JP5402067B2 - ポリカーボネートの製造方法 - Google Patents
ポリカーボネートの製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5402067B2 JP5402067B2 JP2009037038A JP2009037038A JP5402067B2 JP 5402067 B2 JP5402067 B2 JP 5402067B2 JP 2009037038 A JP2009037038 A JP 2009037038A JP 2009037038 A JP2009037038 A JP 2009037038A JP 5402067 B2 JP5402067 B2 JP 5402067B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polycarbonate
- filter
- filtration
- polycarbonate resin
- producing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
Description
ところで、ポリカーボネート樹脂の製造方法としては、エステル交換法(溶融法)、ホスゲン法(界面重合法)等が挙げられるが、何れの方法においても、反応装置および反応後の高粘度物質の流路内で異物が発生するため、これを除去する必要があり、溶融状態のポリカーボネート樹脂をポリマーフィルターで処理する方法が採用され、また、それに関する種々の提案がなされている。
従って、本発明の目的は、異物が少なく且つフェノール等の揮発性不純物の少ない高品質のポリカーボネート樹脂の製造方法を提供することにある。
すなわち、本発明の第1の要旨は、炭酸ジエステルとジヒドロキシ化合物とのエステル交換反応により得られた溶融ポリカーボネートを、リーフディスク型ポリマーフィルターを積層して収納された濾過装置を通して、ポリカーボネート樹脂を製造する方法において、前記濾過装置出口のポリカーボネート中のモノヒドロキシ化合物濃度(C2)と前記濾過装置入口のポリカーボネート中のモノヒドロキシ化合物濃度(C1)との差(C2-C1)が10ppm以下であることを特徴とするポリカーボネート樹脂の製造方法に存する。尚、本発明においてC2がC1よりも小さい場合もその差は10ppm以下である。
本発明においてはジヒドロキシ化合物と炭酸ジエステルとのエステル交換反応により溶融ポリカーボネートを得る。
ジヒドロキシ化合物としては、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(別名:ビスフェノールA)、2,2−ビス(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン(別名:テトラブロモビスフェノールA)、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)オクタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン、1,1−ビス(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)プロパン、2,2−ビス(3−ブロモ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(3−フェニル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(3−シクロヘキシル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ジフェニルメタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1,1,1−トリクロロプロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサクロロプロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン等のビス(ヒドロキシアリール)アルカン類;イソソルビト、イソマンニド、イソイデット等の複素環基を有するジヒドロキシ化合物類;2−(5−エチル−5−ヒドロキシメチル−1,3−ジオキサン−2−イル)−2−メチルプロパン−1−オール、3,9−ビス(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデロン等のスピロ炭化水素誘導体;1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロペンタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン等のビス(ヒドロキシアリール)シクロアルカン類;9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