JP5407524B2 - 伝送装置、受信回路及び伝送装置の制御方法 - Google Patents
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Description
図11に示す伝送装置900は、LSI1000(LSIa)、LSI2000(LSIb)、及びそれらのLSI間の伝送路3001、3002を備えている。LSI1000とLSI2000は、上記伝送路3001、3002を介して互いにデータの送受信を行なう。
図12に示すLSI間伝送装置4000は、2つのLSI4100(LSIA)、LSI4200(LSIB)、及びそれら2つのLSI4100、4200間を接続する伝送路(LSIチップ間伝送路)4300、4400を備えている。LSI4100とLSI4200は、2つの伝送路4300、4400によって接続されている。伝送路4300は、LSI4100がLSI4200に対してデータを送信するために使用される伝送路であり、伝送路4400は、LSI4200がLSI4100に対してデータを送信するために使用される伝送路である。伝送路4300は、4本の信号線4301−1〜4から構成されている。伝送路4400は、4本の信号線4401−1〜4から構成されている。
したがって、ここでは主にLSI4100の回路構成を説明し、LSI4200の回路構成の説明は省略する。
制御部4110が生成・制御するパケットは、例えば、トランザクション層で制御されるパケット等である。制御部4110は、通信相手のLSIに送信するパケット(送信パケット)を制御し、その送信パケットを送信バッファ4120に格納する。また、受信バッファ4180から、通信相手のLSIから受信したパケット(受信パケット)を取り出すなどの処理を行う。
本発明の伝送装置は、データを伝送路に送信する送信回路と、前記伝送路を介して前記データを受信する受信回路を有する伝送装置を前提とする。
本発明の伝送装置の前記受信回路は、受信側終端部、受信側終端部調整部、受信回路側受信部と、エラー検出部、受信回路側送信部及び制御部を有する。
以下に述べる第1〜第3の実施形態は、いずれも、本発明の伝送装置を、LSI間でデータ転送を行う伝送装置(LSI間伝送装置)に適用したものである。本実施形態のLSI間伝送装置は、LSI間のデータ転送期間中に伝送エラーが発生した場合、終端抵抗を調整(更新)する期間に移行し、この終端抵抗の調整期間中に、LSI間の伝送路の終端に設置された終端抵抗の抵抗値を適正値(LSIに外付けされた外部基準抵抗の抵抗値に等しいか、または外部基準抵抗の抵抗値に準ずる値)に補正する。また、終端抵抗調整期間中は、受信側LSIは受信データのエラーチェックを実施しない。第1〜第3の実施形態のLSI間伝送装置は、いずれも、パケットを用いてデータ転送を行う伝送装置に本発明を適用したものであるが、本発明は、パケットによりデータ転送を行う伝送装置に限定されるものではない。
{第1の実施形態のシステム構成}
図1は、本発明の第1の実施形態であるLSI間伝送装置の全体構成図である。図1に示すLSI間伝送装置1は、LSI10−1、LSI20−1、伝送路4300(第1の伝送路)、伝送路4400(第2の伝送路)、外部基準抵抗Ra(第1の外部基準抵抗)及び外部基準抵抗Rb(第2の外部基準抵抗)を備えている。LSI間伝送装置1において、LSI10−1はLSI間伝送装置4000のLSI4100に相当し、LSI20−1はLSI間伝送装置4000のLSI4200に相当する。LSI10−1とLSI20−1は、伝送路4300、4400を介して、互いにデータの送受信が可能である。LSI間伝送装置1は、本発明の具体的な実装の一例である。
ここで、第1の実施形態の伝送装置1の全体動作の概要を、LSI10−1からLSI20−1へのデータ転送の例を取り上げて説明する。
図2に示す受信パケット処理部170−1(270−1)は、データ処理4部170a−1(270a−1)、CRCチェッカー170b−1(270b−1)、エラーカウンタ170c−1(270c−1)及びエラー規定値チェック部170d−1(270d−1)を備えている。
図3は、第1の実施形態において終端抵抗調整期間を設定するために使用されるパケットのデータ構造を示す図である。
(1)終端抵抗調整リクエスト発行依頼パケット:受信パケットのエラーレートが規定値を超えたときに、受信側LSIが送信側LSIに対して「終端抵抗調整リクエスト」の発行を依頼するパケット
(2)終端抵抗調整リクエスト:送信側LSIが、受信側LSIの終端抵抗の抵抗値を外部基準抵抗の抵抗値に等しくなるように更新する期間(終端抵抗調整期間)に移行することを、受信側LSIに通知するパケット
(3)運用復帰リクエスト:送信側LSIが、終端抵抗調整期間の終了を対向LSIに通知するパケット
(4)終端抵抗値更新完了パケット:受信側LSIが、送信側LSIから運用復帰リクエストを受信したことを通知するパケット
(5)調整中パケット:終端抵抗調整期間のとくに終端抵抗調整リクエストと運用復帰リクエストとの間に送信側から受信側に送る無効パケット
図4は、第1の実施形態における終端抵抗の更新方法を示す図である。
第1の実施形態においては、LSI間のデータ転送中に終端抵抗調整期間を設け、この終端抵抗調整期間中に受信側LSIの終端抵抗の抵抗値を、伝送中のデータを破壊することなく適正な値に更新する。
図5は、第1の実施形態の動作を示すフローチャートである。図5は、LSI10−1からLSI20−1にデータを送信するチップ間伝送路4300でエラーが生じ、LSI20−1(受信側LSI)の終端抵抗の抵抗値の更新が必要になる場合の例を説明する図である。図5において、左側がLSI10−1の動作を、右側がLSI20−1の動作を示している。また、図5の下側の破線で囲まれた部分は、両LSIの終端抵抗調整期間Pt1の処理を示している。尚、図5では、便宜上、LSI10−1によるLSI20−1からの受信パケットのCRCエラーチェックは省略している。実際には、LSI10−1も、LSI20−1と同様に、受信パケットのCRCエラーチェックを行う。
両LSIは、続いて、通常のデータ転送の運用を開始する(ステップST2、SR2)。
終端抵抗調整期間Pt1において、まず、LSI20−1は、LSI10−1に対して「終端抵抗調整リクエスト」の発行を依頼するパケット(終端抵抗調整リクエスト発行依頼パケット)を送信し(ステップSR7)、LSI10−1から送信されてくるデータの受信を待つ(ステップSR8)。LSI10−1は、LSI20−1が送信した終端抵抗調整リクエスト発行依頼パケットを受信すると、リクエスト解読を行い、LSI20−1が終端抵抗調整リクエスト発行依頼パケットを送信してきたことを認識し、LSI20−1に対して終端抵抗調整リクエストを送信し、その後、所定回数の調整中パケットを送信する(ステップST6)。
第2の実施形態も、第1の実施形態と同様に、データ転送中に終端抵抗調整期間を設け、この終端抵抗調整期間中に受信側LSIの終端抵抗の抵抗値を、その時点の最適値に更新する。第2の実施形態は、終端抵抗調整期間中に、第1の実施形態とは異なる方法を用いて、受信側LSIの終端抵抗を更新する。より詳しく説明すると、送信側LSIは、終端抵抗調整期間中は、受信側LSIに対してNOPパケットを規定回数送信し続ける。一方、受信側LSIは、タイマを用いて終端抵抗調整期間を計時する。そして、終端抵抗調整期間内に、自LSIの終端抵抗を更新する。タイマが終端抵抗調整期間を計時する値(以下、タイマ値)は、例えば、LSI内部に設けられたタイマ値設定用のレジスタを介して設定・変更される。
図6は、本発明の第2の実施形態であるLSI間伝送装置2の全体構成図である。図6において、図1に示すLSI間伝送装置1と同様の構成要素には同じ符号を付与している。
LSI間伝送装置2において、LSI10−2はLSI間伝送装置4000のLSI4100に相当し、LSI20−2はLSI間伝送装置4000のLSI4200に相当する。LSI10−2とLSI20−2は、伝送路4300、4400を介して、互いにデータの送受信が可能である。LSI間伝送装置2は、本発明の具体的な実装の一例である。
送信パケット処理部130−2は、データ処理1部130a−2とCRC挿入部130b−2を備える。送信パケット処理部130−1は、第1の実施形態の送信パケット処理部130−1とは異なり、調整中パケット、運用復帰リクエストを生成しない。送信パケット処理部130−2は、終端抵抗調整期間中、規定数のNOPパケットを生成し、その生成したNOPパケットを送信部4150に送る。送信部4150は、送信パケット処理部130−2から送られてくるNOPパケットを、伝送路4300を介してLSI20−2に送信する。
上述したように、第2の実施形態(LSI間伝送装置2)が第1の実施形態(LSI間伝送装置1)と異なるのは、終端抵抗値調整期間中の動作のみである。したがって、以下では、第2の実施形態における終端抵抗値調整期間中の動作を中心にして説明する。
LSI間伝送装置2は、LSI間伝送装置1と同様に、図5のフローチャートのステップSR5において、LSI20−2が受信データのエラーレートが規定値を超えたと判断すると(ステップSR5、Yes)、図7のステップSR7の処理に移行し、終端抵抗調整期間の処理を開始する。
LSI20−2は、LSI10−1から終端抵抗調整リクエストを(正常に)受信すると(ステップSR9、No)、ステップSR21の処理に進む。
この調整用タイマは、LSI20−2の終端抵抗の抵抗値を更新し、通常運用に戻るまでの期間を計時するためのタイマである。調整用タイマは、タイマ制御部163t−2によって実行される。LSI20−2は、ステップSR21において、調整用タイマをスタートさせると、その後、調整用タイマが終了したか判断する(ステップSR22)。LSI20−2は、ステップSR22において調整用タイマが終了したと判断するまで、ステップSR22の処理を繰り返す。そして、ステップSR22において、調整用タイマが終了したと判断すると(ステップSR22、Yes)、通常運用に復帰する(ステップSR23)。なお、調整用タイマが起動してから終了するまでの間、LSI20−2は、第一の実施形態と同様にCRCチェックを実施しない。
LSI間のデータ伝送においては、受信側LSIは、受信データがエラーとなった場合、送信側LSIに対して再送要求リクエストを送信する。送信側LSIは、受信側LSIから再送要求を受信すると、受信側LSIにエラーとなったデータを再送する。受信側LSIは、再送データを待つ間、送信側LSIから受信する後続のデータを破棄する。第3の実施形態は、自LSIの終端抵抗の抵抗値の更新を、上記後続データを破棄している間に実行する。つまり、第3の実施形態においては、受信側LSIの終端抵抗の抵抗値の更新を、送信側LSIにエラーデータの再送要求を送信してから、そのエラーデータを受信するまでの期間(再送データ受信準備期間)に行う。また、第3の実施形態では、送信側LSIの終端抵抗の更新を、受信側LSIから再送要求を受け取ってから受信側LSIにエラーとなったデータを再送するまでの期間(再送データ送信準備期間)に行う。このように、第3の実施形態では、受信側LSIでデータ受信エラーが発生した場合、受信側LSIの終端抵抗の抵抗値の更新のみでなく、送信側LSIの終端抵抗の抵抗値の更新も行う。
図8は、本発明の第3の実施形態であるLSI間伝送装置3の全体構成図である。図8において、図1に示すLSI間伝送装置1が備える構成要素と同じ構成要素には同一の符号を付与している。
LSI間伝送装置3において、LSI10−3はLSI間伝送装置4000のLSI4100に相当し、LSI20−3はLSI間伝送装置4000のLSI4200に相当する。LSI10−3とLSI20−3は、伝送路4300、4400を介して、互いにデータの送受信が可能である。LSI間伝送装置3は、本発明の具体的な実装の一例である。
図9は、第3の実施形態における終端抵抗の更新方法を示す図である。
図9は、LSI10−3が送信側LSI、LSI20−3が受信側LSIとなっている場合の例を示している。図9中央の水平な破線601は、LSI10−3とLSI20−3の境界を示すものである。図9は、LSI10−3とLSI20−3との間の通信が、この境界をまたいで行われる様子をイメージしている。
LSI10−3とLSI20−3は、通常運用期間中は、互いに、パケットの送受信が可能である(図9(b)、(c)参照)。
図9(c)に示すように、LSI20−3は、時刻t31で、LSI10−3から受信したデータのCRCエラーを検出すると、LSI10−3に対して再送要求を行う。LSI20−3は、再送要求後、再送データ送信準備期間(図9(c)の期間(b))に移行する。LSI10−3は、LSI20−3が送信した再送要求を時刻t32で受信する(図9(b)参照)。LSI10−3は、LSI20−3から再送要求を受信すると、再送データ送信準備期間(図9(b)の期間(a))に移行する。LSI10−3は、再送データ送信準備期間において、再送要求のあったデータまで送信データの履歴を戻す等のデータの再送準備を行い、その再送準備が終了すると、時刻t33で、LSI20−3に対して再送データを送信する(図9(b)参照)。そして、通常運用期間に戻る。一方、LSI20−3は、再送データ受信準備期間中において、CRCエラー検出後にLSI10−3から受信したデータを破棄する処理を行う。そして、LSI10−3が送信した再送データを時刻t34で受信し、その再送データが正常であることを確認すると、通常運用期間に戻る(図9(c)参照)。
図10は、第3の実施形態における終端抵抗の更新処理の手順を示すフローチャートである。
送信側LSIは、再送データの送信準備期間中に自LSIの終端抵抗を更新する。受信側LSIは、再送データの受信準備期間中に自LSIの終端抵抗を更新する。
尚、第3の実施形態において、前記第1の実施形態と同様に、受信データのエラーレートが規定値を超えたときを契機として、終端抵抗の抵抗値を更新するようにしてもよい。
(1)終端抵抗の抵抗値を更新(補正)中に、LSI間を転送中のデータを破壊することがない。
(2)終端抵抗の抵抗値の更新処理は、LSI間のデータ転送を、ごく短時間中断するだけなので、コンピュータシステムの性能に対する影響はほとんどない。また、コンピュータシステムが正常なデータ転送をおこなっていないときに、終端抵抗の抵抗値を更新するので、コンピュータシステムの性能に悪影響を与えることはない。
(3)本実施形態は回路構成がシンプルであるため、本実施形態の実装には複雑な回路を必要としない。このため、本実施形態は、既存のコンピュータシステムへの実装が容易である。
(4)本実施形態を利用することで、本実施形態のように、伝送路に無効データを転送中に終端抵抗の抵抗値を変化させた場合と、伝送路に通常データを転送中に終端抵抗の抵抗値を変化させた場合での、受信データのエラー発生状況(例えばエラーレート)を比較することにより、終端抵抗が伝送路のデータ転送にどの程度の影響を与えているか観測することができる。
1.データ転送中に、受信回路(受信側LSI)で受信する通常データに影響を及ぼすことなく、つまり、受信回路(受信側LSI)が受信する通常データにエラーを発生させることなく、終端抵抗の抵抗値を更新する(第1〜第3の実施形態)。
3.受信回路(受信側LSI)は、終端抵抗の抵抗値を更新する期間(終端部調整期間)の計時にタイマを使用する(第2の実施形態)。
(付記1)
データを伝送路に送信する送信回路と、前記伝送路を介して前記データを受信する受信回路を有する伝送装置において、
前記送信回路は、
前記受信回路に送信するデータのエラー検出用のエラー検出符号を生成するエラー検出符号生成部と、
前記データと前記エラー検出符号を含む送信データを前記伝送路に送信する送信回路側送信部と、
前記受信回路からデータを受信する送信回路側受信部を有し、
前記受信回路は、
前記伝送路の前記受信回路側における終端を行う受信側終端部と、
前記受信側終端部の抵抗値を適正値に更新する受信側終端部調整部と、
前記送信回路から送信された前記送信データを、前記伝送路を介して受信する受信回路側受信部と、
前記受信回路側受信部が受信したデータのエラーを検出するエラー検出部と、
前記エラー検出部によりエラーが検出されたデータの再送を要求するエラー発生データ再送要求を前記送信回路に送信する受信回路側送信部と、
前記エラー検出部により受信データが検出されたことを契機として終端部調整期間に移行し、前記終端部調整期間内に前記受信側終端部調整部を制御して、前記終端部調整期間内に前記受信側終端部の抵抗値を適正値に更新させる受信回路側制御部と、
を有することを特徴とする伝送装置。
(付記2)
前記受信回路において、
前記受信回路側送信部は、前記エラー検出部が受信データのエラーを検出した場合に前記送信回路に対して受信側終端部調整リクエストの発行を依頼する受信側終端部調整リクエスト発行依頼リクエストを生成・送信し、前記受信側終端部の抵抗値の更新が終了した後に、終端抵部更新完了パケットを前記送信回路に送信し、
前記エラー検出部は、前記送信回路が前記受信側終端部調整リクエスト発行依頼リクエストに応答して送信した終端抵抗調整リクエストを受信したとき、当該終端抵抗調整リクエストのエラーチェックを行い、前記終端部調整期間内に前記受信回路側受信部が前記送信回路から受信する調整中パケットのエラーは無効とみなし、
前記受信回路側制御部は、前記終端抵抗調整リクエストにエラーが発生していれば前記終端抵抗調整リクエストリクエストの再送を、前記受信回路側送信部により前記送信回路に依頼し、前記終端抵抗調整リクエストにエラーが発生していなければ前記終端抵抗値調整期間に移行し、
前記送信回路は、さらに、
前記送信回路側受信部が前記受信回路側送信部から前記受信側終端部調整リクエスト発行依頼リクエストを受信した場合に前記送信回路側送信部により受信側終端部調整リクエストを前記伝送路に送信し、その後、前記送信回路側受信部が前記受信回路から受信側終端部更新完了通知を受信するまでの間、前記伝送路に無効データを送信するように制御する送信回路側制御部を有することを特徴とする付記1記載の伝送装置。
(付記3)
前記受信回路は、さらに、
前記エラー検出部により前記受信回路側受信部が受信したデータのエラーが検出されてから、前記終端部調整期間の時間を計時する計時部を有し、
前記受信回路は、前記計時部が計時を開始してから終了するまでの間に、前記受信側終端部調整部により受信側終端部の抵抗値を更新し、
前記送信回路は、前記受信回路が前記受信側終端部調整リクエストを受信したことを確認した後、前記送信回路側送信部により前記伝送路に規定回数の無効データを送信することを特徴とする付記1記載の伝送装置。
(付記4)
前記送信回路は、少なくとも前記受信回路の計時部が計時を終了するまでの期間まで、前記送信回路側送信部により前記伝送路に無効データを送信し続けることを特徴とする付記3記載の伝送装置。
(付記5)
前記送信回路は、さらに、
前記伝送路の前記送信回路側における終端を行う送信側終端部と、
前記送信側終端部の抵抗値の更新を行う送信側終端部調整部を有し、
前記送信側終端部調整部は、前記送信回路側受信部が前記受信回路から前記データ再送要求を受信してから前記送信回路側送信部が前記再送を要求されたデータを前記受信回路に再送するまでの期間内に前記送信側終端部の抵抗値を更新し、
前記受信回路の受信側終端部調整部は、前記受信回路側送信部が前記データ再送要求を前記送信回路に送信してから前記受信回路側受信部が前記再送要求を行ったデータを前記送信回路から受信するまでの期間内に前記受信側終端部の抵抗値を更新する、
ことを特徴とする付記1記載の伝送装置。
(付記6)
送信回路が伝送路に送信するデータを、前記伝送路を介して受信する受信回路において、
前記伝送路の前記受信回路側における終端を行う受信側終端部と、
前記受信側終端部の抵抗値を適正値に更新する受信側終端部調整部と、
前記送信回路から送信された前記送信データを、前記伝送路を介して受信する受信回路側受信部と、
前記受信回路側受信部が受信したデータのエラーを検出するエラー検出部と、
前記エラー検出部によりエラーが検出されたデータの再送を要求するエラー発生データ再送要求を前記送信回路に送信する受信回路側送信部と、
前記エラー検出部により受信データのエラーが検出されたことを契機として終端部調整期間に移行し、前記終端部調整期間内に前記受信側終端部調整部を制御して、前記終端部調整期間内に前記受信側終端部の抵抗値を適正値に更新させる受信回路側制御部と、
を有することを特徴とする受信回路。
(付記7)
前記受信回路側送信部は、前記エラー検出部が受信データのエラーを検出した場合に前記送信回路に対して受信側終端部調整リクエストの発行を依頼する受信側終端部調整リクエスト発行依頼リクエストを生成・送信し、前記受信側終端部の抵抗値の更新が終了した後に、終端抵部更新完了パケットを前記送信回路に送信し、
前記エラー検出部は、前記送信回路が前記受信側終端部調整リクエスト発行依頼リクエストに応答して送信した終端抵抗調整リクエストを受信したとき、当該終端抵抗調整リクエストのエラーチェックを行い、前記終端部調整期間内に前記受信回路側受信部が前記送信回路から受信する調整中パケットのエラーは無効とみなし、
前記受信回路側制御部は、前記終端抵抗調整リクエストにエラーが発生していれば前記終端抵抗調整リクエストリクエストの再送を、前記受信回路側送信部により前記送信回路に依頼し、前記終端抵抗調整リクエストにエラーが発生していなければ前記終端抵抗値調整期間に移行する、
ことを特徴とする付記6記載の受信回路。
(付記8)
前記受信回路は、さらに、
前記エラー検出部により前記受信回路側受信部が受信したデータのエラーが検出されてから、前記終端部調整期間の時間を計時する計時部を有し、
前記受信回路は、前記計時部が計時を開始してから終了するまでの間に、受信側終端部調整部により受信側終端部の抵抗値を更新することを特徴とする付記6記載の受信回路。
(付記9)
前記受信回路の受信側終端部調整部は、前記受信回路側送信部が前記エラー発生データ再送要求を前記送信回路に送信してから前記受信回路側受信部が前記エラー発生データの再送データを受信するまでの期間内に、前記受信側終端部の抵抗値を更新することを特徴とする付記6記載の受信回路。
(付記10)
データを伝送路に送信する送信回路と、前記伝送路を介して前記データを受信する受信回路を有する伝送装置の制御方法において、
前記送信回路は、
前記受信回路に送信するデータのエラー検出用のエラー検出符号を生成するエラー検出符号生成ステップと、
前記データと前記エラー検出符号を含む送信データを前記伝送路に送信する送信回路側送信ステップと、
前記受信回路からデータを受信する送信回路側受信ステップを有し、
前記受信回路は、
前記伝送路の前記受信回路側における終端を行う受信側終端ステップと、
前記受信側終端部の抵抗値を適正値に更新する受信側終端部調整ステップと、
前記送信回路から送信された前記送信データを、前記伝送路を介して受信する受信回路側受信ステップと、
前記受信回路側受信部が受信したデータのエラーを検出するエラー検出部と、
前記エラー検出部によりエラーが検出されたデータの再送を要求するエラー発生データ再送要求を前記送信回路に送信する受信回路側送信ステップと、
前記エラー検出部により受信データが検出されたことを契機として終端部調整期間に移行し、前記終端部調整期間内に前記受信側終端部調整部を制御して、前記終端部調整期間内に前記受信側終端部の抵抗値を適正値に更新させる制御ステップとを有することを特徴とする伝送装置の制御方法。
10−1〜10−3、20−1〜20−3 LSI
130−1〜130−3 送信パケット処理部
130a−1〜130a−3 データ処理1部
130b−1〜130b−3 CRC挿入部
150−3 送信部
150t−3 送信側アップデート制御T部
160−1〜160−3 受信部
163−1〜163−3 終端抵抗調整回路
163a−1〜163a−3 抵抗調整回路
163r−1〜163r−3 受信側アップデート制御R部
163t−2 タイマ制御部
170−1〜170−3 受信パケット処理部
170a−1〜170a−3 データ処理4部
170b−1〜170b−3 CRCチェッカー
170c エラーカウンタ
170d エラー規定値チェック部
170e−3 タイマ
180 レジスタ
191−1〜191−3、192−3 信号線
200 パケット
210 ヘッダ
Claims (10)
- データを伝送路に送信する送信回路と、前記伝送路を介して前記データを受信する受信回路を有する伝送装置において、
前記送信回路は、
前記受信回路に送信するデータのエラー検出用のエラー検出符号を生成するエラー検出符号生成部と、
前記データと前記エラー検出符号を含む送信データを前記伝送路に送信する送信回路側送信部と、
前記受信回路からデータを受信する送信回路側受信部を有し、
前記受信回路は、
前記伝送路の前記受信回路側における終端を行う受信側終端部と、
前記受信側終端部の抵抗値を適正値に更新する受信側終端部調整部と、
前記送信回路から送信された前記送信データを、前記伝送路を介して受信する受信回路側受信部と、
前記受信回路側受信部が受信したデータのエラーを検出するエラー検出部と、
前記エラー検出部によりエラーが検出されたデータの再送を要求するデータ再送要求を前記送信回路に送信する受信回路側送信部と、
前記エラー検出部によりエラーが検出されたことを契機として終端部調整期間に移行し、前記終端部調整期間内に前記受信側終端部調整部を制御して、前記終端部調整期間内に前記受信側終端部の抵抗値を適正値に更新させる受信回路側制御部と、
を有し、
前記終端部調整期間中において、前記送信回路は無効データを前記伝送路に送信し、前記受信回路は前記伝送路を介して前記送信回路から受信する前記無効データを破棄する
ことを特徴とする伝送装置。 - 前記受信回路において、
前記受信回路側送信部は、前記エラー検出部が受信データのエラーを検出した場合に前記送信回路に対して受信側終端部調整リクエストの発行を依頼する受信側終端部調整リクエスト発行依頼リクエストを生成・送信し、前記受信側終端部の抵抗値の更新が終了した後に、終端抵部更新完了パケットを前記送信回路に送信し、
前記エラー検出部は、前記送信回路が前記受信側終端部調整リクエスト発行依頼リクエストに応答して送信した終端抵抗調整リクエストを受信したとき、当該終端抵抗調整リクエストのエラーチェックを行い、前記終端部調整期間内に前記受信回路側受信部が前記送信回路から受信する調整中パケットのエラーは無効とみなし、
前記受信回路側制御部は、前記終端抵抗調整リクエストにエラーが発生していれば前記終端抵抗調整リクエストの再送を、前記受信回路側送信部により前記送信回路に依頼し、前記終端抵抗調整リクエストにエラーが発生していなければ前記終端抵抗値調整期間に移行し、
前記送信回路は、さらに、
前記送信回路側受信部が前記受信回路側送信部から前記受信側終端部調整リクエスト発行依頼リクエストを受信した場合に前記送信回路側送信部により受信側終端部調整リクエストを前記伝送路に送信し、その後、前記送信回路側受信部が前記受信回路から受信側終端部更新完了通知を受信するまでの間、前記伝送路に前記無効データを送信するように制御する送信回路側制御部を有することを特徴とする請求項1記載の伝送装置。 - 前記受信回路は、さらに、
前記エラー検出部により前記受信回路側受信部が受信したデータのエラーが検出されてから、前記終端部調整期間の時間を計時する計時部を有し、
前記受信回路は、前記計時部が計時を開始してから終了するまでの間に、前記受信側終端部調整部により受信側終端部の抵抗値を更新し、
前記送信回路側送信部により前記伝送路に規定回数の終端抵抗調整中パケットを送信することを特徴とする請求項1記載の伝送装置。 - 前記送信回路は、少なくとも前記受信回路の計時部が計時を終了するまでの期間まで、前記送信回路側送信部により前記伝送路に終端抵抗調整中パケットを送信し続けることを特徴とする請求項3記載の伝送装置。
- 前記送信回路は、さらに、
前記伝送路の前記送信回路側における終端を行う送信側終端部と、
前記送信側終端部の抵抗値の更新を行う送信側終端部調整部を有し、
前記送信側終端部調整部は、前記送信回路側受信部が前記受信回路から前記データ再送要求を受信してから前記送信回路側送信部が前記再送を要求されたデータを前記受信回路に再送するまでの期間内に前記送信側終端部の抵抗値を更新し、
前記受信回路の受信側終端部調整部は、前記受信回路側送信部が前記データ再送要求を前記送信回路に送信してから前記受信回路側受信部が前記再送要求を行ったデータを前記送信回路から受信するまでの期間内に前記受信側終端部の抵抗値を更新する、
ことを特徴とする請求項1記載の伝送装置。 - 送信回路が伝送路に送信するデータを、前記伝送路を介して受信する受信回路において、
前記伝送路の前記受信回路側における終端を行う受信側終端部と、
前記受信側終端部の抵抗値を適正値に更新する受信側終端部調整部と、
前記送信回路から送信された前記送信データを、前記伝送路を介して受信する受信回路側受信部と、
前記受信回路側受信部が受信したデータのエラーを検出するエラー検出部と、
前記エラー検出部によりエラーが検出されたデータの再送を要求するエラー発生データ再送要求を前記送信回路に送信する受信回路側送信部と、
前記エラー検出部により受信データのエラーが検出されたことを契機として終端部調整期間に移行し、前記終端部調整期間内に前記受信側終端部調整部を制御して、前記終端部調整期間内に前記受信側終端部の抵抗値を適正値に更新させる受信回路制御部と、
を有し、
前記終端部調整期間中において、前記送信回路は無効データを前記伝送路に送信し、前記受信回路は前記伝送路を介して前記送信回路から受信する前記無効データを破棄する
ことを特徴とする受信回路。 - 前記受信回路において、
前記受信回路側送信部は、前記エラー検出部が受信データのエラーを検出した場合に前記送信回路に対して受信側終端部調整リクエストの発行を依頼する受信側終端部調整リクエスト発行依頼リクエストを生成・送信し、前記受信側終端部の抵抗値の更新が終了した後に、終端抵部更新完了パケットを前記送信回路に送信し、
前記エラー検出部は、前記送信回路が前記受信側終端部調整リクエスト発行依頼リクエストに応答して送信した終端抵抗調整リクエストを受信したとき、当該終端抵抗調整リクエストのエラーチェックを行い、前記終端部調整期間内に前記受信回路側受信部が前記送信回路から受信する調整中パケットのエラーは無効とみなし、
前記受信回路側制御部は、前記終端抵抗調整リクエストにエラーが発生していれば前記終端抵抗調整リクエストの再送を、前記受信回路側送信部により前記送信回路に依頼し、前記終端抵抗調整リクエストにエラーが発生していなければ前記終端抵抗値調整期間に移行する、
ことを特徴とする請求項6記載の受信回路。 - 前記受信回路は、さらに、
前記エラー検出部により前記受信回路側受信部が受信したデータのエラーが検出されてから、前記終端部調整期間の時間を計時する計時部を有し、
前記受信回路は、前記計時部が計時を開始してから終了するまでの間に、受信側終端部調整部により受信側終端部の抵抗値を更新することを特徴とする請求項6記載の受信回路。 - 前記受信回路の受信側終端部調整部は、前記受信回路側送信部が前記エラー発生データ再送要求を前記送信回路に送信してから前記受信回路側受信部が前記エラー発生データの再送データを受信するまでの期間内に、前記受信側終端部の抵抗値を更新することを特徴とする請求項6記載の受信回路。
- データを伝送路に送信する送信回路と、前記伝送路を介して前記データを受信する受信回路を有する伝送装置の制御方法において、
前記送信回路は、
前記受信回路に送信するデータのエラー検出用のエラー検出符号を生成するエラー検出符号生成ステップと、
前記データと前記エラー検出符号を含む送信データを前記伝送路に送信する送信回路側送信ステップと、
前記受信回路からデータを受信する送信回路側受信ステップを有し、
前記受信回路は、
前記伝送路の前記受信回路側における終端を行う受信側終端ステップと、
前記受信側終端部の抵抗値を適正値に更新する受信側終端部調整ステップと、
前記送信回路から送信された前記送信データを、前記伝送路を介して受信する受信回路側受信ステップと、
前記受信回路側受信部が受信したデータのエラーを検出するエラー検出ステップと、
前記エラー検出ステップによりエラーが検出されたデータの再送を要求するエラー発生データ再送要求を前記送信回路に送信する受信回路側送信ステップと、
前記エラー検出ステップによりエラーが検出されたことを契機として終端部調整期間に移行し、前記終端部調整期間内に前記受信側終端部調整部を制御して、前記終端部調整期間内に前記受信側終端部の抵抗値を適正値に更新させる制御ステップと
を有し、
前記終端部調整期間中において、前記送信回路は無効データを前記伝送路に送信し、前記受信回路は前記伝送路を介して前記送信回路から受信する前記無効データを破棄する
ことを特徴とする伝送装置の制御方法。
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