JP5401799B2 - 画像表示用粒子、画像表示用粒子分散液、表示媒体、及び表示装置 - Google Patents

画像表示用粒子、画像表示用粒子分散液、表示媒体、及び表示装置 Download PDF

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Description

本発明は、画像表示用粒子、画像表示用粒子分散液、表示媒体、及び表示装置に関する。
従来から、繰り返し書換えの可能な表示媒体として、電気泳動を用いた表示技術が提案されている。
このような表示技術としては、例えば、一対の基板間に、分散液を封入すると共に、この分散液内に帯電した粒子からなる粒子群を分散した構成の表示媒体が知られている。
このような表示媒体では、画像に応じた電圧を基板間に印加することにより、帯電した粒子を移動させて、粒子の色のコントラストとして画像の表示を行っている(例えば、特許文献1から4参照)。
また、電気泳動を用いた表示技術において、粒子の帯電性を制御するために、粒子に帯電制御剤を添加した表示装置について開示されている。
具体的には、例えば、特許文献5には、帯電粒子と界面活性剤とを含んだ分散媒体を用いた表示装置において、帯電粒子へ正帯電付与するために第4級アンモニウム化合物を含有させたものが開示されている。また特許文献6には、帯電粒子のゼータ電位を向上させるために、帯電粒子に、顔料と、樹脂化合物と、溶媒に対する溶解性が5質量%以下の電荷調整剤と、を含有させたものが開示されている。
また、特許文献7には、帯電粒子のゼータ電位を向上させるために、帯電粒子の表面において、酸性基と、クラウンエーテル化合物のいずれかとが、塩を形成しているものが開示されている。
特許文献8には、帯電調整剤を添加しなくても、帯電粒子の分散性、帯電性を発現させるために、−80℃から25℃のガラス転移温度を有するポリマー(例えば、カルボキシル基を有するポリマー、4級アミノ基を有するポリマー等)を顔料表面に物理吸着させたものが開示されている。
特開2004−333589号公報 特開2005−107146号公報 特開2005−128141号公報 特開2003−005228号公報 特開平11−119704号公報 特開2004−279732号公報 特開2005−352424号公報 特開2005−259170号公報
本発明は、帯電量の経時変化が抑制された画像表示用粒子、並びにこの画像表示用粒子を用いた画像表示用粒子分散液、表示媒体、及び表示装置を提供することを目的とする
上記課題は、以下の手段により解決される。即ち、
請求項1に係る発明は、
アミノ基を有する高分子化合物と、着色剤と、を含む着色粒子の表面が、4級化剤により4級アンモニウム化処理されたことを特徴とする画像表示用粒子である。
請求項2に係る発明は、
前記アミノ基を有する高分子化合物は、アミノ基を有する単量体を含む単量体を重合した高分子化合物である請求項1に記載の画像表示用粒子である。
請求項3に係る発明は、
電界に応じて移動する粒子群と、前記粒子群を分散させる分散媒と、を有し、
前記粒子群は、請求項1又は請求項2に記載の画像表示用粒子からなる第1の粒子を有することを特徴とする画像表示用粒子分散液。である。
請求項4に係る発明は、
前記粒子群は、酸基の塩を有する高分子化合物と、着色剤と、を含む第2の粒子をさらに有することを特徴とする請求項3に記載の画像表示用粒子分散液である。
請求項5に係る発明は、
前記酸基の塩は、カルボン酸塩、スルホン酸塩、リン酸塩、及びホウ素系四級塩から選択される1種以上を含むことを特徴とする請求項4に記載の画像表示用粒子分散液である。
請求項6に係る発明は、
前記第2の粒子の体積平均一次粒径は、前記画像表示用粒子の間隙を移動できる粒径であることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の画像表示用粒子分散液である。
請求項7に係る発明は、
少なくとも一方が透光性を有する一対の基板と、
前記一対の基板間に封入された請求項3から請求項6までのいずれか1項に記載の画像表示用粒子分散液と、
を備えたことを特徴とする表示媒体である。
請求項8に係る発明は、
少なくとも一方が透光性を有する一対の基板と、
前記一対の基板間に封入された粒子群と、からなり、
前記粒子群は、請求項1又は請求項2に記載の画像表示用粒子を有することを特徴とする表示媒体である。
請求項9に係る発明は、
少なくとも一方が透光性を有する一対の電極と、
前記一対の電極間に保持された、請求項3から請求項6までのいずれか1項に記載の画像表示用分散液と、
を備えたことを特徴とする表示媒体である。
請求項10に係る発明は、
請求項7又は請求項8に記載の表示媒体と、
前記表示媒体の前記一対の基板間に電圧を印加する電圧印加手段と、
を備えた表示装置である。
請求項11に係る発明は、
請求項9に記載の表示媒体と、
前記表示媒体の前記一対の電極間に電圧を印加する電圧印加手段と、
を備えた表示装置である。
請求項1、2に係る発明によれば、画像表示用粒子の帯電量の経時変化が抑制されるという効果を奏する。
請求項3に係る発明によれば、画像表示用粒子の帯電量の経時変化が抑制されるという効果を奏する。
請求項4に係る発明によれば、帯電極性の異なる粒子を含む系であっても、画像表示用粒子の帯電量の経時変化が抑制されるという効果を奏する。
請求項5に係る発明によれば、帯電極性の異なる粒子を含む系であっても、画像表示用粒子の帯電量の経時変化が抑制されるという効果を奏する。
請求項6に係る発明によれば、表示媒体に適用することにより、第1の粒子により背景色が表示されるとともに、第2の粒子による表示がなされ、混色の抑制された画像が表示されるという効果を奏する。
請求項7に係る発明によれば、画像表示用粒子の帯電量の経時変化が抑制され、画像表示性及び画像表示応答性が安定に得られるという効果を奏する。
請求項8に係る発明によれば、画像表示用粒子の帯電量の経時変化が抑制され、画像表示性及び画像表示応答性が安定に得られるという効果を奏する。
請求項9に係る発明によれば、画像表示用粒子の帯電量の経時変化が抑制され、画像表示性及び画像表示応答性が安定に得られるという効果を奏する。
請求項10に係る発明によれば、画像表示用粒子の帯電量の経時変化が抑制され、画像表示性及び画像表示応答性が安定に得られるという効果を奏する。
請求項11に係る発明によれば、画像表示用粒子の帯電量の経時変化が抑制され、画像表示性及び画像表示応答性が安定に得られるという効果を奏する。
以下、本発明の実施形態について説明する。
[画像表示用粒子]
本実施形態の画像表示用粒子は、アミノ基を有する高分子化合物と、着色剤と、を含む着色粒子の表面が、4級アンモニウム化処理されたことを特徴とする。但し、本実施形態では、4級アンモニウム化処理には、4級化剤による4級アンモニウム化処理を適用する。
本実施形態の画像表示用粒子が上記構成であることにより、画像表示用粒子の帯電量の経時変化が抑制される。その理由は定かではないが、例えば以下のように推測される。
正に帯電する粒子としては、例えば、4級アンモニウム化合物を帯電制御剤として粒子に添加したものが挙げられる。このような粒子においては、4級アンモニウム化合物の添加量を制御することにより、粒子の帯電量が制御される。
しかし、このように帯電制御剤が添加された粒子の場合、長時間の使用に伴って添加された帯電制御剤が次第に脱離し、粒子の帯電量が時間と共に変化する場合があると考えられる。電気泳動表示媒体等に用いた粒子の帯電量が変化すると、画像表示をするための駆動電圧(閾値電圧)や粒子の泳動速度が変化してしまい、良好な表示特性が得られなくなってしまう場合がある。
一方、本実施形態の画像表示用粒子は、上記構成であるため、着色粒子表面に露出した樹脂に含まれるアミノ基が4級アンモニウム化処理され、粒子が分散液内においてプラス極に帯電する。すなわち、粒子そのものの表面が帯電制御されているため、上記のように帯電制御剤を用いた場合とは異なり、帯電制御された部位が粒子から脱離しにくく、帯電量の経時変化が抑制されると推測される。
そして、電気泳動表示媒体等に本実施形態の画像表示用粒子を用いると、粒子の帯電量の経時変化が抑制されるため、画像表示をするための駆動電圧(閾値電圧)や粒子の泳動速度が安定し、粒子の応答性や画像表示性等の表示特性が良好となる。
また、本実施形態の画像表示用粒子は、上記構成であるため、顔料(着色剤)の脱離も抑制される。そのため、例えば4級アンモニウム基を有する高分子化合物により顔料粒子を内包させたような形態などに比べ、より安定な画像表示がなされる。
<着色粒子>
以下、着色粒子について説明する。着色粒子は、樹脂及び着色剤を含み、必要に応じてその他の成分を含んでもよい。
―樹脂―
樹脂は、アミノ基を有する高分子化合物を少なくとも含む。
アミノ基を有する高分子化合物の合成に用いられる「アミノ基を有する単量体」としては、例えば、脂肪族アミノ基を有する(メタ)アクリレート類、含窒素基を有する芳香族置換エチレン系単量体類、含窒素ビニルエーテル単量体類、含窒素複素環式化合物類等が挙げられる。
脂肪族アミノ基を有する(メタ)アクリレート類としては、具体的には、例えば、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジブチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ヒドロキシエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N−エチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N−オクチル−N−エチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジヘキシルアミノエチル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
含窒素基を有する芳香族置換エチレン系単量体類としては、具体的には、例えば、ジメチルアミノスチレン、ジエチルアミノスチレン、ジメチルアミノメチルスチレン、ジオクチルアミノスチレン等が挙げられる。
含窒素ビニルエーテル単量体類としては、具体的には、例えば、ビニル−N−エチル−N−フェニルアミノエチルエーテル、ビニル−N−ブチル−N−フェニルアミノエチルエーテル、トリエタノールアミンジビニルエーテル、ビニルジフェニルアミノエチルエーテル、m−アミノフェニルビニルエーテル等が挙げられる。