)フルオレン等のカルド構造含有ビスフェノール類;4,4'−ジヒドロキシジフェニルエーテル、4,4'−ジヒドロキシ−3,3'−ジメチルジフェニルエーテル等のジヒドロキシジアリールエーテル類;4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルフィド、4,4'−ジヒドロキシ−3,3'−ジメチルジフェニルスルフィド等のジヒドロキシジアリールスルフィド類;4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホキシド、4,4'−ジヒドロキシ−3,3'−ジメチルジフェニルスルホキシド等のジヒドロキシジアリールスルホキシド類;4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホン、4,4'−ジヒドロキシ−3,3'−ジメチルジフェニルスルホン等のジヒドロキシジアリールスルホン類;ハイドロキノン、レゾルシン、4,4'−ジヒドロキシジフェニル等が挙げられる。これらの中では、ビス(ヒドロキシアリール)アルカン類が好ましく、特に耐衝撃性の点からビスフェノールA(以下、BPAと略称することがある。)が好ましい。さらに、難燃性を高める目的で、上記のジヒドロキシ化合物にスルホン酸テトラアルキルホスホニウムが1個以上結合した化合物も使用することが出来る。これらのジヒドロキシ化合物は、二種以上を混合することができる。
鎖状、分岐状または環状の1価の炭化水素基である。2つのA'は、同一でも相互に異な
っていてもよい。なお、A'上の置換基としては、ハロゲン原子、炭素数1〜炭素数10
のアルキル基、炭素数1〜炭素数10のアルコキシ基、フェニル基、フェノキシ基、ビニル基、シアノ基、エステル基、アミド基、ニトロ基などが例示される。
また、エステル交換法で製造するポリカーボネートでは、炭酸ジエステル(上記の置換したジカルボン酸またはジカルボン酸エステルを含んでもよい。以下同じ。)は、ジヒドロキシ化合物に対して過剰に使用される。即ち、ジヒドロキシ化合物に対する炭酸ジエステルの割合(モル比)は、通常1.00〜1.30、好ましくは1.01〜1.20、更に好ましくは1.05〜1.20である。モル比が過度に小さい場合は、得られるポリカーボネートの末端OH基が多くなり、樹脂の熱安定性が悪化する傾向となる。また、モル比が過度に大きい場合は、エステル交換の反応速度が低下し、所望の分子量を有するポリカーボネートの生産が困難となる傾向となる他、樹脂中の炭酸ジエステルの残存量が多くなり、成形加工時や成形品としたときの臭気の原因となることがある。従って、末端OH基量は100ppm以上であることが好ましい。このような末端OH基量とすることにより、分子量の低下を抑制でき、色調もより良好となる。
先ず、原料調製段階として、窒素、アルゴン等の不活性ガスの雰囲気下、バッチ式、半回分式または連続式の撹拌槽型の装置を使用し、ジヒドロキシ化合物と炭酸ジエステルとの混合溶融液を調製する。溶融混合の温度は、例えば、ジヒドロキシ化合物としてビスフェノールAを使用し、炭酸ジエステルとしてジフェニルカーボネートを使用する場合は、通常120℃〜180℃、好ましくは125℃〜160℃の範囲である。
そして、多段方式の各反応器においては、エステル交換反応の進行と共に副生するフェノールのようなモノヒドロキシ化合物をより効果的に系外に除去するため、上記の反応条件内において、段階的により高温、より高真空に設定し、最終的には2Torr(266.6Pa)以下の減圧とする。これにより、モノヒドロキシ化合物などの副生成物を除去しながらエステル交換反応を行うことが出来る。なお、得られるポリカーボネートの色相などの品質低下を防止するため、上記の範囲内で出来るだけ低温かつ短滞留時間の設定が好ましい。
[数1]
ηsp/C=[η]×(1+0.28ηsp) (1)
[η]=1.23×10−4×(Mv)0.83 (2)
(式(1)中、ηspはポリカーボネート樹脂試料の塩化メチレン中20℃で測定した比粘度であり、Cはこの塩化メチレン溶液の濃度である。塩化メチレン溶液としては、ポリカーボネート樹脂試料の濃度が0.6g/dlの溶液を使用する。Mvが粘度平均分子量である。)
エステル交換反応により、製造された溶融ポリカーボネートは、通常、押出機に導入し、所望により各種添加剤を投入後、濾過装置を通してペレット化する。又、ギヤポンプ等で反応工程から抜き出された溶融ポリカーボネートは、直接該濾過装置に移送される場合もある。
本発明における濾過装置とはポリマーフィルターが収納されており、エステル交換反応で得られた溶融ポリカーボネートを濾過する装置である。ポリマーフィルターの形態は、リーフディスク型ポリマーフィルター(以下、PFと略称することがある。)が好ましい。
