JP5412142B2 - 圧着端子 - Google Patents

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本発明は、車両においてワイヤーハーネスなどの接続に用いられる圧着端子に関する。
特許文献1と特許文献2にそれぞれ「端子金具」が記載されている。
これらの圧着端子(端子金具)は、電線の導体に圧着される導体圧着部を有し、導体圧着部と導体とを加締めることによって導体と電気的に接続すると共に、導体を機械的に保持する。(圧着接続)
いずれの圧着端子も導体圧着部に設けられた導体載置部にセレーションと呼ばれる導体係止溝(凹部)が形成されている。図8は特許文献1の圧着端子101を示しており、セレーションは複数の凹部103,105から構成され、加締めの際に導体が凹部103,105に押圧されると、凹部103,105のエッジ部107,109が導体に食い込むことによって、導体の酸化皮膜が破壊(クリーニング)されると共に、導体と端子金具との接触面積が増加して導通性(電気性能)が向上し、さらに、エッジ部107,109が導体に食い込む楔作用によって導体の機械的保持力が向上する。
また、圧着端子101の場合、セレーションの両端側凹部105において外側のエッジ部109の角度θ1を内側のエッジ部107の角度θ2より大きくすることにより、また、特許文献2の端子金具では、セレーションを構成する凹部に種々の深さを与えることにより、エッジの食い込みによって生じる導体の断線を防止しながら、導通性と機械的保持機能とを高く保っている。
特開平10−125362号公報 特開2003−31274号公報
しかし、図8のように、圧着端子101は凹部103,105が開口側に向かって広くなる逆台形であり、その結果、エッジ部107,109の角度θ2,θ1がいずれも90°より大きくなっている。エッジ部は、角度が90°より大きくなり、従って、Rが大きくなると、それだけ導体へ食い込み難くなるから、酸化皮膜のクリーニング効果と接触面積の増加による導通性の向上効果が低下し、残存する酸化皮膜によって導通部の電気抵抗が不安定になると共に、楔作用による導体の機械的保持機能が低下する。
また、セレーションはプレス加工によって形成されるが、図9の圧着端子121が示すように、凹部123をプレス加工すると、凹部123が金型の歯によってプレスされる際に、凹部123から排除される金属(凹部123の容積分の肉)の移動によって矢印125のような力が生じ、凹部123のエッジ部127の角度は必然的に90°より大きくなってしまう。
そこで、この発明は、導体係止溝(凹部:セレーション)のエッジ部を所定の角度(例えば、直角)に形成することによって、導体に対する高い導通性及び機械的保持機能と導体の断線防止効果とがバランスよく得られる端子金具の提供を目的としている。
請求項1の圧着端子は、相手側端子との電気接続部と、導体と絶縁被覆からなる電線の導体を加締める導体加締め部と、絶縁被覆を加締める絶縁被覆加締め部とを備え、前記導体加締め部は、電気接続部と絶縁被覆加締め部と一体に形成されて導体を載置する導体載置部と、導体載置部に設けられ折り曲げられて導体を保持する加締め片とを有し、前記導体載置部に、導体の軸線と交差する方向に設けられ、前記加締め片を導体に加締める外力を受けて導体と係止する複数の導体係止部が形成された圧着端子であって、前記導体係止部が、前記導体載置部に導体の軸線と交差する方向に形成された長穴状の貫通孔であり、各貫通孔の導体側のエッジ部がほぼ直角に形成され、前記貫通孔の長さ方向の両側に、導体係止溝が形成されていることを特徴とする。
請求項1の圧着端子は、導体載置部に貫通孔(導体係止部)を、導体側から、プレス加工する(貫通孔の容積分の肉を型抜きする)ので、従来例と異なって、各貫通孔の導体側エッジ部がほぼ直角に形成され、エッジ部の導体に対する食い込み量が適正に保たれ、導通部の電気抵抗が安定し、導通性と機械的保持力が向上し、また、導体の断線が防止される。
また、導体載置部から予め立ち上げ加工(屈曲加工)された加締め片に導体係止溝(凹部)がプレス加工される場合は、凹部から排除される肉(金属)が貫通孔に向かって(凹部に対しては斜め方向に)移動し、凹部のエッジ部を鈍角化する方向には働かない。
このように、貫通孔の両側に、エッジ部が直角な凹部を形成したことによる導体加締め部全体のエッジ部の延長分だけ、電気抵抗の安定化効果と導通性及び機械的保持力とが向上する。
また、平面状態(加締め片を立ち上げ加工する前の状態)の加締め片に凹部がプレス加工される場合は、凹部から排除される肉(金属)によって凹部のエッジ部角度がやや鈍角化されるので、貫通孔による電気抵抗の安定化効果と導通性及び機械的保持力の向上効果を得ながら、導体の断線防止効果も向上する。
一実施例の圧着端子1とこれに圧着される電線9(導体5)とを示す斜視図である。 導体係止部19を示す拡大図である。 導体係止部19の背面を示す拡大図である。 図1のA−A断面図である。 図1のB−B断面図である。 貫通孔21をプレス加工する様子を示す断面図である。 導体5が導体載置部15に圧着される様子を示す断面図である。 特許文献1の圧着端子101を示す断面図である。 従来の圧着端子121を示す断面図である。
以下、本発明に係る圧着端子の実施例について説明する。
図1〜図7によって圧着端子1(本発明の一実施例)の説明をする。以下、符号を与えていない部材等は図示されていない。
[圧着端子1の特徴]
圧着端子1は、相手側端子との電気接続部3と、導体5と絶縁被覆7とからなる電線9の導体5を加締める導体加締め部11と、絶縁被覆7を加締める絶縁被覆加締め部13とを備え、導体加締め部11は、電気接続部3と絶縁被覆加締め部13と一体に形成されて、導体5を載置する導体載置部15と、導体載置部15に設けられ、折り曲げられて導体5を保持する一対の加締め片17,17とを有し、導体載置部15に、導体5の軸線と交差する方向に設けられ、加締め片17,17を導体5に加締める外力を受けて導体5と係止する複数の導体係止部19が形成された圧着端子1であって、導体係止部19が、導体載置部15に形成された貫通孔21であり、各貫通孔21の導体5側のエッジ部23がほぼ直角(90°)に形成されている。
また、貫通孔21の長さ方向の両側には、凹部25,25(導体係止溝)が形成されている。
絶縁被覆加締め部13には、導体加締め部11(導体載置部15)に一対の加締め片17,17が設けられているように、一対の加締め片27,27が設けられており、電線9は、加締め片27,27を絶縁被覆7に加締め、加締め片17,17を導体5に加締めることによって圧着端子1に圧着接続される。
図1〜図3のように、貫通孔21と凹部25,25は所定の間隔に3本形成されており、これらをプレス加工する上側金型には貫通孔21と凹部25,25に対応する凸部が設けられ、下側金型には貫通孔21に対応する凹部が設けられている。
貫通孔21と凹部25,25は同時にプレス加工されるが、貫通孔21の加工時には、その容積分の肉(金属)29(図6)が打ち抜かれて、エッジ部23の角度を鈍角にする図9の矢印125のような力を発生させないから、図4〜図7のように、貫通孔21のエッジ部23の角度はほぼ直角に形成される。
また、導体載置部15から加締め片17,17が予め立ち上げ加工された状態で、貫通孔21と凹部25,25がプレス加工される場合、凹部25から排除される容積分の肉(金属)が貫通孔21に向かって(凹部25に対しては斜め方向に)移動するから、凹部25のエッジ部23を鈍角化する方向には働かず、従って、凹部25のエッジ部23の角度もほぼ直角に形成される。
電線9が圧着端子1に圧着接続される際、上記のように加締め片17,17によって導体5が貫通孔21と凹部25,25に押圧されると、それぞれのエッジ部23が導体5に食い込んで導体5の酸化皮膜が破壊(クリーニング)されると共に、導体5と端子金具1(導体加締め部11)との接触面積が増加して導通性(電気性能)が向上し、さらに、エッジ部23が導体5に食い込む楔作用(係止作用)によって導体5(電線9)の機械的保持力が向上する。
[圧着端子1の効果]
圧着端子1は次のような効果が得られる。
導体載置部15に貫通孔21をプレス加工する(貫通孔21の容積分の肉を導体載置部15から打ち抜く)ので、従来例と異なって、貫通孔21の導体側エッジ部23がほぼ直角に形成され、エッジ部23の導体5に対する食い込み量が適正に保たれるから、導通部の電気抵抗が安定し、導通性と機械的保持力が向上する。
また、導体載置部15から予め立ち上げ加工された加締め片17,17に凹部25がプレス加工される場合、排除される肉(金属)が貫通孔21に向かって移動して、エッジ部23を鈍角化する方向には働かない。
このように、貫通孔21の両側に、エッジ部23が直角な凹部25,25を形成したことにより、導体加締め部11全体のエッジ部23が延長され、電気抵抗の安定化効果と導通性及び機械的保持力とがそれだけ向上している。
また、貫通孔21の両側、すなわち圧着部側部に通常のセレーションとしての凹部25、25を設けたことにより、貫通孔21の圧着時の伸びが抑制される。
なお、凹部25,25が、平面状態(立ち上げ加工する前の状態)の加締め片17,17にプレス加工される場合は、凹部25から排除される肉(金属)によって凹部25のエッジ部角度がやや鈍角化されるので、貫通孔21による上記のような電気抵抗の安定化効果と導通性及び機械的保持力の向上効果とを得ながら、導体5の断線防止効果を向上させることができる。
1 圧着端子
3 相手側端子との電気接続部
5 導体
7 絶縁被覆
9 電線
11 導体加締め部
13 絶縁被覆加締め部
15 導体載置部
17 加締め片
19 導体係止部
21 貫通孔
23 貫通孔21と凹部25のエッジ部
25,25 貫通孔21の長さ方向両側に形成された凹部(導体係止溝)

Claims (1)

  1. 相手側端子との電気接続部と、導体と絶縁被覆からなる電線の導体を加締める導体加締め部と、絶縁被覆を加締める絶縁被覆加締め部とを備え、
    前記導体加締め部は、電気接続部と絶縁被覆加締め部と一体に形成されて導体を載置する導体載置部と、導体載置部に設けられ折り曲げられて導体を保持する加締め片とを有し、
    前記導体載置部に、導体の軸線と交差する方向に設けられ、前記加締め片を導体に加締める外力を受けて導体と係止する複数の導体係止部が形成された圧着端子であって、
    前記導体係止部が、前記導体載置部に導体の軸線と交差する方向に形成された長穴状の貫通孔であり、各貫通孔の導体側のエッジ部がほぼ直角に形成され、
    前記貫通孔の長さ方向の両側に、導体係止溝が形成されていることを特徴とする圧着端子。
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