JP5410796B2 - 自転車用子供同乗席 - Google Patents
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Description
前記同乗席本体の左右側壁には横軸を曲率中心とする円弧状ガイド溝が形成され、この円弧状ガイド溝の両端にピン孔が形成されており、ステップ体は同乗席本体の左右側壁とオーバラップする左右側壁を有し、この側壁に前記ガイド溝に案内されて移動しかつ両端のピン孔に付勢されて係合するピンを有している。
本発明は、このような従来技術の問題点を解決できるようにした自転車用子供同乗席を提供することを目的とする。
本発明は、ステップ体の回動トルクを制動することにより、急落下及びガタ付きを防止できるようにした自転車用子供同乗席を提供することを目的とする。
第1に、自転車2に装着されていて子供が座る座部3とその前側で脚下げを可能にする脚下部4とを有する同乗席本体Aと、この同乗席本体Aに横軸5回り回動自在に支持されていて、前記脚下部4を下から塞ぐ閉鎖姿勢Pから脚下げ時に下げた足を載せ可能な足載置姿勢Sとに姿勢変更可能なステップ体Bとを有する自転車用子供同乗席であって、
前記同乗席本体Aとステップ体Bとの間でかつ前記横軸5と同心に、ステップ体Bの回動トルクを制動する回動ダンパ7を設けていることを特徴とする。
第3に、前記ステップ体Bは、同乗席本体Aの座部3の前部に対向する端部に、回動ダンパ7を配置するダンパ配置部12と、このダンパ配置部12の左右方向側方で前記横軸5を貫通する軸受部13とを有し、
前記同乗席本体Aは、座部3の前部に、回動ダンパ7を支持するダンパ収納部14と、このダンパ収納部14の左右方向側方で前記横軸5が貫通される軸貫通部15とを有することを特徴とする。
第5に、前記回動ダンパ7はハウジング7Aとこのハウジング7A内に内端が回動自在に挿入されたロータ7Bとを有し、
前記ステップ体Bのダンパ配置部12と前記同乗席本体Aの座部3のダンパ収納部14とは、一方がハウジング7Aの外周を回り止め状態で支持するハウジング係止部16と、ロータ7Bの外端7Baが配置されるロータ配置空間部17とを有し、他方がハウジング7Aの外周を支持するハウジング支持部18と、横軸5の径外方向から前記ロータ配置空間部17に挿入されてロータ7Bの外端7Baと回り止め状態で係合するロータ係止部19とを有することを特徴とする。
[作用]
前記特徴を有する自転車用子供同乗席は次のような作用を奏する。
ステップ体Bは閉鎖姿勢Pにしたときに、左右中間が保持手段9によって同乗席本体Aの中間支持部8に保持されるので、1つの保持手段9によって簡単に保持及び解除ができ、姿勢変更が簡便になる。
同乗席本体A及びステップ体Bの左右中間に回動ダンパ7が配置され、その両側に横軸5が配置されるので、両者の枢支連結が安定し、かつ回動トルクの制動も効果的に行える。
図1〜6において、1は自転車2のハンドルバー2aに装着された子供同乗席であり、子供を自転車2に乗せられるとともに荷駕籠にもなる。
子供同乗席1は、子供が座る座部3とその前側で脚下げを可能にする脚下部4とを有する同乗席本体Aと、この同乗席本体Aに横軸5回り回動自在に支持されたステップ体Bと、同乗席本体Aに両端が連結された握り部材Cとを有し、前記ステップ体Bは脚下部4を下から塞ぐ閉鎖姿勢Pから脚下げ時に下げた足を載せ可能な足載置姿勢Sとに姿勢変更可能になっている。
座部3は底面が平坦であるが、その上面が前後中途部から前部にかけて上向き傾斜していて、前部に上方突出状の隆起部3aが形成されており、この隆起部3aに横軸5を配置しており、また隆起部3aの上部から中間支持部8が前方突出されている。
前記左右側壁27の各外面にはハンドルバー2aに装着するための取付部27bが形成され、内面側には握り部材Cの両端部が装着されている。
