JP5407864B2 - 抵抗変化素子および半導体記憶装置 - Google Patents

抵抗変化素子および半導体記憶装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5407864B2
JP5407864B2 JP2009533127A JP2009533127A JP5407864B2 JP 5407864 B2 JP5407864 B2 JP 5407864B2 JP 2009533127 A JP2009533127 A JP 2009533127A JP 2009533127 A JP2009533127 A JP 2009533127A JP 5407864 B2 JP5407864 B2 JP 5407864B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal
electrode
oxide layer
resistance
state
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009533127A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2009038032A1 (ja
Inventor
仁彦 伊藤
幸重 斎藤
裕子 矢部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP2009533127A priority Critical patent/JP5407864B2/ja
Publication of JPWO2009038032A1 publication Critical patent/JPWO2009038032A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5407864B2 publication Critical patent/JP5407864B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10NELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10N70/00Solid-state devices having no potential barriers, and specially adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching
    • H10N70/011Manufacture or treatment of multistable switching devices
    • H10N70/021Formation of switching materials, e.g. deposition of layers
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10BELECTRONIC MEMORY DEVICES
    • H10B63/00Resistance change memory devices, e.g. resistive RAM [ReRAM] devices
    • H10B63/30Resistance change memory devices, e.g. resistive RAM [ReRAM] devices comprising selection components having three or more electrodes, e.g. transistors
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10NELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10N70/00Solid-state devices having no potential barriers, and specially adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching
    • H10N70/20Multistable switching devices, e.g. memristors
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10NELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10N70/00Solid-state devices having no potential barriers, and specially adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching
    • H10N70/801Constructional details of multistable switching devices
    • H10N70/821Device geometry
    • H10N70/826Device geometry adapted for essentially vertical current flow, e.g. sandwich or pillar type devices
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10NELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10N70/00Solid-state devices having no potential barriers, and specially adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching
    • H10N70/801Constructional details of multistable switching devices
    • H10N70/881Switching materials
    • H10N70/883Oxides or nitrides
    • H10N70/8833Binary metal oxides, e.g. TaOx

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Semiconductor Memories (AREA)
  • Semiconductor Integrated Circuits (AREA)