含窒素複素環式化合物類としては、具体的には、例えば、N−ビニルピロール等のピロール類、N−ビニル−2−ピロリン、N−ビニル−3−ピロリン等のピロリン類、N−ビニルピロリジン、ビニルピロリジンアミノエーテル、N−ビニル−2−ピロリドン等のピロリジン類、N−ビニル−2−メチルイミダゾール等のイミダゾール類、N−ビニルイミダゾリン等のイミダゾリン類、N−ビニルインドール等のインドール類、N−ビニルインドリン等のインドリン類、N−ビニルカルバゾール、3,6−ジブロム−N−ビニルカルバゾール等のカルバゾール類、2−ビニルピリジン、4−ビニルピリジン、2−メチル−5−ビニルピロジン等のピリジン類、(メタ)アクリルピペリジン、N−ビニルピペリドン、N−ビニルピペラジン等のピペリジン類、2−ビニルキノリン、4−ビニルキノリン等のキノリン類、N−ビニルピラゾール、N−ビニルピラゾリン等のピラゾール類、2−ビニルオキサゾール等のオキサゾール類、4−ビニルオキサジン、モルホリノエチル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
上記アミノ基を有する単量体の中でも、脂肪族アミノ基を有する(メタ)アクリレート類が好ましい。また、さらにその中でも、具体的には、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレートが好ましく、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレートがさらに好ましい。
アミノ基を有する高分子化合物は、上記「アミノ基を有する単量体」を1種又は複数種用いたものであってもよいし、上記「アミノ基を有する単量体」の他に「その他の単量体」を併せて用いた共重合体であってもよい。
その他の単量体としては、具体的には、例えば、メチルアクリレート、エチルアクリレート、n−ブチルアクリレート、iso−ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、テトラヒドロフルフリルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート、iso−ブチルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、ステアリルメタクリレート、ラウリルメタクリレート、メルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、n−プロピルビニルエーテル、iso−ブチルビニルエーテル、n−ブチルビニルエーテル、スチレン、α−メチルスチレン、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、酢酸ビニル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン、エチレン、プロピレン、イソプレン、クロロプレン、ブタジエン等が挙げられる。
アミノ基を有する高分子化合物が、「アミノ基を有する単量体」と「その他の単量体」との共重合体である場合、単量体の全体に対する「アミノ基を有する単量体」の割合は、0.01モル%以上100モル%以下が望ましく、0.5モル%以上80モル%以下がより望ましく、1モル%以上50モル%以下がさらに望ましい。
樹脂は、アミノ基を有する高分子化合物の他に、他の高分子化合物を含んでもよい。
他の高分子化合物としては、具体的には、例えば、上記他の単量体を単体又は複数種混合して重合された高分子化合物等が挙げられる。
―着色剤―
着色剤としては、有機若しくは無機の顔料や、油溶性染料等を使用することができ、マグネタイト、フェライト等の磁性紛、カーボンブラック、酸化チタン、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、フタロシアニン銅系シアン色材、アゾ系イエロー色材、アゾ系マゼンタ色材、キナクリドン系マゼンタ色材、レッド色材、グリーン色材、ブルー色材等の公知の着色剤を挙げることができる。具体的には、アニリンブルー、カルコイルブルー、クロムイエロー、ウルトラマリンブルー、デュポンオイルレッド、キノリンイエロー、メチレンブルークロリド、フタロシアニンブルー、マラカイトグリーンオキサレート、ランプブラック、ローズベンガル、C.I.ピグメント・レッド48:1、C.I.ピグメント・レッド122、C.I.ピグメント・レッド57:1、C.I.ピグメント・イエロー97、C.ブルー15:1、C.I.ピグメント・ブルー15:3、等を代表的なものとして例示することができる。
―その他の成分―
(帯電制御剤)
着色粒子は、必要に応じて帯電制御剤を含んでもよい。
帯電制御剤としては、電子写真用トナー材料に使用される公知のものが挙げられ、具体的には、例えば、セチルピリジルクロライド、BONTRON P−51、BONTRON P−53、BONTRON E−84、BONTRON E−81(以上、オリエント化学工業社製)等の第4級アンモニウム塩、サリチル酸系金属錯体、フェノール系縮合物、テトラフェニル系化合物、酸化金属粒子、各種カップリング剤により表面処理された酸化金属粒子等を挙げることができる。
(磁性材料)
着色粒子の内部や表面には、必要に応じて、磁性材料が含まれていてもよい。磁性材料は必要に応じてカラーコートした無機磁性材料や有機磁性材料を使用する。また、透明な磁性材料、特に、透明有機磁性材料は着色顔料の発色を阻害せず、比重も無機磁性材料に比べて小さく、より望ましい。
着色した磁性粉として、例えば、特開2003−131420公報記載の小径着色磁性粉を用いることができる。核となる磁性粒子と該磁性粒子表面上に積層された着色層とを備えたものが用いられる。そして、着色層としては、顔料等により磁性粉を不透過に着色する等適宜選定して差し支えないが、例えば光干渉薄膜を用いるのが好ましい。この光干渉薄膜とは、SiOやTiO等の無彩色材料を光の波長と同等な厚みを有する薄膜にしたものであり、薄膜内の光干渉により光の波長を選択的に反射するものである。
<着色粒子の製造方法>
着色粒子を調製する方法としては、従来公知のどの粒子製造方法を用いてもよい。
例えば、特開平7−325434公報記載のように、樹脂、着色剤等を所定の混合比になるように計量し、樹脂を加熱溶融させた後に顔料を添加して混合、分散させ、冷却した後、ジェットミル、ハンマーミル、ターボミル等の粉砕機を用いて粒子を調製する方法が使用できる。
また、懸濁重合、乳化重合、分散重合等の重合法やコアセルベーション、メルトディスパージョン、エマルジョン凝集法で粒子を調製してもよい。
さらに、樹脂が可塑化可能である場合、例えば流星型ミキサー、ニーダー等により、樹脂及び着色剤等を分散媒中で加熱溶融し、樹脂の溶媒溶解度の温度依存性を利用して、溶融混合物を撹拌しながら冷却し、凝固/析出させて粒子を作製する方法が使用できる。この場合、加熱溶融温度は、分散媒が沸騰せず、かつ、樹脂および着色剤のいずれか一方の分解点よりは低い温度であることが望ましい。
また、分散および混練のための粒状メデイアを装備した適当な容器、例えばアトライター、加熱したボールミルのような加熱された振動ミル中に上記の原材料を投入し、この容器を好ましい温度範囲、例えば80℃以上160℃以下で分散および混練する方法が使用できる。
粒状メデイアとしては、ステンレス鋼、炭素鋼等の鋼、アルミナ、ジルコニア、シリカ等が好ましく用いられる。
この方法によって粒子を作製するには、あらかじめ十分に流動状態にした原材料をさらに粒状メデイアによって容器内に分散させた後、分散媒を冷却して分散媒から着色剤を含む樹脂を沈殿させる。粒状メデイアは冷却中および冷却後にも引き続き運動状態を保ちながら、剪断および/または、衝撃を発生させ粒径を小さくする。
着色粒子の製造に用いられる分散媒としては、樹脂及び着色剤を分散する液体であれば特に限られない。
<着色粒子の4級アンモニウム化処理>
着色粒子の4級アンモニウム化処理は、以下のようにして行う。
具体的には、例えば、上記のようにして得られた着色粒子を分散媒に分散させ、4級化剤を加えて加熱する方法等が挙げられる。
4級化剤としては、具体的には、例えば、塩化メチル、臭化メチル、ヨウ化メチル、臭化エチル、臭化プロピル、臭化ブチル、臭化ドデシル、臭化ベンジル等のハロゲン化物;ジメチル硫酸、ジエチル硫酸等の硫酸アルキル;p−トルエンスルホン酸メチル、p−トルエンスルホン酸エチル等のp−トルエンスルホン酸アルキル;等が挙げられる。これらの中でも、臭化ブチル、臭化ドデシルがより好ましい。
着色粒子の4級アンモニウム化処理に用いる分散媒としては、着色粒子を分散する液体であれば特に限られず、例えば、後述する画像表示用粒子分散液に用いられる分散媒等が挙げられる。
4級化剤の添加量としては、具体的には、例えば、樹脂に含まれるアミノ基1モルに対し、0.1モル以上5モル量以下の割合であることが好ましい。
また、4級アンモニウム化処理における加熱温度としては、具体的には、例えば、30℃以上120℃以下であることが好ましい。
さらに、4級アンモニウム化処理における加熱時間としては、具体的には、例えば、1時間以上10時間以下であることが好ましい。
<その他の処理>
画像表示用粒子は、必要に応じて、着色粒子を4級アンモニウム化処理することにより調製された粒子の表面を、さらに外添処理されたものであってもよい。
外添剤としては、酸化ケイ素(シリカ)、酸化チタン、アルミナのような金属酸化物等の無機粒子が用いられる。粒子の帯電性、流動性、及び環境依存性等を調整するために、これらをカップリング剤やシリコーンオイルで表面処理することができる。
外添剤の色は、粒子の色に影響を与えないように、透明であることが好ましい。
カップリング剤には、アミノシラン系カップリング剤、アミノチタン系カップリング剤、ニトリル系カップリング剤等の正帯電性のものと、窒素原子を含まない(窒素以外の原子で構成される)シラン系カップリング剤、チタン系カップリング剤、エポキシシランカップリング剤、アクリルシランカップリング剤等、シリコーンオイルには、アミノ変性シリコーンオイル、ジメチルシリコーンオイル、アルキル変性シリコーンオイル、α−メチルスルホン変性シリコーンオイル、メチルフェニルシリコーンオイル、クロルフェニルシリコーンオイル、フッ素変性シリコーンオイル等が挙げられる。これらは外添剤の所望の抵抗に応じて選択される。
このような外添剤の中では、よく知られている疎水性シリカや疎水性酸化チタンが好ましく、特に特開平10−3177記載のTiO(OH)と、シランカップリング剤のようなシラン化合物との反応で得られるチタン化合物が好適である。
シラン化合物としてはクロロシラン、アルコキシシラン、シラザン、特殊シリル化剤のいずれのタイプを使用することも可能である。
このチタン化合物は、湿式工程の中で作製されるTiO(OH)にシラン化合物あるいはシリコーンオイルを反応、乾燥させて作製される。数百度という焼成工程を通らないため、Ti同士の強い結合が形成されず、凝集が全くなく、粒子はほぼ一次粒子の状態である。さらに、TiO(OH)にシラン化合物あるいはシリコーンオイルを直接反応させるため、シラン化合物やシリコーンオイルの処理量を多くすることができて、シラン化合物の処理量等を調整することにより帯電特性を制御でき、且つ付与できる帯電能も従来の酸化チタンのそれより顕著に改善することができる。
