JP5405967B2 - 取水継手 - Google Patents

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Description

本発明は、様々なサイズの竪樋の経路途中に設置することができる取水継手に関するものである。
近年、地球温暖化による気候変動で、日本の気候も亜熱帯地方に近づいてきている。それに伴い、乾期には殆ど雨が降らず、ダムや湖の水位が低下して水不足となるため、各地で水道水の給水制限が実施され、庭の植物に充分量の水を与えることも難しくなっている。その一方、短時間で非常に激しい雨が降る局地的豪雨も珍しくなくなってきており、このように一時的に大量の雨が降ると、雨水の排水施設や処理場の容量をオーバーして、所謂、都市型洪水などを引き起こす危険性がある。
このような事情から、家屋の屋根に降った雨水を、竪樋の経路途中に設置された取水継手によって取水し、雨水貯溜タンクに一時貯溜したのち、洗車や植物の水やり等に有効活用するようになってきている。
ここで、家屋に配設される竪樋には、特に統一の規格がなく、その内周長が各メーカーによって様々である。従って、竪樋の経路途中に取水継手を設置すると、多くの場合は、竪樋の内径と取水継手の下端接続口の外径寸法に誤差が生じ、取水継手を設置してもグラグラして不安定であったり、その接続部分から漏水するなどの問題があった。
このような問題に対処するため、下端接続口の外周に複数のタブ付きスリットを設けて、下側竪樋をスリットに押し狭め、圧入することで竪樋の経路途中に設置される雨水取水継手が提案された(特許文献1)。
上記特許文献1の雨水取水継手は、スリットの弾性力を利用することで、下側竪樋に雨水取水継手を固定するものであり、スリットの幅を適切に設定することで、様々なサイズの竪樋が接続可能となる。また、スリットの変形によって生じる隙間は、タブによって塞がれるので水漏れの心配もない継手であった。
特開2002−070086号公報
しかしながら、上記特許文献1の雨水取水継手は、その耐久性に問題があった。即ち、竪樋から流下する雨水には、落ち葉などのゴミが混入しているので、定期的に雨水取水継手をメンテナンスする必要がある。この際、雨水取水継手を取り外して継手内部の清掃を行うが、何度も雨水取水継手を取り外したり取り付けたりすると、スリットの弾性力が低下し、雨水取水継手がグラグラしてしまうという問題があった。また、スリットの変形によって生じる隙間はタブによって塞がれているが、上記のように、弾性力が低下してしまうと、その隙間も大きくなるため、水漏れの心配もあった。
本発明は上記の問題に鑑みてなされたもので、その解決しようとする課題は、様々なサイズの竪樋と強固に接続することが可能で、メンテナンス等を何度も行っても耐久性が低下せず、水漏れの心配もない取水継手を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る取水継手は、上側の竪樋が接続される上部接続口と、下側の竪樋が差込み接続される下部接続口と、取水した雨水を排出する排水口とを有した、竪樋の経路途中に設置される取水継手であって、上記下部接続口の外壁面に少なくとも1以上の凸部設けられていると共に、下部接続口の周囲に、下部接続口を覆うスカート部が設けられており、上記スカート部の下端が、凸部の下端と同じ高さ、又は、低いことを特徴とするものである。
本発明の取水継手においては、上記凸部が、竪樋の軸方向と平行な凸条であることが好ましい。また、竪樋の内壁面と一凸部の外壁面との周方向の接触距離が、竪樋の内周長の20%以下であることが好ましく、上記凸部の外壁面が、下部接続口の外壁面よりも曲率半径の小さい凸曲面であることがより好ましい。更に、上記スカート部の下端が、下部接続口に下側の竪樋を差込み接続したときの下側の竪樋の上端と同じ高さ、又は、低いことが好ましく、特に、上記スカート部の内壁面と下部接続口の外壁面との間に、竪樋の壁厚よりも大きい空間が設けられている取水継手が好ましい。
本発明の取水継手は、下側の竪樋が差込み接続される下部接続口の外壁面に凸部が設けられているので、取水継手を竪樋の経路途中に設置する際に、下側の竪樋を下部接続口に差し込むと、下側の竪樋の内壁面が該凸部の外壁面に当接し、その当接部分が変形(拡径)しながら差し込まれていくので、該凸部を含む下部接続口の外径よりも内径が小さい竪樋であれば、内径が多少異っていても接続することができる。しかもこの際、竪樋が元に戻ろうとする復元力が働くので、竪樋と下部接続口は強固に固定される。また、竪樋の内壁面と下部接続口の外壁面との間に、隙間が殆ど生じないので水漏れの心配が殆どなく、メンテナンスの際に取水継手を取り外しても、従来のスリットタイプの継手のように、継手自体は殆ど変形しないので耐久性も非常に高い。
また、下部接続口の周囲には、下部接続口を覆うスカート部が設けられているので、下部接続口と竪樋との接続箇所がスカート部によって隠され、下部接続口の外壁面と竪樋の内壁面との隙間及び凸部によって変形した下側の竪樋が見えなくなり、特に、スカート部の下端が、凸部の下端と同じ高さ、又は、低いので、凸部によって変形した竪樋までをもスカート部によって確実に覆うことができるので、美観が向上する。そして、スカート部によって、下部接続口の外壁面と竪樋の内壁面との隙間にゴミなどが混入するのを防止することもできるので、隙間にゴミが混入して取水継手の取り外しが困難になるという問題を解消することができて、メンテナンス性も向上する。
特に、上記凸部が、竪樋の軸方向と平行な凸条である取水継手は、凸条に沿って竪樋が徐々に変形して接続されることで、変形時の負荷を小さくすることができ、また、変形もし易くなるので竪樋を差込み接続し易くなり、清掃時の取り外しも容易となるためメンテナンス性がより向上する。
また、取水継手の下部接続口に竪樋を差込み接続する際、竪樋の内壁面と下部接続口の外壁面との周方向の接触距離が短い方(面接触よりも線接触)が竪樋が変形し易くなるので、接続できる竪樋の幅が広がる(同じ高さの凸部の場合は、接続可能な最小径と最大径の差が大きくなる)。従って、竪樋の内壁面と一凸部の外壁面との周方向の接触距離が、竪樋の内周長の20%以下である取水継手のように、凸部の外壁面と竪樋の内壁面との接触距離を減らす(面接触から線接触に近づける)ことで、より広い範囲の竪樋が接続可能となる。
特に、上記凸部の外壁面が、下部接続口の外壁面よりも曲率半径の小さい凸曲面である取水継手取水継手は、凸部の外壁面を凸曲面にすることで、凸部の外壁面と竪樋の内壁面との接触距離を減らすことができると共に、竪樋の変形時の負荷を小さくすることもできる。
また、上記スカート部の下端が、下部接続口に下側の竪樋を差込み接続したときの下側の竪樋の上端と同じ高さ、又は、低ければ、下部接続口と竪樋との接続箇所を確実に覆うので、美観が更に向上する。
また、上記スカート部の内壁面と下部接続口の外壁面との間に、竪樋の壁厚よりも大きい空間が設けられている取水継手は、スカート部と下部接続口との間に大きい空間を設けることで、様々なサイズ(壁厚も含む)の竪樋を接続することができるようになる。また、スカート部と下部接続口との間に大きい空間が設けられていれば、下側の竪樋に対して取水継手を傾けて接続することができるようになるので、竪樋を家屋の壁面に固定している固定金具をいちいち取り外さなくても、取水継手の取付けや取り外しが可能となって、施工性が更に向上する。
本発明の一実施形態に係る取水継手を示す図であって、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A断面図である。 同取水継手を構成する下側部材の平面図である。 同下側部材の底面図である。 図2のB−B断面図である。 図2のC−C断面図である。 図3の円で囲った部分の拡大図である。 同取水継手に接続可能な最小内周長の竪樋を接続したときの概略図である。 同取水継手に接続可能な最大内周長の竪樋を接続したときの概略図である。 同取水継手を設置した状態を示す概略図である。
以下、図面を参照して本発明の具体的な実施形態を詳述する。
図1に示す本発明の取水継手Jは、家屋の屋根に降った雨水を、図9に示す雨水貯溜タンクTに一時貯溜することで、乾期の水不足に備えると共に、豪雨時の都市型洪水の被害を少しでも軽減するために開発された合成樹脂製の継手である。
この取水継手Jは、図1の(b)に示すように、上側の竪樋5Aが挿入接続される上部接続口1aを有する上側部材1と、下側の竪樋5Bが差込み接続される下部接続口2aを有する下側部材2とで構成されたもので、図9に示すように、竪樋5の経路途中に設置される。
尚、本実施形態では、竪樋5が円筒であるので、取水継手Jも円筒形に形成されているが、竪樋5が角筒である場合は、取水継手Jの上側部材1及び下側部材2もそれに対応する形状に形成すればよいことは言うまでもない。
取水継手Jを設置する竪樋5には特に統一の規格がないため、その外径寸法も様々である。従って、上側部材1の上部接続口1aの内径は、図1の(b)に示すように、汎用性を持たせるために竪樋5の外径よりも大きくなっている。このように、上部接続口1aの内径を竪樋5の外径よりも大きく形成することで、様々な竪樋の経路途中に設置することができるようになるばかりか、上部接続口1a内部の体積が増加するので、豪雨時でも上側部材1から雨水が溢れ出してしまうことがなくなる。
また、上側部材1の下端部には、後述する下側部材2の受口2dの内側に差込み接続できるように縮径された差込み口1bが形成されている。この上側部材1の差込み口1bを下側部材2の受口2dの内側に差し込むことで、上側部材1と下側部材2が一体化されて簡単に取水効率のよい取水継手Jを得ることができる。
尚、上側部材1と下側部材2とは、メンテナンス(主に内部の清掃)を考慮して、接着剤を塗布しないで接続される。
図1の(a),(b)に示すように、上記上側部材1の内部には、竪樋5を流下してきた雨水を効率よく取水するための傾斜面3が形成されている。この傾斜面3は、偏平な截頭円錐形であって、取水継手Jの中心部から取水継手Jの内壁面(差込み口1bの内壁面)に向って斜め下方に傾斜するように形成されており、傾斜面3下端の位置における取水継手の横断面積(傾斜面3下端の位置における取水継手の半径の二乗×円周率)は、竪樋5の横断面積よりも大きくなるように形成されている(換言すれば、竪樋5の直径よりも傾斜面3下端の位置における取水継手の直径のほうが大きい)。また、その頂部には上端開口3aが形成されていると共に、下端も開口しており、この下端開口を6つの仕切片3cで等間隔(60°間隔)に区切ることで6つの開口部3bが形成されている。このように、傾斜面3を截頭円錐形にすることで、傾斜面3がなだらかになって突出した部位(抵抗となる部位)がなくなるので、ゴミが傾斜面3上に引っ掛かりにくくなる。また、竪樋5の横断面積よりも大きい箇所に開口部3bを形成することで、ゴミ詰まりを防止することができると共に、取水効率がより一層向上する。
上記仕切片3cは、図1の(a)に示すように、その先端が上側部材1の内壁面に当接するまで傾斜面3の中心部から外側に向って突出しており、仕切片3cの先端が上側部材1の内壁面に当接することで上側部材1と傾斜面3が一体化されている。この仕切片3cは、傾斜面3の下端開口を区切るためのみならず、この仕切片3cで雨水と共に流れてきたゴミを捕集し、ゴミが取り除かれたきれいな雨水だけが雨水貯溜タンクTに排出されるようになっている。
尚、傾斜面3の下端開口を区切る仕切片3cは、少なくとも2以上あればその効果を奏するものであるが、4〜8つ程度が特に好ましい。また、図示はしないが、より細かいゴミを捕集するために、傾斜面3の下端開口を網目状に区切って、多数の小さな開口部3bを形成してもよい。
上記傾斜面3は、図1の(b)に示すように、上側部材1の上部接続口1aに上側の竪樋5Aを挿入接続した際、その上側の竪樋5Aの下端よりも下方で、後述する一時貯溜部4よりも上方に位置するように形成されている。また、この傾斜面3の斜面部分は、上側の竪樋5Aの内壁面よりも内側に位置するように形成されており、仕切片3c及び開口部3bは竪樋5Aの内壁面の内側と外側に跨がって形成されている。
このような傾斜面3を上側部材1の内部に形成することで、上側の竪樋5Aから流下してきた雨水は傾斜面3に落下し、傾斜面3の傾斜に沿って流れたのち、開口部3bより後述する一時貯溜部4へと導かれる。通常の雨量では、雨水は竪樋5の内壁面に沿って流下してくるので、そこから落下した雨水の大半は傾斜面3の上に落ち、そこから開口部3bを経て一時貯溜部4へと導かれるので、取水効率が極めて良好である。その一方、豪雨の際は、雨水が竪樋5の内部を略満たして閉塞しながら流下してくるが、その大半は中心部に形成された上端開口3aより下側の竪樋5Bへと流下し、上部接続口1aと上側の竪樋5Aの隙間より雨水が溢れ出してしまう心配もない。
このような傾斜面3は、上側部材1と一体成形されたものであるが、傾斜面3を別体で成形したのち、上側部材1と一体化してもよい。
次に、上記のような構成の上側部材1と共に取水継手Jを構成する下側部材2は、図4、図5に示すように、その下端部に下側の竪樋5Bが差込み接続される下部接続口2aが形成されている。また、図1の(b)、図2に示すように、その上端部は拡径されて、前述した上側部材1の差込み口1bが差込み接続される受口2dが形成されており、その側面には、取水した雨水が排出される排水口2bが形成されている。
上記下部接続口2aは、図4、図5に示すように、下端に向って徐々に縮径されたテーパー状の円筒体で、本実施形態では、下部接続口2aの下部は一段と縮径されて段部23aが設けられている。このように段部23aを設けることで、内径の異なる様々な竪樋5を差込み接続できるようになっている。また、下部接続口2aの上部は、一時貯溜部4の底壁4aよりも上方へ突出されている。この一時貯溜部4については、後で説明する。
尚、これより本明細書では、下部接続口2aの一時貯溜部4の底壁4aよりも上側を下部接続口の上部20a、一時貯溜部4の底壁4aから段部23aまでを下部接続口の中部21a、段部23aから下側を下部接続口の下部22aという。
また、下部接続口2a(下部接続口の中部21a)の外壁面には、図3、図5に示すように、複数の凸部24aが等間隔で設けられている。この凸部24aは、竪樋5の軸方向と平行に設けられた凸条であって、内径の多少異なる竪樋5を差込み接続しても強固に固定できるように、下部接続口2aの外壁面に少なくとも1本以上設けられており、本実施形態では、4本の凸条24aが、90°の間隔を開けて下部接続口の中部21aの外壁面に設けられている。この凸条24aも、下部接続口2aと同様に、下端に向って徐々に縮径されたテーパー状となっており、その下端は下側の竪樋5Bを差込みし易いようにアール加工(テーパー加工でも可)が施されている。
このように、下側の竪樋5Bが差込み接続される下部接続口2a(下部接続口の中部21a)の外壁面に凸条21aを設けると、下側の竪樋5Bを下部接続口2aに差込み接続するときに、図6に示すように、下側の竪樋5Bの内壁面が凸条24aの外壁面に当接し、その当接部分が変形(拡径)しながら差し込まれていくので、凸条24aを含む下部接続口の中部21aの外径よりも内径が小さい竪樋5(図7から図8に示す範囲)であれば、内径が多少異っていても接続することができる。この際、竪樋5が元に戻ろうとする復元力(弾性力)が働くので、竪樋5と下部接続口2aは強固に固定される。
尚、単なる突起を下部接続口の中部21aの外壁面に設けるだけでもその作用効果を奏するが、本実施形態のように、下部接続口の中部21aの外壁面に竪樋5の軸方向と平行な凸条24aを設けると、凸条24aに沿って竪樋5が徐々に変形して接続されるので、変形時の負荷を小さくすることができ、また、竪樋5も変形し易くなるので好ましい。
また、上記凸条24aの外壁面は、図3、図6に示すように、下部接続口2aの外壁面よりも曲率半径の小さい凸曲面となるように形成されている。上記のように、下側の竪樋5Bを下部接続口2aに差込み接続すると、下側の竪樋5Bの内壁面が凸条24aの外壁面に当接し、その当接部分が変形(拡径)しながら差し込まれていくが、この際、下側の竪樋5Bと下部接続口2aの当接部分は、面で接触するよりも線で接触する(接触距離が短い)ほうが竪樋5の変形が容易となる。一般的に、竪樋5の内壁面と一本の凸条24aの外壁面との周方向の接触距離が、竪樋5の内周長の20%を超えると、竪樋5が殆ど変形しなくなる。従って、凸条24aの高さが同じであれば、下側の竪樋5Bと凸条24aの接触距離が短いほうが、接続できる竪樋の幅が広がる(接続可能な最小径と最大径の差が大きくなる)ので、竪樋5の内壁面と一本の凸条24aの外壁面との周方向の接触距離は、竪樋5の内周長の20%以下とする必要があり、10%以下にすることが望ましく、5%以下に設定すればより広い範囲の竪樋5が接続可能となるので極めて好ましい。本実施形態のように、凸条24aを下部接続口2aの外壁面よりも曲率半径の小さい凸曲面とすることで、竪樋5の内壁面と一本の凸条24aの外壁面との周方向の接触距離を、竪樋5の内周長の5%以下に抑えることができ、また、竪樋5の変形時の負荷を小さくすることもできる。
上記のような凸条24aを下部接続口2a(下部接続口の中部21a)の外壁面に設けると、図7に示す内周長が短い竪樋5から図8に示す内周長が長い竪樋5までを接続することができる。この凸条24aは、上記のように、上方へ向うほど拡径されているので、内周長が多少長い竪樋5であっても、奥まで差し込むことで、強固に接続することができ、本実施形態では、竪樋5の内周長が5mm以上違っていても接続することができる。
尚、凸条24aの接触距離や、その高さ、本数を変更することで、更に広い範囲の竪樋5を接続することができるようになる。
また、下部接続口の下部22aの外壁面にも、上記のような凸条24aを設ければ、より広い範囲の竪樋5(内周長の短い竪樋)を差込み接続することができるようになる。
以上のような構成の下部接続口2aの周囲には、図4、図5に示すように、スカート部2cが設けられている。このスカート部2cは、下側部材2の外壁面から外側に向って突設されたもので、下部接続口2aと竪樋5の接続箇所を目隠しするために設けられている。このように、このスカート部2cは、下部接続口2aと竪樋5の接続箇所を隠す必要があるので、少なくともその下端が、下部接続口2aに下側の竪樋5Bを差込み接続したときの下側の竪樋5Bの上端と同じ高さ、又は、低いことが条件となる。本実施形態では、下部接続口2aと竪樋5の接続箇所だけでなく、凸条24aによって変形した下側の竪樋5Bの変形部分までをもスカート部2cによって目隠しできるように、その下端が、凸条24aの下端よりも低くなるように設けられている。これによって、凸条24aに当接することで変形(拡径)した下側の竪樋5Bも隠すことができるようになるので、美観が更に良好となり、更に、このスカート部2cによって、下部接続口2a(下部接続口の中部21a)の外壁面と下側の竪樋5Bの内壁面との間に生じる隙間にゴミなどが混入するのを防止することもできるようになる。
また、上記スカート部2cの内壁面と下部接続口2aの外壁面との間には、図4、図5に示すように、竪樋5の壁厚よりも大きい空間が設けられている。竪樋5を下部接続口2aに差込み接続するためには、スカート部2cと下部接続口2aとの間に、少なくとも竪樋5の壁厚よりも大きい空間が必要となるので、本実施形態では、スカート部2cと下部接続口2aとの間に約24mm程度の隙間を設けている。このように、スカート部2cと下部接続口2aとの間に大きな空間を設けると、様々な壁厚の竪樋5を接続することができるようになるばかりか、下側の竪樋5Bに対して下側部材2を傾けて接続することができるようになるので、竪樋5を家屋の壁面に固定している固定金具(不図示)をいちいち取り外さなくても、下側の竪樋5Bと下側部材2を接続できるようなり、施工性が向上する。
図4に示すように、下側部材2の内壁面から上記下部接続口の上部20aに向って底壁4aが突設されており、この底壁4aと下部接続口の上部20aの外壁面と下側部材2の内壁面との間に形成された空間が、前述した傾斜面3の開口部3bから落下してきた雨水を一時貯溜するための一時貯溜部4となっている。この一時貯溜部4は、図1の(b)に示すように、傾斜面3の開口部3bの下方(真下)に位置するように形成されており、これによって、傾斜面3の開口部3bから落下してきた雨水の大半が一時貯溜部4に一時貯溜されて、排水口2bより排出されるようになっている。
また、一時貯溜部4を形成する底壁4aには、雨水を下方に排出する水抜き孔4cが穿孔されており、水抜き孔4cの外側には雨水溜壁4bが立設されて底壁4aと排水口2bとの間に段差が設けられている。これによって、降り始めのゴミが混じった少量の雨水は、雨水貯溜タンクTに排出されることなく貯溜され、水抜き孔4cから下方に排出されるので、きれいな雨水だけを雨水貯溜タンクTに送り込むことができるようになっている。この水抜き孔4cの直径が大きすぎると、傾斜面3の開口部3bから流下してきた雨水の殆どが水抜き孔4cから排出されてしまうので、3mm程度の孔径にすることが好ましい。
上記一時貯溜部4と連通された排水口2bは、一時貯溜部4で一時貯溜した雨水を雨水貯溜タンクTに送り込むためのもので、その外周に導入管6を差し込むことで、取水継手Jと雨水貯溜タンクTが連結されている。
また、図1の(b)に示すキャップ7は、排水口2bに脱着自在に取付けられるもので、雨水貯溜タンクTの貯溜量が一杯になったとき、排水口2bにこのキャップ7を取付けると、取水継手Jで取水した雨水が雨水貯溜タンクTに導入されないようになっており、平常は取り外されている。
以上のような上側部材1と下側部材2とで構成される取水継手Jは、図9に示すように、竪樋5の経路途中に設置されるものである。この取水継手Jの設置は、雨水貯溜タンクTよりも上方の箇所の竪樋5を切断、或いは、切欠くことで、竪樋5を上側の竪樋5Aと下側の竪樋5Bに分離する。次に、上側部材1の上部接続口1aの奥まで上側の竪樋5Aの下端を挿入することで上側の竪樋5Aと上側部材1を接続する共に、下側の竪樋5Bの上端を下側部材2の下部接続口2aの外周に差し込んで、下側の竪樋5Bと下側部材2を接続する。この下側部材2の下部接続口2aには、前述のような凸条24aが設けられているので、様々なサイズの竪樋5をぐらつきなく強固に接続することができる。そして、上側部材1を上側の竪樋5Aに沿って下向きにスライドさせて上側部材1の差込み口1bを下側部材2の受口2dの内部に差し込むことで上側部材1と下側部材2を一体化し、導入管6の一端を下側部材2の排水口2bに接続すると共に、導入管6の他端を雨水貯溜タンクTに接続することで、取水継手Jと雨水貯溜タンクTを連結して取水継手Jの設置が完了する。
上記のように、取水継手Jを竪樋5の経路途中に設置すると、家屋の屋根に降って竪樋5の内壁面に沿って流下してきた雨水の大半は傾斜面3に落下し、開口部3bより一時貯溜部4に導かれて、排水口2bから導入管6を経て雨水貯溜タンクTの内部へと流入するので、その貯溜された雨水を洗車や植物の水やり等に有効活用することができる。そして、この取水継手Jは、下側部材2の下部接続口2aに凸条24aを設けているので、その凸条24aを含む下部接続口2a(下部接続口の中部21a)の外径よりも内径が小さい竪樋5であれば、様々なサイズの竪樋5と強固に接続することできる。しかも、その下部接続口2aはスカート部2cで目隠しされているので美観が良好で、下側の竪樋5Bを接続しても下部接続口2aは殆ど変形しないので、従来のスリットタイプの継手よりも、耐久性が遥かに高い。
J 取水継手
1 上側部材
1a 上部接続口
1b 差込み口
2 下側部材
2a 下部接続口
20a 下部接続口の上部
21a 下部接続口の中部
22a 下部接続口の下部
23a 段部
24a 凸条(凸部)
2b 排水口
2c スカート部
2d 受口
3 傾斜面
3a 上端開口
3b 開口部
3c 仕切片
4 一時貯溜部
4a 底壁
4b 雨水溜壁
4c 水抜き孔
5 竪樋
5A 上側の竪樋
5B 下側の竪樋
6 導入管
7 キャップ
T 雨水貯溜タンク

Claims (6)

  1. 上側の竪樋が接続される上部接続口と、下側の竪樋が差込み接続される下部接続口と、取水した雨水を排出する排水口とを有した、竪樋の経路途中に設置される取水継手であって、
    上記下部接続口の外壁面に少なくとも1以上の凸部設けられていると共に、下部接続口の周囲に、下部接続口を覆うスカート部が設けられており、
    上記スカート部の下端が、凸部の下端と同じ高さ、又は、低いことを特徴とする取水継手。
  2. 上記凸部が、竪樋の軸方向と平行な凸条であることを特徴とする請求項1に記載の取水継手。
  3. 竪樋の内壁面と一凸部の外壁面との周方向の接触距離が、竪樋の内周長の20%以下であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の取水継手。
  4. 上記凸部の外壁面が、下部接続口の外壁面よりも曲率半径の小さい凸曲面であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の取水継手。
  5. 上記スカート部の下端が、下部接続口に下側の竪樋を差込み接続したときの下側の竪樋の上端と同じ高さ、又は、低いことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の取水継手。
  6. 上記スカート部の内壁面と下部接続口の外壁面との間に、竪樋の壁厚よりも大きい空間が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の取水継手。
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