JP5405017B2 - コイルシステム、およびmri装置 - Google Patents

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Description

本発明は、MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置などに使用されるコイルシステム、およびMRI装置に関する。
送信コイルから被検体にRFパルスを送信する場合、送信コイルの送信効率を低下させないように、受信コイルをディスエーブル状態に設定する必要がある。受信コイルをディスエーブル状態にできるようにするため、アクティブ型の受信コイルが知られている。アクティブ型の受信コイルは、ブロッキング回路と、ブロッキング回路にDCバイアスを供給するケーブルとを有している。ケーブルからブロッキング回路にDCバイアスが供給されると、受信コイルがディスエーブル状態に設定される。
特願平7−57190
上記の受信コイルは、コイルエレメントに接続されるケーブルの他に、ブロッキング回路にDCバイアスを供給するケーブルが必要となる。したがって、受信コイルに接続されるケーブルの数が多くなる。しかし、ケーブルの数が多くなると、受信コイルを被検体に設置するときの邪魔になるので、ケーブルの数はできるだけ少ないことが好ましい。
本発明は、上記の事情に鑑み、ケーブルの数を少なくすることができるコイルシステムを提供することを目的とする。
上記の目的を達成する本発明のコイルシステムは、
被検体にRFパルスを送信する送信コイル、
前記被検体からMR信号を受信する受信コイルであって、コンデンサを有するコイルエレメントと、前記コンデンサの両端に接続されたブロッキング回路と、を有する受信コイル、および
電磁誘導によって前記コイルエレメントに電圧を生じさせることにより、前記ブロッキング回路を動作させる電圧誘導手段、
を有している。
本発明のコイルシステムは、受信コイルのコイルエレメントに、電磁誘導により電圧を生じさせる電圧誘導手段を有している。この電圧誘導手段により受信コイルのコイルエレメントに電圧が発生すると、ブロッキング回路が動作し、ブロッキング回路に接続されているコンデンサの両端が高インピーダンス状態になる。したがって、受信コイルをディスエーブル状態に設定することができる。
本発明のコイルシステムでは、電磁誘導により受信コイルのコイルエレメントに電圧が発生することにより、ブロッキング回路に接続されているコンデンサの両端が高インピーダンス状態になり、その結果、受信コイルがディスエーブル状態になる。したがって、本発明のコイルシステムでは、アクティブ型受信コイルで必要となるDCバイアス供給用のケーブルは不要となる。このため、受信コイルに接続されるケーブルの数を少なくすることができる。
以下、図面を参照しながら、発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。尚、本発明は、発明を実施するための最良の形態に限定されるものではない。
図1は、MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置100の斜視図である。
MRI装置100は、マグネットシステム1と、テーブル4と、を有している。
図2は、図1のA−A断面図である。
テーブル4は、クレドール5を有している。クレドール5の上には、電圧誘導コイル6が敷かれている。
図3は、電圧誘導コイル6の斜視図である。
電圧誘導コイル6は、複数の電圧誘導コイルエレメントLと、複数の電圧誘導コイルエレメントLを収容するコイル筐体61と、を有している。本実施形態では、複数の電圧誘導コイルエレメントLは、全てループコイルエレメントである。しかし、ループコイルエレメント以外のコイルエレメント(例えば、8の字コイルエレメント)や、異なる種類のコイルエレメントの組合せ(例えば、ループコイルエレメントと8の字コイルエレメントとの組合せ)であってもよい。また、本実施形態では、電圧誘導コイルエレメントLは、3列に配列されているが、別の配列パターンでもよい。
各電圧誘導コイルエレメントLは、マグネットシステム1に内蔵された電源8(図2参照)に接続されている。電源8から各電圧誘導コイルエレメントLに電圧が印加されると、各電圧誘導コイルエレメントLに電流が流れ、この結果、各電圧誘導コイルエレメントLから磁界が発生する。
