JP5399664B2 - アクチュエータ - Google Patents

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本発明は、多次元駆動が可能なアクチュエータに関するものである。
従来から、この種のアクチュエータとして、固定子(ステータ)と可動子(ロータ)とを備え、固定子に対して可動子を360度、任意の方向に傾けることができるものが知られている(たとえば特許文献1参照)。
特許文献1に記載のアクチュエータ(球面モータ)では、図11に示すように、固定子3は中空の略半球状に形成されており、固定子3の内部空間に円盤状の可動子4が配置されている。ここで、可動子4と一体に形成されている出力軸17のうち球状に形成された一端部(図11では下端部)を、固定子3のうち前記半球の略中心となる位置に設けた軸受け凹部(球面軸受け)16に嵌め込むことにより、可動子4を固定子3に対して揺動可能に連結している。つまり、可動子4は、軸受け凹部16の内周面に出力軸17の前記一端部の外周面を摺動させる形で、固定子3に対して揺動自在に支持される。
さらに、可動子4には永久磁石(図示せず)が設けられており、当該永久磁石の生じる磁束が通る磁路を可動子4および固定子3にて形成し、永久磁石の生じる磁界中で、固定子3に設けたコイル(巻線)2への通電を制御することにより、可動子4に任意の方向の駆動トルクを生じさせることができる。
特開昭62−221856号公報
ところで、本出願人は、アクチュエータ1の最大トルクの向上を目的として、従来よりも強力な磁力を持つ永久磁石を用いることを考えている。ただし、永久磁石を強力なものにすると、永久磁石の磁力によって可動子4が固定子3に吸引される力も大きくなり、図11の構成では軸受け凹部16から出力軸17の前記一端部を引き抜く向き(図11では上向き)の力が可動子4に作用する。その結果、可動子4を揺動させる際に軸受け凹部16の内周面と出力軸17の前記一端部の外周面との間に生じる摩擦力が大きくなって損失が発生し、効率が低下するという問題がある。
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであって、従来よりも強力な磁力を持つ永久磁石を用いながらも高効率を実現することができるアクチュエータを提供することを目的とする。
請求項1の発明は、定位置に固定される固定子と、固定子に対して揺動することにより所定の基準面に対する傾きを基準面内で互いに交差する2本の仮想軸周りで変化させる可動子とを備えたアクチュエータであって、固定子と可動子との一方は、基準面に交差する方向に着磁された永久磁石と、磁性体材料からなり永久磁石の着磁方向において永久磁石の各磁極とそれぞれ重ね合わされた第1および第2の磁極板とを有し、固定子と可動子との他方は、前記一方を包囲する位置に配置された4個以上の偶数個の磁極片と、通電時に各磁極片を励磁するコイルと、磁極片間を一体に連結する基台部と、基台部における前記一方との対向面から突出する支軸とを有し、磁極片が、コイルへの非通電時には第1および第2の磁極板に跨って対向し、支軸が、先端部に形成された支点部を前記一方に設けた軸受け凹部に挿入することで可動子を固定子に対して揺動自在に支承しており、支点部が、基準面に直交する方向において磁極片の幅寸法内に位置することを特徴とする。
この構成によれば、可動子の揺動支点となる支点部が基準面に直交する方向において磁極片の幅寸法内に位置するから、コイルへの非通電時に永久磁石の発生する磁界により磁極板と磁極片との間に作用する吸引力は、基準面に沿う面内で作用するだけであって、基準面に直交する方向に作用することはない。したがって、従来構成のように永久磁石の磁力によって軸受け凹部と支点部との間の摩擦力が大きくなることはなく、従来よりも強力な磁力を持つ永久磁石を用いながらも高効率を実現することができるという利点がある。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記固定子と前記可動子とのうちで前記永久磁石が設けられている側が、前記コイルへの非通電時において外周縁が前記基準面に沿う面内で円弧状に形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、永久磁石の生じる磁界による漏れ磁束を減少させることができ、永久磁石の磁束を可動子の駆動に有効に利用することができるから、高効率化を図ることができる。
請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記永久磁石が円環状に形成されており、前記第1および第2の両磁極板が、永久磁石の開口を通して結合されることを特徴とする。
この構成によれば、永久磁石の開口を通して一対の磁極板を結合することにより、磁極板と永久磁石との位置合わせが容易になり、組立作業が容易になるという利点がある。
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかの発明において、前記固定子および前記可動子が、前記コイルの非通電時に前記永久磁石の磁束が通る磁路を、前記基準面に対して対称に形成することを特徴とする。
この構成によれば、コイルの非通電時において、第1の磁極板と磁極片との間に生じる吸引力と、第2の磁極板と磁極片との間に生じる吸引力とが均衡し、したがって、軸受け凹部と支点部との間の摩擦力がより低減されるという利点がある。
本発明は、支点部が基準面に直交する方向において磁極片の幅寸法内に位置するから、従来よりも強力な磁力を持つ永久磁石を用いながらも高効率を実現することができるという利点がある。
(実施形態1)
本実施形態のアクチュエータ1は、図2および図3に示すように、駆動用のコイル2を具備した固定子3と、固定子3に対して揺動自在に組み付けられる可動子4とを備えている。以下、図2の上下を上下とし、図3の左右を左右、下方を前方として説明するが、アクチュエータ1の取り付け方向を限定する趣旨ではない。
固定子3は、前後方向に長い直方体と左右方向に長い直方体との長手方向の中央部同士を一体に連結することで上下方向に直交する断面が十字状に形成された基台部5と、基台部5における前後左右の各端部(十字の各先端部)からそれぞれ上方に突出した脚部6とを具備する継鉄7を有している。継鉄7は磁性体材料からなり、各脚部6の長手方向(上下方向)の中央部にはそれぞれコイル2が巻装されている。各脚部6の先端部(上端部)には、基台部5の上面に沿う面内で内側に突出する形の磁極片8がそれぞれ一体に形成されており、各磁極片8の先端面がそれぞれ固定磁極面9を構成する。これら固定磁極面9と基台部5上面とで囲まれた領域を以下では収容凹所という。
本実施形態では、図4のように互いに対向する脚部6にそれぞれ巻装された2個のコイル2を対として直列に接続することにより、各一対のコイル2には同時に電流が流れるようにしてある。ここで、各一対の2個のコイル2は、発生する磁束の向きが上下方向において互いに逆向きとなるように接続されている。したがって、各一対の2個のコイル2に通電すれば、前記2個のコイル2がそれぞれ巻装された脚部6と基台部5とを通るループ状の磁束が発生し、継鉄7は、一方のコイル2が巻装された脚部6側の固定磁極面9をN極、他方のコイル2が巻装された脚部6側の固定磁極面9をS極とするように磁化される。
さらに、図5に示すように基台部5の上面の中央部には、円柱状の支軸10が軸方向を基台部5の上面に直交させる形で立設されている。支軸10は、先端部(上端部)に球状の支点部11を有しており、支軸10の長さ寸法は、この支点部11が上下方向において磁極片8の高さ寸法内に収まるように設定されている。つまり、支点部11は支軸10の軸方向において固定磁極面9の幅寸法内に位置する。
可動子4は、それぞれ磁性体材料からなり前後方向に長い矩形板と左右方向に長い矩形板との長手方向の中央部同士を一体に連結することで上下方向に直交する断面が十字状に形成された第1および第2の磁極板12,13と、平面視が磁極板12,13と略同一形状に形成された板状の永久磁石14とを具備し、両磁極板12,13で永久磁石14を挟んだ状態で両磁極板12,13と永久磁石14とが厚み方向に重なるように、永久磁石14の厚み方向の両面に各磁極板12,13がそれぞれ固着されている。永久磁石14は、上面に固着された第1の磁極板12側をS極、下面に固着された第2の磁極板13側をN極とするように厚み方向に着磁されている。ここに、可動子4の前後左右の各端面(十字の各先端面)は、それぞれ可動磁極面15を構成する。
