JP5396646B2 - リードピン付配線基板及びリードピン - Google Patents

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Description

本発明はリードピン付配線基板及びリードピンに関し、より詳細には、配線基板に形成された接続パッドに導電材を介してリードピンを接合して得られるリードピン付配線基板及びこれに用いるリードピンに関する。
配線基板に形成された接続パッドに外部接続端子としてリードピンを接合して形成されるリードピン付配線基板には、図13に示すような、配線基板10に形成された接続パッド12に、導電用の接合材としてたとえばはんだ14を介してリードピン5を接合して提供される製品がある。図13は、ヘッド部5aを平坦な円板状に形成したいわゆる平ピン型のリードピン5をヘッド部5aを接続パッド12に接合して形成されたリードピン付配線基板である。
このようなヘッド部5aが平坦なリードピン5を用いたリードピン付配線基板の場合は、図14(a)に示すように、ヘッド部5aと接続パッド12との間にボイドAが生じやすく、加熱リフローによりリードピン5を接続パッド12に接合した際に、リードピン5が正立位置から傾き、不良発生の原因となるという問題がある。また、図14(b)に示すように、リードピン5を接続パッド12に接合した際に、ヘッド部5aの接続パッド12との接合面とは反対側の面にはんだ14が這い上がり、リードピン5の接合高さのばらつきが生じるといった課題があった。
このような課題を解決する方法として、リードピンのヘッド部の接続パッドへの接合面を半球面状としたり、ヘッド部の接続パッドに接合される面に突起を設けて、リードピンを接続パッドに接合する際に突起の高さによってリードピンの接合高さを調節する方法等が検討されている。
実開昭60−106375号公報 実開平03−100364号公報
リードピン付配線基板は、多ピン化とともに、リードピンが細径となってきたために、リードピンと配線基板に形成された接続パッドとの接合強度は従来に増して重要となってきている。すなわち、リードピンが細径となるために、リードピンと導電材との接合面積が抑えられることによる接合強度の不足、また、リードピン自体の強度に依存するプル強度の不足といった問題である。また、リードピンの接合に用いる導電材中にボイドが残留することによって接合強度が阻害されることも問題となっている。また、リードピンのヘッド部を越えて軸部に導電材が這い上がることにより、ソケットへの脱着性が問題となる。
本発明は、これらの課題を解決すべくなされたものであり、リードピンが細径となった場合であっても、リードピンと配線基板に形成された接続パッドとの十分な接合強度を確保することができ、信頼性の高い製品として提供できるリードピン付配線基板及びこれに用いるリードピンを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は次の構成を備える。
すなわち、配線基板に形成された接続パッドに導電材を介してリードピンが接合されたリードピン付配線基板であって、前記リードピンは、軸部の一端に形成されたヘッド部の前記接続パッドに対向する面側に、該ヘッド部から突出する突部が形成され、前記突部の前記接続パッドに対向する中心近傍位置から前記ヘッド部の接続パッドに対向する面の外周縁にかけ、溝が連通して形成されていることを特徴とする。
また、前記突部は、前記接続パッドに対向する端面が平坦面に形成されていることにより、リードピンを正立させた状態で接続パッドに接合することができる。
また、前記突部が、前記接続パッドに向けて凸となる半球状に形成されていること、また、前記突部が、前記接続パッドに対向する先端側が縮径する形状に形成されていることにより、はんだ等の接合用の導電材中にボイドが残留することを抑えることができる。
また、前記ヘッド部と前記軸部とが連結される位置にテーパ部が形成されていることによりリードピンのプル強度を向上させることができる。
また、配線基板に形成された接続パッドに導電材を介してリードピンが接合されたリードピン付配線基板に用いるリードピンであって、軸部の一端に形成されたヘッド部の前記接続パッドに対向する面側に、該ヘッド部から突出する突部が形成され、前記突部の前記接続パッドに対向する中心近傍位置から前記ヘッド部の接続パッドに対向する面の外周縁にかけて、溝が連通して形成されていることを特徴とする。
本発明に係るリードピン及びリードピン付配線基板によれば、ヘッド部に設けられた突部により接続パッドとヘッド部との離間距離が調節でき、軸部に導電材が這い上がることを防止し、かつ、導電材中にボイドが残留することを抑えて、接続パッドとリードピンとの接合強度を増大させることができる。
(第1の実施の形態)
図1は本発明に係るリードピン付配線基板の第1の実施の形態の構成を示す断面図である。図1(a)はリードピン付配線基板30の主要部分の構成を示す断面図、図1(b)は、リードピン20と接続パッド12との接合部の近傍を拡大して示している。なお、図1(b)においては、リードピン20の形状をわかりやすく示すために、リードピン20の部分については正面形状として描いている。以下、リードピン20の接合部を拡大した図面については同様に描いている
リードピン付配線基板30は、配線基板10の一方の面に形成された接続パッド12に、接合用の導電材としてはんだ14によりリードピン20を接合して形成されている。
配線基板10は、一方の面がリードピン20を接合する外部接続端子の接合面として形成され、他方の面が半導体素子を搭載する素子搭載面として形成される。配線基板10の一方の面は、ソルダーレジスト等の被覆材16により接続パッド12が形成されている領域を除いて被覆され、接続パッド12は平面形状が円形に露出する。
接続パッド12は銅層によって形成され、銅層の表面に保護めっきとしてニッケルめっき及び金めっきがこの順に施されている。
配線基板の表面に接続パッド12を含む配線パターンを形成する方法は、ビルドアップ法等の一般的な配線パターンを形成する方法による。
リードピン20を配線基板10に接合する操作は次のようにして行われる。
まず、接続パッド12の露出面に導電材としてはんだペーストを塗布する。次いで、支持治具により接続パッド12の平面配置に一致する配置にリードピン20を支持し、支持治具と配線基板10とを位置合わせした状態で加熱リフロー装置を通過させ、配線基板10にリードピン20を接合する。リードピン20を配線基板10に接合した後、支持治具を外してリードピン付配線基板30を得る。
支持治具はリードピン20を接続パッド12に位置合わせするとともに、リードピン20が配線基板10の基板面に直立した状態に接合するように支持する作用を有する。支持治具に設けられているリードピン20をセットするためのセット孔は、リードピン20の位置決めと、リードピン20の軸部20aを抜き差しする操作を考慮して、リードピン20の軸部20aの径に対し若干のクリアランスをもたせた内径に形成される。
本実施形態のリードピン付配線基板に使用されるリードピン20は、図1(b)に示すように、軸部20aの一端に平面形状が円形の平板状に形成されたヘッド部20bを備え、ヘッド部20bの接続パッド12に対向する面上に、軸部20aと同芯に突部20cを形成したものである。
本実施形態においては、突部20cの外径を軸部20aと同一径としている。また、突部20cの先端は、軸部20aの軸線方向に対して垂直に切断した形態、すなわち突部20cは端面が平坦面となる短円柱状に形成されている。
また、突部20cとヘッド部20bの基部位置の断面は直角となる。これに対して、ヘッド部20bの軸部20aが一体に連結する面側については、軸部20aの基部とヘッド部20bとの間を断面形状で直線的に面取りしたテーパ部20dとする。
リードピン20を接続パッド12に接合した状態においては、ヘッド部20bの下面(接続パッド12に対向する面)と接続パッド12との間にはんだ14が充填される。リードピン20のヘッド部20bの外径は被覆材16の開口径よりも若干小径であり、リードピン20を接続パッド12に接合した状態においては、ヘッド部20bの外周縁と被覆材16の内周縁との間には若干隙間が形成される。
接続パッド12に供給されるはんだ14の分量は、接続パッド12と被覆材16の開口側面とヘッド部20bの下面とによって囲まれる領域を充填する程度の分量である。
リードピン20は、突部20cの突端面を接続パッド12の表面に対向させて接続パッド12に接合される。はんだ14は、突部20cの突端面と接続パッド12の表面との間にも薄く存在し、接続パッド12の表面とリードピン20のヘッド部20bの下面との間を充填する。すなわち、リードピン20を接続パッド12に接合した際の、はんだ14とリードピン20との接合領域は突部20cの外表面とヘッド部20bの下面を合わせた領域となる。
本実施形態のリードピン付配線基板30においては、ヘッド部20bに突部20cを備えたリードピン20を使用したことにより、単なるヘッド部を備えたリードピンを使用する場合と比較して、はんだ14とリードピン20の接合部分における接触表面積を増大させることができ、リードピン20と接続パッド12との接合強度を増大させることができる。
また、突部20cの接続パッド12に対向する端面が平坦面に形成されていることから、接続パッド12の表面に突部20cの端面を平行にしてリードピン20が起立した状態に接合されることによって、リードピン20が正立した状態で接合されやすくなる。
また、リードピン20の突部20cは、リードピン20を接続パッド12に接合した際における、接続パッド12の表面からヘッド部20bの下面までの高さ位置を規制する作用を有する。突部20cの高さを調節することによってリードピン20を接続パッド12に接合した際のリードピン20の先端の高さを規定することができ、リードピン20を取り付けた状態におけるリードピン20の高さのばらつきを抑えることができる。
また、接続パッド12の表面からヘッド部20bの下面までの離間距離を調節することにより、リードピン20を接続パッド12に接合した際のはんだ14の充填状態を調節することができ、はんだ14がヘッド部20bの側面あるいはヘッド部20bを超えて軸部20aの側に這い上がらないようにすることができる。
また、本実施形態においては、ヘッド部20bの軸部20aが連結する側にテーパ部20dを設けたことによって、平ピン型に形成したリードピンと比較して、ヘッド部20bと軸部20aとの連結部分の強度が向上し、リードピン20が引っ張られた際に連結部分で断裂することを防止し、リードピン20のプル強度を向上させることができる。
なお、本実施形態においては、突部20cの外径を軸部20aと同一径としている。リードピン20の製造工程においては、所定径の線材をプレス加工してヘッド部20bを備えるリードピン20を形成する。突部20cを軸部20aと同一径とした場合は、線材を加工してリードピンを製造する製造工程を容易にすることができる。なお、突部20cは必ずしもリードピン20の軸部20aと同一径でなければならないものではなく、軸部20aよりも細径あるいは太径にすることができる。
(第2の実施の形態)
図2(a)は、本発明に係るリードピン付配線基板30の第2の実施の形態の断面図を示す。
本実施形態におけるリードピン20も、ヘッド部20bの接続パッド12に接合される面側に軸部20aと同芯に突部20cを形成したものを使用する。
上述した第1の実施の形態において使用したリードピン20と相違する構成は、ヘッド部20bの接続パッド12に面する側に設けた突部20cの基部とヘッド部20bとの間に、断面形状が直線状となる面取り部であるテーパ部20eを設けた点である。その他のリードピン20の構成は図1に示したリードピン20と同様である。
本実施形態においては、ヘッド部20bと突部20cとの間にテーパ部20eを設けたことにより、リードピン20を接続パッド12に接合するはんだ14中にボイドが残留しにくくなる。
これは、ヘッド部20bの下面(接続パッド12に対向する面)にテーパ部20eを設けたことによって、はんだ14中に生じたボイドが、テーパ部20eの傾斜面に沿って、移動しやすくなり(図2ではヘッド部20bの中心側から外側に向けて移動)、はんだ14中からボイドを排出させる作用が生じることによる。
本実施形態のリードピン20の形状によれば、ヘッド部20bと接続パッド12との間に充填されるはんだ14にボイドが残留することが抑制されるから、はんだ14中にボイドが残留する場合と比較して、リードピン20と接続パッド12との接合強度を向上させることができる。また、はんだ14中にボイドが残留することが抑制されることによって、リードピン20が傾いて接合されることを防止する。
また、ヘッド部20bと軸部20aとの基部部分とヘッド部20bと突部20cとの基部部分にともにテーパ部20d、20eを設けたことによって、連結部分の強度が向上し、リードピン20が引っ張られた際に連結部分が断裂することを防止し、リードピン20のプル強度を向上させることができる。
(第3の実施の形態)
図3(a)、(b)は、本発明に係るリードピン付配線基板30の第3の実施の形態の断面図を示す。
本実施形態におけるリードピン20も、ヘッド部20bの接続パッド12に接合される面側に、軸部20aと同芯に突部20cを形成し、軸部20aの基部とヘッド部20bとの間にテーパ部20dを備え、突部20cの基部とヘッド部20bの下面との間にテーパ部20eを備える。
本実施形態のリードピン20において、図2に示すリードピン20と相違する構成は、突部20cを接続パッド12に向けて凸となる半球状に形成した点である。すなわち、突部20cはテーパ部20eから半球面状の外面を有する突起状に形成される。
突部20cの突出高さは、リードピン20を接続パッド12に接合した状態において、接続パッド12とヘッド部20bの下面との間にはんだ14が充填されるように設定されている。突部20cの外面が半球面状に形成されていることにより、突部20cの突端部(頂部)が接続パッド12の表面にほぼ接する状態でリードピン20が接続パッド12に接合される。
本実施形態のリードピン付配線基板30においては、突部20cの外面を接続パッド12に向けて凸となる半球面状としたことにより、突部20cの端面と接続パッド12との間にボイドが巻き込まれることがなく、また、はんだ14中に発生したボイドが、図1、2に示す実施形態にくらべて排出されやすくなる。
図1、2に示したリードピン20においては、突部20cは短円柱状に形成されているから、突部20cの接続パッド12に対向する端面と接続パッド12との間にボイドが巻き込まれるおそれがある。本実施形態においては、突部20cが半球状に形成されているから、突部20cの頂部と接続パッド12の表面との間にボイドが巻き込まれることはなく、はんだ14中に生じたボイドは、突部20cの半球面状の外面に沿って、下方から上方に移動して、はんだ14中から排出されやすくなる。
図3(c)は、リードピン20の突部20cの外面を、接続パッド12に対向する側が凸となる滑らかな曲面状とする他の例である。本例においては、突部20cの先端側が接続パッド12に向けて徐々に縮径する円錐状に形成している。突部20cの先端部は半球面状に面取りしている。突部20cを半球状に形成した場合は、突部20cの先端側では突部20cの外面と接続パッド12の表面との離間間隔が狭くなり、この狭間隔部位にボイドが残留するおそれがある。これに対して、本実施形態においては、突部20cの外面を断面形状においてテーパ面とすることにより、接続パッド12と突部20cの外面との間隔が広くなり、ボイドがはんだ14中から抜けやすくなる。
本実施形態においても、はんだ14がテーパ部20e、突部20cの外面に付着することにより、平ピンの場合と比較して、はんだ14とリードピン20との接合面積を広くし、リードピン20と接続パッド12との接合強度を向上させることができる。
なお、本実施形態においては、突部20cのヘッド部20bに連結する位置での外径を軸部20aと同径としたが、突部20cの径は適宜選択可能であり、軸部20aの径よりも大径としてもよいし、小径としてもよい。
(第4の実施の形態)
図4(a)、(b)は、図3の実施形態において、突部20cの外面を半球面状あるいは円錐面状等とした例において、突部20cの外面とヘッド部20bの下面のテーパ部20eの外面とが滑らかな曲面によって連続する形状としたリードピン20の例を示す。
図4(a)は、半球面状の外面を有する突部20cを備えたリードピン20について、図4(b)は、円錐面状の外面を有する突部20cを備えたリードピン20について、突部20cの外面とテーパ部20eとの連結部分を曲面状に面取りした例である。
このように、突部20cの外面とヘッド部20bの下面とを滑らかな連続曲面に形成すると、はんだ14中に生じたボイドを、図3に示したリードピン20の例にくらべて、さらに効果的に排出させることができる。
図4(a)、(b)に、はんだ14中に生じたボイドAがはんだ14内を移動して排出される様子を矢印によって模式的に示した。はんだ14を用いてリードピン20を接続パッド12に接合する操作は、前述したように、支持治具によってリードピン20を正立状態に支持し、加熱リフロー装置を通過させて接合する方法による。この加熱工程においては、リードピン20は図4(a)、(b)に示すように、軸部20aを鉛直上向きとして接合される。したがって、リードピン20のヘッド部20bと接続パッド12との間において溶融するはんだ14中に生じたボイドAは、浮力の作用によって図の下方から上方へ移動する。
接続パッド12の中心付近に生じたボイドAは、突部20cの外面及びヘッド部20bの下面に沿って上方に移動するから、突部20c及びヘッド部20bの下面を連続した滑らかな曲面とすることにより、ボイドAが移動しやすくなり、はんだ14中から外部に排出されやすくなる。
本実施形態のように、リードピン20のヘッド部20bの下面及び突部20cの外面を滑らかな曲面状とする方法は、本実施形態のリードピンに限らず、図1、2に示す短円柱状の突部20cを備えるリードピン、その他の実施形態においても同様に適用することができる。
(第5の実施の形態)
図5(a)、(b)は、本発明に係るリードピン付配線基板30の第5の実施の形態の断面図を示す。
図5(a)、(b)に示すリードピン20も、ヘッド部20bに接続パッド12に対向する配置に突部20cを備えている。
本実施形態のリードピン20においては、ヘッド部20bの軸部20aが連結される側と突部20cが連結される側の双方の面をテーパ部20d、20eによって形成し、かつヘッド部20bを厚さ方向に二分する形状にテーパ部20dとテーパ部20eを形成している。
テーパ部20dとテーパ部20eとにより、ヘッド部20bを厚さ方向に二分する形態としたことによって、たとえば図4に示すリードピン20と比較して、ヘッド部20bの下面(接続パッド12に対向する面)におけるテーパ部20eの傾斜角度を大きくすることができる。すなわち、ヘッド部20bの厚さを一定とする条件下において、ヘッド部20bを厚さ方向に二分する形状にテーパ部20d、20eを形成する設計とすれば、少なくともヘッド部20bの接続パッド12に対向するテーパ部20eの角度については、単に突部20cの基部とヘッド部20bとの間を面取りしたリードピンと比較して、より大きくすることができる。
テーパ部20eの傾斜角度を大きくすることができれば、はんだ14中からボイドが排出されやすくなり、はんだ14にボイドが残留することを抑制することができる。
本実施形態のリードピン20は、ヘッド部20bの接続パッド12に対向する面を傾斜面とする場合に、ヘッド部20bの厚さを利用して、はんだ14からボイドを排出させやすくした例である。
本実施形態では、ヘッド部20bの下面と上面の双方をテーパ部としたが、ヘッド部20bの接続パッド12に対向する面の傾斜角度を最大にするには、ヘッド部20bの上面を平坦面とし、ヘッド部20bの下面をヘッド部20bの全厚分の傾斜面とすればよい。ただし、リードピン20自体の強度を考慮すると、図5に示すように、ヘッド部20bの上面と下面の双方にテーパ部20d、20eを設ける形態が好適である。
図5(a)、(b)に示すリードピン20は、突部20cの外面を球面状とした例である。図5(b)は、突部20cを短円柱状に形成した例である。本実施形態のヘッド部20bの形状は、突部20cの形態にかかわりなく採用することができる。
(第6の実施の形態)
図6(a)、(b)は、本発明に係るリードピン付配線基板30の第6の実施の形態の断面図を示す。本実施形態のリードピン付配線基板30に用いるリードピン20は、ヘッド部20bの接続パッド12に対向する面側に短円柱状の突部20cを備え、ヘッド部20bの接続パッド12に対向する面に、ボイドを排出するための溝21を備える。
図7に、リードピン20の正面図(a)と、リードピン20を突部20cが形成された面側から見た平面図(b)、(c)を示す。図7(b)、(c)は、ヘッド部20bに形成された溝21の形成例を示す。図7(b)に示した例は、溝21を、突部20cの外周縁からヘッド部20bの外周縁にかけて等幅形状で、周方向に均等配置に8個所設けた例である。図7(c)に示した例は、溝21を突部20cの外周縁からヘッド部20bの外周縁にかけて徐々に幅広となる形状で、周方向に均等配置に6個所設けた例である。
図7(a)に示すように、溝21は突部20cの基部位置からヘッド部20bの外周に向けて傾斜する形状に形成する。
図6(b)のリードピン20は、図7(b)におけるB-B線での断面図を示す。リードピン20の溝21が形成された部位においては、溝21の内面(側面)は突部20cの基部位置からヘッド部20bの外周縁に向けて、接続パッド12から徐々に離間する(高位となる)傾斜面として形成される。
したがって、本実施形態のリードピン20を使用する場合には、ヘッド部20bと接続パッド12との間に充填されたはんだ14中に生じたボイドが、この溝21を経由して容易に排出される。本実施形態のリードピン20は外観的には単なる平円板状に形成されているが、ヘッド部20bに溝21を形成したことによって、ヘッド部20bと接続パッド12との間に充填されたはんだ14からボイドが排出され、リードピン20と接続パッド12との接合強度を向上させることができる。
ヘッド部20bに形成する溝21の形状及び溝21の配置数は適宜設定することができる。
図8は、上述した第6の実施の形態の変形例である。本実施形態において使用しているリードピン20は、ヘッド部20bと軸部20aとの基部位置にテーパ部20dを形成した例である。図8(a)、(b)がリードピン付配線基板30の断面図、図8(c)がリードピン20の正面図である。本実施形態のリードピン20においては、はんだ14中に生じたボイドが溝21から排出される作用にあわせて、テーパ部20dを設けたことによって、ヘッド部20bと軸部20aとの連結部分の強度が向上し、連結部分における断裂を防止するとともに、リードピン20を接続パッド12に接合した際におけるプル強度を、図7に示す例と比較して向上させることができる。
また、ヘッド部20bに溝21を形成したことによって、ヘッド部20bが単なる平円板に形成された場合と比較して、はんだ14とリードピン20との接合面積を増大させ、リードピン20の接合強度を向上させることができる。
(第7の実施の形態)
図9(a)、(b)は、本発明に係るリードピン付配線基板30の第7の実施の形態の断面図を示す。本実施形態のリードピン付配線基板30に用いるリードピン20は、ヘッド部20bの軸部20aが連結された面とは反対面から短円柱状に突出する突部20cを備え、突部20cとヘッド部20bとにかけて、ボイドを排出するための溝22が設けられている。
図10に、リードピン20の正面図(a)と、リードピン20を突部20cが形成された面側から見た平面図を示す。溝22は突部20cの中心近傍位置からヘッド部20bの外周縁に向けて連通する形状に形成されている。本実施形態においては、溝22の接続パッド12に対向する面が直線的な傾斜面となるように形成したが、溝22は断面方向からみて曲線形状となっていてもよい。
図10(b)は、溝22をヘッド部20bの周方向の四方に均等配置した例、図10(c)は、溝22をヘッド部20bの三方に均等配置した例である。
このように突部20cの下面の中心近傍位置からヘッド部20bの外周縁に向けて外側が高位となる傾斜面となる溝22を形成すれば、図9(b)に示すように、溝22を形成した部位(図10(b)のC-C線位置)では、溝22に沿ってはんだ14中のボイドが排出されるようになる。とくに、突部20cからヘッド部20bにまで連通するように溝22を形成したことによって、接続パッド12の近傍(突部20cの底の位置)において生じた、排出されにくいボイドであっても、溝22によって排出されやすくなるという利点がある。
図11は、上述した第7の実施の形態の変形例である。本実施形態のリードピン付配線基板30は、上述した実施形態のリードピン20において、ヘッド部20bと軸部20aとの基部位置にテーパ部20dを形成したリードピン20を使用した例である
図11(a)、(b)がリードピン付配線基板30の断面図、図11(c)がリードピン20の正面図である。
本実施形態においては、ヘッド部20bと軸部20aとの基部位置にテーパ部20dを設けたことにより、ヘッド部20bと軸部20aとの連結部分の強度を向上させることができ、リードピン20を接続パッド12に接合した際におけるプル強度を、図10に示す例と比較して向上させることができる。
図9、10、11に示したリードピン付配線基板30及びリードピン20においては、突部20cとヘッド部20bにかけて形成する溝22の形態及び配置数はボイドの排出効率を考慮して適宜設定すればよい。
突部20cとヘッド部20bに溝22を形成したリードピン20は、単に突部20cを形成したリードピンと比較して、リードピン20に対するはんだ14の接合面積を増大させることができ、リードピン20の接合強度を向上させることができる。
また、突部20cとヘッド部20bに溝22を形成する方法であれば、リードピン20自体の強度を損なうことがなく、リードピン20を接続パッド12に接合した際のプル強度が向上するという利点もある。
上述した実施形態においては、リードピン20を接続パッド12に接合する導電材として各種のはんだ14を使用することができ、たとえば、鉛フリーの導電材として、すず−アンチモン合金はんだ等の、すず系はんだを使用する場合も、まったく同様の作用効果を得ることができる。また、接合用の導電材として、はんだ以外の導電材を使用することももちろん可能である。
(設計例)
図12は、実際にリードピン付配線基板に使用したリードピンと配線基板の接続パッド等についての設計例である。実際に使用したリードピンは、軸部径の範囲を0.2〜0.35mm、ヘッド部の外径の範囲を0.65〜0.83mm、ヘッド部の上面から突部の先端までの高さ範囲を0.2〜0.45mm、ヘッド部から突出する突部の高さ範囲を0.2〜0.35mmとした。ヘッド部の厚さは、軸部にはんだが這い上がることを防止し、ヘッド部に溝21、22を形成することを考慮して、0.1mm以上とする。
配線基板については、パッド径Pの範囲を0.75〜1.18mm、ソルダーレジストの層厚Dの範囲を0.01〜0.1mm、ソルダーレジスト開口径Wの範囲を0.75〜1.18mmとする。なお、ヘッド部の外径はソルダーレジストの開口径よりも若干小さくする。また、ソルダーレジストの厚さは、突起の高さよりも低くする。
これらのパッド径等の寸法とリードピンの各部の寸法により、リードピンの軸部側へのはんだの這い上がりを防止し、接続パッドとリードピンとの接合強度を向上させることができる。
なお、突部の外径は、通常は軸部の外径と同一にするが、ボイド排出用の溝を形成する場合は、軸部よりも太径とするのがよい。突部の基部とヘッド部とのなす角θは20〜60°に設定することによって、はんだ中からボイドを排出させる作用を生じさせてリードピンを接続パッドに接合することができる。
リードピン付配線基板の第1の実施の形態を示す断面図である。 リードピン付配線基板の第2の実施の形態を示す断面図である。 リードピン付配線基板の第3の実施の形態を示す断面図である。 リードピン付配線基板の第4の実施の形態を示す断面図である。 リードピン付配線基板の第5の実施の形態を示す断面図である。 リードピン付配線基板の第6の実施の形態を示す断面図である。 リードピンの正面図及び底面図である。 第6の実施の形態の変形例を示す断面図(a)、(b)及びリードピンの正面図(c)である。 リードピン付配線基板の第7の実施の形態を示す断面図である。 リードピンの正面図及び底面図である。 第7の実施の形態の変形例を示す断面図(a)、(b)及びリードピンの正面図(c)である。 リードピンの設計例を示す説明図である。 平ピン形のリードピンを接合したリードピン付配線基板の従来の構成を示す断面図である。 従来のリードピン付配線基板におけるリードピンの接合状態を示す説明図である。
10 配線基板
12 接続パッド
14 はんだ
16 被覆材
20 リードピン
20a 軸部
20b ヘッド部
20c 突部
20d、20e テーパ部
21、22 溝
30 リードピン付配線基板

Claims (10)

  1. 配線基板に形成された接続パッドに導電材を介してリードピンが接合されたリードピン付配線基板であって、
    前記リードピンは、軸部の一端に形成されたヘッド部の前記接続パッドに対向する面側に、該ヘッド部から突出する突部が形成され、
    前記突部の前記接続パッドに対向する中心近傍位置から前記ヘッド部の接続パッドに対向する面の外周縁にかけて、溝が連通して形成されていることを特徴とするリードピン付配線基板。
  2. 前記突部は、前記接続パッドに対向する端面が平坦面に形成されていることを特徴とする請求項1記載のリードピン付配線基板。
  3. 前記突部は、前記接続パッドに向けて凸となる半球状に形成されていることを特徴とする請求項1記載のリードピン付配線基板。
  4. 前記突部は、前記接続パッドに対向する先端側が縮径する形状に形成されていることを特徴とする請求項1記載のリードピン付配線基板。
  5. 前記ヘッド部と前記軸部とが連結される位置にテーパ部が形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載のリードピン付配線基板。
  6. 配線基板に形成された接続パッドに導電材を介してリードピンが接合されたリードピン付配線基板に用いるリードピンであって、
    軸部の一端に形成されたヘッド部の前記接続パッドに対向する面側に、該ヘッド部から突出する突部が形成され、 前記突部の前記接続パッドに対向する中心近傍位置から前記ヘッド部の接続パッドに対向する面の外周縁にかけて、溝が連通して形成されていることを特徴とするリードピン。
  7. 前記突部は、前記接続パッドに対向する端面が平坦面に形成されていることを特徴とする請求項6記載のリードピン。
  8. 前記突部は、前記接続パッドに向けて凸となる半球状に形成されていることを特徴とする請求項6記載のリードピン。
  9. 前記突部は、前記接続パッドに対向する先端側が縮径する形状に形成されていることを特徴とする請求項6記載のリードピン。
  10. 前記ヘッド部と前記軸部とが連結される位置にテーパ部が形成されていることを特徴とする請求項6〜9のいずれか一項記載のリードピン。
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