JP5409452B2 - 探知装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の振動子を備えた探知装置に関する。
図14は、従来の水中探知装置の構成および動作を説明するための図である。まず、図14を参照して、従来の水中探知装置80の構成および動作について説明する。
従来の水中探知装置80は、海面84を航行する船舶81に搭載されており、船舶81の船底に設けられた振動子からなる送受波器82を含んでいる。水中探知装置80は、送信ビームBtを送信するとともに、受信ビームBrを受信する。なお、αは送信ビームBtの俯角である。
送信ビームBtは、水中の全方位へ向けて一斉に発射され、傘形に形成される。一方、受信ビームBrは、送受波器82が円周方向に電気的に走査されて形成される所定の指向性をもったビームである。そして、水中探知装置80では、受信ビームBrによって受信されたエコー信号を解析することによって、魚群などに関する水中情報が求められ、その情報が表示部に表示される。
ここで、超音波の送受信は、船舶81の航行中に行われるため、船舶81に設けられたプロペラ83の回転によって生じる波動がエコー信号に対するノイズとなる。図15は、送信ビームの俯角αが0度、探知範囲が400mであるときに、水中探知装置80の表示部に表示されたプロペラノイズ90およびプロペラノイズに起因する偽像91および92を示す図である。
図15において、中央が船舶81の位置であり、上方が船舶81の進行方向(船首方向)である。したがって、表示部には、プロペラノイズ90が船舶81の後方(船尾方向)に表示されるとともに、プロペラノイズに起因する偽像91および92が船舶81の斜め後方に表示されている。
プロペラノイズに起因する偽像91および92が船舶81の斜め後方に生じるのは、斜め後方を探知する受信ビームのグレーティングローブの方向が、プロペラノイズの方向と近いためであると考えられる。このプロペラノイズに起因する偽像91および92は、魚群などから得られたエコー信号の画像を覆い隠してしまうという不都合があった。
そこで、従来では、受信ビームのグレーティングローブを低減することが可能な探知装置が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、直線状に配置された複数の振動子と、第1受信部と、第2受信部と、信号処理部とを備えた超音波送受信装置が開示されている。複数の振動子は、中央において半分ずつに分けられており、第1の振動子群および第2の振動子群に分類される。
第1受信部は、第1の振動子群により受信した受信信号に対して、フォーカス処理を行うとともに、対数増幅することにより、−40度付近にのみグレーティングローブが発生し、+40度付近にグレーティングローブが発生しない第1ビームを形成する。
第2受信部は、第2の振動子群により受信した受信信号に対して、フォーカス処理を行い、対数増幅することにより、+40度付近にのみグレーティングローブが発生し、−40度付近にグレーティングローブが発生しない第2ビームを形成する。
そして、信号処理部は、角度毎に第1ビームの値と第2ビームの値とを比較して、小さい方の値を各角度の受信ビームの値とする。これにより、上記特許文献1の超音波送受信装置では、−40度付近および+40度付近にグレーティングローブが発生しない受信ビームを得ることが可能である。
特開平2−209135号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された従来の超音波送受信装置では、グレーティングローブを低減することが可能であるが、メインローブの幅が広がることにより、分解能が低下するという問題点がある。
本発明は、上述した課題を解決するものであって、その目的とするところは、分解能が低下するのを抑制しながら、グレーティングローブを低減することが可能な探知装置を提供することである。
