JP5399967B2 - ドアパネル - Google Patents
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Description
又、T型部材の嵌合作業時に与えられる衝撃を解消して騒音をなくすと共にT型部材等の損傷防止を図ることができるように工夫したものに関する。
まず、図8に示すように、引戸に供される巾広なドアパネル100には四方に枠101がある。この枠101は、その横断面形状が略コ字形状をなしていて、上部枠101aと、下部枠101bと、横枠101cと、横枠101dとから構成されている。
尚、上記T型部材119の上記溝部115への圧入は、例えば、図示しないハンマー等の冶具を使用して叩くことにより行うものである。
又、この種のパネルを開示するものとして、例えば、特許文献1がある。
まず、T型部材119を補助材111の溝部115に圧入する際、ハンマー等を使用してT型部材119を叩いて圧入するため、上記T型部材119や表面材117等を傷付けてしまうことがあるとともにドアパネル組立に多くの労力を要するという問題があった。又、作業時には作業場内での会話等にも障害があった。
又、補助材111は発泡樹脂からなるが、同外形形状の薄肉アルミニウム製と比較するとコスト高になるという問題もあった。
又、T型部材119の上下両端についてはその差込部123を切除しなければならず、その為T型部材119の両端部の剛性が低下してしまい、例えば、反りの原因になってしまうという問題があった。又、上部枠101a、下部枠101bにおいては、切欠部131を形成しなければならず面倒であった。
さらに、ドアパネル100の全体を考慮した場合にも上部枠101aや下部枠101bに切欠部131があるため剛性が低下するとういう問題があった。
又、請求項2によるドアパネルは、請求項1記載のドアパネルにおいて、上記第1溝部には係合部が設けられており、上記軟質受け部材には上記係合部に係合する係合部が設けられていることを特徴とするものである。
又、請求項3によるドアパネルは、請求項2記載のドアパネルにおいて、上記T型部材の差込部は先端に向かって幅広となるテーパ形状となっており、上記軟質受け部材の第2溝部も奥に向かって幅広となるテーパ形状となっていることを特徴とするものである。
又、請求項2記載のドアパネルによると、補助材の第一溝部及び軟質受け部材に係合部が設けられているため、それぞれの係合部同士の係合により、T型部材が確実に補助材に固定されるとともに、表面材も芯材に確実に固定されることとなる。
又、請求項3記載のドアパネルによると、上記T型部材の差込部は先端に向かって幅広となるテーパ形状となっており、上記軟質受け部材の第2溝部も奥に向かって幅広となるテーパ形状となっているため、上記T型部材の差込部を第2溝部に差し込んだ場合、上記両テーパ形状の相互作用により、上記T型部材が抜け難くなる。
又、請求項4記載のドアパネルによると、上記T型部材の長手方向両端は補助材端部と同位置にあり該T型部材を覆うようにキャップ部材が設けられているため、上記T型部材の両端が反り返って捲れるのを防ぐことができるとともにT型部材の長さ誤差を吸収することができる。
尚、これら貫通孔3、5の雌ねじ部は後述するキャップ31を固定するために設けられているものである。
なお、上記T型部材25の上記溝部21への圧入は、従来の例のように、ハンマー等の冶具を使用する必要はなく、手で押し込むだけでよい。
まず、軟質受け部材19を介してT型部材25を補助材11の溝部13に挿入するように構成されていて、その際、上記T型部材25の差込部29は、上記軟質受け部材19を溝部21の内側から外側へ押圧し、上記補助材11の溝部13の内面を付勢するため、上記軟質受け部材19の凸部23と上記補助材11の溝部13内に設けられた凸部15が強固に係合することとなる。これにより、上記T型部材25は上記軟質受け部材19を介して上記補助材11に固定されることになる。そして、従来のように、ハンマー等によって叩いてT型部材25を挿入する必要はなく、よって、ハンマー等により叩く際に発生する騒音をなくすことができる。
又、ハンマー等によって叩く必要がないので、組立時に上記T型部材25、上記軟質受け部材19、補助材11等が損傷することもない。
又、T型部材25、上記軟質部材19、補助材11等が損傷することがないので、表面材17を交換する際、上記T型部材25、上記軟質受け部材19及び上記補助材11を再利用することが可能となる。
又、表面材17を交換するためにT型部材25を外した場合でも、元々ハンマー等によって叩いて圧入しているわけではないので、湾曲又は屈曲変形することもなく、それによっても、上記再利用を可能にしているものである。
又、上記T型部材25の差込部29は基部から先端部付近に向かって幅広となるテーパ形状であり、上記軟質受け部材19の溝部21は開口部から奥に向かって幅広となるテーパ形状となっているため、上記T型部材25の差込部29を上記軟質受け部材19の溝部に差し込んだ場合、これらのテーパ形状同士の相互作用により抜け難くなる。
又、上記T型部材25の先端部は先細形状となっていて、且つ、軟質受け部材19の開口部が漏斗状に形成されているので、T型部材25の差込作業も容易なものとなる。
又、キャップ部材31によって、上記T型部材25の端部を覆うように押さえられ、上記T型部材25の端部が反り返って捲れてしまうことを防止できるため、不用意にT型部材が外れたりすることを防止でき、安全性も高い。同時にT型部材25の長さが設定値よりも多少足りないような誤差を吸収することができ、作業効率を向上することができる。又、従来のように、上部枠1aや下部枠1bに切欠部を形成する必要がなくなり、加工点数を減らすことが出来るとともに、ドアパネル100全体の剛性低下を防止することができる。
さらに、補助材11をアルミニウム製としたので、発泡樹脂と比べて安価とすることができる。
例えば、T型部材や補助材の材質は、本実施の形態のものに限られない。
又、芯材、補助材、表面材及びT型部材の数についても、前記一実施の形態に限定されるものではない。
又、各部材の形状も様々なものが考えられる。
さらに、引戸の形態に限定されるものでなく開き戸の形態においても適用することができる。
7 芯材
9 化粧枠
11 補助材
13 溝部
15 凸部
17 表面材
19 軟質受け部材
21 溝部
23 凸部
25 T型部材
27 覆い部
29 差込部
31 キャップ
Claims (3)
- 枠材と、
上記枠材の内側に設置された複数枚の芯材と、
上記複数枚の芯材相互間に介挿され上記芯材の表面側に開口する第1溝部が設けられたアルミニウム製の補助材と、
上記芯材の表面を覆うように設置されその端部が上記第1溝部付近に位置せられる複数枚の表面材と、
上記第1溝部に挿入され上記芯材の表面側に開口する第2溝部が設けられた軟質受け部材と、
覆い部と差込部とからなり上記差込部を上記第2溝部に差し込むことにより上記覆い部によって上記表面材の端部を覆った状態で上記補助材に固定されるT型部材と、
を具備し、
上記T型部材の長手方向両端は補助材端部と同位置にあり該T型部材を覆うようにキャップ部材が設けられていることを特徴とするドアパネル。 - 請求項1記載のドアパネルにおいて、
上記第1溝部には係合部が設けられており、
上記軟質受け部材には上記係合部に係合する係合部が設けられていることを特徴とするドアパネル。 - 請求項2記載のドアパネルにおいて、
上記T型部材の差込部は先端に向かって幅広となるテーパ形状となっており、
上記軟質受け部材の第2溝部も奥に向かって幅広となるテーパ形状となっていることを特徴とするドアパネル。
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