Description

本発明は、抵抗変化素子、およびその抵抗変化素子を不揮発性記憶素子として用いた半導体記憶装置に関する。
現在市場で主流となっている不揮発性メモリは、フラッシュメモリやSONOS(Silicon Oxide Nitride Oxide Silicon)積層構造を有するメモリのように、半導体トランジスタのチャネル部の上方に配置された絶縁膜内部に蓄えた電荷により、半導体トランジスタの閾値電圧を変化させる技術を用いて実現されている。大容量化を推進するためには微細化が不可欠であるが、電荷蓄積機能のない半導体トランジスタ単体の微細化さえ困難になってきている。そこで、トランジスタは読み書きするメモリセルを選択するスイッチ機能だけを担い、DRAM(Dynamic Random Access Memory)と同様に記憶素子は分離して、それぞれに微細化を進め大容量化を継続させる検討が進められている。
情報記憶機能を有する素子を継続的に微細化するにあたっては、電気抵抗を何らかの電気的刺激によって2値以上切り替えられる電子素子を用いた抵抗変化素子を記憶素子として用いることが考えられる。DRAMのような容量(キャパシタンス)に電荷を蓄積する方式では、微細化による蓄積電荷量の減少に伴い信号電圧が低くなることが不可避であるが、電気抵抗は一般的に微細化しても有限の値をもつ場合が多く、抵抗値を変化させる原理と材料があれば微細化を継続するためには有利だと考えられているからである。
このような抵抗変化素子の動作は、低抵抗なオン状態と高抵抗なオフ状態を切替えるスイッチである。図1は2つの配線を接続するスイッチの一例を示す図である。図1に示す配線51と配線52の接続を行うスイッチや、LSI内の配線構成の切替え機に適用することも原理的には可能である。
しかしながら、抵抗変化素子をメモリに応用する場合と、配線間接続を行うスイッチとして応用する場合で求められる性能が異なる。メモリ素子の場合は記憶セルを選択するトランジスタやダイオードといった能動素子と直列に接続されるため、スイッチオンした低抵抗状態はおよそ1kΩでよく、一方オフ状態はおよそ100kΩ、つまり2桁の抵抗変化を実現すれば十分である。一方、図1のような配線間に挿入するスイッチの場合は、配線抵抗と同等の低いオン抵抗(例えば、100Ω以下)と、信号を確実に遮断するために100MΩ以上の高いオフ抵抗が必要となる。
電気抵抗を電気的刺激によって変化させる技術には、複数の既存技術がある。その中でも最もよく研究されている技術は、カルコゲナイド半導体にパルス電流を流すことにより、結晶相(アモルファス化結晶)を切り替え、それぞれの結晶相の電気抵抗に2〜3桁の差があることを利用した記憶装置で、一般的には相変化メモリと呼ばれている。
一方、金属酸化物を電極で挟んだ金属/金属酸化物/金属(以下、MIM型と称する)構造でも大きな電圧や電流を印加することにより抵抗変化を起こすことが知られている。本発明はこのMIM型素子に関する。
図2はMIM型抵抗変化素子の基本的構造を示す断面模式図である。図2に示すように、MIM型抵抗変化素子は、電極1と電極3の間に金属酸化層2が挟まれた構造である。図2では、電極3に電池5のプラス電極が接続され、電極1に電池5のマイナス電極が接続されている。
MIM型抵抗変化素子については、例えば、文献1(ソリッド ステイト エレクトロニクス 第7巻、785〜797頁、1964年)にニッケル酸化物(NiO)を用いた抵抗変化素子が報告されている。この文献1を一例として、1950年代から1960年代にかけて、電圧や電流で抵抗値が変化する現象を様々な材料について研究した結果が報告されている。
相変化メモリでは一般的に結晶相の変化に伴う体積変化が大きい上、結晶相変化のために数10nsecと短時間ながら局所的に数100℃の加熱を要する。一方、MIM型抵抗変化素子では数100℃の高温まで加熱する必要性を明らかに示す報告はないため、近年再び注目され始めている。
図3は、MIM型の抵抗変化素子の電流電圧特性を示すグラフである。抵抗変化材料にNi酸化物を用いた場合の抵抗変化特性である。この素子は電源を切っても高抵抗なオフ状態または低抵抗なオン状態の特性を不揮発的に維持するが、必要に応じて所定の電圧・電流刺激を印加することにより抵抗状態を切替えることができる。
