JP5403844B2 - AntrodiaCamphorataの菌糸体から得た新規な混合物及び化合物、並びにその使用 - Google Patents
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Description
XはNまたはOであり;
R1はC1-10アルキルオキシ、C2-10アルケニルオキシ、またはC2-10アルキニルオキシであり;
R2はH、C1-10アルキル、C2-10アルケニル、またはC2-10アルキニルであり;
R3は不在であるか、H、またはヒドロキシであり;
ただしXがOである場合、R3は不在である]。
3-イソブチル-4-[4-(3-メチル-2-ブテニルオキシ)フェニル]フラン-2,5-ジオン;
3-イソブチル-4-[4-(3-メチル-2-ブテニルオキシ)フェニル]-1H-ピロール-2,5-ジオン;
3-イソブチル-4-[4-(3-メチル-2-ブテニルオキシ)フェニル]-1H-ピロール-1-オール-2,5-ジオン;
3R*,4S*-1-ヒドロキシ-3-イソブチル-4-[4-(3-メチル-2-ブテニルオキシ)フェニル]ピロリジン-2,5-ジオン;または
3R*,4R*-1-ヒドロキシ-3-イソブチル-4-[4-(3-メチル-2-ブテニルオキシ)フェニル]ピロリジン-2,5-ジオン。
Yanagimotoミクロホットステージ融点装置で融点測定し、矯正しなかった。Jasco DIP-360自動旋光計で旋光度を測定した。Shimadzu UV-2200レコーディング分光光度計でUVスペクトルを測定した。Jasco FT/IR-230赤外線スペクトロメーターでIRスペクトルを測定した。Varian Unity Plus 500スペクトロメーターで、1H-及び13C-NMRスペクトルを測定した。Jeol JMS-AX505HADマススペクトロメーターで70eVのイオン化電圧で、EIMS及びHR-EIMSを測定した。シリカゲルBW-820MH(常相)及びChromatorex-ODS DM1020T(逆相)(Fuji Silysia)で、カラムクロマトグラフィーを実施した。
Simpson Biotech Co. Ltd., Taiwan, 2001年10月から得たAntrodia camphorata菌糸体パウダー(ACM)(60g)を、還流下で3時間CHCl3で三回抽出した。CHCl3抽出物(5.3g)を、n-ヘキサン-アセトン(19:1-14:6)及びCHCl3-MeOH(1:1)での溶出でシリカゲルでクロマトグラフィーに掛け、9の分画(Fr.1-9)を得た。分画2をシリカゲルでクロマトグラフィーに掛け、化合物1(8.7mg)を得た。分画4を常相及び逆相シリカゲルでクロマトグラフィーに掛け、化合物2(13.6mg)を得た。分画5をn-ヘキサン-アセトン(8:2)で溶出するシリカゲルでクロマトグラフィーに掛け、エルゴステロールパーオキシド(35.8mg)を得た。分画6は、常相及び逆相シリカゲルカラムクロマトグラフィーの組み合わせにより、化合物3(14.6mg)を得た。分画7は、カラムクロマトグラフィーにより、化合物4及び5(4:1)の混合物を生じた。その後化合物4及び5の混合物を予備的HPLC[カラム:Tosoh TSK-gel ODS-80YM (21.5×300nm)、移動相:0.1% TFAを含むCH3OH-H2O(70:30)]によって分離した。
黄色油;UV(MeOH)λmax(logε)227(4.1),258(3.9),275(3.8),355(3.4)nm;IR(CHCl3)Vmax1763cm-1;1H-NMR表1;13C-NMR表2;EIMS m/z314[M]+(100),246(100),131(100);HR-EIMS m/z314.1523(C19H22O4についての計算値,314.1518)。
3-イソブチル-4-[4-(3-メチル-2-ブテニルオキシ)フェニル]-1H-ピロール-2,5-ジオン(2):
黄色針状結晶(n-ヘキサン-AcOEt);mp110-111℃;UV(MeOH)λmax(logε)230(4.3),272(3.5),355(3.7)nm;IR(CHCl3)Vmax1724cm-1;1H-NMR表1;13C-NMR表2;EIMS m/z313[M]+(8),245(100),203(77),131(28);HR-EIMS m/z313.1681(C19H23NO3についての計算値,313.1678)。
黄色の針状結晶を、n-ヘキサン-AcOEtからの結晶化によって得て、データ回収のために選択した。結晶データ:C19H23NO3;Mr=313.40;寸法0.15×0.02×0.02mm;三斜晶系、空間基P1(#2),a=6.3505(5)Å,b=12.205(1)Å,c=12.560(2)Å,α=64.623(7)°,β=75.358(4)°,γ=84.681(5)°,V=850.9(2)Å3,Z=2,Dcalc=1.223g/cm3,μ(MoKα)=0.82cm-1,F000=336.00。93Kでグラファイトモノクロマート化Mo-Kα(λ=0.71069Å)放射線を使用するRigaku RAXIS-RAPID Imaging Plate自動回折計で測定を実施した。回収された8950の反射の中で、4745はユニークであった(Rint=0.108);同等な反射を合わせた。結晶構造を直接法(SHEL XS86)によって溶かし、フルマトリックスリーストスクエアによって精製した。非水素結合を異方性で精製した。水素原子を含むがこれに制限されなかった。最終指数はR=0.074,Rw=0.099,並びにGOF(Guest Observer Facility)=1.06であった。最終差異Fourierマップの最大及び最小ピークは、0.83及び-0.89e-/Å3にそれぞれ対応した。
黄色油;UV(MeOH)λmax(logε)232.5(4.3),296(3.7),374(3.7)nm;IR(CHCl3)Vmax1717cm-1;1H-NMR表1;13C-NMR表2;EIMS m/z329[M]+(12),261(100),131(50);HR-EIMS m/z329.1637(C19H23NO4についての計算値,329.1627)。
3R*,4S*-1-ヒドロキシ-3-イソブチル-4-[4-(3-メチル-2-ブテニルオキシ)フェニル]ピロリジン-2,5-ジオン(4):
無色油;[α]D 23+2.5°(c0.2,MeOH);UV(MeOH)λmax(logε):225(4.3),275(3.3),183(3.2)nm;IR(CHCl3)Vmax1715cm-1;1H-NMR表1;13C-NMR表2;EIMS m/z331[M]+(2),263(67),207(66),191(30),179(40),133(64),69(100);HR-EIMS m/z331.1747(C19H25NO4についての計算値,331.1783)。
3R*,4R*-1-ヒドロキシ-3-イソブチル-4-[4-(3-メチル-2-ブテニルオキシ)フェニル]ピロリジン-2,5-ジオン(5):
無色油;[α]D 23+3.0°(c0.2,MeOH);UV(MeOH)λmax(logε):227(4.3),275(3.4),283(3.3)nm;IR(CHCl3)Vmax1715cm-1;1H-NMR表1;13C-NMR表2;EIMS m/z331[M]+(1),263(45),207(50),191(75),179(30),133(100),69(92);HR-EIMS m/z331.1766(C19H25NO4についての計算値,331.1783)。
エルゴステロールパーオキシド:無色の針状結晶(n-ヘキサン-アセトン);mp165-169℃(lit2mp171-174℃)。
細胞毒性アッセイ.in vitro LLC腫瘍細胞アッセイを、スルホローダミンB(SRB)法によって実施した。50%増殖阻害(ED50)をProbit法によって計算した。
Antrodia Camphorataの菌糸体のCHCl3抽出物を、常相及び逆相シリカゲルで繰り返しクロマトグラフィーに掛け、エルゴステロールパーオキシドと共に、5種の新規なマレイン酸及びコハク酸誘導体(化合物1-5)を得た。
化合物2は、黄色の針状結晶であり、mp110-111℃を有し、C19H23NO3の分子式がHR-EIMSによって割り当てられた。IRスペクトルは、1724cm-1でイミドカルボニル吸収を示した。13C-NMRスペクトルは、4のメチル炭素、2の目地連炭素、及び1の目チン炭素を脂肪族領域で示し、並びに1のベンゼン環、1のオレフィン基、および2のカルボニル炭素を示した。1H-NMRスペクトルは、δ0.90,2.06及び2.51でイソブチル部分の存在を、δ1.76,1.81,4.56及び5.50で3-メチル-2-ブテニルオキシ部分の存在、δ6.95及び7.50でパラ-置換ベンゼン部分の存在を示し、それらは更に1H-1H COSY(クーラーシンクロトロン)及びHMQC(異核多重量子干渉)実験によりサポートされた。図1に示されるようにHMBCによって、広範囲の相関関係が観察された。分子式及び13C-NMRスペクトルに基づいて、この化合物は、一つの更なるカルボニル炭素を含む更なるCHNO原子を含むと推定された。かくして、このあいまいな部分は、マレイミド基であると推測された。よってこの構造は、X線分析によって、3-イソブチル-4-[4-(3-メチル-2-ブテニルオキシ)フェニル]-1H-ピロール-2,5-ジオンであると確立された。
A.細胞系
粘着細胞:
MCF-7:ヒト乳カルシノーマ
HT-29:ヒト大腸アデノカルシノーマ
KATO III:ヒト胃カルシノーマ
SW480:ヒト大腸アデノカルシノーマ
SW620:ヒト大腸アデノカルシノーマ
HepG2:ヒト肝臓カルシノーマ
懸濁細胞:
EL4:マウスリンパ腫
B.サンプル
化合物1、化合物3、ACM EtOH抽出物、ACM H2O抽出物
C.アッセイ法
ED50の計算(50%阻害の有効投与量)
接着細胞:MTT(メチルチアゾリルテトラゾリウム)法:MCF-7,HT-29,KATO III,SW480,HepG2細胞について3日間で測定し、SW620について4日間で測定する。
懸濁細胞:細胞カウント法;EL4細胞について5日間でカウントする。
D.結果
計算:y=mLn(x)+b
例
ED50=exp[(0.97/2-1.5321)/(-0.2643)]
A.ACM(Antrodia Camphorata菌糸体パウダー)H2O抽出物
1.250mlビーカー中の40mlのRO H2Oに1gのACMを加え、そのビーカーを室温で20分間超音波ウォーターバスに配置する。
2.45分間45℃でウォーターバスを攪拌する。
3.ビーカーを超音波ウォーターバスに更に20分間配置する。
4.サンプルを3000rpmで15分間遠心分離する。
5.上清を回収し、媒体で連続希釈を実施する。
B.サンプル濃度の測定
1.蒸発皿を軽量する(W1)。
2.蒸発皿に10mlのH2O抽出物サンプルを加える。
3.蒸発皿をオーブンに配置し、水を除去する(W2)
サンプル重量/ml=(W2-W1)/10
C.ACM(Atrodia Camphorata菌糸体パウダー)EtOH抽出物
1.500mlのビーカー中の20gのACMに100mlの95%アルコールを加え、室温で10分間攪拌する。
2.懸濁物をAdvantec #1フィルターペーパーで濾過し、濾液を回収する。
3.回転真空蒸発器によって濾液を濃縮し、アルコールを除去する。
D.化合物1:ACM由来の純粋化合物
E.化合物3:ACM由来の純粋化合物
1.細胞増殖の後の古い培地を捨て、リン酸緩衝生理食塩水で一度細胞を洗浄する。
2.トリプシン-EDTAで細胞を洗い流す。
3.1200rpmで5分間遠心分離し、上清を捨てる。
4.10mlの培地でペレットを懸濁する。
5.100μlの細胞懸濁物を100μlのトリパンブルーと混合し、生存細胞を計算する。
6.96穴プレートの各ウェルに1×104細胞/100μlの培地を加え、37℃で24時間CO2インキュベーターでプレートをインキュベートする。
7.古い培地を捨て、細胞をPBSで一度洗浄する。
8.各ウェルに100μlのサンプルを加え、37℃でCO2インキュベーターでプレートをインキュベートする。
9.3日目、4日目、及び5日目で、細胞をPBSで一度洗浄する。
10.各ウェルに57μlのMTT(0.88mg/ml)を加える。
11.4時間後MTTを捨て、細胞をPBSで一度洗浄する。
12.50μlのDMSO/ウェルを加える。
13.ElisaリーダーでOD545を読み取る。
細胞カウント法(EL4細胞系)
1.遠心分離によって細胞増殖の後の古い培地を捨てる。
2.新鮮な培地でペレットを再懸濁する。
3.100μlの細胞懸濁物を100μlのトリパンブルーと混合し、生存細胞を計算する。
4.1×105細胞/mlのサンプルを含む、各種の濃度のサンプルを調製する。
5.96穴プレートの各ウェルに100μlのサンプルを乗せ、37℃でCO2インキュベーターでプレートをインキュベートする。
6.3日目、4日目、及び5日目で生存細胞を計算する。
PBS
NaCl 8g
KCl 0.2g
Na2HPO4 1.4g
KH2PO4 0.2g
1Lの容量に調製する PH7.4
細胞系に対するACMのED50
本発明の化合物3:HepG2(図4a)、EL4(図4b)、HT-29(図4c)、及びKatoIII(図4d)。
ACM H2O抽出物:HepG2(図5a)、SW620(図5b)、及びEL4(図5c)。
ACM EtOH抽出物:HT-29(図6a)、SW480(図6b)、SW620(図6c)、EL4(図6d)、HepG2(図6e)、及びKatoIII(図6f)。
本発明の化合物1:MCF-7(図7a)、EL4(図7b)、HT-29(図7c)、SW620(図7d)、及びHepG2(図7e)。
前記記載の通り、本発明の化合物及びACM抽出物は、各種のタイプの腫瘍細胞に対して阻害効果を有することが示される。
目的:ACM EtOH抽出物からの全ての新規な化合物(1,2及び3)の量を測定するために、高速液体クロマトグラフィーを、我々のルーチンの定量制御方法として使用した。
ACM EtOH抽出物サンプルの準備:
1)デジタルバランスを使用することによって、100mLの95%アルコールを含むメモリのついた媒体研究室ボトルに20.000(g)のサンプルパウダーを正確に計量し、蓋を固くは閉めない。
2)10分間超音波バス内に1)のサンプルボトルを配置する。
3)液体サンプルを遠心チューブに注ぎ、そのサンプルを遠心分離機に配置し、6500rpm/5分の条件下で粗粒子を除去する。
4)液体相をフィルタペーパーadvantec No.1で濾過する。
5)回転真空蒸発器によって濾過溶液を濃縮し、粘性の黄色がかったアルコールフリーの液体を得る。
6)工程1〜5を三回繰り返し、全ての抽出産物を回収する(全ACM EtOH抽出物=4.60g)。収率を計算する。
1)カラム:逆相C18
2)移動相:MeOH、H2O、アセトニトリル
3)注入容量:20μL
4)検出容量:254nmでの波長でPhotodiode Array Detector 996
5)HPLC分析のため10mLのアルコール中の1.000(g)のACM EtOH抽出物サンプルを調製する*。
表4
材料及び装置
1.試験物質及び投与量パターン
試験物質を、2% Tween 80のビヒクル中で全てのin vivoアッセイのため1000mg/kgの初期投与量で経口的に投与した。各アッセイについての観察時間を「方法」に記載した。
2.動物
オスまたはメスのICRマウス、Wistar-Okamoto由来のオスの自発的に低血圧のラット(SHR)、MDS Pharma Services Taiwan Ltd.によって提供されるWistar and Long Evans由来のラットを使用した。動物についての空間の割り当ては以下の通りであった:10のマウスについて29×18×13cm、6のラットについて45×23×21cm、及び3のモルモットについて45×23×21cm。マウス及びラットをAPECRケージで飼育した。免疫適格C57BL/6Jオスマウス、6-8週齢、体重21+/-2gmもまたこの研究で使用し、それはNational Taiwan University Animal Centerによって提供された。動物を、individually Ventilated Cages Racks (IVCラック、36 Mini Isolar System)で飼育した。全ての動物を、制御温度(21-23℃)及び湿度(60-70%)の環境で、12時間の明暗サイクルで、使用の前に研究室で少なくとも1週間維持した。標準的な実験用の食餌(LabDiet Rodent Diet及びGuinea Pig Diet, PMI Mutrition International, USA)及び生水に自由に接近できるようにした。
3.細胞系及び培養培地
げっ歯類メラノーマ細胞系、B16-F0 (ATCC CRL-6322)を、American Type Culture Collectionから購入し、ダルベッコ修飾イーグルス培地(GIBCO, USA)を、培養培地として使用した。腫瘍細胞を、37℃で5%CO2を含む大気中でインキュベートした。
4.化学物質
一般論:
蒸留水(社内)、ジメチルスルホキシド(DMSO, Merck, Germany)、等張性塩化ナトリウム溶液(Sintong Chemical Industry Co. Ltd., R.O.C.)、硫酸マグネシウム(MgSO4.7H2O, Wako, Japan)、メクロフェナマートナトリウム(Sigma, USA)、メチルセルロース(Sigma, USA)、水酸化ナトリウム(NaOH, Wako, Japan)、リン酸緩衝生理食塩水(Sigma, USA)、及びTween 80(Wako, Japan)。
試薬
グリコース-HAアッセイキット(Wako, Japan)、アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)アッセイキット(Wako, Japan)、アスパラタートアミノトランスフェラーゼ(AST)アッセイキット(Wako, Japan)、T-コレステロール-HA及びHDLアッセイキット(Wako, Japan)、Hemolynac 3 Hemolys (Nihon Koden, Japan)、Isotonic 3 Diluent (Nihon Koden, Japan)。
5.装置
一般的使用:
動物かご(ShinTeh, R.O.C.)、ビーカー250ml及び1000ml(Kinmax, USA)、使い捨てシリンジ(1ml, Top Corporation, Japan)、ステンレス鉗子(Klappencker, Germany)、マウススケール#Z-40(Taconic, USA)、経口投与針(Natsune, Japan)、皮下注射針23G×1"(Top Corporation, Japan)、pHメーター(Suntex, USA)、ラットスケール500g+/-2g(Chien-chun, ROC)、ガラスシリンジ1ml,2ml及び5ml(Mitsuba, Japan)、及びステンレスハサミ(Klappencker, Germany)。
1.コリン作用性アゴニズム、中枢/抹消(Lippmann W and Pugsley TA. Arch Int Pharmacodyn. 227: 324, 1977)
試験物質を、150+/-20gの体重のWistar由来のオスまたはメスのラットの一群に経口的に投与した。その後30-60分の期間の間、累積的に測定して10秒より長い噛む挙動(口及び/または舌の動き)を示す動物の数、及び唾液分泌を示す動物の数を記録した。3のラットの2以上(≧2)で観察されるポジティブの応答は、中枢のコリン作用性活性及び抹消のコリン作用性活性の可能性を示す。
表5:コリン作用性アゴニズムの結果、ラットにおける中枢/抹消
250+/-20gの体重のWistar-Okamoto由来のオスの自発的に高血圧のラット(SHR)3匹の群を使用した:平均の収縮期の血圧は200+/-20mmHgであり、心拍は400+/-30ビート/分であった。血圧と心拍を、試験物質またはビヒクルの経口投与の前(0時間)及び投与後1,2及び4時間で、温度制御された環境(32+/-1℃)で、テールカフ法によって間接的に記録した。0時間に対する各測定された時間間隔での、10パーセント以上(≧10%)までの収縮期の血圧の減少、または20パーセント以上(≧20%)までの心拍の減少は、有意であると考慮される。
ビヒクル 10ml/kg 0時間229mmHg及び403mmHgビート/分を100%とした。
ACM-EtOH抽出物 1000mg/kg 0時間223mmHg及び452mmHgビート/分を100%とした。
クロニジン 0.1mg/kg 0時間228mmHg及び379mmHgビート/分を100%とした。
ビヒクル 10ml/kg 0時間220mmHg及び410mmHgビート/分を100%とした。
ACM-EtOH抽出物 300mg/kg 0時間205mmHg及び446mmHgビート/分を100%とした。
クロニジン 0.1mg/kg 0時間235mmHg及び417mmHgビート/分を100%とした。
22+/-2gの体重の5匹のICR由来オスマウスの群を、7日間高脂肪の食餌(g/100g:ココナッツ油,8;コレステロール,1.0;コール酸,0.3;ラード,2;標準食,88.7)で維持した。試験物質を5,6及び7日目で経口的に投与した。一晩絶食させた後、各マウスから血清を得て、トータルコレステロール(トータル)、高密度リポプロテイン(HDL)、及びトータル/HDLの変化パーセントについてアッセイした。ビヒクルで処理されたコントロール動物に対して、血清トータルの20パーセント以上(≧20%)の減少、または血清HDLの20パーセント以上(≧20%)の増加、またはトータル/HDL比の40%以上(≧40%)の減少は、有意であると考慮される。
200+/-20gの体重の5匹のWistar由来オスラットの群を使用した。各動物を、D-ガラクトサミンの単一の注射(500mg/kg,IP)で処理した。D-ガラクトサミン投与前0.5時間、東予語4時間及び8時間で、試験物質を経口的に投与し、動物を24時間後に殺傷した。血清アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)及びアスパラタートアミノトランスフェラーゼ(AST)レベルを、HITACHI自動分析器(モデル7050)で最適化UV法によって測定した。ビヒクルで処理されたコントロール動物に対する30パーセント以上(≧30%)までのALTまたはAST活性の減少が、有意な保護であることを示す。
150+/-20gの体重のLong Evans由来オスまたはメスの一晩絶食したラットの群を、実験の前一晩絶食した。カラギーナンの注射を右の後脚に受ける(0.1mlの1%懸濁物、脚の裏内に)1時間前に、試験物質を経口的に投与した。炎症の測定として後脚の浮腫を、ウォーターセル(25mmの直径)を有する肢体容積測定器を使用して、カラギーナン投与の3時間後に記録した。30パーセント以上(≧30%)までの後脚の浮腫の減少は、有意に急性の抗炎症活性を示す。
特定の病原体フリー(SPF)条件の下で動物単離箱(IVCラック)で飼育された、5匹の免疫適格性(6-8週齢)、病原体フリー(SPF)C57BL/6Jメスマウスの群を使用した。C57BL/6Jマウスに同系遺伝子型である、生存可能なB16-F0げっ歯類メラノーマ細胞(ATCC CRL-6322, 0.2ml中に1.0×105)を、実験マウスの背側内に皮下で注射した。腫瘍のイノキュレートの24時間後に処理を開始し、21日間、または毒性の明らかな兆候が見られる場合はそれ未満の間、経口栄養によって毎日試験化合物を投与した。体重、腫瘍サイズ、及び1日目から22日目の生存開始について、マウスをモニターした。更に処理マウスを、45日目で実験の最後までの生存についてモニターした。
腫瘍重量(mg)を、長楕円についての式:長さ(mm)×[幅(mm)]2によって見積もり、ここで特定の重力を1とし、πを3と仮定した。化合物を処理された動物における腫瘍重量を、T/C(処理/コントロール)×100%として計算した;T/Cの値が≦42%であると、抗腫瘍活性を示す有意なものと考慮した。T/C(処理/コントロール)の平均生存時間が≧125%であることもまた、抗腫瘍活性を示す有意なものと考慮する。
45日目の実験の終了日、または試験動物が死亡した日まで、生存について処理動物をモニターした。≧125%のT/C(処理/コントロール)の平均生存時間もまた、抗腫瘍活性を示す有意なものと考慮される。
社内で確立された指標にしたがって、経口的に投与された(PO)ACM-EtOH抽出物は、以下のマウス及びラットのアッセイにおいて有意な活性を引き起こした。
中枢コリン作用性アゴニズムは、ラットにおいて100mg/kgで観察された;最小で有意でないアゴニズムは、300mg/kgで観察された;有意でないアゴニズムまたは末梢コリン作用性神経に対するアンタゴニズムは、100mg/kgで観察された(表5)。
収縮期の血圧の減少(0時間での100%に対して1,2及び4時間の観察でそれぞれ16%,12%及び20%)及び自発的に高血圧(SH)のラットにおいて100mg/kgでの心拍の関連する穏やかで有意でない減少(表6及び7);300mg/kgの投与量は、収縮期の血圧も心拍も有意な変化を引き起こさなかった(表8及び9)。
食餌誘導性のマウスにおける100mg/kgでの高密度リポプロテインの増大(HDL,ビヒクルコントロールに対して39%)(表10);関連するトータルコレステロール(トータル)は有意に変化しなかった一方、HDL/トータル比は有意に31%近くに減少した;300mg/kgの投与量は、トータル、HDL、及びHDL/トータル比の有意な変化を引き起こさなかった(表10)。
1000mg/kg×3でのラットにおいてガラクトサミンで誘導された肝臓傷害からの肝臓保護(ビヒクルコントロールに対して44%のALTの減少と57%のASTの減少);300mg/kg×3ではALTの20%及びASTの28%の穏やかな減少が観察された(表11)。
1000mg/kgでのラットにおけるカラギーナン誘導性の脚の浮腫に対する抗炎症性(ビヒクルコントロールに対して45%の阻害(表12);より低い濃度の300mg/kgでは、有意な活性は示さなかった(ビヒクルに対して3%の阻害、表13)。
8日目、11日目、及び15日目でのC57BL/6Jマウスに対する同一遺伝子型メラノーマB16-F0における抗腫瘍活性、並びに1000mg/kgでの動物の生存時間の長期化(表17);動物の体重は有意に変化しなかった(表16)。
それぞれ5匹のICR由来メスラット(体重22+/-2g)の9の群を使用した。各動物を、単一投与量の四塩化炭素(CCl4、50%オリーブ油中に0.1ml/kg、PO)でチャレンジした。300及び1000mg/kgの投与量でのACM、及び30、100、及び300mg/kgでの本発明の化合物3の試験物質を、CCl4チャレンジの30分前及び4、8時間後で経口的に投与した;一方で経口的に投与された300及び1000mg/kgでのACM-EtOH抽出物を、四塩化炭素の一日前(一日二度)及び30分前、並びに4,8時間後で予備処理した。アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)及びアスパラタートアミノトランスフェラーゼ(AST)濃度を、HITACHI自動分析器(モデル7050)を使用して最適化UV法によって測定した。ビヒクル群に対して30パーセント以上(≧30%)までのALT及びAST濃度の減少は、肝臓傷害からの有意な保護を示す。
ACM、ACM-EtOH抽出物、及び本発明の化合物3を、ICRマウスにおいて四塩化炭素によって誘導された肝臓傷害からの保護活性の可能性について評価した。300及び1000mg/kgの投与量でのACM、30,100及び300mg/kgの投与量での本発明の化合物3を、CCl4チャレンジの0.5時間前及び4,8時間後で試験動物に経口的に投与した。300及び1000mg/kgでのACM-EtOH抽出物について、2度の処理(b.i.d.)(9:00AM及び16:00PM)を、CCl4の1日前になし、CCl4チャレンジの0.5時間前及び4,8時間後に引き続き実施した(全部で5の投与)。肝臓傷害の度合いを、ビヒクル処理動物に対する血清アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)及びアスパラタートアミノトランスフェラーゼ(AST)濃度の増大によって測定した。1000mg/kg×3でのACM、及び300mg/kg×3での本発明の化合物3は、ビヒクル処理動物に対してALT(46%及び41%)及びAST(36%及び33%)の有意な減少を引き起こした。同時に300及び1000mg/kg×5でのACM-EtOH抽出物も、ALT(36%及び34%)及びAST(25%及び20%)の有意な減少を引き起こした。同時に試験されたシリマリン(100mg/kg×3、IP)は、ビヒクル処理群に対してALT(31%)及びAST(31%)の有意な減少を示した。
ACM、ACM-EtOH、及び本発明の化合物3は、マウスのCCl4モデルにおいて有意な肝臓保護活性の能力を有すると結論付けられる。
Claims (3)
- 以下の化合物:
3-イソブチル-4-[4-(3-メチル-2-ブテニルオキシ)フェニル]フラン-2,5-ジオン;
3-イソブチル-4-[4-(3-メチル-2-ブテニルオキシ)フェニル]-1H-ピロール-2,5-ジオン;
3-イソブチル-4-[4-(3-メチル-2-ブテニルオキシ)フェニル]-1H-ピロール-1-オール-2,5-ジオン;
3R*,4S*-1-ヒドロキシ-3-イソブチル-4-[4-(3-メチル-2-ブテニルオキシ)フェニル]ピロリジン-2,5-ジオン;または
3R*,4R*-1-ヒドロキシ-3-イソブチル-4-[4-(3-メチル-2-ブテニルオキシ)フェニル]ピロリジン-2,5-ジオン;
を含む、Antrodia camphorata(サルノコシカケ科、平はら茸目)の菌糸体のエタノール抽出物を有効成分として含む、収縮期の血圧減少のための医薬組成物。 - 以下の化合物:
3-イソブチル-4-[4-(3-メチル-2-ブテニルオキシ)フェニル]フラン-2,5-ジオン;
3-イソブチル-4-[4-(3-メチル-2-ブテニルオキシ)フェニル]-1H-ピロール-2,5-ジオン;
3-イソブチル-4-[4-(3-メチル-2-ブテニルオキシ)フェニル]-1H-ピロール-1-オール-2,5-ジオン;
3R*,4S*-1-ヒドロキシ-3-イソブチル-4-[4-(3-メチル-2-ブテニルオキシ)フェニル]ピロリジン-2,5-ジオン;または
3R*,4R*-1-ヒドロキシ-3-イソブチル-4-[4-(3-メチル-2-ブテニルオキシ)フェニル]ピロリジン-2,5-ジオン;
を含む、Antrodia camphorata(サルノコシカケ科、平はら茸目)の菌糸体のエタノール抽出物を有効成分として含む、高密度リポプロテイン増大のための医薬組成物。 - 以下の化合物:
3-イソブチル-4-[4-(3-メチル-2-ブテニルオキシ)フェニル]フラン-2,5-ジオン;
3-イソブチル-4-[4-(3-メチル-2-ブテニルオキシ)フェニル]-1H-ピロール-2,5-ジオン;
3-イソブチル-4-[4-(3-メチル-2-ブテニルオキシ)フェニル]-1H-ピロール-1-オール-2,5-ジオン;
3R*,4S*-1-ヒドロキシ-3-イソブチル-4-[4-(3-メチル-2-ブテニルオキシ)フェニル]ピロリジン-2,5-ジオン;または
3R*,4R*-1-ヒドロキシ-3-イソブチル-4-[4-(3-メチル-2-ブテニルオキシ)フェニル]ピロリジン-2,5-ジオン;
を含む、Antrodia camphorata(サルノコシカケ科、平はら茸目)の菌糸体のエタノール抽出物を有効成分として含む、抗炎症のための医薬組成物。
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