JP5406612B2 - データセンターユニット及びデータセンター - Google Patents
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Description
しかし、最近の動向として、処理する情報量の増大に伴い、サーバーの増設要求に柔軟に対応でき、大型の初期投資を必要とせず投資リスクが分散できるデータセンターが求められている。また、高密度に収納されたサーバーの冷却も課題となっている。
特許文献1によれば、図12に示すように、データセンターを構成する部屋80の内部には、複数のラック82が近接して設けられている。ラック82の内部にはサーバー(図示せず)が設けられている。ラック82の上部には、部屋80の天井から吊り下げられた冷却機84が設けられ、冷却機84とラック82が1対1で対応している。
これにより、サーバーの発熱量に起因して温度の高くなったラック82の外側の温度を、図示しない温度センサで検出し、対応する冷却機84により集中して冷却でき、複数のラック82の内部を個々に適切な温度に調整できる。
収納体格納部には、収納体が格納される場所を避けて端末保管部が設けられ、端末保管部には、共用室から延長された電力配線、冷却熱源用配管、及び電気通信用配線の端末部が保管されている。
この結果、共用室と収納体の間の電力配線、冷却熱源用配管、及び電気通信用配線の連結が迅速に行え、短工期でサーバーが稼動可能となる。
また、重量の重い共用室を収納体格納手段の最下段に設けることで、収納体格納手段の構造的なバランスが良くなり、安定する。
これにより、1つのクレーンで、対面配置された2つのデータセンターユニットに、収納体を格納できる。
これにより、地震によるサーバーの損傷を抑制できる。
図1、図2に示すように、第1の実施の形態に係るデータセンターユニット10は、コンテナ12を立体的に格納するラック14を有している。
ラック14は、鋼材の柱76、及び鋼材の梁78で架構が構成され、コンテナ12を格納するためのコンテナ格納部16が格子状に区画されている。コンテナ格納部16は、コンテナ12の収納口28側を同じ方向に向け、横方向に複数が区画されると共に多段に設けられている。これにより、コンテナ格納部16にコンテナ12を立体的に格納できる。
クレーン20は、荷台60にコンテナ12を搭載した状態でコンテナ格納部16の格納口28に沿って、レール62上をX方向に移動可能とされている。
なお、コンテナ12の交換時には、上述した格納手順と反対の手順で、格納されているコンテナ12をコンテナ格納部16から外部へ搬出できる。
なお、保守用通路24及び保守用エレベータ26への出入りを制限することで、容易にデータセンターユニット10のセキュリテーの確保ができる。
図5に示すように、第2の実施の形態に係るデータセンター30は、第1の実施の形態で説明したデータセンターユニット10を2つ併設している。即ち、データセンターユニット10の格納口28側に、データセンターユニット10と保守用通路24の位置を異ならせたデータセンターユニット11の格納口28側を向け、それぞれのコンテナ格納部16を、クレーン20を間に置いて対面配置させている。これにより、クレーン20を共用できる。
この結果、1つのクレーン20で、対面する2つのデータセンターユニット10、11のコンテナ格納部16に、コンテナ12を格納できる。
図6に示すように、第3の実施の形態に係るデータセンター32は、第2の実施の形態で説明したデータセンター30において、一方のデータセンターユニット10の側面に、コンテナ12を入出庫する自動入出庫室34を設けている。
図7に示すように、第4の実施の形態に係るデータセンター40は、第3の実施の形態で説明したデータセンター32の一方の側面に、新たにデータセンター33を増設している。
これにより、通路側面同士が対面し、保守用通路24及び保守用エレベータ26を共用できる。また、保守管理室36も共用できる。
即ち、クレーン用台車58をX方向に移動させるレール72を、ラック14の側面に沿って敷設する。レール72の長さは、データセンター32と33に設けられたレール62と、レール72の両端部がそれぞれ交差する位置までとする。そして、レール72にクレーン用台車58を載せ、クレーン用台車58にクレーン20を載せてX方向に移動させる。これにより、クレーン20をデータセンター32と33の間を自由に移動させることができる。
この結果、迅速な増設対応が容易で、データセンター32を2つ併設するのに比べて、初期投資を低減でき、建設コストの低減が図れる。
図8に示すように、第5の実施の形態に係るデータセンター42は、第3の実施の形態で説明したデータセンター32の、ラック14を挟んで自動入出庫室34、及び保守管理室36と反対側の側面の外側に、第2の実施形態で説明したデータセンター30を増設している。
これにより、迅速な増設対応が容易で、建設コストの低減が図れる。
図9に示すように、第6の実施の形態に係るデータセンター44は、第3の実施の形態で説明した基本となるデータセンター32の、一方の保守用通路24が設けられた側面の外側に、データセンター33が併設されている(第4の実施の形態)。
また、コンテナ12を、より高い密度で格納でき、サーバーの設置密度を高くできる。
図10に示すように、第7の実施の形態に係るデータセンター46は、第6の実施の形態で説明したデータセンター44の、直交する方向に増設された2つのデータセンター30、33の、それぞれの側面と接する角部に、データセンター30を併設している。
更に、第4の実施の形態で説明したように、ラック14の、自動入出庫室34及び保守管理室36が設けられてない側面に、クレーン20を移動させるクレーン用台車58を設けることで、クレーン20を共用することもできる。
また、コンテナ12を、より高い密度で格納でき、サーバーの設置密度を高くできる。
図11に示すように、第8の実施の形態に係るデータセンター48は、第2の実施の形態で説明したデータセンター30におけるラック14を支持する床64を、地盤66と上下、左右方向に切り離し、床64の下にはピット70を設けている。そして、ピット70に設けた防振ゴム68で床64を支持している。
なお、本構成は、上述した第1の実施の形態〜第7の実施の形態のいずれに使用してもよい。
12 コンタナ(収容体)
14 ラック(収容体格納手段)
16 コンテナ格納部(収容体格納部)
18 共用室
20 クレーン
22 端末保管ボックス(端末保管部)
24 保守用通路
26 保守用エレベータ
28 格納口
30 データセンター
34 自動入出庫室
36 保守管理室
50 電力配線
52 冷却水配管
54 電気通信用配線
64 床(免震床)
68 防振ゴム(免震装置)
Claims (5)
- サーバー、及び前記サーバー用の冷却手段を内部に収納した収納体を格納する収納体格納部が立体的に配置された収納体格納手段と、
前記収納体格納手段に設けられ、前記収納体に供給する電源、冷却用熱源、及び外部と接続された電気通信回線の接続端末を備えた共用室と、
前記収納体格納部に設けられ、前記共用室から延長された電力配線、冷却熱源用配管、及び電気通信用配線の端末部が保管された端末保管部と、
前記収納体格納部の格納口の前方に移動可能に設けられ、前記収納体を前記収納体格納部に格納するクレーンと、
前記格納口の反対側に、前記収納体格納手段の全幅に渡って設けられた前記収納体の保守のための保守用通路と、
前記保守用通路に設けられ、上下の前記保守用通路を結ぶ保守用エレベータと、
を有するデータセンターユニット。 - 前記共用室が、前記収納体格納手段の最下段に設けられている請求項1に記載のデータセンターユニット。
- 請求項1又は2に記載のデータセンターユニットの前記格納口側に、前記クレーンを間に置いて、請求項1又は2に記載のデータセンターユニットを対面配置させたデータセンター。
- 請求項3に記載のデータセンターの、一方の前記データセンターユニットの側面に、前記収納体を入出庫する自動入出庫室を設け、
他方の前記データセンターユニットの側面に、前記自動入出庫室と対面して前記収納体を保守管理する保守管理室を設け、
前記自動入出庫室と前記保守管理室側の間を、前記クレーンが移動可能とされているデータセンター。 - 請求項3又は4に記載の前記収納体格納手段を免震装置で支持したデータセンター。
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