JP5409114B2 - 車室内照明装置 - Google Patents
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Description
しかしながら上記特許文献2の照明器具では、サンバイザ内の鏡を使用した場合と手元を見る場合との光源の出力を適切に制御できない場合があった。
前記車室内サンバイザの前記車室内天井に臨む面またはその近傍に取り付けられる発光部と、を有する車室内照明器具であって、前記発光部は、前記サンバイザの車室内天井に望む面に対して、前記発光部の光軸が回動自在に配設され、前記発光部の光軸の車室内天井に対する開き角が90度以上150度未満の範囲においては、前記発光部の出力が通常状態よりも低く、かつ、前記開き角の増大に伴い前記発光部の出力が徐々に増大可能となるように構成されるとともに、前記開き角が150度以上では、前記発光部の出力を通常状態に切り替えるように構成されたものである。
この構成により、光軸の車室内天井に対する開き角が、予め定められた値以下の場合には相対的に低い出力で、他の場合には、相対的に高い出力で、発光部が発光するように構成されているため、化粧時にはグレアを感じることがなく、かつ化粧時や読書時に適切な明るさを得ることができる。
また、この構成によれば、発光部の出力が切り替え可能に構成されているため、出力の無駄もなく、効率よく制御をおこなうことが可能となる。
また、この構成によれば、発光部の出力が、2段階ではなく、多段階あるいは連続的に可変となっているため、光源から遠いところではより出力が大きくなり、明るく手元を照らすことができるため、より効率よく制御をおこなうことが可能となる。
また、実験結果から、化粧行為は、天井面に臨む角が90〜150度の範囲で行われていることがわかった。この構成によれば、たいていの体格の人に適応することができ、実用性が向上する。
さらにこの構成によれば、光軸が回動自在であるため、車室内天井に臨む面に対して傾斜自在に構成されているため、照射範囲の微調整が可能となる。
また、明るさを変化させる角度を最適化することで、体格に依存することなく、多くの人物に対して、グレアを感じることなく適切な明るさで化粧行為をさせることができる。
また、発光部の光軸を、サンバイザの車室内天井に臨む面に対して、回動自在となるようにすることで、光源の傾斜が自由自在になるため、照射範囲の微調整が可能になる。
以下、本実施の形態の車室内照明装置について説明する。図1に本実施の形態の車室内照明装置の使用形態を示す。図1(a)はサンバイザ5に設置されたバニティミラー4を用いたひげそり、整髪など、化粧時を示す図、図1(b)は車内で地図を見ている状態を示す図である。本実施の形態では、サンバイザを開き角120度程度に開いた状態でサンバイザに設置されたバニティミラー4を用いた化粧時を示す場合(図1(a))の照明手段としてのLEDランプの光量が、サンバイザを開き角180度程度に開いた状態で地図をみる場合(図1(b))の照明手段としてのLEDランプの光量の約半分となるように、LEDランプの出力を制御するようにしたことを特徴とするものである。
図2に同車室内照明装置の概略説明図、図3に設置状態の概略説明図、図4に本実施の形態の車室内照明装置のブロック図を示す。
本実施の形態の車室内照明装置は、図3に示すように、自動車などの車両100の車室110内に設置されたバニティミラー4を使用している人200を照らすために用いられるものである。そして図4に示すように、車室110内における座席120の前面側に設置され座席120に向けて光を照射する照明手段1としてのLEDランプと、このLEDランプの動作制御を行う駆動手段2と、駆動手段2の操作に用いられる操作手段3とを備えている。この操作手段は、運転席近傍に設置されていてもよいし、リモコンスイッチで構成されていてもよい。
次に、被験者6人に対し、車内での化粧直し、および眩しさに関する評価を行った。その結果を図5に示す。
また、被験者1、2、3に対して車内での読書に際し、照度と読書のし易さについての評価実験を行った結果を図6に示す。
図7はこの時に用いた実施の形態1の照明装置(サンバイザ)の基本構造を示す図である。
図5及び図6に示す評価結果から、化粧をする場合と手元の資料を読む場合とで要求される照度は、大きく変わらないことがわかる。よって、化粧をする場合の光源の出力は、手元を照らす時の出力に比べて低くても問題ない。また、サンバイザ中の鏡と光源との距離は、一般的に近いため(図4参照)、光源の出力が高いと、使用者がグレアを感じてしまうが、サンバイザの開き角に応じて光源の出力を低下させることで、化粧時にはグレアを感じないようにすることができる。
また、サンバイザにはサンバイザの開き角を判定するための機構を有し、かつその判定結果によってサンバイザの出力を決定し、その信号を光源に伝達する機能を有する物を用いるのが望ましい。そして、開き角の判定については、一般的な傾斜検知センサー(DSやWiiに使用されている既知の技術)などを適用可能である。
このようにして、化粧時にはグレアを感じることがなく、かつ化粧時や読書時に適切な明るさを得ることができる。
ここで、車内での化粧直し、及びまぶしさに関する評価結果を行った際、各被験者の鏡の開き角について調査を行った。その結果を表1に示す。
略150度以上では、サンバイザに付いている鏡を使用しにくくなり、使用者の手元付近を照らす状況になるため、150度以上では、読書行為がなされているとして出力を通常状態にする(増加させる)ことにする。
以上により、大体の体格の人物に対してまぶしくなく適切な明るさで化粧行為をすることができる。
本実施の形態の照明装置は、主として照明手段1の構成が実施の形態1と異なっており、その他の構成は実施の形態1と同様であるから説明を省略する。
前記実施の形態1、2ではバニティミラーについて説明したが、本実施の形態の照明装置では、後部座席用のミラーのための照明装置について説明する。本実施の形態の照明装置では、主として設置位置が異なり、そのため床面に向けた照射により乗降時の補助灯としてなど他の用途にも使用可能なように形成されているが、照明手段1の構成は実施の形態1と同様である。
後部座席用ミラー4Rの左右両側それぞれに設けられている。以下、必要に応じて2つの発光部10Rを区別するために、後部座席用ミラー4Rの左側(図12における左側)に設けられた発光部10Rを符号10ARで示し、右側(図12における右側)に設けられた発光部10Rを符号10BRで示す。
2 制御手段
3 操作手段
4 バニティミラー
5 サンバイザ
10、10A、10B 発光部
11 光軸
12 補助発光部
101 天井
110 車室
120 座席
200 使用者
Claims (1)
- 車室内天井に対して、任意の開き角をもって回動可能に配設され、前記車室内天井に接するように収容可能な車室内サンバイザと、
前記車室内サンバイザの前記車室内天井に臨む面またはその近傍に取り付けられる発光部と、を有する車室内照明器具であって、
前記発光部は、前記サンバイザの車室内天井に望む面に対して、前記発光部の光軸が回動自在に配設され、
前記発光部の光軸の車室内天井に対する開き角が90度以上150度未満の範囲においては、前記発光部の出力が通常状態よりも低く、かつ、前記開き角の増大に伴い前記発光部の出力が徐々に増大可能となるように構成されるとともに、前記開き角が150度以上では、前記発光部の出力を通常状態に切り替えるように構成された車室内照明装置。
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