図3はオン状態およびオフ状態の電流電圧特性の一例を示す。高抵抗なオフ状態の素子に対してVt1以上の電圧を印加すると低抵抗なオン状態に変化し、図3(b)の電気特性を示すようになる。次に、図3(b)のオン状態の素子に対してVt2以上の電圧を印加すると高抵抗なオフ状態に変化し、図3(a)の電気特性に戻る。図3(a)と図3(b)の間を繰り返し切り替える動作が可能であり、この特性を回路切替え用の不揮発性メモリセルあるいは不揮発性スイッチとして利用することができる。
図4は、MIM型抵抗変化素子の俯瞰透視図における、オン状態を担う局所的な電流経路を示す模式図である。金属酸化層2が電極1と電極3の間に挟まれた構造である。金属酸化層2を含むMIM型の抵抗変化素子において、低抵抗状態を担う電流経路は、金属酸化層2を挟んで対向する電極の面内全体に形成されるわけではない。図4に模式的に示すように、電流経路4は、およそ数nm、大きくても数10nm程度の直径を有する局所的な経路である。MIM型抵抗変化素子の低抵抗状態は、このような電流経路4によっている点に特徴がある。
図5は、MIM型抵抗変化素子の低抵抗状態における抵抗値の電極面積依存性の一例を示すグラフである。ここでは、電流経路を形成する抵抗変化材料として上記文献1に記載の技術と同様にNiOを用い、それを電極で挟んだ平行平板型素子を用いている。図5は低抵抗状態の抵抗値は電極面積にほとんど依存しないことを示しており、低抵抗状態が局所的に形成された電流経路によって担われていることを明確に示している。
一方、高抵抗状態については、抵抗変化材料が主に遷移金属の酸化物であり、これらの金属酸化物は一般的には抵抗率が大きいのであるが、上述のとおりメモリ素子に比べ1000倍以上の安定な高抵抗状態を実現する必要がある。
スイッチ素子において、抵抗変化材料である金属酸化物自体(バルク)の電気抵抗と電極界面の電気抵抗は直列接続でそれぞれ寄与する。特に、高抵抗状態の電気抵抗は、金属酸化物自体の電気伝導と電極界面の電気伝導のうち、いずれか電気抵抗値の高い方によって支配される場合が多い。つまり、電極界面に高抵抗な層を挿入することにより、スイッチとしてのオフ状態つまり高抵抗状態の電気抵抗値を高めることは可能である。その一方で、オン状態つまり低抵抗状態の電気抵抗を低くする必要がある。そのため、オン抵抗が低いままで、オフ抵抗を高くしたスイッチ素子を実現することは困難であった。
本発明の目的の一例は、低いオン抵抗を維持し、かつ、高いオフ抵抗を実現した抵抗変化素子および半導体記憶装置を提供することである。
本発明の一側面の抵抗変化素子は、第1の電極と、第1の電極に接する金属酸化層と、金属酸化層に接する界面酸化層と、界面酸化層と接する第2の電極とを有する抵抗変化素子であって、金属酸化層は第1の金属元素の酸化物を含み、第2の電極は電気伝導性が第1の金属元素とは異なる第2の金属元素を含み、界面酸化層は第1および第2の金属元素を含む酸化物を有し、第1の金属元素が正孔伝導性を有する元素であり、第2の金属元素が電子伝導性を有する元素であり、第1の金属元素が、Ni、Cu、MnおよびCoのうち少なくとも1つ以上の元素であり、第2の金属元素が、Zr、Hf、Ta、WおよびMoのうち少なくとも1つ以上の元素である。
また、本発明の半導体記憶装置は、上記抵抗変化素子と、抵抗変化素子に情報の書き込みまたは読み出しをするためのトランジスタ素子とを有する構成である。
図1は2つの配線を接続するスイッチの一例を示す図である。 図2はMIM型抵抗変化素子の基本的構造を示す断面模式図である。 図3はMIM型抵抗変化素子で、抵抗変化材料にNi酸化物を用いた素子の基本的な抵抗変化特性を示すグラフである。 図4はMIM型抵抗変化素子のオン状態時の電流経路を示す模式図である。 図5は平行平板型のMIM型抵抗変化素子のオン抵抗の電極面積依存性を示すグラフである。 図6は第1の実施形態における抵抗変化素子の一構成例を示す断面模式図である。 図7は第1の実施形態における抵抗変化素子の特性の一例を示すグラフである。 図8は第2の実施形態における半導体記憶装置の一構成例を示す断面模式図である。
符号の説明
12、15 電極
13 金属酸化層
14 界面酸化層
(第1の実施形態)
