JP5394324B2 - 制御装置,燃料電池システム,制御方法,および燃料電池システムの制御方法 - Google Patents

制御装置,燃料電池システム,制御方法,および燃料電池システムの制御方法 Download PDF

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Description

本発明は,熱交換媒体の流量を制御する制御装置,燃料電池システム,制御方法,および燃料電池システムの制御方法に関する。
燃料電池を用いて発電する燃料電池装置が開発されている。燃料電池装置は,電解質体,燃料極,空気極を備える燃料電池スタックを有する。燃料極および空気極それぞれに,燃料ガスおよび酸化剤ガスを供給し,電解質体を介して化学反応させることで,電力を発生させる。例えば,電解質体に固体酸化物を用いた固体酸化物形燃料電池(SOFC),電解質体に固体高分子を用いた固体高分子形燃料電池(PEFC)が知られている。
燃料電池装置を含むシステム全体でのエネルギー効率の向上のため,燃料電池装置のコジェネレーションへの適用が進められている。即ち,燃料電池スタックでの発電に伴い発生する熱(燃料電池装置から排出される熱)によって,水を加熱し,温水(湯)として利用する。
燃料電池スタックから排出される熱量は発電量(例えば,家庭等での負荷量)に依存する。このため,温水の温度(水温)を一定に保つためには,発電量等に応じて水の流量を調節する必要がある。このため,フィードバック制御やフィードフォワード制御によって,水温を一定範囲に保つ技術が開示されている(特許文献1参照)。水の流量調節用の熱回収ポンプを,例えば,PIDやDuty(PWM)で制御する。
特開2009−181852号公報
PEFCのように,燃料電池スタックからの発熱を温水の生成に直接用いる場合には,水温の調節が比較的容易である。即ち,発電量による熱量が予想しやすく,ポンプの回転数の制御によって水温を容易に調節できる。またその熱量が比較的多く,水流量が多くなるため,水温の変動は起こりにくい。
一方,SOFCでは,燃料電池スタックからの排気ガスが燃料電池装置内で熱交換され,熱交換後の排気ガスにより温水が生成される。このため,SOFCでは,燃料電池スタックからの発熱は温水の生成に間接的に用いられる。SOFCのように,燃料電池スタックからの発熱を温水の生成に間接的に用い,これに加えて,発電効率が高い場合には,水温の調節が困難となる。即ち,温水の生成に利用される熱エネルギー量が少ないため,大きな水流量を要しないことから,発熱量や水流量のわずかな変化でも水温が変動する。さらに燃料電池からの発電出力の変動に伴う,排気ガスの流量の変化が,外部要因として,熱回収量を大きく変化し,ポンプの制御を困難とする。以上のように,SOFCでは,水流量の広範囲かつ高精度な制御が要求されることとなる。
追従性を優先させて,温度の偏差と傾きからPID制御で流量を制御することが考えられる。この場合,変動の大きさ(燃料電池の出力の変化)にあわせたパラメーターを使用すると,水温を一定に保つことが困難となり,変動の小さなパラメーターで最適化を行うと変動に対して応答が遅くなってしまう。一方で単調なDuty制御ではある燃料電池出力範囲においては安定かつ高速で温度コントロールできるが,範囲外の領域への急激な負荷変動には追従し難い。
上記に鑑み,本発明は,水等の熱交換媒体の温度の安定化を図った,熱交換媒体の流量の制御装置,制御方法を提供することを目的とする。
A.本発明の一態様に係る制御装置は,第1の制御量での第1の時間の動作制御と,この第1の制御量より小さい第2の制御量での第2の時間の動作制御の繰り返しによって,熱源との熱交換により熱を取り出す熱交換媒体の流量を制御する制御部と,前記熱交換媒体の測定温度と目標温度の温度差に基づいて,前記第1,第2の時間の和に対する,前記第1の時間の比率を決定する比率決定部と,前記熱源の前回の出力と今回の出力の出力差が所定範囲外の場合に,前記今回の出力に基づいて,前記第1,第2の制御量を決定する制御量決定部と,を備える。
熱交換媒体の測定温度tmと目標温度tcの温度差td(=tm−tc)に基づいて,第1,第2の時間の和に対する,前記第1の時間の比率(例えば,Duty比D)を決定する。熱源の前回の出力Pbfと今回の出力Pnwの出力差Pd(=Pbf−Pnw)が所定範囲外(例えば,Pd>X)の場合に,前記今回の出力に基づいて,前記第1,第2の制御量(例えば,高回転数Ron,低回転数Rof)を決定する。温度差tdおよび出力差Pdを用いて,時間の比率,第1,第2の制御量が適正に決定され,熱交換媒体の温度の安定化が図れる。
・前記熱源の出力と,第1,第2の制御量を対応して記憶する記憶部をさらに備え,前記制御量決定部が,前記記憶部の記憶内容を参照して第1,第2の制御量を決定しても良い。記憶部を用いることで,第1,第2の制御量の計算が不要となる。
