JPH05259719A - フィルタ用調整ねじ - Google Patents
フィルタ用調整ねじInfo
- Publication number
- JPH05259719A JPH05259719A JP5454792A JP5454792A JPH05259719A JP H05259719 A JPH05259719 A JP H05259719A JP 5454792 A JP5454792 A JP 5454792A JP 5454792 A JP5454792 A JP 5454792A JP H05259719 A JPH05259719 A JP H05259719A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- filter
- length
- dielectric
- metal
- dielectric body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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- Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
- Non-Reversible Transmitting Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】マイクロ波周波数帯用フィルタの共振周波数を
調整する調整ねじが、周囲の温度が変化した場合でも周
波数ずれのないフィルタを提供する。 【構成】金属で構成された中空構造の調整ねじと、この
中空構造内に取り付けられた金属の温度係数を補整する
負の温度係数を持つ誘電体1とを組み合わせている。
調整する調整ねじが、周囲の温度が変化した場合でも周
波数ずれのないフィルタを提供する。 【構成】金属で構成された中空構造の調整ねじと、この
中空構造内に取り付けられた金属の温度係数を補整する
負の温度係数を持つ誘電体1とを組み合わせている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフィルタ用調整ねじに関
し、特にマイクロ波及びミリ波周波数帯フィルタに使用
される調整ねじの温度係数を改良したフィルタ用調整ね
じに関する。
し、特にマイクロ波及びミリ波周波数帯フィルタに使用
される調整ねじの温度係数を改良したフィルタ用調整ね
じに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のマイクロ波及びミリ波周波数帯の
フィルタを調整するねじは温度係数の小さな金属材料の
ねじを用いてフィルタの共振周波数を調整していた。金
属の温度係数は正の温度係数を有しており、例えばスー
パーインバーは温度係数は1℃あたり0.5×10のマ
イナス6乗である。
フィルタを調整するねじは温度係数の小さな金属材料の
ねじを用いてフィルタの共振周波数を調整していた。金
属の温度係数は正の温度係数を有しており、例えばスー
パーインバーは温度係数は1℃あたり0.5×10のマ
イナス6乗である。
【0003】図2はマイクロ波共振器の調整ねじの部分
を示す断面図である。図2において、共振器内に出てい
る金属ねじ5の長さLによって生ずるキャパシタンスで
共振器の中心周波数を調整するが、周囲の温度が変化す
ると、金属の温度係数により、長さLがL+ΔL又はL
−ΔLとなる。この長さの変化がキャパシタンスを変化
させて中心周波数が変化する。この中心周波数の変化は
中心周波数f0に対し、f0−Δf又はf0+Δfと変
化する場合に、変化率はΔf/f0で表示される。前述
のようにスーパーインバーを用いて、このΔf/f0を
最小におさえていた。
を示す断面図である。図2において、共振器内に出てい
る金属ねじ5の長さLによって生ずるキャパシタンスで
共振器の中心周波数を調整するが、周囲の温度が変化す
ると、金属の温度係数により、長さLがL+ΔL又はL
−ΔLとなる。この長さの変化がキャパシタンスを変化
させて中心周波数が変化する。この中心周波数の変化は
中心周波数f0に対し、f0−Δf又はf0+Δfと変
化する場合に、変化率はΔf/f0で表示される。前述
のようにスーパーインバーを用いて、このΔf/f0を
最小におさえていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この従来のフィルタ用
調整ねじは金属ねじを用いているので、フィルタの共振
周波数の温度に対する変化率を小さくするのに限界があ
った。
調整ねじは金属ねじを用いているので、フィルタの共振
周波数の温度に対する変化率を小さくするのに限界があ
った。
【0005】本発明の目的は最小温度係数を有する金属
材料以外の調整ねじを提供することにある。
材料以外の調整ねじを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のフィルタ用調整
ねじはマイクロ波及びミリ波周波数帯用フィルタの共振
周波数を調整するフィルタ用調整ねじにおいて、導波管
内に長さLだけ突き出た中空構造の金属ねじ部と、この
金属の温度係数と逆の温度係数を有する導波管内に長さ
M(M>L)だけ突き出た誘電体を前記中空構造部内に
取り付けている。
ねじはマイクロ波及びミリ波周波数帯用フィルタの共振
周波数を調整するフィルタ用調整ねじにおいて、導波管
内に長さLだけ突き出た中空構造の金属ねじ部と、この
金属の温度係数と逆の温度係数を有する導波管内に長さ
M(M>L)だけ突き出た誘電体を前記中空構造部内に
取り付けている。
【0007】
【実施例】次に本発明について図面を参照して説明す
る。図1は本発明の一実施例の断面図である。図1にお
いて図2の従来例と同一の符号は同一の構造である。す
なわち本実施例は中空の金属ねじ部3と、この中空部内
に取り付けられた誘電体1とを有している。この構成で
は、金属の共振器内の長さLm、誘電体の共振器内の長
さLdとによりキャパシタンスが構成され、キャパシタ
ンスはCm+Cdで表示される。温度が変化すると、C
mはCm+ΔCm,CdはCd−ΔCdと変化し、中心
周波数はキャパシタンス変化+ΔCmと−ΔCdとが相
殺されて中心周波数f0の変化は従来例より小さくな
る。誘電体はCFRP、チタン酸バリウム、Ku材等か
ら選択することが可能である。この誘電体によるキャパ
シタンスCdの変化を効果的にするためには、誘電体が
金属より長くするとよく、ΔCd=ΔCmとなる様に、
誘電体の温度係数を設定すれば、中心周波数f0の変化
Δfは0となる。
る。図1は本発明の一実施例の断面図である。図1にお
いて図2の従来例と同一の符号は同一の構造である。す
なわち本実施例は中空の金属ねじ部3と、この中空部内
に取り付けられた誘電体1とを有している。この構成で
は、金属の共振器内の長さLm、誘電体の共振器内の長
さLdとによりキャパシタンスが構成され、キャパシタ
ンスはCm+Cdで表示される。温度が変化すると、C
mはCm+ΔCm,CdはCd−ΔCdと変化し、中心
周波数はキャパシタンス変化+ΔCmと−ΔCdとが相
殺されて中心周波数f0の変化は従来例より小さくな
る。誘電体はCFRP、チタン酸バリウム、Ku材等か
ら選択することが可能である。この誘電体によるキャパ
シタンスCdの変化を効果的にするためには、誘電体が
金属より長くするとよく、ΔCd=ΔCmとなる様に、
誘電体の温度係数を設定すれば、中心周波数f0の変化
Δfは0となる。
【0008】本実施例では外側に金属,内側に誘電体を
配した構成となっているが、逆に内側に金属,外側に誘
電体を構成しても効果は変らない。また、同軸共振器,
誘電体共振器,モード共振器の場合に適用しても同等の
効果が得られる。
配した構成となっているが、逆に内側に金属,外側に誘
電体を構成しても効果は変らない。また、同軸共振器,
誘電体共振器,モード共振器の場合に適用しても同等の
効果が得られる。
【0009】
【発明の効果】上述したように本発明は、誘電体調整ね
じを使用することにより、調整ねじの温度係数による長
さの変化をほぼ0に近い程度まで小さくすることが可能
となる。したがってフィルタの共振周波数が温度変化に
対して周波数ずれを生じないフィルタを実現できる効果
がある。
じを使用することにより、調整ねじの温度係数による長
さの変化をほぼ0に近い程度まで小さくすることが可能
となる。したがってフィルタの共振周波数が温度変化に
対して周波数ずれを生じないフィルタを実現できる効果
がある。
【図1】本発明の一実施例の構成図である。
【図2】従来のフィルタ用調整ねじの構成図である。
1 誘電体 2 ナット 3 金属ねじ部 4 導波管部 5 金属ねじ
Claims (2)
- 【請求項1】 マイクロ波及びミリ波周波数帯用フィル
タの共振周波数を調整するフィルタ用調整ねじにおい
て、導波管内に長さLだけ突き出た中空構造の金属ねじ
部と、この金属の温度係数と逆の温度係数を有する導波
管内に長さM(M>L)だけ突き出た誘電体を前記中空
構造部内に取り付けていることを特徴とするフィルタ用
調整ねじ。 - 【請求項2】 前記誘電体の材料がCFRP(Carb
on fiberreinforced plasti
c)、チタン酸バリウム、Ku材のうちのいずれかを選
択して使用されることを特徴とする請求項1記載のフィ
ルタ用調整ねじ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5454792A JPH05259719A (ja) | 1992-03-13 | 1992-03-13 | フィルタ用調整ねじ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5454792A JPH05259719A (ja) | 1992-03-13 | 1992-03-13 | フィルタ用調整ねじ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05259719A true JPH05259719A (ja) | 1993-10-08 |
Family
ID=12973709
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5454792A Withdrawn JPH05259719A (ja) | 1992-03-13 | 1992-03-13 | フィルタ用調整ねじ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05259719A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5589807A (en) * | 1994-07-07 | 1996-12-31 | Com Dev. Ltd. | Multi-mode temperature compensated filters and a method of constructing and compensating therefor |
US6734766B2 (en) * | 2002-04-16 | 2004-05-11 | Com Dev Ltd. | Microwave filter having a temperature compensating element |
JP2009267702A (ja) * | 2008-04-24 | 2009-11-12 | Shimada Phys & Chem Ind Co Ltd | 高周波部品 |
JP2011119821A (ja) * | 2009-12-01 | 2011-06-16 | Mitsubishi Electric Corp | 空洞共振器、高周波フィルタおよび高周波発振器 |
-
1992
- 1992-03-13 JP JP5454792A patent/JPH05259719A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5589807A (en) * | 1994-07-07 | 1996-12-31 | Com Dev. Ltd. | Multi-mode temperature compensated filters and a method of constructing and compensating therefor |
EP0691702A3 (en) * | 1994-07-07 | 1997-03-26 | Com Dev Ltd | Multi-mode temperature-compensated filter and method of construction and compensation |
US6734766B2 (en) * | 2002-04-16 | 2004-05-11 | Com Dev Ltd. | Microwave filter having a temperature compensating element |
JP2009267702A (ja) * | 2008-04-24 | 2009-11-12 | Shimada Phys & Chem Ind Co Ltd | 高周波部品 |
JP4571202B2 (ja) * | 2008-04-24 | 2010-10-27 | 島田理化工業株式会社 | 高周波部品 |
JP2011119821A (ja) * | 2009-12-01 | 2011-06-16 | Mitsubishi Electric Corp | 空洞共振器、高周波フィルタおよび高周波発振器 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990518 |