本発明の探知装置は、探知対象物で反射したエコーを含む受信信号を受信する複数の振動子と、複数の振動子により受信した受信信号に基づいて、メインローブに対して左右のグレーティングローブが対称な第1ビームを形成する第1ビーム形成部と、複数の振動子により受信した受信信号に基づいて、メインローブに対して左右のグレーティングローブが非対称な第2ビームを形成する第2ビーム形成部と、第1ビームおよび第2ビームの振幅値を比較して、小さい方の値を受信ビームの振幅値として出力するビーム選択部とを備える。メインローブに対して左右のグレーティングローブが対称とは、メインローブに対して左右のグレーティングローブが実質的に対称な場合を含む。
このように構成することによって、受信ビームのメインローブの幅を偏心した第2ビームのメインローブの幅よりも小さくするとともに、受信ビームの一方のグレーティングローブを偏心していない第1ビームのグレーティングローブよりも小さくすることができる。これにより、分解能が低下するのを抑制しながら、グレーティングローブを低減することができる。
上記探知装置において、第2ビーム形成部は、開口パラメータの開口長を制御して、メインローブに対して左右のグレーティングローブが非対称な第2ビームを形成するようにしてもよい。
上記探知装置において、第2ビーム形成部は、開口パラメータのウェイト値を制御して、メインローブに対して左右のグレーティングローブが非対称な第2ビームを形成するようにしてもよい。
上記探知装置において、第2ビーム形成部は、船尾側のグレーティングローブが船首側のグレーティングローブに比べて小さい第2ビームを形成するようにしてもよい。
また、本発明では、3つのビームを合成することにより、受信ビームを形成してもよい。この場合の探知装置は、探知対象物で反射したエコーを含む受信信号を受信する複数の振動子と、複数の振動子により受信した受信信号に基づいて、メインローブに対して左右のグレーティングローブが対称な第1ビームを形成する第1ビーム形成部と、複数の振動子により受信した受信信号に基づいて、メインローブに対して左右のグレーティングローブが非対称な第2ビームを形成する第2ビーム形成部と、複数の振動子により受信した受信信号に基づいて、第2ビームと対称な第3ビームを形成する第3ビーム形成部と、第1ビーム、第2ビーム、および第3ビームの振幅値を比較して、最も小さい値を受信ビームの振幅値として出力するビーム選択部とを備える。
本発明によれば、分解能が低下するのを抑制しながら、グレーティングローブを低減することが可能な探知装置を提供することができる。
本発明の一実施形態による水中探知装置の全体構成を示したブロック図である。 図1の水中探知装置のDSPにより制御される開口パラメータを示した図である。 図1の水中探知装置が船首方向を探知する際の動作を説明するための図である。 図1の水中探知装置が左舷方向を探知する際の動作を説明するための図である。 図1の水中探知装置のビーム形成部により形成されるビームの探知方向別偏心度を示したグラフである。 図1の水中探知装置のビーム形成部により形成されるビームの探知方向別偏心度を示したグラフである。 図1の水中探知装置が船尾方向を探知する際の動作を説明するための図である。 図1の水中探知装置が右舷方向を探知する際の動作を説明するための図である。 本実施形態の変形例による水中探知装置の全体構成を示したブロック図である。 図9の水中探知装置の受信ビームの算出動作を説明するための図である。 ビーム形成部により形成されるビームの探知方向別偏心度を示したグラフである。 ビーム形成部により形成されるビームの探知方向別偏心度を示したグラフである。 ビーム形成部により形成されるビームの探知方向別偏心度を示したグラフである。 従来の水中探知装置の構成および動作を説明するための図である。 表示部に表示されたプロペラノイズおよびプロペラノイズに起因する偽像を示した図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態では、探知装置の一例である水中探知装置に本発明を適用した場合について説明する。
まず、図1を参照して、本発明の一実施形態による水中探知装置100の構成について説明する。