B.本発明の一態様に係る制御装置は,第1の制御量での第1の時間の動作制御と,この第1の制御量より小さい第2の制御量での第2の時間の動作制御の繰り返しによって,熱源との熱交換により熱を取り出す熱交換媒体の流量を制御する制御部と,前記熱交換媒体の測定温度と目標温度の温度差が所定の範囲内の場合に,前記温度差に基づいて,前記第1,第2の時間の和に対する,前記第1の時間の比率を決定する比率決定部と,前記温度差が前記所定の範囲外の場合に,前記第1,第2の制御量を決定する制御量決定部と,を備える。
熱交換媒体の測定温度tmと目標温度tcの温度差td(=tm−tc)が所定の範囲内(例えば,−X≦td≦X)の場合に,前記温度差tdに基づいて,前記第1,第2の時間の和に対する,前記第1の時間の比率(例えば,Duty比D)を決定する。前記温度差tdが前記所定の範囲外(例えば,td>X,td<−X)の場合に,前記第1,第2の制御量(例えば,高回転数Ron,低回転数Rof)を決定する。温度差tdが所定の範囲内か否かに応じて,時間の比率,および第1,第2の制御量が適正に決定され,熱交換媒体の温度の安定化が図れる。
・前記制御量決定部が,前回の第1の制御量および前記温度差に基づき(例えば,式「Ron=Ron+C1*td」を用いて),前記第1の制御量(例えば,高回転数Ron)を決定しても良い。第1の制御量の適正化が図れる。
・前記第1の制御量が第1の値(例えば,上限Rh)より大きい場合に,前記制御量決定部が,前記第1の制御量を前記第1の値以下(例えば,上限Rh以下)に決定し,前回の第2の制御量および前記温度差に基づき(例えば,式「Rof=Rof+C2*td」を用いて),前記第2の制御量(例えば,低回転数Rof)を決定しても良い。第1の制御量が上限を超えたような場合に,第2の制御量を調節して,適正な制御を可能とする。
・前記第1の制御量(例えば,高回転数Ron)が前記第1の値より小さい第2の値(例えば,下限Rl)よりも小さい場合に,前記制御量決定部が,前記第1の制御量を前記第2の値以上(下限Rl以上)に決定し,前回の第2の制御量および前記温度差に基づき(例えば,式「Rof=Rof+C2*td」を用いて),前記第2の制御量(例えば,低回転数Rof)を決定しても良い。第1の制御量が下限より小さいような場合に,第2の制御量を調節して,適正な制御を可能とする。
(1)A,Bの制御装置において,前記比率決定部が,前回の比率および前記温度差に基づき(例えば,式「D=D+C3*td」を用いて),前記比率(例えば,Duty比D)を決定しても良い。比率(例えば,Duty比D)の適正化が図れる。
(2)A,Bの制御装置において,前記比率(例えば,Duty比D)が第3の値(例えば,上限Dh)より大きい場合に,前記比率決定部が,前記比率(例えば,Duty比D)を前記第3の値D1以下(例えば,上限Dhより小さい値,一例として,境界値Dm)に決定し,前記第1の制御量(例えば,高回転数Ron)を前回の第1の制御量より大きく(例えば,Ron=Ron+C11,あるいはRon=Ron+C4*(D−D1)とする)決定しても良い。比率(例えば,Duty比D)が上限より大きいような場合に,第1の制御量を調節して,適正な制御を可能とする。
(3)A,Bの制御装置において,前記比率決定部が,前記比率(例えば,Duty比D)が前記第3の値より小さい第4の値(例えば,境界値Dm)よりも小さい場合に,前記第1の制御量(例えば,高回転数Ron)を前回の第1の制御量より小さく(例えば,Ron=Ron−C13,あるいはRon=Ron−C6*(Dm−D)とする)決定しても良い。比率(例えば,Duty比D)が非線形領域内のような場合に,第1の制御量を調節して,適正な制御を可能とする。
(4)A,Bの制御装置において,熱源は、発電反応により電力を出力すると共に熱を発生する燃料電池であっても良い。燃料電池と熱交換する熱交換媒体の温度の安定化が図れる。
C.本発明の一態様に係る燃料電池システムは,燃料ガスと酸化剤ガスの反応により発電する燃料電池と,前記燃料電池からの排熱により熱交換媒体を加熱する加熱部と,前記加熱部に前記熱交換媒体を供給するポンプと,A〜Cに記載され,前記ポンプを制御する制御装置と,を備える。燃料電池システム内で熱交換する熱交換媒体の温度の安定化が図れる。
D.本発明の一態様に係る制御方法は,第1の制御量での第1の時間の動作制御と,この第1の制御量より小さい第2の制御量での第2の時間の動作制御の繰り返しによって,熱源との熱交換により熱を取り出す熱交換媒体の流量を制御する工程と,前記熱交換媒体の測定温度と目標温度の温度差に基づいて,前記第1,第2の時間の和に対する,前記第1の時間の比率を決定する工程と,前記熱源の前回の出力と今回の出力の出力差が所定範囲外の場合に,前記今回の出力に基づいて,前記第1,第2の制御量を決定する工程と,を備える。
E.本発明の一態様に係る制御方法は,第1の制御量での第1の時間の動作制御と,この第1の制御量より小さい第2の制御量での第2の時間の動作制御の繰り返しによって,熱源との熱交換により熱を取り出す熱交換媒体の流量を制御する工程と,前記熱交換媒体の測定温度と目標温度の温度差が所定の範囲内の場合に,前記温度差に基づいて,前記第1,第2の時間の和に対する,前記第1の時間の比率を決定する工程と,前記温度差が前記所定の範囲外の場合に,前記第1,第2の制御量を決定する工程と,を備える。
