JP5409219B2 - 電磁継電器 - Google Patents

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Description

本発明は、電磁継電器に関する。
コイルの装着された巻枠の中心軸線に沿って鉄心を挿入してなる電磁石と、コイルに印加される電圧に応じて移動する接極子と、接極子の移動に伴って開閉動作する接点部とを備える電磁継電器において、巻枠の端面に一体成形により突起部を設け、電磁継電器の動作時に接極子をこの突起部に衝突させて、接極子と鉄心との間にギャップを形成するようにした電磁継電器が知られている(例えば特許文献1参照)。
実開昭61−36940号公報
ところで、この種の電磁継電器は、所定の開放電圧において確実に復帰状態とすることが望まれ、そのためには接極子と鉄心との間のギャップを精度よく設定する必要がある。しかしながら、上記特許文献1記載の電磁継電器は、巻枠の端面に設けられた突起部を介してギャップを形成するため、ギャップの精度が巻枠や鉄心の加工精度および電磁石の組立精度等に依存し、ギャップを精度よく設定することが難しい。
本発明は、ベース部材と、ベース部材に取り付けられ、コイルの装着された巻枠に鉄心が取り付けられた電磁石と、鉄心の端面に対向して移動可能に配置され、コイルに印加される電圧に応じて鉄心に吸引され、または鉄心から離間される接極子と、接極子の移動に伴って開閉動作する接点部と、ベース部材に取り付けられ、電磁石、接極子および接点部を収容するカバー部材とを備えた電磁継電器において、カバー部材は、接極子が鉄心に吸引されたときに、接極子に当接して接極子の移動を制限し、鉄心の端面と接触子との間にギャップ空間を形成する接極子移動制限部を有することを特徴とする。
本発明によれば、鉄心と接極子との間に、ギャップを精度よく容易に設定することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る電磁継電器の分解斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係る電磁継電器の組立状態を示す断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る電磁継電器の要部断面図である。 図3の第1の変形例を示す図である。 図3の第2の変形例を示す図である。 図3の第3の変形例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る電磁継電器の復帰状態における要部断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る電磁継電器の動作状態における要部断面図である。 図7,8の第1の変形例を示す図である。 図7,8の第2の変形例を示す図である。
−第1の実施の形態−
以下、図1〜図6を参照して本発明の第1の実施の形態について説明する。図1は、第1の実施の形態に係る電磁継電器の分解斜視図であり、図2は、その組立構造を示す縦断面図である。なお、以下では、便宜上、図示のように前後左右方向および上下方向を定義し、これに従い各部の構成を説明する。図2は、電磁継電器の動作前の復帰状態を示している。
本実施形態に係る電磁継電器は、ベースブロック1と、ベースブロック1に組み込まれる電磁石2と、電磁石2により駆動される接極子3と、接極子3の移動に伴って開閉動作する接点部4と、接極子3の動きを接点部4に伝達するカード5とを備える。電磁石2と接極子3は電磁石装置を構成し、電磁石装置の作動に応じてカード5を介して接点部4が開閉する。
ベースブロック1は、電気絶縁性の樹脂部品であり、ベース部10と、ベース部10上の左右一端部から左右他端部にかけて略円弧状に立設され、電磁石1を部分的に包囲する筒状壁11とを一体に有する。筒状壁11の前端部は、電磁石1を組み込むために開放されている。一方、筒状壁11の後端部には、図2に示すように電磁石1と接点部4との間に介在する端壁12が形成され、端壁12により電磁石1と接点部4との間の電気的絶縁が確保されている。
図1に示すように、電磁石2は、略円筒形状の巻枠21と、巻枠21の外周面に装着されたコイル22と、巻枠21の内部に挿入される鉄心23とを有する。コイル22の中心軸線と鉄心23の中心軸線はそれぞれ前後方向を向いている。巻枠21は、電気絶縁性の樹脂成形品であり、中空の胴部と、胴部の前後方向両端にそれぞれ設けられる鍔部24a,24bと、前方側の鍔部24bから前方に突設される一対の端子支持部24cとを一体に有する。各端子支持部24cにはそれぞれコイル端子25が圧入され、各コイル端子25にコイル22を形成する巻線の両端が接続されている。各コイル端子25は、電磁石2をベースブロック1に組み込む際に、ベースブロック1の前端に設けられた左右一対の溝部13に圧入される。
図2に示すように、鉄心23は前後方向に延在し、その前端部には平坦な端面を有する頭部(磁極部)23aが一体に形成され、この頭部23aは巻枠21の鍔部24bの外面上に露出している。一方、鉄心23の後端部は、巻枠21の鍔部24aから突出し、その突出部には、継鉄26が、例えばかしめにより連結されている。
継鉄26は、例えば磁性鋼から形成される略L字形状の板部材であり、その短尺部分が巻枠2の鍔部24aに沿って上下方向に延設され、長尺部分がコイル22の外側を前後方向に延設されている。継鉄26の長尺部分の前側末端部26aは、鉄心23の頭部23aの鉛直下方に位置し、この末端部26aに接極子3が揺動可能に連結されている。継鉄26は、電磁石2をベースブロック1に組み込む際に、図1に示すベースブロック1の溝部13の内側に設けられた左右一対のレール状突起部14の間に圧入される。
接極子3は、例えば磁性鋼から形成される平板状部材であり、略L字状の板ばね31を介して継鉄26に弾性的相対移動可能に連結されるとともに、鉄心23の頭部23aに対向して配置される。接極子3と板ばね31とは、例えば連結部32においてかしめにより固定され、板ばね31と継鉄26とは、例えば連結部33において係合固定される。板ばね31は、継鉄26と接極子3との間で弾性ヒンジとして機能し、それ自体のばね作用により、接極子3を鉄心23の頭部23aから離れる方向(前方)に付勢する。
接極子3は、電磁石2(電磁石装置)の非作動時には、その下端部が板ばね31のばね力下で継鉄26の末端部26aに当接されることにより、図2に示すように鉄心23の頭部23aから所定距離だけ離れた復帰位置に静止保持される。電磁石2(電磁石装置)が作動すると、その磁気吸引力により接極子3は、その下端部と継鉄26の末端部26aとの係合部位を中心に、板ばね31のばね力に抗して鉄心頭部23aに接近する方向(後方)へ揺動し、後述する作動位置に静止保持される。
接点部4は、固定接点部と可動接点部とを有する。固定接点部は、例えば銅板から所定形状に打ち抜いた導電板部材によって構成される固定接点部材41を有する。固定接点部材41は、一体成形によりベースブロック1と一体に設けられ、筒状壁11の端壁12に対向して配置されている。より詳しく言うと、固定接点部材41は略L字形状をなし、ベースブロック1のベース部10の左端側を上下方向に貫通し、筒状壁11の端壁12に沿って立ち上がる第1平板部と、第1平板部の上端から右方向に延在する第2平板部とを有する。第2平板部の先端部前面には固定接点42が設けられている。
可動接点部は、ベースばね部材43と、結合部45を介して例えば溶接などによりベースばね部材43に一体に結合される可動ばね部材44とを有する。ベースばね部材43および可動ばね部材44は、例えばばね用燐青銅の薄板から所定形状に打ち抜いた導電板部材により構成される。ベースばね部材43は、一体成形によりベースブロック1と一体に設けられ、端壁12と固定接点部材41との間で、ベースブロック1のベース部10の右端側を上下方向に貫通し、筒状壁11の端壁12に対向して配置されている。
可動ばね部材44は、全体が略矩形状を呈し、その右下角部に結合部45が設けられ、右上角部後面に、固定接点42に対向して可動接点46が設けられている。可動接点46と結合部45との間には左右方向に切り欠き47が設けられ、さらに可動ばね部材44は、切り欠き47の下方において一部が折り曲げられている。このため、可動ばね部材44は、結合部45を支点にした前後方向への弾性変形が容易であり、この弾性変形により、可動接点46を固定接点42に接触および離間させることができ、接点部4の開閉動作が可能となる。なお、ベースばね部材43と可動ばね部材44を別々に形成するのではなく、一体に形成してもよい。
カード5は、電気絶縁性の樹脂部品であり、前後方向に延在する左右一対の縦板51と、左右方向に延在する前後一対の横板52とにより、全体が略矩形の枠形状をなしている。カード5は、その枠の内側にベースブロック1の筒状壁11の上部を収容した状態で、ベースブロック1の上方にベース部10に対向して配置される。カード5の後端中央部には、後方に向けて連結部53が突設されている。
図2に示すように、連結部53の底面には、可動ばね部材44の上端中央の凹部48(図1)が圧入され、カード5と可動ばね部材44とが一体に連結されている。なお、図1に示すように可動ばね部材44の左上角部には貫通穴49が開口され、この貫通穴49に、カード5の後端部に設けられた図示しない突起部が挿入されることにより、カード5が可動ばね部材44から離脱することが防止される。
カード5の前端部には、左右両側に係合爪54が設けられている。係合爪54には接極子3の左右側端部が係合し、カード5と接極子3とが一体に連結される。これによりカード5を介して接極子3と可動ばね部材44とが一体化され、接極子3の前後方向の揺動に連動して可動ばね部材44が前後方向に移動し、接点部4が開閉動作する。カード5は、ベースブロック1に電磁石2と接極子3と接点部4を取り付けた後に取り付けられる。カード5の取付後に、接着剤を介してベースブロック1に電気絶縁性の樹脂部品である略ボックス状のカバー6が取り付けられ、電磁継電器の内部空間が密閉される。
このように構成された電磁継電器においては、電磁石2のコイル22に作動電圧(感動電圧)が印加されると、板ばね31のばね力に抗して接極子3が鉄心23に吸引される。これによりカード5が前方に移動し、可動ばね部材44が弾性変形して可動接点46が固定接点42に当接し、電磁継電器が動作状態となる。一方、コイル22の印加電圧が開放電圧以下に下がると、板ばね31のばね力により接極子3が鉄心23から離間され、カードが前方に移動し、可動接点46が固定接点42から開放し、電磁継電器が復帰状態となる。この場合の開放電圧は、各部品毎の個体差(寸法誤差)や組立誤差等によりばらつきがあり、電磁継電器の動作を安定させるためには、開放電圧のばらつきをなくすことが望ましい。そこで、本実施の形態では、以下のように接極子3と鉄心23との間にギャップを形成し、電磁継電器を所定の開放電圧において確実に復帰状態とする。
図3は、第1の実施の形態に係る電磁継電器の要部断面図であり、図3(a)は電磁石2の非作動時の復帰状態を、図3(b)は電磁石2の作動時の動作状態をそれぞれ示す。復帰状態では、接極子3がばね力によって鉄心23から離間されるのに対し、動作状態では、接極子3がばね力に抗して鉄心23に吸引される。接極子3は、鉄心23の中心軸線よりも上方かつ鉄心頭部23aの上端部よりも下方の曲げ点3aにおいて後方に屈曲され、接極子3の後面は略くの字を呈している。
図3(a)に示す復帰状態では、接極子3が鉄心23から完全に離間する。これに対し、図3(b)に示す動作状態では、接極子3の後面が曲げ点3aよりも上方で鉄心23の上端角部23bに当接し、接極子3と鉄心23の前端面との間にギャップ空間GSが形成される。このギャップ空間GSは、鉄心23と継鉄26と接極子3とにより形成される磁気回路の抵抗として機能する。
開放電圧はギャップ空間GSのギャップ量に依存し、ギャップ量が大きいほど開放電圧は低くなる。本実施の形態では、接極子3の一部を鉄心23の角部に接触させるため、鉄心23や接極子3の組立誤差等に拘わらず、接極子3の後面形状と鉄心頭部23aの形状に応じてギャップ量を設定できる。したがって、ギャップ量の設定が容易であり、ギャップ量を精度よく規定値に設定でき、電磁継電器を所定の開放電圧において確実に復帰状態とすることができる。また、接極子3に曲げ加工を施すだけでギャップ空間GSを形成できるため、部品点数が増加することなく、ギャップ空間GSを形成するための加工も容易である。
接極子3と鉄心23の接触部の形状は、図3のものに限らない。図4〜図6は、それぞれ接極子3と鉄心23とが一部で接触し、接触部に隣接して接極子3と鉄心23の間にギャップ空間GSを形成するギャップ形成部の他の例を示す断面図である。
図4では、接極子3の後面に、鉄心23の中心軸線よりも上方かつ鉄心頭部23aの上端部よりも下方の段差3bを境にして、鉄心頭部23aに接近する段部3cが形成されている。これにより図4(b)に示すように電磁石2の作動時には、段部3cの後端面が鉄心23の前端面に接触し、接極子3と鉄心23の前端面との間にギャップ空間GSが形成される。
図5では、鉄心23の前端面に、鉄心23の中心軸線よりも上方かつ鉄心頭部23aの上端部よりも下方に、前方に突出した突起部23cが形成されている。これにより図5(b)に示すように電磁石2の作動時には、突起部23cの先端が接極子3の後面に接触し、接極子3と鉄心23の前端面との間にギャップ空間GSが形成される。
図6では、鉄心23の前端面の周縁内側に凹部23dが形成されている。これにより図6(b)に示すように電磁石2の作動時には、接極子3の後面が鉄心23の前端面周縁部に接触し、凹部23dによりギャップ空間GSが形成される。
図4〜図6に示した例のように、接極子3を屈曲させずに、接極子3と鉄心23の接触部に段部3cや突起部23cや凹部23dを形成する場合、接極子3の曲げ形状とギャップ量との関係を求めることなく、接極子3と鉄心23の前端面との間のギャップ量を直接かつ均一に設定することができるため、ギャップ量の設定が容易である。なお、図4〜図6では、接極子3と鉄心23のいずれか一方に段部3c、突起部23c、凹部23dを設けたが、これらを接極子3と鉄心23のいずれか他方に設けてもよく、両方に設けてもよい。
−第2の実施の形態−
図7〜図10を参照して本発明の第2の実施の形態について説明する。第1の実施の形態では、接極子3の一部と鉄心23の一部を互いに接触させることにより、接極子3と鉄心23の間にギャップ空間GSを形成するようにしたが、第2の実施の形態では、カード5を介して接極子3の移動を制限することにより、接極子3と鉄心23の間にギャップ空間GSを形成する。なお、図1〜図6と同一の箇所には同一の符号を付し、以下では第1の実施の形態との相違点を主に説明する。
図7,図8は、第2の実施の形態に係る電磁継電器の要部構成を示す図であり、図7は、接極子3が鉄心23からばね力によって離間された電磁石2の非作動状態(復帰状態)を、図8は、接極子3がばね力に抗して鉄心23に吸引された電磁石2の作動状態(動作状態)をそれぞれ示す。なお、図7(a),図8(a)は、主にカード5の概略平面図を、図7(b),図8(b)は電磁継電器の要部断面図をそれぞれ示す。
カード5の左右一対の前板51には、それぞれ略矩形の貫通穴51aが開口されている。これら貫通穴51aに対応し、筒状壁11の上面には、上方に突出する略直方体形状の左右一対の突起部11aが設けられ、各突起部11aが各貫通穴51aにそれぞれ挿入されている。各突起部11aの前後方向長さは、各貫通穴51aの前後方向長さよりも短い。
図7に示すように電磁石2の非作動時には、突起部11aの後端面が貫通穴51aの後端縁部に当接している。このとき、接極子3は板ばね1によって完全に前方に付勢され、可動接点46が固定接点42から離間している。このため、接極子3の前方への揺動はカード5によって制限されない。なお、接極子3の前方揺動をカード5が制限しないのであるから、突起部11aの後端面と貫通穴51aの後端縁部との間に隙間があってもよい。
一方、図8に示すように電磁石2の作動時には、可動接点46が固定接点42に接触した後、接極子3が鉄心23の前端面に接触する前に、突起部11aの前端面が貫通穴51aの前端縁部に当接している。したがって、接極子3の後方への揺動がカード5によって制限され、接極子3と鉄心23との間にギャップ空間GSが形成される。
ギャップ空間GSのギャップ量は、カード5の貫通穴51aの長さを調整することにより変更可能である。したがって、例えば貫通穴51aの長さの異なるカード5を予め複数準備しておき、その中から適宜選択することで、ギャップ量を精度よく設定することができる。これにより電磁継電器を所定の開放電圧において確実に復帰状態とすることができる。カード5は、ベースブロック1に電磁石2と接極子3と接点部4をそれぞれ取り付けた後に取り付けられるため、カード交換時に他の部品を取り外す必要がなく、カード交換によるギャップ量の調整は容易である。
以上では、筒状壁11の上面に突起部11aを設けてカード5の移動を制限したが、カード5の移動を制限する構成はこれに限らない。図9は、第2の実施の形態の変形例を示す図であり、図9(a)は電磁石2の非作動状態を、図9(b)は作動状態をそれぞれ示す。図9では、可動ばね部材44と固定接点部材41の間のベース部10の上面に、例えばベースブロック1との一体成形により樹脂製の制限板15が立設されている。
図9(a)に示すように電磁石2の非作動時には、制限板15は、可動ばね部材44から離間し、カード5の移動を何ら制限しない。一方、図9(b)に示すように電磁石2の作動時には、可動接点46が固定接点42に接触した状態で、制限板15は可動ばね部材44の後面に接触し、カード5の後方への移動を制限する。これにより接極子3と鉄心32との間にギャップ空間GSが形成される。
ギャップ空間GSのギャップ量は、カード5の連結部53と係合爪54の間の前後方向長さを調整することにより変更可能である。したがって、例えば連結部53と係合爪54の間の長さの異なるカード5を予め複数準備しておき、その中から適宜選択することで、ギャップ量を精度よく設定することができる。これにより電磁継電器を所定の開放電圧において確実に復帰状態とすることができる。
カード5の移動を制限する代わりに、接極子3の移動を直接制限することもできる。図10は、その一例を示す要部断面図であり、図10(a)は電磁石2の非作動状態を、図10(b)は作動状態をそれぞれ示す。図10では、カバー6の上壁の内面に下方に向けて突起部6aが設けられている。
図10(a)に示すように、板ばね31のばね力により接極子3が前方に揺動しているとき、接極子3は突起部6aから離間している。一方、図10(b)に示すように、電磁石2の作動により接極子3が後方に揺動すると、接極子3の上端部が突起部6aに当接する。これにより接極子3の後方への移動が制限され、接極子3と鉄心23との間にギャップ空間GSが形成される。
ギャップ空間GSのギャップ量は、カバー6の突起部6aを設ける位置を調整することにより変更可能である。したがって、例えば突起部6aの位置の異なるカバー6を予め複数準備しておき、その中から適宜選択することで、ギャップ量を精度よく設定することができる。これにより電磁継電器を所定の開放電圧において確実に復帰状態とすることができる。カバー6は、ベースブロック1に最後に取り付けられるため、カバー交換時に電磁継電器の他の部品を取り外す必要がなく、ギャップ量の調整は容易である。
なお、上記第1の実施の形態では、カード5を介して接極子3の移動を接点部4に伝達し、接極子3の移動に伴い接点部4が開閉動作するようにしたが、カード5を介さずに、接極子3の移動に伴い接点部4が開閉動作するようにしてもよい。継鉄26の端部に接極子3を揺動可能に支持するようにしたが、コイル11に印加される電圧に応じて鉄心23に吸引され、または鉄心23から離間されるように支持するのであれば、接極子3を他の構成で支持してもよい。
上記第2の実施の形態においては、筒状壁11の上面に突出部としての突起部11aを設け、あるいはベース部10の上面に接点移動制限部としての制限板15を立設して、カード5の移動を制限するようにしたが、移動制限手段はこれに限らない。ベース部材としてのベースブロック10の構成および伝達部材としてのカード5の構成はいかなるものでもよい。図10では、カバー部材としてのカバー6の内側上面に突起部6aを設けるようにしたが、接極子3が鉄心23に吸引されたときに接極子3に当接し、鉄心23と接極子3との間にギャップ空間GSを形成するのであれば、接極子移動制限部の構成はこれに限らない。すなわち、本発明の特徴、機能を実現できる限り、本発明は実施の形態の電磁継電器に限定されない。
1 ベースブロック
2 電磁石
3 接極子
3a 曲げ点
3c 段部
4 接点部
5 カード
6 カバー
6a 突起部
11 筒状壁
11a 突起部
15 制限板
23 鉄心
23c 突起部
23d 凹部
26 継鉄
41 固定接点部材
44 可動ばね部材
51a 貫通穴
GS ギャップ空間

Claims (1)

  1. ベース部材と、
    前記ベース部材に取り付けられ、コイルの装着された巻枠に鉄心が取り付けられた電磁石と、
    前記鉄心の端面に対向して移動可能に配置され、前記コイルに印加される電圧に応じて前記鉄心に吸引され、または前記鉄心から離間される接極子と、
    前記接極子の移動に伴って開閉動作する接点部と、
    前記ベース部材に取り付けられ、前記電磁石、前記接極子および前記接点部を収容するカバー部材とを備えた電磁継電器において、
    前記カバー部材は、前記接極子が前記鉄心に吸引されたときに、前記接極子に当接して前記接極子の移動を制限し、前記鉄心の端面と前記接極子との間にギャップ空間を形成する接極子移動制限部を有することを特徴とする電磁継電器。
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