外添剤の体積平均一次粒径は、5nm以上100nm以下が好ましく、より好ましくは10nm以上50nm以下であるが、これに限定されない。
外添剤の添加量は、外添前の画像表示用粒子の粒径と外添剤の粒径との兼ね合いから適宜調整される。外添剤の添加量が多すぎると粒子表面から外添剤の一部が遊離し、これが他の粒子の表面に付着して、所望の帯電特性が得られなくなる場合がある。一般的には、外添剤の添加量は、外添前の画像表示用粒子100質量部に対して、0.01質量部以上3質量部以下が好ましく、より好ましくは0.05質量部以上1質量部以下である。
粒子の表面に外添剤を添加する方法としては、粒子表面に外添剤を衝撃力で打ち込む方法や、粒子表面を加熱して外添剤を粒子表面に強固に固着する方法等が望ましい。これらの方法を用いることにより、外添剤が粒子から遊離し、異極性の外添剤が強固に凝集して、電界で解離させることが困難な外添剤の凝集体を形成することが防止され、ひいては画質劣化が防止される。
<画像表示用粒子の物性>
画像表示用粒子の体積平均一次粒径は、0.05μm以上50μm以下が好ましく、0.1以上30μm以下がより好ましい。
画像表示用粒子の帯電量は、粒子表面の単位面積当り、1×10−7(1E−7)C/m以上1×10−4(1E−4)C/m以下が望ましい。画像表示用粒子の帯電量は、着色粒子の調整に用いるアミノ基を有する単量体の種類及び添加量や、着色粒子の4級アンモニウム化処理に用いる4級化剤の種類及び添加量等により、制御することができる。
画像表示用粒子に含まれる樹脂のガラス転移温度は、環境温度が変化しても画像表示性及び画像表示応答性が変化しないという観点から、25℃以上が好ましく、40℃以上がより好ましく、70℃以上がさらに好ましい。
上記ガラス転移温度は、示差走査熱量計(島津製作所社製:DSC−50)を用い、昇温速度3℃/分の条件下で測定することにより求めた。なお、ガラス転移温度は吸熱部におけるベースラインと立ち上がりラインとの延長線の交点の温度とする。
[画像表示用粒子分散液]
本実施形態の画像表示用粒子分散液は、電界に応じて移動する粒子群と、前記粒子群を分散させる分散媒とを有し、必要に応じてその他の成分を含んでもよい。
<粒子群>
粒子群は、上記実施形態の画像表示用粒子(第1の粒子)を有しているが。必要に応じて第1の粒子以外の粒子をさらに含んでもよい。また、第1の粒子以外の粒子としては、酸基の塩を有する高分子と、顔料と、を含む第2の粒子であることが好ましく、さらにその他の粒子(第1の粒子及び第2の粒子以外の粒子)を含んでもよい。
以下、第2の粒子について説明する。
―第2の粒子―
第2の粒子は、樹脂及び着色剤を含み、必要に応じてその他の成分を含んでもよい。また樹脂は、酸基の塩を有する高分子化合物を少なくとも含む。
第2の粒子が上記構成であることにより、第1の粒子とは逆のマイナス極に帯電する。よって、電界によって粒子の移動する方向が、第1の粒子と第2の粒子とで逆方向となるため、画像表示用粒子分散液を表示媒体に適用した場合、一方の粒子により背景色が表示されると共に他方の粒子による表示がなされ、混色の抑制された画像が表示される。
「酸基の塩」としては、具体的には、例えば、カルボン酸塩、スルホン酸塩、リン酸塩、ホウ素系四級塩等が挙げられる。また塩構造としては金属アルカリとの塩、アミンとの塩等が挙げられる。
酸基の塩を有する高分子化合物の合成に用いられる「酸基の塩を有する単量体」としては、「酸基を有する単量体」を、例えば、アルカリ金属等により塩にしたものが挙げられる。また、「酸基を有する単量体」としては、具体的には、例えば、カルボン酸単量体、スルホン酸単量体、リン酸単量体、ホウ素系単量体等が挙げられる。
カルボン酸単量体としては、具体的には、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、マレイン酸、フマール酸、シトラコン酸等が挙げられる。
スルホン酸単量体としては、具体的には、例えば、スチレンスルホン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、3−スルホプロピル(メタ)アクリックアシッドエステル、ビス−(3−スルホプロピル)−イタコニックアシッドエステル等が挙げられる。
リン酸単量体としては、具体的には、例えば、ビニルホスホン酸、ビニルホスフェート、アシッドホスホキシエチル(メタ)アクリレート、アシッドホスホキシプロピル(メタ)アクリレート、ビス(メタクリロキシエチル)ホスフェート、ジフェニル−2−メタクリロイロキシエチルホスフェート、ジフェニル−2−アクリロイロキシエチルホスフェート、ジブチル−2−メタクリロイロキシエチルホスフェート、ジブチル−2−アクリロイロキシエチルホスフェート、ジオクチル−2−(メタ)アクリロイロキシエチルホスフェート等が挙げられる。
ホウ素系単量体としては、具体的には、いずれかのフェニル基上にビニル基や(メタ)アクレート基などの重合性置換基をもったテトラフェニルボロン類とアミン類と塩化合物が好ましい。特にフェニル基上に例えばトリフルオロメチル基などのフッ素置換アルキル基等の電子吸引基をもったテトラフェニルボロン類とアミン類と塩化合物が好ましい。また、テトラフェニルボロン塩としては4級アンモニウム化合物との塩が高い帯電量や帯電安定性の上から望ましい。
「酸基の塩を有する高分子化合物」は、上記「酸基の塩を有する単量体」を1種又は複数種用いたものであってもよいし、上記「上記酸基の塩を有する単量体」の他に、「その他の単量体」を併せて用いた共重合体であってもよい。
「その他の単量体」としては、具体的には、例えば、上述した「アミノ基を有する高分子化合物」の合成に用いる「その他の単量体」と同様のものを用いることができる。
また「酸基の塩を有する高分子化合物」は、上記「酸基を有する単量体」(及び、必要に応じて「その他の単量体)を重合した後に、塩処理を行うことにより合成することもできる。
酸基の塩を有する高分子化合物が、「酸基の塩を有する単量体」と「その他の単量体」との共重合体である場合、単量体の全体に対する「酸基の塩を有する単量体」の割合は、0.1モル%以上100モル%以下が望ましく、0.5モル%以上80モル%以下がより望ましく、1モル%以上50モル%以下がさらに望ましい。
第2の粒子に含まれる樹脂は、酸基の塩を有する高分子化合物の他に、他の高分子化合物を含んでもよい。
他の高分子化合物としては、具体的には、例えば、上記実施形態の画像表示用粒子に含まれる樹脂に用いられる「他の高分子化合物」等が挙げられる。
第2の粒子に含まれる着色剤は、上記実施形態の画像表示用粒子に含まれる着色剤と同様のものを用いることができる。
また第2の粒子は、上記実施形態の画像表示用粒子と同様に、その他の成分として、帯電制御剤、磁性材料等を含んでもよい。
第2の粒子の製造方法としては、上記実施形態の着色粒子の製造方法と同様の製造方法を用いることができる。
また第2の粒子は、上記実施形態の画像表示用粒子と同様に、外添処理されたものであってもよい。
第2の粒子の体積平均一次粒径は、20nm以上10μm以下が好ましい。
また、第2の粒子の体積平均一次粒径は、第1の粒子の間隙を移動できる粒径とすることが望ましい。具体的には、第2の粒子の体積平均一次粒径は、第1の粒子の体積平均一次粒径の1/10以下であることが好ましく、1/20以下であることがより好ましい。これにより、画像表示用粒子分散液を表示媒体に適用した場合、第2の粒子が第1の粒子の間隙を、詰まることなく良好に移動できるため、画像表示応答性に優れる。また、粒径の多きな第1の粒子により背景色が表示されると共に、粒径の小さな第2の粒子による表示がなされるため、混色の抑制された画像が表示される。
<分散媒>
分散媒は、粒子群を分散するものであれば特に限られないが、高抵抗液体であることが望ましい。ここで、「高抵抗」とは、体積抵抗率が10Ω・cm以上、好ましくは、1010Ω・cm以上、より好ましくは1012Ω・cm以上であることを示している。
高抵抗液体として具体的には、ヘキサン、シクロヘキサン、トルエン、キシレン、デカン、ヘキサデカン、ケロセン、パラフィン、イソパラフィン、シリコーンオイル、ジククロロエチレン、トリクロロエチレン、パークロロエチレン、高純度石油、ベンジン、ジイソプロピルナフタレン、オリーブ油、トリクロロトリフルオロエタン、テトラクロロエタン、ジブロモテトラフルオロエタンなどや、それらの混合物が好適に使用できる。
なお、高抵抗液体には、必要に応じて、酸、アルカリ、塩、分散安定剤、酸化防止や紫外線吸収などを目的として安定剤、抗菌剤、防腐剤などを添加することができるが、上記で示した特定の体積抵抗値の範囲となるように添加することが好ましい。
また、高抵抗液体には、帯電制御剤として、陰イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活性剤、フッ素系界面活性剤、シリコーン系界面活性剤、金属石鹸、アルキルリン酸エステル類、コハク酸イミド類等を添加して使用できる。
イオン性および非イオン性の界面活性剤としては、より具体的には以下があげられる。ノニオン活性剤としては、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンドデシルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸アルキロールアミド等が挙げられる。アニオン界面活性剤としては、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルフェニルスルホン酸塩、アルキルナフタリンスルホン酸塩、高級脂肪酸塩、高級脂肪酸エステルの硫酸エステル塩、高級脂肪酸エステルのスルホン酸等がある。カチオン界面活性剤としては、第一級ないし第三級のアミン塩、第四級アンモニウム塩等が挙げられる。これら帯電制御剤は、粒子固形分に対して0.01質量%以上、20質量%以下が好ましい、特に、0.05から10質量%の範囲が好ましい。0.01質量%を下回ると、希望とする帯電制御効果が不充分であり、また20質量%を越えると、分散液の過度な電導度の上昇を引き起こす。
また分散媒としては、上記高抵抗液体の中でも、シリコーンオイル及びパラフィン系炭化水素溶媒の少なくとも一方を含むものが好ましい。
シリコーンオイルとしては、具体的には、シロキサン結合に炭化水素基が結合したジメチルシリコーンオイル、ジエチルシリコーンオイル、メチルエチルシリコーンオイル、メチルフェニルシリコーンオイル、ジフェニルシリコーンオイル、フッ素変性シリコーンオイル、エポキシ変性シリコーンオイル、アルコール変性シリコーンオイルなどが挙げられる。これらの中でも、安全性が高く、化学的に安定で長期の信頼性が良く、且つ抵抗率が高いといった観点から、ジメチルシリコーンが特に望ましい。