中間支持部8は隆起部3aの上部から略水平に突出した水平部8aと、この水平部8aの前端から立ち上がって前壁28に繋がる立ち上がり部8bとを有し、座部3と前壁28とを連結して強度を上げるとともに、脚下部4が大きな開口にならないように左右に分離している。
ステップ体Bは、略水平に配置可能な底壁33と、この底壁33の前部から円弧部34を介して立ち上がった載せ部35と、これら底壁33及び載せ部35の左右各端部に設けられた側部壁36と、前記底壁33の略中央から上方へ突設された当接台37とを有し、これらが合成樹脂で一体成形されている。
前記当接台37は、ステップ体Bを閉鎖姿勢Pにしたときにその上面が中間支持部8の水平部8a下面に当接可能になっており、この当接台37の上部にはロックツマミ38が回動自在に設けられている。
前記同乗席本体Aとステップ体Bとの間には、前記横軸5と同心位置に、ステップ体Bの回動トルクを制動する回動ダンパ7が設けられている。
この回動ダンパ7は、ハウジング7Aとこのハウジング7A内に内端が回動自在に挿入されたロータ7Bとを有し、ハウジング7Aに対してロータ7Bが回動するときにその回動トルクを制動するように構成されている。
ハウジング7Aは外端面に断面長円形状の係合部7Aaを有し、ロータ7Bはハウジング7Aから突出している外端7Baが断面長円形状に形成されている。
前記ステップ体Bは、同乗席本体Aの座部3の前部に対向する端部に、回動ダンパ7を配置するダンパ配置部12と、このダンパ配置部12の左右でそれぞれ横軸5を貫通する軸孔13aを穿孔した軸受部13とを後方突出状に設けている。
前記ハウジング係止部16には、ハウジング7Aの外周を受持する円弧凹部の端部に、軸方向から挿入されるハウジング7Aの係合部7Aaと係合して、その回り止めをする係合孔16aが形成されている。
前記同乗席本体Aは、図5に示すように、座部3の隆起部3aの前面側に、回動ダンパ7を支持するダンパ収納部14と、このダンパ収納部14の左右でそれぞれ前記ステップ体Bの左右軸受部13と同心に配置された軸貫通部15とが形成されており、この軸貫通部15には横軸5が貫通される軸孔15aが穿孔されている。
前記ロータ係止部19には、断面長円形状のロータ7Bの外端7Baに適合嵌合する溝19aが形成されており、このロータ係止部19はロータ配置空間部17に挿入しながらロータ7Bの外端7Baに適合嵌合されている。
ロータ7Bの外端7Baが同乗席本体Aに係合され、ハウジング7Aの係合部7Aaがステップ体Bに回り止めされていることにより、同乗席本体Aに対してステップ体Bが回動するとき、その回動トルクは回動ダンパ7によって制御され、回動方向に制動が加えられた状態になる。
なお、本発明は前記実施形態における各部材の形状及びそれぞれの前後・左右・上下の位置関係は、図1〜6に示すように構成することが最良である。しかし、前記実施形態に限定されるものではなく、部材、構成を種々変形したり、組み合わせを変更したりすることもできる。
握り部材Cは、同乗席本体Aの側壁27に対して前後位置調整自在に又は角度調整自在に設けてもよい。
前記ダンパ配置部12及びダンパ収納部14はそれぞれステップ体B及び同乗席本体Aの左右中央に形成されているが、これらを左右一側に形成し、軸受部13と軸貫通部15とを左右他側に形成して1本の横軸5を貫通してもよい。
前記同乗席本体Aの座部3のダンパ収納部14に、ハウジング7Aの外周を回り止め状態で支持するハウジング係止部16と、ロータ7Bの外端7Baが配置されるロータ配置空間部17とを形成し、前記ステップ体Bのダンパ配置部12に、ハウジング7Aの外周を支持するハウジング支持部18と、横軸5の径外方向から前記ロータ配置空間部17に挿入されてロータ7Bの外端7Baと回り止め状態で係合するロータ係止部19とを形成することも可能である。
また、より好適な回動ダンパとしては、例えば、特開2006−242318号公報に開示されているもののように、円柱状の軸部に放射方向に形成されるとともに、軸部の一部に軸方向へ形成された翼部がハウジング内に回転可能に収容されたロータと、ハウジングと軸部の一部との間に配置され、翼部を覆う制御弁体と、ハウジング内に充填された粘性流体とを備え、ロータがハウジングに対して制動トルク発生方向へ回転することにより、制御弁体がロータに対して反制動トルク発生方向へ移動して粘性流体の流通路を閉塞することによって制動トルクを発生させる強制動状態となり、ロータがハウジングに対して反制動トルク発生方向へ回転することにより、制御弁体がローターに対して制動トルク発生方向へ移動して粘性流体の流通路を開放することによって弱制動状態となるものが利用できる。この回動ダンパによれば、ステップ体Bの急落下方向への制動トルクをより効果的に抑制することが可能となる。
2 自転車
3 座部
4 脚下部
5 横軸
7 回動ダンパ
7A ハウジング
7B ロータ
8 中間支持部
9 保持手段
12 ダンパ配置部
13 軸受部
14 ダンパ収納部
15 軸貫通部
16 ハウジング係止部
17 ロータ配置空間部
18 ハウジング係止部
19 ロータ係止部
A 同乗席本体
B ステップ体
P 閉鎖姿勢
S 足載置姿勢
Claims (4)
- 自転車(2)に装着されていて子供が座る座部(3)とその前側で脚下げを可能にする脚下部(4)とを有する同乗席本体(A)と、この同乗席本体(A)に横軸(5)回り回動自在に支持されていて、前記脚下部(4)を下から塞ぐ閉鎖姿勢(P)から脚下げ時に下げた足を載せ可能な足載置姿勢(S)とに姿勢変更可能なステップ体(B)とを有する自転車用子供同乗席であって、
前記同乗席本体(A)とステップ体(B)との間でかつ前記横軸(5)と同心に、ステップ体(B)の回動トルクを制動する回動ダンパ(7)を設けており、
前記ステップ体(B)は、同乗席本体(A)の座部(3)の前部に対向する端部に、回動ダンパ(7)を配置するダンパ配置部(12)と、このダンパ配置部(12)の左右方向側方で前記横軸(5)を貫通する軸受部(13)とを有し、
前記同乗席本体(A)は、座部(3)の前部に、回動ダンパ(7)を支持するダンパ収納部(14)と、このダンパ収納部(14)の左右方向側方で前記横軸(5)が貫通される軸貫通部(15)とを有することを特徴とする自転車用子供同乗席。 - 前記同乗席本体(A)の座部(3)から前方へ前記脚下部(4)を左右に分離する中間支持部(8)を延設し、前記ステップ体(B)の左右中間に閉鎖姿勢(P)にしたときに前記中間支持部(8)と掛合してステップ体(B)の閉鎖姿勢(P)を保持する保持手段(9)を設けていることを特徴とする請求項1に記載の自転車用子供同乗席。
- 前記ステップ体(B)のダンパ配置部(12)及び前記同乗席本体(A)のダンパ収納部(14)は、左右方向中央又は左右方向一側に位置していることを特徴とする請求項1又は2に記載の自転車用子供同乗席。
- 前記回動ダンパ(7)はハウジング(7A)とこのハウジング(7A)内に内端が回動自在に挿入されたロータ(7B)とを有し、
前記ステップ体(B)のダンパ配置部(12)と前記同乗席本体(A)の座部(3)の
ダンパ収納部(14)とは、一方がハウジング(7A)の外周を回り止め状態で支持するハウジング係止部(16)と、ロータ(7B)の外端(7Ba)が配置されるロータ配置空間部(17)とを有し、他方がハウジング(7A)の外周を支持するハウジング支持部(18)と、横軸(5)の径外方向から前記ロータ配置空間部(17)に挿入されてロータ(7B)の外端(7Ba)と回り止め状態で係合するロータ係止部(19)とを有することを特徴とする請求項2又は3に記載の自転車用子供同乗席。
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