JP5410922B2 - 面状照明装置 - Google Patents

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Description

本発明は、入光端面に光源を配置して出射部から面状の照明光を出射する導光板を備えたサイドライト方式の面状照明装置に関し、詳しくは、入光端面から離れるほど厚さが漸減する傾斜部が入光端面寄りに形成された導光板を備えた面状照明装置に関する。
液晶表示パネルの照明手段として、小型で環境適合性に優れたLEDを導光板の入光端面に沿って配置してなるサイドライト方式の面状照明装置(バックライト)が、携帯電話等の小型携帯情報機器の分野を中心に広く採用されている。昨今では、小型携帯情報機器の更なる薄型化に対応するため、入光端面から離れるほど厚さが漸減する傾斜部が入光端面と出射部との間に形成された導光板が使用されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−287550号公報
上記のように導光板の入光端面寄りに傾斜部(傾斜面)を形成することにより、LEDの厚さによらず導光板の出射部を薄くすることができる。しかしながら、導光板の入光端面寄りに傾斜部を設けた場合には、以下のような問題が生じていた。すなわち、LEDは、通常、短冊状の回路基板に実装された状態で、導光板の入光端面に対向配置される。そして、回路基板のLEDが実装された部分よりも前方の部分を導光板の出射平面の入光端面寄りの部分に密着固定することにより、導光板に対してLEDを位置決め固定される。図4(a)に示すように、導光板103の入光端面103a寄りに傾斜部が形成されていない場合には、回路基板102を導光板103の出射平面103bに密着固定させた状態では、LED101の発光面101aが導光板103の入光端面103aに平行に対面する。
ところが、図4(b)に示すように、導光板113の入光端面113a寄りに傾斜面113bが形成されている場合には、回路基板102を導光板113の傾斜面113bに密着固定させた状態では、LED101の発光面101aを導光板113の入光端面113aに平行に対面させることができない。導光板113の入光端面113aと傾斜面113bとが直交していないからである。このため、LED101の発光面101aから発光した光の一部(図中、矢印付きの破線で示す)が導光板113の入光端面113aに入射せずに外部に漏れ出し、導光板の出射部から出射する照明光の輝度が低下するという問題が生じていた。
また、回路基板102を出射平面103bの入光端面103a寄りの部分(図4(a))または傾斜面113b(図4(b))のいずれに密着固定した場合であっても、出射平面103bの入光端面103a寄りの部分または傾斜面113bに入射した光が反射する際に回路基板102に吸収され、これによっても照明光の輝度が低下するという問題が生じていた。
本発明は、上記状況に鑑みてなされたものであり、照明光の輝度に優れた薄型のサイドライト方式の面状照明装置を提供することを目的とする。
そこで、上記課題を解決するために、本発明に係る面状照明装置の特徴は、プリント回路基板に実装される点状光源と、前記点状光源が配置される入光端面、および前記入光端面から入光した前記点状光源からの光を面状に出射する出射部を有する導光板と、を備え、
前記導光板には、前記入光端面と前記出射部との間に前記出射部側に向かうほど厚さが漸減する傾斜部が形成されており、前記傾斜部の傾斜面には、前記点状光源の前方部分を除く領域に、前記プリント回路基板を配置するための台座が一体に形成され、前記台座は、前記入光端面の短手方向における前記傾斜面側の端辺位置から、前記入光端面の短手方向に突出しないように形成されていることにある。
また、本発明に係る面状照明装置の特徴は、プリント回路基板に実装される点状光源と、前記点状光源が配置される入光端面、および前記入光端面から入光した前記点状光源からの光を面状に出射する出射部を有する導光板と、を備え、前記導光板には、前記入光端面と前記出射部との間に前記出射部側に向かうほど厚さが漸減する傾斜部が形成されており、 前記傾斜部の傾斜面には、前記点状光源の前方部分を除く領域に、前記プリント回路基板を配置するための台座が一体に形成され、前記台座は、その前方先端部が前記出射部に及ぶように形成されていることにある。
かかる発明によれば、導光板の入光端面側に形成された傾斜部の傾斜面のうち点状光源の前方部分を除く領域に、プリント回路基板を配置するための台座が形成されている。このため、プリント回路基板を台座に固定した状態では、点状光源の前方部分の傾斜面とプリント回路基板との間に隙間が形成される。これにより、従来技術において発生していたプリント回路基板による光の吸収が抑制され、照明光の高輝度化を達成することができる。
この場合、前記台座は、上面視して、前方先端側において前方に向かうほど幅が狭くなるように形成されているのが好ましい。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記点状光源が、前記プリント回路基板に実装される面が発光面に対して略直交するように形成され、前記台座が、前記入光端面と略直交する平面を有し、前記台座の前記平面に前記プリント回路基板が搭載されている。
この場合、前記平面は、その前記入光端面の短手方向位置が、前記入光端面の短手方向における前記傾斜面側の端辺位置と略一致していてもよい。
かかる発明によれば、点状光源の発光面がプリント回路基板の実装平面に略直交するように、点状光源がプリント回路基板に実装されている。また、導光板の台座の平面が導光板の入光端面に略直交するように、導光板が形成されている。このため、台座の平面にプリント基板を配置固定した状態では、点状光源の発光面が導光板の入光端面に略平行に対面する。これにより、点状光源の発光面から出射した光を導光板内に効率的に入光させることができ、照明光の高輝度化を達成することができる。
また、本発明の他の好ましい実施の形態においては、前記プリント回路基板の前記導光板を向く面に、光吸収部材が形成されている。
かかる発明によれば、傾斜部の傾斜面を覆うプリント基板に光吸収部材を形成したことにより、傾斜面から幾分かの光が漏れたとしても、その漏れ光を光吸収部材で吸収させることができる。これにより、照明光の均一性をより一層向上させることができる。
本発明の実施形態に係る面状照明装置の全体構成を模式的に示す断面図である。 同面状照明装置を構成する導光板の要部を示す部分拡大斜視図である。 (a)は同面状照明装置を構成するFPCの平面図であり、(b)は同面状照明装置を構成する導光板の要部平面図である。 従来技術の面状照明装置の問題点を説明するための図であり、(a)は導光板に傾斜部が形成されていない場合であり、(b)は導光板に傾斜部が形成さている場合である。
以下、本発明の実施形態に係る面状照明装置10を図面を参照して説明する。なお、以下に示す各図においては、本発明の理解を容易にするため、各構成要素の形状等は、適宜誇張して示してあり、互いの寸法関係に一致しない部分がある。
面状照明装置10は、図1に示すように、点状光源としてのLED11と、LED11が発光した光を面状に出射させるための導光板21と、LED11が実装されるプリント回路基板としてのFPC(Flexible Printed Circuit Board;フレキシブルプリント回路基板)31と、各構成部材を収納するフレーム41と、を備えている。
LED11は、本実施形態では、青色LEDと黄色蛍光体とからなる擬似白色LEDであり、全体として直方体状に形成され一側面に発光面12を有する所謂サイドビュー型のLEDである。すなわち、LED11は、FPC31に実装される面(実装面)13と発光面12とが略直交している。本実施形態では、3つのLED11が、その発光面12を導光板21の後述する入光端面22に向けた状態で、互いに所定の間隔を置きながら入光端面22に沿って配置されている(図2参照)。
次に、導光板21は、透明材料(本実施形態では、ポリカーボネート樹脂)を用いて上面視矩形状に形成されている。導光板21は、その外表面に、LED11を配置する側の端面である入光端面22と、入光端面22に対向する端面である対向端面23と、入光端面22と略直交する一方の主平面である反射平面24と、反射平面24に平行に対向する他方の主平面である出射平面25と、を有している。入光端面22は、その短手方向(厚さ方向)の寸法が、LED11の発光面12の同方向の寸法と同等か、それより僅かに大きく形成されている。なお、本発明において、入光端面22が対向端面23を向く方向(導光方向でもある)を「前方」と定義する。
また、導光板21は、図2に示すように、入光端面22から前方に形成された入光部26と、入光部26に連続して形成され前方に向かうにしたがって厚みが漸減する傾斜部27と、傾斜部27の前方に形成され傾斜部27を導光したLED11からの光を出射平面25から出射させる出射部28と、傾斜部27の出射平面25側に離散して形成された台座29(本実施形態では、4つ)と、入光端面22から後方に突き出るように離散して形成されたツメ部30(本実施形態では、4つ)と、から構成されている。
入光部26は、厚さが前方方向に向かって一定で、出射平面25側の面である上面26aが入光端面22と略直交するように形成されている。なお、入光部26は、本発明においては本質的なものではなく、光学的な機能の観点からはなくてもよいものである。
傾斜部27は、前方ほど反射平面24側に近づくように一定の勾配で傾斜する傾斜面27aを入光端面22の長手方向に沿って出射平面25側に設けることにより構成されている。なお、本実施形態では、傾斜部27は、傾斜部の長さが傾斜部の最大厚さ(入光部26の厚さ、または、入光端面22の短手方向の寸法に相当)の略1.78倍になるように形成されている。なお、傾斜部の長さとは、傾斜面27aの反射平面24と平行な前方方向成分の長さである(すなわち、傾斜面27aを反射平面24に投影した前方方向の長さである)。
出射部28は、厚さが一定の矩形平板状に形成され、反射平面24側に、例えば複数のドットからなる光路変更パターンが形成されている。光路変更パターンを形成することにより、出射部28を導光する光の進行方向を変更させて、出射平面25から光を出射させることができる。なお、出射部28の反射平面24側には、反射平面24から漏れた光を再度導光板21に戻すために反射シート51が配置されている。また、出射部28の出射平面25側には、出射平面25から出射する光の指向性を制御するために、拡散シート52および1対のプリズムシート53,54が順次積層して配置されている。
4つの台座29は、FPC31を固定配置(搭載)するためのものであり、傾斜面27aおよび出射平面25の傾斜面27a近傍部分において、3つのLED11(図2では破線で示す)の前方部分には存在しないように互いに離散して、それぞれ平台状に形成されている。各台座29は、その平面である上面29aが、入光部26の上面26aと略面一に形成されている。また、台座29は、その上面視形状が、前方先端側において前方に向かうほど幅が狭くなるように形成されている。
ツメ部30は、台座29と同様にFPC31を固定配置するためのものであり、入光端面22のLED11が対面する領域の両側から後方に向かって延びる直方体状に形成されている。ツメ部30は、その出射平面25側の面である上面30aが、入光部26の上面26aおよび台座29の上面29aと略面一となるように形成されている。なお、入光部26の上面26a、台座29の上面29a、およびツメ部30の上面30aのうちの一部とFPC31とを部分的に接合する場合には、その部分的に接合する面部に接着剤(両面テープ)を配置する凹部を設けるようにしてもよい。
次に、FPC31は、図3(a)に示すように、短冊状に形成され、長辺の寸法が導光板21の入光端面22の長手方向の寸法と略同一に形成されている。また、FPC31の一方の平面である実装平面31aには、発光面12を実装平面31aに対して略直交かつ長辺に対して略平行な状態で3つのLED11が後方側の長辺31bに沿って実装されている。
LED11が実装されたFPC31は、LED11の発光面12が導光板21の入光端面22の所定位置(隣接するツメ部30,30の間)に対向するように位置合わせしながら導光板21上に接着固定される。この際、台座29、入光部26、およびツメ部30のそれぞれの上面29a,26a,30aがFPC31の実装平面31aとの接合面(接触面)となる(後述する図3(b)のハッチング部が相当する)。このようにしてFPC31が導光板21上に固定されることにより、導光板21対してLED11が位置決め固定される。なお、FPC31は、前述のように、入光部26の上面26a、台座29の上面29a、およびツメ部30の上面30aの全面とではなく、そのうちの一部と接合するようにしてもよい。
また、FPC31は、その実装平面(導光板を向く面)31aの前方側の長辺31c側(LED11の前方側)には、導光板21(傾斜部27)からの漏れ光を吸収するための光吸収部材(黒色塗料)32が塗布されている。光吸収部材32は、FPC31が導光板21上に固定された状態で、傾斜面27aの少なくとも一部および出射平面25の傾斜面27a近傍部分が覆われるようにFPC31の前方側の長辺31cに沿って短冊状に形成されている(図3(a)中、破線によるハッチング処理が施された部分に光吸収部材32が塗布されている)。なお、光吸収部材32は、その平面形状および大きさは特に限定されないが、前方方向の長さが傾斜部の最大厚さよりも大きく、かつ、傾斜面27aと出射平面25との境界を跨ぐように形成されているのが好ましい。
次に、フレーム41は、本実施形態では、白色樹脂を用いて枠状に形成され、LED11や導光板21などの各構成部材を一体に収納している。
以上のように面状照明装置10を構成することにより、LED11が発光した光を、導光板21の入光部26および傾斜部27を介して出射部28に導き、出射部28の出射平面25側から面状の光として出射させることができる。
次に、本発明の実施形態に係る面状照明装置10特有の作用・効果について説明する。
面状照明装置10は、導光板21の入光端面22寄りに形成された傾斜部27の傾斜面27aのうちLED11の前方部分を除く領域に、FPC31を固定配置するための台座29が形成されている。このため、FPC31を台座29に固定した状態では、LED11の前方部分の傾斜面27aとFPC31の実装平面31aとの間に隙間が形成され、導光板21内を導波する光がFPC31(光吸収部材32)によって吸収されることが抑制される。これにより、従来技術において発生していたプリント回路基板による光の吸収が抑制され、照明光の高輝度化を達成することができる。
なお、LED11が発光した光は、図3(b)にA部として示すように、導光板21内を前方に向かって末広がり状に進行する。そこで、本実施形態では、台座29は、上面視して、前方先端側において前方に向かうほど幅が狭くなるように形成することにより、隣接する台座29との間隔が前方に向かうほど広くしている。これにより、台座29の上面29aの面積を極力大きくして、FPC31と導光板21との接着強度を向上させている。
また、面状照明装置10は、LED11の発光面12がFPC31の実装平面31aに略直交するように、LED11がFPC31に実装されている。また、導光板21には、FPC31を固定配置するための台座29が、その主平面29aが導光板21の入光端面22と略直交するように形成されている。このため、台座29の主平面29aにFPC31を配置固定した状態では、LED11の発光面12が導光板21の入光端面22に略平行に対面する。これにより、LED11の発光面12から出射した光を導光板21内に漏れ光を発生させることなく効率的に入光させることができ、照明光のより一層の高輝度化を達成することができる。
また、面状照明装置10は、導光板21の傾斜面27aの少なくとも一部および出射平面25の傾斜面27a近傍部分を覆うように光吸収部材32が配置されている。これにより、傾斜部27から幾分かの光が漏れたとしても、その漏れ光を光吸収部材32で吸収させることができる。これにより、照明光の均一性をより一層向上させることができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、実施の形態については上記に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更および組み合わせが可能である。
例えば、上記実施形態では、台座29が、その先端が出射平面25の傾斜面27a近傍部分におよぶ大きさに形成されているが、これに限定されない。台座29の前方先端部は必ずしも出射平面25に及ぶ必要はなく、傾斜面27aのみに台座29が形成されている構成であってもよい。
また、上記実施形態では、導光板21の出射平面25側にFPC31に形成された光吸収部材を配置したが、これに限定されない。照明光の均一性を優先する場合には光吸収部材を設けるのが好ましいが、例えば照明光の輝度の大きさを優先する場合には、光吸収部材に代えて光反射部材を配置してもよい。また、光吸収部材を設ける場合にも、必ずしもFPC31に形成したものを用いる必要はなく、例えば拡散性を有するフィルムに形成したものを用いてもよい。
また、上記実施形態では、傾斜部27の傾斜面27aの勾配を一定としたが、これに限定されない。例えば、傾斜部27の傾斜面27aの勾配が導光方向前方に向かって連続的に変化するものであってもよい。
10 面状照明装置
11 LED
12 発光面
21 導光板
22 入光端面
23 対向端面
24 反射平面
25 出射平面
26 入光部
27 傾斜部
27a 傾斜面
28 出射部
29 台座
29a 上面
30 ツメ部
31 FPC
32 光吸収部材
41 フレーム
51 反射シート
52 拡散シート
53,54 プリズムシート

Claims (6)

  1. プリント回路基板に実装される点状光源と、
    前記点状光源が配置される入光端面、および前記入光端面から入光した前記点状光源からの光を面状に出射する出射部を有する導光板と、を備え、
    前記導光板には、前記入光端面と前記出射部との間に前記出射部側に向かうほど厚さが漸減する傾斜部が形成されており、
    前記傾斜部の傾斜面には、前記点状光源の前方部分を除く領域に、前記プリント回路基板を配置するための台座が一体に形成され
    前記台座は、前記入光端面の短手方向における前記傾斜面側の端辺位置から、前記入光端面の短手方向に突出しないように形成されている面状照明装置。
  2. プリント回路基板に実装される点状光源と、
    前記点状光源が配置される入光端面、および前記入光端面から入光した前記点状光源からの光を面状に出射する出射部を有する導光板と、を備え、
    前記導光板には、前記入光端面と前記出射部との間に前記出射部側に向かうほど厚さが漸減する傾斜部が形成されており、
    前記傾斜部の傾斜面には、前記点状光源の前方部分を除く領域に、前記プリント回路基板を配置するための台座が一体に形成され
    前記台座は、その前方先端部が前記出射部に及ぶように形成されている面状照明装置。
  3. 前記台座は、上面視して、前方先端側において前方に向かうほど幅が狭くなるように形成されている請求項1または2に記載の面状照明装置。
  4. 前記光源が、前記プリント回路基板に実装される面が発光面に対して略直交するように形成され、
    前記台座が、前記入光端面と略直交する平面を有し、
    前記台座の前記平面に前記プリント回路基板が搭載されている請求項1から3のいずれか1項に記載の面状照明装置。
  5. 前記平面は、その前記入光端面の短手方向位置が、前記入光端面の短手方向における前記傾斜面側の端辺位置と略一致している請求項4に記載の面状照明装置。
  6. 前記プリント回路基板の前記導光板を向く面に、光吸収部材が形成されている請求項1から5のいずれか1項に記載の面状照明装置。
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