本実施形態による水中探知装置100は、図1に示すように、送受波器1と、送受信切替部2と、送信信号生成部3と、プリアンプ4と、フィルタ5と、AD変換部6と、TVGアンプ7と、ビーム形成部8aおよび8bと、DSP(Digital Signal Processor)9と、フィルタ10aおよび10bと、算出部11と、表示部12とを備えている。なお、水中探知装置100は、海面を航行する船舶(図示省略)に搭載されている。
送受波器1は、船舶の船底に設けられた複数の振動子1aを有する。振動子1aは、n個(たとえば、512個)設けられており、所定の間隔を隔てて球面状に配置されている。複数の振動子1aは、所定の周波数の送信ビームを送信するとともに、魚群や海底などの探知対象物で反射したエコーを含む受信信号を受信する。
送受信切替部2は、振動子1aが受信した受信信号をプリアンプ4に出力するとともに、送信信号生成部3により生成された送信信号を振動子1aに出力する。
送信信号生成部3は、送受信切替部2を介して各振動子1aに送信信号を出力することにより、各振動子1aを駆動して所定の周波数のバースト波(送信ビーム)を送信するために設けられている。
プリアンプ4は、振動子1aから送受信切替部2を介して入力された受信信号を増幅する。フィルタ5は、送信ビームの周波数付近の周波数のみを通過させ、その他の周波数を除去するバンドパスフィルタである。ここで、探知対象物で反射したエコーは、送信ビームの周波数とほぼ同じ周波数であり、狭帯域の信号である。このため、このフィルタ5により、エコーの帯域外のシーノイズなどが除去される。なお、プリアンプ4およびフィルタ5は、対応する振動子1a毎に設けられている。
AD変換部6は、フィルタ5を介してプリアンプ4から入力された受信信号をアナログ信号からデジタル信号に変換する。TVGアンプ7は、AD変換部6から入力された受信信号に対して、減衰量を補償するためのTVG(Time Variable Gain:時間可変利得)処理を施す。具体的には、このTVGアンプ7では、水中を伝播するエコーの減衰を経路長に応じて補正するために、時間の経過にともなってゲインが増加する。これにより、遠くの探知対象物で反射したエコーにおいて、伝播距離が長くなることに起因して信号レベルが小さくなる場合にも、受信信号を適切に処理することが可能である。
ビーム形成部8aおよび8bは、それぞれ、TVGアンプ7から入力される受信信号に対して、ガウス関数等によるウェイト付けを行い、整相加算を行うことによりビームを形成する。なお、ビーム形成部8aおよび8bは、それぞれ、本発明の「第1ビーム形成部」および「第2ビーム形成部」の一例である。
ここで、ビーム形成部8aは、メインローブに対して左右のグレーティングローブが対称なビームを形成する。一方、ビーム形成部8bは、メインローブに対して左右のグレーティングローブが対称なビームを形成することが可能であるとともに、後述するDSP9を用いて開口パラメータ(図2参照)を制御して、メインローブに対して左右のグレーティングローブが非対称なビームを形成することが可能である。
DSP9は、開口パラメータ(図2参照)を制御することにより、ビーム形成部8aおよび8bにより形成されるビームの偏心度を制御する。図2は探知方向を基準とした座標系である。なお、ビーム形成部8aおよび8bとDSP9とについては、後で詳細に説明する。
フィルタ10aおよび10bは、S/N比の向上を図るためのフィルタである。算出部11は、フィルタ10aを介してビーム形成部8aから入力されたビームの振幅信号と、フィルタ10bを介してビーム形成部8bから入力されたビームの振幅信号とを合成することにより1本の受信ビームを算出する。なお、算出部11は、本発明の「ビーム選択部」の一例である。表示部12は、算出部11により算出された受信ビームに基づいて画像を表示する。
次に、図1〜図8を参照して、本発明の一実施形態による水中探知装置100の動作について説明する。この動作説明では、水中探知装置100が搭載された船舶(図示省略)の全周を探知する場合、すなわち、水平方向の探知画像を表示部12に表示する際の動作について説明する。なお、水中探知装置100では、実際には、船舶の周囲360度を所定の角度毎に探知するが、簡略化のため、船首方向、左舷方向、船尾方向、および、右舷方向を探知する場合について説明する。
