JP7117082B2 - 建物、建物の電気供給方法、建物の冷却水供給方法、及び、建物の構築方法 - Google Patents

建物、建物の電気供給方法、建物の冷却水供給方法、及び、建物の構築方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7117082B2
JP7117082B2 JP2017110544A JP2017110544A JP7117082B2 JP 7117082 B2 JP7117082 B2 JP 7117082B2 JP 2017110544 A JP2017110544 A JP 2017110544A JP 2017110544 A JP2017110544 A JP 2017110544A JP 7117082 B2 JP7117082 B2 JP 7117082B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
room
floor
building
equipment room
equipment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017110544A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018206049A (ja
Inventor
英展 谷
和男 金子
健司 原田
日文 井口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Obayashi Corp
Original Assignee
Obayashi Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Obayashi Corp filed Critical Obayashi Corp
Priority to JP2017110544A priority Critical patent/JP7117082B2/ja
Publication of JP2018206049A publication Critical patent/JP2018206049A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7117082B2 publication Critical patent/JP7117082B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)

Description

本発明は、建物、建物の電気供給方法、建物の冷却水供給方法、及び、建物の構築方法に関する。
建物として、サーバや通信機器等のIT(Information Technology)機器が多数設置されたIT機器室を備えるデータセンターが知られている。例えば、特許文献1にはフロアを上下に分割して、IT機器を置くエリア(IT機器室)と、空調や電源などの設備関連機器を置くエリアを設けた構造(所謂ダブルデッキ構造)のデータセンターが記載されている。また、特許文献1には、IT機器室を複数階に積層して構成したものも記載されている。通常、このような積層型のデータセンターでは、最下階に電気室を設置し、当該電気室から各階(最下階よりも上層の階)のIT機器室に電気を供給している。
特開2011-69542号公報
上記のようなデータセンターでは、最下階から鉛直方向の上方の各階のIT機器室に展開するため、各階への複数の配線を同一シャフト(配線用シャフト)内に配置することになる。このためシャフトのスペースを大きく設ける必要があり無駄が多かった。また、最下階から各階に電気を供給するので、例えば、1つの階をまたぐ配線が必要になるなど、配線が長くなるおそれがあった。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであって、その主な目的は、省スペース化、及び、配線長さの短縮を図ることにある。
かかる目的を達成するために本発明の建物は、
上層階に設けられた上層IT機器室と、
前記上層階よりも下の下層階に設けられた下層IT機器室と、
前記上層階と前記下層階との間の中間層に設けられ、前記上層IT機器室と前記下層IT機器室とに電気を供給する電気室と、
を備え、
前記電気室は、特別高圧電圧を高圧電圧に降圧する降圧・分配装置を備え
前記中間層は、前記上層階と前記下層階とに隣接する、
ことを特徴とする。
また、上層階に設けられた空冷エリアの上層IT機器室と、
前記上層階よりも下の下層階に設けられた水冷エリアの下層IT機器室と、