シリコーンオイルの粘度は、温度20℃の環境下において、0.1mPa・s以上20mPa・s以下であることが望ましく、より望ましくは0.1mPa・s以上2mPa・s以下である。粘度を上記範囲とすることで、粒子の移動速度、すなわち、表示速度の向上が図れる。なお、この粘度の測定には、東京計器製B−8L型粘度計を用いる。
パラフィン系炭化水素溶媒としては、炭素数20以上(沸点80℃以上)のノルマルパラフィン系炭化水素、イソパラフィン系炭化水素を挙げることができるが、安全性、揮発性等の理由から、イソパラフィンを用いることが好ましい。具体的には、シェルゾル71(シェル石油製)、アイソパーO、アイソパーH、アイソパーK、アイソパーL、アイソパーG、アイソパーM(アイソパーはエクソン社の商品名)やアイピーソルベント(出光石油化学製)等が挙げられる。
<その他の成分>
なお、画像表示用粒子分散液には、必要に応じて、酸、アルカリ、塩、分散安定剤、酸化防止や紫外線吸収などを目的とした安定剤、抗菌剤、防腐剤などを添加することができるが、上記で示した特定の体積抵抗値の範囲となるように添加することが好ましい。
また、粒子分散液には、帯電制御剤として、陰イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活性剤、フッ素系界面活性剤、シリコーン系界面活性剤、金属石鹸、アルキルリン酸エステル類、コハク酸イミド類等を添加して使用できる。
イオン性、非イオン性の界面活性剤、親油性部と親水性部からなるブロックもしくはグラフト共重合体類、さらにまた環状、星状、樹状高分子(デンドリマー)等の高分子鎖骨格をもった化合物、さらにはサリチル酸の金属錯体、カテコールの金属錯体、含金属ビスアゾ染料、テトラフェニルボレート誘導体等より選ばれる化合物を用いることができる。
イオン性および非イオン性の界面活性剤としては、より具体的には以下があげられる。ノニオン活性剤としては、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンドデシルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸アルキロールアミド等が挙げられる。アニオン界面活性剤としては、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルフェニルスルホン酸塩、アルキルナフタリンスルホン酸塩、高級脂肪酸塩、高級脂肪酸エステルの硫酸エステル塩、高級脂肪酸エステルのスルホン酸等がある。カチオン界面活性剤としては、第一級ないし第三級のアミン塩、第四級アンモニウム塩等があげられる。これら帯電制御剤は、粒子固形分に対して0.01質量%以上、20質量%以下が好ましく、特に0.05質量%以上10質量%以下の範囲が好ましい。0.01質量%を下回ると、希望とする帯電制御効果が不充分であり、また20質量%を越えると、粒子分散液の過度な電導度の上昇を引き起こし、使い難くなるからである。
[表示媒体、表示装置]
<第1実施形態>
上記実施形態にかかる画像形成用粒子分散液は、電気泳動方式の表示媒体における粒子群の粒子分散液として利用される。この粒子分散液は、分散した粒子群の帯電特性の変化を抑制するので、特に、帯電した粒子を分散する分散液を用いる各分野に適応され得る。以下、本実施形態の画像形成用粒子分散液を用いた表示媒体及び表示装置について説明する。
本実施形態に係る表示媒体は、少なくとも一方が透光性を有する一対の基板と、前記一対の基板間に封入された上記実施形態の画像表示用粒子分散液と、を備えたことを特徴とする。
また本実施形態の表示装置は、本実施形態の表示媒体と、表示媒体の基板間に電圧を印加する電圧印加手段と、を備えている。
以下、図面に基づいて説明する。
図1は、第1実施形態に係る画像表示装置を示す概略構成図である。なお、図1は、赤色表示している例を示す図である。
図1に示すように、第1実施形態に係わる画像表示装置10(表示装置)は、後述する着色粒子32(第1着色粒子32A、第2着色粒子32B、及び第3着色粒子32C)の移動によって画像を表示する画像表示媒体12(表示媒体)と、電圧印加部40の駆動を制御する制御部42と、を含んで構成されている。
画像表示媒体12は、画像表示面とされる透光性を有する表示基板18と、表示基板18に所定の間隔を持って対向配置された背面基板28と、を含んで構成されている。なお、表示基板18と背面基板28との基板間を複数のセルに区画する間隙部材を含むようにしてもよい。この場合、セルとは、表示基板18と、背面基板28と、間隙部材と、によって囲まれた領域を称する。また、間隙部材は、画像表示媒体12に画像を表示したときに各画素に対応するように設けてもよいし、複数画素を含むようにして設けるようにしてもよいし、1つの画素内を複数のセルに分割するように設けるようにしてもよい。また、セルは上述のもの以外に、基板内に分散媒を封入したカプセルを保持することでも形成可能である。この場合は、基板は一対である必要ではなく1つで構わない。
表示基板18と背面基板28間には、透光性を有する分散媒を含む分散液24(画像形成用粒子分散液)が封入されており、分散液24中に含まれた着色粒子32(粒子群)は、着色された3種類の着色粒子32(第1着色粒子32A、第2着色粒子32B、第3着色粒子32C)から構成されている。各着色粒子32は、基板間に形成された電界強度に応じて移動する。なお、上記透光性とは、可視光の透過率が70%以上、好ましくは90%以上であることを示している。
表示基板18は、支持基板14上に表面電極16及び表面層17を順に積層した構成となっている、背面基板28は、支持基板26上に、背面電極22及び表面層20を順に積層した構成になっている。なお、本実施形態においては表面層17及び表面層20を用いた構成であるが、表面層17及び表面層20の何れか一方のみを用いてもよいし、いずれも用いない構成としてもよい。
上記支持基板14、26としては、ガラスや、プラスチック、例えば、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、ポリイミド樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリエーテルサルフォン樹脂等が挙げられる。
表面電極16及び背面電極22には、インジウム、スズ、カドミウム、アンチモン等の酸化物、ITO等の複合酸化物、金、銀、銅、ニッケル等の金属、ポリピロールやポリチオフェン等の有機材料等を使用することができる。これらは単層膜、複合膜あるいは複合膜と蒸着法、スパッタリング法、塗布法等で形成することができる。また、その厚さは、蒸着法、スパッタリング法によれば、通常100から2000オングストロームである。表面電極16及び背面電極22は、従来の液晶表示素子あるいはプリント基板のエッチング等の従来公知の手段により、所望のパターンを形成することができ、例えば、任意のセグメント状、あるいはパッシブマトリックス駆動を可能とするストライプ状等に形成することができる。
なお、表面電極16は、支持基板14に埋め込んでもよいし、同様に、背面電極22は支持基板26に埋め込んでもよい。この場合、支持基板14、26の材料が、各着色粒子32の電気的特性または磁気的特性や流動性に影響を及ぼすことがあるので、各粒子の組成等に応じて選択する必要がある。
また、表面電極16及び背面電極22の各々を、表示基板18及び背面基板28と分離させて、画像表示媒体12の外部に配置するようにしてもよい。本実施形態では、表示基板18と背面基板28の双方に電極(表面電極16及び背面電極22)を備える場合を説明するが、何れか一方にだけ設けるようにしてもよい。
また、アクティブマトリックス駆動を可能にするために、支持基板14、26が、画素毎にTFT(薄膜トランジスタ)を備えるようにしてもよい。この場合、配線の積層化及び部品実装が容易であることから、TFTは表示基板18ではなく背面基板28に形成することが好ましい。
なお、画像表示媒体12を単純マトリックス駆動すると、画像表示装置10の構成を簡易な構成とすることができ、TFTを用いたアクティブマトリックス駆動とすると、単純マトリックス駆動に比べて表示速度を速くすることができる。
また、表面電極16及び背面電極22が、各々支持基板14、26上に形成されている場合、表面電極16及び背面電極22の破損や、着色粒子32の固着を招く電極間のリークの発生を防止するため、必要に応じて表面電極16及び背面電極22上に誘電体膜としての表面層を各々形成することが好ましい。この表面層を形成する材料としては、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリスチレン、ポリイミド、エポキシ、ポリイソシアネート、ポリアミド、ポリビニルアルコール、ポリブタジエン、ポリメチルメタクリレート、共重合ナイロン、紫外線硬化アクリル樹脂、フッ素樹脂等を適用することができる。
誘電体膜を構成する材料としては上述した材料の他に、この材料中に電荷輸送物質を含有させたものを使用することができる。電荷輸送物質としては、例えば、正孔輸送物質であるヒドラゾン化合物、スチルベン化合物、ピラゾリン化合物、アリールアミン化合物等が挙げられる。また、電子輸送物質であるフルオレノン化合物、ジフェノキノン誘導体、ピラン化合物、酸化亜鉛等も使用できる。さらに、電荷輸送性を有する自己支持性の樹脂を用いることもできる。具体的には、ポリビニルカルバゾール、米国特許第4806443号に記載の特定のジヒドロキシアリールアミンとビスクロロホルメートとの重合によるポリカーボネート等が挙げられる。また、誘電体膜としての表面層は、各着色粒子32の帯電特性や流動性に影響を及ぼすことがあるので、各着色粒子32の組成等に応じて選択する必要がある。
また、画像表示媒体12を構成する表示基板18は、上述したように透光性を有する必要があるので、上記各材料のうち透光性を有する材料を使用する。
間隙部材を設ける場合には、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、電子線硬化樹脂、光硬化樹脂、ゴム、金属等で形成することができる。また、間隙部材は、表示基板18及び背面基板28の何れか一方と一体化されていてもよい。この場合には、支持基板14、26の何れか一方をエッチングするエッチング処理、レーザー加工処理、予め製作した型を使用したプレス加工処理等によって作製することができる。または、印刷方式やインクジェット方式等を用いることによっても作製することができる。なお、間隙部材は、表示基板18側あるいは背面基板28側の少なくとも一方に作製することができる。また、間隙部材は、有色でも無色でもよいが、画像表示媒体12に表示される表示画像に悪影響を及ぼさないように、無彩色あるいは無色透明であることが好ましく、その場合には、例えば、ポリスチレンやポリエステルやアクリルなどの透明樹脂等を使用することができる。
着色粒子32は、上記の通り、第1着色粒子32A、第2着色粒子32B、及び第3着色粒子32Cで構成されている。本実施形態においては、第2着色粒子32Bが上記実施形態における第1の粒子(画像表示用粒子)に相当し、第3着色粒子32Cが上記実施形態における第2の粒子に相当する。また、第3着色粒子32Cは、第1着色粒子32A、及び、第2着色粒子32Bの間隙を移動できるような体積平均一次粒径である。
なお、本実施形態では、3種類の粒子が上記のような構成をとっているが、上記実施形態における第1の粒子(画像表示用粒子)が含まれていればこの形態に限られない。具体的には、例えば、第1着色粒子32Aが上記実施形態における第2の粒子であってもよいし、粒子が1種類(第2着色粒子32Bのみ)又は4種類以上であってもよい。
第1着色粒子32A及び第2着色粒子32Bは、表示基板18と背面基板28との間にそれぞれ1層並べる程度の充填量としてもよいが、複数層配置可能な充填量した方がより高い隠蔽性が得られるため好ましい。この場合、第1着色粒子32A及び第2着色粒子32Bの大きさが大きくなると、基板間距離が大きくなり、表示駆動電圧の増大や、表示切換速度の低下が発生するため、第1着色粒子32A及び第2着色粒子32Bの大きさは、50μm以下が好ましく、30μm以下がより好ましい。
本実施形態の第1着色粒子32A及び第2着色粒子32Bは、予め定めた特定レベルの電圧を基板間に予め定めた特定時間印加して電界を与えた場合にそれぞれ異なる基板側に移動されるようになっており、本実施形態では、第1着色粒子32Aが負に帯電され、第2着色粒子32Bが正に帯電している。なお、第1着色粒子32Aが帯電していない形態であっても、第2着色粒子32Bの移動によって第1着色粒子32Aの着色粒子を反対側の基板側に移動させることができるため、そのような形態もありうる。
第1着色粒子32A及び第2着色粒子32Bは、それぞれ基板間の移動と表示濃度を確保するために、セル内の空間を100%とした場合に、体積充填率が10%から60%とされており、好ましくは、30から50%とされている。そして、第1着色粒子32A及び第2着色粒子32Bが凝集した状態(基板間に電界を印加して各基板方向に移動して集まった状態)の場合に、第3着色粒子32Cは、上述したように、第1着色粒子32A及び第2着色粒子32B間を通過可能とされている。
また、各着色粒子32は、それぞれ異なる色に着色され、本実施形態では、第1着色粒子32Aは、白色に着色され、第2着色粒子32Bは、黒色に着色され、第3着色粒子32Cは、赤色に着色されている。
一方、表面電極16及び背面電極22は、それぞれ電圧印加部40に接続されており、電圧印加部40によって表面電極16及び背面電極22に電圧を印加することにより、基板間に電界が形成される。
電圧印加部40は、制御部42に接続されている。制御部42は、例えば、CPU、ROM、RAM、ハードディスク等を備えて構成され、CPUは、ROMやハードディスク等の画像記録部(図示せず)に記憶されているプログラムに従って画像表示媒体12への画像表示を行うように、制御するものが挙げられる。具体的には、例えば、画像記憶部に記憶された表示用画像に応じて制御部42が電圧印加部40を制御して基板間(表示基板18と背面基板28との間)に電圧を印加することにより、電圧に応じて各着色粒子32が移動して画像が表示される。
また、各着色粒子32は、基板間への電圧の印加を停止した後も、ファンデルワールス力や鏡像力等の付着力によって、電圧が印加された時の状態が維持される。
図2は、本発明の第1実施形態に係わる画像表示装置において、各着色粒子32を移動させるために必要な印加電圧を説明するための図である。
本実施形態では、各着色粒子32のそれぞれの帯電特性が異なり、各着色粒子32を所望の基板側に移動させて、各着色粒子32の色を表示するために必要な電圧範囲が図2に示すようになっている。図2は、背面電極22をグランド(0V)とし、表面電極16に所望のパルス電圧を印加したときの、各着色粒子32による表示濃度特性を示したものである。表示濃度は、表示面側と背面側との間にパルス電圧を印加して且つこのパルス電圧を段階的に徐々に変化(印加電圧を増加または減少)させ、各パルス電圧での表示面側の光学濃度(Optical Density=0D)をX-rite社の反射濃度計(X-Rite404)で測定した。なお、白色については、図2では、表示基板側に白色粒子が移動している場合を濃度が高いものとして示す。
本実施形態では、各着色粒子32の帯電量と粒径(体積平均一次粒径)の差によって、各着色粒子32と表示基板18の表面層17との付着力、および各着色粒子32間の付着力に差を設け、第1着色粒子32Aおよび第2着色粒子32Bと、第3着色粒子32Cの移動開始電圧に差を設けた。
なお、各着色粒子32の表示濃度特性は、前記したような付着力の差で制御してもよいし、これとは別に各着色粒子32の移動度の差で制御してもよい。但し、第1着色粒子32Aと第2着色粒子32Bの少なくとも白色粒子は透明性がないので、第3着色粒子32Cは、白色粒子よりも表示基板側に移動しないと表示濃度に寄与せず、第3着色粒子32Cの移動度が小さい場合、低電圧のパルス電圧印加では少ししか移動しないために、表示濃度に全く寄与せず、ある電圧を超えると白色粒子より表示基板側に移動して、表示濃度に寄与するようになり、図2に示したような表示特性となる。また、第1着色粒子32Aと第2着色粒子32Bも同様で、黒色粒子が白色粒子よりも表示基板側に移動するまでは表示濃度に寄与しないため、図2に示したような表示特性になる。
本実施形態では、第1着色粒子32Aは負に帯電され、第2着色粒子32Bは正に帯電され、第3着色粒子32Cは負に帯電されており、第1着色粒子32A及び第2着色粒子32Bを移動させて各着色粒子の色を表示するために必要な電圧範囲は、|V2≦V≦V1|(V2からV1の間の値の絶対値)、第3着色粒子32Cを移動させて第3着色粒子の色を表示するために必要な電圧範囲は、|V4≦V≦V3|(V4からV3の間の値の絶対値)に設定されている。ここで、|V4|=0Vでもよいが、表示のメモリ性を考慮すると|V|>0Vとすることが好ましい。
続いて、上述のように構成された本発明の第1実施形態に係わる画像表示装置10の駆動制御の一例について説明する。なお、以下では、説明を簡単にするために、背面電極22をグランド(0V)とし、表面電極16に電圧印加するものとして説明する。
まず、制御部42の制御により電圧印加部40が表面電極16と背面電極22間に印加電圧V(V1)を印加すると、負に帯電した第1着色粒子32Aが表示基板18側に移動し、正に帯電した第2着色粒子32Bが背面基板28側に移動する。また、負に帯電した第3着色粒子32Cが第1着色粒子32A及び第2着色粒子32Bの間隙を通過して表示基板18側に移動し、図3(A)に示す状態となり、第3着色粒子32Cの赤色が表示される。
また、図3(A)に示した状態から、制御部42の制御により電圧印加部40が表面電極16と背面電極22間に印加電圧V(−V3)を印加することによって、第3着色粒子32Cのみが背面基板28側に移動して、図3(B)に示す状態となり、第1着色粒子32Aの白色が表示される。
一方、制御部42の制御により電圧印加部40が表面電極16と背面電極22間に印加電圧V(−V1)を印加すると、負に帯電した第1着色粒子32Aが背面基板28側に移動し、正に帯電した第2着色粒子32Bが表示基板18側に移動する。また、負に帯電した第3着色粒子32Cが第1着色粒子32A及び第2着色粒子32Bの間隙を通過して背面基板28側に移動し、図3(C)に示す状態となり、第2着色粒子32Bの黒色が表示される。
すなわち、本実施形態では、3種類の着色粒子のうち、第1着色粒子32A及び第2着色粒子32Bの2種類の着色粒子が他の1種類の第3着色粒子32Cより粒径が大きく、第1着色粒子32A及び第2着色粒子32Bの2種類の着色粒子の間隙を他の1種類の第3着色粒子32Cが移動可能な程度以下に小さくし、着色粒子を移動させるための電圧範囲を異なるようにしている。これにより、第1着色粒子32A及び第2着色粒子32Bに接触あるいは近接する第3着色粒子32Cを駆動させても、これらの質量差により第1着色粒子32A及び第2着色粒子32Bは第3着色粒子32Cの移動の影響を受け難い。また、第1着色粒子32A及び第2着色粒子32Bをある程度の体積充填率(本実施形態では、30から60%)にしておくことにより、第1着色粒子32A及び第2着色粒子32B間の摩擦により、第1着色粒子32A及び第2着色粒子32Bは動き難いため、第3着色粒子32Cの移動の影響を受けない。
従って、動き難い、つまり着色粒子を移動させるための電圧範囲の大きい第1着色粒子32A及び第2着色粒子32Bを最初に駆動してから第3着色粒子32Cを移動させることで混色を抑制したカラー表示が行われる。
また、第1着色粒子32A及び第2着色粒子32Bは、一方が帯電していれば所望の一方を表示基板18側に移動できるが、本実施形態ではそれぞれ反対の極性に帯電しているので、より確実に所望の一方が表示基板18側へ移動される。
なお、本実施形態では、第1着色粒子32Aを白色、第2着色粒子32Bを黒色、第3着色粒子32Cを赤色に着色されたものを適用したが、これに限るものではなく、他の色に着色されたものを適用するようにしてもよい。例えば、第1着色粒子32Aを白色、第2着色粒子32Bをシアン色、第3着色粒子32Cを赤色に着色されたものを適用するようにしてもよい。この場合には、図3(A)は赤色表示、図3(B)は白色表示、図3(C)はシアン色表示がなされ、更に、図3(C)に示した状態から、制御部42の制御により電圧印加部40が表面電極16と背面電極22間に印加電圧V(−V4)を印加すると、第3着色粒子32Cのみが表示基板18側に移動して、図3(D)に示す状態となり、第2着色粒子32Bと第3着色粒子32Cが補色の関係にあるので、黒色が表示され、白色、黒色、赤色、シアン色の4色を表示することが可能となる。またこの場合、第3着色粒子32Cの赤色と第2着色粒子32Bのシアン色で黒色を表示させるために、第3着色粒子32Cは、2次色を表示できる程度の透光性を有するものを適用することが好ましい。
なお、本実施形態では第1着色粒子32Aと第2着色粒子32Bを移動させて表示を行う電圧範囲が、第3着色粒子32Cを移動させて表示を行う電圧範囲よりも大きい例を説明したが、これとは逆に、第3着色粒子32Cを移動させて表示を行う電圧範囲を、第1着色粒子32Aと第2着色粒子32Bを移動させて表示を行う電圧範囲よりも大きくしてもよい。但しこの場合、先に所望の基板側に移動させた第3着色粒子32Cを、粒径の大きい第1着色粒子32Aと第2着色粒子32Bの移動によって乱してしまう場合があるため、第1着色粒子32Aと第2着色粒子32Bを移動させて表示を行う電圧範囲が、第3着色粒子32Cを移動させて表示を行う電圧範囲よりも大きい方がより好ましい。
<第2実施形態>
続いて、第2実施形態に係る表示媒体及び表示装置について説明する。
本実施形態に係る表示媒体は、少なくとも一方が透光性を有する一対の基板と、前記一対の基板間に封入された粒子群と、からなり、粒子群は上記実施形態における画像表示用粒子を含む。
図4には、第2実施形態に係る表示媒体及び表示装置が示されている。
本実施形態に係る画像形成装置112(表示装置)は、図2に示すように電圧印加手段201を備えている。画像表示媒体110は、画像が表示される側の表示基板114と該表示基板114と対向する非表示基板116(背面基板)との間に、スペーサ204と赤色粒子118及び白色粒子120とが封入された構成となっている。表示基板114及び非表示基板116には、後述するように透明電極205が付されているが、非表示基板116の透明電極205は接地されており、表示基板114の透明電極205は電圧印加手段201と接続されている。
次に、画像表示媒体110の詳細について説明する。
画像表示媒体110の外側を構成する表示基板114及び非表示基板116には、例えば、50×50×1.1mmの透明電極ITO付き7059ガラス基板を使用する。ガラス基板の粒子と接する内側表面は、ポリカーボネート樹脂(PC−Z)206で厚さ5μmでコートされている。40×40×0.3mmのシリコンゴムプレート(スペーサ204)の中央部を15×15mmの正方形に切り抜いて空間を形成し、このシリコンゴムプレートを非表示基板116上に設置する。
例えば、体積平均粒子径20μmの酸化チタン含有の白色粒子120と、例えば、体積平均粒子径20μmの赤色粒子118と、を質量比2対1の割合で混合し、この混合粒子約15mgを前記シリコンゴムプレートの正方形に切り抜いた空間にスクリーンを通して振るい落とす。
その後、このシリコンゴムプレートに表示基板114を密着させ、両基板間をダブルクリップで加圧保持して、シリコンゴムプレートと両基板とを密着させ、画像表示媒体110を形成する。
本実施形態においては、赤色粒子118として上記実施形態における画像表示用粒子を用い、白色粒子としてその他の粒子を用いているが、これに限られず、白色粒子120として上記実施形態における画像表示用粒子を用いてもよい。また、本実施形態においては2種の粒子を用いているが、上記実施形態における画像表示用粒子を用いていればこれに限られず、1種のみでもよいし、3種以上用いてもよい。
以下、本発明を、実施例を挙げてさらに具体的に説明する。ただし、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。なお、特に断りのない限り、部は質量部を示す。
以下、本発明の実施例を詳細に説明する。
<測定方法>
−粒子の体積平均一次粒径の測定−
粒子の体積平均一次粒径は、コールターマルチサイザー−II型(ベックマン−コールター社製)を用いて、50μmのアパーチャー径で測定した。この時、測定は粒子を電解質水溶液(アイソトン水溶液、ベックマン−コールター社製)に分散させ、超音波により30秒以上分散させた後に行う。
測定法としては、分散剤として界面活性剤、望ましくはアルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムの5%水溶液2ml中に、測定試料を0.5乃至50mg加え、これを前記電解液100乃至150ml中に添加する。この測定試料を懸濁させた電解液を超音波分散器で約1分間分散処理を行い、粒子の粒度分布を測定する。測定する粒子数は50,000である。
測定された粒度分布を、分割された粒度範囲(チャンネル)に対し、体積について小径側から累積分布を描き、累積50%となる粒径を体積平均一次粒径と定義する。
−粒子に含まれる樹脂のガラス転移温度の測定−
ガラス転移温度は、示差走査熱量計(島津製作所製のDSC−50)を用い、JIS 7121−1987に準拠して測定した。この装置の検出部の温度補正にはインジウムと亜鉛との混合物の融点を用い、熱量の補正にはインジウムの融解熱を用いた。
粒子をそのままアルミニウム製パンに入れ、粒子の入ったアルミニウム製パンと対照用の空のアルミニウム製パンとをセットし、昇温速度10℃/minで測定を行った。
測定により得られたDSC曲線の吸熱部におけるベースラインと立ち上がりラインとの延長線の交点の温度をもってガラス転移温度とした。
<粒子A−1(大型黄色粒子)の調製>
−分散液A−1Aの調製−
下記成分を混合し、10mmΦのジルコニアボールにてボールミル粉砕を20時間実施して分散液A−1Aを調製した。
・メタクリル酸メチル 53質量部
・メタクリル酸2−(ジエチルアミノ)エチル 0.3質量部
・黄色顔料(FY7416:山陽色素社製) 1.5質量部
−分散液A−1B(炭酸カルシウム分散液A−1B)の調製−
下記成分を混合し、上記と同様にボールミルにて微粉砕して炭酸カルシウム分散液A−1Bを調製した。
・炭酸カルシウム 40質量部
・水 60質量部
−混合液A−1Cの調製−
下記成分を混合し、超音波機で脱気を10分間おこない、ついで乳化機で攪拌して混合液A−1Cを調製した。
・炭酸カルシウム分散液A−1B 60g
・20%食塩水 4g
−着色粒子の調製−
分散液A−1A:20g、ジメタクリル酸エチレングリコール:0.6g、重合開始剤V601(Dimethyl 2,2’−azobis(2−methylpropionate):和光純薬工業社製):0.2g、をはかりとり、充分混合し、超音波機で脱気を10分おこなった。これを前記混合液A−1Cに加え、乳化機で乳化を実施した。次にこの乳化液をフラスコにいれ、シリコーン詮をし、注射針を使用し、減圧脱気を充分行い、窒素ガスで封入した。次に65℃で15時間反応させ粒子を調製した。
冷却後、粒子を濾過し、得られた粒子粉をイオン交換水中に分散させ、塩酸水で炭酸カルシウムを分解させ、ろ過を行った。
その後充分な蒸留水で洗浄し、目開き:15μm、10μmのナイロン篩にかけ、粒度を揃えた。得られた粒子は、体積平均一次粒径13μmであった。
−4級アンモニウム化処理−
得られた粒子を1cStシリコーンオイル(信越化学工業社製、KF96-1cs)に分散させ、臭化ドデシル(4級化剤)を、粒子の調整に用いたメタクリル酸2−(ジエチルアミノ)エチルと等モル量加え、90℃で6時間加熱した。
冷却後、この分散液を多量のシリコーンオイルにて洗浄し、減圧乾燥させることにより黄色粒子を得た。これを粒子A−1(大型黄色粒子)とした。粒子A−1に含まれる樹脂のガラス転移温度は、145℃であった。
<粒子A−2(比較例用大型黄色粒子)の調製>
−分散液A−2Aの調製−
下記成分を混合し、10mmΦのジルコニアボールにてボールミル粉砕を20時間実施して分散液A−2Aを調製した。
・メタクリル酸メチル 53質量部
・メタクリル酸2−(ジエチルアミノ)エチル 0.3質量部
・黄色顔料(FY7416:山陽色素社製) 1.5質量部
・帯電制御剤(ボントロンP−51:オリエント化学工業社製) 0.5質量部
−分散液A−2B(炭酸カルシウム分散液A−2B)の調製−
下記成分を混合し、上記と同様にボールミルにて微粉砕して炭酸カルシウム分散液A−2Bを調製した。
・炭酸カルシウム 40質量部
・水 60質量部
−混合液A−2Cの調製−
下記成分を混合し、超音波機で脱気を10分間おこない、ついで乳化機で攪拌して混合液A−2Cを調製した。
・炭酸カルシウム分散液A−2B 60g
・20%食塩水 4g
−着色粒子の調製−
分散液A−2A:20g、ジメタクリル酸エチレングリコール:0.6g、重合開始剤V601(Dimethyl 2,2’−azobis(2−methylpropionate):和光純薬社製):0.2g、をはかりとり、充分混合し、超音波機で脱気を10分おこなった。これを前記混合液A−2Cに加え、乳化機で乳化を実施した。次にこの乳化液をフラスコにいれ、シリコーン詮をし、注射針を使用し、減圧脱気を充分行い、窒素ガスで封入した。次に65℃で15時間反応させ粒子を調製した。
冷却後、粒子を濾過し、得られた粒子粉をイオン交換水中に分散させ、塩酸水で炭酸カルシウムを分解させ、ろ過を行った。
その後充分な蒸留水で洗浄し、目開き:15μm、10μmのナイロン篩にかけ、粒度を揃えた。得られた粒子は、体積平均一次粒径13μmであった。これを粒子A−2(比較例用大型黄色粒子)とした。粒子A−2に含まれる樹脂のガラス転移温度は、145℃であった。
<粒子A−3(比較用大型黄色粒子)の調製>
−ポリマーA−3Aの調製−
メタクリル酸メチル30g、メタクリル酸2−(ジエチルアミノ)エチル 0.3g、重合開始剤V65(2,2’−Azobis(2,4−dimethylvaleronitrile)0.4g、テトラヒドロフラン150mlをはかりとり、充分混合し、超音波機で脱気を10分おこなった。この混合液をフラスコにいれ、シリコーン詮をし、50℃で15時間反応させた。その後、ゆっくり攪拌しながら600mlのメタノール中に添加し、上澄みをデカンテーションにより除き、残ったポリマーを真空下、40℃で乾燥し、ポリマーA−3Aを得た。
−着色粒子粒子A−3Cの調製−
ポリマーA−3A 2gを、テトラヒドロフラン30ml中に溶解させた後、黄色顔料(FY7416:山陽色素社製)2gを加え、超音波機で10分間分散させた後、室温で一夜間静置して黄色顔料にポリマーA−3Aを吸着させた。この分散液を遠沈管にいれ、8000rpmで10分遠心分離を行い、上澄みをデカンテーションにより除去し、残った沈殿を真空下、40℃で乾燥し、体積平均一次粒径13μmの粒子A−3(比較例用大型黄色粒子)とした。粒子A−3に含まれる樹脂のガラス転移温度は145℃であった。
<粒子A−4(大型黄色粒子)の調製>
−分散液A−4Aの調製−
下記成分を混合し、10mmΦのジルコニアボールにてボールミル粉砕を20時間実施して分散液A−4Aを調製した。
・メタクリル酸メチル 53質量部
・メタクリル酸2−(ジエチルアミノ)エチル 3.0質量部
・黄色顔料(FY7416:山陽色素社製) 1.5質量部
−分散液A−4B(炭酸カルシウム分散液A−4B)の調製−
下記成分を混合し、上記と同様にボールミルにて微粉砕して炭酸カルシウム分散液A−4Bを調製した。
・炭酸カルシウム 40質量部
・水 60質量部
−混合液A−4Cの調製−
下記成分を混合し、超音波機で脱気を10分間おこない、ついで乳化機で攪拌して混合液A−4Cを調製した。
・炭酸カルシウム分散液A−4B 60g
・20%食塩水 4g
−着色粒子の調整−
分散液A−4A:20g、ジメタクリル酸エチレングリコール:0.6g、重合開始剤V601(Dimethyl 2,2’−azobis(2−methylpropionate)):0.2gをはかりとり、充分混合し、超音波機で脱気を10分おこなった。これを前記混合液A−4Cに加え、乳化機で乳化を実施した。次にこの乳化液をフラスコにいれ、シリコーン詮をし、注射針を使用し、減圧脱気を充分行い、窒素ガスで封入した。次に65℃で15時間反応させ粒子を調製した。
冷却後、粒子を濾過し、得られた粒子粉をイオン交換水中に分散させ、塩酸水で炭酸カルシウムを分解させ、ろ過を行った。
その後充分な蒸留水で洗浄し、目開き:15μm、10μmのナイロン篩にかけ、粒度を揃えた。得られた粒子は、体積平均一次粒径13μmであった。
−4級アンモニウム化処理−
得られた粒子を1cStシリコーンオイル(信越化学工業社製、KF96-1cs)に分散させ、臭化ドデシル(4級化剤)を、粒子の調整に用いたメタクリル酸2−(ジエチルアミノ)エチルと等モル量を加え、90℃で6時間加熱した。
冷却後、この分散液を多量のシリコーンオイルにて洗浄し、減圧乾燥させることにより黄色粒子を得た。これを粒子A−4(大型黄色粒子)とした。粒子A−4に含まれる樹脂のガラス転移温度は、145℃であった。
<粒子A−5(大型黄色粒子)の調製>
−分散液A−5Aの調製−
下記成分を混合し、10mmΦのジルコニアボールにてボールミル粉砕を20時間実施して分散液A−5Aを調製した。
・メタクリル酸メチル 53質量部
・メタクリル酸2−(ジエチルアミノ)エチル 15質量部
・黄色顔料(FY7416:山陽色素社製) 1.5質量部
−分散液A−5B(炭酸カルシウム分散液A−5B)の調製−
下記成分を混合し、上記と同様にボールミルにて微粉砕して炭酸カルシウム分散液A−5Bを調製した。
・炭酸カルシウム 40質量部
・水 60質量部
−混合液A−5Cの調製−
下記成分を混合し、超音波機で脱気を10分間おこない、ついで乳化機で攪拌して混合液A−5Cを調製した。
・炭酸カルシウム分散液A−5B 60g
・20%食塩水 4g
−着色粒子の調整−
分散液A−5A:20g、ジメタクリル酸エチレングリコール:0.6g、重合開始剤V601(Dimethyl 2,2’−azobis(2−methylpropionate)):0.2g、をはかりとり、充分混合し、超音波機で脱気を10分おこなった。これを前記混合液A−5Cに加え、乳化機で乳化を実施した。次にこの乳化液をフラスコにいれ、シリコーン詮をし、注射針を使用し、減圧脱気を充分行い、窒素ガスで封入した。次に65℃で15時間反応させ粒子を調製した。
冷却後、粒子を濾過し、得られた粒子粉をイオン交換水中に分散させ、塩酸水で炭酸カルシウムを分解させ、ろ過を行った。
その後充分な蒸留水で洗浄し、目開き:15μm、10μmのナイロン篩にかけ、粒度を揃えた。得られた粒子は、体積平均一次粒径13μmであった。
−4級アンモニウム化処理−
得られた粒子を1cStシリコーンオイル(信越化学工業社製、KF96-1cs)に分散させ臭化ドデシル(4級化剤)を、粒子の調整に用いたメタクリル酸2−(ジエチルアミノ)エチルと等モル量を加え、90℃で6時間加熱した。
冷却後、この分散液を多量のシリコーンオイルにて洗浄し、減圧乾燥させることにより黄色粒子を得た。これを粒子A−5(大型黄色粒子)とした。粒子A−5に含まれる樹脂のガラス転移温度は、145℃であった。
<粒子A−6(大型黄色粒子)の調製>
−分散液A−6Aの調製−
下記成分を混合し、10mmΦのジルコニアボールにてボールミル粉砕を20時間実施して分散液A−6Aを調製した。
・メタクリル酸メチル 53質量部
・メタクリル酸2−(ジメチルアミノ)エチル( 0.3質量部
・黄色顔料(FY7416:山陽色素社製) 1.5質量部
−分散液A−6B(炭酸カルシウム分散液A−6B)の調製−
下記成分を混合し、上記と同様にボールミルにて微粉砕して炭酸カルシウム分散液A−6Bを調製した。
・炭酸カルシウム 40質量部
・水 60質量部
−混合液A−6Cの調製−
下記成分を混合し、超音波機で脱気を10分間おこない、ついで乳化機で攪拌して混合液A−6Cを調製した。
・炭酸カルシウム分散液A−6B 60g
・20%食塩水 4g
−着色粒子の調整−
分散液A−6A:20g、ジメタクリル酸エチレングリコール:0.6g、重合開始剤V601(Dimethyl 2,2’−azobis(2−methylpropionate)):0.2g、をはかりとり、充分混合し、超音波機で脱気を10分おこなった。これを前記混合液A−6Cに加え、乳化機で乳化を実施した。次にこの乳化液をフラスコにいれ、シリコーン詮をし、注射針を使用し、減圧脱気を充分行い、窒素ガスで封入した。次に65℃で15時間反応させ粒子を調製した。
冷却後、粒子を濾過し、得られた粒子粉をイオン交換水中に分散させ、塩酸水で炭酸カルシウムを分解させ、ろ過を行った。
その後充分な蒸留水で洗浄し、目開き:15μm、10μmのナイロン篩にかけ、粒度を揃えた。得られた粒子は、体積平均一次粒径13μmであった。
−4級アンモニウム化処理−
得られた粒子を1cStシリコーンオイル(信越化学工業社製、KF96-1cs)に分散させ、臭化ドデシル(4級化剤)を、粒子の調整に用いたメタクリル酸2−(ジメチルアミノ)エチルと等モル量を加え、90℃で6時間加熱した。
冷却後、この分散液を多量のシリコーンオイルにて洗浄し、減圧乾燥させることにより黄色粒子を得た。これを粒子A−6(大型黄色粒子)とした。粒子A−6に含まれる樹脂のガラス転移温度は、145℃であった。
<粒子A−7(大型黄色粒子)の調製>
−分散液A−7Aの調製−
下記成分を混合し、10mmΦのジルコニアボールにてボールミル粉砕を20時間実施して分散液A−7Aを調製した。
・メタクリル酸メチル 53質量部
・メタクリル酸2−(ジエチルアミノ)エチル 0.3質量部
・黄色顔料(FY7416:山陽色素社製) 1.5質量部
−分散液A−7B(炭酸カルシウム分散液A−7B)の調製−
下記成分を混合し、上記と同様にボールミルにて微粉砕して炭酸カルシウム分散液A−7Bを調製した。
・炭酸カルシウム 40質量部
・水 60質量部
−混合液A−7Cの調製−
下記成分を混合し、超音波機で脱気を10分間おこない、ついで乳化機で攪拌して混合液A−7Cを調製した。
・炭酸カルシウム分散液A−7B 60g
・20%食塩水 4g
−着色粒子の調整−
分散液A−7A:20g、ジメタクリル酸エチレングリコール:0.6g、重合開始剤V601(Dimethyl 2,2’−azobis(2−methylpropionate)):0.2g、をはかりとり、充分混合し、超音波機で脱気を10分おこなった。これを前記混合液A−7Cに加え、乳化機で乳化を実施した。次にこの乳化液をフラスコにいれ、シリコーン詮をし、注射針を使用し、減圧脱気を充分行い、窒素ガスで封入した。次に65℃で15時間反応させ粒子を調製した。
冷却後、粒子を濾過し、得られた粒子粉をイオン交換水中に分散させ、塩酸水で炭酸カルシウムを分解させ、ろ過を行った。
その後充分な蒸留水で洗浄し、目開き:15μm、10μmのナイロン篩にかけ、粒度を揃えた。得られた粒子は、体積平均一次粒径13μmであった。
−4級アンモニウム化処理−
得られた粒子を1cStシリコーンオイル(信越化学工業社製、KF96-1cs)に分散させ、臭化ブチル(4級化剤)を、粒子の調整に用いたメタクリル酸2−(ジエチルアミノ)エチルと等モル量を加え、90℃で6時間加熱した。
冷却後、この分散液を多量のシリコーンオイルにて洗浄し、減圧乾燥させることにより黄色粒子を得た。これを粒子A−7(大型黄色粒子)とした。粒子A−7に含まれる樹脂のガラス転移温度は、145℃であった。
<粒子B−1(大型白色粒子)の調製>
−分散液B−1Aの調製−
下記成分を混合し、10mmΦのジルコニアボールにてボールミル粉砕を20時間実施して分散液B−1Aを調製した。
・メタクリル酸シクロヘキシル 53質量部
・酸化チタン1(白色顔料)(一次粒径0.3μm、タイペークCR63:石原産業社製) 45質量部
・シクロヘキサン 5質量部
−分散液B−1B(炭酸カルシウム分散液B−1B)の調製−
下記成分を混合し、上記と同様にボールミルにて微粉砕して炭酸カルシウム分散液B−1Bを調製した。
・炭酸カルシウム 40質量部
・水 60質量部
−混合液B−1Cの調製−
下記成分を混合し、超音波機で脱気を10分間おこない、ついで乳化機で攪拌して混合液B−1Cを調製した。
・2%セロゲン(第一工業製薬社製) 4.3g
・炭酸カルシウム分散液B−1B 8.5g
・20%食塩水 50g
分散液B−1A:35g、ジビニルベンゼン:1g、重合開始剤AIBN(アゾビスイソブチロニトリル):0.35g、をはかりとり、充分混合し、超音波機で脱気を10分おこなった。これを前記混合液B−1Cに加え、乳化機で乳化を実施した。次にこの乳化液をビンにいれ、シリコーン詮をし、注射針を使用し、減圧脱気を充分行い、窒素ガスで封入した。次に65℃で15時間反応させ粒子を調製した。
冷却後、この分散液を凍結乾燥機により−35℃、0.1Paの下で2日間置くことによりシクロヘキサンを除去した。得られた粒子粉をイオン交換水中に分散させ、塩酸水で炭酸カルシウムを分解させ、ろ過を行った。
その後充分な蒸留水で洗浄し、目開き:15μm、10μmのナイロン篩にかけ、粒度を揃えた。これを乾燥させ、体積平均一次粒径13μmの白色粒子を得た。これを粒子B−1(大型白色粒子)とした。
<粒子B−2(大型白色粒子)の調製>
−分散液B−2Aの調製−
下記成分を混合し、10mmΦのジルコニアボールにてボールミル粉砕を20時間実施して分散液B−2Aを調製した。
・メタクリル酸シクロヘキシル 38質量部
・メタクリル酸とトリヘキシルアミンとの1:1塩化物(酸基の塩を有する単量体) 7質量部
・酸化チタン1(白色顔料)(一次粒径0.3μm、タイペークCR63:石原産業社製) 45質量部
・シクロヘキサン 5質量部
−分散液B−2B(炭酸カルシウム分散液B−2B)の調製−
下記成分を混合し、上記と同様にボールミルにて微粉砕して炭酸カルシウム分散液B−2Bを調製した。
・炭酸カルシウム 40質量部
・水 60質量部
−混合液B−2Cの調製−
下記成分を混合し、超音波機で脱気を10分間おこない、ついで乳化機で攪拌して混合液B−2Cを調製した。
・2%セロゲン(第一工業製薬社製) 4.3g
・炭酸カルシウム分散液B−2B 8.5g
・20%食塩水 50g
分散液B−2A:35g、ジビニルベンゼン:1g、重合開始剤AIBN(アゾビスイソブチロニトリル):0.35g、をはかりとり、充分混合し、超音波機で脱気を10分おこなった。これを前記混合液B−2Cに加え、乳化機で乳化を実施した。次にこの乳化液をビンにいれ、シリコーン詮をし、注射針を使用し、減圧脱気を充分行い、窒素ガスで封入した。次に65℃で15時間反応させ粒子を調製した。
冷却後、この分散液を凍結乾燥機により−35℃、0.1Paの下で2日間置くことによりシクロヘキサンを除去した。得られた粒子粉をイオン交換水中に分散させ、塩酸水で炭酸カルシウムを分解させ、ろ過を行った。
その後充分な蒸留水で洗浄し、目開き:15μm、10μmのナイロン篩にかけ、粒度を揃えた。これを乾燥させ、体積平均一次粒径13μmの白色粒子を得た。これを粒子B−2(大型白色粒子)とした。
<粒子B−3(小型白色粒子)の調製>
−分散液B−3Aの調製−
下記成分を混合し、10mmΦのジルコニアボールにてボールミル粉砕を20時間実施して分散液B−3Aを調製した。
・メタクリル酸シクロヘキシル 38質量部
・メタクリル酸とトリヘキシルアミンとの1:1塩化合物(酸基の塩を有する単量体) 7質量部
・酸化チタン1(白色顔料)(一次粒径0.3μm、タイペークCR63:石原産業社製) 45質量部
・シクロヘキサン 5質量部
−分散液B−3B(炭酸カルシウム分散液B−3B)の調製−
下記成分を混合し、上記と同様にボールミルにて微粉砕して炭酸カルシウム分散液B−3Bを調製した。
・炭酸カルシウム 40質量部
・水 60質量部
−混合液B−3Cの調製−
下記成分を混合し、超音波機で脱気を10分間おこない、ついで乳化機で攪拌して混合液B−3Cを調製した。
・2%セロゲン(第一工業製薬社製) 4.3g
・炭酸カルシウム分散液B−3B 8.5g
・20%食塩水 50g
分散液B−3A:35g、ジビニルベンゼン:1g、重合開始剤AIBN(アゾビスイソブチロニトリル):0.35g、をはかりとり、充分混合し、超音波機で脱気を10分おこなった。これを前記混合液B−3Cに加え、乳化機で乳化を実施した。次にこの乳化液をビンにいれ、シリコーン詮をし、注射針を使用し、減圧脱気を充分行い、窒素ガスで封入した。次に65℃で15時間反応させ粒子を調製した。
冷却後、この分散液を凍結乾燥機により−35℃、0.1Paの下で2日間置くことによりシクロヘキサンを除去した。得られた粒子粉をイオン交換水中に分散させ、塩酸水で炭酸カルシウムを分解させ、ろ過を行った。
その後充分な蒸留水で洗浄し、目開き:5μm、3μmのナイロン篩にかけ、粒度を揃えた。これを乾燥させ、体積平均一次粒径4μmの白色粒子を得た。これを粒子B−3(小型白色粒子)とした。
[実施例A]
<実施例A−1>
基板の片面に透明導電膜(ITO膜)をスパッタリング法により100nmの厚さで形成した厚さ1mmガラス基板を用い、このガラス基板を一対、スペーサーを介して対向配置させ、100μm厚の空間を有するセルを作製した。
その空間に調製した大型黄色粒子(粒子A−1)と1cStシリコーンオイル(信越化学工業社製、KF96-1cs)を注入後、両ガラス板をエポキシ樹脂系接着剤で封止することにより電気泳動表示媒体を作製した。なお、空間の体積に対する粒子全体(粒子A−1)の体積充填率は、20%であった。
作製した電気泳動表示媒体の対向するITO面の間に、1Hzの矩形波によりピーク値100Vの電圧を印加し、そのときの電気泳動電流の値を測定し、粒子群濃度から、1gあたりの粒子(粒子A−1)が持つ帯電量を計算したところ、3.6×10−6(C/g)であった。
30日間
25℃40%RHの環境に放置し、1日後、5日後、6日後、13日後、及び30日後において、同様の矩形波にて測定を行い、粒子の帯電量を計算した。その結果を表1に示す。
<実施例A−2から実施例A−5>
粒子A−1の代わりに粒子A−4から粒子A−7を用いた以外は、実施例A−1と同様にして、粒子の帯電量の測定を行った。その結果を表1に示す。
<比較例A−1から比較例A−2>
粒子A−1の代わりに粒子A−2から粒子A−3を用いた以外は、実施例A−1と同様にして、粒子の帯電量の測定を行った。その結果を表1に示す。
Figure 0005401799
以上の結果より、実施例A−1から実施例A−5では、比較例A−1から比較例A−2に比べて、粒子の帯電量の経時変化が抑制されていることが分かる。
[実施例B]
<実施例B−1>
基板の片面に透明導電膜(ITO膜)をスパッタリング法により50nmの厚さで形成した厚さ1mmガラス基板を用い、このガラス基板を一対、スペーサーを介して対向配置させ、100μm厚の空間を有するセルを作製した。
その空間に調製した大型黄色粒子(粒子A−1)と大型白色粒子(粒子B−1)と、1cStシリコーンオイル(信越化学工業社製、KF96-1cs)を注入後、両ガラス板をエポキシ樹脂系接着剤で封止することにより電気泳動表示媒体を作製した。なお、注入した粒子A−1と粒子B−1の質量比は2:3であり、空間の体積に対する粒子全体(粒子A−1及び粒子B−1)の体積充填率は20%であった。
作製した電気泳動表示媒体の対向するITO面の間に、1Hzの矩形波によりピーク値100Vの電圧を印加したところ、白色⇔黄色の色変化が観察された。
また、そのときの電気泳動電流の値を測定し、粒子群濃度から、1gあたりの粒子(粒子A−1及び粒子B−1)が持つ帯電量を計算したところ、3.5×10−6(C/g)であった。
30日間25℃40%RHの環境に放置後、同様の矩形波にて表示媒体の電流値を測定し、粒子の帯電量を計算したところ、3.45×10−6(C/g)であり、初期の帯電量と変化はなかった。
また、30日間放置後においても、白色⇔黄色の色変化が観察され、色変化に劣化は見られなかった。
<実施例B−2から実施例B−4、比較例B−1から比較例B−2>
表2に記載の黄色粒子及び白色粒子を用いた以外は、実施例B−1と同様にして測定を行った。その結果(黄色粒子の帯電量及び色変化)も併せて表2に示す。
なお、色変化の評価基準は以下の通りであり、G1からG3であれば実用上許容できる範囲である。
G1:白色⇔黄色の色変化が明らかに観察された
G2:白色⇔黄色の色変化が完全ではないが、実用上許容範囲である。
G3:白色⇔黄色の色変化において、混色が明らかに確認された。
Figure 0005401799
以上の結果より、実施例B−1から実施例B−4では、比較例B−1から比較例B−2に比べて、粒子の帯電量の経時変化が抑制され、色変化の劣化が抑制されていることが分かる。
[実施例C]
<実施例C−1>
基板の片面に透明導電膜(ITO膜)をスパッタリング法により50nmの厚さで形成した厚さ1mmガラス基板を用い、このガラス基板を一対、スペーサーを介して対向配置させ、100μm厚の空間を有するセルを作製した。
その空間に調製した大型黄色粒子(粒子A−1)と大型白色粒子(粒子B−1)とを注入後、両ガラス板をエポキシ樹脂系接着剤で封止することにより電気泳動表示媒体を作製した。なお、注入した粒子A−1と粒子B−1の質量比は2:3であり、空間の体積に対する粒子全体(粒子A−1及び粒子B−1)の体積充填率は30%であった。
作製した電気泳動表示媒体の対向するITO面の間に、1Hzの矩形波によりピーク値150Vの電圧を印加したところ、白色⇔黄色の色変化が観察された。
また、そのときの電気泳動電流の値を測定し、粒子群濃度から、1gあたりの粒子(粒子A−1及び粒子B−1)が持つ帯電量を計算したところ、4.7×10−6(C/g)であった。
30日間25℃40%RHの環境に放置後、同様の矩形波にて表示媒体の電流値を測定し、粒子の帯電量を計算したところ、4.7×10−6(C/g)であり、初期の帯電量と変化はなかった。
また、30日間放置後においても、白色⇔黄色の色変化が観察され、色変化に劣化は見られなかった。
<実施例C−2、比較例C−1>
表3に記載の黄色粒子及び白色粒子を用いた以外は、実施例C−1と同様にして測定を行った。その結果(黄色粒子の帯電量及び色変化)も併せて表3に示す。
なお、色変化の評価基準は上記(実施例B)と同様である。
Figure 0005401799
以上の結果より、実施例C−1から実施例C−2では、比較例C−1に比べて、粒子の帯電量の経時変化が抑制され、色変化の劣化が抑制されていることが分かる。
本発明の第1実施形態に係る表示装置を示す概略構成図である。 本発明の第1実施形態に係る表示装置において、各着色粒子を移動させるために必要な印加電圧を説明するための図である。 本発明の第1実施形態に係る表示装置の駆動制御を説明するための図であり、各色表示への状態遷移図である。説明図である。 本発明の第2実施形態に係る表示装置を示す概略構成図である。
符号の説明
10 画像表示装置
12 画像表示媒体
16 表面電極
18 表示基板
22 背面電極
24 分散液
28 背面基板
32 着色粒子
32A 第1着色粒子
32B 第2着色粒子
32C 第3着色粒子
40 電圧印加部
42 制御部
110 画像表示媒体
112 画像形成装置
114 表示基板
116 非表示基板
118 赤色粒子
120 白色粒子
201 電圧印加手段

Claims (11)

  1. アミノ基を有する高分子化合物と、着色剤と、を含む着色粒子の表面が、4級化剤により4級アンモニウム化処理されたことを特徴とする画像表示用粒子。
  2. 前記アミノ基を有する高分子化合物は、アミノ基を有する単量体を含む単量体を重合した高分子化合物である請求項1に記載の画像表示用粒子。
  3. 電界に応じて移動する粒子群と、前記粒子群を分散させる分散媒と、を有し、
    前記粒子群は、請求項1又は請求項2に記載の画像表示用粒子からなる第1の粒子を有することを特徴とする画像表示用粒子分散液。
  4. 前記粒子群は、酸基の塩を有する高分子化合物と、着色剤と、を含む第2の粒子をさらに有することを特徴とする請求項3に記載の画像表示用粒子分散液。
  5. 前記酸基の塩は、カルボン酸塩、スルホン酸塩、リン酸塩、及びホウ素系四級塩から選択される1種以上を含むことを特徴とする請求項4に記載の画像表示用粒子分散液。
  6. 前記第2の粒子の体積平均一次粒径は、前記画像表示用粒子の間隙を移動できる粒径であることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の画像表示用粒子分散液。
  7. 少なくとも一方が透光性を有する一対の基板と、
    前記一対の基板間に封入された請求項3から請求項6までのいずれか1項に記載の画像表示用粒子分散液と、
    を備えたことを特徴とする表示媒体。
  8. 少なくとも一方が透光性を有する一対の基板と、
    前記一対の基板間に封入された粒子群と、からなり、
    前記粒子群は、請求項1又は請求項2に記載の画像表示用粒子を有することを特徴とする表示媒体。
  9. 少なくとも一方が透光性を有する一対の電極と、
    前記一対の電極間に保持された、請求項3から請求項6までのいずれか1項に記載の画像表示用分散液と、
    を備えたことを特徴とする表示媒体。
  10. 請求項7又は請求項8に記載の表示媒体と、
    前記表示媒体の前記一対の基板間に電圧を印加する電圧印加手段と、
    を備えた表示装置。
  11. 請求項9に記載の表示媒体と、
    前記表示媒体の前記一対の電極間に電圧を印加する電圧印加手段と、
    を備えた表示装置。
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