、
    ティルティングパッドジャーナル軸受内輪。
  2. 前記調整板は、窒化処理が施されている、
    請求項1に記載のティルティングパッドジャーナル軸受内輪。
  3. 当該ティルティングパッドジャーナル軸受内輪の内面と前記調整板との間に設置されるシム
    を更に有する、
    請求項1または2に記載のティルティングパッドジャーナル軸受内輪。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載のティルティングパッドジャーナル軸受内輪
    を有する、
    ティルティングパッドジャーナル軸受。
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