JP5404099B2 - 交流電動機の駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は交流電動機の駆動装置に関し、特に低電圧直流電源を用いて電源電圧より高い電圧の交流電動機を駆動するのに好適な交流電動機の駆動装置に関する。
低電圧直流電源で昇圧チョッパを介して低電圧直流電源より電圧が高いインバータで交流電動機を運転する交流電動機の駆動装置として、特許文献1が知られている。
特許文献1の出力電圧制御は、降圧チョッパを構成するスイッチング素子をオフした状態で、平滑用コンデンサの端子電圧を検出し、端子電圧の検出値と指令値とを比較してインバータの入力電圧が指令値と一致するように昇圧チョッパの出力電圧(二次側電圧)を制御する。つまり、特許文献1は、出力電圧をPI(Proportional(比例)-Integral(積分))制御している。
特公平8−17597号公報
電気自動車、バッテリフォークリフトにおいて、要求動力のすばやい上昇に対して瞬時に二次側電圧が応答しなければならないが、特許文献1のようにPI制御のみだと応答が遅れてしまう。また、応答を早くしようとすると、制御が発振する問題があった。一方、要求動力の小さい軽負荷時はPI制御のゲインが相対的に高くなって、二次側電圧が発振してしまう問題があった。
本発明は、このような技術的課題に基づいてなされたもので、要求動力のすばやい上昇に対して制御が発振することなく瞬時に二次側電圧が応答できるとともに、軽負荷時の二次側電圧に発振が生じない交流電動機の駆動装置を提供することを目的とする。
本発明は、直流の一次側電力を発生する電源と、電源の発生する一次側電力を昇圧するコンバータ部と、コンバータ部で昇圧された直流の二次側電力を交流電力に変換して交流電動機に供給するインバータ部と、コンバータ部における通流率(Duty Factor)を制御するコントローラと、を備える交流電動機の駆動装置に関する。
本発明の交流電動機の駆動装置は、コントローラにおける通流率の決定方法に特徴を有している。つまり、コントローラは、PI制御又はPD(Proportional(比例)-Differential(微分))制御に基づいて特定される基本通流率と、電力値に基づいて判断される高負荷と低負荷に応じて特定される付加通流率とから最終通流率を決定する。
本発明の交流電動機の駆動装置によれば、基本通流率に加えて、高負荷と低負荷に応じて特定される付加通流率を考慮して最終通流率を決定するので、高負荷時には応答を早くしても制御ゲインを最小限にとどめることができるとともに、軽負荷時には二次側電圧の発振を抑えることができる。
高負荷か低負荷の判断の基礎となる電力値は、電源の発生する一次側電力、二次側電力及び交流電動機への電力指令値のいずれかとすることができる。
本発明のコンバータ部は、昇降圧可能に構成することができる。そして、降圧時においても、コントローラは、PI制御又はPD制御に基づいて特定される基本通流率と、電力値に基づいて判断される高負荷と低負荷に応じて特定される付加通流率とから最終通流率を決定することができる。
コンバータ部が昇降圧可能な場合、コントローラは、二次側電圧、二次側電流及び交流電動機への電力指令値に基づいて、昇圧か降圧を判断することができる。コントローラは、この判断に基づいて、上記のようにして最終通流率を決定する。
昇圧か降圧の判断を、二次側電流又は交流電動機への電力指令値に基づいて行なうと、昇圧から降圧、又は降圧から昇圧へのスムーズな制御の切替えが可能になる。
本発明をより具体化すると、コントローラは、高負荷と判断すると、基本通流率と付加通流率とに基づいて最終通流率を決定する。また、コントローラは、低負荷と判断すると、昇圧時においては二次側電圧が指令電圧を越える場合には付加通流率を用いることなく基本通流率を最終通流率と決定し、二次側電圧が指令電圧以下の場合には基本通流率と付加通流率とに基づいて最終通流率を決定する。また、コントローラは、降圧時においては、二次側電圧が指令電圧を超える場合には基本通流率と付加通流率とに基づいて最終通流率を決定し、二次側電圧が指令電圧以下の場合には付加通流率を用いることなく基本通流率を最終通流率と決定する。
本発明の交流電動機の駆動装置において、基本通流率は、一次側電流の比例項を考慮して決定することが好ましい。そうすることにより、一次側電流による通流率の上乗せがあり、要求電力が急変したときの二次側電圧の変動を最小限にとどめることが可能となる。また、電源は経時的に電圧が低下するが、一次側電流の比例項をも考慮した制御とすることにより、電源の電圧低下を補償した制御ができる。
本発明の交流電動機の駆動装置において、基本通流率は、二次側電流の積分項を考慮して決定することが好ましい。そうすることにより、二次側電流による通流率の上乗せがあり、要求電力が急変したときの二次側電圧の変動を最小限にとどめることが可能となる。
本発明の交流電動機の駆動装置によれば、基本通流率に加えて、高負荷と低負荷に応じて特定される付加通流率を考慮して最終的な通流率を決定するので、高負荷時には応答を早くしても制御ゲインを最小限にとどめることができるとともに、軽負荷時には二次側電圧の発振を抑えることができる。
第1実施形態における交流電動機の駆動装置の回路構成を示すブロック図である。 第1実施形態における制御ブロック図を示す。 第1実施形態における制御手順を示すフローチャートである。 第2実施形態における制御ブロック図を示す。 第2実施形態における制御手順を示すフローチャートである。 第3実施形態における制御ブロック図を示す。 第3実施形態における制御手順を示すフローチャートである。 第4実施形態における制御ブロック図を示す。 第4実施形態における制御手順を示すフローチャートである。 第5実施形態における制御ブロック図を示す。 第5実施形態における制御手順を示すフローチャートである。 第6実施形態における制御ブロック図を示す。 第6実施形態における制御手順を示すフローチャートである。
<第1実施形態>
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいてこの発明を詳細に説明する。
図1は、第1実施形態における交流電動機5の駆動装置のブロック図である。
交流電動機5は、二次電池などの低電圧直流電源から構成される電源1から供給される低電圧直流の一次側電力をDC−DCコンバータ2で高電圧直流の二次側電力に変換してインバータ4に供給し、このインバータ4で高電圧交流電力に変換して交流電動機5に駆動力を与える。DC−DCコンバータ2は双方向型のコンバータであり、交流電動機5が回生制動時、すなわち、交流電動機5の慣性エネルギを吸収する場合は、交流電動機5が発電機となり、インバータ4の帰還ダイオードを介して発生した直流高電圧をDC−DCコンバータ2で降圧して得られる回生電力を電源1へ回生させる。
<回路構成>
DC−DCコンバータ2は、スイッチング素子21、22、スイッチング素子21、22の帰還ダイオード21D、22D、チョークコイル23、平滑用コンデンサ24より構成される。スイッチング素子21、22としては、MOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)を用いることができる。
DC−DCコンバータ2が電源1の直流低電圧を昇圧してインバータ4に電力を供給する場合、第1コントローラ3で決定される最終通流率Duty0uによりスイッチング素子21がオン、オフ制御される。このとき、スイッチング素子22は、オフの状態に維持される。チョークコイル23は、スイッチング素子21がオンとなって電流が流れ込むとエネルギを貯え、スイッチング素子21がオフとなったときに貯えたエネルギを放出する。貯えられていたエネルギが放出されると、帰還ダイオード22Dを介して平滑用コンデンサ24とインバータ4とに高電圧として印加される。
回生制動時には、スイッチング素子21をオフにした状態に維持し、第1コントローラ3で決定される最終通流率Duty0uによりスイッチング素子であるスイッチング素子22がオン,オフ制御される。すなわち、交流発電機(交流電動機)5の回生電力をインバータ4の帰還ダイオード(図示略)で整流し、この直流電圧を検出してスイッチング素子22をオン,オフさせると、チョークコイル23を介して電源1に回生電力が流れ、電源1は所定の電圧で充電されることになる。
第1コントローラ3は、図1に示すように、電源1の電流(一次側電流)Ib、電圧(一次側電圧)Vb、二次側電圧Vdc及び二次側電流Idcを取得する。また、第1コントローラ3は、第2コントローラ6から二次側電圧指令値Vdc及び電力指令値P を取得する。さらに、第1コントローラ3は、交流電動機5の定格電力最大要求電力Psを保持する。第1コントローラ3は、取得した一次側電流Ib等、保持する定格電力最大要求電力Psに基づいて、最終通流率Duty0uを決定し、DC−DCコンバータ2の動作を制御する。この内容は、後述する。
インバータ4は、複数のスイッチング素子と、それぞれのスイッチング素子に並列に接続した帰還ダイオード(いずれも図示を省略)よりなる公知の構成を有している。
交流電動機5は、負荷の特性に応じて誘導電動機、同期電動機等が適宜選定される。
第2コントローラ6は、交流電動機5の動作を司るとともに、前述したように、二次側電圧指令値Vdc及び電力指令値P を第1コントローラ3に送る。
<第1コントローラ3による制御ブロック図>
次に、図2に基づいて第1コントローラ3の制御内容を説明する。
第1コントローラ3は、取得した二次側電圧Vdcに基づいて、昇圧又は降圧の選択を行なう。これは例えば、閾値電圧をVtとすると、二次側電圧Vdcが閾値電圧Vt以下であれば昇圧を選択し、二次側電圧Vdcが閾値電圧Vtを越えていれば降圧を選択する。昇圧を選択すると、第1コントローラ3は、DC−DCコンバータ2に対して、スイッチング素子21をオン、オフ動作させる一方、スイッチング素子22をオフの状態に維持するように指示する。降圧を選択すると、第1コントローラ3は、DC−DCコンバータ2に対して、スイッチング素子22をオン、オフ動作させる一方、スイッチング素子21をオフの状態に維持するように指示する。
第1コントローラ3は、PWM(Pulse Width Modulation;パルス幅変調)による最終通流率Duty0uを決定する。第1コントローラ3は決定した最終通流率Duty0uによりスイッチング素子21又はスイッチング素子22のオン、オフを制御する。
第1コントローラ3は、最終通流率Duty0uをPI制御に基づいて特定される基本通流率Duty1uと負荷の高低によって特定される付加通流率Duty2uによって決定する。
PI制御による基本通流率Duty1uは以下のように特定される。第1コントローラ3は、取得した二次側電圧Vdcと二次側電圧指令値Vdcに基づいてPI制御のための演算を行なう。つまり、二次側電圧Vdcを負帰還して二次側電圧指令値Vdcとの差分の電圧信号ΔV(ΔV=Vdc−Vdc)を求め、ΔVがゼロになるように基本通流率Duty1uが求められる。
負荷の高低による付加通流率Duty2uは以下のように特定される。
負荷の高低は、一次側電流Ibと一次側電圧Vbの積で求められる一次側電力(Pb=Ib×Vb)と交流電動機5の最大要求電力Psとを比較することによって判断される。例えば、Pb(Ib×Vb)が1/10・Ps以下であれば低負荷と判断し、Pb(Ib×Vb)が1/10・Psを超えていれば高負荷と判断する。一次側電力Pbの他に、二次側電力Pdc(Idc×Vdc)、第2コントローラ6からの電力指令値P を用いることもできる。
高負荷と判断された場合には、基本通流率Duty1uに付加通流率Duty2uがそのまま加えられて最終通流率Duty0uが決定される。
また、低負荷と判断された場合には、付加通流率Duty2uを加えて最終通流率Duty0uが決定される場合と、付加通流率Duty2uを加えることなく基本通流率Duty1uだけで最終通流率Duty0uが決定される場合とがある。つまり、二次側電圧Vdcが二次側電圧指令値Vdc以下であれば、付加通流率Duty2uを加え、二次側電圧Vdcが二次側電圧指令値Vdcを超えていれば、付加通流率Duty2uを加えない。
<第1コントローラ3による制御フロー>
次に、第1コントローラ3によるDC−DCコンバータ2の制御手順を図3も参照して説明する。
第1コントローラ3は、取得した二次側電圧Vdcが閾値電圧Vt以下か否か(Vdc≦Vt?)を判断する(図3 S101)。二次側電圧Vdcが閾値電圧Vtを超えていれば昇圧制御するよう判断し、二次側電圧Vdcが閾値電圧Vt以下であれば降圧制御するよう判断して、昇降圧の切替え動作を行なう。昇圧の場合には、第1コントローラ3は、スイッチング素子21をオン(ON)、オフ動作させる一方、スイッチング素子22をオフの状態に維持させる。降圧の場合には、第1コントローラ3は、スイッチング素子22をオン、オフ動作させる一方、スイッチング素子21をオフの状態に維持させる。
<昇圧の場合>
第1コントローラ3は、次に、PI制御による基本通流率Duty1uを特定し、これを保持する(図3 S111)。基本通流率Duty1uは、二次側電圧Vdcを負帰還して二次側電圧指令値Vdcとの差分として求める電圧信号ΔV(ΔV=Vdc−Vdc)に基づいて特定される。
第1コントローラ3は、一次側電力(Pb=Ib×Vb)を算出する(図3 S115)。
続いて、第1コントローラ3は、算出された一次側電力Pbと交流電動機5の定格電力最大要求電力Psとを比較し、Pb(Ib×Vb)≦1/10・Psであれば低負荷状態にあると判断し、Pb(Ib×Vb)>1/10・Psであれば高負荷状態にあると判断する(図3 S116)。
図3のステップS116において、高負荷状態にあるものと判断された場合には、第1コントローラ3は付加通流率Duty2uを保持する(図3 S121,オン)。保持された付加通流率Duty2uは、後に最終通流率Duty0uを決定する際に考慮される。
図3のステップS116において、低負荷と判断された場合には、二次側電圧Vdcと二次側電圧指令値Vdcとを比較する(図3 S117)。二次側電圧Vdcが二次側電圧指令値Vdc以下であれば、付加通流率Duty2uを保持する(図3 S122,オン)。二次側電圧Vdcが二次側電圧指令値Vdcを超えていれば、付加通流率Duty2uを保持しない(図3 S118,オフ)。付加流通率Duty2uは、昇圧比に基づいて特定される。
図3のステップS121、S122において付加通流率Duty2uが保持された場合には、先に求められた基本通流率Duty1uと付加通流率Duty2uから最終通流率Duty0uが決定される(図3 S104)。
一方、図3のステップS118において、付加通流率Duty2uが保持されなかった場合には、付加通流率Duty2uを考慮することなく、先に求められた基本通流率Duty1uを最終通流率Duty0uとする(図3 S104)。
<降圧の場合>
降圧と判断された場合にも、第1コントローラ3は、PI制御による基本通流率Duty1dを特定し、これを保持する(図3 S211)。基本通流率Duty1dは、二次側電圧Vdcを負帰還して二次側電圧指令値Vdcとの差分として求める電圧信号ΔV(ΔV=Vdc−Vdc)に基づいて特定される。
第1コントローラ3は、一次側電力(Pb=Ib×Iv)を算出する(図3 S215)。
続いて、第1コントローラ3は、算出された一次側電力Pbと交流電動機5の最大要求電力Psとを比較し、Pb(Ib×Vb)≦1/10・Psであれば低負荷状態にあると判断し、Pb(Ib×Vb)>1/10・Psであれば高負荷状態にあると判断する(図3 S216)。
図3のステップS216において、高負荷状態にあるものと判断された場合には、第1コントローラ3は付加通流率Duty2dを保持する(図3 S221,オン)。保持された付加通流率Duty2dは、後に最終通流率Duty0dを決定する際に考慮される。なお、付加通流率Duty2dは、Duty2d=1−Duty2uで求められる。
図3のステップS216において、低負荷と判断された場合には、二次側電圧Vdcと二次側電圧指令値Vdcとを比較する(図3 S217)。二次側電圧Vdcが二次側電圧指令値Vdcを超えていれば、付加通流率Duty2dを保持する(図3 S222,オン)。二次側電圧Vdcが二次側電圧指令値Vdc未満であれば、付加通流率Duty2dを保持しない(図3 S218,オフ)。
図3のステップS221、S222において、付加通流率Duty2dが保持された場合には、先に求められた基本通流率Duty1dと付加通流率Duty2dから最終通流率Duty0dが決定される(図3 S104)。
一方、図3のステップS218において、付加通流率Duty2dが保持されなかった場合には、付加通流率Duty2dを考慮することなく、先に求められた基本通流率Duty1dを最終通流率Duty0dとする(図3 S104)。
以上説明したように、第1実施形態によれば、高負荷時は昇圧比又は降圧比から決定される付加流通率Duty2u、Duty2dとPI制御による基本通流率Duty1u、基本通流率Duty1dから最終通流率Duty0u、Duty0dを決定している。これにより、応答を早くしても、二次側電圧VdcのPI制御ゲインを最小限にとどめることができるので、制御の発振防止になる。また、軽負荷時にはPI制御結果に加えて昇圧比又は降圧比から決定される付加流通率Duty2u、Duty2dをオン/オフ制御としている。したがって、軽負荷時に二次側電圧Vdcが発振する恐れがない。
<第2実施形態>
第2実施形態は、第1実施形態のPI制御の代わりにPD(Proportional(比例)-Differential(微分))制御を用いる。つまり第2実施形態は、図4に示すように、第1コントローラ3が、取得した二次側電圧Vdcと二次側電圧指令値Vdcに基づいてKp(比例項)とKd(微分項)を求め、PD制御による基本通流率Duty1u、Duty1dを求める。
求められた基本通流率Duty1u、Duty1dを用いて、以後は図5に示すように、第1実施形態と同様に、最終通流率Duty0u、Duty0dを決定し、二次側電圧Vdcを制御する。
なお、図4、図5において、図2、図3と同様の部分には同じ符号を付している。
PI制御の積分項は発振の原因となる遅れ要素を含むのでこれを削除し、第2実施形態のようにKd(微分項)を追加してPD制御により基本通流率Duty1u、Duty1dを求め、これを使用することにより、要求電力が急変したときの二次側電圧Vdcの変動を最小限にとどめることが可能となる。
<第3実施形態>
第3実施形態は、第2実施形態のPD制御に一次側電流Ibの比例項((Ib−A)×B)をも考慮した制御を用いる。つまり第3実施形態は、図6に示すように、第1コントローラ3が、二次側電圧Vdcと二次側電圧指令値Vdcに基づくKp(比例項)、Kd(微分項)に、取得した一次側電流Ibに基づく比例項((Ib−A)×B)をも考慮して、PD制御による基本通流率Duty1u、Duty1dを求める。
求められた基本通流率Duty1u、Duty1dを用いて、以後は図7に示すように、第1実施形態と同様に、最終通流率Duty0u、Duty0dを決定し、二次側電圧Vdcを制御する。
なお、図6、図7において、図4、図5と同様の部分には同じ符号を付している。
第3実施形態によると、一次側電流Ibによる通流率の上乗せがあり、要求電力が急変したときの二次側電圧Vdcの変動を最小限にとどめることが可能である。また、電源1は経時的に電圧が低下するが、一次側電流Ibの比例項((Ib−A)×B)をも考慮した制御とすることにより、電源1の電圧低下を補償した制御ができる。
なお、第3実施形態は、第2実施形態(PD制御)に一次側電流Ibの比例項((Ib−A)×B)をも考慮しているが、第1実施形態(PI制御)に一次側電流Ibの比例項((Ib−A)×B)を適用することもできる。
<第4実施形態>
第4実施形態は、第3実施形態に加えて二次側電流IdcのK(積分項)をも考慮した制御を用いる。つまり第4実施形態は、図8に示すように、第1コントローラ3が、二次側電圧Vdcと二次側電圧指令値Vdcに基づくKp(比例項)、Kd(微分項)、一次側電流Ibの比例項((Ib−A)×B)に、取得した二次側電流Idcに基づくK(積分項)をも考慮して、PD制御による基本通流率Duty1u、Duty1dを求める。
求められた基本通流率Duty1u、Duty1dを用いて、以後は図9に示すように、第1実施形態と同様に、最終通流率Duty0u、Duty0dを決定し、二次側電圧Vdcを制御する。
なお、図8、図9において、図6、図7と同様の部分には同じ符号を付している。
第4実施形態によると、一次側電流Ibによる通流率の上乗せに加え、二次側電流Idcの変化による通流率の上乗せがあり、要求電力が急変したときの二次側電圧Vdcの変動を最小限にとどめることが可能である。
なお、第4実施形態は、第3実施形態(PD制御)に加えて二次側電流IdcのK(積分項)をも考慮しているが、第1実施形態(PI制御)、第2実施形態(PD制御)に二次側電流IdcのK(積分項)を適用できる。
<第5実施形態>
第5実施形態は、第4実施形態における昇降圧の判断要素を、二次側電流Idcとする。つまり、第1コントローラ3は、図10に示すように、二次側電流Idcが正から負になることを検知すると昇圧から降圧に切替え、逆に二次側電流Idcが負から正になることを検知すると降圧から昇圧に切替える。二次側電流Idcを昇降圧の判断要素とすれば、二次側電圧Vdcを昇降圧の判断要素とする場合に比べて、昇圧から降圧、降圧から昇圧へのスムーズな制御の切替えが可能になる。
昇圧から降圧に切替わると、微小時間後に二次側電圧Vdcが増加する。また、降圧から昇圧に切替わると、微小時間後に二次側電圧Vdcは減少する。二次側電圧Vdcを昇降圧の判断要素とする場合、二次側電圧Vdcの増加又は減少を検知するので、実際の負荷変動に対し第1コントローラ3の制御による昇降圧の判断が遅れる。昇降圧の判断要素を二次側電流Idcとすれば、二次側電圧Vdcが増加する前に降圧が開始されるので、スムーズな制御の切替えが可能になる。同様に、二次側電圧Vdcが減少する前に降圧が開始されるので、スムーズな制御の切替えが可能になる。
昇降圧の判断要素を二次側電流Idcとすることは、第4実施形態に限らず、第1実施形態〜第3実施形態についても適用できる。
<第6実施形態>
第6実施形態は、第4実施形態における昇降圧の判断要素を、交流電動機5への電力指令値P とする。つまり、第1コントローラ3は、電力指令値P が正から負になることを検知すると昇圧から降圧に切替え、逆に電力指令値P が負から正になることを検知すると降圧から昇圧に切替える。電力指令値P を昇降圧の判断要素とすれば、第5実施形態で述べたように、二次側電圧Vdcを昇降圧の判断要素とする場合に比べて、昇圧から降圧、降圧から昇圧へのスムーズな切替えが可能になる。つまり、昇降圧の判断要素を電力指令値P とすれば、二次側電圧Vdcが増加する前に降圧が開始されるので、スムーズな制御の切替えが可能になる。同様に、二次側電圧Vdcが減少する前に降圧が開始されるので、スムーズな制御の切替えが可能になる。
昇降圧の判断要素を電力指令値P とするのは、第4実施形態に限らず、第1実施形態〜第3実施形態についても適用できる。
上記実施の形態では、昇降圧が可能なDC−DCコンバータについて説明したが、昇圧のみできるDC−DCコンバータ又は降圧のみできるDC−DCコンバータに本発明を適用できることは言うまでもない。これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択し、他の構成に適宜変更することが可能である。
1…電源
2…DC−DCコンバータ
21,22…スイッチング素子、21D,22D…帰還ダイオード
23…チョークコイル、24…平滑用コンデンサ
3…第1コントローラ、4…インバータ、5…交流電動機、6…第2コントローラ

Claims (5)

  1. 直流の一次側電力を発生する電源と、
    前記電源の発生する前記一次側電力を昇圧するコンバータ部と、
    前記コンバータ部で昇圧された直流の二次側電力を交流電力に変換して交流電動機に供給するインバータ部と、
    前記コンバータ部における通流率を決定し、この通流率に従って前記コンバータ部の昇圧動作を制御するコントローラと、を備え、
    前記コントローラは、PI制御又はPD制御に基づいて特定される基本通流率と、前記一次側電力、前記二次側電力及び前記交流電動機への電力指令値のいずれかが、基準値以上であれば高負荷と判断し、基準値未満であれば低負荷と判断し、前記高負荷と前記低負荷に応じて特定される付加通流率とから最終通流率を決定する交流電動機の駆動装置。
  2. 前記コンバータ部は昇降圧可能に構成され、
    前記コントローラは、降圧時においてPI制御又はPD制御に基づいて特定される前記基本通流率と、前記電力値に基づいて判断される高負荷又は低負荷に応じて特定される前記付加通流率とから前記最終通流率を決定する請求項1に記載の交流電動機の駆動装置。
  3. 前記コントローラは、二次側電圧、二次側電流及び前記交流電動機への電力指令値のいずれかに基づいて、前記昇圧又は前記降圧かを判断する請求項2に記載の交流電動機の駆動装置。
  4. 前記コントローラは、
    高負荷と判断すると、基本通流率と付加通流率とに基づいて最終通流率を決定し、
    低負荷と判断すると、
    昇圧時においては、二次側電圧が指令電圧を超える場合には付加通流率を用いることなく基本通流率を最終通流率と決定し、二次側電圧が指令電圧以下の場合には基本通流率と付加通流率とに基づいて最終通流率を決定し、
    降圧時においては、二次側電圧が指令電圧を超える場合には基本通流率と付加通流率とに基づいて最終通流率を決定し、二次側電圧が指令電圧以下の場合には付加通流率を用いることなく基本通流率を最終通流率と決定する請求項2又は3に記載の交流電動機の駆動装置。
  5. 前記コントローラは、一次側電流の比例項及び二次側電流の積分項の一方又は双方を考慮して基本通流率を決定する請求項1〜4のいずれかに記載の交流電動機の駆動装置。
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