第2の磁極板13の下面中央部には、内周面が支軸10の支点部11と略同一径の凹球面形状に形成された軸受け凹部16が設けられており、この軸受け凹部16に支軸10の支点部11を嵌入することによって、可動子4は支軸10を介して固定子3と機械的に連結される。ここで、軸受け凹部16は支点部11と共に球面滑り軸受けを構成し、これにより、可動子4は、軸受け凹部16の内周面を支点部11の外周面に対して摺動させる形で、支点部11の中心(以下、揺動中心という)周りにおいて所定の立体角の範囲で揺動自在に支承される。
ここにおいて、可動子4は、図5に示すように軸受け凹部16に支点部11が嵌入された状態で、各可動磁極面15をそれぞれ固定磁極面9と対向させるとともに、可動磁極面15と固定磁極面9との間に所定のギャップ(間隙)を有するように収容凹所内に収容される。可動磁極面15と固定磁極面9とはいずれも前記揺動中心を中心とする球面形状に形成されており、これにより、揺動中心を中心に可動子4を揺動させたとしても、可動磁極面15と固定磁極面9とが互いに接触することはなく、可動磁極面15−固定磁極面9間の距離は一定に維持されることとなる。
また、可動子4の上面の中央部には、アクチュエータ1で発生する動力を取り出すための出力軸17が立設されている。出力軸17は、円柱状であって可動子4の上面に直交する向きに立設されており、可動子4が揺動中心周りで揺動するのに伴って傾斜し、その先端部を前後左右に移動させるものである。
次に、本実施形態のアクチュエータ1の動作について、図1を参照して説明する。なお、以下の説明では、左右の脚部6が並ぶ方向をX軸方向、前後の脚部6が並ぶ方向をY軸方向、支軸10の軸方向をZ軸方向とする。ここで、X軸およびY軸の各々が特許請求の範囲における仮想軸を構成する。
永久磁石14は、図1(a)に破線で示すように、第2の磁極板13−ギャップ−磁極片8−ギャップ−第1の磁極板12からなる閉磁路を通るループ状の磁束を発生し、当該磁束によって可動磁極面15と固定磁極面9との間に吸引力が作用する。そのため、いずれのコイル2にも通電しない状態では、可動子4は、図1(a)のように永久磁石14の生じる磁束によって、出力軸17が固定子3に対して直立し出力軸17の軸方向が支軸10の軸方向(Z軸方向)に一致する姿勢(以下、直立姿勢という)に維持される。すなわち、永久磁石14は、可動磁極面15の上部(第1の磁極板12側)をS極、下部(第2の磁極板13側)をN極とする磁界を発生し、このとき、全ての可動磁極面15と固定磁極面9との間の吸引力が均衡するため、可動子4は直立姿勢に維持される。
一方、図1(b)に示すように左右の各脚部6に巻装された一対のコイル2に通電し、右側の脚部6に巻装されたコイル2には上方から見て反時計回り、左側の脚部6に巻装されたコイル2には上方から見て時計回りに電流を流すようにすれば、右側の脚部6の固定磁極面9をN極、左側の脚部6の固定磁極面9をS極とする磁界が発生する。このとき、可動子4の右端においては可動磁極面15の上部(第1の磁極板12側)と固定磁極面9との間に吸引力が作用するとともに可動磁極面15の下部(第2の磁極板13側)と固定磁極面9との間に反発力が作用し、可動子4の左端においては可動磁極面15の上部と固定磁極面9との間に反発力が作用するとともに可動磁極面15の下部と固定磁極面9との間に吸引力が作用する。したがって、可動子4は揺動中心を中心としてY軸周りで前方から見て時計回り(図1(b)の矢印Aの向き)に揺動し、これに伴い出力軸17が右側に傾倒して出力軸17の先端部が右方へ移動する。
さらに、図1(c)に示すように左右の各脚部6に巻装された一対のコイル2に通電し、右側の脚部6に巻装されたコイル2には上方から見て時計回り、左側の脚部6に巻装されたコイル2には上方から見て反時計回りに電流を流すようにすれば、右側の脚部6の固定磁極面9がS極となり、左側の脚部6の固定磁極面9がN極となる。このとき、可動子4の右端においては可動磁極面15の上部と固定磁極面9との間に反発力が作用するとともに可動磁極面15の下部と固定磁極面9との間に吸引力が作用し、可動子4の左端においては可動磁極面15の上部と固定磁極面9との間に吸引力が作用するとともに可動磁極面15と固定磁極面9との間に反発力が作用する。したがって、可動子4は揺動中心を中心としてY軸周りで前方から見て反時計回り(図1(c)の矢印Bの向き)に揺動し、これに伴い出力軸17が左側に傾倒して出力軸17の先端部が左方へ移動する。
