JP5405066B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置の製造方法に関し、特に、チャネル方向で分離された電荷蓄積層を有する半導体装置の製造方法に関する。
データの書き換えが可能で、電源をOFFしても記憶データを保持し続ける半導体装置である不揮発性メモリが広く利用されている。代表的な不揮発性メモリであるフラッシュメモリにおいては、メモリセルを構成するトランジスタが電荷蓄積層と呼ばれるフローティングゲートもしくは絶縁膜を有している。この電荷蓄積層に電荷を蓄積させることによりデータを記憶する。絶縁膜を電荷蓄積層とするフラッシュメモリとしてONO(Oxide Nitride Oxide)膜中の電荷蓄積層に電荷を蓄積させるSONOS(Silicon Oxide Nitride Oxide Silicon)型構造のフラッシュメモリがある。
SONOS型構造のフラッシュメモリの1つに、ソース領域とドレイン領域とを切り替えて動作させて、1つのメモリセル内の電荷蓄積層に2つの電荷蓄積領域を形成する、仮想接地型フラッシュメモリがある。仮想接地型フラッシュメモリによれば、1メモリセルに2ビットの情報を記憶することが可能となる。
近年、メモリセルの高集積化、微細化の要求が大きくなっている。仮想接地型フラッシュメモリにおいて、メモリセルの高集積化、微細化が進み、チャネル長が短くなると、2つの電荷蓄積領域が互いに接近し合う。これにより、CBD(Complementary bit disturb)と呼ばれる、電荷蓄積領域に蓄積した電荷が互いに干渉し合う現象の影響が大きくなり、互いの電荷の切り分け(つまり、データの読み分け)が難しくなる。
電荷蓄積領域に蓄積した電荷が互いに干渉し合うことを抑制する方法として、電荷蓄積層をチャネル方向で空間的に分離させ、電荷蓄積領域に蓄積した電荷のチャネル方向での移動を抑制することで、CBDの影響を抑える方法が提案されている。例えば、特許文献1から特許文献4に、チャネル方向で分離された電荷蓄積層を有するフラッシュメモリの製造方法について開示されている。
特開2007−081106号公報 特開2000−004014号公報 特表2006−521024号公報 特表2004−505460号公報
チャネル方向で分離する電荷蓄積層の分離領域に形成されたゲート絶縁膜の膜質が悪い場合、ゲート絶縁膜に電子がトラップされ、ゲート絶縁膜を流れるリーク電流を誘起させたり、ゲート絶縁膜の耐圧性を低下させる等の劣化の要因となる。このため、ゲート絶縁膜は良質な膜質であることが求められている。
しかしながら、ゲート絶縁膜の膜質を、良質な膜質となるように形成する場合、電荷蓄積層が分離された分離領域を、ゲート絶縁膜で十分に埋め込むことができず、電荷蓄積層の側面が露出する場合がある。この場合、電荷蓄積層とワードラインとが接触又は接近し、電荷蓄積層とワードラインとが電気的に接続してしまうことがある。これにより、電荷蓄積層に蓄積された電荷がワードラインに漏洩してしまう場合がある。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、チャネル方向で分離された電荷蓄積層を有するフラッシュメモリにおいて、電荷蓄積層に蓄積された電荷のワードラインへの漏洩を抑制することが可能なフラッシュメモリの製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、半導体基板上に、電荷蓄積層と第1導電層とを順次形成する工程と、前記半導体基板内に形成すべき拡散領域上方の、前記第1導電層と前記電荷蓄積層とを除去して第1溝部を形成し、前記第1溝部間に前記第1導電層からなるゲート電極を形成する工程と、前記半導体基板内に、前記第1溝部で画定される前記拡散領域を形成する工程と、前記拡散領域間の中央部の前記ゲート電極と前記電荷蓄積層とを除去して第2溝部を形成し、前記第2溝部により前記電荷蓄積層を分離させる工程と、分離された前記電荷蓄積層の側面を覆うように、第1絶縁膜を形成する工程と、前記ゲート電極上に、前記第1絶縁膜により前記電荷蓄積層と電気的に分離されたワードラインを形成する工程と、を有することを特徴とする半導体装置の製造方法である。本発明によれば、チャネル方向で分離された電荷蓄積層を有する半導体装置において、電荷蓄積層に蓄積された電荷のワードラインへの漏洩を抑制することができる。
上記構成において、前記電荷蓄積層と前記第1導電層との間にトップ絶縁膜を形成する工程を有し、前記電荷蓄積層と前記ワードラインとの距離における前記第1絶縁膜の酸化膜換算膜厚は、前記トップ絶縁膜の膜厚における酸化膜換算膜厚以上である構成とすることができる。この構成によれば、電荷蓄積層に蓄積された電荷のワードラインへの漏洩をより抑制することができる。
上記構成において、前記第1絶縁膜を形成する工程は、熱酸化法により、前記第2溝部の底部を酸化させた後、スピン塗布法を用いて前記第2溝部に前記第1絶縁膜を埋め込むことで、前記第1絶縁膜を形成する工程である構成とすることができる。この構成によれば、第1絶縁膜を介して半導体基板とワードラインとの間を流れるリーク電流の発生を抑制することができ、且つ、電荷蓄積層に蓄積された電荷のワードラインへの漏洩を抑制することができる。
上記構成において、前記第1絶縁膜を形成する工程は、前記第2溝部の内面に沿って第1HTO膜を形成することで、前記第1HTO膜からなる前記第1絶縁膜を形成する工程である構成とすることができる。この構成によれば、第1絶縁膜を介して半導体基板とワードラインとの間を流れるリーク電流の発生を抑制することができ、且つ、電荷蓄積層に蓄積された電荷のワードラインへの漏洩を抑制することができる。