前記上層階と前記下層階との間の中間層に設けられ、前記上層IT機器室と前記下層I
T機器室とに電気を供給する電気室と、
を備え
前記中間層は、前記上層階と前記下層階とに隣接する、
ることを特徴とする。
かかる建物であって、前記上層IT機器室と前記下層IT機器室は、水平方向の同じ位置に設けられており、前記上層IT機器室の前記水平方向の一端に隣接して設けられ、前記電気室から受電した電気を降圧して前記上層IT機器室に供給する上層受電室と、前記下層IT機器室の前記水平方向の前記一端に隣接して設けられ、前記電気室から受電した電気を降圧して前記下層IT機器室に供給する下層受電室と、を備え、前記上層受電室と前記下層受電室とは、前記電気室を介して連結されていることが望ましい。
このような建物によれば、さらに省スペース化、及び、配線長さの短縮を図ることができる。
かかる建物であって、前記上層IT機器室と、前記上層受電室と、前記下層IT機器室と、前記下層受電室と、前記電気室とを第1ユニットとして水平方向に連設されていることが望ましい。
このような建物によれば、簡易に段階建設を行うことが可能である。
かかる建物であって、前記第1ユニットと、前記第1ユニットの前記水平方向の他端に対して対称に当該第1ユニットを反転した反転ユニットとによって、前記第1ユニットよりも大きい第2ユニットが形成されていてもよい。
このような建物によれば、第1ユニットよりも大きいユニット(第2ユニット)を簡易に形成できる。
かかる建物であって、前記第2ユニットが前記水平方向に連設されていることが望ましい。
このような建物によれば、より簡易に段階建設を行うことが可能である。
かかる建物であって、前記下層IT機器室には上方から電気が供給されており、前記下層IT機器室に下方から冷却水を供給する冷却水供給設備を備えることが望ましい。
このような建物によれば、電気の配線と冷却水の配管が交錯しないので施工性を向上させることができる。また、漏水による事故を防ぐことができる。
また、上層階に設けられた上層IT機器室と、
前記上層階よりも下の下層階に設けられた下層IT機器室と、
前記上層階と前記下層階との間の中間層に設けられ、前記上層IT機器室と前記下層I
T機器室とに電気を供給する電気室と、
を備え、
前記電気室は、第1電気室及び第2電気室を有し、
前記第1電気室は、特別高圧電圧を高圧電圧に降圧する降圧・分配装置を備え、
前記第2電気室は、前記第1電気室に備えられた前記降圧・分配装置から受電した高圧
電圧を400V系電圧に降圧する降圧・分配装置を備え、
前記第2電気室から前記上層IT機器室及び前記下層IT機器室に、400V系電圧に
降圧された電気を供給し、
前記上層階には、前記第2電気室から受電した電気を200V系電圧に降圧して前記上
層IT機器室に供給する上層受電室が設けられ、
前記下層階には、前記第2電気室から受電した電気を200V系電圧に降圧して前記下
層IT機器室に供給する下層受電室が設けられ
前記中間層は、前記上層階と前記下層階とに隣接する、
ことを特徴とする。
また、上記の何れの建物において、前記電気室から前記上層IT機器室及び前記下層IT機器室に電気を供給することが望ましい。
このような建物の電気供給方法によれば、配線長さの短縮を図ることができる。
また、上記の何れの建物において、前記下層IT機器室の下方から前記下層IT機器室に冷却水を供給することが望ましい。
このような建物の冷却水供給方法によれば、施工性を向上させることができ、また、漏水による事故を防ぐことができる。
また、前記第1ユニットを前記水平方向に連設するようにしてもよい。
このような建物の構築方法によれば、簡易に段階建設を行うことが可能である。
また、前記第2ユニットを前記水平方向に連設するようにしてもよい。
このような建物の構築方法によれば、より簡易に段階建設を行うことが可能である。
本発明によれば、省スペース化、及び、配線長さの短縮を図ることができる。
本実施形態の建物1の構成を示す概略断面図である。 比較例の建物100の構成を示す概略断面図である。
===実施形態===
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、発明の特徴をわかりやすくするため、まず従来例(比較例)の構成について説明する。
<比較例の建物100の構成について>
図2は比較例の建物100の構成を示す概略断面図である。
建物100は、基礎3の上に免震構造で構築されたデータセンターである。この建物100は、1階(1FL)、中2階(M2FL)、2階(2FL)、3階(3FL)の各フロアを備えている。また、基礎3と、1階(1FL)との間には、積層ゴムなどの免震装置(不図示)が配置されており、免震層5が形成されている。なお、図において、電気の供給ラインLD(配線、ケーブル等)を黒色の矢印で示し、冷却水の供給ラインLM(配管等)を白色の矢印で示している。
建物100の1階には、電気室101が設けられている。電気室101は、降圧・分配装置D1を備えている。
降圧・分配装置D1は、送電線や他の変圧器(不図示)等から受電した特別高圧電圧(ここでは77kV)を高圧電圧(ここでは6.6kV)に降圧し、中2階の複数の降圧・分配装置104にそれぞれ分配(供給)する。
また、1階には、水冷エリア(2階)の各IT機器室のIT機器122に冷却水を供給するための冷却水用熱源150が設けられている。冷却水は、冷却水用熱源150から冷却水の供給ラインLMを介して2階の水冷エリアに供給されることとなる。
建物100の中2階には、電気室102が設けられている。電気室102は、複数(ここでは8個)の降圧・分配装置D2を備えている。各降圧・分配装置D2は、2階あるいは3階の降圧・分配装置D3と対応している。そして、降圧・分配装置D2は、1階の降圧・分配装置D1から受電した高圧電圧を400V系電圧(例えば、440V、420V、400V)に降圧し、対応する降圧・分配装置D3に供給する。
建物100の2階は水冷エリアであり、図に示すようにフロアを上下に分離した構造(所謂ダブルデッキ構造)である。
ダブルデッキ構造の上部には、IT機器室121と、受電室123が設けられている。
IT機器室121は2階に4室設けられている。各IT機器室121には、それぞれIT機器122が配置されている。IT機器122は負荷(すなわち発熱量)が大きく、冷却水を用いた冷却(水冷)が必要な機器(例えばスーパーコンピュータ)である。IT機器122は、ラック等に収納されて各IT機器室121に複数設けられている。
受電室123は、IT機器室121に対応(具体的には水平方向に隣接)して設けられている。つまり、2階にはIT機器室121と受電室123との組み合わせが4つ(4組)設けられている。また、各受電室123には、それぞれ降圧・分配装置D3が設けられている。降圧・分配装置D3は、中2階の降圧・分配装置D2から受電した400V系電圧を200V系電圧(ここでは200V)に降圧し、対応するIT機器室121のIT機器122に分配(供給)する。
ダブルデッキ構造の下部(図中121aで示す部位)には、空調や電源などの設備関連機器が設けられる。図2では、降圧・分配装置D3からIT機器122への電気の供給ラインLD、及び、冷却水用熱源150からIT機器122への冷却水の供給ラインLMが配設されている。
建物100の3階は空冷エリアであり、IT機器室131と受電室133が設けられている。2階と同様にIT機器室131と受電室133との組み合わせは4つ(4組)設けられている。なお、2階のIT機器室131と3階のIT機器室131、及び、2階の受電室123と3階の受電室133は、それぞれ、鉛直方向に並んでいる(水平方向の位置が同じである)。なお、3階の空冷エリアの下部は二重床に形成されている(所謂OAフロア)。図の点線は二重床の上側の床を示している。
各IT機器室131には、IT機器132が配置されている。IT機器132は、IT機器122よりも負荷(発熱量)が小さく、空気で冷却が可能な機器(例えば、サーバ)である。IT機器132も、ラック等に収納されて各IT機器室131に複数設けられている。
各受電室133には、それぞれ降圧・分配装置D3が設けられている。この降圧・分配装置D3は、2階に配置されたものと同様のものであり、中2階の降圧・分配装置D2から受電した400V系電圧を200V系電圧に降圧し、対応するIT機器室131のIT機器132に分配(供給)する。
この比較例の場合、1階の電気室101で受電し、電気室101から、中2階の電気室を介して、上方の各階(2階、3階の各階)のIT機器に電気を供給している。このため、配線シャフトには2階への配線と3階への配線がともに配置されることになる。このためシャフトスペースを大きくする必要がある。また、比較例では、鉛直方向に階をまたぐ(例えば、中2階から3階までの)長さの配線が必要である。
そこで本実施形態では、省スペース化及び配線長さの短縮を図っている。
<本実施形態のデータセンター用建物1の構成について>
図1は本実施形態の建物1の構成を示す概略断面図である。
本実施形態の建物1は、基礎3の上に免震構造で構築された3階建てのデータセンターである。建物1は、1階(1FL)、2階(2FL)、3階(3FL)の各フロアを備えている。また、基礎3と、1階(1FL)との間には、比較例と同様に免震層5が形成されている。
図に示すように、本実施形態の建物1では、電気室が2階に設けられており、その上下にIT機器室が設けられている。説明の都合上、2階の構成から説明する。
建物1の2階には、電気室21及び4つの電気室23の各電気室が設けられている。
電気室21は、建物1の水平方向の端部(左端部)に設けられており、降圧・分配装置D1を備えている。降圧・分配装置D1は、送電線や他の変圧器(不図示)等から受電した特別高圧電圧を高圧電圧に降圧し、各電気室23の降圧・分配装置D2に分配する。
電気室23は、水平方向に並んで複数(ここでは4部屋)設けられている。各電気室23には降圧・分配装置D2が設けられている。降圧・分配装置D2は、降圧・分配装置D1から受電した高圧電圧を400V系電圧に降圧し、1階及び3階の降圧・分配装置D3に分配する。
建物1の1階(下層階に相当)は水冷エリアであり、IT機器室11(下層IT機器室に相当)と受電室13(下層受電室に相当)が設けられている。なお、本実施形態の建物1では、1階の水冷エリアの下部は二重床に形成されている。
IT機器室11は1階に4つ(4室)設けられている。4つのIT機器室11は、それぞれ、2階の電気室23と対応して設けられている。各IT機器室11には、IT機器12が複数配置されている。IT機器12は、比較例のIT機器122と同様に、負荷(すなわち発熱量)が大きく、冷却水を用いた冷却(水冷)が必要な機器(例えばスーパーコンピュータ)である。また、水平方向に隣接するIT機器室11の境界には、壁11aが設けられている。この壁11aにより隣接するIT機器室11同士が仕切られている。ただし、壁11aは無くてもよい。
受電室13は、IT機器室11に対応して設けられている。より具体的には、IT機器室11に対して、壁11aとは水平方向の反対側に隣接するように設けられている。各電気室14には、それぞれ降圧・分配装置D3が設けられている。降圧・分配装置D3は、降圧・分配装置D2から受電した400V系電圧を200V系電圧に降圧し、IT機器室11のIT機器12に分配(供給)する。なお、本実施形態では、図に示すように、IT機器12への電気の供給ラインLD(ケーブル等)はIT機器12の上側に設けられており、電気はIT機器12の上方から供給される。一方、IT機器12への冷却水の供給ラインLM(冷却水供給設備に相当)はIT機器12の下側に設けられており、冷却水はIT機器12の下方から供給される。このように、本実施形態では電気の供給と冷却水の供給が重ならない。なお、本実施形態では、建物1の屋上に冷却水用熱源50を配置している。冷却水用熱源50は、比較例の冷却水用熱源150と同様のものである。
建物1の3階(上層階に相当)は空冷エリアであり、IT機器室31(上層IT機器室に相当)と受電室33(上層受電室に相当)が設けられている。なお、本実施形態の建物1では、3階の空冷エリアの下部は二重床に形成されている。
IT機器室31は3階に4つ(4室)設けられている。4つのIT機器室31は、それぞれ、2階の電気室23と対応して設けられている。各IT機器室31には、IT機器32が複数配置されている。IT機器32は、比較例のIT機器132と同様に、空気で冷却(空冷)が可能な機器(例えば、サーバ)である。また、隣接するIT機器室31の境界には、壁31aが設けられている。この壁31aにより隣接するIT機器室31同士が仕切られている。ただし、壁31aは無くてもよい。
受電室33は、IT機器室31に対応して設けられている。より具体的には、IT機器室31に対して、壁31aとは水平方向の反対側に隣接するように設けられている。各受電室33には、それぞれ降圧・分配装置D3が設けられている。降圧・分配装置D3は、降圧・分配装置D2から受電した400V系電圧を200V系電圧に降圧し、IT機器室31のIT機器32に分配(供給)する。
なお、図1に示すように、1階のIT機器室11と3階のIT機器室31は鉛直方向に並ぶ位置(すなわち水平方向の同じ位置)に設けられている。また、受電室13は、IT機器室11の水平方向の左端(又は右端)に隣接して設けられ、受電室33はIT機器室31の水平方向の左端(又は右端)に隣接して設けられている。そして、受電室13と受電室33とは、電気室23を介して連結されている。
このように、IT機器室31と、受電室33と、電気室23と、IT機器室11と、受電室13とによって一つの小ユニット(第1ユニットに相当)が形成されている。図1において最も左側の小ユニットを小ユニットUSとする。このような小ユニットUSを形成することによって、例えば、上下のIT機器室の水平方向の位置が異なる場合と比べて、省スペース化を図ることができ、また、配線長さを短縮させることができる。
また、上記小ユニットUSの右側には、小ユニットUSを壁11a、31aの位置(水平方向右端)に対して対称となるように反転させた反転ユニットUHが形成されている。さらに、小ユニットUSと反転ユニットUHとによって、小ユニットUSよりも大きい大ユニットUL(第2ユニットに相当)が形成されている。このように、小ユニットUSと反転ユニットUHとを組み合わせることによって、大ユニットULを簡易に形成することができる。
本実施形態の建物1は、大ユニットULを水平方向に2つ連設して構築されたものである。但しこれには限られず、大ユニットULを水平方向に3つ以上連設してもよい。このように、本実施形態の建物1では、建設可能な土地があれは必要に応じて後から大ユニットULを水平方向に連設することができ、比較例の建物100よりも簡易に段階建設を行うことが可能である。
また、比較例では、水冷エリア(2階)のIT機器室121のIT機器122に対して、電気と冷却水がともに下側から供給されている(電気の供給ラインLDと冷却水の供給ラインLMがともに下側に位置している)。これにより、施工性が悪く、また、漏水による事故に対する対策が必要であった。これに対し、本実施形態では、水冷エリア(1階)のIT機器室11のIT機器12に対して、電気は上方から供給され、冷却水は下方から供給されている(電気の供給ラインLDが上側に位置し、冷却水の供給ラインLMが下側に位置している)。これにより、電気の供給ラインLDと冷却水の供給ラインLMが交錯せず施工性がよい。また、漏水による事故を防ぐことが可能である。なお、冷却水用熱源50、及び、冷却水の供給ラインLMは、冷却水供給設備に相当する。
以上、説明したように、本実施形態の建物1は、2階(中間層)の左端部に電気室21を設けて、同フロアの電気室23に水平展開し、電気室23から、3階に設けられたIT機器室31と、1階に設けられたIT機器室11とに電気を供給している。これにより、2つ(ここでは上下)のIT機器室への配線が重ならないので、比較例の場合よりもシャフトスペースを縮小できる。よって、省スペース化を図ることができる。また、比較例では、鉛直方向に1つの階(具体的には2階)をまたぐ長さの配線が必要であった。これに対し、本実施形態では、中間層(2階)に電気室を設けて上下に展開(1階と3階に電気を供給)しているので階をまたぐ配線がない。よって比較例の場合よりも配線長さの短縮を図ることができる。
===その他の実施形態について===
上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
<建物について>
前述の実施形態では建物1は3階建てであったがこれには限定されず、4階建て以上であってもよい。すなわち、IT機器室の設けられたフロア(層)が2つあり、その2つのフロアの間のフロアに電気室が設けられていればよい(少なくとも3層以上であればよい)。
<冷却水用熱源について>
前述の実施形態では、冷却水用熱源50はデータセンター用建物1の屋上に設置されていたがこれには限られない。例えば、比較例の冷却水用熱源150と同様に免震層に設けていてもよい。この場合、免震層5の空間を有効利用することができる。一方、屋上に設置すると、例えば図1において3階も水冷エリアとする場合に、IT機器の上方から冷却水を供給するように構成しやすい。
<構築方法について>
前述の実施形態では、大ユニットULを水平方向に連設して建物1を構築していたが、これには限られない。例えば、反転ユニットUHを設けずに、小ユニットUSを水平方向に連設してもよい。
<フロア構造について>
前述の実施形態では、1階(水冷エリア)及び3階(空冷エリア)の下部は二重床に形成されていたがこれには限らない。例えば、ダブルデッキ構造であってもよい。
1 建物
3 基礎
5 免震層
11 IT機器室(下層IT機器室)
11a 壁
12 IT機器
13 受電室(下層受電室)
21 電気室
23 電気室
31 IT機器室(上層IT機器室)
31a 壁
32 IT機器
33 受電室(上層受電室)
50 冷却水用熱源
100 建物
101 電気室
102 電気室
121 IT機器室
122 IT機器
123 受電室
131 IT機器室
132 IT機器
133 受電室
150 冷却水用熱源
D1 降圧・分配装置(特別高圧電圧→高圧電圧)
D2 降圧・分配装置(高圧電圧→400V系電圧)
D3 降圧・分配装置(400V系電圧→200V系電圧)
LD 電気の供給ライン
LM 冷却水の供給ライン
US 小ユニット(第1ユニット)
UH 反転ユニット
UL 大ユニット(第2ユニット)

Claims (11)

  1. 上層階に設けられた上層IT機器室と、
    前記上層階よりも下の下層階に設けられた下層IT機器室と、
    前記上層階と前記下層階との間の中間層に設けられ、前記上層IT機器室と前記下層IT機器室とに電気を供給する電気室と、
    を備え、
    前記電気室は、特別高圧電圧を高圧電圧に降圧する降圧・分配装置を備え
    前記中間層は、前記上層階と前記下層階とに隣接する、
    ことを特徴とする建物。
  2. 上層階に設けられた空冷エリアの上層IT機器室と、
    前記上層階よりも下の下層階に設けられた水冷エリアの下層IT機器室と、
    前記上層階と前記下層階との間の中間層に設けられ、前記上層IT機器室と前記下層I
    T機器室とに電気を供給する電気室と、
    を備え
    前記中間層は、前記上層階と前記下層階とに隣接する、
    ることを特徴とする建物。
  3. 請求項1又は2に記載の建物であって、
    前記上層IT機器室と前記下層IT機器室は、水平方向の同じ位置に設けられており、
    前記上層IT機器室の前記水平方向の一端に隣接して設けられ、前記電気室から受電し
    た電気を降圧して前記上層IT機器室に供給する上層受電室と、
    前記下層IT機器室の前記水平方向の前記一端に隣接して設けられ、前記電気室から受
    電した電気を降圧して前記下層IT機器室に供給する下層受電室と、
    を備え、
    前記上層受電室と前記下層受電室とは、前記電気室を介して連結されている、
    ことを特徴とする建物。
  4. 請求項3に記載の建物であって、
    前記上層IT機器室と、前記上層受電室と、前記下層IT機器室と、前記下層受電室と
    、前記電気室とを第1ユニットとして水平方向に連設されている、
    ことを特徴とする建物。
  5. 請求項4に記載の建物であって、
    前記第1ユニットと、前記第1ユニットの前記水平方向の他端に対して対称に当該第1
    ユニットを反転した反転ユニットとによって、前記第1ユニットよりも大きい第2ユニッ
    トが形成されている、
    ことを特徴とする建物。
  6. 請求項1乃至5の何れかに記載の建物であって、
    前記下層IT機器室には上方から電気が供給されており、
    前記下層IT機器室に下方から冷却水を供給する冷却水供給設備を備える、
    ことを特徴とする建物。
  7. 上層階に設けられた上層IT機器室と、
    前記上層階よりも下の下層階に設けられた下層IT機器室と、
    前記上層階と前記下層階との間の中間層に設けられ、前記上層IT機器室と前記下層I
    T機器室とに電気を供給する電気室と、
    を備え、
    前記電気室は、第1電気室及び第2電気室を有し、
    前記第1電気室は、特別高圧電圧を高圧電圧に降圧する降圧・分配装置を備え、
    前記第2電気室は、前記第1電気室に備えられた前記降圧・分配装置から受電した高圧
    電圧を400V系電圧に降圧する降圧・分配装置を備え、
    前記第2電気室から前記上層IT機器室及び前記下層IT機器室に、400V系電圧に
    降圧された電気を供給し、
    前記上層階には、前記第2電気室から受電した電気を200V系電圧に降圧して前記上
    層IT機器室に供給する上層受電室が設けられ、
    前記下層階には、前記第2電気室から受電した電気を200V系電圧に降圧して前記下
    層IT機器室に供給する下層受電室が設けられ
    前記中間層は、前記上層階と前記下層階とに隣接する、
    ことを特徴とする建物。
  8. 請求項1乃至請求項7の何れかに記載の建物において、前記電気室から前記上層IT機
    器室及び前記下層IT機器室に電気を供給することを特徴とする建物の電気供給方法。
  9. 請求項1乃至請求項7の何れかに記載の建物において、前記下層IT機器室の下方から
    前記下層IT機器室に冷却水を供給することを特徴とする建物の冷却水供給方法。
  10. 請求項4に記載の前記第1ユニットを前記水平方向に連設することを特徴とする建物の
    構築方法。
  11. 請求項5に記載の前記第2ユニットを前記水平方向に連設することを特徴とする建物の
    構築方法。
JP2017110544A 2017-06-05 2017-06-05 建物、建物の電気供給方法、建物の冷却水供給方法、及び、建物の構築方法 Active JP7117082B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017110544A JP7117082B2 (ja) 2017-06-05 2017-06-05 建物、建物の電気供給方法、建物の冷却水供給方法、及び、建物の構築方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017110544A JP7117082B2 (ja) 2017-06-05 2017-06-05 建物、建物の電気供給方法、建物の冷却水供給方法、及び、建物の構築方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018206049A JP2018206049A (ja) 2018-12-27
JP7117082B2 true JP7117082B2 (ja) 2022-08-12

Family

ID=64957949

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017110544A Active JP7117082B2 (ja) 2017-06-05 2017-06-05 建物、建物の電気供給方法、建物の冷却水供給方法、及び、建物の構築方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7117082B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102586650B1 (ko) * 2023-05-23 2023-10-10 주식회사 엘케이전기 전기를 이용한 가상화폐 채굴장치 및 그 설치 방법

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6284535B2 (ja) 2012-10-23 2018-02-28 エーリコン・サーフェス・ソリューションズ・アーゲー・プフェフィコン 時間制御された動作用の紫外線照射装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3174927B2 (ja) * 1993-03-24 2001-06-11 清水建設株式会社 建物内における特別高圧配線システム
JP5406612B2 (ja) * 2009-07-09 2014-02-05 株式会社竹中工務店 データセンターユニット及びデータセンター

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6284535B2 (ja) 2012-10-23 2018-02-28 エーリコン・サーフェス・ソリューションズ・アーゲー・プフェフィコン 時間制御された動作用の紫外線照射装置

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
建築設備と配管工事,第52巻/第6号,日本,日本工業出版,2014年5月5日,P.42~47

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018206049A (ja) 2018-12-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9945142B2 (en) Modular data center
US9832897B2 (en) Method of assembling a modular multi-panel display system
US20160021793A1 (en) Modular data center
US10030398B2 (en) Network-enabled ceiling support structure
CN107302832B (zh) 一种数据中心
JP7117082B2 (ja) 建物、建物の電気供給方法、建物の冷却水供給方法、及び、建物の構築方法
JP6309783B2 (ja) 空調システム
CN108179854A (zh) 一种全钢扣槽式网络地板
JP2006254673A (ja) 高圧インバータ装置
JP5406612B2 (ja) データセンターユニット及びデータセンター
CN102828632B (zh) 机房和机房单元
US20080135287A1 (en) Zone access floor network distribution system
CN104901559A (zh) 一种直流输电换流阀及其层间检修平台
JP2012257354A (ja) カバー部材
CN108667313A (zh) 一种±1100kV直流换流阀
JP2007100338A (ja) 生産施設
WO2022180689A1 (ja) 配線ダクト
US20180334811A1 (en) Method for Improving the Ventilation Effectiveness of Large Conditioned Air Plenum Environments Including Such Environments in Multilevel Raised Floor Electro-Mechanical Distribution Systems
US20240097419A1 (en) Power cable system prefabricated in a building structure
JP2008206355A (ja) 高圧インバータ装置
JP7109711B1 (ja) 周波数安定化装置
US11949220B2 (en) Cable blocks
CA2764213A1 (en) Modular data center
US8726221B2 (en) Topology density aware flow (TDAF)
JP2003171984A (ja) ユニット式建物の配線方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200520

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210210

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210302

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210420

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20210921

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211216

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20211216

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20211224

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20220104

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20220304

C211 Notice of termination of reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C211

Effective date: 20220308

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20220322

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20220412

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20220524

C23 Notice of termination of proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C23

Effective date: 20220607

C03 Trial/appeal decision taken

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C03

Effective date: 20220705

C30A Notification sent

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C3012

Effective date: 20220705

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220801

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7117082

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150