JP5413950B2 - 吐出装置及び水栓 - Google Patents

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Description

本発明は、湯又は水を吐出する吐出装置及びこれを備えた水栓に関する。
従来の水栓として、吐出口の横幅を広く形成し、この吐出口から湯水を滝のように扁平に吐出させること(幅広吐出)を狙ったものがある(例えば、特許文献1、2参照)。
実公昭62−35717号公報 実開平3−12968号公報
ところで、湯水が幅広の薄膜状に吐出されれば、湯水の透明感が強調され、その視覚的、装飾的効果を高めることができるが、吐出口を単に幅広とするだけでは、吐出される湯水を綺麗な面(薄膜)状に維持することができないという問題がある。
また、水栓本体の下流部にある管状部に対し、幅広の吐出口を有する整流器をねじ止め等により組み付け、この整流器の吐出口から幅広吐出を行わせようとする場合、ねじ止め等の構造により、吐出口の口幅が大きくても吐出される湯水の幅が小さくなってしまうことがあり、そこで湯水の吐出幅を十分に確保しようとすると整流器ひいては水栓全体が大型化してしまうという問題がある。さらに、ねじ止めにより整流器を管状部に組み付ける場合、その組み付けに手間がかかる上、組付け後に整流器ががたつく等、組付け性の点で不都合が生じる恐れもあった。
本発明は上述の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、湯水を幅広で薄膜状に吐出するに際し、その吐出を良好な状態で維持することができ、また、コンパクト化及び組付け性の向上をも図ることができる吐出装置及び水栓を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係る吐出装置は、湯又は水を幅広の薄膜状に吐出する吐出口の上流側に連なる吐出流路に、この吐出流路の流路幅を絞り、吐出流路を流れる湯又は水を吐出流路の中心側に寄せる流路絞り部と、この流路絞り部内またはその近傍に配置され、吐出流路を横断する上流側網状体と、前記流路絞り部を通過して下流側に向かって流れる間に吐出流路の流路幅方向に広がる湯又は水の広がり終わり位置またはその近傍において、吐出流路を横断する下流側網状体とが設けられた吐出装置であって、前記流路絞り部、上流側網状体及び下流側網状体を有し、吐出装置の本体に装着された状態で内部が前記吐出流路の一部を形成する整流器を備え、該整流器は、上面に設けられた係止部と、左右両側壁に連設され、弾性変形により左右方向に変位する弾性片とを有し、前記本体は、前記係止部が係止する被係止部と、該本体に対して前記整流器を装着する際に前記弾性片をガイドするガイド部とを有し、該ガイド部によってガイドされた二つの前記弾性片は前記ガイド部または前記本体の内壁部によって整流器の内側に向けて押圧されるように構成されている(請求項1)。
さらに、上記吐出装置において、前記整流器は、前記流路絞り部が内部に設けられ、上流側網状体及び下流側網状体を保持するように構成され、前記本体内に一部が挿入され、挿入された状態で内部が前記吐出流路の一部を形成する筒状部材と、前記吐出口が設けられ、前記筒状部材を保持する状態で前記本体に装着されるキャップ体とを備え、このキャップ体に、前記係止部及び前記弾性片が設けられていてもよい(請求項2)。
一方、上記目的を達成するために、本発明に係る水栓は、請求項1または2に記載の吐出装置を備えた水栓であって、前記吐出口からの吐出流量を調節する調節部を備え、この調節部から前記上流側網状体及び流路絞り部までの間に定流量弁が設けられている(請求項3)。
請求項1に係る発明では、湯水を幅広で薄膜状に吐出するに際し、その吐出を良好な状態で維持することができる吐出装置及び水栓が得られる。
請求項1、2に係る発明では、整流器の係止部及び二つの弾性片を用いて整流器を吐出装置の本体に係止固定するので、その係止固定のための構造がシンプルかつコンパクトであり、従って構成全体のコンパクト化を図ることができ、しかも、本体に対する整流器の装着が容易で装着後の状態も良好に保たれるので組付け性の向上をも図ることができる。
そして、請求項3に係る発明では、上記の効果を奏するのみならず、吐出流路を流れる湯水の流量を制限して、吐出口から吐出される湯水を確実に綺麗な面状に維持することができる水栓が得られる。
本発明の一実施の形態に係る水栓の使用状態を概略的に示す斜視図である。 (A)及び(B)は前記水栓の構成を概略的に示す平面図及び縦断面図である。 前記水栓の構成を概略的に示す斜視図である。 前記水栓の要部の主に下面側の構成を概略的に示す分解斜視図である。 前記水栓の要部の主に上面側の構成を概略的に示す分解斜視図である。 前記水栓の要部における湯水の流れを概略的に示す説明図である。 前記水栓の要部における湯水の流れを概略的に示す横断面図である。 前記水栓の要部の構成を概略的に示す横断面図である。 前記水栓の要部の構成を概略的に示す縦断面図である。 (A)及び(B)は前記水栓の網状体の構成を概略的に示す正面図及び横断面図である。 (A)〜(D)は前記水栓の筒状部材の構成を概略的に示す平面図、側面図、正面図及び背面図、(E)は(A)のA−A線断面図、(F)は(B)のB−B線断面図、(G)は(A)のC−C線断面図、(H)は(D)のD部拡大図である。 (A)〜(C)は前記水栓のキャップ体の構成を概略的に示す平面図、側面図及び背面図、(D)は(A)のE−E線断面図である。 (A)〜(D)は前記水栓の管状部の構成を概略的に示す平面図、縦断面図、正面図及び底面図、(E)は(D)のF−F線切断端面図、(F)は(B)のG部拡大図、(G)は(F)のH−H線切断端面図である。 (A)及び(B)は、前記水栓の要部の変形例の構成を概略的に示す分解斜視図及び横断面図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。
まず、本発明の一実施の形態に係る水栓について説明する。ここで、図1は本発明の一実施の形態に係る水栓の使用状態を概略的に示す斜視図、図2(A)及び(B)は前記水栓の構成を概略的に示す平面図及び縦断面図、図3は前記水栓の構成を概略的に示す斜視図、図4は前記水栓の要部の主に下面側の構成を概略的に示す分解斜視図、図5は前記水栓の要部の主に上面側の構成を概略的に示す分解斜視図、図6は前記水栓の要部における湯水の流れを概略的に示す説明図、図7は前記水栓の要部における湯水の流れを概略的に示す横断面図、図8は前記水栓の要部の構成を概略的に示す横断面図、図9は前記水栓の要部の構成を概略的に示す縦断面図、図10(A)及び(B)は前記水栓の網状体の構成を概略的に示す正面図及び横断面図、図11(A)〜(D)は前記水栓の筒状部材の構成を概略的に示す平面図、側面図、正面図及び背面図、図11(E)は同図(A)のA−A線断面図、図11(F)は同図(B)のB−B線断面図、図11(G)は同図(A)のC−C線断面図、図11(H)は同図(D)のD部拡大図、図12(A)〜(C)は前記水栓のキャップ体の構成を概略的に示す平面図、側面図及び背面図、図12(D)は同図(A)のE−E線断面図、図13(A)〜(D)は前記水栓の管状部の構成を概略的に示す平面図、縦断面図、正面図及び底面図、図13(E)は同図(D)のF−F線切断端面図、図13(F)は同図(B)のG部拡大図、図13(G)は同図(F)のH−H線切断端面図である。
第1の実施の形態に係る水栓(以下、「本水栓」と略記する)は、いわゆるカウンタ面やデッキ面に設置されるタイプの水栓であり、図1には、洗面台Wのリム部Rの上面(カウンタ面)に設置された状態を示している。
図2(B)に示すように、本水栓には、リム部Rを上下に挿通する給湯配管P及び給水配管(図示していない)が接続され、給湯配管P及び給水配管から本水栓内に湯及び水が供給される。そして、この湯及び水は、本水栓の本体(胴)1内の調節部2を経た後、吐出流路3を流れて吐出口4から吐出される。尚、本体1は、例えば鋳物からなる。
調節部2は、操作レバー5の操作に連動して、吐出口4から吐出される湯水の流量(吐出流量)及び混合比(温度)を調節するように構成されたカートリッジよりなる。すなわち、操作レバー5を図2(B)に実線で示す直立姿勢にすれば止水状態となり、直立姿勢から後側に傾倒した傾倒姿勢とすれば吐出(吐水)状態となり(図2(B)の仮想線参照)、傾倒姿勢において直立姿勢からの傾倒角度が大きいほど吐出流量が大きくなる。また、図2(A)に示すように、操作レバー5の傾倒方向を左右にすることによって吐出する湯水の温度(混合比)を調節することができる。
そして、本水栓は、図2(B)及び図3に示すように、本体1に装着される整流器6を備えている。整流器6は、本体1に着脱自在であり、本体1に装着された状態でその内部が吐出流路3の一部を形成するものであって、図4及び図5に示すように、2枚の網状体7,7と、筒状部材8と、キャップ体9とを有している。
網状体7は、金属(本例ではステンレス)製の部材であり、図10(A)及び(B)に示すように、網状部分10と、この網状部分10の周縁に連設された枠部分11とによって構成されている。網状部分10は、正面視が扁平な円形状をしており、例えば100メッシュで線径が0.1mmである。また、網状部分10より枠部分11の方が厚く形成されており(本例では網状部分10の厚みは0.2mm、枠部分11の厚みは1mm)、網状部分10は枠部分11の端部(厚み方向において一端側に寄った位置)に連設されている(図10(B)中の拡大図参照)。
筒状部材8は、ほぼ扁平な円筒状をした樹脂製の部材であり、図11(A)、(B)、(E)、(F)に示すように、中央部12を挟んで前後に保持部13を有し、前後の保持部13によって網状体7をそれぞれ保持するように構成されている(図9参照)。各保持部13は略扁平な筒状をしており、その上下左右方向の内寸及び外寸が筒状部材8の中央部12よりも大きくなっている。また、各保持部13の内壁には、図11(C)、(D)〜(F)、(H)に示すように、前後方向に延び、網状体7を固定保持する固定リブ14が複数(本例では8個)設けられている。本例では、網状体7を保持部13内に挿入すると、固定リブ14が網状体7の枠部分11に食い込み、あるいは枠部分11が固定リブ14を押し潰し、これによって網状体7が保持部13内に保持される構成となっている。
また、図11(C)〜(F)に示すように、筒状部材8の中央部12の内側後端部には、左右から中央側に向けて延びる障害壁15,15が設けられ、これら二つの障害壁15,15によって、筒状部材8内を通る吐出流路3の流路幅を絞り、吐出流路3を流れる湯又は水を吐出流路3の中心側に寄せる流路絞り部16が構成されている(図6及び図7参照)。
また、図11(A)〜(D)に示すように、筒状部材8の中央部12の上面において前側寄りの位置に、本体1に対する筒状部材8の組付け向きの誤りを防止するため(詳細は後述する)の突起17が設けられている。この突起17は、保持部13及び後述する突条部19よりも上方に突出している。
また、図11(A)、(B)、(E)、(F)に示すように、筒状部材8の中央部12の外周面には、保持部13とで例えばOリングであるシール部材18(図4、図9参照)を保持する二つの突条部19が設けられている。
また、図11(C),(D),(F),(G)に示すように、筒状部材8の中央部12には、前後に延びる補強リブ20が設けられている。
キャップ体9は、樹脂製の部材であり、図12(D)に示すように、前部9aがほぼ中実に、後部9bが中空に構成され、後部9b内は後側に向けて開放されている。また、前部9a内には、この前部9aをほぼ前後に貫通する横長の貫通孔21が設けられ、この貫通孔21の前部分21aは前方斜め下に向かって延び、後部分21bは前後(水平)に延びている。そして、貫通孔21の前端が上記の吐出口4となる。尚、吐出口4は横44mm、縦3mmの大きさをしている。
また、キャップ体9の後部9bの上面には、図12(A)〜(D)に示すように、上方に突出した突起からなる係止部22が設けられている。
また、キャップ体9の後部9bの左右両側壁の後部には、図12(A)〜(D)に示すように、弾性変形により左右方向に変位する弾性片23がそれぞれ設けられ、各弾性片23は外側に突出する突起部23aを有している。
また、キャップ体9の前部9aの上面には、図12(A)及び(D)に示すように、左右方向に延びる凹入部24が設けられている。
上記のように構成された整流器6を着脱自在に装着することができるように、本体1の前部には、図13(B)〜(D)に示すように、整流器6を装着するための装着部25が設けられている。装着部25は、前側から順に、下方が開放された先端部26と、筒状部27とを有し、図13(A)に示すように、装着部25の上面は平面となっている。そして、筒状部27内は、筒状部27よりも上下左右の内寸が小さい連通口部28を介して吐出流路4のさらに上流側に連通している。
先端部26の上壁の下面には、図13(B)〜(D)に示すように、キャップ体9の係止部22(図12(A)等参照)が係止する被係止部29が設けられている。被係止部29は、先端部26の上壁の下面に形成された左右に延びる溝からなり、この溝の左右端部は左右方向における外側ほど浅くなるように構成されている(図13(E)参照)。
また、先端部26の左右両側壁の内面には、図13(B)〜(D)、(F)に示すように、キャップ体9の弾性片23をガイドするためのガイド部30が設けられている。ガイド部30は、先端部26の左右両側壁の内面に形成された前後に延びる溝からなり、この溝の前後端部は前後方向における外側ほど浅くなるように構成されている(図13(G)参照)。
次に、本体1に対する整流器6の装着方法について、図4、図5、図8、図9を参照しながら述べる。
まず、筒状部材8の前後の保持部13に、それぞれ網状体7を挿入して保持させる。また、二つのシール部材18を筒状部材8に装着する。
ここで、網状体7を保持部13に挿入する際に、図9に示すように、網状体7の網状部分10が前後方向における内側を向くようにする。すなわち、筒状部材8の後側の保持部13に挿入する網状体7を、網状部分10が枠部分11の前側に位置するように向け、前側の保持部13に挿入する網状体7を、網状部分10が枠部分11の後側に位置するように向ける。
続いて、筒状部材8の前部をキャップ体9の後部9b内に挿入し、この状態でキャップ体9を本体1の装着部25に装着する。この装着は、キャップ体9を装着部25に対してその前方から挿入するようにして行い、この際、キャップ体9の左右の弾性片23が装着部25の左右のガイド部30にガイドされ、このガイドはキャップ体9の係止部22が装着部25の被係止部29に係止するまで行われる。そして、このようにガイドされた二つの弾性片23は、ガイド部30の後端部又は本体1の内壁部(左右両側壁)によって整流器6の内側に向けて押圧され、これにより、キャップ体9は筒状部材8を保持した状態で装着部25に強固に固定される。
整流器6が装着部25に装着された状態では、筒状部材8の一部(後部)は装着部25の筒状部27内に挿入された状態となる(図8、図9参照)。また、キャップ体9の下面は装着部25の下面とほぼ面一となる(図3、図9参照)。
そして、上記のようにして本体1に整流器6が装着された本水栓では、湯又は水を吐出する吐出口4の上流側に連なる吐出流路3に、この吐出流路3の流路幅を絞り、吐出流路3を流れる湯又は水を吐出流路3の左右の幅方向における中心側に寄せる流路絞り部16と、この流路絞り部16の上流側近傍に配置され、吐出流路3を横断する網状体7(以下、上流側網状体7Aという)と、流路絞り部16を通過して下流側に向かって流れる間に吐出流路3の流路幅方向(左右の幅方向)に広がる湯又は水の広がり終わり位置またはその近傍において、吐出流路3を横断する網状体7(以下、下流側網状体7Bという)とが設けられたこととなる。
ここで、装着部25に対して整流器6を装着する際に、誤って筒状部材8の向きを前後逆にしてしまうと、流路絞り部16が下流側に位置することになり、吐出口4からの良好な幅広の薄膜状の吐出を実現することができなくなる(詳細は後述する)。しかし、本例では、上述したように筒状部材8に突起17を設けてあるので、このような誤りが生じない。すなわち、図5に示すように、突起17が上側かつ前側寄りに位置するように筒状部材8を向けた場合にのみ装着部25に対する整流器6の装着を行える。これに対して、誤って突起17が上側かつ後側寄り又は下側かつ後側寄りに位置するように筒状部材8を向けた場合、突起17が邪魔になって筒状部材8を装着部25の筒状部27内に所定深さまで挿入することができず、これに伴って、装着部25内に対するキャップ体9の挿入も浅くなって係止部22が被係止部29に係止させることができない。また、突起17が下側かつ前側寄りに位置するように筒状部材8を向けた場合には、キャップ体9の後部9bに対する筒状部材8の挿入が突起17によって妨げられるので、やはり整流器6を装着部25に装着することができなくなる。
次に、本水栓における湯水の流れについて、図2、図6、図7、図9を参照しながら説明する。
湯水の吐出を行わせるように操作レバー5を操作すると、給湯配管P及び給水配管から本体1内に供給される湯水は、カートリッジ2内で適宜の比率で混合され、所定の流量とされた後、定流量弁31(図2参照)を経て吐出流路3を流れる。尚、定流量弁31は、水圧(本例では、0.1〜0.75MPaを想定している)に拘わらず吐出流路3を流れる湯水の流量を一定にする(流量に上限を設ける)ものであり、本例では、湯水の流量が7L/minより大きくならないように構成されたものを用いている。
そして、湯水は、本体1の前方に向かって上り傾斜を有するように設けられた吐出流路3の上り傾斜部分3a(図2参照)を流れ、その下流側に設けられた上流側網状体7Aに至る。ここで、上流側網状体7Aに至った湯水は、その上流側の上り傾斜部分3aを経たことにより、吐出流路3の流路幅全体(左右)に広がった状態となっている。
その後、吐出流路3の流路幅全体に広がった湯水は、上流側網状体7Aを通過して整流され、直後に、流路絞り部16によって吐出流路3の流路幅方向(左右方向)の中心側に寄せられることになる(図6、図7参照)。
さらに、湯水は、流路絞り部16を通過した直後から吐出流路3の流路幅方向に広がるようにして下流側に向かって流れ、その広がり終わり位置またはその近傍に設けられた下流側網状体7Bを通過する(図6、図7参照)。尚、筒状部材8内には補強リブ20が設けられており、実際にはこの補強リブ20を避けて湯水が流れるが、図6、図7において補強リブ20の図示は省略してある。また、本例では、上流側網状体7Aから下流側網状体7Bまでの距離は23mmである。
その後、湯水は、貫通孔21内を通って吐出口4から前方斜め下に向けて吐出される(図6、図7参照)。
そして、本発明者らは、流路絞り部16の幅を適切に設定することにより、吐出口4から吐出された湯水が、幅広で綺麗な面(薄膜)状に維持されることを確認している。すなわち、流路絞り部16の幅(二つの障害壁15,15間の距離)が小さすぎると吐出口4から吐出される湯水に沢山の飛沫が生じ、この傾向は水圧が高くなるほど顕著となる。逆に大きすぎると、吐出口4から吐出される湯水が幅広とならず薄膜状にもならず、この傾向は水圧が低くなるほど顕著となる。これらの点を考慮して、本例では、筒状部材8内の流路幅及び貫通孔21の横幅が共に44mmであり、連通口部28(流路絞り部16の直ぐ上流側に位置する流路部分)の横幅が46mmであるのに対し、流路絞り部16の幅(二つの障害壁15,15間の距離)を22〜24mmとしてある。
上述のように、本水栓では、湯水を幅広で薄膜状に吐出するに際し、その吐出を良好な状態で維持することができる。
また、本水栓では、整流器6のキャップ体9の係止部22及び二つの弾性片23を用いて整流器6を本体1に係止固定するので、その係止固定のための構造がシンプルかつコンパクトであり、従って本水栓全体のコンパクト化を図ることができ、しかも、本体1に対する整流器6の装着が容易で装着後の本水栓の状態も良好に保たれるので組付け性の向上をも図ることができる。
なお、本水栓は、各部材の材料や形状等の構成要素を適宜変更することができる。
例えば、本水栓は、湯水混合水栓に限らず、水のみ又は湯のみを吐出する単水栓であってもよく、また、カウンタ面やデッキ面に設置されるタイプの水栓に限らず、いわゆる壁面取付型の水栓であってもよい。
また、上流側網状体7Aを流路絞り部16の上流側近傍に設けるのではなく、流路絞り部16の内側や流路絞り部16の下流側近傍に設けてもよい。