D,Eにおいて,熱源は、発電反応により電力を出力すると共に熱を発生する燃料電池であっても良い。
F.本発明の一態様に係る燃料電池システムの制御方法は,燃料ガスと酸化剤ガスの反応により発電する燃料電池と,前記燃料電池からの排熱により熱交換媒体を加熱する加熱部と,前記加熱部に前記熱交換媒体を供給するポンプと,を備える燃料電池システムの制御方法であって,第1の制御量での第1の時間の動作制御と,この第1の制御量より小さい第2の制御量での第2の時間の動作制御の繰り返しによって,前記ポンプによる前記熱交換媒体の流量を制御する工程と,前記熱交換媒体の測定温度と目標温度の温度差に基づいて,前記第1,第2の時間の和に対する,前記第1の時間の比率を決定する工程と,前記燃料電池の前回の出力と今回の出力の出力差が所定範囲外の場合に,前記今回の出力に基づいて,前記第1,第2の制御量を決定する工程と,を備える。
G.本発明の一態様に係る燃料電池システムの制御方法は,燃料ガスと酸化剤ガスの反応により発電する燃料電池と,前記燃料電池からの排熱により熱交換媒体を加熱する加熱部と,前記加熱部に前記熱交換媒体を供給するポンプと,を備える燃料電池システムの制御方法であって,第1の制御量での第1の時間の動作制御と,この第1の制御量より小さい第2の制御量での第2の時間の動作制御の繰り返しによって,前記ポンプによる前記熱交換媒体の流量を制御する工程と,前記熱交換媒体の測定温度と目標温度の温度差が所定の範囲内の場合に,前記温度差に基づいて,前記第1,第2の時間の和に対する,前記第1の時間の比率を決定する工程と,前記温度差が前記所定の範囲外の場合に,前記第1,第2の制御量を決定する工程と,を備える。
本発明によれば,水等の熱交換媒体の温度の安定化を図った,熱交換媒体の流量の制御装置,制御方法を提供できる。
本発明の第1実施形態に係る燃料電池システム100を表すブロック図である。 ポンプ121の動作状態の時間的変化の一例を表すグラフである。 Duty比Dと冷却水の相対流量Lrの関係の一例を表すグラフである。 コントローラ130によるポンプ121の制御手順の一例を表すフロー図である。 第1実施形態での制御結果の一例を比較例での制御結果を比較して表すグラフである。 本発明の第2実施形態に係る燃料電池システム200を表すブロック図である。 コントローラ230によるポンプ121の制御手順の一例を表すフロー図である。 発電出力P,高回転数Ron,低回転数Rofの対応関係を表すマップの一例を表す図である。
以下,図面を参照して,本発明の実施の形態を詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
本発明の第1実施形態に係る燃料電池システム100を表すブロック図である。図1に示すように,燃料電池システム100は,燃料電池装置110,パワーコンディショナ117,ポンプ121,熱交換器122,タンク123,温度センサS,コントローラ130を備える。
燃料電池装置110は,気化器111,改質器112,燃料電池スタック113,燃焼器114,熱交換器115,断熱容器116を有する。
燃料電池装置110に,燃料ガス(都市ガス等の炭化水素系物質),酸化剤ガス(酸素ガスを含むガス,例えば,大気),および純水が供給される。燃料ガス,酸化剤ガスはそれぞれ不図示のポンプによって燃料電池装置110に供給される。また,燃料ガス,酸化剤ガスそれぞれの流量を測定する不図示の流量計が配置されている。
気化器111は,改質水(水蒸気改質用の水,例えば,純水)を気化して水蒸気とし,燃料ガスと混合する。
改質器112は,燃料ガスと水蒸気を反応させ,水素ガスを生成する(水蒸気改質)。
燃料電池スタック113に,改質器112からの水素ガス,および酸化剤ガスが供給され,水素と酸素の反応により電力を生成し(発電),発電後のオフガス(水蒸気を含む排ガス)を排出する。
燃焼器114は,発電後の排ガスに含まれる未反応の水素やCO(一酸化炭素)を燃焼させ,排ガスを浄化する。後述のように,浄化された排ガスは熱交換器122で冷却され,大気中に放出される。
熱交換器115は,排ガス,酸化剤ガス,燃料ガス,改質水間での熱交換を可能とする。即ち,排ガスの熱により,酸化剤ガス,燃料ガス,改質水が加熱される。
断熱容器116は,気化器111,改質器112,燃料電池スタック113,燃焼器114,熱交換器115を外部から断熱する。
パワーコンディショナ117は,燃料電池スタック113からの直流出力を交流出力に変換して家庭用の機器類等に供給する。
ポンプ121は,熱交換器122に冷却水を供給する。後述のように,ポンプ121は,コントローラ130によって制御される。
熱交換器122は,冷却水によって,排ガスを冷却する。冷却された排ガスは熱交換器122から大気に放出される。冷却水は加熱されて温水としてタンク
熱交換器122の冷却に用いられた上水は,熱交換によって温水となりタンク123に供給される。
タンク(貯湯槽)123は,熱交換器122からの温水を蓄積する。タンク123に蓄積された温水は,例えば,家庭での風呂,シャワー,炊事等に利用される。このため,熱交換器122からタンク123に供給される温水の温度が一定であることが好ましい。タンク123に供給される温水の温度が一定に保たれると,タンク123内で層状の温度分布(上部温度が高く下部が低くなるように温度域が層状に幾重にも重なった状態)が可能となる。この結果,タンクに蓄積された温水を安全に使用できるようになる。後述のように,コントローラ130が冷却水の供給量を制御することで,タンク123に供給される温水の温度の一定化が図られる。
温度センサSは,熱交換器122からタンク123に供給される温水の温度を測定する。
コントローラ130は,温度差td(測定温度と目標温度の温度差)に基づき,ポンプ121の動作を制御し,熱交換器122からタンク123に供給される温水の温度の一定化を図る。
コントローラ230は,次の(1)〜(4)として機能する。
(1)第1の制御量での第1の時間の動作制御と,この第1の制御量より小さい第2の制御量での第2の時間の動作制御の繰り返しによって,熱源との熱交換により熱を取り出す熱交換媒体の流量を制御する制御部
(2)前記熱交換媒体の測定温度と目標温度の温度差に基づいて,前記第1,第2の時間の和に対する,前記第1の時間の比率を決定する比率決定部
(3)前記熱源の前回の出力と今回の出力の出力差が所定範囲外の場合に,前記今回の出力に基づいて,前記第1,第2の制御量を決定する制御量決定部
(4)熱源の出力と,第1,第2の制御量を対応して記憶する記憶部
図2は,ポンプ121の動作状態の時間的変化の一例を表すグラフである。ポンプ121は,ON時間Tonの高回転数Ronでの制御(ON制御),OFF時間Tofの低回転数Rofでの制御(OFF制御)が繰り返される。次の式に示すように,ON時間TonとOFF時間Tofの和(総時間Tal=Ton+Tof)に対するON時間Tonの比率をDuty比Dという。
D[%]=(Ton/Tal)*100
=[Ton/(Ton+Tof)]*100
本実施形態では,総時間Talを一定とし,Duty比D,高回転数Ron,低回転数Rofが適宜に決定され,ポンプ121が制御される。基本的にはDuty比Dによってポンプ121を制御するPWM(Pulse Width Modulation:パルス幅変調)方式(Duty制御)である。Duty比Dのみならず,高回転数Ron,低回転数Rofを変化させることで,応答の高速性の確保を図っている。
なお,図2のサイクルC1〜C3では,ON時間Ton1,OFF時間Tof1,高回転数Ron1,低回転数Rof1である。図2のサイクルC4,C5では,ON時間Ton2,OFF時間Tof2,高回転数Ron2,低回転数Rof1である。
以下,コントローラ130によるポンプ121の制御手順を説明する。
この説明に先立って,Duty比D,高回転数Ronと,冷却水の流量Lの関係を説明する。図3は,Duty比Dと冷却水の相対流量Lrの関係の一例を表すグラフである。グラフの横軸,縦軸がそれぞれ,「%」標記のDuty比D,「%」標記の相対流量Lrを表す。グラフ1〜4はそれぞれ,低回転数Rofが等しく,高回転数Ronが異なる。グラフ1〜4の順に高回転数Ronが大きくなる。高回転数Ronを変化することで,流量を大きく変化できることが判る。
本図で示されるように,Duty比Dが境界値Dm(例えば,50%)前後で,グラフの傾向が異なる。即ち,グラフの前半(Duty比Dが50%程度以下)のとき,グラフの傾きが比較的大きく,かつ非線形である(非線形領域)。一方,グラフの後半(Duty比Dが50%程度より大きい)のとき,グラフの傾きが比較的小さく(Duty比Dの変化に対する流量Lの変化が小さい),かつ線形である(線形領域)。即ち,境界値Dmは線形領域と非線形領域を区分する境界である。なお,図3では,境界値Dmとして50%を採用しているが,この値は適宜に変更可能である。例えば,50%前後の値(40%,60%など)を境界値Dmとして採用できる。
流量Lを精密に制御する観点からは,グラフの傾きが比較的小さく,線形な線形領域で制御することが好ましい。0〜100%のDuty比Dを境界値Dmで区分して,ポンプ121の流量が制御される。即ち,非線形領域の場合,高回転数Ron,低回転数Rofが調節され,流量の適正化が図られる。この詳細は後述する。
図4は,コントローラ130によるポンプ121の制御手順の一例を表すフロー図である。以下,図4に基づき,コントローラ130による制御手順の詳細を説明する。図4に示されるように,以下の処理が周期的,例えば,数百m秒の間隔で繰り返される。
A.温度差tdの算出(ステップS11)
温度差tdが算出される。即ち,コントローラ130が温度センサSから現在の測定温度tmの情報を受け取る。この測定温度tmから目標温度tcが差し引かれ,温度差(温度偏差)tdが算出される(td=tm−tc)。コントローラ130は,温度差tdが0になるように,ポンプ121を制御する。
