JP5410714B2 - 反射防止膜成膜方法および反射防止膜成膜装置 - Google Patents

反射防止膜成膜方法および反射防止膜成膜装置 Download PDF

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Description

本発明は、太陽電池の反射防止膜成膜方法、および反射防止膜成膜装置に関し、特にプラズマ処理を用いた反射防止膜成膜方法および反射防止膜成膜装置に関する。
基板上に成膜を行って薄膜等を製造する成膜装置が知られている。このような成膜装置として、プラズマCVD装置があり、太陽電池用薄膜、感光ドラム、液晶ディスプレイ等に用いられるTFTアレイ等の種々の半導体製造に使用されている。
太陽電池は、一般にn型シリコンとp型シリコンの積層構成の半導体で構成され、この半導体に光が当たると光電効果により電気が発生する。太陽電池は、太陽光を効率よく吸収するために、通常、太陽電池の受光面を反射防止膜で被覆している。従来、この種の反射防止膜として、PVD法及び蒸着法によって作成する方法、スピンオン法、スプレー法、ディップ法で塗布し堆積させた後、熱処理によって作成する方法の他、プラズマCVD法により、水素を含有する窒化シリコン膜を太陽電池の受光面に形成する技術が知られている(特許文献1)。プラズマCVD法では、平行平板プラズマCVDによって、半導体基板を例えば550℃に加熱して反射防止膜用の窒化シリコン膜(SiN)を形成している。
特開2000−299482号公報 特開平10−12731号公報(段落0015) 特開2003−31658号公報(段落0035) 特開2003−243650号公報(段落0040) 特開2003−100755号公報(段落0061)
反射防止膜を形成する成膜工程の前に、半導体表面の自然酸化膜を除去する前処理が行われる。この自然酸化膜を除去する洗浄処理は、一般的にHF(フッ酸)等の薬剤を用いたウエット洗浄により行われている。
また、半導体素子のコンタクト表面の自然酸化膜を除去する洗浄処理では、不活性ガスやHFガスによるドライエッチング(例えば、特許文献2参照)、プラズマエッチング(例えば、特許文献3、4参照)、アルゴンプラズマ(特許文献5参照)等が知られている。
太陽電池における反射防止膜の成膜処理を平行平板型CVD装置によって行う場合、洗浄処理によって自然酸化膜を除去した後、加熱工程で高温に加熱(例えば、450℃以上)する必要がある。この加熱工程では、スループットを向上させる目的から、ほぼ大気に近い状態(20000Pa)において550℃まで急峻に加熱している。
大気圧に近い状態で加熱を行うと、洗浄処理工程で除去した自然酸化膜が再度成長し、この自然酸化膜の成長によって、pn接合ダイオードの並列抵抗(シャント抵抗)が減少し、太陽電池の特性を決定するパラメータの曲線因子(フィルファクター:FFと云う)が減少するという問題がある。また、Hパッシベーション効果も不十分となるという問題もある。
太陽電池では、半導体表面に加熱時に成長した自然酸化膜が交換効率を低下させる要因除去することによって交換効率が向上することが期待される。
そこで、本発明は上記課題を解決して、太陽電池の反射防止膜の成膜において、洗浄処理工程で除去した自然酸化膜が再成長することを抑制することを目的とし、また、半導体表面の自然酸化膜を除去すると共に半導体表面下のダメージ層を除去して交換効率を向上させることを目的とする。
本発明は、プラズマ処理による窒化シリコン膜の反射防止膜の成膜において、成膜処理の前処理としてNガス又は不活性ガスを用いたプラズマ処理を行うことで、イオンボンバードメント作用によって半導体表面に存在する自然酸化膜およびダメージ層を除去し、この自然酸化膜およびダメージ層の除去によって、p層とn層間のpn結合ダイオードの並列抵抗(シャント抵抗)を増加させ、太陽電池の特性を決定するパラメータでる曲線因子(フィルファクターFF)を増加させて交換効率を高めるものであり、除去処理を行う前処理工程と窒化シリコン(SiN)膜の反射防止膜を形成する成膜工程とを低周波で行う。
前処理工程において、低周波プラズマを用いることによって、Nガスや不活性ガスのプラズマによる重いイオンのイオン照射率を高め、自然酸化膜の除去効率を高めることができる。このとき、Nガスイオンや不活性ガスイオンの最大飛程の違いによって、自然酸化膜の除去を行うことができる。
さらに、シリコン基板に存在するダングリングボンドのHによる終端をし易くしてHパッシベーション効果の高め、キャリアの再結合速度を遅くすることで交換効率を高めることができる。
本発明は成膜方法の態様、成膜装置の態様、および、成膜方法で形成された太陽電池の態様の各態様とすることができる。
本発明の成膜方法の態様は、太陽電池の半導体表面に窒化シリコン(SiNx)膜の反射防止膜を形成する成膜方法において、半導体表面をN2ガス又は不活性ガスを用いたプラズマ処理によるイオン照射によって半導体表面を洗浄する前処理工程と、この前処理工程に後、半導体表面にプラズマ処理により窒化シリコン(SiNx)膜を成膜する成膜工程と備える。これらの前処理工程および成膜工程は低周波プラズマ処理により行う。不活性ガスはArガスを用いることができる。
低周波プラズマ処理は、50kHz以上で450kHz以下の電磁波を用いたプラズマ処理とすることができる。
前処理工程は、半導体表面をN2ガス又は不活性ガスを用いて低周波プラズマ処理を行う。このN2ガス又は不活性ガスを用い低周波プラズマ処理は、イオンボンバードメント作用によって半導体表面に存在する自然酸化膜およびダメージ層を高効率で除去する。
成膜処理工程は、前処理工程によって自然酸化膜およびダメージ層を除去した半導体表面に低周波プラズマ処理により窒化シリコン(SiN)膜を成膜する。
成膜処理工程では、低周波数の電磁波の導入によって低エネルギーのプラズマを生成し、このプラズマの低エネルギー領域に材料ガスを導入することによって、低ダメージの高速成膜を行うことができる。
また、成膜処理工程では、前処理工程によって半導体表面は自然酸化膜が除去されているため、自然酸化膜で低減されていた半導体表面の熱拡散は良好となる。
本発明の成膜方法を適用する太陽電池の半導体表面として、多結晶の結晶性シリコンの表面、あるいは単結晶の結晶性シリコンの表面とすることができる。
本発明は、前処理工程と成膜処理工程とをプラズマ処理を行う真空状態で連続して行うことができるため、前処理工程で除去した自然酸化膜が再成長することを抑制することができる。
本発明の成膜装置の態様は、太陽電池の半導体表面に窒化シリコン(SiN)膜の反射防止膜を形成する成膜装置において、半導体表面にプラズマ処理を施す成膜室と、成膜室にイオン照射用ガスおよびプロセスガスを導入するガス導入部、および材料ガスを導入する材料ガス導入部を備え、成膜室に低周波電力を導入する。
前記ガス導入部は、成膜室内にN2ガス又は不活性ガスを導入し、低周波プラズマ処理によるイオン照射によって半導体表面を洗浄する前処理を行う。
また、材料ガス導入部は、前処理によって自然酸化膜およびダメージ層を除去した後、成膜室内に材料ガスを導入し、低周波プラズマ処理により窒化シリコン(SiN)膜を成膜する。
本発明によれば、太陽電池の反射防止膜の成膜において、洗浄処理工程で除去した自然酸化膜が再成長することを抑制することができる。
また、半導体表面の自然酸化膜を除去すると共に半導体表面下のダメージ層を除去して交換効率を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照しながら詳細に説明する。
はじめに、本発明の実施の形態による太陽電池について、図1を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態による太陽電池の断面図である。太陽電池100は、p型シリコン基板層101、n型拡散層102、p裏面側不純物拡散層103、反射防止膜104、表面電極105、裏面電極106および半田層107、108から構成される。p型シリコン基板層101は、ホウ素などの3価元素を微量に加えて作製されたシリコン基板により形成される。p型シリコン基板層は単結晶でも多結晶でもよい。n型拡散層102は、p型シリコン基板の表面にn型のドーパントとしてリンを拡散することによって形成され、p型シリコン基板層101とn型拡散層102によってpn結合が形成される。p裏面側不純物拡散層103は、p型シリコン基板の表面にp型のドーパントとしてアルミニウムを拡散することによって形成される。反射防止膜104は、p型シリコン基板層101の表面に窒化シリコン(SiN)を成膜して形成される。ここでは、p型シリコン基板層101の表面に形成したn型拡散層102の表面に窒化シリコン(SiN)を成膜する。また、n型拡散層102の表面およびp裏面側不純物拡散層103には、表面電極105および裏面電極106はAg電極が用いられる。