本実施形態の抵抗変化素子の構成を説明する。図6は本実施形態における抵抗変化素子の一構成例を示す断面模式図である。
図6に示すように、抵抗変化素子は、電極12と電極15との間に金属酸化層13および界面酸化層14が設けられ、電極12の上に金属酸化層13、界面酸化層14が順に形成されている。図6では、電極12が下部電極に相当し、電極15が上部電極に相当する。電極12は、絶縁層10の上に形成され、絶縁層10内に設けられたプラグ11に接続されている。また、抵抗変化素子は絶縁層10の上に形成された絶縁層16内に設けられている。電極15は、絶縁層16内に設けられたプラグ17に接続されている。プラグ11、17は金属膜で形成されている。
なお、図6では、抵抗変化素子と電気的に接続するためにプラグ11、17を設けているが、電気的に接続可能であれば、プラグ11、17でなくてもよい。
金属酸化層13の材料は第1の金属元素による酸化物である。電極15は第2の金属元素を含む材料である。界面酸化層14は第1および第2の金属元素を含む酸化物である。
ここで、第1の金属元素と第2の金属元素について説明する。
イオンの価数が金属元素によって異なる。つまり、電気伝導に寄与するキャリアの符号(正孔か電子か)が金属元素によって異なる。イオンの価数が2価または3価で正孔伝導性を有する金属元素として、Ni、Cu、Mn、Coがある。これらの金属元素の群を、正孔伝導性を有するグループとする。また、イオンの価数が4価、5価および6価のうちいずれかにより電子伝導性を有する金属元素として、Ti、Zr、Hf、Ta、W、Moがある。これらの金属元素の群を、電子伝導性を有するグループとする。
界面酸化層14を高抵抗にするには、第1の金属元素が正孔伝導性を有するグループの元素である場合、第2の金属元素に電子伝導性を有するグループの元素を用いて、中性化する。その反対に、第1の金属元素が電子伝導性を有するグループの元素である場合、第2の金属元素に正孔伝導性を有するグループの元素を用いる。
なお、第1の金属元素および第2の金属元素は、それぞれのグループのうち1種類の元素に限らず、複数の種類の元素が対象となる層に含まれていてもよい。
次に、図6に示した抵抗変化素子の製造方法を説明する。
図6に示すように、図に示さない配線層の上に絶縁層10が設けられ、絶縁層10に配線の一部としてプラグ11が形成された状態を初期状態と考える。プラグ11の上に電極12を形成するための第1の導電性膜を形成した後、第1の金属元素による金属酸化層13を形成する。金属酸化層13の形成方法は、第1の有機金属原料と酸化剤を反応槽に流すことにより気相反応させるCVD(Chemical Vapor Deposition)法、第1の金素元素の酸化物ターゲットを用いたスパッタリング法、第1の金属ターゲットを用い酸素ガスを含むプラズマにより反応性スパッタリング法などいずれでもよい。また、原料をスピンコートするゾルゲル法であってもよい。
続いて、第1の金属元素および第2の金属元素を含む界面酸化層14を形成する。界面酸化層14の形成方法は、第1および第2の有機金属原料と同時に酸化剤を反応槽に流すことにより気相反応させるCVD法、第1と第2の金素元素の混合酸化物のターゲットを用いたスパッタリング法、第1および第2の金属原料をブレンドし、スピンコートするゾルゲル法などいずれでもよい。
界面酸化層14に第2の金属元素が含まれる量は、オン抵抗を変化させない量である0.01mol%から50mol%であることが好ましい。界面酸化層14の膜厚は1〜20nmが好ましく、1〜5nmの範囲がより好ましい。
その後、第2の金属元素を含む第2の導電性膜をCVD法やスパッタリング法を用いて形成した後、フォトリソグラフィで必要部分をマスクする。そして、ドライエッチング等により第1の導電性膜から第2の導電性膜までの不要部分を除去して、第1の導電性膜から第2の導電性膜までの積層膜を所定の平面パタンに形成する。これにより、図6に示した電極12、金属酸化層13、界面酸化層14および電極15が形成される。
さらに、絶縁層10の上に抵抗変化素子を覆う絶縁層16を形成する。リソグラフィ技術により、電極15の上面の一部が露出するように絶縁層16に開口を形成する。形成した開口に導電性膜を埋め込んで、電極15への電気的接触をとるための配線としてプラグ17を形成することで、図6に示した構造が作製される。
次に、本実施形態の抵抗変化素子の電気特性を説明する。図7は本実施形態における抵抗変化素子の特性の一例を示すグラフである。
測定に用いた抵抗変化素子では、第1の金属元素をNiとし、金属酸化層13の材料をNiOとした。また、第2の金属元素をWとし、電極15の材料にWを用いた。電極12の材料にRuを用いた。界面酸化層14の材料を、NiとWを含む酸化物とした。このような構成の抵抗変化素子のオン状態およびオフ状態の電流電圧特性を図7に示す。
図7の横軸は抵抗変化素子に印加する電圧であり、縦軸は抵抗変化素子に流れる電流である。上記構成の抵抗変化素子の測定結果を実線で示す。そして、その抵抗変化素子の構成のうち界面酸化層14を設けなかった場合の測定結果を破線で示す。
オン状態で流れる電流は、界面酸化層14の有無によらず変化はない。しかし、オフ状態では、例えば、電圧が−0.5Vのときの電流値を比較すると、界面酸化層14を設けることで電流値が2桁以上減少している。このことから、界面酸化層14を設けることで、オフ状態の抵抗値が2桁以上増大したことがわかる。
NiOやTiOといった金属酸化物においては結晶欠陥が生じやすく、金属元素と酸素を完全に定比で化合させることが困難である。例えば、NiOの場合はNi欠損が多量に生じやすく、Ni欠損は実効的に2価のアクセプタとして機能するため、周囲のNiを実効的に3価つまり正孔が生じ、電気抵抗を低下させる。一方、TiOの場合は、逆に酸素欠損がTi欠損より多くなりやすい性質があり、酸素欠損はドナーとして機能するため電子伝導性が生じる。
p型のNiOの場合、電極との接触させた界面にはショットキー障壁が形成されると考えられるが、NiOと元素レベルの相互拡散を抑制できるPtやRuなどの白金族の電極を用いても、そのオフ状態の抵抗は必ずしも1MΩ以上とはならない。
本実施形態の抵抗変化素子は、金属酸化層に含まれる第1の金属元素に同種の金属元素および第1の金属元素とは電気伝導性の異なる第2の金属元素を含む酸化物を材料とする界面酸化層を設けている。電極と金属酸化物の間の界面に、母体の金属酸化物と同等の抵抗変化性能を有しながら、オフ状態では高抵抗となる界面酸化層を挿入することによって、オフ状態の高抵抗化を図れる。その結果、オン状態の抵抗値を維持したまま、文献1に開示された素子よりもオフ状態の抵抗値を2桁以上大きくすることができる。材料や膜厚を最適化することによって、オン状態の抵抗を100Ω程度に維持したまま、オフ状態の抵抗を100MΩ以上にすることも可能となる。
(第2の実施形態)
本発明の抵抗変化素子は、配線間の相互接続を制御するスイッチとして重要であるが、上述したように、半導体トランジスタあるいはダイオードといった能動素子に直列に接続される記憶素子として用いてもよい。
本実施形態では、半導体装置に第1の実施形態で説明した抵抗変化素子を記憶素子として応用する場合について説明する。図8は本実施形態の半導体記憶装置の一構成例を示す断面模式図である。
半導体記憶装置は、Si等の半導体基板150に形成された電界効果型トランジスタ(以下では、単にトランジスタと称する)と、記憶素子116とを有する。記憶素子116は、第1の実施形態で説明した抵抗変化素子に相当するものである。
半導体基板150のウェル層(不図示)にはトランジスタのソース電極112とドレイン電極113が設けられている。トランジスタのチャネル領域の上にはゲート絶縁膜を介してゲート電極111が設けられている。
半導体基板150の上には、トランジスタのゲート電極111を覆う絶縁層201が設けられている。絶縁層201には、材料が金属膜のプラグ251a、251bが設けられている。プラグ251aはドレイン電極113と接続され、プラグ251bはソース電極112と接続されている。
絶縁層201の上には絶縁層202が設けられている。絶縁層202には、第1の配線層による配線254および金属パッド252と、プラグ253が設けられている。配線254はプラグ251bと接続されている。金属パッド252は、プラグ251aおよびプラグ253と接続されている。金属パッド252は、プラグ251aとプラグ253の電気的接続を中継する役目を果たしている。
絶縁層202の上には絶縁層203が設けられている。絶縁層203には、記憶素子116およびプラグ255が設けられている。記憶素子116の下部電極の下層にはバリア性導電体117aが接触して設けられ、記憶素子116の上部電極の上層にはバリア性導電体117bが接触して設けられている。バリア性導電体117aの材料は、TiN、TaN、WN、およびMoN等の、金属拡散防止効果および導電性を有する材料である。
また、図8に示すように、記憶素子116がバリア性導電体117a、117bと接する部位以外を、図8に示すようにバリア性絶縁体118で被覆してもよい。バリア性絶縁体118の材料は、Si、SiCN、SiC、およびAl等の、金属拡散防止効果および絶縁性を有する材料である。バリア性絶縁体118およびバリア性導電体117a、117bを設けるのは、半導体記憶装置の製造過程の熱処理により記憶素子116に含まれる遷移金属元素が拡散してソース電極112やドレイン電極113と反応するのを防ぐためである。
プラグ251a、251b、配線254、金属パッド252、プラグ253、プラグ255および配線256は、W、AlおよびCu等の導電性材料で形成されている。記憶素子116の下部電極とドレイン電極113との間に、プラグ251a、金属パッド252およびプラグ253を設けることで、記憶素子116の金属酸化層や界面酸化層に含まれる遷移金属元素のドレイン電極113への拡散を低減する効果もある。
図8に示す構成が記憶容量に応じて複数設けられていてもよく、その場合、上記トランジスタは記憶素子116を選択するための素子として機能する。なお、記憶素子116を複数設けた場合の半導体記憶装置について、複数の記憶素子116のうち1つを選択するための周辺回路については、文献1の抵抗変化素子を記憶素子に用いた半導体記憶装置と同様な構成のため、詳細な説明を省略する。
次に、本実施形態の半導体記憶装置において、記憶素子116を不揮発性記憶素子として、記憶素子116の情報を読み出す場合の動作について説明する。なお、記憶素子116は、高抵抗状態か低抵抗状態かにより、2種類の情報を記憶することが可能である。
トランジスタのソース電極112にプラグ251bを介して接続される配線254をビット線とする。ゲート電極111によってトランジスタをオフした状態でビット線を予め充電する。その後、ゲート電極111に電圧を印加してトランジスタを開放すると、記憶素子116を介して電荷が放電する。その際、記憶素子116の抵抗状態によって、ビット線の容量と記憶素子116の抵抗との積によって決まる時定数が変化する。そのため、所定の時間経過の後、ビット線の電位を読み取ることにより、記憶素子116の抵抗状態を判別することが可能となる。
なお、記憶素子116にトランジスタを介して、情報を書き込む方法については、文献1の抵抗変化素子を記憶素子に用いた半導体記憶装置と同様であるため、その詳細な説明を省略する。
また、記憶素子116を除く構造についての製造方法はDRAMに代表される半導体記憶装置と同様であり、記憶素子116の作製方法は第1の実施形態で説明したため、本実施形態の半導体記憶装置の製造方法の説明を省略する。
また、本実施例では、記憶素子116の下部電極側をトランジスタのドレイン電極113と接続しているが上部電極側と接続してもよい。さらに、トランジスタのドレイン電極113を記憶素子116に接続しているが、回路の設計仕様にしたがってソース電極を記憶素子116に接続してもよい。
本実施形態の半導体記憶装置は、第1の実施形態で説明した抵抗変化素子を記憶素子として用いることで、記憶素子のオン状態とオフ状態の抵抗比を高くすることが可能となり、情報の読み出し時間が短くて済むなどの高性能化を図れる。
本発明の効果の一例として、オン状態の抵抗値を維持したまま、文献1の素子よりもオフ状態の抵抗値を2桁以上大きくすることができる。
以上、実施形態および実施例を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態および実施例に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
この出願は、2007年9月18日に出願された日本出願の特願2007−241050の内容が全て取り込まれており、この日本出願を基礎として優先権を主張するものである。

Claims (6)

  1. 第1の電極と、該第1の電極に接する金属酸化層と、該金属酸化層に接する界面酸化層と、該界面酸化層と接する第2の電極と、を有する抵抗変化素子であって、
    前記金属酸化層は第1の金属元素の酸化物を含み、
    前記第2の電極は電気伝導性が前記第1の金属元素とは異なる第2の金属元素を含み、
    前記界面酸化層は前記第1および第2の金属元素を含む酸化物を有し、
    前記第1の金属元素が正孔伝導性を有する元素であり、前記第2の金属元素が電子伝導性を有する元素であり、
    前記第1の金属元素が、Ni、Cu、MnおよびCoのうち少なくとも1つ以上の元素であり、
    前記第2の金属元素が、Zr、Hf、Ta、WおよびMoのうち少なくとも1つ以上の元素である、抵抗変化素子。
  2. 第1の電極と、該第1の電極に接する金属酸化層と、該金属酸化層に接する界面酸化層と、該界面酸化層と接する第2の電極と、を有する抵抗変化素子であって、
    前記金属酸化層は第1の金属元素の酸化物を含み、
    前記第2の電極は電気伝導性が前記第1の金属元素とは異なる第2の金属元素を含み、
    前記界面酸化層は前記第1および第2の金属元素を含む酸化物を有し、
    前記第1の金属元素が電子伝導性を有する元素であり、前記第2の金属元素が正孔伝導性を有する元素であり、
    前記第1の金属元素が、Zr、Hf、Ta、WおよびMoのうち少なくとも1つ以上の元素であり、
    前記第2の金属元素が、Ni、Cu、MnおよびCoのうち少なくとも1つ以上の元素である、抵抗変化素子。
  3. 請求項1または2に記載の抵抗変化素子と、
    前記抵抗変化素子に情報の書き込みまたは読み出しをするためのトランジスタ素子と、
    を有する半導体記憶装置。
  4. 前記第1または第2の電極が導電性膜を材料とするプラグを介して前記トランジスタ素子のソース電極またはドレイン電極と電気的に接続されている、請求項3記載の半導体記憶装置。
  5. 前記第1または第2の電極が、前記第1および第2の金属元素の拡散を抑制するバリア性導電体を介して前記ソース電極またはドレイン電極と電気的に接続されている、請求項3または4記載の半導体記憶装置。
  6. 前記抵抗変化素子の前記バリア性導電体と接触している部位以外が、前記第1および第2の金属元素の拡散を抑制するバリア性絶縁体で覆われている、請求項5記載の半導体記憶装置。
JP2009533127A 2007-09-18 2008-09-16 抵抗変化素子および半導体記憶装置 Expired - Fee Related JP5407864B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009533127A JP5407864B2 (ja) 2007-09-18 2008-09-16 抵抗変化素子および半導体記憶装置