電圧誘導コイル6の上には受信コイル7が配されている。
図4は、受信コイル7の斜視図である。
受信コイル7は、9個の受信コイルエレメント71〜79と、これらの受信コイルエレメント71〜79を収容するコイル筐体70と、を有している。これらの受信コイルエレメント71〜79の各々は、受信コイルエレメント間のカップリングを低減するために、隣接する受信コイルエレメントと一部が重なるように配されている。
図5は、受信コイルエレメント71の具体的な回路構成を示す図である。
受信コイルエレメント71は、コイルエレメント片71aおよび71bを有している。コイルエレメント片71aおよび71bは、コンデンサC1およびC2によって電気的に接続されている。また、受信コイルエレメント71は、ブロッキング回路BLを有している。ブロッキング回路BLは、コンデンサC2の両端に接続されている。ブロッキング回路BLは、反対方向に向けられた2つのダイオードD1およびD2と、2つのダイオードD1およびD2に接続されたインダクタEと、を有している。
受信コイルエレメント71は、上記のように構成されている。他の受信コイルエレメント72〜79も、図5と同様の回路構成を有している。本実施形態では、受信コイルエレメント71〜79は、全てループコイルエレメントである。しかし、ループコイルエレメント以外のコイルエレメント(例えば、8の字コイルエレメント)や、異なる種類のコイルエレメントの組合せ(例えば、ループコイルエレメントと8の字コイルエレメントとの組合せ)であってもよい。また、本実施形態では、受信コイルエレメント71〜79は、3行3列に配列されているが、別の配列パターンを有していてもよい。
次に、受信コイル7が電圧誘導コイル6に対してどのように配置されているかについて、図6および図7を参照しながら説明する。
図6は、電圧誘導コイル6と、電圧誘導コイル6に重ねられた受信コイル7と、を示す斜視図である。
電圧誘導コイル6の幅D1は、受信コイル7の幅D2とほぼ同じ長さである。受信コイル7は、電圧誘導コイル6の側部61aおよび61bからはみ出ないように配されている。
図7は、図6の領域Rを上面から見た拡大図である。
図7には、受信コイル7が有する9個の受信コイルエレメント71〜79の他に、電圧誘導コイル6が有する一部の電圧誘導コイルエレメントL1〜L30も図示されている。
3つの受信コイルエレメント71、72、および73は、電圧誘導コイルエレメントL1〜L10の列の上に配されている。
図8は、図7のA−A断面図である。
受信コイルエレメント71の内側には、3つの電圧誘導コイルエレメントL2、L3、およびL4が位置している。受信コイルエレメント71は、受信コイルエレメント72と重ならない非オーバーラップ領域NON1と、受信コイルエレメント72の一部と重なるオーバーラップ領域OL1と、を有している。電圧誘導コイルエレメントL2およびL3は、非オーバーラップ領域NON1に配されており、電圧誘導コイルエレメントL4は、オーバーラップ領域OL1に配されている。
受信コイルエレメント72の内側には、3つの電圧誘導コイルエレメントL4、L5、およびL6が位置している。受信コイルエレメント72は、オーバラップ領域OL1の他に、受信コイルエレメント71および73と重ならない非オーバーラップ領域NON2と、受信コイルエレメント73の一部と重なるオーバーラップ領域OL2と、を有している。電圧誘導コイルエレメントL5は、非オーバーラップ領域NON2に配されており、電圧誘導コイルエレメントL6は、オーバーラップ領域OL2に配されている。
受信コイルエレメント73の内側には、3つの電圧誘導コイルエレメントL6、L7、およびL8が位置している。受信コイルエレメント73は、オーバーラップ領域OL2の他に、受信コイルエレメント71および72と重ならない非オーバーラップ領域NON3と、を有している。電圧誘導コイルエレメントL7およびL8は、非オーバーラップ領域NON3に配されている。
電圧誘導コイルL1は、電源8(図2参照)から電圧が供給されると電流が流れる。電源8は、電圧印加方向を反転させることができ、したがって、電圧誘導コイルL1に流れる電流の方向を、矢印DR1方向又は矢印DR2方向(図7参照)に切り替えることができる。他の電圧誘導コイルL2〜L10も同様である。
尚、受信コイルエレメント74、75、および76と電圧誘導コイルエレメントL11〜L20との関係、および受信コイルエレメント77、78、および79と電圧誘導コイルエレメントL21〜L30との関係も、同様に説明することができる。
受信コイル7は、電圧誘導コイル6に対して、図7および図8を参照しながら説明した位置関係を満たすように配されている。
図2に戻って説明を続ける。
被検体10は、上記のように構成された電圧誘導コイル6および受信コイル7の上に寝かされている。受信コイル7は、被検体10の背中10aと電圧誘導コイル6との間に挟まれている。被検体10を寝かせた後、被検体10をマグネットシステム1のボア2に搬入する。
図9は、被検体10がボア2に搬入された様子を示す図である。
被検体10がボア2に搬入された後、送信コイル3から、RFパルスが送信される。
図10は、送信コイル3のインピーダンス特性の一例を示す図である。
本形態では、送信コイル3のインピーダンス特性A1は、角周波数ω0においてインピーダンスZが極大値を有している。このようなインピーダンス特性A1を有する送信コイル3から、RFパルが送信される。ただし、受信コイル7がイネーブル状態のままで送信コイル3からRFパルスを送信すると、送信コイル3の送信効率が低下する。したがって、送信コイル3からRFパルスを送信する前に、受信コイル7をディスエーブル状態に設定する。受信コイル7をディスエーブル状態に設定するため、MRI装置100は、以下のように動作する。
先ず、MRI装置100は、電源8から電圧誘導コイル6に電圧を供給する。
図11は、電源8からどのように電圧誘導コイル6に電圧が供給されるかを説明する図である。
電源8は、電圧誘導コイル6が有する複数の電圧誘導コイルエレメントLのうち、9個の電圧誘導コイルエレメント(L4、L6、L8、L14、L16、L18、L24、L26、およびL28)にのみ電圧を供給する。図11には、複数の電圧誘導コイルエレメントLのうち、電源8から電圧が供給される9個の電圧誘導コイルエレメントL4〜L28のみが図示されており、電源8から電圧が供給されない他の電圧誘導コイルエレメントは図示省略されている。9個の電圧誘導コイルエレメントL4〜L28は、いずれも、矢印方向DR1に電流が流れるように電圧が印加されている。
9個の受信コイルエレメント71〜79は、9個の電圧誘導コイルエレメントL4〜L28から受ける磁気的作用によって、ディスエーブル状態に設定される。どの受信コイルエレメント71〜79も、ディスエーブル状態に設定される原理は同じであるので、以下では、3つの受信コイルエレメント71、72、および73がどのようにディスエーブル状態に設定されるかについて説明する。
図12は、受信コイルエレメント71、72、および73がどのようにしてディスエーブル状態に設定されるかを説明する図である。
図12(a)は、図11に示す受信コイルエレメント71、72、および73の拡大図、図12(b)は、図12(a)のA−A断面図である。図12(a)には、各受信コイルエレメント71、72、および73の回路構成(図5参照)が具体的に示されている。
受信コイルエレメント71、72、および73は、それぞれ電圧誘導コイルエレメントL4、L6、およびL8から受ける磁気的作用によって、ディスエーブル状態に設定される。先ず、受信コイルエレメント71がどのようにしてディスエーブル状態に設定されるかについて説明する。
受信コイルエレメント71のコイルエレメント片71aの近傍には、電圧誘導コイルエレメントL4が位置している。電圧誘導コイルエレメントL4には矢印方向DR1に電流が流れるので、電圧誘導コイルエレメントL4で囲まれた面を貫く磁場が発生する。図12には、電圧誘導コイルエレメントL4で囲まれた面を貫く磁場として、2つの磁場B4およびB4’が示されている。
磁場B4’は、受信コイルエレメント71の内側に形成されている。したがって、磁場B4’が発生しても、受信コイルエレメント71を貫く磁束密度は変化しない。しかし、磁場B4は、受信コイルエレメント71の内側から、外側を経由して、再び内側に戻るループを形成する(図12(b)参照)。したがって、磁場B4により、受信コイルエレメント71を貫く磁束密度が変化し、この結果、受信コイルエレメント71に起電力が発生する。この起電力により、受信コイルエレメント71のインピーダンス特性が変化する。
図13は、起電力発生前の受信コイルエレメント71のインピーダンス特性と、起電力発生後の受信コイルエレメント71のインピーダンス特性と、を示すグラフである。
グラフの実線は、起電力発生前の受信コイルエレメント71のインピーダンス特性A3であり、グラフの一点鎖線は、起電力発生後の受信コイルエレメント71のインピーダンス特性A4である。
起電力発生前の受信コイルエレメント71のインピーダンス特性A3は、送信コイル3が送信するRFパルスの角周波数ω0(図10のインピーダンス特性A1参照)において、インピーダンスZが極大値を有するように設定されている。
しかし、受信コイルエレメント71に起電力が発生すると、ブロッキング回路BLが動作し、受信コイルエレメント71のコンデンサC2(図12(a)参照)は高インピーダンス状態になる。この結果、ブロッキング回路BLに電流が流れる。したがって、受信コイルエレメント71は、インピーダンス特性A3からA4に変化する。インピーダンス特性A4は、角周波数ω0とは別の角周波数ω1に、インピーダンスZの極大値を有している。このようにして、受信コイルエレメント71はディスエーブル状態に設定される。
次に、受信コイルエレメント72をディスエーブル状態に設定する動作について説明する。
受信コイルエレメント72をディスエーブル状態に設定する動作についても、受信コイルエレメント71と同様に説明できる。
受信コイルエレメント72のコイルエレメント片72aの近傍には、電圧誘導コイルエレメントL6が位置している。図12には、電圧誘導コイルエレメントL6で囲まれた面を貫く磁場として、2つの磁場B6およびB6’が示されている。
磁場B6’は、受信コイルエレメント72の内側に形成されているので、磁場B6’が発生しても、受信コイルエレメント72に起電力は発生しない。しかし、磁場B6は、受信コイルエレメント72の内側から、外側を経由して、再び内側に戻るループを形成するので、磁場B6が発生すると、受信コイルエレメント72に起電力が発生する。この起電力により、受信コイルエレメント72は、インピーダンス特性A3からA4に変化し(図13参照)、受信コイルエレメント72はディスエーブル状態に設定される。
尚、受信コイルエレメント72の内側には、電圧誘導コイルエレメントL6だけでなく、磁場B4およびB4’を発生する電圧誘導コイルエレメントL4も配されている。磁場B4は、受信コイルエレメント72の内側に形成されているので、磁場B4が発生しても、受信コイルエレメント72に起電力は発生しない。また、磁場B4’は、受信コイルエレメント72の内側から、外側を経由して、再び内側に戻るループを形成するので、磁場B4’が発生すると、受信コイルエレメント72に起電力が発生する。磁場B4’により受信コイルエレメント72に発生する起電力の向きは、磁場B6により受信コイルエレメント72に発生する起電力の向きと同じである。したがって、磁場B4’が発生しても、磁場B6により受信コイルエレメント72に発生する起電力は打ち消されることはないので、受信コイルエレメント72は、確実にディスエーブル状態に設定される。
次に、受信コイルエレメント73をディスエーブル状態に設定する動作について説明する。
受信コイルエレメント73をディスエーブル状態に設定する動作については、受信コイルエレメント72と同様に説明できる。
受信コイルエレメント73のコイルエレメント片73aの近傍には、電圧誘導コイルエレメントL8が位置している。
電圧誘導コイルエレメントL8から発生する磁場B8は、受信コイルエレメント73の内側から、外側を経由して、再び内側に戻るループを形成するので、磁場B8が発生すると、受信コイルエレメント73に起電力が発生する。この起電力により、受信コイルエレメント73は、インピーダンス特性A3からA4に変化し(図13参照)、受信コイルエレメント73はディスエーブル状態に設定される。
尚、受信コイルエレメント73の内側には、電圧誘導コイルエレメントL8だけでなく、磁場B6’を発生する電圧誘導コイルエレメントL6も配されている。磁場B6’により受信コイルエレメント73に発生する起電力の向きは、磁場B8により受信コイルエレメント73に発生する起電力の向きと同じである。したがって、磁場B6’が発生しても、磁場B8により受信コイルエレメント73に発生する起電力は打ち消されることはないので、受信コイルエレメント73は、確実にディスエーブル状態に設定される。
他の受信コイルエレメント74〜79についても、受信コイルエレメント71〜73と同様のやり方で、ディスエーブル状態に設定される。この結果、受信コイル7は、ディスエーブル状態に設定される。
受信コイル7がディスエーブル状態に設定された後、送信コイル3からRFパルスが送信される。
送信コイル3のインピーダンス特性A1と、受信コイル7のインピーダンス特性A4とを比較すると、インピーダンスZがピークになる角周波数が異なっている。したがって、受信コイル7が送信コイル3の送信効率を低下させることが防止される。
尚、電圧誘導コイル6が、送信コイル3と同様に、角周波数ω0でインピーダンスZがピークになるインピーダンス特性を有する場合、送信コイル3のインピーダンス特性A1が、電圧誘導コイル6の影響を受けて、別のインピーダンス特性A2(図10参照)に変化する恐れがある。この場合、受信コイル7の受信効率も低下するので、電圧誘導コイル6は、送信コイル3と異なる角周波数でインピーダンスZがピークになるインピーダンス特性を有することが好ましい。ただし、送信コイル3のインピーダンス特性が実質的に変化しないのであれば、電圧誘導コイル6は、送信コイル3と同様に、角周波数ω0でインピーダンスZがピークになるインピーダンス特性を有していてもよい。
上記の実施形態では、電圧誘導コイル6が発生する磁場によって、受信コイル7をディスエーブル状態に設定している。したがって、本実施形態では、アクティブ型受信コイルで必要となるDCバイアス供給用のケーブルは不要となる。このため、受信コイル7に接続されるケーブルの数を少なくすることができる。
また、上記の実施形態では、受信コイル7は、電圧誘導コイル6が発生する磁場がトリガとなって、ディスエーブル状態に設定される。一方、従来より、送信コイルが送信するRFパルスがトリガとなってディスエーブル状態に設定されるパッシブ型受信コイルが知られている。しかし、従来のパッシブ型受信コイルは、送信コイルがRFパルスを送信しなければディスエーブル状態に設定されないので、送信コイルがRFパルスを送信した直後は、送信コイルと受信コイルとの相互作用により、送信コイルの送信効率が低下する恐れがある。これに対して、本形態では、受信コイル7は、送信コイル3が発生するRFパルスではなく、電圧誘導コイル6が発生する磁場によって、ディスエーブル状態に設定される。電圧誘導コイル6は、電源8によって、送信コイル3がRFパルスを送信する前に磁場を発生するので、受信コイル6は、送信コイル3がRFパルスを送信する前に確実にディスエーブル状態に設定される。したがって、本実施形態によれば、送信コイル3の送信効率の低下が防止される。
また、上記の実施形態では、各受信コイルエレメント71〜79に交差する磁場を発生させるために、電源8は、9個の電圧誘導コイルエレメントL4〜L28に、矢印方向DR1に電流が流れるように電圧を印加している(図11参照)。しかし、9個の電圧誘導コイルエレメントL4〜L28の全て又は一部について、矢印方向DR1とは逆方向DR2(図7参照)に電流が流れるようにしてもよい。例えば、電圧誘導コイルエレメントL4、L6、L8、L24、L26、およびL28については、矢印方向DR1に電流が流れるが、電圧誘導コイルエレメントL14、L16、およびL18については、逆方向DR2(図7参照)に電流が流れるようにしてもよい。このように、各電圧誘導コイルエレメントを流れる電流の方向は、いろいろな組合せがあり得る。
尚、上記の実施形態では、電圧誘導コイル6が有する複数の電圧誘導コイルエレメントLのうち、9個のコイルエレメントL4〜L28の組合せを用いて、受信コイル7をディスエーブル状態に設定している(図11参照)。しかし、コイルエレメントの別の組合せを使用して受信コイル7をディスエーブル状態に設定することもできる。以下に、コイルエレメントの別の組合せを使用して受信コイル7をディスエーブル状態に設定する例について説明する。
図14は、受信コイル7をディスエーブル状態に設定する場合に使用されるコイルエレメントの組合せの別の例を示す図である。
図14では、受信コイルエレメント71、72、73、77、78、および79は、図11と同様に、電圧誘導コイルエレメントL4、L6、L8、L24、L26、およびL28によって、ディスエーブル状態に設定される。しかし、受信コイルエレメント74、75、および76は、図11とは異なり、それぞれ電圧誘導コイルエレメントL12、L14およびL16によってディスエーブル状態に設定される。このように、受信コイル7をディスエーブル状態に設定するコイルエレメントの組合せは、種々のパターンがあり得る。
尚、本実施形態では、電圧誘導コイル6はクレドール5の上に置かれている。しかし、電圧誘導コイル6の複数のコイルエレメントLをクレドール5の中に埋め込むことにより、クレドール5が電圧誘導コイル6の役割を兼ねるようにしてもよい。
また、本実施形態では、ブロッキング回路BLは、2つのダイオードD1およびD2とインダクタEとの組合せ(図5参照)により構成されている。しかし、コンデンサC2を高インピーダンス状態にできるのであれば、ブロッキング回路BLの構造は、図5に示す構造とは異なる構造を有していてもよい。
MRI装置100の斜視図である。 図1のA−A断面図である。 電圧誘導コイル6の斜視図である。 受信コイル7の斜視図である。 受信コイルエレメント71の具体的な回路構成を示す図である。 電圧誘導コイル6と、電圧誘導コイル6に重ねられた受信コイル7と、を示す斜視図である。 図6の領域Rを上面から見た拡大図である。 図7のA−A断面図である。 被検体10がボア2に搬入された様子を示す図である。 送信コイル3のインピーダンス特性の一例を示す図である。 電源8からどのように電圧誘導コイル6に電圧が供給されるかを説明する図である。 受信コイルエレメント71、72、および73がどのようにしてディスエーブル状態に設定されるかを説明する図である。 起電力発生前の受信コイルエレメント71のインピーダンス特性と、起電力発生後の受信コイルエレメント71のインピーダンス特性と、を示すグラフである。 受信コイル7をディスエーブル状態に設定する場合に使用されるコイルエレメントの組合せの別の例を示す図である。
符号の説明
1 マグネットアセンブリ
2 ボア
3 送信コイル
4 テーブル
5 クレドール
6 電圧誘導コイル
7 受信コイル
8 電源
10 被検体
10a 背中
61、70 コイル筐体
61a、61b 側部
71、72、73、74、75、76、77、78、79 コイルエレメント
71a、71b コイルエレメント片
100 MRI装置

Claims (8)

  1. 被検体にRFパルスを送信する送信コイル、
    前記被検体からMR信号を受信する受信コイルであって、コンデンサを有するコイルエレメントと、前記コンデンサの両端に接続されたブロッキング回路と、を有する受信コイル、および
    電磁誘導によって前記コイルエレメントに電圧を生じさせることにより、前記ブロッキング回路を動作させる電圧誘導手段、
    を有するコイルシステム。
  2. 前記電圧誘導手段は電圧誘導コイルである、請求項1に記載のコイルシステム。
  3. 前記受信コイルは、複数の受信コイルエレメントを有し、
    前記電圧誘導コイルは、前記複数の受信コイルエレメントに対応する複数の電圧誘導コイルエレメントを有し、
    前記複数の電圧誘導コイルエレメントの各々は、前記複数の受信コイルエレメントのうちの対応する受信コイルエレメントに電圧を生じさせる、請求項2に記載のコイルシステム。
  4. 前記複数の受信コイルエレメントのうちの第1の受信コイルエレメントは、第2の受信コイルエレメントの一部と重なるオーバーラップ領域と、前記第2の受信コイルエレメントと重ならない非オーバーラップ領域と、を有しており、
    前記複数の電圧誘導コイルエレメントのうちの第1の電圧誘導コイルエレメントは、前記非オーバーラップ領域に配されており、
    前記複数の電圧誘導コイルエレメントのうちの第2の電圧誘導コイルエレメントは、前記オーバーラップ領域に配されている、請求項3に記載のコイルシステム。
  5. 前記複数の受信コイルエレメントのインピーダンス特性は、第1の角周波数において極大値を有し、
    前記複数の電圧誘導コイルエレメントのインピーダンス特性は、前記第1の角周波数とは異なる第2の角周波数において極大値を有する、請求項3又は4に記載のコイルシステム。
  6. 前記複数の受信コイルエレメントのインピーダンス特性は、第1の角周波数において極大値を有し、
    前記複数の電圧誘導コイルエレメントのインピーダンス特性は、前記第1の角周波数において極大値を有する、請求項3又は4に記載のコイルシステム。
  7. 前記電圧誘導手段の動作を制御する制御手段を有する、請求項1〜6のうちのいずれか一項に記載のコイルシステム。
  8. 請求項1〜7のうちのいずれか一項に記載のコイルシステムを有するMRI装置。
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