JP5412359B2 - 積層フィルムおよび粘着テープ - Google Patents
積層フィルムおよび粘着テープ Download PDFInfo
- Publication number
- JP5412359B2 JP5412359B2 JP2010087508A JP2010087508A JP5412359B2 JP 5412359 B2 JP5412359 B2 JP 5412359B2 JP 2010087508 A JP2010087508 A JP 2010087508A JP 2010087508 A JP2010087508 A JP 2010087508A JP 5412359 B2 JP5412359 B2 JP 5412359B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- roughness
- thickness
- laminated film
- fine unevenness
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Description
好ましい実施形態においては、上記粗さ発現層の厚みが、2μm〜10μmである。
好ましい実施形態においては、上記微細凹凸消去層の厚みが、1μm〜10μmである。
好ましい実施形態においては、上記粗さ発現層が、示差走査熱量測定における融解温度Tmを2点以上有する。
好ましい実施形態においては、上記粗さ発現層が、プロピレン系ポリマーおよびオレフィン系熱可塑性エラストマーから選ばれる少なくとも1種を含む。
本発明の別の局面によれば、粘着テープが提供される。この粘着テープは、上記積層フィルムの片側に粘着剤層を有する。
好ましい実施形態においては、上記粘着テープのヘイズ値が、30%以下である。
好ましい実施形態においては、上記微細凹凸消去層が、長鎖アルキル系剥離剤を有する。
本発明の積層フィルムは、基材層と粗さ発現層と微細凹凸消去層とをこの順に有する。図1は、本発明の好ましい実施形態による積層フィルムの概略断面図である。積層フィルム10は、基材層1と、基材層1の片側または両側(図示例では片側)に配置された粗さ発現層層2と、粗さ発現層層2の基材層1との反対側に配置された微細凹凸消去層3を備える。本発明の積層フィルムは、必要に応じて、任意の適切な他の層をさらに有していてもよい(図示せず)。
上記基材層の厚みは、用途に応じて、任意の適切な厚みを採用し得る。上記基材層の厚みは、好ましくは10μm〜150μmであり、さらに好ましくは20μm〜100μmである。
上記粗さ発現層の厚みは、好ましくは2μm〜10μmであり、さらに好ましくは2μm〜8μmであり、特に好ましくは2μm〜5μmである。粗さ発現層の厚みが2μmより薄い場合、所望の表面粗さが得難くなるおそれがある。粗さ発現層の厚みが10μmより厚い場合、粗さ発現層の機械的物性が積層フィルム全体の機械的物性に影響し、積層フィルムのハンドリングが悪くなるおそれがある。
(1)低粘度樹脂と高粘度樹脂との組み合わせ、
(2)高融点樹脂と低融点樹脂との組み合わせ、
(3)互いに相溶性の低い樹脂の組み合わせ、
(4)低粘度部分(ソフトセグメント)と高粘度部分(ハードセグメント)とを有するブロックポリマー、
が挙げられる。具体的には、例えば、プロピレン系ポリマーとオレフィン系熱可塑性エラストマーとの組み合わせ、低粘度部分(ソフトセグメント)と高粘度部分(ハードセグメント)とを有するオレフィン系熱可塑性エラストマー、などが挙げられる。
上記微細凹凸消去層の厚みは、好ましくは1μm〜10μmであり、より好ましくは1μm〜7μmであり、さらに好ましくは1μm〜5μmであり、特に好ましくは2μm〜5μmである。微細凹凸消去層の厚みが1μmより薄い場合、微細凹凸を十分に消去することができなくなり、本発明の積層フィルム全体のヘイズが高くなってしまうおそれがある。微細凹凸消去層の厚みが10μmより厚い場合、大きな凹凸まで埋めてしまうおそれがあり、本発明の積層フィルムの表面粗さが平滑となってしまうおそれがある。
本発明の積層フィルムは、必要に応じて任意の適切な、他の層をさらに有していてもよい(図示せず)。