上記構成において、前記第1絶縁膜を形成する工程は、前記第1HTO膜を形成した後、前記第2溝部の前記ゲート電極の側面に形成された前記第1HTO膜を除去する工程を有する構成とすることができる。この構成によれば、ワードラインとゲート電極との接触抵抗の増加を抑制することができる。
上記構成において、前記第1絶縁膜を形成する工程は、前記第1HTO膜を除去する工程の後、前記第2溝部の内面に沿って第2HTO膜を更に形成する工程を有し、前記第1絶縁膜は前記第1HTO膜と前記第2HTO膜とからなる構成とすることができる。この構成によれば、電荷蓄積層に蓄積された電荷のワードラインへの漏洩をより抑制することができる。
上記構成において、前記第1HTO膜を除去する工程は、前記第2溝部の底部の前記第1HTO膜上にレジスト膜を形成し、前記レジスト膜をマスクに等方性エッチングを行うことにより、前記第1HTO膜を除去する工程である構成とすることができる。この構成によれば、第2溝部のゲート電極の側面に形成された第1HTO膜を容易に除去することができる。
上記構成において、前記第1絶縁膜を形成する工程は、ALD法を用いて第2溝部の内面に沿って第2絶縁膜を形成した後、前記第2溝部の前記ゲート電極の側面に形成された前記第2絶縁膜を除去し、その後、前記第2溝部の内面に沿って第3HTO膜を更に形成することで、前記第2絶縁膜と前記第3HTO膜とからなる前記第1絶縁膜を形成する工程である構成とすることができる。この構成によれば、第1絶縁膜を介して半導体基板とワードラインとの間を流れるリーク電流の発生を抑制することができ、且つ、電荷蓄積層に蓄積された電荷のワードラインへの漏洩をより抑制することができる。
上記構成において、前記第2絶縁膜を除去する工程は、前記第2溝部の底部の前記第2絶縁膜上にレジスト膜を形成し、前記レジスト膜をマスクに等方性エッチングを行うことにより、前記第2絶縁膜を除去する工程である構成とすることができる。この構成によれば、第2溝部のゲート電極の側面に形成された第2絶縁膜を容易に除去することができる。
上記構成において、前記第2絶縁膜は、酸化シリコン膜、酸化アルミニウム膜、及び酸化ハフニウム膜のいずれかである構成とすることができる。
本発明によれば、チャネル方向で分離された電荷蓄積層を有する半導体装置において、電荷蓄積層に蓄積された電荷のワードラインへの漏洩を抑制することができる。
まず初めに、課題を明確にするため、比較例1に係るフラッシュメモリの製造方法を説明する。図1(a)から図2(c)は、比較例1に係るフラッシュメモリの製造方法を示す断面図である。図1(a)を参照に、例えばp型シリコン半導体基板10上に、トンネル絶縁膜12、電荷蓄積層14、及びトップ絶縁膜16を順次堆積し、ONO膜18を形成する。トンネル絶縁膜12及びトップ絶縁膜16は、例えば酸化シリコン膜からなり、電荷蓄積層14は、例えば窒化シリコン膜からなる。ONO膜18上に、例えばアモルファスシリコン膜からなる第1導電層20を形成する。半導体基板10内に形成されるべき拡散領域の上方に当たる第1導電層20上に、例えば窒化シリコン膜からなる第1マスク層22を形成する。第1マスク層22の側壁に、第1マスク層22間の中央部に開口部30を有するように、例えば酸化シリコン膜からなる第2マスク層28を形成する。
図1(b)を参照に、第1導電層20を酸化させて、開口部30に酸化シリコン膜32を形成した後、開口部30に、例えばアモルファスシリコン膜からなる第2導電層34を形成する。その後、第2導電層34の表面を酸化させて、例えば酸化シリコン膜からなる第3マスク層36を形成する。
図1(c)を参照に、第2マスク層28と第3マスク層36とをマスクに、第1マスク層22、第1導電層20、及びONO膜18を除去して第1溝部38を形成する。第1溝部38間には、第1導電層20からなるゲート電極40が形成される。その後、第1溝部38から半導体基板10内に例えば砒素を導入し、半導体基板10内に、第1溝部38で画定される、ソース・ドレイン領域となるn型拡散領域42を形成する。拡散領域42間がチャネル長Tとなる。
図2(a)を参照に、第1溝部38に埋め込むように、例えば酸化シリコン膜からなる埋込絶縁膜44を形成した後、第2マスク層28と埋込絶縁膜44とをマスクに、第2導電層34、酸化シリコン膜32、ゲート電極40、トップ絶縁膜16、及び電荷蓄積層14を除去して第2溝部46を形成する。第2溝部46により、電荷蓄積層14はチャネル方向で分離される。
図2(b)を参照に、例えば熱酸化法を用いて、ゲート電極40と第2溝部46の底部とを酸化させる。これにより、ゲート電極40の上側面に酸化シリコン膜48が形成される。第2溝部46の底部には、トンネル絶縁膜12が形成されているため、酸化シリコン膜48は僅かしか形成されない。
図2(c)を参照に、ゲート電極40上に、ワードライン54を拡散領域42に交差する方向に延伸するよう形成する。この際、第2溝部46は、酸化シリコン膜48で完全に埋め込まれていないため、第2溝部46にもワードライン54が形成される。
比較例1の製造方法によれば、図2(c)から明らかなように、第2溝部46下の酸化シリコン膜48とトンネル絶縁膜12とは、ゲート絶縁膜として機能する。前述したように、ゲート絶縁膜は良質な膜質であることが求められている。このため、図2(b)のように、熱酸化法を用いて、第2溝部46の底部等に酸化を行うことにより、第2溝部46下に、良質な膜質のゲート絶縁膜を形成している。
しかしながら、図2(b)のように、熱酸化法を用いて、第2溝部46の底部やゲート電極40を酸化させる場合、電荷蓄積層14の側面全面を酸化シリコン膜48で覆うことは難しい。このため、図2(c)のように、第2溝部46内にワードライン54が形成されると、電荷蓄積層14とワードライン54とが接触又は接近してしまい、電荷蓄積層14とワードライン54とが電気的に接続してしまう。これにより、電荷蓄積層14に蓄積された電荷がワードライン54に漏洩してしまう場合がある。
そこで、チャネル方向で分離された電荷蓄積層の分離領域に、良質な膜質のゲート絶縁膜を有するフラッシュメモリにおいて、電荷蓄積層に蓄積された電荷がワードラインに漏洩することを抑制することが可能な製造方法について、以下に実施例を用いて説明する。
図3(a)から図7(b)を用い、実施例1に係るフラッシュメモリの製造方法を説明する。図3(a)を参照に、例えばp型シリコン半導体基板(または半導体基板内のp型領域)10上に、トンネル絶縁膜12、電荷蓄積層14、及びトップ絶縁膜16からなるONO膜18を形成する。トンネル絶縁膜12は、例えば厚さ7nmの酸化シリコン膜からなる。電荷蓄積層14は、例えば厚さ7nmの窒化シリコン膜からなる。トップ絶縁膜16は、例えば厚さ10nmの酸化シリコン膜からなる。ONO膜18上に、第1導電層20を形成する。第1導電層20は、例えば厚さ100nmのアモルファスシリコン膜からなる。第1導電層20上に、第1マスク層22を形成する。第1マスク層22は、例えば厚さ50nmの窒化シリコン膜からなる。第1マスク層22上に、反射防止膜24を形成する。反射防止膜24は、例えば厚さ50nmのアモルファスカーボン膜からなる。反射防止膜24上に、例えば厚さ150nmのフォトレジスト膜26を、後述する拡散領域が形成されるべき領域の上方に残存させるようにパターン化して形成する。パターン化後のフォトレジスト膜26の幅W1は、例えば50nmであり、間隔L1は、例えば130nmである。なお、反射防止膜24は、フォトレジスト膜26をパターン化する際の露光工程において、半導体基板10等からの光の反射を抑制するために設けられた膜である。
図3(b)を参照に、フォトレジスト膜26をマスクに、例えばRIE(Reactive Ion Etching)法を用いて、反射防止膜24と第1マスク層22をエッチングする。その後、フォトレジスト膜26と反射防止膜24とを除去する。これにより、第1マスク層22は、拡散領域が形成されるべき領域の上方に残存するようにパターン化され、幅W2は、例えば50nm、間隔L2は、例えば130nmとなる。
図3(c)を参照に、第1マスク層22を覆うように、例えば厚さ40nmの酸化シリコン膜からなる第2マスク層28を、例えばCVD(Chemical Vapor Deposition)法を用いて堆積する。その後、第2マスク層28に全面エッチングを行い、第1マスク層22の表面を露出させる。これにより、第2マスク層28は、第1マスク層22の側壁に、幅W3が、例えば40nmとして残存する。即ち、第1マスク層22間の中央部には、間隔L3が、例えば50nmである開口部30が形成される。
図4(a)を参照に、例えば熱酸化法を用いて、第1導電層20を酸化させる。これにより、開口部30の第1導電層20の表面に、酸化シリコン膜32が形成される。
図4(b)を参照に、開口部30に埋め込まれるように、例えばアモルファスシリコン膜からなる第2導電層34を、例えばCVD法を用いて堆積する。その後、第1マスク層22及び第2マスク層28の表面が露出するように、例えばCMP(Chemical Mechanical Planarization)法を用いて、第1マスク層22及び第2マスク層28上に形成された第2導電層34を除去する。これにより、第2導電層34は、開口部30に形成される。その後、例えば熱酸化法を用いて、第2導電層34の表面を酸化させて、第2導電層34の表面に、酸化シリコン膜からなる第3マスク層36を形成する。
図4(c)を参照に、第2マスク層28と第3マスク層36とをマスクに、例えばリン酸によるウエットエッチング法を用いて、第1マスク層22をエッチングする。
図5(a)を参照に、続いて、第2マスク層28と第3マスク層36とをマスクに、例えばRIE法を用いて、第1導電層20とONO膜18とをエッチングする。これにより、第1溝部38と、第1溝部38間であって、ONO膜18上に、第1導電層20からなるゲート電極40が形成される。その後、第1溝部38から半導体基板10内に、例えば砒素をイオン注入する。これにより、半導体基板10内に、第1溝部38で画定された、ソース・ドレイン領域となるn型拡散領域42が延伸して形成される。拡散領域42間がチャネル長Tとなる。
図5(b)を参照に、例えば高密度プラズマCVD法を用いて、第1溝部38に埋め込まれるように、酸化シリコン膜を堆積する。これにより、拡散領域42上の半導体基板10上に、酸化シリコン膜からなる埋込絶縁膜44が形成される。
図5(c)を参照に、第2マスク層28と埋込絶縁膜44とをマスクに、例えばRIE法を用いて、第2導電層34をエッチングする。この際、酸化シリコン膜32は、第2導電層34のエッチングのストップ層として機能させることができる。
図6(a)を参照に、第2マスク層28と埋込絶縁膜44とをマスクに、例えばRIE法を用いて、酸化シリコン膜32、ゲート電極40、トップ絶縁膜16、及び電荷蓄積層14をエッチングして、第2溝部46を形成する。これにより、電荷蓄積層14は、拡散領域42間の中央部で分離される。即ち、電荷蓄積層14は、チャネル方向で分離される。
図6(b)を参照に、例えば熱酸化法を用いて、ゲート電極40と第2溝部46の底部とを酸化させる。これにより、ゲート電極40の上側面に酸化シリコン膜48が形成される。また、第2溝部46の底部には、トンネル絶縁膜12が形成されているため、酸化シリコン膜48は僅かしか形成されない。
図6(c)を参照に、例えばスピン塗布法を用いて、SOG(Spin on glass)膜を塗布、加熱することで、第2溝部46に埋め込まれるように酸化シリコン膜50を形成する。
図7(a)を参照に、ゲート電極40の上面が露出するように、酸化シリコン膜48と酸化シリコン膜50とを除去する。これにより、第2溝部46内に、酸化シリコン膜48と酸化シリコン膜50とからなる第1絶縁膜52が形成される。
図7(b)を参照に、ゲート電極40上に、例えばポリシリコン膜からなるワードライン54を拡散領域42に交差する方向に延伸するよう形成する。この際、第1絶縁膜52で埋め込まれていない第2溝部46内の一部にも、ワードライン54が形成される。
実施例1の製造方法によれば、図3(b)のように、半導体基板10上に、ONO膜18と第1導電層20とを順次形成し、半導体基板10内に形成すべき拡散領域42の上方の、第1導電層20上に第1マスク層22を形成する。図3(c)のように、第1マスク層22の側壁に第2マスク層28を形成した後、図4(b)のように、第2マスク層28間の開口部30に第2導電層34と、第2導電層34の表面に第3マスク層36とを形成する。図4(c)及び図5(a)のように、第2マスク層28と第3マスク層36とをマスクに、第1マスク層22、第1導電層20、及びONO膜18をエッチングする。これにより、半導体基板10内に形成すべき拡散領域42上方の、第1導電層20とONO膜18とが除去されて第1溝部38が形成される。第1溝部38間には、第1導電層20からなるゲート電極40が形成される。その後、第1溝部38から、半導体基板10内に砒素等の不純物を注入することで、半導体基板10内に、第1溝部38で画定される拡散領域42が形成される。図6(a)のように、第2マスク層28と、拡散領域42上の半導体基板10上に形成した埋込絶縁膜44と、をマスクに、ゲート電極40、トップ絶縁膜16、及び電荷蓄積層14をエッチングする。これにより、拡散領域42間の中央部に第2溝部46が形成され、第2溝部46により、電荷蓄積層14がチャネル方向で分離される。
このような製造方法を用いることで、電荷蓄積層14をチャネル方向で分離させることができるため、電荷蓄積領域に蓄積された電荷が、チャネル方向に移動することを抑制できる。したがって、チャネル長Tが短くなった場合でも、電荷蓄積領域に蓄積された電荷が互いに干渉し合う、CBDの影響を抑制することができ、メモリセルの微細化を図ることが可能となる。
また、実施例1の製造方法によれば、図6(b)のように、熱酸化法を用いて、第2溝部46の底部を酸化させて、第2溝部46の底部に酸化シリコン膜48を形成する。その後、図6(c)のように、スピン塗布法を用いて、SOG膜を塗布、加熱することで、第2溝部46内に、酸化シリコン膜50を形成する。これにより、図7(a)のように、第2溝部46内に、酸化シリコン膜48と酸化シリコン膜50とからなる第1絶縁膜52が形成される。
このように、熱酸化法とスピン塗布法とを用いて、第1絶縁膜52を形成することで、図7(a)のように、分離された電荷蓄積層14の側面全面を第1絶縁膜52で覆うことができる。このため、図7(b)のように、ゲート電極40上にワードライン54を形成し、第2溝部46内にワードライン54が形成された場合でも、第1絶縁膜52により電荷蓄積層14とワードライン54との距離を離すことができ、電荷蓄積層14とワードライン54とを電気的に分離させることができる。これにより、電荷蓄積層14に蓄積された電荷がワードライン54に漏洩することを抑制できる。つまり、データの保持特性を向上させることができる。
また、電荷蓄積層14とワードライン54との距離X(図7(b)の拡大図参照)における第1絶縁膜52の酸化膜換算膜厚は、トップ絶縁膜16の膜厚における酸化膜換算膜厚以上である場合が好ましい。ここで、酸化膜換算膜厚とは、誘電率を考慮した膜厚をいい、ある膜の実際の厚さと酸化シリコン膜の誘電率との積を、その膜の誘電率で割った値をいう。第2溝部46内に、このような第1絶縁膜52を形成することにより、電荷蓄積層14に蓄積された電荷がワードライン54に漏洩することをより抑制できる。
また、図7(b)から分かるように、第1絶縁膜52と第1絶縁膜52下のトンネル絶縁膜12とは、ゲート絶縁膜として機能する。図6(a)のように、RIE法を用いて、第2溝部46を形成しているため、第2溝部46下のトンネル絶縁膜12は、エッチングによりダメージを受ける場合がある。しかしながら、図6(b)のように、熱酸化法を用いて、第2溝部46の底部を酸化させることで、トンネル絶縁膜12にも熱処理が施されるため、トンネル絶縁膜12がエッチングにより受けたダメージを回復させることができる。したがって、実施例1の製造方法によれば、ゲート絶縁膜を良質な膜質とすることができる。よって、ゲート絶縁膜を介して半導体基板10とワードライン54との間を流れるリーク電流の低減や、ゲート絶縁膜の耐圧の低下の抑制を図ることができる。
また、ゲート絶縁膜(第1絶縁膜52とトンネル絶縁膜12との積層膜)の膜厚における酸化膜換算膜厚とONO膜18の膜厚における酸化膜換算膜厚とが、同じ大きさになるように形成する場合が好ましい。ここで、例えば、FN(Fowler Nordheim)トンネル効果を用いてデータの消去を行う場合、ゲート絶縁膜の酸化膜換算膜厚がONO膜18の酸化膜換算膜厚より小さいと、ワードライン54から半導体基板10に流れる電流は、その大部分がゲート絶縁膜を通過する。このため、ONO膜18には十分な大きさの電界を印加することができず、電荷蓄積層14から電荷を効率よく取り除くことが難しくなる。一方、ゲート絶縁膜の酸化膜換算膜厚がONO膜18の酸化膜換算膜厚と同じ大きさである場合、ワードライン54から半導体基板10に流れる電流は、ゲート絶縁膜とONO膜18とを均一に流れる。このため、ONO膜18に十分な大きさの電界を印加することができ、電荷蓄積層14から電荷を効率よく取り除くことができる。
また、実施例1の製造方法によれば、図3(b)から図5(a)のように、第1マスク層22が形成された領域の下方の半導体基板10内に拡散領域42が形成される。つまり、メモリセルの微細化を図るために、拡散領域42の幅を狭くする場合、第1マスク層22の幅を狭くすればよい。フォトリソ技術・エッチング技術の特性上、幅の狭い開口部を形成することは難しいが、幅の狭いパターンを形成することは容易である。このため、実施例1の製造方法によれば、幅の狭い拡散領域42を容易に形成することができ、メモリセルの微細化をより図ることが可能となる。
また、実施例1の製造方法によれば、図5(a)のように、第1溝部38間にゲート電極40を形成した後、半導体基板10内に、第1溝部38で画定される拡散領域42を形成している。例えば、拡散領域42を形成してから、ゲート電極40を形成する場合、ゲート電極40を堆積する際等に生じる熱により、拡散領域42に注入された不純物が、半導体基板10内に拡散してしまう場合が生じる。しかしながら、実施例1の製造方法によれば、ゲート電極40を形成した後、拡散領域42を形成しているため、拡散領域42に注入された不純物が、半導体基板10内に拡散することを抑制できる。
また、実施例1の製造方法を用いると、拡散領域42と分離された電荷蓄積層14とを、自己整合的に形成することができる。
図8(a)から図8(c)は、実施例2に係るフラッシュメモリの製造方法を示す断面図である。まず、実施例1に係るフラッシュメモリの製造方法で説明した、図3(a)から図6(a)の製造工程を実施する。その後、図8(a)を参照に、例えば減圧CVD法により、約750℃の温度条件下でSiHとNOとを成膜ガスに用いて、例えば厚さ7nmのHTO(High Temperature Oxide)膜を堆積する。これにより、第2溝部46の内面に沿って第1HTO膜56が形成される。その後、フォトレジスト膜を塗布し、露光・現像することで、第2溝部46底部の第1HTO膜56上にのみフォトレジスト膜58を残存させる。
図8(b)を参照に、フォトレジスト膜58をマスクにして、例えばフッ酸によるウエットエッチング法を用いて、第1HTO膜56を除去する。フッ酸によるウエットエッチングは等方性エッチングであるため、ゲート電極40上に形成された第1HTO膜56と第2溝部46のゲート電極40の側面に形成された第1HTO膜56とが除去される。これにより、第2溝部46底部に、電荷蓄積層14の側面全面を覆う、U字型をした第1HTO膜56からなる第1絶縁膜52が形成される。その後、フォトレジスト膜58を除去する。
図8(c)を参照に、ゲート電極40上にワードライン54を拡散領域42に交差する方向に延伸するように形成する。この際、第2溝部46内にもワードライン54が形成される。
実施例2の製造方法によれば、図8(a)のように、第2溝部46の内面に沿って第1HTO膜56を形成する。図8(b)のように、第2溝部46のゲート電極40の側面に形成された第1HTO膜56を除去する。これにより、第2溝部46底部に、電荷蓄積層14の側面全面を覆う、U字型をした第1HTO膜56からなる第1絶縁膜52を形成することができる。
このような製造方法を用いて第1絶縁膜52を形成することで、図8(b)のように、電荷蓄積層14の側面全面を第1絶縁膜52で覆うことができる。このため、図8(c)のように、第2溝部46内にワードライン54が形成された場合でも、第1絶縁膜52により電荷蓄積層14とワードライン54との距離を離すことができ、電荷蓄積層14とワードライン54とを電気的に分離させることができる。これにより、電荷蓄積層14に蓄積された電荷がワードライン54に漏洩することを抑制できる。
さらに、第1絶縁膜52は、減圧CVD法により形成された第1HTO膜56からなるため、良質な膜質を有する。したがって、電荷蓄積層14とワードライン54とが、良質な膜質の第1絶縁膜52により分離されていることで、電荷蓄積層14に蓄積された電荷がワードライン54に漏洩することをより抑制することができる。
また、図8(c)から分かるように、第1絶縁膜52と第1絶縁膜52下のトンネル絶縁膜12とは、ゲート絶縁膜として機能する。実施例2においても、実施例1と同様に、第2溝部46を形成する際に、第2溝部46下のトンネル絶縁膜12はダメージを受ける場合がある。しかしながら、図8(a)のように、減圧CVD法を用いて、第1HTO膜56を形成することで、トンネル絶縁膜12にも高温の熱処理が施されるため、トンネル絶縁膜12が受けたダメージを回復させることができる。また、減圧CVD法により形成される第1HTO膜56は、良質な膜質を有する。これらのことから、実施例2の製造方法によれば、ゲート絶縁膜を良質な膜質とすることができ、ゲート絶縁膜を介して半導体基板10とワードライン54との間を流れるリーク電流の低減や、ゲート絶縁膜の耐圧の低下の抑制を図ることができる。
また、図8(b)のように、第2溝部46のゲート電極40の側面の第1HTO膜56を除去することで、図8(c)のように、ゲート電極40とワードライン54との接触面積を増大させることができる。これにより、ゲート電極40とワードライン54との接触抵抗の増加を抑制することができる。
また、図8(a)のように、第2溝部46の底部の第1HTO膜56上にフォトレジスト膜58を形成し、図8(b)のように、フォトレジスト膜58をマスクにして等方性エッチングを行うことで、第2溝部46のゲート電極40の側面に形成された第1HTO膜56を容易に除去することができる。なお、ゲート電極40の側面に形成された第1HTO膜56を除去するためには、フォトレジスト膜58の上面は、トップ絶縁膜16の上面と同一面にあるか、または、少し突出している場合が好ましい。
また、実施例2において、図8(b)のように、フォトレジスト膜58をマスクにして等法性エッチングを行い、第1HTO膜56を除去する場合を例に示したが、これに限られるわけではない。例えば、フォトレジスト膜58をマスクに、RIE等の異方性エッチングを用いて、ゲート電極40上の第1HTO膜56を除去する場合でもよい。この場合、第1HTO膜56は、第2溝部46のゲート電極40の側面に残存する。つまり、第1HTO膜56は、第2溝部46の内面に沿って形成される。この場合でも、第1HTO膜56からなる第1絶縁膜52により、電荷蓄積層14とワードライン54との距離を離すことができ、電荷蓄積層14とワードライン54とを電気的に分離させることができる。よって、電荷蓄積層14に蓄積された電荷がワードライン54に漏洩することを抑制することができる。
図9(a)から図10(b)は、実施例3に係るフラッシュメモリの製造方法を示す断面図である。まず、実施例1に係るフラッシュメモリの製造方法で説明した、図3(a)から図6(a)の製造工程を実施する。その後、図9(a)を参照に、例えば減圧CVD法を用いて、例えば厚さ7nmのHTO膜を堆積する。これにより、第2溝部46の内面に沿って第1HTO膜56が形成される。その後、フォトレジスト膜を塗布し、露光・現像することで、第2溝部46底部の第1HTO膜56上にのみフォトレジスト膜58を残存させる。
図9(b)を参照に、フォトレジスト膜58をマスクにして、例えばフッ酸によるウエットエッチング法を用いて、第1HTO膜56を除去する。これにより、ゲート電極40の上側面に形成された第1HTO膜56が除去される。よって、第2溝部46の底部に、電荷蓄積層14の側面全面を覆う、U字型をした第1HTO膜56が形成される。その後、フォトレジスト膜58を除去する。
図9(c)を参照に、例えば減圧CVD法を用いて、HTO膜を再度堆積する。これにより、第2溝部46の内面に沿って第2HTO膜60が形成される。
図10(a)を参照に、例えばRIE法を用いて、ゲート電極40上に形成された第2HTO膜60をエッチングする。これにより、第2溝部46に、第1HTO膜56と第2HTO膜60とからなる第1絶縁膜52が形成される。
図10(b)を参照に、ゲート電極40上に、ワードライン54を拡散領域42に交差する方向に延伸するよう形成する。この際、ワードライン54は第2溝部46内にも形成される。
実施例3の製造方法によれば、図9(a)のように、第2溝部46の内面に沿って第1HTO膜56を形成した後、図9(b)のように、第2溝部46のゲート電極40の側面に形成された第1HTO膜56を除去する。その後、図9(c)のように、再度、第2溝部46の内面に沿って第2HTO膜60を形成する。これにより、図10(a)のように、第1HTO膜56と第2HTO膜60とからなる第1絶縁膜52が形成される。
このような製造方法を用いることで、図10(b)のように、電荷蓄積層14とワードライン54とは、第1HTO膜56と第2HTO膜60とからなる第1絶縁膜52で分離される。このため、実施例2に比べて、電荷蓄積層14とワードライン54との距離を更に離すことができる。したがって、電荷蓄積層14とワードライン54との電気的な分離をより確実に行うことができ、電荷蓄積層14に蓄積された電荷がワードライン54に漏洩することをより抑制することができる。
さらに、第1絶縁膜52は、減圧CVD法により形成された第1HTO膜56と第2HTO膜60とからなるため、良質な膜質を有する。したがって、電荷蓄積層14とワードライン54とが、良質な膜質の第1絶縁膜52により分離されていることで、電荷蓄積層14に蓄積された電荷がワードライン54に漏洩することをより抑制することができる。
また、図10(b)から分かるように、第1絶縁膜52と第1絶縁膜52下のトンネル絶縁膜12とは、ゲート絶縁膜として機能する。実施例3においても、実施例1と同様に、第2溝部46を形成する際に、第2溝部46下のトンネル絶縁膜12はダメージを受ける場合があるが、図9(a)及び図9(c)のように、減圧CVD法を用いて、第1HTO膜56及び第2HTO膜60を形成することで、トンネル絶縁膜12に高温の熱処理が施されて、トンネル絶縁膜12が受けたダメージを回復させることができる。また、減圧CVD法により形成される第1HTO膜56と第2HTO膜60とは、良質な膜質を有する。これらのことから、実施例3の製造方法によれば、ゲート絶縁膜を良質な膜質とすることができ、ゲート絶縁膜を介して半導体基板10とワードライン54との間を流れるリーク電流の低減や、ゲート絶縁膜の耐圧性の低下の抑制を図ることができる。
また、図9(b)のように、ゲート電極40の側面に形成された第1HTO膜56を除去した後、図9(c)のように、第2溝部46の内面に沿って第2HTO膜60を形成している。このような製造方法を用いることで、第2HTO膜60を形成する際の第2溝部46の間口を広くすることができるため、第2HTO膜60の形成を容易に行うことが可能となる。
図11(a)から図12(b)は、実施例4に係るフラッシュメモリの製造方法を示す断面図である。まず、実施例1に係るフラッシュメモリの製造方法で説明した、図3(a)から図6(a)の製造工程を実施する。その後、図11(a)を参照に、例えばALD(Atomic Layer Deposition)法を用いて、例えば厚さ3nmの酸化シリコン膜からなる第2絶縁膜62を堆積する。これにより、第2溝部46の内面に沿って第2絶縁膜62が形成される。その後、フォトレジスト膜を塗布し、露光・現像することで、第2溝部46底部の第2絶縁膜62上にのみフォトレジスト膜58を残存させる。
図11(b)を参照に、フォトレジスト膜58をマスクにして、例えばフッ酸によるウエットエッチング法を用いて、第2絶縁膜62を除去する。これにより、ゲート電極40の上側面に形成された第2絶縁膜62が除去される。よって、第2溝部46の底部に、電荷蓄積層14の側面全面を覆うように、U字型をした第2絶縁膜62が形成される。その後、フォトレジスト膜58を除去する。
図11(c)を参照に、例えば減圧CVD法を用いて、HTO膜を堆積する。これにより、第2溝部46の内面に沿って第3HTO膜64が形成される。
図12(a)を参照に、例えばRIE法を用いて、ゲート電極40上に形成された第3HTO膜64をエッチングする。これにより、第2溝部46に、第2絶縁膜62と第3HTO膜64とからなる第1絶縁膜52が形成される。
図12(b)を参照に、ゲート電極40上に、ワードライン54を拡散領域42に交差する方向に延伸するよう形成する。この際、ワードライン54は第2溝部46内にも形成される。
実施例4の製造方法によれば、図11(a)のように、ALD法を用いて第2溝部46の内面に沿って第2絶縁膜62を形成した後、図11(b)のように、第2溝部46のゲート電極40の側面に形成された第2絶縁膜62を除去する。その後、図11(c)のように、第2溝部46の内面に沿って第3HTO膜64を形成する。これにより、図12(a)のように、第2絶縁膜62と第3HTO膜64とからなる第1絶縁膜52が形成される。
このような製造方法を用いることで、図12(b)のように、電荷蓄積層14とワードライン54とは、第2絶縁膜62と第3HTO膜64とからなる第1絶縁膜52で分離される。このため、実施例2に比べて、電荷蓄積層14とワードライン54との距離を更に離すことができる。したがって、電荷蓄積層14とワードライン54との電気的な分離をより確実に行うことができ、電荷蓄積層14に蓄積された電荷がワードライン54に漏洩することをより抑制することができる。
また、第1絶縁膜52は、ALD法により形成された第2絶縁膜62と減圧CVD法により形成された第3HTO膜64とからなる。ALD法で形成された膜は、HTO膜と同等の良質な膜質を有する。したがって、電荷蓄積層14とワードライン54とを、良質な膜質の第1絶縁膜52により分離させることができるため、電荷蓄積層14に蓄積された電荷がワードライン54に漏洩することをより抑制することができる。
また、図12(b)から分かるように、第1絶縁膜52と第1絶縁膜52下のトンネル絶縁膜12とは、ゲート絶縁膜として機能する。実施例4においても、実施例1と同様に、第2溝部46を形成する際に、第2溝部46下のトンネル絶縁膜12はダメージを受ける場合があるが、図11(c)のように、減圧CVD法を用いて第3HTO膜64を形成することで、トンネル絶縁膜12に高温の熱処理が施されて、トンネル絶縁膜12が受けたダメージを回復させることができる。また、ALD法により形成される第2絶縁膜62と減圧CVD法により形成される第3HTO膜64とは、良質な膜質を有する。これらのことから、実施例4の製造方法によれば、ゲート絶縁膜を良質な膜質とすることができ、ゲート絶縁膜を介して半導体基板10とワードライン54との間を流れるリーク電流の低減や、ゲート絶縁膜の耐圧の低下の抑制を図ることができる。
また、ALD法を用いて形成される第2絶縁膜62は、良好な膜厚均一性を有するとともに、HTO膜に比べて膜厚の薄い膜を形成することができる。このため、第2溝部46が高アスペクト比を有する場合であっても、第2溝部46に膜厚均一性に優れた第2絶縁膜62を形成することができる。よって、実施例4によれば、メモリセルの微細化が進み、第2溝部46のアスペクト比が大きくなった場合でも、電荷蓄積層14とワードライン54との電気的な分離を行うことができ、電荷蓄積層14に蓄積された電荷の漏洩を抑制することができる。
また、実施例4においても、実施例3と同様に、図11(b)のように、ゲート電極40の側面に形成された第2絶縁膜62を除去した後、図11(c)のように、第2溝部46の内面に沿って第3HTO膜64を形成することで、第3HTO膜64を形成する際の第2溝部46の間口を広くすることができ、第3HTO膜64の形成を容易に行うことが可能となる。
また、第2絶縁膜62は、酸化シリコン膜である場合を例に示したが、これに限られるわけではない。例えば、酸化アルミニウム膜や酸化ハフニウム膜等の高誘電率酸化膜である場合でもよい。ゲート絶縁膜に高誘電率酸化膜を用いることで、絶縁膜容量を酸化シリコン膜と同じにしつつ、膜厚を厚くすることができ、メモリセルの微細化に対応することができる。したがって、実施例4の製造方法は、微細な構造を有するメモリセルに適した製造方法である。
以上、本発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
図1(a)から図1(c)は、比較例1に係るフラッシュメモリの製造方法を示す断面図(その1)である。 図2(a)から図2(c)は、比較例1に係るフラッシュメモリの製造方法を示す断面図(その2)である。 図3(a)から図3(c)は、実施例1に係るフラッシュメモリの製造方法を示す断面図(その1)である。 図4(a)から図4(c)は、実施例1に係るフラッシュメモリの製造方法を示す断面図(その2)である。 図5(a)から図5(c)は、実施例1に係るフラッシュメモリの製造方法を示す断面図(その3)である。 図6(a)から図6(c)は、実施例1に係るフラッシュメモリの製造方法を示す断面図(その4)である。 図7(a)及び図7(b)は、実施例1に係るフラッシュメモリの製造方法を示す断面図(その5)である。 図8(a)から図8(c)は、実施例2に係るフラッシュメモリの製造方法を示す断面図である。 図9(a)から図9(c)は、実施例3に係るフラッシュメモリの製造方法を示す断面図(その1)である。 図10(a)及び図10(b)は、実施例3に係るフラッシュメモリの製造方法を示す断面図(その2)である。 図11(a)から図11(c)は、実施例4に係るフラッシュメモリの製造方法を示す断面図(その1)である。 図12(a)及び図12(b)は、実施例4に係るフラッシュメモリの製造方法を示す断面図(その2)である。
符号の説明
10 半導体基板
12 トンネル絶縁膜
14 電荷蓄積層
16 トップ絶縁膜
18 ONO膜
20 第1導電層
22 第1マスク層
24 反射防止膜
26 フォトレジスト膜
28 第2マスク層
30 開口部
32 酸化シリコン膜
34 第2導電層
36 第3マスク層
38 第1溝部
40 ゲート電極
42 拡散領域
44 埋込絶縁膜
46 第2溝部
48 酸化シリコン膜
50 酸化シリコン膜
52 第1絶縁膜
54 ワードライン
56 第1HTO膜
58 フォトレジスト膜
60 第2HTO膜
62 第2絶縁膜
64 第3HTO膜

Claims (10)

  1. 半導体基板上に、電荷蓄積層と第1導電層とを順次形成する工程と、
    前記半導体基板内に形成すべき拡散領域上方の、前記第1導電層と前記電荷蓄積層とを除去して第1溝部を形成し、前記第1溝部間に前記第1導電層からなるゲート電極を形成する工程と、
    前記半導体基板内に、前記第1溝部で画定される前記拡散領域を形成する工程と、
    前記拡散領域間の中央部の前記ゲート電極と前記電荷蓄積層とを除去して第2溝部を形成し、前記第2溝部により前記電荷蓄積層を分離させる工程と、
    分離された前記電荷蓄積層の側面を覆うように、第1絶縁膜を形成する工程と、
    前記ゲート電極上に、前記第1絶縁膜により前記電荷蓄積層と電気的に分離され、前記拡散領域に交差する方向に延伸するワードラインを形成する工程と、を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記電荷蓄積層と前記第1導電層との間にトップ絶縁膜を形成する工程を有し、
    前記電荷蓄積層と前記ワードラインとの距離における前記第1絶縁膜の酸化膜換算膜厚は、前記トップ絶縁膜の膜厚における酸化膜換算膜厚以上であることを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記第1絶縁膜を形成する工程は、熱酸化法により、前記第2溝部の底部を酸化させた後、スピン塗布法を用いて前記第2溝部に前記第1絶縁膜を埋め込むことで、前記第1絶縁膜を形成する工程であることを特徴とする請求項1または2記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記第1絶縁膜を形成する工程は、前記第2溝部の内面に沿って第1HTO膜を形成することで、前記第1HTO膜からなる前記第1絶縁膜を形成する工程であることを特徴とする請求項1または2記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記第1絶縁膜を形成する工程は、前記第1HTO膜を形成した後、前記第2溝部の前記ゲート電極の側面に形成された前記第1HTO膜を除去する工程を有することを特徴とする請求項4記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記第1絶縁膜を形成する工程は、前記第1HTO膜を除去する工程の後、前記第2溝部の内面に沿って第2HTO膜を更に形成する工程を有し、
    前記第1絶縁膜は、前記第1HTO膜と前記第2HTO膜とからなることを特徴とする請求項5記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記第1HTO膜を除去する工程は、前記第2溝部の底部の前記第1HTO膜上にレジスト膜を形成し、前記レジスト膜をマスクに等方性エッチングを行うことにより、前記第1HTO膜を除去する工程であることを特徴とする請求項5または6記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記第1絶縁膜を形成する工程は、ALD法を用いて前記第2溝部の内面に沿って第2絶縁膜を形成した後、前記第2溝部の前記ゲート電極の側面に形成された前記第2絶縁膜を除去し、その後、前記第2溝部の内面に沿って第3HTO膜を更に形成することで、前記第2絶縁膜と前記第3HTO膜とからなる前記第1絶縁膜を形成する工程であることを特徴とする請求項1または2記載の半導体装置の製造方法。
  9. 前記第2絶縁膜を除去する工程は、前記第2溝部の底部の前記第2絶縁膜上にレジスト膜を形成し、前記レジスト膜をマスクに等方性エッチングを行うことにより、前記第2絶縁膜を除去する工程であることを特徴とする請求項8記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記第2絶縁膜は、酸化シリコン膜、酸化アルミニウム膜、及び酸化ハフニウム膜のいずれかであることを特徴とする請求項8または9記載の半導体装置の製造方法。
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