以下、本実施の形態の太陽電池の製造方法について、図2のフローチャートを参照しながら説明する。
はじめに、p型シリコン基板101の表面に微細凹凸構造を形成するために表面処理を行う。この表面処理は、例えば、アルカリ水溶液でエッチングする方法や反応性イオンエッチング法による方法などを用いることができる。シリコン基板の表面に微細凹凸構造を形成することによってシリコン基板表面の光の反射を抑えることができる(S1)。
n型ドーパントをp型シリコン基板101の表面から拡散させ、n型拡散層102を形成する。n型ドーパントとして例えばリン(P)を使用する。p型シリコン基板の表面にリンを拡散させる方法として、例えば、POClを用いた気相拡散法、Pを用いた塗布拡散法、Pイオンを直接拡散させるイオン打ち込み法等がある(S2)。
n型ドーパントを拡散したp型シリコン基板101の一方の面のn型拡散層を除去するためにエッチング処理を行う(S3)。
エッチングしたp型シリコン基板101の表面からp型のドーパントを拡散させ、p裏面側不純物拡散層103を形成する。p型のドーパントとして例えばアルミニウム(Al)を使用する。エッチングしたp型シリコン基板101の表面にAlペーストを塗布し、熱処理することによってアルミニウムをp型シリコン基板101の表面に拡散させる(S4)。
n型拡散層102の表面にNガス(窒素ガス)又はArガス(アルゴンガス)等の不活性ガスを導入すると共に、450KHz以下の低周波を用いてプラズマ処理を行って、自然酸化膜層除去する前処理を行う。低周波は50〜450KHzの範囲とすることができる。低周波プラズマ処理することによって、イオンボンバードメント作用によって半導体表面に存在する自然酸化膜層を除去することができ、高効率化に寄与する曲線因子(フィルファクター:FF)を向上させることができる(S5)。
S5の前処理の後、半導体表面に反射防止膜104を形成する。反射防止膜として窒化シリコン膜(SiNx)を蓄積する。反射防止膜104を形成する成膜処理工程では、低周波数の電磁波の導入によって低エネルギーのプラズマを生成し、このプラズマの低エネルギー領域に材料ガスを導入することによって、低ダメージの高速成膜を行う(S6)。
表面電極105および裏面電極106のパターニングを行う。パターニングは、Ag粉、バインダ、フリットからなるAgペーストをスクリーン印刷することによって行う。太陽電池の効率を高めるために電極はくし型パターンに形成される(S7)。
印刷されたAgペーストが焼成され、電極が形成される(S8)。半田層107、108は半田ディップ法で形成される(S9)。
本発明は、反射防止膜形成装置においてS4までの製造工程で完了した太陽電池の半導体基板面上に、S5の低周波プラズマ処理工程による前処理で自然酸化膜およびダメージ層を除去し、S6の成膜工程で窒化シリコン(SiN)膜を成膜して反射防止膜104を形成する。
図3に本発明の反射防止膜形成装置1の概略構成を示す。図3において、反射防止膜形成装置1は、真空加熱室10、プラズマ装置を備える成膜室20、およびアンロード室30により構成することができる。真空加熱室10は、チャンバ内に搬入された基板を真空状態として所定温度に加熱し、成膜室20に搬出する。成膜室20はプラズマ装置を有し、真空加熱室10から搬入された基板の表面を低周波でプラズマ処理して自然酸化膜およびダメージ層を除去し、表面に窒化シリコン膜を形成する。成膜室20で処理された基板は、アンロード室30に送られ後、外部に搬出される。
成膜室20は、チャンバ2の内部にプラズマCVD装置を設けた反射防止膜成膜装置を備え、チャンバ2内は真空排気装置による真空引きによって真空雰囲気となる。
プラズマCVD装置は、基板表面に窒化シリコン膜を形成して反射防止膜を形成する。なお、搬送装置を設けることで、反射防止膜形成前基板をチャンバ内のプラズマCVD装置へ搬入し、プラズマCVD装置によって窒化シリコン膜を形成した基板をチャンバ外へ搬出する。
以下、反射防止膜成膜装置の成膜室の構成について、図4に示す概略図を用いて説明する。なお、この構成は、図3に示したプラズマ処理と成膜処理を同一の成膜室で行う例を示している。
図4において、反射防止膜成膜装置1が備える成膜室20は、チャンバ21、プラズマCVD装置22、電磁波導波管23、プロセスガス導入管24、材料ガス導入管25、ステージ26、ヒータ27、真空排気管28を備える。
プラズマCVD装置22は誘電体板22aを備え、この誘電体板22aには電磁波導波管23通して電磁波発生源40から電磁波が供給され、誘電体板22aの表面近傍にプラズマを励起する。
電磁波発生源40は、低周波数の電磁波を発生する低周波電磁波発生源40aを備える。低周波電磁波発生源40aで発生した低周波電磁波は、電磁波導波管23からチャンバ21内に導入される。この電磁波の導入において、自然酸化膜やダメージ層を除去する洗浄処理の前処理、および窒化シリコン膜を生成する成膜処理において、電磁波発生源40aから50KHz〜450KHzの低周波数の電磁波を導入する。
誘電体板22a上面に接して、電磁波導波管23が設置され、誘電体板22aと接する電磁波導波管23の底板には、開口で形成されるスロットアンテナが複数個設けられ、このスロットアンテナを通して電磁波が導入される。誘電体板22aは、例えば、石英、アルミナまたはジルコニアなどで作製することができる。また、誘電体板22aは、複数の部分から構成してもよい。また、電磁波導波管23には、電磁波の波端を整合して定在波が安定して形成されるように端整合器や側面反射板等を設けることができる。
チャンバ21は、その内部空間に生成する低周波プラズマによる前処理と、低周波プラズマによる成膜処理によって、試料ステージ26上に載置した基板の表面に成膜を施す密閉容器であり、内部を真空排気するための真空排気管28が設けられ、図示しない真空ポンプによって真空引きされる。試料ステージ26は、内部に設けたヒータ27によって成膜対象である基板を加熱することが可能である。また、必要に応じて、冷却する構成や、電界を印加する構成としてもよい。
また、誘電体板22aにはプロセスガス導入管24が設けられ、マスフローコントローラ(MFC)41aから調整バルブ42を介して例えばNガス又はArガス等のプロセスガスが導入され、自然酸化膜およびダメージ層の除去を行う。
また、Hパッシベーションに用いるHガス(水素ガス)又はNHガス(アンモニアガス)を導入する。Hガス(水素ガス)又はNHガス(アンモニアガス)は、プラズマのラジカルによる乖離によってHを発生する。このHは粒界パッシベーションを促進させる。低周波プラズマは基板に対してHを打ち込み、これによってHパッシベーション効果を奏し、電気的特性を安定なものとする。
誘電体板22aには、複数の電磁波導波管23が設けられ、各電磁波導波管23および複数の電磁波発生源40からそれぞれ電磁波の電力の供給を受ける。また、誘電体板22aには、複数のプロセスガス導入管24が設けられ、各プロセスガス導入管24はそれぞれN2ガス又はArガスが導入される。
電磁波導波管23から低周波電磁波を誘電体板22aに導入することによって、チャンバ21内にはプラズマが励起されるが、このように誘電体板22aに複数の電磁波導波管23および複数のプロセスガス導入管24を設けることによって、チャンバ21内に放電領域R1を均一に励起させることができる。なお、図4では、電磁波導波管23および複数のプロセスガス導入管24をそれぞれ2組示していているが、設ける個数は2組に限られるものではなく、誘電体板22aの大きさや形状に合わせて定めることができる。
また、チャンバ21内には、材料ガスを導入する材料ガス導入管25を複数設けられる。図4に示す構成例では、チャンバ21の側面側に材料ガス導入管25を配置する構成を示している。また、チャンバ21の中央部分に材料ガス導入管を配置する構成としてもよい。なお、材料ガス導入管25には、マスフローコントローラ(MFC)41bから材料ガスが供給され、領域R2にプラズマが形成される。
なお、図4では、材料ガス導入管25を2組示しているが、設ける個数は2組に限られるものではなく、チャンバ21や試料ステージ26の大きさや形状に合わせて定めることができる。