上記積層フィルムは、任意の適切な形成方法により得ることができる。代表的には、上記基材層と、上記粗さ発現層と、上記微細凹凸消去層と、必要に応じて他の層とを共押出しする方法が挙げられる。共押出し法は、各層の形成材料についてそれぞれ押出し機および共押出し用ダイを用いて、インフレーション法、Tダイ法などに準じて行うことができる。その他の製造方法として、例えば、カレンダー成形法により、それぞれ形成された基材層と、粗さ発現層と、微細凹凸消去層と、必要に応じて他の層とを任意の適切な接着剤を用いて貼り合わせる方法が挙げられる。
本発明の粘着テープは、本発明の積層フィルムと、当該積層フィルムの片側に配置された粘着剤層とを有する。図2は、本発明の好ましい実施形態による粘着テープの概略断面図である。粘着テープ100は、積層フィルム10と、積層フィルム10の粗さ発現層2と微細凹凸消去層3が配置されていない側に配置された粘着剤層20とを備える。本発明の粘着テープを構成する積層フィルム10は、上記で説明した本発明の積層フィルムであり、A−1項で説明した基材層1とA−2項で説明した粗さ発現層2とA−3項で説明した微細凹凸消去層3を備える。
上記粘着剤層の厚みは、好ましくは1μm〜300μmであり、さらに好ましくは4μm〜100μmであり、特に好ましくは5μm〜50μmである。
本発明の粘着テープは、任意の適切な製造方法により得ることができる。本発明の粘着テープは、例えば、本発明の積層フィルムを構成する上記基材層、上記粗さ発現層、上記微細凹凸消去層、ならびに上記粘着剤層を共押出しする方法(製造方法1)、上記積層フィルムの上記粗さ発現層と上記微細凹凸消去層が配置されていない側に、上記粘着剤をホットメルト塗工する方法(製造方法2)、上記積層フィルムの上記粗さ発現層と上記微細凹凸消去層が配置されていない側に、粘着剤が溶解した有機溶媒塗布液または粘着剤が水分散したエマルション液を塗工する方法(製造方法3)等が挙げられる。なお、製造方法2および3における積層フィルムは、A−3項で説明した方法により得ることができる。
積層フィルムまたは粘着テープをスライドガラスに貼り合わせた後、表面層の表面粗さについて、光学式プロファイラーNT9100(Veeco社製)を使用して、Measurement Type:VSI(Infinite Scan)、Objective:2.5X、FOV:1.0X、Modulation Threshold:0.1%の条件で、n=3で測定した。測定後、Terms Removal:Tilt Only(Plane Fit)、Window Filtering:Noneにてデータ解析を行い、算術平均表面粗さRaを求めた。
(2)ヘイズ値
ヘイズメーターHM−150((株)村上色彩技術研究所社製)を使用して測定した。ヘイズは、JISK7136に準拠し、ヘイズ(%)=Td/Tt X 100(Td:拡散透過率、Tt:全光線透過率)により算出した。
粗さ発現層形成材料、微細凹凸消去層形成材料、基材層形成材料、および平滑層形成材料として、以下の化合物を準備した。
粗さ発現層形成材料: リアクターTPO(サンアロマー(株)社製:キャタロイQ300F;メルトフローレート(MFR)=0.8(230℃、2.16kgf))75部と、メタロセン触媒を用いて得られたポリプロピレン(日本ポリプロ(株)社製:ウィンテックWFX4;メルトフローレート(MFR)=7.0(230℃、2.16kgf))25部との混合物
微細凹凸消去層形成材料: 低密度ポリエチレン(日本ポリエチレン社製:ノバテックLD LC720;メルトフローレート(MFR)=9.4(190℃、2.16kgf))
基材層形成材料: ブロックポリプロピレン(サンアロマー製:PF380A)
平滑層形成材料: 低密度ポリエチレン(日本ポリエチレン社製:ノバテックLD LC720;メルトフローレート(MFR)=9.4(190℃、2.16kgf))
上記の材料をTダイ溶融共押出しにより成形して、微細凹凸消去層、粗さ発現層、基材層、および平滑層をこの順に備える積層フィルム(1)を得た。微細凹凸消去層の厚みは2μm、粗さ発現層の厚みは2μm、基材層の厚みは38μm、平滑層の厚みは7μmであった。得られた積層フィルム(1)についての評価結果を表1に示す。
