JP5409305B2 - 空洞共振器、高周波フィルタおよび高周波発振器 - Google Patents
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Description
特許文献1に示した空洞共振器を含めて、共振周波数の温度補償機能を備えた空洞共振器は、使用される材料の線膨張係数に基づいて、その構造が設計される。このとき、材料の線膨張係数には、ばらつきがあるので、見込み通りの共振周波数の温度補償効果が得られないことが少なくないという問題がある。
特に、低線膨張係数で知られるFe−Ni合金(インバー)については、製造メーカや製造方法等により、線膨張係数が0.1〜1ppm/℃程度と、きわめて広い範囲の値をとることや、製造のたびに線膨張係数が微妙に異なる値をとること等が知られている。
そのため、使用される材料の線膨張係数のばらつきに柔軟に対応して高い共振周波数の温度補償効果を得られるとともに、所望の周波数で電磁界を共振させることができる空洞共振器を得ることができる。
この発明の空洞共振器は、マイクロ波帯やミリ波帯で動作し、所望の周波数帯域の電磁界を通過させる高周波フィルタや、所望の周波数帯域の電磁界を発振する高周波発振器等に適用される。
図1は、この発明の実施の形態1に係る空洞共振器を示す斜視図である。また、図2は、この発明の実施の形態1に係る空洞共振器を示す正面図である。また、図3は、この発明の実施の形態1に係る空洞共振器を示す平面図である。
図6において、調整ねじの突出量と共振周波数変化量との関係は線形ではなく、突出量が大きくなるにつれて共振周波数変化量は大きくなる。すなわち、共振周波数の調整感度は、調整ねじの突出量の増加に応じて大きくなる。
空洞共振器の入出力導波管7aに入射するマイクロ波(ミリ波)のうち、上述した共振モードの共振周波数およびその近傍の周波数のマイクロ波は、入出力結合手段8aを介して空洞2へと結合する。空洞2へと結合したマイクロ波は、入出力結合手段8bを介して入出力導波管7bへと結合し、空洞共振器の外部に出力される。
この空洞共振器の共振モードにおける電磁界分布は、上述したように、空洞2の回転対称軸方向のみならず、回転対称軸から径方向にも振幅の分布を有している。そのため、基本的には、電磁界の共振周波数の温度変化率は、空洞2の軸方向寸法の温度変化率と径方向寸法の温度変化率とによって決定される。
そのため、使用される材料の線膨張係数のばらつきに柔軟に対応して高い共振周波数の温度補償効果を得られるとともに、所望の周波数で電磁界を共振させることができる円形TE011モードの空洞共振器を得ることができる。
これらの場合も、上記実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
図7は、この発明の実施の形態2に係る空洞共振器を示す正面図である。また、図8は、この発明の実施の形態2に係る空洞共振器を示す平面図である。
図11において、実線は調整ねじの軸方向の電界成分を有する共振モードの共振周波数変化量を示し、一点鎖線は調整ねじの軸方向と垂直な電界成分を有する共振モードの共振周波数変化量を示している。
空洞共振器の入出力導波管19aに入射するマイクロ波(ミリ波)のうち、上述した共振モードの共振周波数およびその近傍の周波数のマイクロ波は、入出力結合手段20aを介して空洞12へと結合する。空洞12へと結合したマイクロ波は、モード間結合調整ねじ17によって一方の共振モードから他方の共振モードへと結合する。他方の共振モードへと結合したマイクロ波は、入出力結合手段20bを介して入出力導波管19bへと結合し、空洞共振器の外部に出力される。
この空洞共振器の共振モードにおける電磁界分布は、上述したように、空洞12の中心軸方向のみならず、中心軸から径方向にも振幅の分布を有している。そのため、基本的には、電磁界の共振周波数の温度変化率は、空洞12の軸方向寸法の温度変化率と径方向寸法の温度変化率とによって決定される。
したがって、筐体11と第2調整ねじ15a(15b)との間で、式(1)と式(3)との絶対値が互いに等しくなるように、具体的には、空洞12の線膨張係数(第1の線膨張係数)に係る電磁界の共振周波数の温度変化率の絶対値と、空洞12の寸法および線膨張係数(第1の線膨張係数)と第2調整ねじ15a(15b)の突出量および線膨張係数(第2の線膨張係数)とに係る電磁界の共振周波数の温度変化率の絶対値とが互いに等しくなるように、筐体11および第2調整ねじ15a(15b)の突出量が決定される。このとき、第1調整ねじ13a(13b)は、電磁界の共振周波数が所望の周波数となるようにその突出量が決定される。
そのため、使用される材料の線膨張係数のばらつきに柔軟に対応して高い共振周波数の温度補償効果を得られるとともに、所望の周波数で電磁界を共振させることができる円形TE111モードによるデュアルモード空洞共振器を得ることができる。
これらの場合も、上記実施の形態2と同様の効果を得ることができる。
この場合も、上記実施の形態1、2と同様の効果を得ることができる。
この場合も、上記実施の形態1、2と同様の効果を得ることができる。
Claims (6)
- 第1の線膨張係数を有する材料で構成され、電磁界が共振する空洞が形成された筐体と、
前記筐体に設けられ、温度変化による前記電磁界の共振周波数の変動を抑制する周波数変動抑制手段と、を備え、
前記周波数変動抑制手段は、
前記第1の線膨張係数を有する材料で構成されて前記空洞内に突出し、突出量が可変な第1突出部と、
前記第1の線膨張係数とは異なる第2の線膨張係数を有する材料で構成されて前記空洞内に突出し、突出量が可変な第2突出部と、を含み、
前記第1突出部および前記第2突出部は、前記空洞内で共振する電磁界の電界と直交する方向に突出し、
前記第2の線膨張係数は、前記第1の線膨張係数よりも大きく、
前記筐体の前記第1の線膨張係数に係る前記電磁界の共振周波数の温度変化率の絶対値と、前記第2突出部の突出量および前記第2の線膨張係数と前記空洞の寸法とに係る前記電磁界の共振周波数の温度変化率の絶対値とが互いに等しい
ことを特徴とする空洞共振器。 - 第1の線膨張係数を有する材料で構成され、電磁界が共振する空洞が形成された筐体と、
前記筐体に設けられ、温度変化による前記電磁界の共振周波数の変動を抑制する周波数変動抑制手段と、を備え、
前記周波数変動抑制手段は、
前記第1の線膨張係数を有する材料で構成されて前記空洞内に突出し、突出量が可変な第1突出部と、
前記第1の線膨張係数とは異なる第2の線膨張係数を有する材料で構成されて前記空洞内に突出し、突出量が可変な第2突出部と、を含み、
前記第1突出部および前記第2突出部は、前記空洞内で共振する電磁界の電界と平行な方向に突出し、
前記第2の線膨張係数は、前記第1の線膨張係数よりも小さく、
前記筐体の前記第1の線膨張係数に係る前記電磁界の共振周波数の温度変化率の絶対値と、前記第2突出部の突出量および前記第2の線膨張係数と前記空洞の寸法とに係る前記電磁界の共振周波数の温度変化率の絶対値とが互いに等しい
ことを特徴とする空洞共振器。 - 前記空洞は、円柱の一方の底面に半球の断面を接合した回転対称な半球円柱形状を有し、
前記電磁界は、前記空洞の回転対称軸の周方向について振幅が一様な電界を有する共振モードで共振し、
前記第1突出部および前記第2突出部は、それぞれ前記円柱の他方の底面の中心および前記半球部分の中心に形成される
ことを特徴とする請求項1に記載の空洞共振器。 - 前記空洞は、円柱形状を有し、
前記電磁界は、電界の方向が互いに直交する2つのTE11n(nは自然数)系の共振モードで共振し、
前記第1突出部および前記第2突出部は、それぞれ前記円柱の側面に、前記共振モードの各々に対応して形成される
ことを特徴とする請求項2に記載の空洞共振器。 - 請求項1から請求項4までの何れか1項に記載の空洞共振器を用いて構成された高周波フィルタ。
- 請求項1から請求項4までの何れか1項に記載の空洞共振器を用いて構成された高周波発振器。
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