(船首方向を探知)
まず、船首方向を探知する場合には、ビーム形成部8aにより、TVGアンプ7から入力される受信信号に基づいて、図3に示すように、メインローブML1に対して左右のグレーティングローブGLl1およびGLr1が対称なビームBf1が形成される。すなわち、ビーム形成部8aにより、グレーティングローブGLl1およびGLr1の大きさが同じである偏心していないビームBf1が形成される。
具体的には、DSP9により、開口パラメータの水平左開口長Ahlと水平右開口長Ahrとが同じ値に制御されることにより、ウェイト値が探知方向に対して対称になる。これにより、探知方向に対して対称な開口OM1により受信信号を受信したこととなり、探知方向に対して対称なビームBf1が形成される。
また、ビーム形成部8bにより、TVGアンプ7から入力される受信信号に基づいて、メインローブML2に対して左右のグレーティングローブGLl2およびGLr2が対称なビームBf2が形成される。すなわち、ビーム形成部8bにより、偏心していないビームBf2が形成される。このビームBf2は、開口OM1と同様の開口OM2により受信信号を受信したこととなるので、ビームBf1と同様の形状を有する。
そして、算出部11により、ビームBf1とビームBf2とが合成されることにより、受信ビームBf3が算出される。具体的には、算出部11は、ビームBf1およびBf2の振幅値を比較して、小さい方の値を受信ビームBf3の振幅値とする。すなわち、算出部11は、ビームBf1の振幅値とビームBf2の振幅値を比較して、小さい方の値を探知方向における受信ビームBf3の振幅値として決定する。なお、この処理を、以下「最小値合成」という。その後、受信ビームBf3の振幅値として決定された値が表示部12に出力される。
ビームBf1およびBf2が同様の形状を有することにより、最小値合成の結果、受信ビームBf3も同様の形状になる。したがって、この受信ビームBf3は、メインローブML3に対して左右のグレーティングローブGLl3およびGLr3が対称になる。
(左舷方向を探知)
次に、左舷方向を探知する場合には、ビーム形成部8aにより、TVGアンプ7から入力される受信信号に基づいて、図4に示すように、メインローブML1に対して左右のグレーティングローブGLl1およびGLr1が対称なビームBl1が形成される。すなわち、ビーム形成部8aにより、グレーティングローブGLl1およびGLr1の大きさが同じである偏心していないビームBl1が形成される。なお、ビームBl1は、本発明の「第1ビーム」の一例である。また、ビーム形成部8aでは、図5に示すように、探知方向にかかわらず、偏心していないビームが形成される。
また、ビーム形成部8bにより、TVGアンプ7から入力される受信信号に基づいて、メインローブML2に対して左右のグレーティングローブGLl2およびGLr2が非対称なビームBl2が形成される。すなわち、ビーム形成部8bにより、グレーティングローブGLr2がグレーティングローブGLl2よりも大きく、船首側(右側)に偏心したビームBl2が形成される。なお、ビームBl2は、本発明の「第2ビーム」の一例である。
具体的には、DSP9により、開口パラメータの水平左開口長Ahlの値が小さくなるとともに、水平右開口長Ahrの値が大きくなるように制御されることにより、船首側に偏った開口OM2により受信信号を受信したこととなり、船首側に偏心したビームBl2が形成される。なお、ビーム形成部8bでは、図6に示すように、探知方向別の偏心度が三角波によりあらわされるビームが形成される。
そして、算出部11により、ビームBl1とビームBl2とが最小値合成されることにより、受信ビームBl3が算出される。
ここで、ビームBl2のメインローブML2は、ビームBl1のメインローブML1の幅よりも広い幅を有する。また、ビームBl2のグレーティングローブGLr2は、ビームBl1のグレーティングローブGLr1よりも大きい。また、ビームBl2のグレーティングローブGLl2は、ビームBl1のグレーティングローブGLl1よりも小さい。