図1に本発明に係るリーフディスク型ポリマーフィルターを収納した濾過装置の一例を示す。濾過装置1において、溶融ポリカーボネートは濾過装置1の下部入口5から流入し、積層された各リーフディスク型ポリマーフィルター2に分流し濾過されて、各フィルターの二次側の流路3を通ってセンターポストのポリマー流路4を移動する過程で各フィルターを通った溶融ポリカーボネートと合流し濾過装置の上部出口6から排出される。
濾材のうち金属繊維焼結体は、直径数μmから数10μm程度の繊維を重ね合わせて焼結したものであるが、金属繊維の径は1種類でも、2種類以上でもよく、数種の異なる径の繊維を混合して焼結したものでも、また、直径の異なる繊維を個々に重ね合わせて焼結したものでも良い。金属繊維焼結体の濾過精度の上限は15μm、好ましくは10μm、又、濾過精度の下限は0.5μm、好ましくは1μmである。金属繊維焼結体の空隙率の上限は80%であり、空隙率の下限は40%、好ましくは50%である。
本発明におけるリーフディスク型ポリマーフィルターの溶融ポリカーボネート流れ方向最下流の濾材の濾過精度の上限は20μm、好ましくは16μmである。濾過精度の下限は2μm、好ましくは3μm、更に好ましくは5μmである。該濾過精度の下限が上記範囲未満の場合、リーフディスク型ポリマーフィルターの抵抗が大きく、フィルターの圧力損失が高くなるため好ましくない。該濾過精度の上限が上記範囲を超えた場合は本発明の効果の一つであるポリカーボネート樹脂変性物の除去が十分に行えないため好ましくない。又、空隙率としては20%以上50%以下、好ましくは25%以上45%以下が一般的である。
濾材の構成としては、濾過精度および/または空隙率の異なる2種類以上とする。溶融ポリカーボネート流れ方向上流側の濾材は、濾過精度が小さく、空隙率の高い濾材を用い、溶融ポリカーボネート流れ方向下流側の濾材は濾過精度が若干大きくても空隙率の低い濾材とすることが異物、樹脂変性物の分散、除去をする上で好ましい。
又、PFの濾材が金属粉末焼結体のみで構成されている場合、樹脂変性物の除去・分散能力はすぐれるものの、金属粉末の粒径が大きく、濾過精度の小さいフィルターを作ることが難しい。
溶融ポリカーボネート流れ方向最下流の濾材の濾過精度に対する溶融ポリカーボネート流れ方向最上流の濾材の濾過精度との比が上記範囲未満では、フィルター内に流速分布が生じたり、また微小異物の捕捉効果は小さくなる方向にあり好ましくない。一方、該比が上記範囲を超えると微小異物の捕捉効果は大きくなるものの、フィルター目詰まりが頻繁に発生しフィルター交換頻度が多くなるため経済的ではない。
均一粒子径を有するラテックスビーズを分散させた液を数種類用いて定圧濾過試験を行い、フィルター濾材通過前後の粒子数をカウントし次式により濾過効率を算出した。
濾過効率(%)=(NA−NB/NA)×100
NA:フィルター濾材通過前粒子数
NB:フィルター濾材通過後粒子数
粒子径に対する濾過効率をグラフ上にプロットし、濾過効率曲線を作成し、濾過効率95%の粒子径を濾過精度とした。
ウベローデ粘度計を使用し、ポリカーボネート樹脂試料の塩化メチレン溶液(0.6g/dl)を調製し、20℃におけるηspを測定し、以下の式(1)及び(2)より粘度平均分子量(Mv)を求めた。
[数2]
ηsp/C=[η]×(1+0.28ηsp) (1)
[η]=1.23×10−4×(Mv)0.83 (2)
(式(1)中、ηspはポリカーボネート樹脂試料の塩化メチレン中20℃で測定した比粘度であり、Cはこの塩化メチレン溶液の濃度である。塩化メチレン溶液としては、ポリカーボネート樹脂試料の濃度が0.6g/dlの溶液を使用する。)
ポリカーボネート0.1gを塩化メチレン10mlに溶解し、これに酢酸(和光純薬工業(株)製、試薬特級)の5%塩化メチレン溶液5mlと四塩化チタン(和光純薬工業(株)製、試薬特級)の2.5%塩化メチレン溶液10mlを加え発色させ、分光光度計(日立(株)製、UV160型)を用い546nmの波長での吸光度を測定した。別に、製造時に使用した二価フェノールの塩化メチレン溶液を用い吸光係数を求め、該ポリカーボネート中の末端OH基濃度を定量した。
得られたポリカーボネート樹脂ペレットを、120℃、5時間乾燥した後、射出成形機(日本製鋼所製「J100SS−2」)を使用し、バレル温度300℃、金型温度90℃の条件下にて厚み3mm、一辺100mm角のシートを連続成形し、当該シート20枚をカラーテスター(スガ試験機株式会社製SC-1-CH)で色の絶対値である三刺激値XYZを測定し、次の関係式に黄色度の指標であるYI値を計算した。
[数3]
YI=(100/Y)×(1.28X−1.06Z)
YI値が大きいほど着色していることを示す。
ポリカーボネート1.2gを塩化メチレン7mlに溶解し、攪拌しながらこれにアセトン23mlを加え再沈殿させその上澄み液を液体クロマトグラフィー(島津製 LC-10AT、カラム;MCI GEL ODS 5μm 4.6mmID×150mmL、検出器;UV219nm、溶離液;アセトニトリル
/水=4/6)で測定し、該ポリカーボネート中のフェノール(PhOH)濃度、ビスフェノールA(BPA)濃度、ジフェニルカーボネート(DPC)濃度を定量した。