B.温度差tdが所定範囲外の場合(td<−X,X<td)(ステップS12〜S18,S21〜S27)
温度差tdが所定範囲外(td<−X,X<td)の場合,次のように,高回転数Ron,低回転数Rofが決定される。測定温度tmが目標温度tcから大きくずれた場合に,高回転数Ron,低回転数Rofを変化させ,測定温度tmを目標温度tcに速やかに到達させるためである。なお,後述のように,温度差tdが所定範囲内の場合(−X≦td≦X),Duty比Dが決定される。
(1)高回転数Ronの算出(ステップS12,S13,S21,S22)
温度差tdが所定範囲外(td<−X,X<td)の場合,次の式(1)に基づき,高回転数Ronが算出される。
Ron=Ron+C1*td ……式(1)
ここで,C1:比例定数(C1>0)
この式(1)は,温度差tdに基づく,比例制御(P制御)を意味する。
(2)高回転数Ronの調節(ステップS14,S15,S23,S24)
ここで,温度差tdがXより大きい場合(ステップS12),高回転数Ronが上限Rh以上か否かが判断される(ステップS14)。高回転数Ronが上限Rh以上の場合,高回転数Ronが上限Rhに設定される(ステップS15)。
なお,上限Rhは,例えば,ポンプ121の許容最大回転数(仕様範囲の上限)である。
また,温度差tdが−Xより小さい場合(ステップS21),高回転数Ronが下限Rl以下か否かが判断される(ステップS23)。高回転数Ronが下限Rl以下の場合,高回転数Ronが下限Rlに設定される(ステップS24)。
なお,下限Rlは,例えば,ポンプ121の許容最小回転数(駆動開始回転数)である。
(3)低回転数Rofの算出(ステップS16,S25)
高回転数Ronが調節された場合,次の(2)に基づき,低回転数Rofが算出される。
Rof=Rof+C2*td ……式(2)
ここで,C2:比例定数(C2>0)
なお,式(1),(2)において,「C2=C1」としても良い。
(4)低回転数Rofの調節(ステップS17,S18,S26,S27)
低回転数Rofが算出され,温度差tdがXより大きい場合(ステップS12),低回転数Rofが上限Rh以上か否かが判断される(ステップS17)。低回転数Rofが上限Rh以上の場合,低回転数Rofが上限Rhに設定される(ステップS18)。
また,低回転数Rofが算出され,温度差tdが−Xより小さい場合(ステップS21),低回転数Rofが下限「0」以下か否かが判断される(ステップS26)。低回転数Rofが下限「0」以下の場合,低回転数Rofが下限「0」に設定される(ステップS27)。
C.温度差tdが所定範囲内(−X≦td≦X)の場合(ステップS31〜S39,S41〜S47)
(1)Duty比Dの算出(ステップS31)
温度差tdが所定範囲内の場合(−X≦td≦X),次の式(3)に基づき,Duty比Dが算出される。
D=D+C3*td ……式(3)
ここで,C3:比例定数(C3>0)
この式(2)は,温度差tdに基づく,比例制御(P制御)を意味する。
(2)Duty比Dの調節(ステップS32,S33)
Duty比Dが上限Dh(例えば,100%)以上か否かが判断される(ステップS33)。Duty比Dが上限Dh以上の場合(D≧Dhの場合),Duty比Dが所定の値D1(上限Dhより小さい値,例えば,境界値Dm)に設定される(ステップS34)。また,元のDがD0として保存される。
なお,値D1は,境界値Dm以上で,上限Dh以下の値を適宜に採用できる。例えば,値D1を上限Dhとしても良い。
1)高回転数Ronの算出(ステップS34)
Duty比Dが調節された場合,次の式(4)に基づき,高回転数Ronが算出される。
Ron=Ron+C4*(D0−D1) ……式(4)
ここで,C4:比例定数(C4>0)
2)高回転数Ron,低回転数Rofの調節(ステップS35〜S39)
高回転数Ronが上限Rh以上か否かが判断される(ステップS35)。高回転数Ronが上限Rh以上の場合,次の式(5)に基づき,低回転数Rofが算出され,高回転数Ronが上限Rhに設定される(ステップS36,S37)。
Rof=Rof+C5*(Ron−Rh)……式(5)
ここで,C5:比例定数(C5>0)
算出された低回転数Rofが上限Rh以上の場合,低回転数Rofが上限Rhに設定される(ステップS38,S39)。
(3)高回転数Ron,低回転数Rofの調節(ステップS41〜S47)
ステップS31で算出されたDuty比Dが境界値Dmより小さい場合(D≦Dmの場合),高回転数Ron,低回転数Rofが調節される。この調節は,既述の図2のグラフの前半の非線形性に対応するためのものである。具体的には,次のように,高回転数Ron,低回転数Rofが調節される。
1)高回転数Ronの算出(ステップS41,S42)
Duty比Dが境界値Dmより小さい場合(D≦Dmの場合),次の式(6)に基づき,高回転数Ronが算出される。
Ron=Ron−C6*(Dm−D) ……式(6)
ここで,C6:比例定数(C6>0)
2)高回転数Ron,低回転数Rofの調節(ステップS43〜S47)
高回転数Ron,低回転数Rofの大小関係が逆転しているか(Ron<Rof)否かが判断される(ステップS43)。
高回転数Ron,低回転数Rofの大小関係が逆転している場合,大きい方(低回転数Rof)を高回転数Ronとし,次の式(7)に基づき,低回転数Rofが算出される(ステップS44,S45)。また,元のRonがR0として保存される。
Rof=Rof−C7*(Rof−R0) ……式(7)
ここで,C7:比例定数(C7>0)
算出された低回転数Rofが0より小さい場合,低回転数Rofが「0」に設定される(ステップS46,S47)。
この実施形態では,目標温度tcと,温度センサSでの測定温度tmとの温度差tdから,高回転数Ron,低回転数Rofを決定する(PID制御)。この結果,ポンプ121の追従速度を維持したまま,高精度で水温を制御可能となる。例えば,燃料電池装置110の出力変動があり温度差tdが大きく変動した場合に,高回転数Ronを変化させ,流量を速やかに変化させる。また,燃料電池装置110の出力変動が小さな場合には,Duty比Dを変化させ,流量を高精度で制御し,水温を一定に保つ。
具体的には,本実施形態では,温度差tdが所定範囲内のときに,温度差tdに基づき,Duty比を変更し,温度差tdを小さくするようにする(Duty制御)。一方,負荷変動時などにより温度差tdが一定以上ずれた場合に,高回転数Ron,低回転数Rofを温度差tdに応じて変更する(PID制御)。
図5は,第1実施形態での制御結果の一例を比較例での制御結果を比較して表すグラフである。(A),(B)のグラフはそれぞれ,比較例および実施例での発電出力Pおよび温度tmpの時間的変化を表す。比較例では,高回転数Ron,低回転数Rofを一定とし,Duty比Dのみを変化させている。比較例では,最適化された領域において温度tmp1の変化は比較的小さいが,発電出力P1が最適化された領域から外れると,温度tmp1が不安定になる。一方,実施例では,発電出力P2が変動しても温度tmp2の安定性が保たれている。
このように,温度差tdが小さいときはDuty制御で,温度差tdが大きいときはPID制御で,流量を制御する。このため,PIDの高速の応答性とDuty制御の高精度をあわせもった制御が可能となる。この結果,タンク123に供給される温水の温度を一定に保つことが容易となる。
(第2の実施の形態)
図6は本発明の第2実施形態に係る燃料電池システム200を表すブロック図である。燃料電池システム200は,燃料電池装置110,パワーコンディショナ117,ポンプ121,熱交換器122,タンク123,温度センサS,コントローラ230を備える。
コントローラ230は,温度差td(測定温度と目標温度の温度差)および発電出力によって,に基づき,ポンプ121の動作を制御し,熱交換器122からタンク123に供給される温水の温度の一定化を図る。即ち,コントローラ230は,コントローラ130と異なり,温度差tdに加え,発電出力によって,冷却水の供給を制御する。
発電出力として,燃料電池装置110からの出力,具体的には,パワーコンディショナ117からのAC電流,AC電力,パワーコンディショナ117に入力される前のDC電流,DC電力のいずれかを用いることができる。燃料電池装置110からの出力の情報を利用することで,水温の制御を高精度化,高速化できる。
コントローラ230は,温度差td(測定温度と目標温度の温度差)および発電出力によって,に基づき,ポンプ121の動作を制御し,熱交換器122からタンク123に供給される温水の温度の一定化を図る。
コントローラ230は,次の(1)〜(3)として機能する。
(1)第1の制御量での第1の時間の動作制御と,この第1の制御量より小さい第2の制御量での第2の時間の動作制御の繰り返しによって,熱源との熱交換により熱を取り出す熱交換媒体の流量を制御する制御部
(2)前記熱交換媒体の測定温度と目標温度の温度差が所定の範囲内の場合に,前記温度差に基づいて,前記第1,第2の時間の和に対する,前記第1の時間の比率を決定する比率決定部
(3)前記温度差が前記所定の範囲外の場合に,前記第1,第2の制御量を決定する制御量決定部
図7は,コントローラ230によるポンプ121の制御手順の一例を表すフロー図である。以下,図7に基づき,コントローラ230による制御手順の詳細を説明する。図7に示されるように,以下の処理が周期的,例えば,数百m秒の間隔で繰り返される。
A.出力差Pdの算出(ステップS51)
出力差Pdが算出される。即ち,コントローラ230がパワーコンディショナ117から現在の発電出力Pnwの情報を受け取る。この現在の発電出力Pnwを前回の発電出力Pbfが差し引かれ,出力差Pdが算出される(Pd=Pbf−Pnw)。
B.高回転数Ron,低回転数Rofの決定
出力差Pdが所定値Xより大きい(発電出力Pの時間的増加が大きい)場合,現在の発電出力Pnwに基づいて,高回転数Ron,低回転数Rofが決定される(ステップS52,S53)。温度差tdに大きな影響を与える要因として考えられる発電出力に応じて高回転数Ron,低回転数Rofを変更することで,スムーズかつ精度良く水温をコントロールすることができる。即ち,発電出力Pの急激な増加に対応して,高回転数Ron,低回転数Rofを変更する。
図8は,発電出力P,高回転数Ron,低回転数Rofの対応関係を表すマップの一例を表す。例えば,定格100%出力時に要求される水流量がポンプ能力の80%程度の場合,Ron=3000[rpm],Rof=1000[rpm]とする。この結果,線形領域(例えば,Duty比が50〜100%の範囲)における流量制御範囲がポンプ能力の70〜90%となり,高精度で高速な水温制御が可能となる。また,定格50%出力時に要求される水流量がおおよそポンプ能力の50%程度の場合,Ron=1800[rpm],Rof=500[rpm]とする。この結果,線形領域における流量制御範囲をポンプ能力の40〜60%とすることができる。
C.温度差tdの算出(ステップS11)
温度差tdが算出される。即ち,コントローラ130が温度センサSで測定された現在の測定温度tmの情報を受け取る。この測定温度tmから目標温度tcが差し引かれ,温度差tdが算出される(td=tm−tc)。コントローラ230は,温度差tdが0になるように,ポンプ121を制御する。その後は,図4のステップS31〜S39,S41〜S47と同様に,Duty比Dが決定される。
(その他の実施形態)
本発明の実施形態は上記の実施形態に限られず拡張,変更可能であり,拡張,変更した実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では,燃料電池装置が熱源となり,冷却水を加熱している。これに対して,燃料電池装置以外の熱源一般に本発明を適用できる。また,冷却水以外の熱交換媒体一般,例えば,流体一般(気体,液体)に本発明を適用できる。
(2)上記実施形態では,ポンプによって熱交換媒体の流量を制御している。これに対して,熱交換媒体の流量を供給するための弁によって熱交換媒体の流量を制御してもよい。
(3)上記実施形態では,制御パラメータ(制御量)として,ポンプの回転数(高回転数,低回転数)を用いている。これに対して,熱交換媒体の流量の変化が可能であれば,他のパラメータ,ポンプを制御する制御電圧(高制御電圧,低制御電圧),弁の開度(高開度,低開度)等を制御量として用いることができる。
(4)式(4)〜(7)に替えて,例えば,次の式(11)〜(14)を採用しても良い。
Ron=Ron+C11 ……式(11)
Rof=Rof+C12 ……式(12)
Ron=Ron−C13 ……式(13)
Rof=Rof−C14 ……式(14)
ここで,C11〜C14:定数(C11〜C14>0)
即ち,式(4)〜(7)では,差(Dm−D)等による比例制御として,高回転数Ron,低回転数Rofの速やかな適正化を図っている。これに対して,式(11)〜(14)のように,高回転数Ron,低回転数Rofを一定量ずつ変化させても良い。既述のように処理が繰り返しなされることから,仮に1回目の処理では適正値に到達しない場合でも,繰り返しの結果,適正値に到達可能である。また,加算,減算する値C11〜C14を比較的小さな値とすることで,動作の安定化を図ることができる。
なお,定数C11〜C14の一部,または全部を同一の値としても良い。
100 燃料電池システム
110 燃料電池装置
111 気化器
112 改質器
113 燃料電池スタック
114 燃焼器
115 熱交換器
116 断熱容器
117 パワーコンディショナ
121 ポンプ
122 熱交換器
123 タンク
130 コントローラ
S 温度センサ

Claims (16)

  1. 第1の制御量での第1の時間の動作制御と,この第1の制御量より小さい第2の制御量での第2の時間の動作制御の繰り返しによって,熱源との熱交換により熱を取り出す熱交換媒体の流量を制御する制御部と,
    前記熱交換媒体の測定温度と目標温度の温度差に基づいて,前記第1,第2の時間の和に対する,前記第1の時間の比率を決定する比率決定部と,
    前記熱源の前回の出力と今回の出力の出力差が所定範囲外の場合に,前記今回の出力に基づいて,前記第1,第2の制御量を決定する制御量決定部と,
    を備える制御装置。
  2. 前記熱源の出力と,第1,第2の制御量を対応して記憶する記憶部をさらに備え,
    前記制御量決定部が,前記記憶部の記憶内容を参照して第1,第2の制御量を決定する
    請求項1記載の制御装置。
  3. 第1の制御量での第1の時間の動作制御と,この第1の制御量より小さい第2の制御量での第2の時間の動作制御の繰り返しによって,熱源との熱交換により熱を取り出す熱交換媒体の流量を制御する制御部と,
    前記熱交換媒体の測定温度と目標温度の温度差が所定の範囲内の場合に,前記温度差に基づいて,前記第1,第2の時間の和に対する,前記第1の時間の比率を決定する比率決定部と,
    前記温度差が前記所定の範囲外の場合に,前記第1,第2の制御量を決定する制御量決定部と,
    を備える制御装置。
  4. 前記制御量決定部が,前回の第1の制御量および前記温度差に基づき,前記第1の制御量を決定する
    請求項3記載の制御装置。
  5. 前記第1の制御量が第1の値より大きい場合に,前記制御量決定部が,前記第1の制御量を前記第1の値以下に決定し,前回の第2の制御量および前記温度差に基づき,前記第2の制御量を決定する,
    請求項3または4に記載の制御装置。
  6. 前記第1の制御量が前記第1の値より小さい第2の値よりも小さい場合に,前記制御量決定部が,前記第1の制御量を前記第2の値以上に決定し,前回の第2の制御量および前記温度差に基づき,前記第2の制御量を決定する,
    請求項3乃至5のいずれか1項に記載の制御装置。
  7. 前記比率決定部が,前回の比率および前記温度差に基づき,前記比率を決定する
    請求項1乃至6のいずれか1項に記載の制御装置。
  8. 前記比率が第3の値より大きい場合に,前記比率決定部が,前記比率を前記第3の値以下に決定し,前記第1の制御量を前回の第1の制御量より大きく決定する,
    請求項1乃至7のいずれか1項に記載の制御装置。
  9. 前記比率決定部が,前記比率が前記第3の値より小さい第4の値よりも小さい場合に,前記第1の制御量を前回の第1の制御量より小さく決定する,
    請求項1乃至7のいずれか1項に記載の制御装置。
  10. 前記熱源は、発電反応により電力を出力すると共に熱を発生する燃料電池である
    請求項1乃至9のいずれか1項に記載の制御装置。
  11. 燃料ガスと酸化剤ガスの反応により発電する燃料電池と,
    前記燃料電池からの排熱により熱交換媒体を加熱する加熱部と,
    前記加熱部に前記熱交換媒体を供給するポンプと,
    請求項1乃至10のいずれか1項に記載され,前記ポンプを制御する制御装置と,
    を備える燃料電池システム。
  12. 第1の制御量での第1の時間の動作制御と,この第1の制御量より小さい第2の制御量での第2の時間の動作制御の繰り返しによって,熱源との熱交換により熱を取り出す熱交換媒体の流量を制御する工程と,
    前記熱交換媒体の測定温度と目標温度の温度差に基づいて,前記第1,第2の時間の和に対する,前記第1の時間の比率を決定する工程と,
    前記熱源の前回の出力と今回の出力の出力差が所定範囲外の場合に,前記今回の出力に基づいて,前記第1,第2の制御量を決定する工程と,
    を備える制御方法。
  13. 第1の制御量での第1の時間の動作制御と,この第1の制御量より小さい第2の制御量での第2の時間の動作制御の繰り返しによって,熱源との熱交換により熱を取り出す熱交換媒体の流量を制御する工程と,
    前記熱交換媒体の測定温度と目標温度の温度差が所定の範囲内の場合に,前記温度差に基づいて,前記第1,第2の時間の和に対する,前記第1の時間の比率を決定する工程と,
    前記温度差が前記所定の範囲外の場合に,前記第1,第2の制御量を決定する工程と,
    を備える制御方法。
  14. 前記熱源は、発電反応により電力を出力すると共に熱を発生する燃料電池である
    請求項12又は請求項13のいずれか1項に記載の制御方法。
  15. 燃料ガスと酸化剤ガスの反応により発電する燃料電池と,前記燃料電池からの排熱により熱交換媒体を加熱する加熱部と,前記加熱部に前記熱交換媒体を供給するポンプと,を備える燃料電池システムの制御方法であって,
    第1の制御量での第1の時間の動作制御と,この第1の制御量より小さい第2の制御量での第2の時間の動作制御の繰り返しによって,前記ポンプによる前記熱交換媒体の流量を制御する工程と,
    前記熱交換媒体の測定温度と目標温度の温度差に基づいて,前記第1,第2の時間の和に対する,前記第1の時間の比率を決定する工程と,
    前記燃料電池の前回の出力と今回の出力の出力差が所定範囲外の場合に,前記今回の出力に基づいて,前記第1,第2の制御量を決定する工程と,
    を備える燃料電池システムの制御方法。
  16. 燃料ガスと酸化剤ガスの反応により発電する燃料電池と,前記燃料電池からの排熱により熱交換媒体を加熱する加熱部と,前記加熱部に前記熱交換媒体を供給するポンプと,を備える燃料電池システムの制御方法であって,
    第1の制御量での第1の時間の動作制御と,この第1の制御量より小さい第2の制御量での第2の時間の動作制御の繰り返しによって,前記ポンプによる前記熱交換媒体の流量を制御する工程と,
    前記熱交換媒体の測定温度と目標温度の温度差が所定の範囲内の場合に,前記温度差に基づいて,前記第1,第2の時間の和に対する,前記第1の時間の比率を決定する工程と,
    前記温度差が前記所定の範囲外の場合に,前記第1,第2の制御量を決定する工程と,
    を備える燃料電池システムの制御方法。
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