JP5413087B2 - 情報管理システムおよび情報管理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、情報管理システムおよび情報管理方法に関する。
従来、サービスセンターと、センターに登録した各車両と、ディーラーと、の間のデータの送受信を利用して実行される車両診断システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この車両診断システムでは、各車両において、車両の消耗品の劣化度合いや消費度合いを算出するために要するデータ(整備情報データや部品の不調データ,部品故障を推定するデータ,メンテナンスデータなど)とドライバーの運転挙動とを検出してセンターに送信し、センター側において、消耗品の劣化度合いや消費度合いを求めるための関数パラメータとそれに影響を及ぼす要因割合を算出するための関数パラメータを算出して各車両に送信し、各車両において、自車の消耗品の劣化度合いや消費度合い,その要因割合を算出してディスプレイに表示している。例えば、消耗品の診断対象をバッテリとした場合には、バッテリの劣化度や、ドライバー挙動(低充電度,エンジン回転数,充電回数など)を加味した劣化要因などを表示する。
特開2005−227141号公報
こうしたシステムでは、車両として、走行用のモータとこのモータと電力をやりとりするバッテリとを備える電気自動車や、走行用のモータとバッテリとに加えてエンジンも備えるシリーズ型やパラレル型のハイブリッド自動車などを想定した場合には、バッテリの性能が走行に影響することがあるため、バッテリの状態をより適正に診断することが重要な課題の一つとされる。このため、センタ側のデータベースにより適正な情報を格納しておくことが望まれる。
本発明の情報管理システムおよび情報管理方法は、寿命に到達したバッテリの情報をより適正なものとすることを主目的とする。
本発明の情報管理システムおよび情報管理方法は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の情報管理システムは、
寿命に到達したバッテリである寿命バッテリの情報としての寿命情報を管理する情報管理システムであって、
前記寿命情報を記憶する情報記憶手段と、
電動機からの動力を用いて走行する自動車に搭載されたまたは該自動車への搭載用のバッテリである現在バッテリの使用地域を含む該現在バッテリの使用環境と、前記現在バッテリの状態に関する情報である現在状態情報と、を取得する情報取得手段と、
前記現在バッテリが寿命に到達しているか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により前記現在バッテリが寿命に到達していると判定されたとき、前記取得した現在バッテリの使用環境と現在状態情報とを関連付けて前記寿命情報の一部として前記情報記憶手段に記憶させる記憶処理手段と、
を備える情報管理システム。
この本発明の情報管理システムでは、電動機からの動力を用いて走行する自動車に搭載されたまたは自動車への搭載用のバッテリである現在バッテリの使用地域を含む現在バッテリの使用環境と現在バッテリの状態に関する情報である現在状態情報とを取得し、現在バッテリが寿命に到達しているか否かを判定し、現在バッテリが寿命に到達していると判定されたときには、取得した現在バッテリの使用環境と現在状態情報とを関連付けて寿命情報の一部として情報記憶手段に記憶させる。バッテリは、使用地域などの使用環境によって劣化しやすさが異なるため、寿命に到達したバッテリの現在状態情報はその使用環境に依存する。したがって、寿命に到達していると判定した現在バッテリの使用環境と現在状態情報とを関連付けて寿命情報の一部として加えることにより、寿命情報をより適正なものとすることができる。ここで、使用環境としては、現在バッテリの使用地域の他に、使用用途や走行履歴などがある。また、使用地域は、例えば、寒冷地域や熱帯地域,多湿地域,常温地域などに分類することができる。
この本発明の情報管理システムにおいて、前記情報取得手段は、前記現在バッテリが充電または放電されたときの該現在バッテリの特性である現在充放電特性を含む情報を前記現在状態情報として取得する手段である、ものとすることもできる。また、現在状態情報は、現在充放電特性に加えてまたは代えて、現在バッテリを搭載するまたは搭載していた自動車の通算走行距離や現在バッテリの通算使用時間などを含む情報であるものとすることもできる。
また、本発明の情報管理システムにおいて、前記情報取得手段は、前記自動車の外部に配置または前記自動車に搭載されてなり、前記情報記憶手段は、前記自動車の外部に配置され前記情報取得手段とは別体に構成されてなる、ものとすることもできる。また、前記現在バッテリは、過去に前記自動車に搭載され現在は該自動車から取り外されているバッテリである、ものとすることもできる。
さらに、本発明の情報管理システムにおいて、前記判定手段は、前記自動車が前記電動機からの動力だけを用いて走行する電動走行によって良好に走行できない電動走行不良状態であるか否かおよび/または前記現在バッテリを良好に充電することができない充電不良状態であるか否かにより前記現在バッテリが寿命に到達しているか否かを判定する手段である、ものとすることもできる。
あるいは、本発明の情報管理システムにおいて、前記記憶処理手段は、前記判定手段により前記現在バッテリが寿命に到達していると判定されたとき、前記取得した現在バッテリの使用環境を前記寿命バッテリの使用環境とすると共に前記取得した現在バッテリの現在状態情報を前記寿命バッテリの状態に関する情報である寿命状態情報として関連付けて前記寿命情報の一部として前記情報記憶手段に記憶させる手段であり、前記判定手段により前記現在バッテリが寿命に到達していないと判定されたとき、前記情報記憶手段に記憶されている寿命情報のうち前記現在バッテリの使用環境に対応する前記寿命バッテリの使用環境に関連付けられた該寿命バッテリの寿命状態情報を取得し、該取得した寿命状態情報と前記現在バッテリの現在状態情報との関係から前記現在バッテリの余寿命を診断する診断手段、を備えるものとすることもできる。
本発明の情報管理方法は、
寿命に到達したバッテリである寿命バッテリの情報としての寿命情報を記憶する情報管理システムにおける情報管理方法であって、
(a)電動機からの動力を用いて走行する自動車に搭載されたまたは該自動車への搭載用のバッテリである現在バッテリの使用地域を含む該現在バッテリの使用環境と、前記現在バッテリの状態に関する情報である現在状態情報と、を取得し、
(b)前記現在バッテリが寿命に到達しているとき、前記取得した現在バッテリの使用環境と現在状態情報とを関連付けて前記寿命情報の一部として前記情報記憶手段に記憶させる、
ことを要旨とする。
この本発明の情報管理方法では、電動機からの動力を用いて走行する自動車に搭載されたまたは自動車への搭載用のバッテリである現在バッテリの使用地域を含む現在バッテリの使用環境と現在バッテリの状態に関する情報である現在状態情報とを取得し、現在バッテリが寿命に到達しているか否かを判定し、現在バッテリが寿命に到達していると判定されたときには、取得した現在バッテリの使用環境と現在状態情報とを関連付けて寿命情報の一部として情報記憶手段に記憶させる。バッテリは、使用地域などの使用環境によって劣化しやすさが異なるため、寿命に到達したバッテリの現在状態情報はその使用環境に依存する。したがって、寿命に到達していると判定した現在バッテリの使用環境と現在状態情報とを関連付けて寿命情報の一部として加えることにより、寿命情報をより適正なものとすることができる。ここで、使用環境としては、現在バッテリの使用地域の他に、使用用途や走行履歴などがある。また、使用地域は、例えば、寒冷地域や熱帯地域,多湿地域,常温地域などに分類することができる。
寿命に到達したバッテリである寿命バッテリに関する情報としての寿命情報を管理する情報管理システム20の構成の概略を示す構成図である。 バッテリ12の構成の概略を示す構成図である。 寿命情報のデータベースの一例を示す説明図である。 端末30により実行される現在状態情報作成処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。 管理サーバ50により実行される寿命情報更新処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。 現在充電電圧バラツキΔVmccuの一例を示す説明図である。 現在第2充電シーケンス電圧Vbc2の挙動の一例を示す説明図である。 現在第3充電シーケンス電圧Vbc3の挙動の一例を示す説明図である。 現在充電電流電圧特性IVcの一例を示す説明図である。 現在放電電圧バラツキΔVmdcuの一例を示す説明図である。 現在第2放電シーケンス電圧Vbd2の挙動の一例を示す説明図である。 現在第3放電シーケンス電圧Vbd3の挙動の一例を示す説明図である。 現在放電電流電圧特性IVdの一例を示す説明図である。 端末30により実行される余寿命診断ルーチンの一例を示すフローチャートである。 寿命充電電圧バラツキΔVmcli,現在充電電圧バラツキΔVmccu,新品充電電圧バラツキΔVmcnewの一例を示す説明図である。 車載用バッテリ12Bと状管理システム20との構成の概略を示す構成図である。 自動車110と余寿命診断システム120との構成の概略を示す構成図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の実施例として、寿命に到達したバッテリである寿命バッテリに関する情報としての寿命情報を管理する情報管理システム20の構成の概略を示す構成図である。以下、説明の都合上、まず、バッテリ12を搭載する自動車10について説明し、その後、情報管理システム20について説明する。
自動車10は、図1に例示するように、例えば同期発電電動機として構成されたモータ11からの動力を用いて走行する電気自動車やモータ11の他に図示しないエンジンも備えるハイブリッド自動車として構成されており、モータ11と電力をやりとりするバッテリ12や、バッテリ12と車外の電力機器とを接続するための車両側コネクタ14,バッテリ12の管理やモータ11の制御など車両全体をコントロールする電子制御ユニット16などを備える。この自動車10は、電気自動車である場合やいわゆるシリーズ型のハイブリッド自動車の場合にはモータ11からの動力だけを用いて走行するモータ走行によって走行し、パラレル型のハイブリッド自動車である場合には図示しないエンジンからの動力とモータ11からの動力とを用いて走行するハイブリッド走行とモータ走行とを必要に応じて切り替えて走行する。
バッテリ12は、図2のバッテリ12の構成の概略を示す構成図に例示するように、ニッケル水素二次電池やリチウムイオン二次電池として構成された複数のセルを直列接続してなるk(kは2以上の整数)個の電池モジュールM1〜Mkが直列に接続されたものとして構成されている。
電子制御ユニット16には、図2に例示するように、バッテリ12の端子間に取り付けられた電圧センサ13aからの電圧Vbや、バッテリ12の各電池モジュールM1〜Mkの端子間にそれぞれ取り付けられた電圧センサS1〜Skからのモジュール電圧Vm1〜Vmk,バッテリ12の正極端子に取り付けられた電流センサ13bからの電流Ibなどが入力されており、入力された電圧Vbやモジュール電圧Vm1〜Vmk,電流Ib,電流Ibに基づいて演算される残容量SOC,バッテリ12の使用環境(例えば、バッテリ12を搭載する自動車10の車種,使用地域,使用用途,走行履歴など),自動車10の通算走行距離Lsum,バッテリ12の通算使用時間Tsum,自動車10がモータ走行によって良好に走行できないモータ走行不良状態であるか否かを示すモータ走行不良フラグF1,車両側コネクタ14を介してバッテリ12と車外の電力機器(例えば、充電装置など)とが接続された状態でその電力機器からの電力によりバッテリ12を充電する外部充電を良好に行なうことができない外部充電不良状態であるか否かを示す外部充電不良フラグF2などが記憶されている。ここで、使用地域としては、例えば、寒冷地域,熱帯地域,多湿地域,常温地域などがあり、使用用途としては、例えば、通勤,買い物,旅行などの各用途の使用比率などがあり、走行履歴としては、1トリップの走行距離の平均や、システム停止の継続時間の平均などがある。なお、使用地域は、例えば、図示しないカーナビゲーションシステムなどにより取得するものとしたり、外気温度や湿度,地形などに基づいて判定して取得するものとしたりすることができ、使用用途は、例えば、自動車10の走行時刻の履歴や1トリップの走行時間の履歴から判定して取得するものとすることができる。モータ走行不良フラグF1は、モータ走行不良状態であるときに値1が設定されると共にモータ走行不良状態でないときに値0が設定されるフラグであり、例えば、バッテリ12の残容量SOCを満充電(例えば、80%や85%など)にするフル充電が行なわれたバッテリ12からの電力を用いて自動車10がモータ走行によって走行可能な距離として想定されるモータ走行許容距離Lmotが所定距離Lmotref以下であるときや、自動車10の燃費η(例えば、自動車10が電気自動車の場合におけるバッテリ12の単位エネルギあたりの走行距離など)が所定燃費以下であるときなどにモータ走行不良状態であると判定することができる。外部充電不良フラグF2は、外部充電不良状態であるときに値1が設定されると共に外部充電不良状態でないときに値0が設定されるフラグであり、例えば、外部充電を行なったときのバッテリ12の残容量SOCの変化量ΔSOCが所定変化量ΔSOCref以下であるときや、外部充電を行なったときの充電ロスPlcが所定充電ロスPlcref以上であるときなどに外部充電不良状態であると判定することができる。バッテリ12が使用によって劣化すると、自動車10がモータ走行によって良好に走行できなくなったり外部充電を良好に行なうことができなくなったりする、即ち、モータ走行不良状態に至ったり外部充電不良状態に至ったりすると考えられる。所定距離Lmotrefや所定燃費ηref,所定変化量ΔSOCref,所定充電ロスPlcrefは、バッテリ12が劣化して寿命に到達したか否かを判定するために用いられる閾値であり、バッテリ12の仕様などに基づいて実験や解析などにより定めることができる。
情報管理システム20は、販売店や家庭などの任意の場所に設置されて自動車10の電子制御ユニット16と通信可能な端末30と、販売店や家庭などの任意の場所に設置されて車両側コネクタ14と装置側コネクタ42とが接続された状態でバッテリ12を充放電させるために用いられ且つ端末30や電子制御ユニット16と通信可能な充放電装置40と、インターネットなどのネットワーク22を介して端末30と通信可能な管理サーバ50と、を備える。
端末30は、CPU31やROM32,RAM33,ハードディスクドライブ34などを有する汎用のコンピュータとして構成されており、ディスプレイ35や、入力装置としてのキーボード36やマウス37なども備える。
管理サーバ50は、CPU51やRAM52,ROM53,ハードディスクドライブ54などを有する汎用のコンピュータとして構成されている。ハードディスクドライブ54には、寿命バッテリの使用環境(寿命バッテリの搭載車種,使用地域,使用用途,走行履歴など)と、寿命バッテリの状態に関する情報である寿命状態情報(例えば、寿命バッテリの充電特性や放電特性(以下、まとめて寿命充放電特性という),寿命バッテリの搭載車の通算走行距離である寿命距離Lli,寿命バッテリの通算使用時間である寿命時間Tliなど)と、が関連付けられて寿命情報のデータベースとして記憶されている。寿命情報のデータベースの一例を図3に示す。電気自動車やハイブリッド自動車に搭載されるバッテリは、その搭載車種や使用地域,使用用途,走行履歴などを含む使用環境によって劣化しやすさが異なるため、寿命に到達したバッテリの状態は、それまでの使用環境に依存する。したがって、寿命バッテリの使用環境(自動車の車種,使用地域,使用用途,走行履歴など)と寿命状態情報とを関連付けて寿命情報としてデータベース化してハードディスクドライブ54に記憶させることにより、寿命情報をより適正なものとすることができる。この結果、寿命情報のデータベースにおける寿命状態情報を用いて寿命に到達していないバッテリ(以下、未到達バッテリという)の余寿命を診断する場合、未到達バッテリの使用環境により対応した寿命状態情報をデータベースから選択して用いることができるから、未到達バッテリの余寿命をより適正に診断することができる。
次に、こうして構成された実施例の情報管理システム20の動作、特に、管理サーバ50の寿命情報のデータベースを更新する際の動作について説明する。図4は、バッテリ12の現在の状態に関する情報である現在状態情報を作成するために端末30により実行される現在状態情報作成処理ルーチンの一例を示すフローチャートであり、図5は、寿命情報のデータベースを更新するために管理サーバ50により実行される寿命情報更新処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。図4のルーチンは、端末30や充放電装置40が設置された場所(販売店など)に自動車10が持ち込まれて車両側コネクタ14と装置側コネクタ42とが接続されている状態でユーザにより実行指示がなされたときに実行される。また、図5のルーチンは、端末30から現在状態情報を受信したときに実行される。
現在状態情報作成処理ルーチンが実行されると、端末30のCPU31は、まず、バッテリ12の使用環境(自動車10の車種,使用状態,使用用途,走行履歴など)や、通算走行距離Lsum,通算使用時間Tsum,モータ走行不良フラグF1,外部充電不良フラグF2など自動車10の情報である自動車情報を自動車10の電子制御ユニット16に要求する(ステップS100)。
そして、自動車情報を電子制御ユニット16から受信すると(ステップS110)、モータ走行不良フラグF1および外部充電不良フラグF2の値を調べ(ステップS120)、モータ走行不良フラグF1および外部充電不良フラグF2が共に値0のとき、即ち、モータ走行不良状態でなく外部充電不良状態でもないときには、バッテリ12は寿命に到達していないと判定し(ステップS130)、本ルーチンを終了する。
一方、モータ走行不良フラグF1と外部充電不良フラグF2とのうち少なくとも一方が値1のとき、即ち、モータ走行不良状態であるときや外部充電不良状態であるときには、バッテリ12は寿命に到達している(バッテリ12は寿命バッテリである)と判定し(ステップS140)、バッテリ12の状態を所定状態(例えば、バッテリ12の電圧が所定電圧である状態や、バッテリ12の各モジュール電圧のうち最小のものが所定電圧である状態,バッテリ12の残容量が所定残容量である状態など)にする準備処理の実行指示を充放電装置40と電子制御ユニット16とに送信する(ステップS150)。この指示を受信した充放電装置40と電子制御ユニット16とは、互いに通信を行ないながらバッテリ12の状態が所定状態になるよう準備処理を行ない、準備処理が完了したときに準備処理完了信号を端末30に送信する。ここで、後述の現在充放電特性取得処理の実行前に準備処理を実行するのは、バッテリ12の充電特性や放電特性(以下、まとめて現在充放電特性という)を現在充放電特性取得処理によって取得する際の条件、即ち、管理サーバ50の寿命情報のデータベースを更新するための現在充放電特性の取得条件を揃えるためである。
端末30のCPU31は、準備処理完了信号を受信すると(ステップS160)、現在充放電特性を取得する現在充放電特性取得処理の実行指示を充放電装置40と電子制御ユニット16とに送信する(ステップS170)。この指示を受信した充放電装置40は、予め定められたシーケンスによりバッテリ12を充電または放電し、指示を受信した電子制御ユニット16とは、このシーケンスによりバッテリ12が充電または放電されたときの現在充放電特性を取得して端末30に送信する。具体的には、実施例では、充放電装置40は、短時間の高電力(例えば、バッテリ12を充電してもよい最大許容電力やそれよりも若干低い電力など)によるバッテリ12の充電(以下、高速充電という)である短時間高速充電を複数回に亘って行なう充電シーケンスを実行し、電子制御ユニット16は、所定状態のバッテリ12を充電シーケンスにより充電したときのバッテリ12の各モジュール電圧Vm1〜Vmkの挙動を電圧センサS1〜Skにより検出してこれらから各モジュール電圧の最大値と最小値との差(以下、現在充電電圧バラツキという)ΔVmccuを取得して端末30に送信するものとした。現在充電電圧バラツキΔVmccuの一例を図6に示す。図6では、参考のために、バッテリ12が新品の状態のときの充電電圧バラツキ(以下、新品充電電圧バラツキとう)ΔVmcnewについても一点鎖線で図示した。ここで、新品充電電圧バラツキΔVmcnewは、各セルや各電池モジュールの製造誤差によるものであると考えられ、現在充電電圧バラツキΔVmccuは、各セルや各電池モジュールの製造誤差に使用による経年変化が加味されたものであると考えられる。
端末30のCPU31は、現在充放電特性を受信すると(ステップS180)、現在充放電特性,通算走行距離Lsum,通算使用時間Tsumをバッテリ12の現在の状態に関する情報である現在状態情報として、この現在状態情報とバッテリ12の使用環境(自動車10の車種,使用地域,使用用途,走行履歴など)とを関連付けて管理サーバ50に送信して(ステップS190)、本ルーチンを終了する。
以上、端末30により実行される現在状態情報の作成について説明した。次に、端末30からバッテリ12の使用環境と現在状態情報とを受信したときに管理サーバ50により実行される寿命情報のデータベースの更新について図5の寿命情報更新処理ルーチンを用いて説明する。
寿命情報更新処理ルーチンが実行されると、管理サーバ50のCPU51は、データベースのうち、端末30から受信したバッテリ12の使用環境(自動車10の車種,使用地域,使用用途,走行履歴など)に対応する領域である対応領域を検索し(ステップS200)、検索した対応領域に寿命状態情報(寿命充放電特性,寿命距離Lli,寿命時間Tli)がないときには(ステップS210)、端末30から受信したバッテリ12の現在状態情報(現在充放電特性,通算走行距離Lsum,通算使用時間Tsum)を寿命状態情報(寿命充放電特性,寿命距離Lli,寿命時間Tli)として対応領域に登録することによって寿命情報のデータベースを更新すると共に(ステップS220)、その対応領域の受信履歴を更新して(ステップS260)、本ルーチンを終了する。実施例では、端末30において、現在充放電特性として現在充電電圧バラツキΔVmccuを取得するものとしたから、寿命状態情報における寿命充放電特性としては、この現在充電電圧バラツキΔVmccuが寿命バッテリの充電電圧バラツキである寿命充電電圧バラツキΔVmcliとして登録されることになる。前述したように、電気自動車やハイブリッド自動車に搭載されるバッテリは、その搭載車種や使用地域,使用用途,走行履歴などを含む使用環境、特に、バッテリの使用地域(寒冷地域,熱帯地域,多湿地域,常温地域など)によって劣化しやすさが異なるため、寿命に到達したバッテリの状態はそれまでの使用環境に依存する。したがって、寿命バッテリの使用環境(自動車の車種,使用地域,使用用途,走行履歴など)に関連付けられた対応領域に現在状態情報を登録することにより、寿命情報のデータベースをより適正なものとすることができる。この結果、寿命情報のデータベースにおける寿命状態情報を用いて未到達バッテリの余寿命を診断する場合、未到達バッテリの使用環境により対応した寿命状態情報をデータベースから選択して用いることができるから、未到達バッテリの余寿命をより適正に診断することができる。また、対応領域の受信履歴を更新することにより、現在状態情報の受信頻度などをデータベースにおける寿命バッテリの使用環境毎に得ることができる。
一方、対応領域に寿命状態情報があるときには(ステップS210)、対応領域の寿命状態情報を更新するか否かを判定する(ステップS230,S240)。実施例では、端末30において、現在充放電特性として現在充電電圧バラツキΔVmccuを取得するものとしたから、この判定は、例えば、現在充電電圧バラツキΔVmccuと対応領域の寿命充電電圧バラツキΔVmcliとを比較し、現在充電電圧バラツキΔVmccuが寿命充電電圧バラツキΔVmcliより大きいときには寿命状態情報を更新し、現在充電電圧バラツキΔVmccuが寿命充電電圧バラツキΔVmcli以下のときには寿命状態情報を更新しない(現在の寿命状態情報を保持する)ものとすることができる。
対応領域の寿命状態情報を更新すると判定したときには、バッテリ12の現在状態情報を寿命状態情報として登録(寿命状態情報を更新)することによって寿命情報のデータベースを更新すると共に(ステップS250)、その対応領域の受信履歴を更新して(ステップS260)、本ルーチンを終了し、対応領域の寿命状態情報を更新しないと判定したときには、寿命情報のデータベースを更新せずに、その対応領域の受信履歴だけを更新して(ステップS260)、本ルーチンを終了する。
以上説明した実施例の情報管理システム20によれば、バッテリ12が寿命に到達していると判定されたときには、バッテリ12の使用環境(搭載車種,使用地域,使用用途,走行履歴など)と使用状態情報(バッテリ12の充電特性や放電特性,通算走行距離Lsum,通算使用時間Tsumなど)とを関連付けて寿命情報のデータベースの一部として管理サーバ50のハードディスクドライブ54に記憶させるから、寿命情報のデータベースをより適正なものとすることができる。この結果、寿命情報のデータベースを用いて未到達バッテリの余寿命を診断する場合に、未到達バッテリの余寿命をより適正に診断することができる。
実施例の情報管理システム20では、バッテリ12の現在充放電特性(充電特性や放電特性)や寿命バッテリの寿命充放電特性として充電電圧バラツキΔVmccuや寿命充電電圧バラツキΔVmcliを用いるもの、即ち、端末30では、短時間高速充電を複数回に亘って行なう充電シーケンスにより所定状態のバッテリ12を充電したときの充電電圧バラツキΔVmccuをバッテリ特性として取得し、管理サーバ50では、寿命充電電圧バラツキΔVmcliを寿命状態情報の寿命充放電特性として記憶するものとしたが、現在充放電特性や寿命バッテリの寿命充放電特性は、これに限定されるものではなく、如何なるものとしてもよい。例えば、現在充放電特性としては、実施例の充電シーケンスと同様に短時間高速充電を複数回に亘って行なう第2充電シーケンスにより第2所定状態のバッテリ12を充電したときのバッテリ12の電圧Vbである現在第2充電シーケンス電圧Vbc2cuの挙動または任意のセルや電池モジュールの挙動を取得するものとしてもよいし、短時間高速充電より長い時間の高速充電を行なう第3充電シーケンスにより第3所定状態のバッテリ12を充電したときのバッテリ12の電圧Vbである現在第3充電シーケンス電圧Vbc3cuの挙動または任意のセルや電池モジュールの挙動を取得するものとしてもよいし、各々に電流値が異なるパルス電流によるバッテリ12の充電を複数回に亘って行なう第4充電シーケンスにより第4所定状態のバッテリ12を充電したときのバッテリ12の電流と電圧との関係である現在充電電流電圧特性IVccuを取得するものとしてもよいし、短時間の高電力(例えば、バッテリを放電してもよい最大許容電力やそれよりも若干低い電力など)によるバッテリの放電(以下、高速放電という)である短時間高速放電を複数回に亘って行なう第1放電シーケンスにより第5所定状態のバッテリ12を放電したときのバッテリ12の各モジュール電圧Vm1〜Vmkの最大値と最小値との差である現在放電電圧バラツキΔVmdcuを取得するものとしてもよいし、短時間高速充電を複数回に亘って行なう第2放電シーケンスにより第6所定状態のバッテリ12を放電したときのバッテリ12の電圧Vbである現在第2放電シーケンス電圧Vbd2cuの挙動または任意のセルや電池モジュールの挙動を取得するものとしてもよいし、短時間高速放電より長い時間の高速放電を行なう第3放電シーケンスにより第7所定状態のバッテリ12を放電したときのバッテリ12の電圧Vbである現在第3放電シーケンス電圧Vbd3cuの挙動または任意のセルや電池モジュールの挙動を取得するものとしてもよいし、各々に電流値が異なるパルス電流によるバッテリ12の放電を複数回に亘って行なう第4放電シーケンスにより第8所定状態のバッテリ12を放電したときのバッテリ12の電流と電圧との関係である現在放電電流電圧特性IVdcuを取得するものとしてもよい。現在第2充電シーケンス電圧Vbc2cuの挙動の一例を図7に示し、現在第3充電シーケンス電圧Vbc3cuの挙動の一例を図8に示し、現在充電電流電圧特性IVccuの一例を図9に示し、現在放電電圧バラツキΔVmdcuの一例を図10に示し、現在第2放電シーケンス電圧Vbd2cuの一例を図11に示し、現在第3放電シーケンス電圧Vbd3cuの一例を図12に示し、現在放電電流電圧特性IVdcuの一例を図13に示す。図7〜図13の例では、参考のために、バッテリ12が新品状態のときのバッテリ特性についても、「cu」の文字を「new」の文字に置き換えて一点鎖線で図示した。また、第2所定状態〜第8所定状態は、第1所定状態と同一の状態であるものとしてもよいし、異なる状態であるものとしてもよい。以上、現在充放電特性について説明したが、寿命情報のデータベースにおける寿命状態情報は、こうして取得された現在充放電特性を用いて更新されるため、寿命状態情報の寿命充放電特性については、現在充放電特性と同様に考えることができる。
実施例の情報管理ステム20では、モータ走行不良フラグF1と外部充電不良フラグF2とを用いてバッテリ12が寿命に到達しているか否かを判定するものとしたが、モータ走行不良フラグF1と外部充電不良フラグF2とのうちいずれか一方だけを用いてバッテリ12が寿命に到達しているか否かを判定するものとしてもよいし、モータ走行不良フラグF1と外部充電不良フラグF2とのうち一方または両方に代えて他のパラメータ(例えば、走行中のバッテリ12の充電効率や放電効率など)を用いてバッテリ12が寿命に到達しているか否かを判定するものとしてもよい。
実施例の情報管理システム20では、管理サーバ50は、対応領域に寿命状態情報がないときには現在状態情報を寿命状態情報として登録することによって寿命情報のデータベースを更新し、対応領域に寿命状態情報があるときには必要に応じて現在状態情報を寿命状態情報として登録(寿命状態情報を更新)することによって寿命情報のデータベースを更新するものとしたが、その対応領域に寿命状態情報があるか否かに拘わらず、現在状態情報を寿命状態情報として登録(寿命状態情報を更新)するものとしてもよい。この場合、寿命情報のデータベースにおける寿命状態情報としては、最新の現在状態情報が登録(更新)されていることになる。
実施例の情報管理システム20では、管理サーバ50は、寿命情報のデータベースにおける使用環境毎に受信履歴を作成するものとしたが、使用環境毎ではなく寿命情報のデータベース全体として受信履歴を作成するものとしてもよいし、受信履歴を作成しないものとしてもよい。
実施例の情報管理システム20では、バッテリ12や寿命バッテリの使用環境として、搭載車種,使用地域,使用用途,走行履歴などを用いるものとしたが、使用地域以外のパラメータについては、搭載車種,使用用途,走行履歴などの一部だけを用いるものとしてもよいし、これらの一部または全部に代えて他のパラメータを用いるものとしてもよい。例えば、寿命距離Lli(通算走行距離Lsum)や寿命時間Tli(通算使用時間Tsum)をバッテリ12や寿命バッテリの使用環境に含めるものとしてもよい。
実施例の情報管理システム20では、バッテリ12が寿命に到達していると判定して寿命情報のデータベースを更新する際の処理について主として説明したが、バッテリ12が寿命に到達していないと判定したときには、寿命情報のデータベースを用いてそのバッテリ12の余寿命を診断するものとしてもよい。なお、この変形例では、管理サーバ50に、バッテリ12が新品の状態のときの充電特性や放電特性(以下、まとめて新品充放電特性という)が寿命情報のデータベースなどと共に記憶されているものとして説明する。図14は、前述の図4の現在状態情報作成処理ルーチンのステップS130でバッテリ12が寿命に到達していないと判定されたときなどに端末30により実行される余寿命診断ルーチンの一例を示すフローチャートである。余寿命診断ルーチンが実行されると、端末30のCPU31は、前述の自動車情報のうちのバッテリ12の使用環境を管理サーバ50に送信する(ステップS300)。バッテリ12の使用環境を受信した管理サーバ50は、ハードディスクドライブ54に記憶されているデータベースからバッテリ12の使用環境に対応する対応領域を検索し、検索した対応領域に寿命状態情報(寿命充放電特性,寿命距離Lli,寿命時間Tli)があるときには寿命状態情報と新品バッテリの新品充放電特性とを端末30に送信し、対応領域に寿命状態情報がないときにはその旨を示す情報である空情報を端末30に送信する。そして、端末30のCPU31は、管理サーバ50からデータを受信すると(ステップS310)、そのデータが寿命状態情報であるか空情報であるかを判定し(ステップS320)、受信したデータが空情報であるときには、バッテリ12の余寿命を計算できない旨を示す余寿命計算不可情報をディスプレイ35に出力して(ステップS380)、本ルーチンを終了し、受信したデータが寿命状態情報であるときには、図4の現在状態情報作成処理ルーチンのステップS150〜S180の処理と同様に準備処理や現在充放電特性取得処理によって現在充放電特性を取得すると共に(ステップS330〜S360)、取得した現在充放電特性と管理サーバ50から受信した寿命状態情報および新品充放電特性とを用いてバッテリ12が寿命に到達するまでに自動車10が走行可能な距離としての余寿命距離Rdやバッテリ12が寿命に到達するまでの時間としての余寿命時間Rtを計算してこれらをディスプレイ35に出力して(ステップS370)、本ルーチンを終了する。ここで、寿命充放電特性,現在充放電特性,新品充放電特性として、それぞれ前述の寿命充電電圧バラツキΔVmcli,現在充電電圧バラツキΔVmccu,新品充電電圧バラツキΔVmcnewを用いた場合の寿命充放電特性,現在充放電特性,新品充放電特性の一例を図15に示す。新品充電電圧バラツキΔVmcnewは、各セルや各電池モジュールの製造誤差によるものであると考えられ、現在充電電圧バラツキΔVmccuや寿命充電電圧バラツキΔVmcliは、各セルや各電池モジュールの製造誤差に使用による経年変化が加味されたものであると考えられる。この場合、電子制御ユニット16からの現在充電電圧バラツキΔVmccuと、管理サーバ50からの寿命充電電圧バラツキΔVmcli,新品充電電圧バラツキΔVmcnew、寿命距離Lli,寿命時間Tliと、を用いて次式(1)により余寿命距離Rdを計算すると共に式(2)により余寿命時間Rtを計算することができる。なお、バッテリ12の余寿命を診断する際には、バッテリ12の余寿命距離Rdと余寿命時間Rtとのうちいずれか一方だけを計算するものとしてもよい。
Rd=Lli-Lli・(ΔVmccu-ΔVmnew)/(ΔVmcli-ΔVmcnew) (1)
Rt=Tli-Tli・(ΔVmccu-ΔVmnew)/(ΔVmcli-ΔVmcnew) (2)
実施例の情報管理システム20では、バッテリ12全体として寿命に到達したか否かを判定し、バッテリ12全体として寿命に到達しているときにはそのバッテリ12の使用環境と現在状態情報とを関連付けて寿命情報のデータベースの一部としてハードディスクドライブ54に記憶させるものとしたが、バッテリ12全体ではなく、バッテリ12の各セルまたは各モジュールについて各々に寿命に到達したか否かを判定し、寿命に到達したと判定されたセルまたはモジュールの使用環境と現在状態情報とを関連付けて寿命情報のデータベースの一部としてハードディスクドライブ54に記憶させるものとしてもよい。この場合、例えば、寿命に到達したと判定されたセルまたはモジュールを新品のセルまたはモジュールに交換することなどにより、新たなバッテリとして再構築することが可能となる。
実施例の情報管理システム20では、管理サーバ50の寿命情報のデータベースにおける寿命状態情報として、自動車10に搭載されたバッテリ12の現在状態情報を登録または更新するものとしたが、これに代えてまたは加えて、過去に電気自動車やハイブリッド自動車などに搭載され現在は取り外されているバッテリ(以下、車載用バッテリという)などの現在状態情報を寿命情報のデータベースに加えるものとしてもよい。自動車に搭載されたバッテリの現在状態情報だけでなく車載用バッテリの現在状態情報も寿命情報のデータベースに加える場合、データベースを更新する機会をより多くすることができる。車載用バッテリ12Bと情報管理システム20との構成の概略を示す構成図を図16に示す。なお、この場合、車載用バッテリ12Bの現在状態情報を寿命情報のデータベースに加える際に、車載用バッテリ12Bの使用環境(自動車に搭載されていたときの使用環境)を記憶する電子制御ユニット16が必要となる。
実施例の情報管理システム20では、バッテリ12を充放電させるために用いられる充放電装置40を備えるものとしたが、これに代えて、バッテリ12を充電させるために用いられる充電装置や、バッテリ12を放電させるために用いられる放電装置などを備えるものとしてもよい。また、実施例では、自動車10の外部に充放電装置40を備えるものとしたが、自動車10に搭載される機器、例えば、モータ11や図示しない補機,自動車10がエンジンやエンジンからの動力を用いて発電する発電機を有する場合におけるエンジンと発電機とを組み合わせたものなど、を充放電装置40として機能させるものとしてもよい。
実施例の情報管理システム20では、自動車10の外部の端末30によりバッテリ12の余寿命を診断するものとしたが、自動車10に搭載された電子制御ユニット16を端末30として機能させるものとしてもよい。電子制御ユニット16を端末30として機能させると共にモータ11を充放電装置40として機能させる場合の自動車110と余寿命診断システム120との構成の概略を示す構成図を図17に示す。
実施例の情報管理システム20では、自動車10に搭載されたバッテリ12は、k(kは2以上の整数)個の電池モジュールM1〜Mkが直列に接続されたものとしたが、1個のモジュールにより構成されるものとしてもよい。
実施例では、端末30と管理サーバ50と充放電装置40とを備える情報管理システム20について説明したが、端末30と管理サーバ50とが一つの装置として構成されるものとしてもよいし、端末30と充放電装置40とが一つの装置として構成されるものとしてもよいし、端末30と管理サーバ50と充放電装置40とが一つの装置として構成されるものとしてもよい。
また、実施例では、情報管理システム20として説明したが、情報管理方法の形態として用いるものとしてもよい。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、管理サーバ50のハーディスクドライブ54が「情報記憶手段」に相当し、電子制御ユニット16からバッテリ12の使用環境(自動車10の車種,使用地域,使用用途,走行履歴など)とバッテリ12の現在状態情報(現在充放電特性,通算走行距離Lsum,通算使用時間Tsum)を取得する端末30や、端末30からバッテリ12の使用環境と現在状態情報とを取得する管理サーバ50が「情報取得手段」に相当し、モータ走行不良フラグF1および外部充電不良フラグF2の値を調べることによってバッテリ12が寿命に到達しているか否かを判定する端末30が「判定手段」に相当し、バッテリ12が寿命に到達していると判定されたときにバッテリ12の使用環境と現在状態情報とを管理サーバ50に送信する端末30からのバッテリ12の使用環境に対応する対応領域に現在状態情報を登録(更新)することによって寿命情報のデータベースを更新する管理サーバ50が「記憶処理手段」に相当する。
ここで、「情報記憶手段」としては、管理サーバ50のハードディスクドライブ54に限定されるものではなく、寿命情報を記憶するものであれば如何なるものとしても構わない。「情報取得手段」としては、バッテリ12の使用環境(自動車10の車種,使用地域,使用用途,走行履歴など)とバッテリ12の現在状態情報(現在充放電特性,通算走行距離Lsum,通算使用時間Tsum)を取得するものに限定されるものではなく、電動機からの動力を用いて走行する自動車に搭載されたまたは自動車への搭載用のバッテリである現在バッテリの使用地域を含む現在バッテリの使用環境と、現在バッテリの状態に関する情報である現在状態情報と、を取得する情報ものであれば如何なるものとしても構わない。「判定手段」としては、モータ走行不良フラグF1および外部充電不良フラグF2の値を調べることによってバッテリ12が寿命に到達しているか否かを判定するものに限定されるものではなく、現在バッテリが寿命に到達しているか否かを判定するものであれば如何なるものとしても構わない。「記憶処理手段」としては、バッテリ12が寿命に到達していると判定されたときにバッテリ12の使用環境と現在状態情報とを管理サーバ50に送信する端末30からのバッテリ12の使用環境に対応する対応領域に現在状態情報を登録(更新)することによって寿命情報のデータベースを更新するものに限定されるものではなく、判定手段により現在バッテリが寿命に到達していると判定されたとき、取得した現在バッテリの使用環境と現在状態情報とを関連付けて寿命情報の一部として情報記憶手段に記憶させるものであれば如何なるものとしても構わない。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、自動車産業などに利用可能である。
10,110 自動車、11 モータ、12 バッテリ、13a 電圧センサ、13b 電流センサ、14 車両側コネクタ、16 電子制御ユニット、20,120 情報管理システム、22 ネットワーク、30 端末、31 CPU、32 ROM、33 RAM、34 ハードディスクドライブ、35 ディスプレイ、36 キーボード、37 マウス、40 充放電装置、42 装置側コネクタ、50 サーバ、51 CPU、52 RAM、53 ROM、54 ハードディスクドライブ、M1〜Mk 電池モジュール、S1〜Sk 電圧センサ。

Claims (7)

  1. 寿命に到達したバッテリである寿命バッテリの情報としての寿命情報を管理する情報管理システムであって、
    前記寿命情報を記憶する情報記憶手段と、
    電動機からの動力を用いて走行する自動車に搭載されたまたは該自動車への搭載用のバッテリである現在バッテリの使用地域を含む該現在バッテリの使用環境と、前記現在バッテリの状態に関する情報である現在状態情報と、を取得する情報取得手段と、
    前記現在バッテリが寿命に到達しているか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段により前記現在バッテリが寿命に到達していると判定されたとき、前記取得した現在バッテリの使用環境と現在状態情報とを関連付けて前記寿命情報の一部として前記情報記憶手段に記憶させる記憶処理手段と、
    を備える情報管理システム。
  2. 請求項1記載の情報管理システムであって、
    前記情報取得手段は、前記現在バッテリが充電または放電されたときの該現在バッテリの特性である現在充放電特性を含む情報を前記現在状態情報として取得する手段である、
    情報管理システム。
  3. 請求項1または2記載の情報管理システムであって、
    前記情報取得手段は、前記自動車の外部に配置または前記自動車に搭載されてなり、
    前記情報記憶手段は、前記自動車の外部に配置され前記情報取得手段とは別体に構成されてなる、
    情報管理システム。
  4. 請求項1または2記載の情報管理システムであって、
    前記現在バッテリは、過去に前記自動車に搭載され現在は該自動車から取り外されているバッテリである、
    情報管理システム。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1つの請求項に記載の情報管理システムであって、
    前記判定手段は、前記自動車が前記電動機からの動力だけを用いて走行する電動走行によって良好に走行できない電動走行不良状態であるか否かおよび/または前記現在バッテリを良好に充電することができない充電不良状態であるか否かにより前記現在バッテリが寿命に到達しているか否かを判定する手段である、
    情報管理システム。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1つの請求項に記載の情報管理システムであって、
    前記記憶処理手段は、前記判定手段により前記現在バッテリが寿命に到達していると判定されたとき、前記取得した現在バッテリの使用環境を前記寿命バッテリの使用環境とすると共に前記取得した現在バッテリの現在状態情報を前記寿命バッテリの状態に関する情報である寿命状態情報として関連付けて前記寿命情報の一部として前記情報記憶手段に記憶させる手段であり、
    前記判定手段により前記現在バッテリが寿命に到達していないと判定されたとき、前記情報記憶手段に記憶されている寿命情報のうち前記現在バッテリの使用環境に対応する前記寿命バッテリの使用環境に関連付けられた該寿命バッテリの寿命状態情報を取得し、該取得した寿命状態情報と前記現在バッテリの現在状態情報との関係から前記現在バッテリの余寿命を診断する診断手段、
    を備える情報管理システム。
  7. 寿命に到達したバッテリである寿命バッテリの情報としての寿命情報を記憶する情報管理システムにおける情報管理方法であって、
    (a)電動機からの動力を用いて走行する自動車に搭載されたまたは該自動車への搭載用のバッテリである現在バッテリの使用地域を含む該現在バッテリの使用環境と、前記現在バッテリの状態に関する情報である現在状態情報と、を取得し、
    (b)前記現在バッテリが寿命に到達しているとき、前記取得した現在バッテリの使用環境と現在状態情報とを関連付けて前記寿命情報の一部として前記情報記憶手段に記憶させる、
    情報管理方法。
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