また、筒状部材8に十分強度があれば、補強リブ20を設けなくてもよい。
また、弾性片23に突起部23aを設ける代わりに、弾性片23を内側に押圧する突起部を装着部25の左右側壁に設けてもよい。
また、係止部22と被係止部29よりなる係止構造も種々に変形することができ、例えば、係止部22を溝に、被係止部29を突起にしてもよい。
また、図14(A)及び(B)に示すように、ガイド部30の後端側に上下に延びる被係止溝32を設け、被係止溝32に弾性片23の突起部23aを係止させて整流器6を装着部25に装着するように構成してもよい。すなわち、ガイド部30を浅い溝によって構成すると共に、被係止溝32をガイド部30を構成する溝よりも深い溝とし、弾性片23はガイド部30を通過するときにガイド部30によって整流器6の内側に押圧されて変形し、被係止溝32に至ったときに前記押圧から開放されて被係止溝32に突起部23aが係止するように構成してもよい。この場合、キャップ体9の係止部22及び装着部25の被係止部29を設けなくてもよい。
また、ガイド部30は溝に限らず、弾性片23をガイド部30によってガイドすることができる構造であれば、弾性片23とガイド部30を種々に変形することができる。
また、定流量弁31は、吐出流量を調節する部位(本例では調節部2)から上流側網状体7A及び流路絞り部16までの間に設けられていればよく、図2に示した位置に設けられるものに限られない。
また、本発明の一実施の形態として水栓について述べたが、本発明は、調節部2や操作レバー5を有さず、単に湯あるいは水を吐出するように構成された吐出装置に適用してもよい。例えば、本水栓における吐出流路3から下流側の部分(吐出口4までの部分)を吐出装置ということもでき、この場合、本体1における吐出流路3から下流側の部分(整流器6は含まない)は吐出装置の本体となる。
1 本体
2 調節部
3 吐出流路
4 吐出口
6 整流器
7A 上流側網状体
7B 下流側網状体
8 筒状部材
9 キャップ体
16 流路絞り部
22 係止部
23 弾性片
29 被係止部
31 定流量弁

Claims (3)

  1. 湯又は水を幅広の薄膜状に吐出する吐出口の上流側に連なる吐出流路に、
    この吐出流路の流路幅を絞り、吐出流路を流れる湯又は水を吐出流路の中心側に寄せる流路絞り部と、
    この流路絞り部内またはその近傍に配置され、吐出流路を横断する上流側網状体と、
    前記流路絞り部を通過して下流側に向かって流れる間に吐出流路の流路幅方向に広がる湯又は水の広がり終わり位置またはその近傍において、吐出流路を横断する下流側網状体とが設けられた吐出装置であって、
    前記流路絞り部、上流側網状体及び下流側網状体を有し、吐出装置の本体に装着された状態で内部が前記吐出流路の一部を形成する整流器を備え、
    該整流器は、上面に設けられた係止部と、左右両側壁に連設され、弾性変形により左右方向に変位する弾性片とを有し、
    前記本体は、前記係止部が係止する被係止部と、該本体に対して前記整流器を装着する際に前記弾性片をガイドするガイド部とを有し、該ガイド部によってガイドされた二つの前記弾性片は前記ガイド部または前記本体の内壁部によって整流器の内側に向けて押圧されるように構成されている吐出装置。
  2. 前記整流器は、
    前記流路絞り部が内部に設けられ、上流側網状体及び下流側網状体を保持するように構成され、前記本体内に一部が挿入され、挿入された状態で内部が前記吐出流路の一部を形成する筒状部材と、
    前記吐出口が設けられ、前記筒状部材を保持する状態で前記本体に装着されるキャップ体とを備え、
    このキャップ体に、前記係止部及び前記弾性片が設けられている請求項1に記載の吐出装置。
  3. 請求項1または2に記載の吐出装置を備えた水栓であって、前記吐出口からの吐出流量を調節する調節部を備え、この調節部から前記上流側網状体及び流路絞り部までの間に定流量弁が設けられている水栓。
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