粗さ発現層の厚みを5μmとした以外は、実施例1と同様にして、積層フィルム(2)を得た。微細凹凸消去層の厚みは2μm、粗さ発現層の厚みは5μm、基材層の厚みは38μm、平滑層の厚みは7μmであった。得られた積層フィルム(2)についての評価結果を表1に示す。
粗さ発現層の厚みを10μmとした以外は、実施例1と同様にして、積層フィルム(3)を得た。微細凹凸消去層の厚みは2μm、粗さ発現層の厚みは10μm、基材層の厚みは38μm、平滑層の厚みは7μmであった。得られた積層フィルム(3)についての評価結果を表1に示す。
粗さ発現層形成材料として、リアクターTPO(サンアロマー(株)社製:キャタロイQ300F;メルトフローレート(MFR)=0.8(230℃、2.16kgf))100部を用いた以外は、実施例1と同様にして、積層フィルム(4)を得た。微細凹凸消去層の厚みは2μm、粗さ発現層の厚みは2μm、基材層の厚みは38μm、平滑層の厚みは7μmであった。得られた積層フィルム(4)についての評価結果を表1に示す。
粗さ発現層の厚みを5μmとした以外は、実施例4と同様にして、積層フィルム(5)を得た。微細凹凸消去層の厚みは2μm、粗さ発現層の厚みは5μm、基材層の厚みは38μm、平滑層の厚みは7μmであった。得られた積層フィルム(5)についての評価結果を表1に示す。
粗さ発現層の厚みを10μmとした以外は、実施例4と同様にして、積層フィルム(6)を得た。微細凹凸消去層の厚みは2μm、粗さ発現層の厚みは10μm、基材層の厚みは38μm、平滑層の厚みは7μmであった。得られた積層フィルム(6)についての評価結果を表1に示す。
粗さ発現層形成材料、微細凹凸消去層形成材料、基材層形成材料、および粘着剤層形成材料として、以下の化合物を準備した。
粗さ発現層形成材料: リアクターTPO(サンアロマー(株)社製:キャタロイQ300F;メルトフローレート(MFR)=0.8(230℃、2.16kgf))75部と、メタロセン触媒を用いて得られたポリプロピレン(日本ポリプロ(株)社製:ウィンテックWFX4;メルトフローレート(MFR)=7.0(230℃、2.16kgf))75部との混合物
微細凹凸消去層形成材料: 低密度ポリエチレン(日本ポリエチレン社製:ノバテックLD LC720;メルトフローレート(MFR)=9.4(190℃、2.16kgf))91部、および長鎖アルキル系剥離剤(アシオ産業(株)社製:アシオレジンRA95HS(完全けん化ポリビニルオクタデシルカルバメート系剥離剤))9部の混合物
基材層形成材料: ブロックポリプロピレン(サンアロマー製:PF380A)
粘着剤層形成材料: スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体(SEBS)(クレイトンポリマー社製:G1657)75部と、粘着付与剤(荒川化学工業社製:アルコンP−125)25部との混合物
上記の材料をTダイ溶融共押出しにより成形して、微細凹凸消去層、粗さ発現層、基材層、および粘着剤層をこの順に備える粘着テープ(1)を得た。微細凹凸消去層の厚みは2μm、粗さ発現層の厚みは2μm、基材層の厚みは38μm、粘着剤層の厚みは7μmであった。得られた粘着テープ(1)についての評価結果を表2に示す。
粗さ発現層の厚みを5μmとした以外は、実施例7と同様にして、粘着テープ(2)を得た。微細凹凸消去層の厚みは2μm、粗さ発現層の厚みは5μm、基材層の厚みは38μm、粘着剤層の厚みは7μmであった。得られた粘着テープ(2)についての評価結果を表1に示す。
粗さ発現層の厚みを10μmとした以外は、実施例7と同様にして、粘着テープ(3)を得た。微細凹凸消去層の厚みは2μm、粗さ発現層の厚みは10μm、基材層の厚みは38μm、粘着剤層の厚みは7μmであった。得られた粘着テープ(3)についての評価結果を表1に示す。
粗さ発現層形成材料としてリアクターTPO(サンアロマー(株)社製:キャタロイQ300F;メルトフローレート(MFR)=0.8(230℃、2.16kgf))100部を用いた以外は、実施例7と同様にして、粘着テープ(4)を得た。微細凹凸消去層の厚みは2μm、粗さ発現層の厚みは2μm、基材層の厚みは38μm、粘着剤層の厚みは7μmであった。得られた粘着テープ(4)についての評価結果を表1に示す。