このように、左右一対のコイル2に通電することによって、可動子4をY軸周りで揺動させるトルクが発生し、出力軸17の先端部はX軸方向(左右方向)へ移動する。同様に、前後の各脚部6に巻装された一対のコイル2に通電したときには、可動子4はX軸周りで揺動し、これに伴って出力軸17がY軸方向(前後方向)に傾倒し、出力軸17の先端部がY軸方向(前後方向)へ移動することとなる。さらにまた、前後左右の全てのコイル2に対して一斉に通電すれば、Z軸に直交するX−Y平面(以下、基準面という)内でX軸とY軸とのいずれにも交差する軸周りで可動子4を揺動させ、出力軸17を、斜め前方あるいは斜め後方に傾倒させてその先端部を斜め前方あるいは斜め後方に移動させることができる。
ここにおいて、左右一対のコイル2への供給電流の大きさと前後一対のコイル2への供給電流の大きさとの比、および各一対のコイル2への通電方向を制御することにより、可動子4の変位する方向を制御することができる。たとえば、各一対のコイル2にそれぞれ正弦波状の交流電流を供給する場合には、左右一対のコイル2への供給電流と前後一対のコイル2への供給電流との間における周波数の比および位相差に応じて、出力軸(の先端部)17の軌道が変化することとなる。具体例としては、各一対のコイル2に電流を流すために印加する電源電圧の周波数比(前後一対のコイル:左右一対のコイル)を「1:1」、「1.5:1」、「2:1」、「2.5:1」、位相差を「0」、「π/4」、「π/2」の中からそれぞれ選択して組み合わせた場合の出力軸17の先端部の軌道はそれぞれ図6の(a)〜(l)に示すようになる。なお、図6の(a)〜(l)では上下方向をY軸方向、左右方向をX軸方向とする。
以上説明した本実施形態のアクチュエータ1によれば、可動子4の揺動支点となる支軸10の支点部11が、支軸10の軸方向(Z軸方向)において磁極片8(固定電極面9)の高さ寸法内に位置するので、いずれのコイル2にも通電されていない状態では、永久磁石14の生じる磁束によって各可動磁極面15と各固定磁極面9との間に吸引力が作用するものの、当該吸引力は基準面(X−Y平面)に沿う平面内で作用するだけであって、当該吸引力によって支点部11と軸受け凹部16との間に生じる摩擦力が増加することはない。つまり、各可動磁極面15と各固定磁極面9との間で作用する吸引力同士が均衡することにより、可動子4は、軸受け凹部16の中央部に支点部11が位置するように固定子3に対して相対的に位置決めされるのであって、また、可動磁極面15と固定磁極面9との間に作用する吸引力はZ軸方向には殆ど作用することがないので、結果的に、永久磁石14の磁力によって支点部11の外周面と軸受け凹部16の内周面との間の摩擦力が大きくなることはない。
したがって、可動子4を揺動させる際に支点部11と軸受け凹部16との間で発生する損失を小さく抑えることができ、効率の低下を抑制することができるので、アクチュエータ1の最大トルクの向上を目的として、従来よりも強力な磁力を持つ永久磁石14を用いる場合でも、高効率なアクチュエータ1を実現することができるという利点がある。
さらにまた、コイル2への通電時においても、各可動磁極面15と各固定磁極面9との間で作用する吸引力によって可動子4には支点部11周りのトルクが発生するので、支点部11の位置を軸受け凹部16の中央部からずらすような力が作用することはなく、支点部11の外周面と軸受け凹部16の内周面との間の摩擦力を小さく抑えることが可能である。
ところで、本実施形態では、コイル2を設けた側の部材を固定子3、永久磁石14を設けた側の部材を可動子4として説明したが、上記構成の固定子3と可動子4とを入れ替えてもよい。すなわち、上記構成の可動子4を定位置に固定される固定子として用い、上記構成の固定子3に出力軸17を設けて当該固定子3を可動子として用いれば、固定子に対して可動子を揺動させることが可能である。
なお、可動子4と支軸10の連結部分は、上述したような球面滑り軸受けではなく、球面ころ軸受けを用いた構造としてもよい。
(実施形態2)
本実施形態のアクチュエータ1は、図7および図8に示すように出力軸17に直交する断面が円形状の可動子4を採用した点が実施形態1のアクチュエータ1と相違する。
すなわち、可動子4は、図9に示すように円盤状の第1および第2の磁極板12,13と、磁極板12,13と略同一の円盤状の永久磁石14とを具備し、両磁極板12,13で永久磁石14を挟んだ状態で両磁極板12,13と永久磁石14とが厚み方向に重なるように、永久磁石14の厚み方向の両面に各磁極板12,13がそれぞれ固着されている。ここに、可動子4の外周面(円盤の周面)が可動磁極面15を構成する。
このように可動子4を円盤状としたことにより、可動子4を十字状とする実施形態1の構成に比べて固定磁極面9と可動磁極面15との対向面積を拡大することができ、その結果、永久磁石14の生じる磁界による漏れ磁束を抑制することができる。さらに、コイル2への通電時における漏れ磁束の発生を抑制することができる。つまり、永久磁石14およびコイル2の生じる磁束が可動子4の駆動に効率的に作用することとなり、その結果、アクチュエータ1の更なる高効率化を図ることができるという利点がある。
また、本実施形態の他の構成例として、図10に示すように永久磁石14をリング状とし、永久磁石14の開口を通して第1および第2の両磁極板12,13が結合されるようにしてもよい。この構成では、永久磁石14と第1および第2の磁極板12,13との位置合わせが容易となり、組み立て作業が容易になる。さらに、磁性体材料の体積を大きくとることで磁気抵抗を低減することができるから、高トルクを実現できるという利点もある。
その他の構成および機能は実施形態1と同様である。
ところで、上記各実施形態において、永久磁石14の磁束を通す磁路は、可動子4の揺動中心を通り且つZ軸に直交する基準面(X−Y平面)に対して対称に形成されることが望ましい。すなわち、前記基準面に対して磁路が対称になっていれば、いずれのコイル2にも通電されていない状態で、永久磁石14の磁束によって生じる可動磁極面15−固定磁極面9間の吸引力は、揺動中心のZ軸方向の両側において等しくなり、したがって、可動磁極面15と固定磁極面9との間の吸引力が可動子4に対してZ軸方向に作用することはなく、支点部11と軸受け凹部16との間の摩擦力をより低減できる。
本発明の実施形態1の動作を示す概略図である。 同上の構成を示す概略斜視図である。 同上の構成を示す概略平面図である。 同上のコイルの接続関係を示す概略平面図である。 同上の構成を示す一部破断した概略斜視図である。 同上の出力軸の軌道を示す説明図である。 本発明の実施形態2の構成を示す概略斜視図である。 同上の構成を示す概略平面図である。 同上の構成を示す一部破断した概略斜視図である。 同上の他の構成例の可動部を示す概略斜視図である。 従来例を示す概略図である。
符号の説明
1 アクチュエータ
2 コイル
3 固定子
4 可動子
8 磁極片
9 固定磁極面
10 支軸
11 支点部
12,13 磁極板
14 永久磁石
15 可動磁極面
16 軸受け凹部

Claims (4)

  1. 定位置に固定される固定子と、固定子に対して揺動することにより所定の基準面に対する傾きを基準面内で互いに交差する2本の仮想軸周りで変化させる可動子とを備えたアクチュエータであって、固定子と可動子との一方は、基準面に交差する方向に着磁された永久磁石と、磁性体材料からなり永久磁石の着磁方向において永久磁石の各磁極とそれぞれ重ね合わされた第1および第2の磁極板とを有し、固定子と可動子との他方は、前記一方を包囲する位置に配置された4個以上の偶数個の磁極片と、通電時に各磁極片を励磁するコイルと、磁極片間を一体に連結する基台部と、基台部における前記一方との対向面から突出する支軸とを有し、磁極片は、コイルへの非通電時には第1および第2の磁極板に跨って対向し、支軸は、先端部に形成された支点部を前記一方に設けた軸受け凹部に挿入することで可動子を固定子に対して揺動自在に支承しており、支点部は、基準面に直交する方向において磁極片の幅寸法内に位置することを特徴とするアクチュエータ。
  2. 前記固定子と前記可動子とのうちで前記永久磁石が設けられている側は、前記コイルへの非通電時において外周縁が前記基準面に沿う面内で円弧状に形成されていることを特徴とする請求項1記載のアクチュエータ。
  3. 前記永久磁石は円環状に形成されており、前記第1および第2の両磁極板は、永久磁石の開口を通して結合されることを特徴とする請求項2記載のアクチュエータ。
  4. 前記固定子および前記可動子は、前記コイルの非通電時に前記永久磁石の磁束が通る磁路を、前記基準面に対して対称に形成することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のアクチュエータ。
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