このため、受信ビームBl3のメインローブML3は、ビームBl1のメインローブML1と同様の形状になる。また、受信ビームBl3のグレーティングローブGLr3は、ビームBl1のグレーティングローブGLr1と同様の形状になる。また、受信ビームBl3のグレーティングローブGLl3は、ビームBl2のグレーティングローブGLl2と同様の形状になる。
(船尾方向を探知)
次に、船尾方向を探知する場合には、ビーム形成部8aにより、TVGアンプ7から入力される受信信号に基づいて、図7に示すように、メインローブML1に対して左右のグレーティングローブGLl1およびGLr1が対称なビームBa1が形成される。すなわち、ビーム形成部8aにより、偏心していないビームBa1が形成される。
また、ビーム形成部8bにより、TVGアンプ7から入力される受信信号に基づいて、メインローブML2に対して左右のグレーティングローブGLl2およびGLr2が対称なビームBa2が形成される。すなわち、ビーム形成部8bにより、偏心していないビームBa2が形成される。このビームBa2は、開口OM1と同様の開口OM2により受信信号を受信したこととなるので、ビームBa1と同様の形状を有する。
そして、算出部11により、ビームBa1とビームBa2とが最小値合成されることにより、受信ビームBa3が算出される。
ビームBa1およびBa2が同様の形状を有することにより、受信ビームBa3も同様の形状になる。したがって、この受信ビームBa3は、メインローブML3に対して左右のグレーティングローブGLl3およびGLr3が対称になる。なお、この受信ビームBa3は、船首方向を探知する場合の受信ビームBf3(図3)と同様の形状になる。
(右舷方向を探知)
次に、右舷方向を探知する場合には、ビーム形成部8aにより、TVGアンプ7から入力される受信信号に基づいて、図8に示すように、メインローブML1に対して左右のグレーティングローブGLl1およびGLr1が対称なビームBr1が形成される。すなわち、ビーム形成部8aにより、グレーティングローブGLl1およびGLr1の大きさが同じである偏心していないビームBr1が形成される。なお、ビームBr1は、本発明の「第1ビーム」の一例である。
また、ビーム形成部8bにより、TVGアンプ7から入力される受信信号に基づいて、メインローブML2に対して左右のグレーティングローブGLl2およびGLr2が非対称なビームBr2が形成される。すなわち、ビーム形成部8bにより、グレーティングローブGLl2がグレーティングローブGLr2よりも大きく、船首側(左側)に偏心したビームBr2が形成される。なお、ビームBr2は、本発明の「第2ビーム」の一例である。
具体的には、DSP9により、開口パラメータの水平左開口長Ahlの値が大きくなるとともに、水平右開口長Ahrの値が小さくなるように制御されることにより、船首側に偏った開口OM2により受信信号を受信したこととなり、船首側に偏心したビームBr2が形成される。
そして、算出部11により、ビームBr1とビームBr2とが最小値合成されることにより、受信ビームBr3が算出される。
ここで、ビームBr2のメインローブML2は、ビームBr1のメインローブML1の幅よりも広い幅を有する。また、ビームBr2のグレーティングローブGLr2は、ビームBr1のグレーティングローブGLr1よりも小さい。また、ビームBr2のグレーティングローブGLl2は、ビームBr1のグレーティングローブGLl1よりも大きい。
このため、受信ビームBr3のメインローブML3は、ビームBr1のメインローブML1と同様の形状になる。また、受信ビームBr3のグレーティングローブGLr3は、ビームBr2のグレーティングローブGLr2と同様の形状になる。また、受信ビームBr3のグレーティングローブGLl3は、ビームBr1のグレーティングローブGLl1と同様の形状になる。なお、この受信ビームBr3は、左舷方向を探知する場合の受信ビームBl3(図4)と対称な形状になる。
本実施形態では、上記のように、偏心していないビームBl1(Br1)と、偏心したビームBl2(Br2)とを最小値合成することによって、受信ビームBl3(Br3)のメインローブML3の幅を偏心したビームBl2(Br2)のメインローブML2の幅よりも小さくするとともに、受信ビームBl3(Br3)の一方のグレーティングローブGLl3(GLr3)を偏心していないビームBl1(Br1)のグレーティングローブGLl1(GLr1)よりも小さくすることができる。これにより、分解能が低下するのを抑制しながら、グレーティングローブを低減することができる。
また、本実施形態では、左舷方向を探知する際に、受信ビームBl3の船尾方向側のグレーティングローブGLl3を小さくするとともに、右舷方向を探知する際に、受信ビームBr3の船尾方向側のグレーティングローブGLr3を小さくすることによって、受信ビームBl3のグレーティングローブGLl3、および、受信ビームBr3のグレーティングローブGLr3により、プロペラノイズを拾うのを抑制することができるので、プロペラノイズに起因する偽像が表示部12に表示されるのを抑制することができる。すなわち、ノイズの発生源の位置が予め判明している場合には、ノイズの発生源方向に発生するグレーティングローブが小さくなるように受信ビームを形成することによって、グレーティングローブによりノイズを拾うのを抑制することができるので、ノイズに起因する偽像が表示部12に表示されるのを抑制することができる。
また、本実施形態では、DSP9が開口パラメータの水平左開口長Ahlおよび水平右開口長Ahrを制御することによって、ビーム形成部8bが偏心したビームBl2およびBr2を容易に形成することができる。
本発明は、上述した以外にも種々の実施形態を採用することができる。たとえば、図9に示す本実施形態の変形例による水中探知装置200のように、ビーム形成部201およびフィルタ202をさらに備えていてもよい。なお、水中探知装置200のその他の構成は、水中探知装置100(図1参照)と略同様であるので説明を省略する。ビーム形成部201は、TVGアンプ7から入力される受信信号に対してウェイト付けを行うことによりビームを形成する。ビーム形成部201により形成されたビームは、S/N比の向上を図るためのフィルタ202を介して算出部11に入力される。なお、ビーム形成部201は、本発明の「第3ビーム形成部」の一例である。
そして、図10に示すように、ビーム形成部8aは偏心していないビームB1を形成し、ビーム形成部8bは右側に偏心したビームB2を形成し、ビーム形成部201は左側に偏心し、ビームB2と対称なビームB3を形成する。なお、ビームB1、B2、およびB3は、それぞれ、本発明の「第1ビーム」、「第2ビーム」、および「第3ビーム」の一例である。また、ビーム形成部8bが左側に偏心したビームを形成し、ビーム形成部201が右側に偏心したビームを形成するようにしてもよい。そして、算出部11により、ビームB1〜B3の振幅値を各方位ごとに比較して、最も小さい値を当該方位における受信ビームB4の振幅値として決定することにより、受信ビームB4が算出される。このように構成すれば、受信ビームB4のメインローブの幅を小さくするとともに、受信ビームB4の両方のグレーティングローブを小さくすることができる。これにより、探知方向によって偏心度を制御する必要がなくなる。加えて、ノイズの発生源の位置が判明していなくても、探知方向の全てにおいてグレーティングローブを小さくし、かつ、分解能の低下も抑制することができる。
また、上記実施形態では、開口パラメータの水平左開口長Ahlおよび水平右開口長Ahrを制御することによって、ビーム形成部8bにより形成されるビームの偏心度を制御する例を示したが、これに限らず、開口パラメータの水平ウェイト原点Yoの値を制御することにより、ビーム形成部8bにより形成されるビームの偏心度を制御するようにしてもよい。また、開口パラメータの水平左開口端ウェイトEhlおよび水平右開口端ウェイトEhrの値を制御することにより、ビーム形成部8bにより形成されるビームの偏心度を制御するようにしてもよい。さらに、水平左開口長Ahlおよび水平右開口長Ahrと、水平ウェイト原点Yoと、水平左開口端ウェイトEhlおよび水平右開口端ウェイトEhrとの中から、複数のパラメータを同時に制御することにより、ビーム形成部8bにより形成されるビームの偏心度を制御するようにしてもよい。なお、水平左開口長Ahlおよび水平右開口長Ahrは、本発明の「開口長」の一例であり、水平ウェイト原点Yo、水平左開口端ウェイトEhl、および、水平右開口端ウェイトEhrは、本発明の「ウェイト値」の一例である。
また、上記実施形態では、ビーム形成部8bにより形成されるビームの探知方向別の偏心度が三角波によりあらわされる例を示したが、これに限らず、図11に示すように、ビーム形成部8bにより形成されるビームの探知方向別の偏心度が正弦波によりあらわされていてもよい。また、図12に示すように、ビーム形成部8bにより形成されるビームの探知方向別の偏心度が台形状であってもよい。また、図13に示すように、ビーム形成部8bにより形成されるビームの探知方向別の偏心度が矩形状であってもよい。
また、上記実施形態では、複数の振動子1aが球面状に配置される例を示したが、これに限らず、たとえば、複数の振動子1aが円筒状に配置されていてもよい。また、複数の振動子1aが直線状または円状に配置されていてもよい。
また、上記実施形態では、本発明を水中探知装置100に適用する例を示したが、これに限らず、複数の振動子を備えたその他の探知装置(たとえば、超音波診断装置)に本発明を適用してもよい。
1a 振動子
8a ビーム形成部(第1ビーム形成部)
8b ビーム形成部(第2ビーム形成部)
11 算出部(ビーム選択部)
100、200 水中探知装置(探知装置)
201 ビーム形成部(第3ビーム形成部)

Claims (5)

  1. 探知対象物で反射したエコーを含む受信信号を受信する複数の振動子と、
    前記複数の振動子により受信した受信信号に基づいて、メインローブに対して左右のグレーティングローブが対称な第1ビームを形成する第1ビーム形成部と、
    前記複数の振動子により受信した受信信号に基づいて、メインローブに対して左右のグレーティングローブが非対称な第2ビームを形成する第2ビーム形成部と、
    前記第1ビームおよび前記第2ビームの振幅値を比較して、小さい方の値を受信ビームの振幅値として出力するビーム選択部とを備える、ことを特徴とする探知装置。
  2. 請求項1に記載の探知装置において、
    前記第2ビーム形成部は、開口パラメータの開口長を制御して、メインローブに対して左右のグレーティングローブが非対称な第2ビームを形成する、ことを特徴とする探知装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の探知装置において、
    前記第2ビーム形成部は、開口パラメータのウェイト値を制御して、メインローブに対して左右のグレーティングローブが非対称な第2ビームを形成する、ことを特徴とする探知装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の探知装置において、
    前記第2ビーム形成部は、船尾側のグレーティングローブが船首側のグレーティングローブに比べて小さい第2ビームを形成する、ことを特徴とする探知装置。
  5. 探知対象物で反射したエコーを含む受信信号を受信する複数の振動子と、
    前記複数の振動子により受信した受信信号に基づいて、メインローブに対して左右のグレーティングローブが対称な第1ビームを形成する第1ビーム形成部と、
    前記複数の振動子により受信した受信信号に基づいて、メインローブに対して左右のグレーティングローブが非対称な第2ビームを形成する第2ビーム形成部と、
    前記複数の振動子により受信した受信信号に基づいて、前記第2ビームと対称な第3ビームを形成する第3ビーム形成部と、
    前記第1ビーム、前記第2ビーム、および前記第3ビームの振幅値を比較して、最も小さい値を受信ビームの振幅値として出力するビーム選択部とを備える、ことを特徴とする探知装置。
JP2010057827A 2010-03-15 2010-03-15 探知装置 Active JP5409452B2 (ja)

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