得られたポリカーボネート樹脂ペレットを130℃で5時間乾燥した後、320℃で押出成形し、幅140mm、厚さ70μmのフィルムを得た。押出成形には、直径30mmの単軸押出機((株)いすず化工製)を使用した。次いで、光学式異物検査装置((株)ダイアインスツルメンツ製「GX40K」)を使用し、フィルムの中心から選択された幅(フィルムの中心から選択された幅)80mm×長さ1.7m×厚さ70μmのフィルム(体積952cm3)のフィッシュアイ(サイズ50〜500μm)数を測定した。すなわち、800mVの光量を使用し、吸収された100〜300mVの光量の範囲におけるフィッシュアイ数を(A)、300mV以上の光量の範囲の数を(B)として、次の式(1)より算出した。測定は2回行い、その平均値を示した。
[数4]
異物量=(A)−(B)
窒素ガス雰囲気下、ビスフェノールAとジフェニルカーボネートとを一定のモル比(DPC/BPAモル比=1.103)に混合調製した140℃の溶融混合物を、原料導入管を介して、常圧、窒素雰囲気下、210℃に制御した第1竪型攪拌重合槽内に連続供給し、平均滞留時間が60分となるように槽底部のポリマー排出ラインに設けられたバルブ開度を制御しつつ液面レベルを一定に保った。また、上記原料の供給を開始すると同時に、触媒として炭酸セシウム水溶液を、ビスフェノールA1モルに対し、0.5×10-6 モルの流量で連続供給した。生成したフェノール等の留出物は、重合槽の留出ラインに設けた凝縮器で連続的に液化回収した。
実施例1において、濾過装置を垂直竪置きに配置した以外は実施例1と同様に実施した。
実施例1において、DPC/BPAモル比=1.065にして、エステル交換反応により得られた粘度平均分子量14,800の溶融ポリカーボネートを、表−1に示す濾過精度及び濾材のリーフディスク型ポリマーフィルターを使用する以外は実施例1と同様に実施した。
実施例3において、濾過装置を垂直竪置きに配置した以外は実施例3と同様に実施した。
実施例2において、DPC/BPAモル比=1.130にして第4重合槽は、265℃、60Pa、75rpm、第5重合槽は、270℃、67Pa、3rpmにしてエステル交換反応により粘度平均分子量25,500の溶融ポリカーボネートを得た以外は実施例2と同様に実施した。
実施例5において、表−1に示す濾過精度及び濾材のリーフディスク型ポリマーフィルターを使用する以外は実施例5と同様に実施した。
実施例5において、表−1に示す濾過精度及び濾材のリーフディスク型ポリマーフィルターを使用する以外は実施例5と同様に実施した。
実施例1において、表−2に示す濾過精度及び濾材のリーフディスク型ポリマーフィルターを使用する以外は実施例1と同様に実施した。
実施例3において、表−2に示す濾過精度及び濾材のリーフディスク型ポリマーフィルターを使用する以外は実施例3と同様に実施した。
実施例5において、濾過装置を横置き、即ちポリマー流入口、排出口が左右対称となるように配置させ、表−2に示す濾過精度及び濾材のリーフディスク型ポリマーフィルターを使用する以外は実施例3と同様に実施した。
比較例3において、表−2に示す濾過精度及び濾材のリーフディスク型ポリマーフィルターを使用する以外は比較例3と同様に実施した。
比較例4において、表−2に示す濾過精度及び濾材のリーフディスク型ポリマーフィルターを使用する以外は比較例4と同様に実施した。
比較例5において、表−2に示す濾過精度及び濾材のリーフディスク型ポリマーフィルターを使用する以外は比較例4と同様に実施した。
2 リーフディスク型ポリマーフィルター
3 フィルターの二次側の流路
4 ポリマー流路
5 下部入口
6 上部出口
7 ハブ
8 孔
9 保護層
10 金属繊維焼結体
11 金属粉末焼結体
12 ドレン用メッシュ
13 リテーナー
Claims (7)
- 炭酸ジエステルとジヒドロキシ化合物とのエステル交換反応によって生成する溶融ポリカーボネートをリーフディスク型ポリマーフィルターを積層して収納された濾過装置を通してポリカーボネート樹脂を製造する方法において、該リーフディスク型ポリマーフィルターが金属繊維焼結体と金属粉末焼結体の2以上の濾材からなり、該濾過装置が水平から45度以上に配置され、該溶融ポリカーボネートが該濾過装置の下部より流入し、上部より流出することを特徴とするポリカーボネート樹脂の製造方法。
- 請求項1に記載のポリカーボネート樹脂の製造方法において、前記溶融ポリカーボネート流れ方向最下流の濾材の濾過精度の該溶融ポリカーボネート流れ方向最上流の濾材の濾過精度に対する比が0.10〜1.0であることを特徴とするポリカーボネート樹脂の製造方法。
- 炭酸ジエステルとジヒドロキシ化合物とのエステル交換反応によって生成する溶融ポリカーボネートをリーフディスク型ポリマーフィルターを積層して収納された濾過装置を通してポリカーボネート樹脂を製造する方法において、該リーフディスク型ポリマーフィルターが金属繊維焼結体と金属粉末焼結体の2以上の濾材からなり、該溶融ポリカーボネート流れ方向最下流の濾材の濾過精度の該溶融ポリカーボネート流れ方向最上流の濾材の濾過精度に対する比が0.10〜1.0であるポリカーボネート樹脂の製造方法。
- 請求項1に記載のポリカーボネート樹脂の製造方法において、濾過装置出口のポリカーボネート中のモノヒドロキシ化合物濃度(C2)と前記濾過装置入口のポリカーボネート中のモノヒドロキシ化合物濃度(C1)との差(C2-C1)が10ppm以下であることを特徴とするポ
リカーボネート樹脂の製造方法。 - 請求項3に記載のポリカーボネート樹脂の製造方法において、濾過装置出口のポリカーボネート中のモノヒドロキシ化合物濃度(C2)と前記濾過装置入口のポリカーボネート中のモノヒドロキシ化合物濃度(C1)との差(C2-C1)が10ppm以下であることを特徴とするポ
リカーボネート樹脂の製造方法。 - 請求項3に記載の濾過装置が水平から45度以上に配置され、該溶融ポリカーボネートが該濾過装置の下部より流入し、上部より流出することを特徴とするポリカーボネート樹脂の製造方法。
- 前記濾過装置出口のポリカーボネート中のモノヒドロキシ化合物濃度(C2)が50ppm以下であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のポリカーボネート樹脂の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009037038A JP5402067B2 (ja) | 2009-02-19 | 2009-02-19 | ポリカーボネートの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009037038A JP5402067B2 (ja) | 2009-02-19 | 2009-02-19 | ポリカーボネートの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010189581A JP2010189581A (ja) | 2010-09-02 |
JP5402067B2 true JP5402067B2 (ja) | 2014-01-29 |
Family
ID=42815950
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009037038A Active JP5402067B2 (ja) | 2009-02-19 | 2009-02-19 | ポリカーボネートの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5402067B2 (ja) |
Families Citing this family (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6019667B2 (ja) * | 2011-03-31 | 2016-11-02 | 三菱化学株式会社 | ポリカーボネート樹脂の製造方法 |
JP6019652B2 (ja) * | 2011-03-31 | 2016-11-02 | 三菱化学株式会社 | ポリカーボネート樹脂の製造方法 |
KR20140009421A (ko) * | 2011-03-31 | 2014-01-22 | 미쓰비시 가가꾸 가부시키가이샤 | 폴리카보네이트 수지의 제조 방법 |
JP2012214729A (ja) * | 2011-03-31 | 2012-11-08 | Mitsubishi Chemicals Corp | ポリカーボネート樹脂の製造方法 |
EP2692498B1 (en) | 2011-03-31 | 2019-10-02 | Mitsubishi Chemical Corporation | Method for manufacturing polycarbonate resin |
JP5445652B1 (ja) * | 2012-10-03 | 2014-03-19 | 三菱化学株式会社 | ポリカーボネート樹脂の製造方法 |
JP6051878B2 (ja) * | 2013-01-11 | 2016-12-27 | 三菱化学株式会社 | ポリカーボネート樹脂の製造方法 |
JP7258069B2 (ja) * | 2021-03-26 | 2023-04-14 | 旭化成株式会社 | ポリカーボネートの製造装置の組み立て方法、及びポリカーボネートの製造装置 |
CN115364803A (zh) * | 2022-10-27 | 2022-11-22 | 昱垠科技有限公司 | 一种聚氨酯预聚物的控温生产装置及其生产方法 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001009214A (ja) * | 1999-06-30 | 2001-01-16 | Teijin Ltd | ポリカーボネート用濾過装置およびポリカーボネート製造方法 |
JP3715491B2 (ja) * | 1999-12-07 | 2005-11-09 | 三菱化学株式会社 | 芳香族ポリカーボネートの製造方法 |
JP4973574B2 (ja) * | 1999-12-21 | 2012-07-11 | 三菱化学株式会社 | 芳香族ポリカーボネートの製造方法 |
EP1199325A4 (en) * | 2000-04-13 | 2003-07-16 | Teijin Ltd | METHOD FOR PRODUCING POLYCARBOMATE AND FILTER DEVICE |
JP2002113765A (ja) * | 2000-10-06 | 2002-04-16 | Sekisui Chem Co Ltd | ノルボルネン系樹脂フィルムの製造方法 |
WO2003031516A1 (fr) * | 2001-09-27 | 2003-04-17 | Teijin Limited | Composition de resine polycarbonate aromatique |
-
2009
- 2009-02-19 JP JP2009037038A patent/JP5402067B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2010189581A (ja) | 2010-09-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5402067B2 (ja) | ポリカーボネートの製造方法 | |
RU2418819C2 (ru) | Поликарбонатные смолы и способы их получения | |
US20040147655A1 (en) | Aromatic polycarbonate resin composition | |
JP5380934B2 (ja) | ポリカーボネート樹脂の製造方法 | |
JP6006653B2 (ja) | ポリカーボネート樹脂用押出造粒装置およびポリカーボネート樹脂押出造粒方法 | |
KR100767227B1 (ko) | 방향족 폴리카보네이트, 그 제조법 및 이를 함유하는 조성물 | |
JPH06234845A (ja) | 芳香族ポリカーボネートの製造法 | |
JP6176066B2 (ja) | ポリカーボネート樹脂組成物 | |
EP1120435B1 (en) | Apparatus and method for producing resin | |
JP5445652B1 (ja) | ポリカーボネート樹脂の製造方法 | |
JP6051878B2 (ja) | ポリカーボネート樹脂の製造方法 | |
JP5320905B2 (ja) | 芳香族ポリカーボネート樹脂の製造方法 | |
JP5407207B2 (ja) | ポリカーボネート樹脂およびその製造方法 | |
JP2015183086A (ja) | ポリカーボネート樹脂の製造方法 | |
JP4886148B2 (ja) | 芳香族ポリカーボネート、その組成物および成形品 | |
JP4376359B2 (ja) | ポリカーボネート樹脂組成物の連続製造方法 | |
JP4376366B2 (ja) | ポリカーボネートの製造方法 | |
JP6281358B2 (ja) | ポリカーボネート樹脂の製造方法 | |
JP2016027182A (ja) | ポリカーボネートの製造方法 | |
JP2009119826A (ja) | 芳香族ポリカーボネート樹脂ペレットの製造方法 | |
JP2014077059A (ja) | ポリカーボネート樹脂の製造方法及びポリカーボネート樹脂の製造装置 | |
JP2013209579A (ja) | ポリカーボネートの製造方法 | |
JP2003183381A (ja) | ポリカーボネートの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20111013 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130225 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130723 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130829 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20131001 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20131014 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5402067 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |