JP5404898B2 - 冷凍装置 - Google Patents

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Description

この発明は、冷凍装置に関するものであり、更に詳しくは圧縮機をインバータ制御する冷凍装置に関するものである。
従来の冷凍装置は、圧縮機の運転にインバータ装置が用いられており、蒸発器の負荷変動による低圧側圧力値の変化に追従して、圧縮機の適正運転の実現を図っている。
しかし、従前のインバータ装置による圧縮機の運転は、一般的に低圧側圧力値が高いときには能力不足傾向、低圧側圧力値が低いときには能力過剰傾向と考えることができ、能力不足傾向時に出力周波数の増大、能力過剰傾向時に出力周波数の減少を促進することを目的としているものの、その追従性が十分確保されなかった。また、運転立ち上げ時等冷凍能力が多く必要な場合にも、目標圧力により能力上限が抑制され、庫内温度が所定値になるまでの立ち上がり時間が長くかかることがあった。
これらの問題を解決するために、インバータ装置の出力周波数を圧縮機の発停頻度に基づいて制御する手法が、下記の特許文献1などによって知られている。
特開2002−115923号公報
しかし、本手法では、発停頻度を運転・停止の回数で表している。すなわち、発停頻度を圧縮機の運転時間と停止時間の周期としていることから、運転中の制御には直接関係のない停止時間の計測が必要になる。また、運転時間が長く、良好な運転状態を維持している場合でも、わずかな停止時間があれば発停頻度の対象となり、冷凍装置の運転に制御がかかる可能性がある。
この発明は、前記した従来の問題点に鑑みてなされたものであって、圧縮機の運転時間に着目し、運転時間の長さまたは運転時間中のインバータ装置の平均周波数によって圧縮機駆動用のインバータ装置の周波数を効果的に変化させることにより、室内温度と運転状態の追従性の高い冷凍装置の提供を目的とするものである。
前記目的を達成するために、この発明に係る冷凍装置は、圧縮機、凝縮器、絞り手段および蒸発器を冷媒配管で連通した冷媒回路と、圧縮機駆動用に出力周波数可変のインバータ装置とを備えた冷凍装置において、圧縮機運転時間中の前記インバータ装置の平均出力周波数を検出するインバータ平均周波数検出手段と、前記インバータ装置の出力周波数の目標周波数範囲として最適周波数下限値、及び、該最適周波数下限値よりも大きい最適周波数上限値を設定するインバータ運転周波数範囲設定手段と、前記インバータ平均周波数検出手段の検出値が前記最適周波数下限値よりも低い場合には、前記圧縮機の吸入側である低圧側圧力の現在の目標値上限値から所定値だけ下げた値を新たな前記低圧側圧力の目標値上限値として設定し、前記インバータ平均周波数検出手段の検出値が前記最適周波数上限値よりも高い場合は、前記低圧側圧力の現在の目標値上限値から所定値だけ上げた値を新たな前記低圧側圧力の目標値上限値として設定する目標低圧側圧力設定手段と、前記低圧側圧力を検出する低圧側圧力検出手段と、前記低圧側圧力検出手段の検出値と前記目標低圧側圧力設定手段の設定値とに基づいて前記インバータ装置の出力周波数を制御するインバータ制御手段とを備えた構成としたものである。
この発明に係る冷凍装置によれば、検出された圧縮機の運転時間から求めた圧縮機運転時間と、設定された圧縮機の目標運転時間とに基づいて、低圧側圧力の目標値が設定され、この目標値と低圧側圧力検出値とに基づいてインバータ装置の出力周波数が制御されるので、インバータ装置の効率的な運転を行うことができる。従って、従来の冷凍機のように圧縮機がインバータ装置を有しているのにもかかわらず、実際の使用においては圧縮機の運転時間中のほとんどをインバータ装置が最大周波数下でかつ、短時間運転するようなことはなくなることから、冷凍機の消費電力量を削減することが可能となる。
この発明における実施の形態1の構成図である。 この発明における実施の形態1の制御フロー図である。 この発明における実施の形態2の構成図である。 この発明における実施の形態2の制御フロー図である。 この発明における実施の形態3の構成図である。 この発明における実施の形態4の構成図である。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1における冷凍装置の構成を示すブロック図である。
図において、この実施の形態1の冷凍空調装置は、圧縮機1、凝縮器2、絞り手段3、蒸発器4が冷媒配管13にて環状に配管接続された冷媒回路を備えている。圧縮機1は、インバータ装置14により運転周波数可変に回転するモータ15により駆動される。
まず、インバータ制御手段9は圧縮機運転時間検出手段5に通信接続され、さらに圧縮機目標運転時間設定手段6とともに目標低圧側圧力設定手段7に通信接続される。目標低圧側圧力設定手段7は低圧側圧力検出手段8とともにインバータ制御手段9に通信接続され、インバータ制御手段9からの信号に応じてインバータ装置14によって圧縮機1の運転が行われる。
次に、制御フローを図2に基づいて説明する。
なお、制御フロー中のPsは低圧側圧力を、fはインバータ周波数を示している。また、所定値1は低圧側圧力が十分に下がっている良好な運転状態にあり、室外機である冷凍機のみを停止させて、室内機であるクーラーを送風運転にするサーモOFF運転をするための低圧カット値であり、所定値2は複数の室内機のうちの1つが停止してしまった等、急激な低圧側圧力の低下が発生した場合に対応するために設定する値である。ここで、Ps所定値1、Ps所定値2、目標Ps下限値、目標Ps値、目標Ps上限値は、Ps所定値1<Ps所定値2<目標Ps下限値≦目標Ps値≦目標Ps上限値の関係にある。
さらに、制御フロー中の所定運転時間1は圧縮機が最高出力にて運転し、短時間で停止するような過剰運転を防止するために設定する時間であり、所定運転時間2は圧縮機の運転が長時間に亘るような能力不足が懸念されるダラダラ運転を防止するために設定する時間である。ここで、所定運転時間1と所定運転時間2は、所定運転時間1<所定運転時間2の関係にある。
冷凍装置は、S1の電源投入によるスタート後、S2で低圧側圧力を目標Ps下限値に、compフラグ、運転タイマ、停止タイマを0に設定し、S3に進む。ここでcompフラグとは、圧縮機の運転状態を確認するコマンドであり、0と1とで表わされ、0が停止、1が運転を示す。
S3では、圧縮機が運転状態にあるかどうかをcompフラグによって確認し、compフラグが1である場合にはS4に、compフラグが0である場合にはS5に進む。
S4では、低圧側圧力がPs所定値1を超えているか否かを判断し、超えている場合にはS6に進み、そうでない場合にはS7に進む。なお、所定値1については、冷媒飽和温度換算で、目標低圧飽和温度より5℃〜20℃低い温度で、例えば5℃〜−50℃相当の圧力の間で所定値2の圧力を超えない任意の圧力を選択すればよい。
S6では、停止タイマが0になっているかどうかを確認し、0でない、すなわち圧縮機が停止状態にある場合にはS8に進み、運転状態にある場合にはS10に進む。
S8では、停止タイマの数値が所定停止時間を超えているか否かを判断し、超えている場合にはS9に進み、そうでない場合にはS10に進む。なお、所定停止時間については、デフロスト期間や強制停止の期間を鑑み、おおむね30分程度の任意の時間を選択すればよい。
S9では、圧縮機が長期停止した状態にあることから、S1の電源投入時と同様に低圧側圧力を目標Ps下限値にするとともに、compフラグを1に、停止タイマを0に設定して、S10に進む。
S10では、再度compフラグにより、圧縮機が本当に運転状態にあるのかを確認し、compフラグが1すなわち圧縮機が運転状態にある場合には、S11に進み、そうでない場合にはS12に進む。
S11では、目標圧力がPs所定値2を超えているか否かを判断し、超えている場合にはS13に進み、そうでない場合にはS26より始まる運転時間フローに進む。このことにより、後述する停止中における目標Psの設定だけでなく、運転中に複数の室内機のうちの1つが停止してしまった場合にも目標Psの設定を行うことができ、圧縮機の効率よい運転を実現することができる。
なお、所定値2については、冷媒飽和温度換算で、目標低圧飽和温度と目標低圧飽和温度より5℃〜20℃低い温度との間で、例えば10℃〜−45℃相当の圧力の間で目標Ps下限値を超えない任意の圧力を選択すればよい。
S12では、圧縮機が停止(compフラグが0)の状態であることから、圧縮機の運転をするために目標圧力を目標Ps上限値と目標Ps下限値の間の任意の初期値にし、運転タイマを0にして運転時間の計測を開始する。
S13では、運転タイマの数値が所定運転時間2を超えているか否かを判断し、超えている場合にはS14に進み、そうでない場合にはS18に進む。なお、所定運転時間2については、30分〜1時間程度の任意の時間を選択すればよい。
S14では、圧縮機がダラダラ運転をしており、かえって冷凍庫内が冷えていない状態を示していることから、現在の目標Psを所定値だけ下げた圧力値を目標Psとする設定をし、S15に進む。なお、所定値については、0.01MPa程度の任意の圧力を選択すればよい。
S15では、S14で設定した目標Psが目標Ps下限値より低いか否かを判断し、目標Psが目標Ps下限値より低くない場合、すなわち適正な圧力設定が行われている場合にはS16に進み、そうでない場合にはS17に進む。
S17では、目標Psが目標Ps下限値を下回る不適切な圧力設定がされていること示していることから、目標Psを目標Ps下限値とする設定にして、S16に進む。
S16では、圧力値の設定を変更したことから、運転タイマを0にリセットし、S18に進む。
S18では、現在の圧縮機の圧力が目標Psを超えているか否かを判断し、超えている場合にはS19に進み、そうでない場合にはS20に進む。
S19では、冷凍庫内の冷えが足らないことを示していることから、圧縮機の運転を促進させるために、目標fを現在の目標fから所定値だけ上げた周波数とする設定をし、S23に進む。なお、所定値については、低圧側圧力の目標値との差にもよるが、おおむね1Hz〜2Hz程度の周波数を設定すればよい。
S20では、現在の圧縮機の圧力が目標Psより低いか否かを判断し、低い場合にはS21に進み、そうでない場合にはS22に進む。
S21では、冷凍庫内が冷えすぎていることを示していることから、圧縮機の運転を抑制するために、目標fを現在の目標fから所定値だけ下げた周波数とする設定をし、S22に進む。なお、所定値については、S19と同様の任意の周波数を設定すればよい。
S22では、任意に決定した所定時間が経過したか否かを判断し、所定時間を経過している場合にはS3に戻り、再度、低圧側圧力とインバータ周波数の設定を行い、所定時間を経過していない場合には所定時間を経過するまでS22の判断を行う。なお、所定時間については、冷媒制御の安定性に関わるが、おおむね30秒〜1分程度の間の任意の時間を選択すればよい。
次に、運転中ではあるが低圧側圧力がPs所定値1以下の場合に行われるフローについて説明する。
S7では、運転スイッチは押されているものの、低圧側圧力が十分に下がっている状態であることから、目標fを0にし、S23に進む。
S23では、再度compフラグにより、圧縮機が本当に運転状態にあるのかを確認し、compフラグが1すなわち圧縮機が運転状態にある場合には、S24に進み、そうでない場合にはS3に戻る。
S24では、運転を停止するためにcompフラグを0にし、停止タイマの計測を開始し、S25に進む。
S25では、S24の停止タイマの計測開始後、所定停止時間を経過しているか否かを判断し、経過している場合にはS26に進み、経過していない場合には所定時間を経過するまでS25の判断を行う。なお、所定停止時間については、圧縮機の再起動を制御するなど、目的に応じて再運転を禁止する場合に必要な任意の時間を選択すればよい。
S26では、運転タイマの数値が所定運転時間1の範囲内であるか否かを判断し、範囲内である場合にはS27に進み、範囲外である場合にはS28に進む。なお、所定運転時間1については、おおむね5分〜10分程度で所定運転時間2を超えない任意の時間を選択すればよい。
S27では、運転時間が短いにもかかわらず低圧側圧力が十分に低いいわゆる過剰運転状態であることを表していることから、運転を抑制するために現在の目標Psを所定値だけ上げた圧力値を目標Psとする設定をし、S29に進む。なお、所定値については、S14と同様に0.01MPa程度の任意の圧力を選択すればよい。
S29では、S27で設定した目標Psが目標Ps上限値を超えているか否かを判断し、目標Psが目標Ps上限値より低い場合、すなわち適正な圧力設定が行われている場合にはS30に進み、そうでない場合にはS31に進む。
S31では、目標Psが目標Ps上限値を上回る不適切な圧力設定がされていること示していることから、目標Psを目標Ps上限値とする設定にして、S30に進む。
S30では、圧力値の設定を変更したことから、運転タイマを0にリセットし、S32に進む。
S32では、運転状態を確認するためにcompフラグが1であるか否かを判断し、compフラグが1すなわち圧縮機が運転状態にある場合には、S22に進み、そうでない場合にはS3に戻る。
S28では、運転タイマの数値が所定運転時間2を超えているか否かを判断し、超えている場合にはS33に進み、そうでない場合にはS30に進む。
S33では、低圧側圧力は低いものの運転時間が必要以上に長すぎるダラダラ運転であることを示していることから、運転を促進させるために現在の目標Psを所定値だけ下げた圧力値を目標Psとする設定をし、S34に進む。なお、所定値については、S14と同様に0.01MPa程度の任意の圧力を選択すればよい。
S34では、S33で設定した目標Psが目標Ps下限値より低いか否かを判断し、目標Psが目標Ps下限値より高い場合、すなわち適正な圧力設定が行われている場合にはS30に進み、そうでない場合にはS35に進む。
S35では、目標Psが目標Ps下限値を下回る不適切な圧力設定がされていること示していることから、目標Psを目標Ps下限値とする設定にして、S30に進む。
最後に、S3にてcompフラグが0である場合、すなわち圧縮機が停止状態にある場合に行われるフローについて説明する。
S5では、運転が停止していることから、目標fを0にし、S36に進む。
S36では、再度compフラグにより、圧縮機が本当に停止状態にあるのかを確認し、compフラグが1すなわち圧縮機が運転状態にある場合には、S37に進み、そうでない場合にはS3に戻る。
S37では、運転を停止するためにcompフラグを0にし、停止タイマの計測を開始し、S38に進む。
S38では、S37の停止タイマの計測開始後、所定停止時間を経過しているか否かを判断し、経過している場合にはS3に戻り、経過していない場合には所定時間を経過するまでS38の判断を行う。なお、所定停止時間については、S25と同じ任意の時間を選択すればよい。
以上のように、冷凍装置が、圧縮機1の運転時間を検出する圧縮機運転時間検出手段5と、圧縮機1の目標運転時間を設定する圧縮機目標運転時間設定手段6と、圧縮機運転時間検出手段5の検出値から求めた圧縮機運転時間と圧縮機目標運転時間設定手段6の設定値とに基づいて圧縮機1の吸入側である低圧側圧力を設定する目標低圧側圧力設定手段7と、圧縮機1の吸入側である低圧側圧力を検出する低圧側圧力検出手段8と、低圧側圧力検出手段8の検出値と目標低圧側圧力設定手段7の設定値とに基づいてインバータ装置14を駆動するインバータ制御手段9とを備えているので、インバータ装置の効率的な運転を行うことができる。
従って、従来の冷凍機のように圧縮機がインバータ装置を有しているのにもかかわらず、実際の使用においては圧縮機の運転時間中のほとんどを最大周波数下でのインバータ装置駆動により運転するようなことはなくなることから、冷凍機の消費電力量を削減することが可能となる。
また、圧縮機運転時間検出手段5の検出値から求めた圧縮機運転時間と圧縮機目標運転時間設定手段6の設定値とに基づいて、検出した圧縮機運転時間が圧縮機目標運転時間設定手段6の設定値よりも長い場合には低圧側圧力を下げ、低圧側圧力が下限値に近づくようインバータ装置14の出力周波数を制御することを特徴とする冷凍装置の制御機能を備えているので、圧縮機の長期停止後、圧縮機の運転を開始する際には、低圧側圧力が下限値に近づくように最大周波数下でインバータ装置の駆動を行うことができる。
更に、初期運転開始時や霜取後の運転再開時など、冷し込みが必要な場合にも対応することが可能となる。
実施の形態2.
次にこの発明の実施の形態2を図面に基づいて説明する。図3はこの発明の実施の形態2における冷凍装置の構成を示すブロック図である。まず、インバータ制御手段9はインバータ平均周波数検出手段10に通信接続され、さらにインバータ運転周波数範囲設定手段11とともに目標低圧側圧力設定手段7に通信接続される。目標低圧側圧力設定手段7は低圧側圧力検出手段8とともにインバータ制御手段9に通信接続され、インバータ制御手段9からの信号に応じてインバータ装置14によって圧縮機1の運転が行われる。
次に、制御フローを図4に基づいて説明する。
なお、制御フロー中のPsは低圧側圧力を、fはインバータ周波数を示している。制御フロー中の最適f1と最適f2は、それぞれ最適周波数下限と最適周波数上限を表し、最適f1<最適f2の関係にある。また、初期目標Ps上限値は、当該冷凍機設計時に想定した目標Ps上限値を表す。
S39のスタート後、まず、S40にて圧縮機が運転状態にあるかどうかをcompフラグによって確認し、compフラグが1である場合にはS41に、compフラグが0である場合にはS43に進む。
S41では、圧縮機の累積運転時間を運転タイマの数値から算出し、インバータ装置の累積fを本フロー開始前までのfの和に現在設定されている目標fを足し込むことで算出する。その後、S42に進む。
S42では、同一制御周期内での累積fの累積を抑制するために所定時間を経過しているか否かを判断し、所定時間を経過している場合にはS43に進み、所定時間を経過していない場合には所定時間を経過するまでS42の判断を行う。なお、所定時間については、冷媒制御の安定性にかかわるが、おおむね30秒〜1分程度の任意の時間を選択すればよい。
S43では、再度compフラグが0であるか否かの判断を行い、運転が停止しており平均fを計算する場合にはS44に進み、運転が継続している場合にはS40に戻る。
S44では、累積fの値が0であるか否かの判断を行い、累積fが0である場合には、データの蓄積が始まったばかりであるか、又は停止状態が継続していることから、再度S40に戻り、そうでない場合には、S45に進む。
S45では、目標Psが目標Ps上限値になっているか否かの判断を行い、上限値になっている場合、すなわち制御が必要な場合はS46に進み、そうでない場合にはS52に進む。
S46では、制御を行うための平均fを算出し、S47に進む。具体的には、まず、S41で算出した累積運転時間をS42の所定時間で除し、周波数を累積した回数を算出する。その後、S41で算出した累積fを前記回数で除すことにより平均fを算出する。
S47では、平均fが最適f1より低いか否かを判断し、低い場合にはS48に進み、そうでない場合にはS49に進む。ここで、最適f1は圧縮機の特性によるが、おおむね25Hz〜30Hz程度の間で最適f2を超えない任意の周波数を設定すればよい。
S48では、平均fが最適f下限値を下回っており、インバータ装置があまり稼動していないことを示していることから、運転時間は短くなるが運転期間中のインバータ周波数を増加する運転を促進するために、現在の目標Ps上限値を所定値だけ下げた圧力値を目標Ps上限値とする設定をし、S50に進む。なお、所定値については、0.01MPa程度の任意の圧力を選択すればよい。
S50では、S48で設定した目標Ps上限値が目標Ps下限値より低いか否かを判断し、低い場合にはS51に進み、そうでない場合にはS52に進む。
S51では、目標Ps上限値が目標下限値を下回る不適切な圧力設定がされていることを示していることから、目標Ps上限値を目標Ps下限値とする設定にして、S52に進む。
S52では、圧力値の設定を変更したことから、累積fを0にリセットし、S40のスタート後の作業に戻る。
S49では、平均fが最適f2を超えているか否かを判断し、超えている場合にはS53に進み、そうでない場合にはS40のスタート後の作業に戻る。ここで、最適f2は圧縮機の特性によるが、おおむね75Hz〜80Hz程度の間の任意の周波数を設定すればよい。
S53では、平均fが最適f上限値を超えており、インバータ装置が稼動しすぎていることを示していることから、運転を抑制するために現在の目標Ps上限値を所定値だけ上げた圧力値を目標Ps上限値とする設定をし、S54に進む。なお、所定値については、S48と同様に0.01MPa程度の任意の圧力を選択すればよい。
S54では、S53で設定した目標Ps上限値が初期目標Ps上限値を超えているか否かを判断し、超えている場合にはS55に進み、そうでない場合にはS52に進む。
S55では、目標Ps上限値が初期目標Ps上限値を超えており、冷凍機を設計した時の想定よりも、さらに抑制した運転条件を設定しようとしていることから、目標Ps上限値を初期目標Ps上限値とする設定にしてS52に進む。
以上のように、冷凍装置が、圧縮機運転時間中のインバータ装置14の運転中出力周波数の平均周波数を検出するインバータ平均周波数検出手段10と、インバータ装置14の運転中周波数の目標周波数範囲を設定するインバータ運転周波数範囲設定手段11と、インバータ平均周波数検出手段10の検出値から求めたインバータ平均周波数とインバータ運転周波数範囲設定手段11の設定値とに基づいて圧縮機の吸入側である低圧側圧力を設定する目標低圧側圧力設定手段7と、圧縮機の吸入側である低圧側圧力を検出する低圧側圧力検出手段8と、低圧側圧力検出手段8の検出値と目標低圧側圧力設定手段7の設定値とに基づいてインバータ装置14を駆動するインバータ制御手段9とを備えているので、インバータ装置の効率的な運転を行うことができる。
特に、インバータ周波数が低い状態で連続運転するよりも、ある程度の周波数以下では運転せず発停を繰り返す方が効率としては向上するので、目標低圧の上限値に着目することで簡易に目標を達成できる。
実施の形態3.
図5はこの発明の実施の形態3における冷凍装置の構成を示すブロック図であり、請求項1の低圧側圧力が目標低圧側圧力設定手段により設定される際に低圧側圧力の上限値および下限値が低圧側圧力変化幅設定手段によって設定されることを表す図である。
インバータ制御手段9は圧縮機運転時間検出手段5に通信接続され、さらに圧縮機目標運転時間設定手段6とともに目標低圧側圧力設定手段7に通信接続される。目標低圧側圧力設定手段7には低圧側圧力変化幅設定手段12があり、低圧側圧力の上限値および下限値を外部から設定する。目標低圧側圧力設定手段7は低圧側圧力検出手段8とともにインバータ制御手段9に通信接続され、インバータ制御手段9からの信号に応じてインバータ装置14によって圧縮機1の運転が行われる。
なお、制御フローについては、目標Ps下限値と目標Ps上限値が目標低圧側圧力設定手段12によって外部から設定されること以外は、実施の形態1または実施の形態2と同様の制御フローに基づいて実施される。
以上のように、冷凍装置が圧縮機1の吸入側である低圧側圧力を低下させる目標低圧側圧力設定手段7において設定する低圧側圧力について、上限値および下限値を設定する低圧側圧力変化幅設定手段12を備えているので、冷凍機の故障を誘発するような無謀な運転状態を未然に防止することが可能となるとともに、目的に応じた運転範囲を絞り込んで設定できるため無駄な運転を抑制できる。
実施の形態4.
図6はこの発明の実施の形態4における冷凍装置の構成を示すブロック図であり、請求項2の低圧側圧力が目標低圧側圧力設定手段により設定される際に低圧側圧力の上限値および下限値が低圧側圧力変化幅設定手段によって設定されることを表す図である。
インバータ制御手段9はインバータ平均周波数検出手段10に通信接続され、さらにインバータ運転周波数範囲設定手段11とともに目標低圧側圧力設定手段7に通信接続される。目標低圧側圧力設定手段7には低圧側圧力変化幅設定手段12があり、低圧側圧力の上限値および下限値を外部から設定する。目標低圧側圧力設定手段7は低圧側圧力検出手段8とともにインバータ制御手段9に通信接続され、インバータ制御手段9からの信号に応じてインバータ装置14によって圧縮機1の運転が行われる。
なお、制御フローについては、目標Ps下限値と目標Ps上限値が目標低圧側圧力設定手段12によって外部から設定されること以外は、実施の形態1または実施の形態2と同様の制御フローに基づいて実施される。
以上のように、冷凍装置が圧縮機1の吸入側である低圧側圧力を低下させる目標低圧側圧力設定手段7において設定する低圧側圧力について、上限値および下限値を設定する低圧側圧力変化幅設定手段12を備えているので、冷凍機の故障を誘発するような無謀な運転状態を未然に防止することが可能となるとともに、目的に応じた運転範囲を絞り込んで設定できるため無駄な運転を抑制できる。
1 圧縮機、2 凝縮器、3 絞り手段、4 蒸発器、5 圧縮機運転時間検出手段、6 圧縮機目標運転時間設定手段、7 目標低圧側圧力設定手段、8 低圧側圧力検出手段、9 インバータ制御手段、10 インバータ平均周波数検出手段、11 インバータ運転周波数範囲設定手段、12 低圧側圧力変更幅設定手段、13 冷媒回路、14 インバータ装置、15 モータ。

Claims (2)

  1. 圧縮機、凝縮器、絞り手段および蒸発器を冷媒配管で連通した冷媒回路と、圧縮機駆動用に出力周波数可変のインバータ装置とを備えた冷凍装置において、
    圧縮機運転時間中の前記インバータ装置の平均出力周波数を検出するインバータ平均周波数検出手段と、
    前記インバータ装置の出力周波数の目標周波数範囲として最適周波数下限値、及び、該最適周波数下限値よりも大きい最適周波数上限値を設定するインバータ運転周波数範囲設定手段と、
    前記インバータ平均周波数検出手段の検出値が前記最適周波数下限値よりも低い場合には、前記圧縮機の吸入側である低圧側圧力の現在の目標値上限値から所定値だけ下げた値を新たな前記低圧側圧力の目標値上限値として設定し、前記インバータ平均周波数検出手段の検出値が前記最適周波数上限値よりも高い場合は、前記低圧側圧力の現在の目標値上限値から所定値だけ上げた値を新たな前記低圧側圧力の目標値上限値として設定する目標低圧側圧力設定手段と、
    前記低圧側圧力を検出する低圧側圧力検出手段と、
    前記低圧側圧力検出手段の検出値と前記目標低圧側圧力設定手段の設定値とに基づいて前記インバータ装置の出力周波数を制御するインバータ制御手段と、
    を備えたことを特徴とする冷凍装置。
  2. 目標低圧側圧力設定手段により設定される低圧側圧力の上限値および下限値を外部から設定する低圧側圧力変化幅設定手段を有することを特徴とする請求項1記載の冷凍装置。
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