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007241050 2007-09-18
JP2007241050 2007-09-18
PCT/JP2008/066625 WO2009038032A1 (ja) 2007-09-18 2008-09-16 抵抗変化素子および半導体記憶装置
JP2009533127A JP5407864B2 (ja) 2007-09-18 2008-09-16 抵抗変化素子および半導体記憶装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2009038032A1 JPWO2009038032A1 (ja) 2011-01-06
JP5407864B2 true JP5407864B2 (ja) 2014-02-05

Family

ID=40467846

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009533127A Expired - Fee Related JP5407864B2 (ja) 2007-09-18 2008-09-16 抵抗変化素子および半導体記憶装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP5407864B2 (ja)
WO (1) WO2009038032A1 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005123361A (ja) * 2003-10-16 2005-05-12 Sony Corp 抵抗変化型不揮発性メモリおよびその製造方法ならびに抵抗変化層の形成方法
JP2007027537A (ja) * 2005-07-20 2007-02-01 Sharp Corp 可変抵抗素子を備えた半導体記憶装置
JP2007053309A (ja) * 2005-08-19 2007-03-01 Matsushita Electric Ind Co Ltd データ記憶装置
KR20070092502A (ko) * 2006-03-10 2007-09-13 삼성전자주식회사 저항성 메모리소자

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005123361A (ja) * 2003-10-16 2005-05-12 Sony Corp 抵抗変化型不揮発性メモリおよびその製造方法ならびに抵抗変化層の形成方法
JP2007027537A (ja) * 2005-07-20 2007-02-01 Sharp Corp 可変抵抗素子を備えた半導体記憶装置
JP2007053309A (ja) * 2005-08-19 2007-03-01 Matsushita Electric Ind Co Ltd データ記憶装置
KR20070092502A (ko) * 2006-03-10 2007-09-13 삼성전자주식회사 저항성 메모리소자
JP2007243183A (ja) * 2006-03-10 2007-09-20 Samsung Electronics Co Ltd 抵抗性メモリ素子

Also Published As

Publication number Publication date
WO2009038032A1 (ja) 2009-03-26
JPWO2009038032A1 (ja) 2011-01-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8362456B2 (en) Resistance change element and semiconductor device including the same
US8723154B2 (en) Integration of an amorphous silicon resistive switching device
JP6180700B2 (ja) 不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法
US8878152B2 (en) Nonvolatile resistive memory element with an integrated oxygen isolation structure
US8035099B2 (en) Diode and resistive memory device structures
US9076523B2 (en) Methods of manufacturing embedded bipolar switching resistive memory
US7372065B2 (en) Programmable metallization cell structures including an oxide electrolyte, devices including the structure and method of forming same
US8258493B2 (en) Nonvolatile semiconductor memory apparatus and manufacturing method thereof
US20070176264A1 (en) Resistive random access memory device including an amorphous solid electrolyte layer
US7960770B2 (en) Nonvolatile memory element array with storing layer formed by resistance variable layers
US8551853B2 (en) Non-volatile semiconductor memory device and manufacturing method thereof
US8471235B2 (en) Nonvolatile memory element having a resistance variable layer and manufacturing method thereof
JP5353692B2 (ja) 半導体記憶装置
US8339835B2 (en) Nonvolatile memory element and semiconductor memory device including nonvolatile memory element
KR20100078943A (ko) 저항성 램 소자의 제조방법
JPWO2013108593A1 (ja) 抵抗変化型不揮発性記憶装置の製造方法及び抵抗変化型不揮発性記憶装置
US20150137062A1 (en) Mimcaps with quantum wells as selector elements for crossbar memory arrays
US9601692B1 (en) Hetero-switching layer in a RRAM device and method
US9577190B2 (en) Thermal management structure for low-power nonvolatile filamentary switch
CN114141814A (zh) 复合型存储器结构
JP5407864B2 (ja) 抵抗変化素子および半導体記憶装置
CN113629098B (zh) 电阻式存储器装置
US20230284540A1 (en) Resistive memory device with ultra-thin barrier layer and methods of forming the same
TWI718936B (zh) 電阻式記憶體裝置
KR20100068793A (ko) 비휘발성 프로그래머블 스위치 소자 및 그 제조방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110812

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130611

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130812

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131008

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131021

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5407864

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees