JP5413885B2 - 建築物の隅部補強具 - Google Patents

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本発明は、建築物、特に木造建築物に関し、特に通し柱、管柱等の垂直部材と、土台、胴差し等の水平部材との交差部に設ける建築物の隅部補強具に関するものである。
一般に、建築物の揺れに対する強度は、通し柱、管柱等の垂直部材と、土台、梁(胴差し)等の水平部材との間に設けた対角線状の筋交い、あるいは壁等により補強されている。近年では、地震あるいは強風等による急激な揺れのエネルギーを吸収するために、前記垂直部材と水平部材との交差部(隅部)に吸震性の隅部補強具を取り付けるようにしている。
ところで、従来の隅部補強具として図7、図8に示すものがあった。即ち、図7に示すように、直角三角形状に形成された2枚の第1、第2金属板2,3及び粘弾性体4を設け、第1金属板2はその上部辺2aを直角に屈曲させるとともに、該上部辺2aに止めねじ挿通用の止め孔2bを所定ピッチで形成し、第2金属板3はその側部辺3aを直角に屈曲させるとともに、該側部辺3aに止めねじ挿通用の止め孔3bを所定ピッチで形成する。そして、図8に示すように、前記第1、第2金属板2,3で粘弾性体4を挟むとともに、該粘弾性体4を介して第1、第2金属板2,3を一体的に固着することにより、直角三角形状の隅部補強具1を形成する。
前記隅部補強具1は、図9に示すように、柱8と梁9との交差部(隅部)に配置され、第1金属板2の上部辺2aを、止めねじ5を介して梁9の下面に固定し、第2金属板3の側部辺3aを、止めねじ6を介して柱8の側面に固定する。これにより、地震、強風等の揺れで柱8と梁9が動くと、第1、第2金属板2,3が互いに面と平行する方向にずれ、粘弾性体4が変形して地震、強風等による急激な揺れのエネルギーを吸収する。
しかしながら、前記従来のものは、隅部補強具1を取り付ける際に、前記柱8や梁9の捩じれにより、取付け面が微妙に傾斜していると、図10に示すように、第1、第2金属板2,3同士の平行度が狂い、粘弾性体4が面外変形、即ち、 第1金属板2と第2金属板3とが離れる方向に変形し、時間の経過によって粘弾性体4の一部が第1金属板2又は第2金属板3と剥離し、粘弾性体4による前記揺れのネルギー吸収力が低下することになる。
日経BP社 日経アーキテクチュア1月14日号 2008年1月14日発行
本発明は、柱や梁の捩れ、あるいは組み付け誤差等に左右されることなく、地震、強風等の揺れに対するエネルギー吸収力が安定した建築物の隅部補強具を得ることを目的とする。
本発明は、前記目的を達成するために以下の如く構成したものである。即ち、請求項1に係る発明は、帯状の金属板を直角三角形状に曲げるとともに、両端部を斜辺側で互いに重ね合わせ、直角辺に止め孔を所定ピッチで形成し、前記両端部間に第1粘弾性体を介在させ、前記両端部のうち、少なくとも一方の端部の外面に第2粘弾性体を設け、該第2粘弾性体の外面に当て板を設け、各端部を重ね面に沿って摺動可能にかつ前記当て板と前記各端部とを重ね方向に押圧する係止具を設けるようにしたものである。
請求項1に係る発明は、隅部補強具の直角辺が垂直部材(柱)と水平部材(梁)との交差部(隅部)とに固定された状態で、地震、強風等により、垂直部材と水平部材が動く(揺れる)と、両者の交差角度が変化して隅部補強具の斜辺部に圧縮又は引っ張り方向の負荷が発生する。該斜辺部は金属板の両端部の重ね合わせにより構成されているので、前記負荷が発生すると金属板の両端部同士が重ね面に沿って位置ずれし、両者間に介在された粘弾性体が面と平行する方向に弾性変形して前記揺れのエネルギーを吸収することになる。この場合、前記金属板の両端部(斜辺部)は、係止具によって重ね方向に押圧されているため、粘弾性体は金属板の両端部(斜辺部)と離れることなく面と平行する方向に安定して弾性変形することになる。
また、隅部補強具の取付け面は、垂直部材(柱)や水平部材(梁)の捩れ、あるいは組み付け誤差等により、若干傾斜したり、直角度が若干狂ったりすることがある。この場合、前記取付け面に隅部補強具を取り付けると、隅部補強具の斜辺に横向きの負荷、あるいは縮又は引っ張り方向の負荷が発生することになるが、隅部補強具の斜辺は金属板の両端部を重ね合わせ、該両端部間に粘弾性体を設けるようにしているので、前記負荷に対しては、粘弾性体が主として面と平行する横方向、あるいは縦方向に弾性変形することになる。このため、粘弾性体と金属板(両端部)との剥離が防止され、垂直部材(柱)や水平部材(梁)の揺れに対するエネルギー吸収力が阻害されなくなる。
また、金属板の少なくとも一方の端部を2枚の粘弾性体で覆うようにしたので、垂直部材や水平部材の揺れに対するエネルギー吸収機能がより安定することになる。
本発明による隅部補強具の使用状態を示す要部断面側面図である。 本発明による隅部補強具の拡大斜視図である。 本発明による隅部補強具の分解斜視図である。 本発明による隅部補強具のエネルギー吸収状態を示す側面図である。 図4のA部拡大断面図である。 図4のB部拡大断面図である。 従来における隅部補強具の分解斜視図である。 従来における隅部補強具の斜視図である。 従来による隅部補強具の使用状態を示す側面図である。 従来による隅部補強具の取付け不具合状態を示す側面図である。
図1において、7は木造建築物の土台(水平部材)、8は土台7に起立固定した柱(垂直部材)、9は柱8の上部に水平に取り付けた梁(水平部材)である。10(10−1,10−2)は帯状の金属板11を直角三角形状に曲げて形成した隅部補強具であり、前記土台7と柱8との交差部(隅部)、あるいは、柱8と梁9との交差部(隅部)に配置され、その直角辺(垂直辺11a、及び水平辺11b)が止めねじ22,23を介して土台7と柱8、及び柱8と梁9との交差部に固定される。
前記各隅部補強具10(10−1,10−2)は共に同じ構造となっており、このうち上部側の隅部補強具10−1を代表して説明する。該上部側の隅部補強具10−1は、図2、図3に示すようになっている。即ち、帯状の金属板11を直角三角形状に曲げるとともに、両端部11c,11dを斜辺側で互いに重ね合わせる。前記金属板11の直角辺となる垂直辺11a及び水平辺11bに多数の止め孔12,13を形成する。該止め孔12,13は、垂直辺11a及び水平辺11bの延長する方向に長い長孔にするとともに、二列で千鳥状に配列形成する(図3)。
前記金属板11の斜辺となる両端部11c,11dに複数の連結孔15,16を等ピッチで形成する。このうち、下面側の端部11cに形成する連結孔15は、該端部11cの延長する方向に長い長孔とする(図3)。前記下面側の端部11cの上下両面に第1、第2粘弾性体17,18を配置し、第1粘弾性体17は金属板11の両端部11c,11dにより挟持し、第2粘弾性体18は下面側の端部11cと第2粘弾性体18の下面に当てた当て板19とで挟持する。
前記第1、第2粘弾性体17,18及び当て板19は金属板11の両端部11c,11dの面積に略対応する長方形状とし、各面部に連結孔15,16に対応する円形の孔17a,18a、19aを形成する。そして、ボルト20(係止具)を前記当て板19の円形孔19aから上面側端部11dの連結孔16に向けて挿通し、ボルト20の端部にナット(係止具)21を螺合させ、金属板11の両端部11c,11d、及び下面側の端部11cと当て板19により前記第1、第2粘弾性体17,18を挟持する。これにより、直角三角形状の隅部補強具10(10−1,10−2)を形成する。この場合、各第1、第2粘弾性体17,18の面に接着剤を塗布して挟持するようにしてもよい。
なお、本例では、前記金属板11の厚さは約6mm、直角辺となる垂直辺11a及び水平辺11bの幅W1は柱7の幅(例えば105mm)よりも小さい幅(約50mm)、垂直辺11a及び水平辺11bの長さL1はそれぞれ約300mmとする。また、斜辺となる両端部11c,11d、第1、第2粘弾性体17,18、及び当て板19の幅は、前記垂直辺11a及び水平辺11bの幅W1よりも小さい約40mmの幅とし、垂直辺11a及び水平辺11bを垂直部材(柱)8及び水平部材(土台7、梁8)に固定する際に、止めねじ22,23が止め孔12,13を介して垂直部材(柱)8及び水平部材(土台7、梁8)に容易にねじ込みできるようにする。
前記実施例によれば、地震、強風等の負荷で、例えば図4に示すように、柱(垂直部材)8が隅部補強具10側に傾くと、上部側の隅部補強具10−1は、斜辺部、即ち両端部11c,11dが引っ張られ、該両端部11c,11dは、図5に示すように、連結孔(長孔)15を介して互いに重ね面に沿って位置ずれし、両者間に介在された第1粘弾性体17、及び下面側の端部11cと当て板19間に介在された第2粘弾性体18が面と平行する方向に弾性変形して前記負荷を吸収することになる。このとき、垂直辺11aが上方に引っ張られ、図6に示すように、止め孔(長孔)12を介して上方に位置ずれすることになる。
一方、下側の隅部補強具10−2は、斜辺部、即ち両端部11c,11dが圧縮され、該両端部11c,11dが連結孔(長孔)15を介して互いに重ね面に沿って位置ずれし、両者間に介在された第1粘弾性体17、及び上面側の端部11cと当て板19間に介在された第2粘弾性体18が面と平行する方向に弾性変形して前記負荷を吸収することになる。
また、前記隅部補強具10の両端部(斜面部)11c,11dは、垂直部材8及び水平部材7,9の取付け面に対し、対面方向に重ね合わせているので、隅部補強具10を取り付ける際に、前記取付け面が若干傾斜したり、直角度が若干狂ったりしていても、前記両端部11c,11dには、重ね面と平行する横方向、あるいは縦方向の負荷となり、これは、第1、第2粘弾性体17,18の面と平行する負荷であるため、該第1、第2粘弾性体17,18は剥離しなくなる。
10(10−1,10−2) 隅部補強具
11 金属板
11a 垂直辺(直角辺)
11b 水平辺(直角辺)
11c,11d 端部(斜辺)
12,13 止め孔
15,16 連結孔
17 第1粘弾性体(粘弾性体)
18 第2粘弾性体
19 当て板
20 ボルト(係止具)
21 ナット(係止具)
22,23 止めねじ

Claims (1)

  1. 帯状の金属板(11)を直角三角形状に曲げるとともに、両端部(11c,11d)を斜辺側で互いに重ね合わせ、直角辺(11a,11b)に止め孔(12,13)を所定ピッチで形成し、前記両端部(11c,11d)間に第1粘弾性体(17)を介在させ、前記両端部(11c,11d)のうち、少なくとも一方の端部(11c)の外面に第2粘弾性体(18)を設け、該第2粘弾性体(18)の外面に当て板(19)を設け、各端部(11c,11d)を重ね面に沿って摺動可能にかつ前記当て板(19)と前記各端部(11c,11d)とを重ね方向に押圧する係止具(20,21)を設けたことを特徴とする建築物の隅部補強具。
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