JP5413479B2 - ヘキサフルオロプロピレン−酢酸ビニル共重合体 - Google Patents

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Description

本発明は、ヘキサフルオロプロピレン−酢酸ビニル共重合体に関する。
従来、ヘキサフルオロプロピレン(HFP)は酢酸ビニル(VAc)との重合反応性が悪いと考えられており、HFPの共単量体として例示されている文献はあるものの(特許文献1〜2)、具体的にHFPとVAcとの共重合体を製造した先行技術は限られている(特許文献3〜4)。
特許文献3の実施例1では、トルエン中でHFPとVAcを溶液重合しており、その結果、得られるHFP−VAc共重合体の数平均分子量は2400と低いものである。
特許文献4の実施例16では、HFPとVAcを塊重合法により製造している。得られたHFP−VAc共重合体の固有粘度は1.08dl/gであり、VAc含有量は75%であった。
特表2006−500102号公報 特表2007−515208号公報 米国特許第7332545号明細書 特許第2625028号明細書
このようにこれまで知られているHFP−VAc共重合体は、数平均分子量が大きくても10000までのものであった。
本発明は、分子量が大きく、塗膜形成成分や成形材料として物性が高められたHFP−VAc共重合体を提供することを目的とする。
すなわち本発明は、ヘキサフルオロプロピレン(HFP)構造単位5〜95モル%および酢酸ビニル(VAc)構造単位95〜5モル%の2元共重合体であって、数平均分子量が20000以上であるHFP−VAc共重合体に関する。
本明細書において、「2元共重合体」とは、2種類の単量体に由来する構造単位のみからなる共重合体を意味する。従って、HFP構造単位5〜95モル%およびVAc構造単位95〜5モル%の2元共重合体とは、HFP構造単位5〜95モル%およびVAc構造単位95〜5モル%のみからなる共重合体を意味する。
かかる高分子量のHFP−VAc共重合体は、特に限定されるものではないが、たとえばHFPとVAcとを乳化重合法によりラジカル重合することにより製造することができる。
本発明はまた、上記HFP−VAc共重合体からなるフィルムでもある。
本発明によれば、分子量が大きく、塗膜形成成分や成形材料として物性が高められたHFP−VAc共重合体を提供できる。
実施例1で製造した含フッ素共重合体のIRチャートである。
本発明のHFP−VAc共重合体は、HFP構造単位5〜95モル%およびVAc構造単位95〜5モル%の2元共重合体であって、数平均分子量が20000以上のものである。
本発明のHFP−VAc共重合体は、HFP構造単位5〜50モル%およびVAc構造単位95〜50モル%の2元共重合体であることが好ましい。
本発明のHFP−VAc共重合体は、たとえば乳化重合により製造することができる。
乳化重合は、炭化水素系乳化剤の存在下、または乳化剤の不存在下で行うことができる。
本明細書において、単に「乳化剤」という場合、炭化水素系乳化剤だけでなく、フッ素系乳化剤やその他の乳化剤をも含むものとする。すなわち、「乳化剤」には、一般に乳化剤と称されるあらゆる化合物が含まれる。従って、「乳化重合を乳化剤の不存在下で行う」とは、乳化重合を、一般に乳化剤に分類される化合物を一切使用せずに行うことを意味する。
炭化水素系乳化剤としては、たとえば式(1):
Figure 0005413479
(式中、RおよびRは同じかまたは異なり、いずれも炭素数4〜12の非フッ素系飽和炭化水素基;Mはアルカリ金属、アンモニウム塩またはアミン塩)で示される化合物(1)があげられる。
式(1)に含まれるジアルキルスルホコハク酸のアルカリ金属塩は乳化重合用の乳化剤として知られており、国際公開第2002/010237号パンフレットには、フルオロオレフィンを含む単量体をノニオン性乳化剤とアニオン性乳化剤を併用して乳化重合して得られたフッ素樹脂の水性分散液に、機械的安定性や熱的安定性の改善のためにジアルキルスルホコハク酸のアルカリ金属塩を添加してもよいことが開示されている。
化合物(1)の具体例としては、たとえばジオクチルスルホコハク酸ナトリウム、ジデシルスルホコハク酸ナトリウム、ジヘキシルスルホコハク酸ナトリウム、ジイソブチルスルホコハク酸ナトリウム、ジアミルスルホコハク酸ナトリウム、ジオクチルスルホコハク酸アンモニウムなどがあげられる。
化合物(1)以外の炭化水素系乳化剤としては、たとえばアルキルベンゼンスルホン酸塩、高級脂肪酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルエーテル硫酸塩等のアニオン性乳化剤などがあげられる。
具体的には、たとえばCH(CHSOM、CH(CHSOM、CH(CHCOOM、H(CHCOO(CHCHO)H、(NaSO)CH((CHCH)((CHCH)(式中、Mは1価のカチオン;nは2〜16の整数;mは2〜16の整数;oは2〜16の整数;pは2〜40の整数;qは2〜45の整数;r+s=10〜20)などの炭化水素系乳化剤などがあげられる。なかでも、安価であることや乳化剤の水溶性や界面活性作用が良好であることから、ドデシル硫酸ナトリウム、ドデシルスルホン酸ナトリウム、デシル硫酸ナトリウム、デシルスルホン酸ナトリウム、テトラデシル硫酸ナトリウム、テトラデカンスルホン酸ナトリウムなどが好ましい。
炭化水素系乳化剤の使用量は乳化剤の種類によって適宜選定すればよいが、たとえば水の全量に対し、10〜10000ppmが好ましく、200〜5000ppmがより好ましい。なかでも、400〜3000ppm、が好ましい。前記乳化剤の使用量が、10ppm未満であると、界面活性能が小さくなり発生粒子数が少なくなる傾向にある。
また、炭化水素系乳化剤は単独で使用しても十分に乳化重合が安定して進むが、少量であればフッ素系の乳化剤、非フッ素系ノニオン性乳化剤を併用してもよい。
HFPとVAcの乳化重合は、乳化剤を存在させなくても進む。ただし、乳化剤を使用した方が生成したエマルションの粒径が小さく、安定性が良好になる。
重合温度は特に制限はなく、重合開始剤の種類にしたがって最適な温度が採用される。ただ、高くなりすぎると気相部分でのモノマー密度が容易に低下したり、共重合体の分岐反応が生じたりし、目的とする共重合体が得られないことがある。好ましくは40〜120℃、さらに好ましくは50〜100℃とする。
単量体は、連続的に供給しても逐次的に供給してもよい。
重合開始剤としては、油溶性の過酸化物も使用できるが、これらの代表的な油溶性開始剤であるジイソプロピルパーオキシジカーボネート(IPP)やジ−n−プロピルパーオキシジカーボネート(NPP)などのパーオキシカーボネート類は爆発などの危険性があるうえ、高価であり、しかも重合反応中に重合槽の壁面などにスケールの付着を生じやすいという問題がある。フルオロポリマーの圧縮永久歪みをよりいっそう低下させるためには、水溶性ラジカル重合開始剤を使用することが好ましい。水溶性ラジカル重合開始剤としては、たとえば過硫酸、過ホウ酸、過塩素酸、過リン酸、過炭酸のアンモニウム塩、カリウム塩、ナトリウム塩などが好ましくあげられ、特に過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウムが好ましい。
重合開始剤の添加量は特に限定されないが、重合速度が著しく低下しない程度の量(たとえば数ppm対水濃度)以上を、重合の初期に一括して、または逐次的に、または連続して添加すればよい。上限は装置面から重合反応熱を除熱できる範囲である。
本発明の製造方法において、さらに分子量調整剤などを添加してもよい。分子量調整剤は、初期に一括して添加してもよいし、連続的または分割して添加してもよい。
分子量調整剤としては、たとえばマロン酸ジメチル、マロン酸ジエチル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、コハク酸ジメチルなどのエステル類のほか、イソペンタン、イソプロパノール、アセトン、各種メルカプタン、四塩化炭素、シクロヘキサン、モノヨードメタン、1−ヨードメタン、1−ヨードプロパン、ヨウ化イソプロピル、ジヨードメタン、1,2−ジヨードメタン、1,3−ジヨードプロパンなどがあげられる。
そのほか緩衝剤などを適宜添加してもよいが、その量は本発明の効果を損なわない範囲で用いることが好ましい。
重合圧力は0.1〜10MPa、さらには0.2〜8MPaの範囲で適宜選択すればよく、この範囲内であれば、低圧(0.1〜1MPa)でも高圧(1〜10MPa)でもよい。
攪拌手段としては、たとえばアンカー翼、タービン翼、傾斜翼なども使用できるが、モノマーの拡散とポリマーの分散安定性が良好な点からフルゾーンやマックスブレンドと呼ばれる大型翼による攪拌が好ましい。攪拌装置としては横型攪拌装置でも縦型攪拌装置でもよい。
また、重合中に単量体または重合体からフッ化水素などの酸性物質が脱離して重合溶液が酸性になることがあるので、系内に炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸カリウム、リン酸ナトリウム、金属酸化物、ハイドロタルサイト類などの無機塩類;ジエチルアミン、ジブチルアミン、トリエチルアミンなどの有機アミン類;塩基性陰イオン交換樹脂を添加して、脱離したフッ化水素や塩化水素などの酸性物質を中和してもよい。
HFPとVAcの乳化重合はラジカル重合であり、共重合割合は、HFP/VAc(モル%比)で5/95〜95/5の範囲で選択できる。
本発明のHFP−VAc共重合体の数平均分子量は、20000以上であり、特に、従来の溶液重合法や塊重合法では得られなかった比較的高分子量の共重合体を提供できる。
数平均分子量については、更に好ましくは30000以上である。上限については大きくなるとテトラハイドロフラン(THF)に溶解しなくなったり膨潤するに止まり、測定できない場合があるが、そのような高分子量のもの、たとえば数平均分子量が1000000程度のものも製造できる。
本発明のHFP−VAc共重合体は、ガラス転移温度が20〜70℃であることが好ましい。より好ましくは30〜60℃である。
本発明のHFP−VAc共重合体は、フッ素含有量が6〜74質量%であることが好ましい。より好ましくは6〜48質量%である。
本発明のHFP−VAc共重合体は、フッ素含有量が高く、撥水撥油性に特に優れるほか、透明性、低屈折率などといった特性の向上も期待できる。
本発明のHFP−VAc共重合体は、上記のような特性を有するので、種々の塗膜形成成分や成形材料として有用である。
例えば、本発明のHFP−VAc共重合体をヒートプレスすることにより、フィルムに成形することができる。一般に、フィルム(高分子溶液からのキャストフィルムを除く)やシート、ブロックなどの高分子成形体は高分子量体からでないと成形することができない。本発明の技術的意義は、HFP−VAc共重合体の高分子量化を可能にしたことにより、HFP−VAc共重合体を上記のような成形体へと成形できる可能性を見いだしたことにある。
本発明のHFP−VAc共重合体からなるフィルムもまた、本発明の1つである。
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明する。
本明細書に記載された物性は以下の測定方法で測定したものである。
(1)NMR分析
測定装置:NMR測定装置:JEOL社製
H−NMR測定条件:270MHz(テトラメチルシラン=0ppm)
(2)元素分析(フッ素含有量(質量%)の測定)
測定装置:自動試料燃焼装置(三菱化学(株)製 AQF−100。イオンクロマト(DIONEX社製 ICS−1500 Ion Chromatography System)内蔵)
試料:3mg
(3)IR分析
フーリエ変換赤外分光光度計:株式会社パーキンエルマージャパン製
Perkin Elmer precisely Spectrum 100
FT−IR Spectrometer
1回反射
IRE:ゲルマニウム
入射角:45度
(4)分子量
測定装置:昭和電工(株)製Shodex GPC−104
測定条件:溶離液としてはテトラヒドロフランを使用し、分子量の標準サンプルとしては分子量既知のポリスチレンを使用する。
(5)ガラス転移温度
ASTM E1356−98に従い、METLER TOLEDO製のDSC測定装置を使用してセカンドランにおける熱吸収から中点法によってガラス転移温度および結晶融点を決定した。
測定条件
昇温速度:20℃/min
試料量:10mg
ヒートサイクル:−50℃〜150℃、昇温、冷却、昇温
(6)フッ素含有量
自動試料燃焼装置(三菱化学(株)製 AQF−100。イオンクロマト(DIONEX社製 ICS−1500 Ion Chromatography System)内蔵)を用いて測定する。
(7)粒子径
レーザー光散乱粒径測定装置(大塚電子(株)製、商品名ELS−3000)を用いて測定する。
(8)弾性率
試料フィルムを5mm×30mmに切りとり、オリエンテック(株)製のテンシロン万能試験機を用い、クロスヘッドスピード50mm/minにて測定する。
(9)透明性
分光光度計((株)日立製作所製のU−4100(商品名))を用いて波長550nmにおける約50μm厚のフィルムの透過率を測定した値を採用する。
(10)屈折率
屈折率は、ナトリウムD線を光源として25℃においてアッベの屈折率計を用いて測定した値を屈折率とする。使用した屈折率計は、(株)アタゴ光学機器製作所製のアッベ屈折率計。
実施例1
0.5Lステンレス製オートクレーブに純水250g、ネオコールP(ジオクチルスルホコハク酸ナトリウムの76.4質量%イソプロピルアルコール溶液:第一工業製薬(株)製)0.28g(対重合水856ppm)、酢酸ビニル(VAc)1.4gを入れ、5℃に冷却した。その後、窒素置換し、ヘキサフルオロプロピレン(HFP)35gを加え、槽内を60℃まで昇温した。これに撹拌下、過硫酸アンモニウム(APS)の0.2質量%水溶液2.5gを加え、反応を開始した。反応開始時に酢酸ビニルの追加を開始し、7時間かけて18.9gの酢酸ビニルを追加した。撹拌速度は700rpmであった。
反応開始から1時間後に、過硫酸アンモニウム(APS)の2.0質量%水溶液2.5gを加えた。さらに反応開始から7時間後に過硫酸アンモニウム(APS)の2.0質量%水溶液2.5gを加え、酢酸ビニルの供給を停止した。反応開始から20時間後に、槽内を常温常圧に戻して重合を停止し、HFP/VAc共重合体のエマルション308g(固形分濃度12.0質量%)を得た。また、重合後のエマルションには沈降は生じていなかった。
得られたHFP/VAc共重合体のガラス転移温度は50℃、フッ素含有量は35.8質量%であり、粒子径は53nmであった。元素分析より求めた共重合割合(モル%比)はHFP/酢酸ビニル=33.8/66.2であった。また、IRチャートを図1に示す。
数平均分子量:127000
H−NMR(270MHz, acetone−d6):6.3〜4.7ppm(CH);3.2〜2.3ppm(CH);2.3〜1.4ppm(CH
実施例2
2Lステンレス製オートクレーブに純水731g、ネオコールP(ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム:第一工業製薬(株)製)1.48g(対重合水1620ppm)、酢酸ビニル(VAc)23.2gを入れ、5℃に冷却した。その後、窒素置換し、ヘキサフルオロプロピレン(HFP)85gを加え、槽内を35℃まで昇温した。これに撹拌下、過硫酸アンモニウム(APS)の3.4質量%水溶液10.4gとロンガリット0.35gを加え、反応を開始した。撹拌速度は400rpmであった。
反応開始から9時間後に、過硫酸アンモニウム(APS)0.35gを加えた。反応開始から23時間後に、槽内を常温常圧に戻して重合を停止し、HFP/VAc共重合体のエマルション810g(固形分濃度6.6質量%)を得た。また、重合後のエマルションには沈降は生じていなかった。
得られたHFP/VAc共重合体のガラス転移温度は37.4℃、フッ素含有量は13.1質量%、数平均分子量は128000であった。元素分析より求めた共重合割合(モル%比)はHFP/酢酸ビニル=10.7/89.3であった。
実施例3
3Lステンレス製オートクレーブに純水1000g、ネオコールP(ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム:第一工業製薬(株)製)1.62g(対重合水1620ppm)、酢酸ビニル(VAc)23.2gを入れ、5℃に冷却した。その後、窒素置換し、ヘキサフルオロプロピレン(HFP)132gを加え、槽内を60℃まで昇温した。これに撹拌下、過硫酸アンモニウム(APS)の5.0質量%水溶液10gを加え、反応を開始した。撹拌速度は400rpmであった。
反応開始から1時間後に、酢酸ビニルの追加を開始し、24時間かけて47.2gの酢酸ビニルを追加した。反応開始から23時間後に過硫酸アンモニウム(APS)0.1gを加えた。反応開始から25時間後に、槽内を常温常圧に戻して重合を停止し、HFP/VAc共重合体のエマルション1102g(固形分濃度10質量%)を得た。また、重合後のエマルションには沈降は生じていなかった。
得られたHFP/VAc共重合体のガラス転移温度は42.6℃、フッ素含有量は29.7質量%、数平均分子量は34000であった。元素分析より求めた共重合割合(モル%比)はHFP/酢酸ビニル=26.9/73.1であった。
実施例4
実施例1で得られたHFP/VAc共重合体をヒートプレスして厚さ250μmのフィルムを作製した。得られたフィルムについて、弾性率を調べたところ、779MPaであった。また、得られたHFP/VAc共重合体をアセトンに溶解させ、キャストすることで厚さ50.4μmのフィルムを作製した。得られたフィルムについて透明性、屈折率を調べたところ、透明性は93.04%、屈折率は1.4188であった。

Claims (2)

  1. ヘキサフルオロプロピレン構造単位5〜95モル%および酢酸ビニル構造単位95〜5モル%の2元共重合体であって、数平均分子量が30000以上であるヘキサフルオロプロピレン−酢酸ビニル共重合体。
  2. 請求項1記載のヘキサフルオロプロピレン−酢酸ビニル共重合体からなるフィルム。
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