JP5409309B2 - 切断補助手段形成方法 - Google Patents

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Description

本発明は、食品などの被包装物を包装する包装材又は該包装材の一構成となるフィルムに、該フィルムを切断する(引き裂く)ための切断補助手段を形成する切断補助手段形成方法に関する。
従来から、おにぎり、寿司等の米飯類や、サンドイッチ、菓子パン、惣菜パン等のパン類等、菓子類等の食品を包装する包装材として、包装形態に応じて種々のタイプのものが提供されているが、その一つとして包装材全体又は包装材の一部を樹脂製のフィルムで構成したものがある。
例えば、菓子パン、惣菜パン等のパン類や菓子類等の食品を包装する包装形態としてピロー包装が知られている。かかるピロー包装は、包装材としてのフィルム上に食品を配置した上で該食品を包み込むようにフィルムを筒状にして両側端部同士を溶着し、さらに筒状になったフィルムの両端部を溶着することで、食品を包装するようになっている。
そして、かかるピロー包装において、包装材(フィルム)に切断補助手段を設けたものがあり、該切断補助手段で包装材を切り裂くことで、開封できるようになっている。なお、おにぎりを包装する包装材においても、一般的にフィルムを引き裂くための切断補助手段が設けられている。
そして、切断補助手段の主流としてカットテープが採用されていたが、カットテープは接着剤等を介してフィルムに接着されるため、食品を電子レンジ等で加熱するような場合に、接着剤が軟化してカットテープがフィルムから剥がれたり、接着剤が溶け出したりしてしまう虞があった。
このような問題を解決するため、フィルム上に切断補助線としてミシン目を設けることも提案されている。しかし、ミシン目は、フィルムに対して切り目を破線状に設けられたものであることから、切目で内外が連通してしまい、衛生上好ましくない。ミシン目を塞ぐ閉塞用フィルムを、ミシン目を設けたフィルムに貼着することもできるが、そうすると、開封しにくくなる。
このため、切断補助手段として、ハーフカットを採用することが提案されている。かかるハーフカットは、超音波等で包装材になるフィルムを溶かして該フィルム上に細長い溝状に形成される。その結果、包装材(フィルム)は、ハーフカットと対応する部分が薄肉になっている。これにより、ハーフカットによって設けられた切断補助手段は、内外が連通することがないため、水分等の進入がなく食品を衛生上好ましい状態で包装できる。また、フィルムに対してハーフカットの延びる方向と直交する方向に引張力を作用させたときに、その力がハーフカットと対応する部分に集中的に作用する(応力集中が発生する。)ため、該フィルムを薄肉で脆弱になった部分で包装材を容易に切断して開封することができるとされている。
しかしながら、厚みの薄い包装材(フィルム)にハーフカットが形成された場合、包装材を開封する際に、該包装材(フィルム)をハーフカットに沿って切断できない場合がある。すなわち、フィルムの厚みが薄くなると、フィルム上に形成されるハーフカット(溝)の深さが浅くなるため、フィルムを切断する(包装材を開封する)際に、フィルムがハーフカットに誘導されずに該ハーフカットに沿って切断できない場合があった。
そこで、本出願人は、フィルムの厚みに関係なく、所定の線上で切断可能な切断補助線をシート状のフィルム上に形成することのできる切断補助線形成方法を特許文献1に開示した。この切断補助線形成方法は、図7(a)に示す如く、食品を包装する包装材又は該包装材の一構成となる長尺フィルム100を、所定周波数の超音波が付与されるホーン110と受け材120とで挟み込んだ状態で、前記ホーン110に超音波を付与することで長尺フィルム100を溶かして該長尺フィルム100上に溝状の切断補助線103aを形成するものである。
この方法において、受け材120は、ホーン110と共に長尺フィルム100を挟み込む先端部121の少なくとも一方向の幅が先端に向かうにつれて幅狭(山形形状)に形成され、ホーン110と受け材120とに挟み込まれた長尺フィルム100に対して受け材120の先端部121の幅方向と直交する方向の張力を作用させつつホーン110に超音波を付与することにより、長尺フィルム100上に受け材120の先端部121の幅方向と直交する方向に延びる切断補助線103aを形成する。
この切断補助線形成方法によれば、ホーン110と受け材120とで長尺フィルム100を挟んだ状態にしてホーン110に超音波を付与することにより、ホーン110の振動エネルギーによって長尺フィルム100が溶け、その溶けた部分が受け材120の先端部121の両側(幅方向の両側)に押し退けられることになり、図7(b)に示す如く、ホーン110に先端部121の存在する部分と対応する部分が薄肉になる一方で、その薄肉部分の両側が同一形状に盛り上がった隆起部103b,103cを形成することができる。
このような長尺フィルム100は、被包装物を包装し、所定の部位がシールされ、所定の長さで切断されることにより、シート状のフィルムが被包装物を包装した包装材となる。この包装材は、切断補助線103aが形成されたものであり、この切断補助線103aと直交する方向に引っ張られると、厚みが周囲よりも極端に薄肉になった切断補助線103aと対応する部分に引張力(張力)が集中して作用し、薄肉になって脆弱になった部分(切断補助線103a上)で切断され、開封される。
そして、このようにフィルムが切断されるに際し、切断補助線103aの延びる方向に対して交差する方向にフィルムが裂けようとしても、切断補助線103aの両側に強度の増した隆起部103b,103が同一形状に形成されているため、フィルムは切断補助線103aに沿って裂けることになる。従って、上記長尺フィルム100が包装材全体或いは包装材の一構成となったときに、該包装材を切断補助線103aに沿って体裁よく切断することができ、この結果、包装材を良好に開封することができる。
特許第4264123号公報
包装材には、一端部に開口部が設けられ、この開口部となる端縁に沿ってフィルムを引き裂くことによって開封するようにしたものが提供されている。このような包装材に特許文献1に記載された方法によって形成された切断補助線103aを開口部に沿って設けることができる。しかし、切断補助線103aは、両側に同じ形状の隆起部103b,103cが設けられていることから、この包装材は、開封に際して、上端縁の方に向かう力が加えられると、フィルムが隆起部103b,103cを乗り越えて引き裂かれ、開封途中で千切れてしまうことがある。
また、包装材には、正面部のフィルムが幅広に引き裂かれ、ワイドオープンすることができるようにしたものが提供されている。このような包装材に特許文献1に記載された方法によって形成された切断補助線103aを一定の間隔をあけて一方の端部から他方の端部の方に2本設けることができる。しかし、切断補助線103aは、両側に同じ形状の隆起部103b,103cが設けられていることから、この包装材は、開封に際して、フィルムを一方側から他方側に引き裂く途中において、中心線に向かう力が加えられることにより、フィルムが隆起部103b,103cを乗り越えて中心線に向かって引き裂かれ、開封途中で千切れてしまうことがある。
そこで、本発明は、フィルムに形成された切断補助線の片方に引き裂かれてもよいものの、他方に引き裂かれることがないようした切断補助手段形成方法を提供することを課題とする。
本発明に係る切断補助手段形成方法は、被包装物を包装する包装材又は該包装材の一構成となるフィルムを、所定周波数の超音波が付与されるホーンと受け材とで挟み込んだ状態で、前記ホーンに超音波を付与することでフィルムを溶かして該フィルム上に溝状の切断補助線を形成する切断補助手段形成方法であって、前記受け材は、ホーンと共にフィルムを挟み込む先端部の少なくとも一方向の幅が先端に向かうにつれて幅狭に形成され、前記ホーンは、ホーン本体に連設されてフィルムの一方の面に接触する平坦な接触面を備えたものであり、該ホーンの接触面と受け材とにフィルムを挟み込み、ホーンの接触面を受け材に対して傾斜させた姿勢としつつホーンに超音波を付与し、フィルム上に受け材の先端部の幅方向と直交する方向に延びる溝状の切断補助線を形成すると共に、該切断補助線の一方側に沿って盛り上げられる隆起部と切断補助線の他方側に沿って前記隆起部よりも高く盛り上げられる隆起部とを形成することを特徴とする。
上記切断補助手段形成方法によれば、前記受け材は、ホーンと共にフィルムを挟み込む先端部の少なくとも一方の幅が先端に向かうにつれて幅狭に形成され、ホーンに超音波を付与することによって、ホーンと受け材とに挟み込まれたフィルムに受け材の先端部の幅方向と直交する方向に延びる切断補助線を形成するようにしているので、ホーンと受け材とでフィルムを挟んだ状態にしてホーンに超音波を付与すると、ホーンの振動エネルギーによってフィルムが溶け、その溶けた部分が受け材の先端部の両側(幅方向の両側)に押し退けられることになる。
これにより、ホーンに先端部の存在する部分と対応する部分が薄肉になる一方で、その薄肉部分の両側が盛り上がった隆起部となる。そして特筆すべきは、ホーンの接触面を受け材に対して傾斜した姿勢とされることにより、この隆起部は、平坦な接触面がフィルムに近接している側が低く、離間している側が高く形成され、片盛りされた状態とされる。
そして、フィルムを切断補助手段と直交する方向に引っ張ると、厚みが周囲の厚みと極端に異なる切断補助線と対応する部分に引張力(張力)が集中して作用し、フィルムは、薄肉になって脆弱になった部分(切断補助線上)で切断されることになる。そして、このようにフィルムが切断されるに際して、切断補助線の延びる方向に対して交差する方向にフィルムが裂けようとしても、切断補助線の両側に強度の増した隆起部が形成されているため、フィルムは切断補助線に沿って裂けることになる。
そして、切断補助線の一方側に沿って盛り上げられる隆起部よりも他方側に沿って盛り上げられる隆起部が高くされていることにより、他方側の隆起部は剛性が大きくなり、他方側の隆起部の方に向かう力が作用しても、フィルムは他方側の隆起部を乗り越えて裂けることがないようにされている。
また、前記本発明に係る切断補助手段形成方法において、ホーンと受け材とに挟み込まれたフィルムに対して受け材の先端部の幅方向と直交する方向の張力を作用させつつホーンに超音波を付与することが好ましい。
この切断補助手段形成方法によれば、ホーンと受け材とでフィルムを挟んだ状態で(フィルムを溶かすときに)、該フィルムに対して受け材の先端部の幅方向と直交する方向に張力を作用させておくことで、フィルムは、張力を作用させる二つの作用点間(切断補助線を形成する予定位置)の両側が内側(作用点間側)に寄ろうとするため、受け材の両側(薄肉になった部分の両側)に押し退けられたフィルムの溶けた部分(隆起部)が互いに接近することになる。これにより、互いに接近した隆起部間に細長く且つ深さの深い溝状の切断補助線が形成されることになる。
また、本発明の一態様として、前記受け材の先端部は、幅方向の両面が鈍角をなして前記幅が先端に向かうにつれて幅狭に形成されていることが好ましい。
このようにすれば、受け材の先端部が刃先のようにならないことから、切断補助線を形成する際にフィルムが不用意に切断されてしまうことを防止することができる。また、受け材の先端部を鈍角に形成すると、受け材とホーンとでフィルムを挟んで溶かす際に、受け材の先端部の他方側に押し退けられる量が多くなり、他方側の隆起部の盛り上がりを大きくし、強度をより高めることができると共に、溝状に形成される切断補助線の深さを深くすることができる。従って、このフィルムは、より確実に切断補助線に沿って切断されるものとなる。
そして、本発明の他態様として、前記フィルムに長尺フィルムを採用して該長尺フィルムを長手方向に間欠搬送し、停止状態にある長尺フィルムを先端部の幅方向がフィルムの長手方向と一致するように配置された受け材とホーンとで挟み込み、該長尺フィルムに対して長手方向と直交する方向の張力を作用させつつホーンに超音波を付与することによって、長尺フィルムの長手方向と直交する方向に延びる切断補助線及び該切断補助線の両側に沿う隆起部を形成してもよい。
通常、長尺フィルムを長手方向に搬送する場合、その搬送でフィルムの上流側と下流側との間で張力が作用するため、切断補助線を長尺フィルムの長手方向(搬送方向)と直交する方向に延びるように形成すると、長尺フィルムの搬送中に該長尺フィルムが切断補助線で裂けてしまうことがある。
従って、長尺フィルムを長手方向に搬送する場合、長尺フィルムの長手方向と直交する方向に延びるように切断補助線を形成することは厳禁とされていたが、上記方法によれば、長尺フィルムに対して長手方向(搬送方向)と直交する方向の張力を作用させるようにしているため、切断補助線を長尺フィルムの長手方向と直交する方向に延びるように形成しても、長尺フィルムが裂けてしまうことがない。これにより、長尺フィルムの供給パターンの選択性が増えるため、種々形態の包装材(包装材の製造)を対象にすることができる。
本発明に係る切断補助手段形成方法によれば、フィルムの厚みに関係なく、所定の線上で切断可能な切断補助線及び該切断補助線に沿った一方の隆起部及び切断補助線に沿って一方の隆起部よりも高くされた他方の隆起部をフィルム上に形成することができるという優れた効果を奏し得る。
本発明の第一実施形態によって形成された切断補助手段を有する包装材で被包装物を包装した状態を示し、一部拡大断面図を含む概略斜視図である。 本発明の第一実施形態に係る切断補助手段を形成する状態を示し、(a)は要部拡大断面図、(b)は概略斜視図である。 本発明の第一実施形態によって形成された切断補助手段を有する包装材で被包装物を包装する工程を示す概略平面図である。 本発明の第二実施形態によって切断補助手段を形成する状態を示す概略斜視図である。 本発明の第二実施形態によって形成された切断補助手段を有する包装材を示し、一部拡大断面図を含む概略斜視図である。 本発明の第二実施形態によって形成された切断補助手段を有する変形例の包装材を示し、一部拡大断面図を含む概略斜視図である。 (a)は従来の切断補助手段を形成する方法を示す要部拡大断面図、(b)は従来の切断補助手段によって形成された切断補助手段を示す要部拡大断面図である。
以下、本発明の第一実施形態について図1ないし図3を参照しつつ説明する。第一実施形態は、ピロー包装体において包装材を構成しているフィルム10に切断補助手段13を形成する方法についてである。
ピロー包装体は、図1に示すように、食品などの被包装物1を筒状に包み込んだフィルム10の裏面側の両側部同士を溶着することによって背貼部11(図3参照)を設け、また両端部同士を溶着することによって横シール部12,12を設けたものとされているが、両横シール部12,12に亘って、且つ一方の側縁に近接したラインで、表側と裏側の両フィルム10,10に、切断補助手段13が設けられている。
また、少なくとも一方の横シール部12には、ノッチ14が形成されている。なお、図1に示したピロー包装体は、正面部と背面部の両側縁間にガセットが設けられていないが、嵩高の被包装物1を包装することができるようにガセットを設けたものとしてもよい。
そして、切断補助手段13は、図1の一部拡大断面図に示す如く、一方の端部から他方の端部に延びる溝状の切断補助線13aと、該切断補助線13aの一方側に沿って盛り上げられる隆起部13bと切断補助線13aの他方側に沿って前記隆起部13bよりも高く盛り上げられる隆起部13cとによって構成されている。高く盛り上げられた他方の隆起部13cは、剛性が高められていることから、開封に際して、包装材が側縁の方に曲がって引き裂かれたとしても、途中で千切れることがないようにするため、側縁の側(外側)に設けられている。
このような切断補助手段13は、図2に示す如く、フィルム10の連続体である長尺フィルム100をホーン110と受け材120とで挟み、ホーン110が長尺フィルム100に所定周波数の超音波を付与し、長尺フィルム100を溶かすことで形成される。ホーン110は、超音波発信器(図示しない)が接続されるホーン本体111と、該ホーン本体111に連設されて長尺フィルム100の一方の面に接触する平坦な接触面112を備えているが、この接触面112が受け材120に対して傾斜した姿勢とされている。これに対し、受け材120は、ホーン110と共に長尺フィルム100を挟み込む先端部121の幅が先端に向かうにつれて幅狭になるように山形に形成されている。
そして、ホーン110と受け材120とに挟み込まれた長尺フィルム100に対して受け材120の先端部121の幅方向と直交する方向の張力T,Tを作用させつつホーン110に超音波を付与する。このようにすると、ホーン110に付与された超音波による振動エネルギーによって長尺フィルム100が受け材120の先端部121の形状に対応して溶け、切断補助手段103が形成される。
該切断補助手段103は、その溶けた部分が受け材120の先端部121によって両側に押しやられて隆起部103b,103cが形成されるのに併せ、長尺フィルム100に対する張力の作用で両側の隆起部が互いに近接し、その結果、隆起部103b,103c間に細長く且つ深さの深い切断補助線103aが形成されたものとなっている。
そして、ホーン110の接触面112が受け材120に対して傾斜した姿勢とされているため、溶けた長尺フィルム100は、接触面112が受け材120に近接している側で押しやられにくく、離間している側で押しやられやすいことから、隆起部103b,103cは、図2(a)に示すように、接触面112が長尺フィルム100に近接している側が低く、離間している側が高く形成される。
このように一方が低く、他方が高く片盛りされたような隆起部103b,103c間に切断補助線103aを設けた切断補助手段103,103は、図3に示す如く、帯状の長尺フィルム100の一方の側縁側に沿って、一定の間隔をあけて2本形成される。
そして、長尺フィルム100には、この2本の切断補助手段103,103の間と、他方の側縁に近接した位置とに、折り曲げ予定線104,104が設定されている。なお、ピロー包装体にガセットを設ける場合は、3本の折り曲げ予定線が設定される。
ここで、このような長尺フィルム100を用いて被包装物1を包装する方法について説明する。まず、長尺フィルム100は、被包装物1が供給される供給位置を通過するように長手方向に搬送される。この長尺フィルム100上に被包装物1が載せられた後、折り曲げ予定線104が折り曲げられる。これにより、幅方向外側の長尺フィルム100の各側縁側部分が被包装物1に被るとともに、2本の切断補助手段103,103が対向する状態となる。
なお、ガセットを設ける場合は、最も内側にある折り曲げ予定線と、中間の折り曲げ予定線が折り曲げられた後に、被包装物1が長尺フィルム100上に載せられ、その後、最も外側にある折り曲げ予定線が折り曲げられる。
そして、長尺フィルム100は、長手方向に搬送されつつ、両側縁部同士が搬送方向に配置された一対の第1ヒートシールバー201に挟まれることによってシールされ、背貼部11が設けられる。これにより、長尺フィルム100は、被包装物1を包んだ筒状となる。
この後、この長尺フィルム100は、幅方向に配置された上下(図面においては表裏方向)に一対の第2ヒートシールバー202に挟まれることによってシールされ、横シール部12,12が設けられる。この横シール部12の下流側では、既に横シール部12が設けられているため、被包装物1は背貼部11と両横シール部12,12とによって密封した状態に包装される。
そして、下流側の横シール部12の中心線がカッター(図示しない)によって切断されることにより、被包装物1を包装した包装材が完成する。なお、横シール部12を切断するカッターは、切断補助手段103が設けられている部分にノッチ14(図1参照)を形成するためのV字状又はU字状のノッチ形成部を設けたものとされている。このように、帯状の長尺フィルム100を長手方向に搬送しつつ、被包装物1を包装したピロー包装体が連続して製造される。
このピロー包装体は、図1の一部拡大断面図に示すように、一方の側縁に沿って切断補助手段13を設けたものとされている。そして、切断補助手段13は、内側に低い隆起部13b、外側に高い隆起部13cを形成したものとされている。
このようなピロー包装体を開封するには、ノッチ14が形成された横シール部12から他方の横シール部12の方に引っ張る。すると、ピロー包装体のフィルム10は、隆起部13b,13cの厚みと極端に異なる極薄になって脆弱になった切断補助線13aと対応する部分に引張力が集中して作用し、切断補助線13a上で切断される。また、ピロー包装体のフィルム10に側縁(外側)の方に逸れる方向の力が作用しても、外側の隆起部13cが内側の隆起部13bよりも高く形成され、従って剛性が大きくされていることから、外側の隆起部13cよりも外側に引き裂かれることがなく、従って、ピロー包装体は途中で千切れることなく開封される。
また、内側の隆起部13bが外側の隆起部13cよりも低く形成され、従って剛性が小さいことから、フィルム10は内向きに引き裂かれることがありえる。しかし、フィルム10が内向きに引き裂かれても、包装材が途中で千切れないことから大きな不都合とならない。
従って、このピロー包装体は、一方の横シール部12から他方の横シール部12まで確実に開封されるため、包装された被包装物1を容易に取り出すことができるものとされている。
次に、本発明の第二実施形態について図4ないし図6を参照しながら説明する。第二の実施形態は、図4に示す如く、ホーン110と受け材130とによって挟み込まれながら間欠搬送される長尺フィルム100に対して切断補助手段23を幅方向に設ける。
ホーン110は、第一実施形態で説明したように、超音波発信器(図示しない)が接続されるホーン本体111と、該ホーン本体111に連設されて長尺フィルム100の一方の面に接触する平坦な接触面112を備え、この接触面112が受け材130に対して傾斜した姿勢とされ、長尺フィルム100の幅方向に往復動するものとされている。
これに対し、受け材130は、長尺フィルム100の幅方向に配置され、少なくとも長尺フィルム100の長さ以上の変形角柱状に形成された受け材本体132と、該受け材本体132から突出して長尺フィルム100に接触する先端部131とを備えている。すなわち、先端部131は、幅方向の両面が鈍角をなすように形成され、延出量が略同一に設定され、稜線131aが長尺フィルム100に接触している。
そして、このようなホーン110と受け材130とに挟まれた長尺フィルム100に対して、長尺フィルム100の幅方向に張力を作用させる張力発生装置(図示しない)が配備されている。この張力発生装置は、長尺フィルム100の側部を掴む一対の把持手段(図示しない)を備えている。
そして、一旦停止している長尺フィルム100をホーン110の接触面112と受け材130の先端部131とで挟むと共に、張力発生装置で長尺フィルム100に対して幅方向の張力を作用させ、この状態でホーン110に超音波を付与しつつ、該ホーン110を受け材130の先端部131の稜線131aに沿って傾斜した姿勢で移動させることで、長尺フィルム100に切断補助手段(図6において図示しない)が設けられる。この切断補助手段は、切断補助線と該切断補助線の両側に沿う隆起部とを形成したものとされる。
そして、ホーン110の接触面112が長尺フィルム100に対して傾斜した姿勢とされているため、溶けた長尺フィルム100は、接触面112が受け材130に近接している側で押しやられにくく、離間している側で押しやられやすいことから、図5の一部拡大断面図に示すように、隆起部23b,23cは、一方が低く、他方が高く形成される。
このような切断補助手段は、間欠搬送され、一旦停止している長尺フィルム100に設けられる。すなわち、長尺フィルム100は、一定の間隔をあけて切断補助手段が次々と設けられる。そして、下流側において、長尺フィルム100が切断補助手段に沿って切断され、図5に示すような四角形状のフィルム20が形成される。
2枚の四角形状のフィルム20,20の各切断補助手段23,23が重なり合うように2枚のフィルム20,20が重ね合わされ、例えば、三方の外周端部21同士がシールされ、シールされていない残りの端部22から被包装物1が装填された後、残りの端部22がシールされると、図5に示すような包装袋が完成する。ただし、各切断補助手段23,23は、高く盛り上げられた他方の隆起部23cが端縁側、低く盛り上げられた一方の隆起部23bが内側になるように向けられている。なお、切断補助手段23,23の両端部又は一端部が位置しているシート体には、ノッチ26,26が入れられる。
この包装袋は、2枚のシート体が切断補助手段23,23に沿って引き裂かれることによって開封される。切断補助手段23,23は、高く盛り上げられて剛性が大きくされた他方の隆起部23cが端縁側に設けられているため、外向きに引き裂かれる力が作用しても、他方の隆起部23cに規制され、外側に引き裂かれることがなく、従って途中で千切れないようにされている。なお、内側の隆起部は低く盛り上げられて剛性が小さいため、内向きに引き裂かれたとしても、被包装物1を取り出す障害となることはない。
そして、図4に示した方法によって、図6に示すようなピロー包装体を製袋することもできる。
このピロー包装体は、食品などの被包装物1を筒状に包み込んだフィルム10の両側端部同士を溶着することによって背貼部(図示しない)を設け、また両端部同士を溶着することによって横シール部12,12を設け、さらに表面部と裏面部との間にガセット部15を設けたものとされている。このピロー包装体は、一方の横シール部12に近接した位置に開封起点16が設けられ、この開封起点16から各側縁の方にU字状ないしV字状に二股に分かれ、各側縁に沿って他方の横シール部12付近又は横シール部12まで切断補助手段13が設けられている。
この切断補助手段13も、図6の一部拡大断面図に示すように、一方の横シール部12から他方の横シール部12の方に延びる溝状の切断補助線13aと、該切断補助線13aの一方側に沿って盛り上げられる隆起部13bと切断補助線13aの他方側に沿って前記隆起部13bよりも高く盛り上げられる隆起部13cとによって構成されている。ただし、高く盛り上げられた他方の隆起部13cは、開封に際して、包装材が中心線の方に曲がって途中で千切れることがないように、表側のフィルム10の中心線側に設けられている。
このような切断補助手段13も間欠的に搬送される長尺フィルム100に形成される。例えば、切断補助手段13は、長尺フィルム100が停止している状態で、長尺フィルム100の長さ方向に一定のピッチをあけて搬送方向に形成される。そして、このピロー包装原反によって被包装物1を包装することによって、ピロー包装体が製袋される。
なお、第二実施形態で説明した包装袋の変形例として、底部及び側部、又は底部のみ、又は両側部のみにガセットを設けた包装袋においても実施することができる。
また、本発明は、上記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変更することができる。
例えば、上記実施形態では、長尺フィルム100に張力を加えることによって切断補助手段13,23を形成したが、切断補助手段13,23は、長尺フィルム100に張力をすることなく、ホーン110の接触面112を長尺フィルム100に対して傾斜させるだけで形成してもよい。
また、上記実施形態では、ホーン110の接触面112が受け材120,130に対して傾斜した姿勢とするとしたが、本発明は、ホーン110の接触面112を水平姿勢とし、受け材120,130を傾斜した姿勢とする場合を含む。
また、上記実施形態では、包装材の製造過程や被包装物1の包装過程で長尺フィルム100に切断補助手段13,23を形成するようにしたが、これに限定されるものでなく、例えば包装材の一構成となる枚葉状のフィルム10に対し、上記各実施形態で説明した切断補助手段形成方法を用いて予め切断補助手段13,23を形成してもよい。
また、第二実施形態で説明したピロー包装であっても、第一実施形態で説明したように、間欠的に搬送される長尺フィルム100の搬送方向に切断補助手段103を形成してもよい。この場合は、長尺フィルム100が停止している間に、ホーン110と受け材120が長尺フィルム100の搬送方向に移動する。
また、被包装物1は、おにぎりや三角形状のサンドイッチ、菓子などの食品の他、袋詰めされるものであれば、限定することなく実施することができる。
1…………被包装物
10………フィルム
13………切断補助手段
13a……切断補助線
13b……隆起部
13c……隆起部
20………フィルム
23………切断補助手段
23a……切断補助線
100……長尺フィルム
103……切断補助手段
103a…切断補助線
103a…隆起部
103b…隆起部
110……ホーン
112……接触面
120……受け材
121……先端部
130……受け材
131……先端部

Claims (4)

  1. 被包装物を包装する包装材又は該包装材の一構成となるフィルムを、所定周波数の超音波が付与されるホーンと受け材とで挟み込んだ状態で、前記ホーンに超音波を付与することでフィルムを溶かして該フィルム上に溝状の切断補助線を形成する切断補助手段形成方法であって、前記受け材は、ホーンと共にフィルムを挟み込む先端部の少なくとも一方向の幅が先端に向かうにつれて幅狭に形成され、前記ホーンは、ホーン本体に連設されてフィルムの一方の面に接触する平坦な接触面を備えたものであり、該ホーンの接触面と受け材とにフィルムを挟み込み、ホーンの接触面を受け材に対して傾斜させた姿勢としつつホーンに超音波を付与し、フィルム上に受け材の先端部の幅方向と直交する方向に延びる溝状の切断補助線を形成すると共に、該切断補助線の一方側に沿って盛り上げられる隆起部と切断補助線の他方側に沿って前記隆起部よりも高く盛り上げられる隆起部とを形成することを特徴とする切断補助手段形成方法。
  2. ホーンと受け材とに挟み込まれたフィルムに対して受け材の先端部の幅方向と直交する方向の張力を作用させつつホーンに超音波を付与する請求項1に記載の切断補助手段形成方法。
  3. 前記受け材の先端部は、幅方向の両面が鈍角をなして前記幅が先端に向かうにつれて幅狭に形成されている請求項1又は2に記載の切断補助手段形成方法。
  4. 前記フィルムに長尺フィルムを採用して該長尺フィルムを長手方向に間欠搬送し、停止状態にある長尺フィルムを先端部の幅方向がフィルムの長手方向と一致するように配置された受け材とホーンとで挟み込み、該長尺フィルムに対して長手方向と直交する方向の張力を作用させつつホーンに超音波を付与し、長尺フィルムの長手方向と直交する方向に延びる切断補助線及び該切断補助線の両側に沿う隆起部を形成する請求項2または3に記載の切断補助手段形成方法。
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