粗さ発現層形成材料としてリアクターTPO(サンアロマー(株)社製:キャタロイQ300F;メルトフローレート(MFR)=0.8(230℃、2.16kgf))100部を用いた以外は、実施例8と同様にして、粘着テープ(5)を得た。微細凹凸消去層の厚みは2μm、粗さ発現層の厚みは5μm、基材層の厚みは38μm、粘着剤層の厚みは7μmであった。得られた粘着テープ(5)についての評価結果を表1に示す。
粗さ発現層形成材料としてリアクターTPO(サンアロマー(株)社製:キャタロイQ300F;メルトフローレート(MFR)=0.8(230℃、2.16kgf))100部を用いた以外は、実施例9と同様にして、粘着テープ(6)を得た。微細凹凸消去層の厚みは2μm、粗さ発現層の厚みは10μm、基材層の厚みは38μm、粘着剤層の厚みは7μmであった。得られた粘着テープ(6)についての評価結果を表1に示す。
粗さ発現層形成材料として、エチレン−酢酸ビニル共重合体(三井デュポンポリケミカル(株)社製:エバフレックスEV270;メルトフローレート(MFR)=1.0(190℃、2.16kgf))30部と低密度ポリエチレン(東ソー(株)社製:ペトロセン209;メルトフローレート(MFR)=45(190℃、2.16kgf))70部との混合物を用いた以外は、実施例1と同様にして、積層フィルム(C1)を得た。微細凹凸消去層の厚みは2μm、粗さ発現層の厚みは2μm、基材層の厚みは38μm、平滑層の厚みは7μmであった。得られた積層フィルム(C1)についての評価結果を表2に示す。
粗さ発現層の厚みを5μmとした以外は、比較例1と同様にして、積層フィルム(C2)を得た。微細凹凸消去層の厚みは2μm、粗さ発現層の厚みは5μm、基材層の厚みは38μm、平滑層の厚みは7μmであった。得られた積層フィルム(C2)についての評価結果を表2に示す。
粗さ発現層の厚みを10μmとした以外は、比較例1と同様にして、積層フィルム(C3)を得た。微細凹凸消去層の厚みは2μm、粗さ発現層の厚みは10μm、基材層の厚みは38μm、平滑層の厚みは7μmであった。得られた積層フィルム(C3)についての評価結果を表2に示す。
微細凹凸消去層の厚みを0μm(すなわち、積層せず)とした以外は、比較例1と同様にして、積層フィルム(C4)を得た。微細凹凸消去層の厚みは0μm(すなわち、積層せず)、粗さ発現層の厚みは2μm、基材層の厚みは38μm、平滑層の厚みは7μmであった。得られた積層フィルム(C4)についての評価結果を表2に示す。
微細凹凸消去層の厚みを1μmとした以外は、比較例1と同様にして、積層フィルム(C5)を得た。微細凹凸消去層の厚みは1μm、粗さ発現層の厚みは2μm、基材層の厚みは38μm、平滑層の厚みは7μmであった。得られた積層フィルム(C5)についての評価結果を表2に示す。
粗さ発現層形成材料として、エチレン−酢酸ビニル共重合体(三井デュポンポリケミカル(株)社製:エバフレックスEV270;メルトフローレート(MFR)=1.0(190℃、2.16kgf))100部を用いた以外は、比較例1と同様にして、積層フィルム(C6)を得た。微細凹凸消去層の厚みは2μm、粗さ発現層の厚みは2μm、基材層の厚みは38μm、平滑層の厚みは7μmであった。得られた積層フィルム(C6)についての評価結果を表2に示す。
粗さ発現層の厚みを5μmとした以外は、比較例6と同様にして、積層フィルム(C7)を得た。微細凹凸消去層の厚みは2μm、粗さ発現層の厚みは5μm、基材層の厚みは38μm、平滑層の厚みは7μmであった。得られた積層フィルム(C7)についての評価結果を表2に示す。
粗さ発現層の厚みを10μmとした以外は、比較例6と同様にして、積層フィルム(C8)を得た。微細凹凸消去層の厚みは2μm、粗さ発現層の厚みは10μm、基材層の厚みは38μm、平滑層の厚みは7μmであった。得られた積層フィルム(C8)についての評価結果を表2に示す。
粗さ発現層形成材料として、ランダムポリプロピレン(日本ポリプロ(株)社製:ノバテックPP EG8;メルトフローレート(MFR)=0.8(230℃、2.16kgf))100部を用いた以外は、比較例1と同様にして、積層フィルム(C9)を得た。微細凹凸消去層の厚みは2μm、粗さ発現層の厚みは2μm、基材層の厚みは38μm、平滑層の厚みは7μmであった。得られた積層フィルム(C9)についての評価結果を表2に示す。
粗さ発現層の厚みを10μmとした以外は、比較例9と同様にして、積層フィルム(C10)を得た。微細凹凸消去層の厚みは2μm、粗さ発現層の厚みは10μm、基材層の厚みは38μm、平滑層の厚みは7μmであった。得られた積層フィルム(C10)についての評価結果を表2に示す。
微細凹凸消去層の厚みを0μm(すなわち、積層せず)とした以外は、実施例1と同様にして、積層フィルム(C11)を得た。微細凹凸消去層の厚みは0μm(すなわち、積層せず)、粗さ発現層の厚みは2μm、基材層の厚みは38μm、平滑層の厚みは7μmであった。得られた積層フィルム(C11)についての評価結果を表2に示す。
微細凹凸消去層の厚みを0μm(すなわち、積層せず)とした以外は、実施例4と同様にして、積層フィルム(C12)を得た。微細凹凸消去層の厚みは0μm(すなわち、積層せず)、粗さ発現層の厚みは2μm、基材層の厚みは38μm、平滑層の厚みは7μmであった。得られた積層フィルム(C12)についての評価結果を表2に示す。
粗さ発現層形成材料、微細凹凸消去層形成材料、基材層形成材料、および粘着剤層形成材料として、以下の化合物を準備した。
粗さ発現層形成材料: エチレン−酢酸ビニル共重合体(三井デュポンポリケミカル(株)社製:エバフレックスEV270;メルトフローレート(MFR)=1.0(190℃、2.16kgf))30部と低密度ポリエチレン(東ソー(株)社製:ペトロセン209;メルトフローレート(MFR)=45(190℃、2.16kgf))70部との混合物
微細凹凸消去層形成材料: 低密度ポリエチレン(日本ポリエチレン社製:ノバテックLD LC720;メルトフローレート(MFR)=9.4(190℃、2.16kgf))91部、および長鎖アルキル系剥離剤(アシオ産業(株)社製:アシオレジンRA95HS(完全けん化ポリビニルオクタデシルカルバメート系剥離剤))9部の混合物
基材層形成材料: ブロックポリプロピレン(サンアロマー製:PF380A)
粘着剤層形成材料: スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体(SEBS)(クレイトンポリマー社製:G1657)75部と、粘着付与剤(荒川化学工業社製:アルコンP−125)25部との混合物
上記の材料をTダイ溶融共押出しにより成形して、微細凹凸消去層、粗さ発現層、基材層、および粘着剤層をこの順に備える粘着テープ(C1)を得た。微細凹凸消去層の厚みは2μm、粗さ発現層の厚みは2μm、基材層の厚みは38μm、粘着剤層の厚みは7μmであった。得られた粘着テープ(C1)についての評価結果を表2に示す。
微細凹凸消去層の厚みを1μmとした以外は、比較例13と同様にして、粘着テープ(C2)を得た。微細凹凸消去層の厚みは1μm、粗さ発現層の厚みは2μm、基材層の厚みは38μm、粘着剤層の厚みは7μmであった。得られた粘着テープ(C2)についての評価結果を表2に示す。
微細凹凸消去層の厚みを0μm(すなわち、積層せず)とした以外は、実施例7と同様にして、粘着テープ(C3)を得た。微細凹凸消去層の厚みは0μm(すなわち、積層せず)、粗さ発現層の厚みは2μm、基材層の厚みは38μm、粘着剤層の厚みは7μmであった。得られた粘着テープ(C3)についての評価結果を表2に示す。
微細凹凸消去層の厚みを0μm(すなわち、積層せず)とした以外は、実施例10と同様にして、粘着テープ(C4)を得た。微細凹凸消去層の厚みは0μm(すなわち、積層せず)、粗さ発現層の厚みは2μm、基材層の厚みは38μm、粘着剤層の厚みは7μmであった。得られた粘着テープ(C4)についての評価結果を表2に示す。
2 粗さ発現層
3 微細凹凸消去層
10 積層フィルム
20 粘着剤層
100 粘着テープ
Claims (7)
- 基材層と粗さ発現層と微細凹凸消去層とをこの順に有する積層フィルムであって、
該基材層が熱可塑性樹脂を含み、
該粗さ発現層が、オレフィン系熱可塑性エラストマーである樹脂成分(A)を含み、
該オレフィン系熱可塑性エラストマーがブロック共重合体であり、
該粗さ発現層の厚みが2μm〜10μmであり、
該微細凹凸消去層が、熱可塑性樹脂(B)を含み、
該微細凹凸消去層側表面の算術平均表面粗さRaが1.0μm〜3.0μmであり、
該積層フィルムのヘイズ値が30%以下である、
積層フィルム。 - 前記微細凹凸消去層の厚みが、1μm〜10μmである、請求項1に記載の積層フィルム。
- 前記粗さ発現層が、示差走査熱量測定における融解温度Tmを2点以上有する、請求項1または2に記載の積層フィルム。
- 前記粗さ発現層が、プロピレン系ポリマーおよびオレフィン系熱可塑性エラストマーから選ばれる少なくとも1種を含む、請求項1から3までのいずれかに記載の積層フィルム。
- 請求項1から4までのいずれかに記載の積層フィルムの片側に粘着剤層を有する、粘着テープ。
- ヘイズ値が、30%以下である、請求項5に記載の粘着テープ。
- 前記微細凹凸消去層が、長鎖アルキル系剥離剤を有する、請求項5または6に記載の粘着テープ。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010087508A JP5412359B2 (ja) | 2009-07-23 | 2010-04-06 | 積層フィルムおよび粘着テープ |
US12/836,347 US20110033662A1 (en) | 2009-07-23 | 2010-07-14 | Laminated film and pressure-sensitive adhesive tape |
TW99123257A TW201119855A (en) | 2009-07-23 | 2010-07-15 | Multilayer film and pressure-sensitive adhesive tape |
KR1020100070849A KR20110010069A (ko) | 2009-07-23 | 2010-07-22 | 적층 필름 및 점착 테이프 |
CN2010102373126A CN101961939A (zh) | 2009-07-23 | 2010-07-23 | 层叠膜和粘合带 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009172137 | 2009-07-23 | ||
JP2009172137 | 2009-07-23 | ||
JP2010087508A JP5412359B2 (ja) | 2009-07-23 | 2010-04-06 | 積層フィルムおよび粘着テープ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011042158A JP2011042158A (ja) | 2011-03-03 |
JP5412359B2 true JP5412359B2 (ja) | 2014-02-12 |
Family
ID=43829957
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010087508A Expired - Fee Related JP5412359B2 (ja) | 2009-07-23 | 2010-04-06 | 積層フィルムおよび粘着テープ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5412359B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011042779A (ja) * | 2009-07-23 | 2011-03-03 | Nitto Denko Corp | 粘着テープ |
JP6002499B2 (ja) * | 2012-08-03 | 2016-10-05 | 日東電工株式会社 | 粘着シート及び電気・電子機器類 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11320780A (ja) * | 1998-05-20 | 1999-11-24 | Dainippon Ink & Chem Inc | 多層フィルム及びそれを用いた粘着テープ |
JP4554908B2 (ja) * | 2003-10-24 | 2010-09-29 | 日東電工株式会社 | ダイシング用粘着シート、ダイシング方法および半導体素子の製造方法 |
