JP5400128B2 - 椅子の肘掛け装置 - Google Patents
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Description
この従来の肘掛け装置においては、芯材における多数の小孔は、左右方向に等間隔に、かつ前後方向を向く複数の列状として、整然として設けられ、また表装材の厚さは、ほぼ均一としてあるので、パッド部材は、どの部位においても、ほぼ均一に撓むようになっている。
(1)肘当て基板の上面にパッド部材を装着してなる椅子の肘掛け装置において、前記パッド部材を、平面形状が、前後方向の一端から他端にかけて横幅が漸次増大する細長い台形状とするとともに、硬質の芯材と、その上面を覆う軟質の表装材とにより形成し、かつ、前記芯材に、多数の小孔を、前記パッド部材の前後方向の一端から他端にかけて、開口率が漸次減少する配置をもって設け、さらに、前記パッド部材における他端側において、前記肘当て基板を、肘掛け支柱の上端に支持させ、前記一端を遊端とする。
したがって、パッド部材が肘当て基板から外れにくくなり、また、肘掛け時の感触がよい椅子の肘掛け装置を提供することができる。
芯材に設けた多数の小孔の配置を、横幅が漸次増大する芯材の長手方向の一端から他端にかけて、開口率が漸次減少するようにしてあるので、芯材の幅の広い部分の剛性が、幅の狭い部分の剛性より高まる。
したがって、パッド部材の平面形状を細長い台形状としても、従来のように、幅の広い部分が過度に撓み易くなり、パッド部材が肘当て基板から外れ易くなったり、着座者がパッド部材に肘を置いたときの感触が、広幅部分と狭幅部分とで異なり、違和感を与えたりするのを防止することができ、肘掛け時の感触がよい椅子の肘掛け装置を提供することができる。
しかも、肘掛け基板は、パッド部材における横幅が漸次大となる他端側において、肘掛け支柱の上端に支持される。
本実施形態の椅子の肘掛け装置1は、平面形状が、前端から後端にかけて、横幅が漸次増大するほぼ前後方向を向く細長台形をなす肘当て基板2の上面に、所要の空間3を形成して取り付けられるパッド部材4を備え、このパッド部材4は、適度に弾性変形可能な硬質合成樹脂材料製の板状の芯材5と、その表面を覆う軟質合成樹脂材料製の表装材6とにより形成されている。
このように、芯材5における多数の小孔15の配置を、芯材5の前部から後部にかけて、漸次密から粗となるようにすることによって、芯材5の開口率を、前部から後部にかけて、漸次減少させている。
なお、小孔15内全体に、表装材6の一部を充填させてもよい。
したがって、パッド部材4の平面形状を細長い台形状としても、従来のように、幅の広い部分が過度に撓み易くなり、パッド部材4が肘当て基板2から外れ易くなったり、着座者がパッド部材4に肘を置いたときの感触が、広幅部分と狭幅部分とで異なり、違和感を与えたりするのを防止することができ、肘掛け時の感触がよい椅子の肘掛け装置1を提供することができる。
上記実施形態では、芯材5における多数の小孔15の配置を、芯材5の一端から他端にかけて、漸次密から粗となるようにすることによって、芯材5の開口率を、一端から他端にかけて、漸次減少させているが、例えば、前後方向に長い長円形または楕円形とした各小孔15の長さを、芯材5の一端から他端にかけて、漸次小とすることにより、芯材5の開口率を、一端から他端にかけて、漸次減少するようにしたり、図7に示すように、各小孔20を円形とするとともに、その直径、すなわち開口面積を、芯材5の一端から他端にかけて、漸次小とすることにより、芯材5の開口率、すなわち平均開口面積を、一端から他端にかけて、漸次減少するようにしたりすることもできる。
2 肘当て基板
3 空間
4 パッド部材
5 芯材
6 表装材
7 係合孔
8 起立片
9 上向凹溝
10 上向縁片
11 係合爪
12 下向片
13 孔あきボス
14 上向リブ
15 小孔
16 凹入部
17 突部
18 下型
20 小孔
Claims (10)
- 肘当て基板の上面にパッド部材を装着してなる椅子の肘掛け装置において、
前記パッド部材を、平面形状が、前後方向の一端から他端にかけて横幅が漸次増大する細長い台形状とするとともに、硬質の芯材と、その上面を覆う軟質の表装材とにより形成し、かつ、前記芯材に、多数の小孔を、前記パッド部材の前後方向の一端から他端にかけて、開口率が漸次減少する配置をもって設け、さらに、前記パッド部材における他端側において、前記肘当て基板を、肘掛け支柱の上端に支持させ、前記一端を遊端としたことを特徴とする椅子の肘掛け装置。 - 肘当て基板における芯材の他端側の部分と対向する部分に設けた孔あきボスを、肘掛け支柱の上端に設けた支持軸に嵌合することにより、肘当て基板を、肘掛け支柱の上端に支持させた請求項1記載の椅子の肘掛け装置。
- 芯材における多数の小孔の配置を、芯材の一端から他端にかけて、漸次密から粗となるようにした請求項1または2記載の椅子の肘掛け装置。
- 各小孔の開口面積を、芯材の一端から他端にかけて、漸次小とした請求項1〜3のいずれかに記載の椅子の肘掛け装置。
- 各小孔を、前後方向に長い長円形または楕円形とし、その長さを、芯材の一端から他端にかけて、漸次小とした請求項1〜4のいずれかに記載の椅子の肘掛け装置。
- 小孔の配置を、ほぼ芯材の長手方向を向く複数の列状とするとともに、互いに隣接する列同士の間隔が、芯材の一端から他端にかけて漸次拡開するようにした請求項1〜5のいずれかに記載の椅子の肘掛け装置。
- 互いに隣接する列における各小孔の配置を、千鳥状とした請求項6記載の椅子の肘掛け装置。
- 各小孔内に、表装材の一部を進入させた請求項1〜7のいずれかに記載の椅子の肘掛け装置。
- 各小孔を、少なくとも一部が下方に向かって拡開する形状とし、この拡開部分に表装材を進入させた請求項1〜8のいずれかに記載の椅子の肘掛け装置。
- 各小孔内に進入した表装材の中央部に、下方に向かって開口する凹入部を設けた請求項8または9記載の椅子の肘掛け装置。
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