試料ステージ26は、内部にヒータ27を備える。ヒータ27は、領域R2に応じて複数箇所に設けることができる。プロセスガス導入管24からチャンバ21内へ導入されるプロセスガスは、Nガスの他、Arガス、Heガス、Neガス、Krガス、Xeガス等の不活性ガスである。材料ガス導入管25からチャンバ21内へ導入される材料ガスは、SiHガス、Siガス等のシリコン薄膜或いはシリコン化合物薄膜の成分であるSi元素を含むガスである。
チャンバ21の底板には、図示しない真空排気ポンプに接続される真空排気管28が配設されている。プロセスガス導入管24、材料ガス導入管25を通してそれぞれ所定のガスを所定流量でチャンバ21内に導入しながら排気を行うことによって、チャンバ21内を所定圧力に保持することができる。
上記のように構成されたプラズマCVD装置22では、電磁波発生源40から周波数100Hzから400kHzの電磁波電磁波導波管23内に導入して低エネルギーのプラズマを生成し、このプラズマの低エネルギー領域にプロセスガス導入管24からN2ガス又はArガス等の不活性ガスを導入してラジカルを生成させ、このプラズマ処理により洗浄処理を行う。また、低エネルギー領域に材料ガス導入管25から材料ガスを導入することによって、低ダメージの高速成膜を行う。
成膜条件は、例えば、N2ガス、Arガスのガス量を400sccm(cm3/min)、電磁波の電力を2000.0w、チャンバ内の圧力を85Torr〜100Torr(11322Pa〜13332Pa)、放電時間20secとする。
図5は、図2のフローチャート中のS5の ガス又はArガスを用いて低周波プラズマ処理を行う前処理工程と、S6の低周波プラズマ処理により窒化シリコン(SiN)膜を成膜する成膜工程との詳細を説明するためのフローチャートである。
前処理工程では、はじめにチャンバ21内を真空排気しておき(S5a)、プロセスガス導入管24からN2ガス又はArガスを導入するとともに(S5b)、低周波数の電磁波の電力を供給してラジカルを生成させ、この低周波プラズマ処理によって自然酸化膜の除去、ダメージ層の除去を行う。
次に、前処理工程に後、材料ガス導入管25から材料ガス(例えば、SiHガス)を導入することによって(S6a)、基板の表面に反射防止膜を成膜する(S6c)。
本発明は、太陽電池用薄膜に限らず、同様な成膜要求を有する基板上への薄膜の成膜に適用することができる。
本発明の実施の形態による太陽電池の断面図である。 本実施の形態の太陽電池の製造方法を説明するためのフローチャートである。 本発明の反射防止膜形成装置の概略構成を示す図である。 本発明の反射防止膜成膜装置の構成を説明するための概略図である。 本発明の反射防止膜の洗浄処理および成膜処理の詳細を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1…反射防止膜形成装置、2…チャンバ、10…真空加熱室、20…成膜室、21…チャンバ、22a…誘電体板、23…電磁波導波管、24…プロセスガス導入管、25…材料ガス導入管、26…試料ステージ、27…ヒータ、28…真空排気管、30…アンロード室、40…電磁波発生源、40a…低周波電磁波発生源、42…調整バルブ、100…太陽電池、101…p型シリコン基板層、102…n型拡散層、103…p+裏面側不純物拡散層、104…反射防止膜、105…表面電極、106…裏面電極、107、108…半田層。

Claims (1)

  1. 太陽電池の半導体表面に窒化シリコン(SiNx)膜の反射防止膜を形成する成膜方法において、
    前記半導体表面の自然酸化膜を除去する洗浄処理工程と、
    前記洗浄処理工程で自然酸化膜を除去した後、大気圧に近い状態において550℃まで急激に加熱する加熱工程と、
    平行平板型CVD装置を用いて前記半導体表面にN2ガス又は不活性ガスのプラズマ処理によるイオン照射を行い、前記加熱工程で半導体表面に再成長した自然酸化膜を洗浄する前処理工程と、
    前記前処理工程後に、前記平行平板型CVD装置を用いて当該半導体表面にプラズマ処理により窒化シリコン(SiNx)膜を成膜する成膜工程とを備え、
    前記前処理工程および前記成膜工程を低周波プラズマ処理により行うことを特徴とする太陽電池の反射防止膜成膜方法。
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