JP4929213B2 (ja) * | 2007-03-22 | 2012-05-09 | 日本ポリプロ株式会社 | 表面保護用フィルム |
JP5244429B2 (ja) * | 2007-03-22 | 2013-07-24 | 日本ポリプロ株式会社 | プロピレン系表面保護用フィルム |
JP2009143074A (ja) * | 2007-12-13 | 2009-07-02 | Toray Ind Inc | 表面保護用ポリオレフインフイルム |
-
2010
- 2010-04-06 JP JP2010087508A patent/JP5412359B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2011042158A (ja) | 2011-03-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20110020637A1 (en) | Laminated film and pressure-sensitive adhesive tape | |
TWI508859B (zh) | 表面保護片材 | |
US20110027531A1 (en) | Laminated film and pressure-sensitive adhesive tape | |
JP5586928B2 (ja) | 表面保護シート | |
JP5483713B2 (ja) | 表面保護フィルム | |
KR20110010068A (ko) | 점착 테이프 | |
US20110033662A1 (en) | Laminated film and pressure-sensitive adhesive tape | |
JP2011241313A (ja) | 粘着テープ | |
JP6628101B2 (ja) | 積層フィルム | |
JP5424952B2 (ja) | 積層フィルムおよび粘着テープ | |
KR101946322B1 (ko) | 적층 필름 | |
JP2011042779A (ja) | 粘着テープ | |
JP2012144668A (ja) | 粘着テープ | |
JP2011213753A (ja) | 粘着テープ | |
JP2011042777A (ja) | 粘着テープ | |
JP5412347B2 (ja) | 積層フィルムおよび粘着テープ | |
JP5814037B2 (ja) | 粘着テープ | |
JP2011213752A (ja) | 粘着テープ | |
JP2011241355A (ja) | 粘着テープ | |
JP2011042776A (ja) | 粘着テープ | |
JP5412359B2 (ja) | 積層フィルムおよび粘着テープ | |
JP5412346B2 (ja) | 積層フィルムおよび粘着テープ | |
JP5412345B2 (ja) | 積層フィルムおよび粘着テープ | |
JP5412344B2 (ja) | 積層フィルムおよび粘着テープ | |
JP2020026531A (ja) | 積層フィルム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20121126 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130708 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130724 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130917 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20131030 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20131111 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5412359 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |