JP5394159B2 - 額縁 - Google Patents

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Description

本発明は、枠状体の枠内に各種の展示物が納められる額縁の構築技術に関するものである。
従来、各種の展示物を枠状体の枠内に収納する構成の額縁が知られており、例えば、下記特許文献1には、遺影、書画、賞状等の展示物を枠状体の枠内に収納するとともに、当該展示物の周囲に装飾を施した構成の額縁が開示されている。また、額縁の本枠状体に、展示物装飾用の装飾物を載置可能な飾り台を設け、この飾り台に装飾物を載置することによって、枠状体の枠内に収納された展示物を立体的に装飾することを可能とする構成が知られている。
ところで、この種の額縁は、主には壁に吊るして使用され、場合によっては壁に立て掛けて使用される。額縁を壁に吊るして使用する際には、人の水平の目線位置よりも上方の位置において、枠状体が壁の鉛直面に対し若干前倒しとなるように額縁を設置するのが一般的である。一方、額縁を壁に立て掛けて使用する際には、枠状体が壁の鉛直面に対し若干後倒しとなるように額縁を設置するのが一般的である。
従って、飾り台を備える額縁を、壁に吊るして使用する場合や、壁に立て掛けて使用する場合においては、枠状体が設置される傾斜角度に応じて枠状体の延在面に対する飾り台の延出角度を変更することが要請される。
そこで本出願人は、この要請に応えるべく、下記特許文献2に記載のように、飾り台の取り付け角度の変更が可能とされた構造を提案したが、展示物装飾用の装飾物を載置可能な飾り台を備えるこの種の額縁の設計に際しては、更に枠状体の延在面に対する飾り台の延出角度を、額縁の設置形態に応じて木目細かく調節する技術が要請される。
特開2003−246199号公報 特許第4234073号公報
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、枠状体の枠内に展示物が収納されるとともに展示物装飾用の装飾物を載置可能な飾り台を備える額縁において、枠状体の延在面に対する飾り台の延出角度を、額縁の設置形態に応じて木目細かく調節するのに有効な技術を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、各請求項に記載の発明が構成される。
本発明にかかる額縁は、枠状体、延在部材、第1延在部、第2延在部、飾り台、載置面、当接部、係合部材、駆動機構及びと操作部を少なくとも備える。
枠状体は、その枠内に展示物を収納する機能を有する枠状部材として構成される。この枠状体は、枠状に形成された1又は複数の枠状部材によって構成され得る。ここでいう「展示物」には、枠状体の奥行き方向の幅内に納めることが可能な大きさのものが広く包含され、典型的には、枠状体の奥行き方向に対応した厚みが小さい二次元的な構成の絵画、書画、写真、遺影、色紙、賞状、カレンダーなどを本発明の展示物として用いることができる。
延在部材は、枠状体の延在面、すなわち枠状体によって形成される平面と交差する方向に関し、枠状体を貫通しつつ当該枠状体の枠前側及び枠後側の双方にわたって延在する部材として構成される。また、この延在部材の当接部が枠状体に当接する。典型的には、延在部材が当接部を介して枠状体の前面及び後面の少なくとも一方に当接する構成を採用することができる。第1延在部は、枠状体を貫通する延在部材のうち枠状体の枠前側に配設される構成部位とされる一方、第2延在部は、枠状体を貫通する延在部材のうち枠状体の枠後側に配設される構成部位とされる。
飾り台は、延在部材の第1延在部に設けられる。この飾り台に、装飾物が載置される載置面が設けられる。ここでいう「装飾物」として、典型的には枠状体の枠内に収納される展示物に関連した装飾物を用いる。これにより、載置面に置かれたこの装飾物によって、枠状体の枠内に収納された展示物の装飾効果を高めることが可能となる。なおこの飾り台は、延在部材とは別体構造として構成されてもよいし、或いは延在部材の一部として構成されてもよい。
係合部材は、延在部材のうち枠状体の枠後側にて延在する第2延在部に係合し、当接部を中心とした延在部材の前傾動作及び後傾動作を許容する部材として構成される。
駆動機構は、螺子孔と螺子軸との嵌合によって係合部材と枠状体とを連結し、螺子孔及び螺子軸の相対回転により係合部材を枠状体に対して枠状体の延在面に沿って枠上下方向に駆動する機構として構成される。この構成に関しては、枠状体側に設けられた螺子軸と、係合部材側に設けられた螺子孔とが互いに嵌合することによって、係合部材と枠状体とが連結される構造であってもよいし、或いは枠状体側に設けられた螺子孔と、係合部材側に設けられた螺子山とが互いに嵌合することによって、係合部材と枠状体とが連結される構造であってもよい。この駆動機構が係合部材を駆動する際に、使用者によって手動操作される操作部分が、操作部として構成される。
上記構成の額縁によれば、操作部が使用者の手指によって手動操作されると、駆動機構が係合部材を延在部材の延在方向と交差する枠上下方向に駆動し、これにより延在部材が当接部を中心として前傾動作或いは後傾動作する。従って、枠状体の延在面に対する飾り台の延出角度の調節が可能となる。枠状体の延在方向は、額縁を壁に吊るしたり、壁に立て掛けたりするような設置形態の違いによって変化するため、枠状体の延在面に対する飾り台の延出角度を調節することができないと、額縁の設置形態が限られたものになる。そこで、本発明では、係合部材を駆動する駆動機構を用いることによって、枠状体の延在面に対する飾り台の延出角度を調節することができるようにしたのである。これにより額縁の設置形態によらず、水平が維持された飾り台の載置面に装飾物を安定的に飾り付けることが可能となる。
特に、駆動機構の具体的な構造として、螺子孔と螺子軸との嵌合によって枠状体と延在部材に係合する係合部材とを連結する構成を採用することによって、枠状体の延在面に対する飾り台の延出角度を木目細かく調節するのに有効とされる。
また本発明にかかる額縁の更なる形態では、前記の係合部材が螺子孔を備え、前記の駆動機構は、枠状体の延在面に沿って枠上下方向に長尺状に延在し螺子孔に嵌合する螺子軸と、枠状体に取り付けられるとともに螺子軸に固定され操作部としての円周面を有する円柱状の回転部材とを含み、円周面が手動操作されたときの回転部材の回転動作によって螺子軸を軸周りに回転させる構成であるのが好ましい。本構成では、枠状体側に設けられた螺子軸と、係合部材側に設けられた螺子孔とが互いに嵌合することによって、係合部材と枠状体とが連結される。
このような構成によれば、回転部材の円周面(操作部)を作業者が手動操作することによって、回転部材が回転動作して螺子軸を軸周りに回転させ、係合部材を介して延在部材が飾り台とともに前傾動作或いは後傾動作する。従って、回転部材の回転動作を延在部材の前傾動作或いは後傾動作に円滑に変換することが可能となる。
また本発明にかかる額縁の更なる形態では、前記の操作部が枠状体よりも枠後方へと突出した構成であるのが好ましい。本構成に関しては、操作部の全部又は一部が枠状体よりも枠後方へと突出した構成を採用することができる。このような構成によれば、作業者が操作部を容易に手動操作することが可能となる。
また本発明にかかる額縁の更なる形態では、前記の延在部材は、第1延在部が枠状体の枠前側にて枠状体の延在面に沿って延在し、第2延在部が枠状体の枠前側にて枠状体の延在面に沿って延在するとともに、第1延在部から枠状体の前面に向けて突出した第1突部と、第2延在部から枠状体の後面に向けて突出した第2突部とを備える構成であるのが好ましい。これにより、第1突部及び第2突部によって、枠状体の延在面と交差する方向に関し枠状体に対する延在部材の移動が規制され、また前記の当接部、すなわち延在部材が前傾動作或いは後傾動作する際の動作中心ないし動作支点が構成される。
このような構成によれば、枠状体に対する延在部材の位置決め機能と、延在部材が前傾動作或いは後傾動作する際の動作中心ないし動作支点としての機能の両機能を、第1延在部及び第2延在部に付与することが可能となるため合理的である。
また本発明にかかる額縁の更なる形態では、当該額縁は更に開閉扉を備える。この開閉扉は、枠状体の枠内に収納された展示物の前面側を閉鎖した閉鎖状態、または当該展示物の前面側を開放した開放状態を形成可能な機能を有する開閉扉として構成される。開閉扉が閉鎖状態を形成すると、当該開閉扉によって展示物の前面側が被覆される一方、開閉扉が開放状態を形成すると、当該開閉扉による展示物の被覆が解除されることとなる。
このような構成によれば、展示物の展示の必要性に応じて開閉扉の開閉状態を変えることが可能となり、枠状体の枠内に展示を必要とする場合と必要としない場合が想定されるような展示物を、枠状体の枠内に収納する場合に特に効果的である。
なお、本発明において「開閉扉」は、展示物の前面側を閉鎖した閉鎖状態と、当該展示物の前面側を開放した開放状態を形成する機能を有していれば足り、その構成は必要に応じて適宜選択可能である。具体的には、扉部材が所定の回動支点を中心に回転動作することによって開閉が行われる回転式扉や、扉部材の折り畳み動作または折り戻し動作によって開閉が行われる折り畳み式扉や、扉部材の巻き取り動作または巻き戻し動作によって開閉が行われる巻き取り式扉などを用いて、本発明の開閉扉を構成することができる。
本発明によれば、枠状体の枠内に展示物が収納されるとともに展示物装飾用の装飾物を載置可能な飾り台を備える額縁において、枠状体の延在面に対する飾り台の延出角度を額縁の設置形態に応じて木目細かく調節することが可能となった。
以下に、本発明の一実施の形態を図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、本実施の形態は、本発明の好ましい一実施の形態を説明するためのものであって、これにより本発明が制限されるものではない。
本発明にかかる「額縁」の一実施の形態である額縁100の正面図が図1に示され、図1中の当該額縁100の分解斜視図が図2に示される。
図1及び図2に示すように、本実施の形態の額縁100は、本体枠110と、この本体枠110に組み込まれる飾り台120、延在部材121、内枠130、扉枠140、展示物保持板150、裏板160とに大別される。本体枠110に組み込まれるこれら各組み込み部材は、額縁100ないし本体枠110の前面側から、飾り台120、内枠130、扉枠140、展示物保持板150、裏板160の順で配置される。この額縁100は、その各構成部材が木質材料や樹脂材料を主体として構成されるのが好ましい。
本体枠110は、四角形の枠状に形成され、窓状の本体枠開口112を有する枠状体ないし枠体とされる。この本体枠110に内枠130及び展示物保持板150が少なくとも組み込まれることによって、展示物保持板150に保持された展示物151が、本体枠110及び内枠130からなる枠状体の枠内に収納される。本実施の形態では、展示物保持板150やこの展示物保持板150に保持される展示物151を、額縁100の一構成要素としてもよいし、或いは額縁100とは別の構成要素とすることもできる。
なお、本実施の形態では、本体枠110の両面のうち展示物151が飾られる側を、或いは飾り台120が設置される側を当該枠状体の「枠前側」ないし「枠前方」として規定し、その反対側を当該枠状体の「枠後側」ないし「枠後方」として規定する。
内枠130は、本体枠110の本体枠開口112よりも開口面積の小さい窓状の内枠開口132を有する四角形の枠状体ないし枠体として構成される。また、この内枠130は、その枠下部ないし下縁部に、下方側が開口した切り欠き部134を備え、この切り欠き部134は、延在部材121の後述する連接部124を挿入可能な大きさに形成されている。この切り欠き部134を、必要に応じて閉じた形状の切り欠き部に変更することもできる。本体枠110にこの内枠130が組み込まれた状態では、これら本体枠110及び内枠130が一体化された枠状体ないし枠体を形成する。ここでいう本体枠110及び内枠130の少なくとも一方によって、本発明における「枠状体」が構成される。なお、本実施の形態では、内枠130が組み込まれた状態の本体枠110を「本体枠」ということもできる。
飾り台120は、平板状に構成され、その上面の載置面120aに左右一対の有底円筒状の凹み部120b,120bを備える。典型的には、この飾り台120の載置面120aの各部位に、展示物151を装飾する装飾物190が載置される。特に、凹み部120bの形状を所望の装飾物に対応した形状とし、当該装飾物を凹み部120b内に載置することによって、当該装飾物は凹み部120bの外壁部分によって囲まれることとなり、当該装飾物を載置面120aに安定的に載置することが可能とされる。またこの飾り台120は、当該飾り台120を延在部材121に取り付けるための左右一対の突出ピン120c,120cを備える。ここでいう飾り台120が本発明における「飾り台」に対応しており、この飾り台120の載置面120aが本発明における「載置面」に対応している。
なお、上記飾り台120において、載置面120aの凹み部120bは、飾り台120自体に切削加工等を施すことによって形成されてもよいし、或いは予め凹み部120bが設けられた別部材を飾り台120の載置面120aに接合することによって形成されてもよい。またこの凹み部120bの数や形状は必要に応じて適宜変更が可能である。また、飾り台120の載置面120aを面粗度の高い平坦面としたり、載置面120aに滑り止め加工を施すことによって、凹み部120bを省略することもできる。
延在部材121は、本体枠110の延在面、すなわち本体枠110によって形成される平面と交差する方向に関し、切り欠き部134を通じて内枠130を貫通しつつ内枠130の枠前側及び枠側の双方にわたって延在する部材として構成される。またこの延在部材121は、左右一対の挿入孔121a,121aを備える。この延在部材121の各挿入孔121aに飾り台120の突出ピン120cが挿入されることによって、飾り台120が延在部材121に取り付けられて保持される。従って、この延在部材121は、飾り台120を保持するための保持部材としての機能を有する。この延在部材121は、内枠130の枠下部(下縁部)に形成された切り欠き部134に対して装着されるため、結果的に飾り台120も本体枠110ないし内枠130の枠下部(下縁部)に配設される。ここでいう延在部材121が、本発明における「延在部材」に相当する。なお、飾り台120を保持した状態の延在部材121を、「飾り台」ということもできる。
扉枠140は、枠状部材142に左右両開き式の開閉扉145,145を備える。詳細については後述するが、これら開閉扉145,145の開放操作または閉鎖操作を行うことによって、開閉扉145の背面側、すなわち展示物151の前面側を閉鎖した(被覆した)閉鎖状態と、開閉扉145の背面側、すなわち展示物151の前面側を開放した開放状態が形成される。ここでいう開閉扉145,145が、本発明における「開閉扉」に対応している。
開閉扉145,145が開放状態に設定されると、当該開閉扉145,145の背面側に配置された展示物保持板150の前面が、内枠開口132及び本体枠開口112を通じて視認可能となり、従ってこの展示物保持板150の前面に保持された展示物151が視認可能となる。一方、開閉扉145,145が閉鎖状態に設定されると、展示物151が視認不能となる。なお、この展示物151は、典型的には、展示物保持板150と透明樹脂製のフィルム(図示省略)との間に挟み込まれることによって保持される。この透明樹脂製のフィルムは、展示物151保護の見地より、板厚のある透明樹脂製やガラス製の板材等の部材によって適宜代替してもよい。この結果、本実施の形態においては、額縁100を観る者の側からみて、閉じた状態の開閉扉145,145、透明樹脂製のフィルム(透明樹脂製やガラス製の板材によって代替可能)、展示物151の順に配設されることとなり、開閉扉145,145の開閉操作に際し当該開閉扉145,145と透明樹脂製のフィルムとが干渉することがない。
本実施の形態の展示物151として、典型的には、本体枠110の奥行き方向に対応した厚みが小さい二次元的な構成の絵画、書画、写真、遺影、色紙、賞状、カレンダーなどが適宜選択される。また、このとき、展示物151を装飾するべく、当該展示物151に対応して飾り台120の載置面120aに飾り付ける装飾物190は、必要に応じて適宜選択可能である。一例として、展示物151が仏教に関する展示物(絵画、書画、写真、遺影、色紙、賞状、カレンダーなど)である場合には、装飾物190として、高杯、燭台、香炉、花立て、仏飯器などの仏具を、飾り台120の載置面120aに飾り付けることができる。
裏板160は、本体枠110に組み込まれた内枠130、扉枠140及び展示物保持板150を裏面から覆うように構成される。この裏板160は、内枠130、扉枠140及び展示物保持板150が本体枠110に順次組み込まれた後、本体枠110の裏面に設けられた止め具によって、本体枠110に対して保持されるようになっている。
上記延在部材121の詳細な構成に関しては、図3〜図5が参照される。ここで図3には、図1中の延在部材121及び内枠130を本体枠110の前側から視た場合の斜視図が示される。図4には、図3中の延在部材121を本体枠110の後側から視た場合の斜視図が示され、また図5には、図4中の延在部材121の一部を破断した状態の斜視図が示されている。
図3及び図4に示すように、本実施の形態の延在部材121は、第1延在部122、第2延在部123及び連接部124を少なくとも備える。
第1延在部122は、延在部材121のうち本体枠110の枠前側、具体的には内枠130の前面よりも枠前方に配設され、当該配設部位において本体枠110の延在面に沿って枠左右方向に延在する角柱状の延在部分として構成される。また、第2延在部123は、延在部材121のうち本体枠110の枠後側、具体的には内枠130の後面よりも枠後方に配設され、当該配設部位において本体枠110の延在面に沿って枠左右方向に延在する角柱状の延在部分として構成される。これら第1延在部122及び第2延在部123は、連接部124を隔てて互いに平行状に延在している。ここでいう第1延在部122及び第2延在部123がそれぞれ、本発明における「第1延在部」及び「第2延在部」に相当する。連接部124は、第1延在部122と第2延在部123とを連接する連接部分として構成される。第1延在部122及び第2延在部123は、連接部124の両側においては隙間125を隔てて互いに離間している。
本実施の形態では、連接部124の左右方向の延在長さ(図3中の延在長さL1)は、切り欠き部134の長さ(図3中の長さL2)に合致した長さ、或いは切り欠き部134の長さ若干下回る長さに設定されている。これにより、内枠130の切り欠き部134に延在部材121の連接部124を挿設するように、内枠130ないし延在部材121を、内枠130の延在面に沿った枠上下方向に相対移動させることによって、内枠130及び延在部材121が互いに取り付けられる。この取り付け状態では、延在部材121は、本体枠110の枠前後方向の移動に関しては第1延在部122及び第2延在部123によって当該移動が規制され、また左右方向の移動に関しては内枠130の切り欠き部134によって当該移動が規制される。従って、この取り付け構造は、特に本体枠110ないし内枠130に対する延在部材121の位置決め機能を果たす。
第1延在部122の後面は、後方へ向けて突出する突部122aを有する凸面構造とされる。また第2延在部123の前面は、前方へ向けて突出する突部123aを有する凸面構造とされる。また、第1延在部122の突部122a及び第2延在部123の突部123aは、いずれも本体枠110の左右方向に長尺状に延在している。従って、延在部材121が内枠130に取り付けられた状態では、第1延在部122の突部122aが内枠130の前面に線接触にて当接する一方、第2延在部123の突部123aが内枠130の後面に線接触にて当接する構成とされる。ここでいう第1延在部122の突部122aによって、本発明における「第1突部」及び「当接部」が構成され、またここでいう第2延在部123の突部123aによって、本発明における「第2突部」及び「当接部」が構成される。
また延在部材121の後面、すなわち第2延在部123には、中空部126が設けられており、この中空部126を利用して角度調節機構180が取り付けられている。
角度調節機構180は、延在部材121の第2延在部123を、本体枠110ないし内枠130の延在面に沿って枠上下方向に駆動することによって延在部材121の傾斜角度、したがってこの延在部材121に保持される飾り台120の傾斜角度(本体枠110ないし内枠130の延在面に対する飾り台120の延出角度)を調節するための機能を有する。ここでいう角度調節機構180によって、本発明における「駆動機構」が構成される。
この角度調節機構180は、図4及び図5に示すように、螺子軸181、回転部材182及び取り付け部材186を主体として構成されている。螺子軸181は、金属材料によって形成され、螺子山を有する長軸状の螺子軸として構成される。この螺子軸181は、本体枠110ないし内枠130の延在面に沿った枠上下方向であって、回転部材182の回転面と交差する方向に延在しつつ回転部材182に固定されている。回転部材182は、金属材料によって形成され、円柱形状の円柱部材として構成される。この回転部材182の外周面が、螺子軸181を軸周りに回転させる操作部182aとして構成される。また、この回転部材182では、操作部182aが本体枠110の後面よりも枠後方へと突出するように構成されている。この操作部182aは、角度調節機構180が係合部材183を駆動する際に、使用者の手指によって右回り或いは左回り(図4及び図5中の矢印方向)に手動操作される部位とされる。ここでいう回転部材182が本発明における「回転部材」に相当し、この回転部材182の操作部182aが本発明における「操作部」に相当する。取り付け部材186は、螺子軸181に相対回転可能に設けられており、角度調節機構180を本体枠110に取り付けるための部材として構成される。
上記螺子軸181は、係合板184及び一対の支持軸185,185からなる係合部材183に係合(螺合)する。具体的には、係合部材183は、延在部材121の第2延在部123に形成された中空部126に収容されてこの第2延在部123に係合し、第1延在部122の突部122a、或いは第2延在部123の突部123aを中心とした延在部材121の前傾動作及び後傾動作を許容する機能を有する。ここでいう係合部材183が、本発明における「係合部材」に相当する。なお、本実施の形態ではこの係合部材183を角度調節機構180の一構成要素とすることもできる。
係合板184は、金属材料によって形成され、螺子軸181の螺子山に螺合する螺子孔184aを備える板状部分として構成される。ここでいう螺子孔184a及び螺子軸181が、それぞれ本発明における「螺子孔」及び「螺子軸」に相当する。この係合板184は、回転部材182の螺子軸181周りの回転動作によって、回転部材182との間の距離が調節可能とされる。支持軸185は、金属材料によって形成され、係合板184の両側に固定された軸状部分として構成される。支持軸185,185は、係合板184の両側に固定され、係合板184から左右方向に延出する軸状部分として構成される。また各支持軸185は、中空部126に設けられた下面126a及び上面126bによって挟持されている。
上記構成の角度調節機構180によれば、螺子孔184a及び螺子軸181の相対回転により係合部材183が本体枠110に対して当該本体枠110の延在面と交差する枠上下方向(延在部材121の延在方向と交差する枠上下方向)に駆動される。このとき延在部材121は、下面126a及び上面126bが挟持している支持軸185,185を支点とした係合部材183との相対回転が許容された状態で、係合板184によって枠上方へと押し上げられ、或いは係合板184によって枠下方へと押し下げされる。これにより係合部材183は、中空部126に収容された状態でその枠上下方向の動作を延在部材121の前傾動作及び後傾動作に変換することが可能となる。
上記構成の角度調節機構180が取り付けられた延在部材121の具体的な動作に関しては、図6〜図9が参照される。図6は、本実施の形態の角度調節機構180が取り付けられた延在部材121を後方から視た図であり、図7は、図6中の延在部材121を角度調節機構180が基準状態にある場合に側方から視た図である。また図8には、図7中の角度調節機構180が第1の設定位置に設定された様子が示され、図9には、図7中の角度調節機構180が第2の設定位置に設定された様子が示されている。
回転部材182の操作部182aが作業者の手指によって手動操作され、回転部材182が所定の方向に回転動作すると、この回転部材182の回転方向と同方向に螺子軸181が回転する。このとき螺子孔184a及び螺子軸181の相対回転により、係合板184は螺子軸181上を本体枠110の延在面に沿って枠上方或いは枠下方へと移動する。これにより図6及び図7に示すように、回転部材182と係合板184との間の距離L3が大きくなる方向に、或いは当該距離L3が小さくなる方向に調節される。またこのとき、係合部材183は、支持軸185,185が下面126a及び上面126bに挟持された状態で、中空部126内を支持軸185の軸周りに回転可能とされる。
図7に示す基準状態の場合よりも距離L3が小さくなる方向に回転部材182が回転動作すると、係合板184が下向き(図8中の下側)に移動する。このとき係合板184に取り付けられている支持軸185が中空部126の下面126aを下向きに押圧することによって、或いは係合板184自体が第2延在部123を押圧することによって、第2延在部123を下向きに付勢していく。これにより、延在部材121は、第1延在部122の突部122a或いは第2延在部123の突部123aを回転中心として図8中の矢印10方向へと徐々に回転動作していく。かくして、図7に示す基準状態に対し延在部材121が後側へと後傾した傾斜状態が形成され、当該延在部材121は図8に示される第1の設定位置に設定される。延在部材121のこの第1の設定位置では、第2延在部123の位置が第1延在部122よりも低い位置に設定される。
一方、図7に示す基準状態の場合よりも距離L3が大きくなる方向に回転部材182が回転動作すると、係合板184が上向き(図9中の上側)に移動する。このとき係合板184に取り付けられている支持軸185は、上面126bを上向きに押圧することによって、第2延在部123を上向きに付勢していく。これにより、延在部材121は、第1延在部122の突部122a或いは第2延在部123の突部123aを回転中心として図9中の矢印12方向へと徐々に回転動作していく。かくして、図7に示す基準状態に対し延在部材121が前側へと前傾した傾斜状態が形成され、当該延在部材121は図9に示される第2の設定位置に設定される。延在部材121のこの第2の設定位置では、第2延在部123の位置が第1延在部122よりも高い位置に設定される。
ここで、上記構成の額縁100の具体的な設置態様に対応した飾り台120の延出角度調節を、図10及び図11を参照しながら説明する。図10には、図1中の額縁100のA−A線に関する断面構造図であって、当該額縁100を壁に吊るして使用する設置態様が示され、図11には、図1中の額縁100のA−A線に関する断面構造図であって、当該額縁100を壁に立て掛けて使用する設置態様が示される。
上記構成の額縁100を、鉛直面を形成する壁170に吊るして使用する場合、図10に示すように、本体枠110の下縁部を下部取付け具173に引っ掛けるとともに、当該本体枠110の吊り具118と、壁170の上部取付け具172との間に紐状部材174を介在させる。これにより、額縁100は、壁170の鉛直面に対し若干前倒しの状態で設置される。このような場合には、図8に示す第1の設定位置のように、延在部材121を後傾させるべく、回転部材182の操作部182aを手動操作して飾り台120の延出角度θ(延在部材121と本体枠110ないし内枠130とのなす角度)を調節する。
具体的には、図7に示す状態を基準にした場合、前述の延出角度θが90度よりも小さくなるように回転部材182の操作部182aを手動操作する。そして、飾り台120が壁170の鉛直面に対しほぼ直角となるような水平状態となるまで、回転部材182の操作部182aを調節していく。これにより、壁170の鉛直面に対しほぼ直角となるように水平が維持され、額縁100を壁170に吊るして使用する場合であっても、飾り台120の載置面120aに飾り付ける装飾物を安定的に載置することが可能とされる。
一方、上記構成の額縁100を、鉛直面を形成する壁170に立て掛けて使用する場合、図11に示すように、額縁100は、壁170の鉛直面に対し若干後倒しの状態で設置される。このような場合には、図9に示す第2の設定位置のように、延在部材121を前傾させるべく、回転部材182の操作部182aを手動操作して飾り台120の延出角度θを調節する。
具体的には、図7に示す状態を基準にした場合、前述の延出角度θが90度よりも大きくなるように回転部材182の操作部182aを手動操作する。そして、飾り台120が壁170の鉛直面に対しほぼ直角となるような水平状態となるまで、回転部材182の操作部182aを調節していく。これにより、飾り台120は、壁170の鉛直面に対しほぼ直角となるように水平が維持され、額縁100を壁170に立て掛けて使用する場合であっても、飾り台120の載置面120aに飾り付ける装飾物を安定的に載置することが可能とされる。
次に、上記扉枠140の構成及び作用を図12及び図13を参照しながら説明する。図12には、図1中の額縁100のB−B線に関する断面構造図であって、扉枠140の開閉扉145,145が閉鎖された閉鎖状態が示され、図12には、図1中の額縁100のB−B線に関する断面構造図であって、扉枠140の開閉扉145,145が開放された開放状態が示される。
図12に示すように、扉枠140の各開閉扉145は、内側扉部材143及び外側扉部材144の2つの扉構成部材を、既知の構成のヒンジ部材147によって互いに連結した構成を有する。また、枠状部材142の枠上部及び枠下部には、左右方向に延在する第1係合溝142aが形成され、その両端部の限られた範囲に第2係合溝142bが形成されている。第1係合溝142aは、内側扉部材143の上部及び下部において突出する第1突出片143aが係合する(嵌まり込む)係合溝として構成される。従って、第1係合溝142a内における第1突出片143aの左右方向の移動が許容されることとなる。一方、第2係合溝142bは、外側扉部材144の上部及び下部において突出する第2突出片144aが係合する(嵌まり込む)係合溝として構成される。従って、第2係合溝142b内における第2突出片144aの移動が、第1係合溝142aの両端部の限られた範囲内で許容されることとなる。
図12に示す閉鎖状態において、開閉扉145,145は、展示物151の前面側を閉鎖した状態に設定されている。一方、この開閉扉145,145の右側の取っ手146が矢印20方向へ引っ張られ、また左側の取っ手146が矢印22方向へ引っ張られることによって、図13中の二点鎖線で示す中間状態を経て、図13中の実線で示す開放状態を形成する。これにより、開閉扉145,145は、展示物151の前面側を開放した状態に設定される。この開放過程において、各開閉扉145の内側扉部材143は、第1突出片143aが第1係合溝142a内を外方へ移動することによって外側扉部材144側へと移動する。かくして、各開閉扉145は、ヒンジ部材147を介して内側扉部材143及び外側扉部材144の裏面同士が近接するように折り畳まれ、開放状態を形成することとなる。
以上のように、本実施の形態の額縁100を用いれば、その設置形態によらず、装飾物190によって展示物151を効果的に装飾することが可能となる。具体的には、額縁100を壁に吊るして使用したり、壁に立て掛けて使用することが想定される場合であっても、回転部材182の操作部182aを手動操作することによって飾り台120の載置面120aの水平度合いを調節し、これにより飾り台120の載置面120aの水平を維持することができる。また、額縁100を壁に吊るして使用する際、その吊るし方や吊るし場所によっては本体枠110の延在方向が多少変化することがあるが、このような場合であっても、回転部材182の操作部182aを手動操作することによって飾り台120の載置面120aの水平度合いを調節し、これにより飾り台120の載置面120aの水平を維持することができる。従って、額縁100の設置形態によらず、水平が維持された飾り台120の載置面120aに装飾物190を安定的に飾り付けることが可能となる。
特に、本実施の形態では、螺子孔184aと螺子軸181との嵌合によって、延在部材121の第2延在部123に係合する係合部材183と本体枠110とを連結し、螺子孔184a及び螺子軸181の相対回転により係合部材183を本体枠110に対して当該本体枠110の延在面に沿って駆動する角度調節機構180を採用することによって、本体枠110の延在面に対する飾り台120の延出角度を木目細かく調節するのに有効とされる。
また上記実施の形態では、回転部材182の操作部182aを作業者が手動操作することによって、回転部材182が回転動作して螺子軸181を軸周りに回転させ、係合部材183を介して延在部材121が飾り台120とともに前傾動作或いは後傾動作する。従って、回転部材182の回転動作を延在部材121の前傾動作或いは後傾動作に円滑に変換することが可能となる。特に回転部材182の操作部182aが本体枠110の後面よりも枠後方へと突出した構成であるため、作業者が操作部182aを容易に手動操作することが可能となる。
また上記実施の形態では、延在部材121は、第1延在部122が内枠130の枠前側にて内枠130の延在面に沿って延在し、第2延在部123が内枠130の枠後側にて内枠130の延在面に沿って延在するとともに、第1延在部122から本体枠110の前面に向けて突出した突部122aと、第2延在部123から本体枠110の後面に向けて突出した2突部123aとを備える。これにより、突部122a及び突部123aによって、本体枠110の延在面と交差する方向に関し内枠130に対する延在部材121の移動が規制され、また延在部材121が前傾動作或いは後傾動作する際の動作中心ないし動作支点が構成される。このような構成によれば、内枠130に対する延在部材121の位置決め機能と、延在部材121が前傾動作或いは後傾動作する際の動作中心ないし動作支点としての機能の両機能を、第1延在部122及び第2延在部123に付与することが可能となるため合理的である。
また、上記実施の形態の額縁100は、展示物151の前面側を閉鎖した状態と開放した状態に設定可能な開閉扉145,145を備えるため、展示を必要とする場合と必要としない場合が想定されるような展示物を納めるような場合に特に効果的である。
(他の実施の形態)
なお、本発明は、上記実施の形態で説明した構成に限定されず種々の変更、追加、削除が可能である。
上記実施の形態では、係合板184に螺子孔184aを設け、この螺子孔184aが本体枠110側の回転部材182に設けられた螺子軸181に嵌合する場合について記載したが、本発明では、螺子孔と螺子軸との嵌合によって係合部材と枠状体とが連結される構成であればよく、係合板184側に螺子軸181に相当する部位を設け、本体枠110側の回転部材182に螺子孔184aに相当する部位を設ける構成を採用することもできる。
また、上記実施の形態では、回転部材182の操作部182aが本体枠110の後面よりも枠後方へと突出する構成について記載したが、本発明では、必要に応じてこの回転部材182の操作部182aが本体枠110内に配設されるように構成してもよい。
また、上記実施の形態では、延在部材121が第1延在部122の突部122a、或いは第2延在部123の突部123aを中心として前傾動作及び後傾動作する場合について記載したが、本発明では、延在部材121のうち第1延在部122や第2延在部123以外の部位を中心として第1延在部122が前傾動作及び後傾動作する構成を採用することもできる。
また、上記実施の形態では、本体枠110に組み込まれる内枠130を貫通して延在部材121が設置される場合について記載したが、本発明では本体枠110自体を貫通して延在部材121が設置される構成を採用することもできる。
また、上記実施の形態では、延在部材121及び飾り台120が、本体枠110ないし内枠130の枠下部(下縁部)に配設される場合について記載したが、本発明では延在部材121及び飾り台120の配設箇所は上記実施の形態の限定されるものではない。本発明では、本体枠110ないし内枠130の枠下部(下縁部)及び枠上部(上縁部)の少なくとも一方の部位に延在部材121及び飾り台120を配設することができる。
また、上記実施の形態の額縁100では、内側扉部材143及び外側扉部材144の2つの扉構成部材がヒンジ部材147によって互いに連結された構成の開閉扉145について記載したが、本発明では、扉構成部材の数は限定されず、2つ以上の扉構成部材を用いて開閉扉を構成することができる。また、本発明では、額縁の設計仕様等に応じて開閉扉145を省略することもできる。
また、上記実施の形態の額縁100では、開閉扉145,145の両方が左右両開きとなる折り畳み式扉について記載したが、本発明では、開閉扉の構成につき種々の形態を採り得る。一例として、図14〜図16において後述するスライド式の開閉扉や、扉部材が所定の回動支点を中心に回転動作することによって開閉が行われる片開き式や観音開き式の回転式扉や、扉部材の巻き取り動作または巻き戻し動作によって開閉が行われる巻き取り式扉(いわゆる、「ロールアップスクリーン」と称呼されるような遮光部材を用いた扉)を採用することもできる。
ここで、別の実施の形態の額縁200の構成及び動作を、図14〜図16を参照しながら説明する。図14には、本発明にかかる「額縁」の別の実施の形態である額縁200の正面図が示され、図15には、図14中の額縁200のC−C線に関する断面構造図であって、扉枠240の開閉扉245,245が閉鎖された閉鎖状態が示され、図16には、図14中の額縁200のC−C線に関する断面構造図であって、扉枠240の開閉扉245,245が開放された開放状態が示される。なお、額縁200は、扉枠240以外の構成要素には上記実施の形態の額縁100と同様の構成を有するため、ここでは扉枠240についてのみ説明するものとし、他の構成要素についての説明は省略する。
図14及び図15に示すように、額縁200の扉枠240は、枠状部材242に左右両開き式の開閉扉245,245を備える。各開閉扉245は、複数(図9では8つ)の扉構成片243を連結紐247によって互いに連結した構成を有する。また、枠状部材242の枠上部及び枠下部には、左右方向に延在する係合溝242aが形成されている。係合溝242aは、各扉構成片243の上端部及び下端部が係合する(嵌まり込む)係合溝として構成される。従って、係合溝242a内における各扉構成片243の左右方向の移動が許容されることとなる。また、係合溝242aの左右外方には、扉構成片243を収容可能な収容空間242bが形成されており、扉構成片243はこの収容空間242bにおいて折り畳まれるか、あるいは軸状部材の周りに巻き取られるように構成されている。
そして、開閉扉245,245は、図15に示す閉鎖状態において、右側の取っ手246が矢印30方向へ引っ張られ、また左側の取っ手246が矢印32方向へ引っ張られることによって、図16中の二点鎖線で示す中間状態を経て、図16中の実線で示す開放状態を形成する。この過程において、各開閉扉245の各扉構成片243は、係合溝242a内を外方へ移動し、外方に配置されているものから順に収容空間242bに入り込む。かくして、各開閉扉245は、扉構成片243が全て収容空間242bに収容されることによって、開放状態を形成することとなる。このような構成の開閉扉245,245は、上記実施の形態の開閉扉145,145と同様に、展示を必要とする場合と必要としない場合が想定されるような展示物を額縁に納めるような場合に、特に効果的に使用される。
本発明の「額縁」の一実施の形態である額縁100の正面図である。 図1中の額縁100の分解斜視図である。 図1中の延在部材121及び内枠130を本体枠110の前側から視た場合の斜視図である。 図3中の延在部材121を本体枠110の後側から視た場合の斜視図である。 図4中の延在部材121の一部を破断した状態の斜視図である。 本実施の形態の角度調節機構180が取り付けられた延在部材121を後方から視た図である。 図6中の延在部材121を角度調節機構180が基準状態にある場合に側方から視た図である。 図7中の角度調節機構180が第1の設定位置に設定された様子を示す図である。 図7中の角度調節機構180が第2の設定位置に設定された様子を示す図である。 図1中の額縁100のA−A線に関する断面構造図であって、当該額縁100を壁に吊るして使用する設置態様を示す図である。 図1中の額縁100のA−A線に関する断面構造図であって、当該額縁100を壁に立て掛けて使用する設置態様を示す図である。 図1中の額縁100のB−B線に関する断面構造図であって、扉枠140の開閉扉145,145が閉鎖された閉鎖状態を示す図である。 図1中の額縁100のB−B線に関する断面構造図であって、扉枠140の開閉扉145,145が開放された開放状態を示す図である。 本発明にかかる「額縁」の別の実施の形態である額縁200の正面図である。 図14中の額縁200のC−C線に関する断面構造図であって、扉枠240の開閉扉245,245が閉鎖された閉鎖状態を示す図である。 図14中の額縁200のC−C線に関する断面構造図であって、扉枠240の開閉扉245,245が開放された開放状態を示す図である。
100 額縁
110 本体枠
112 本体枠開口
114 回動支点
116 螺合孔
118 吊り具
120 飾り台
120a 載置面
120b 凹み部
120c 突出ピン
121 延在部材
121a 挿入孔
122 第1延在部
122a 突部
123 第2延在部
123a 突部
124 連接部
125 隙間
126 中空部
126a 下面
126b 上面
130 内枠
132 内枠開口
134 切り欠き部
140 扉枠
142 枠状部材
142a 第1係合溝
142b 第2係合溝
143 内側扉部材
143a 第1突出片
144 外側扉部材
144a 第2突出片
145 開閉扉
146 取っ手
147 ヒンジ部材
150 展示物保持板
151 展示物
160 裏板
170 壁
172 上部取付け具
173 下部取付け具
174 紐状部材
180 角度調節機構
181 螺子軸
182 回転部材
182a 操作部
183 係合部材
184 係合板
184a 螺子孔
185 支持軸
186 取り付け部材
190 装飾物
200 額縁
240 扉枠
242 枠状部材
242a 係合溝
242b 収容空間
243 扉構成片
245 開閉扉
246 取っ手
247 連結紐

Claims (5)

  1. 展示物が収納される枠状体と、
    前記枠状体の延在面と交差する方向に関し、前記枠状体を貫通しつつ当該枠状体の枠前側及び枠後側の双方にわたって延在する延在部材と、
    前記延在部材のうち前記枠状体の枠前側に配設される第1延在部と、
    前記延在部材のうち前記枠状体の枠後側に配設される第2延在部と、
    前記第1延在部に設けられる飾り台と、
    前記飾り台において装飾物が載置される載置面と、
    前記延在部材において前記枠状体に当接する当接部と、
    前記第2延在部に係合し、前記当接部を中心とした前記延在部材の前傾動作及び後傾動作を許容する係合部材と、
    螺子孔と螺子軸との嵌合によって前記係合部材と前記枠状体とを連結し、前記螺子孔及び前記螺子軸の相対回転により前記係合部材を前記枠状体に対して前記枠状体の延在面に沿って枠上下方向に駆動する駆動機構と、
    前記駆動機構が前記係合部材を駆動する際に手動操作される操作部と、
    を含む構成であることを特徴とする額縁。
  2. 請求項1に記載の額縁であって、
    前記係合部材が前記螺子孔を備え、
    前記駆動機構は、前記枠状体の延在面に沿って枠上下方向に長尺状に延在し前記螺子孔に嵌合する前記螺子軸と、前記枠状体に取り付けられるとともに前記螺子軸に固定され前記操作部としての円周面を有する円柱状の回転部材とを含み、前記円周面が手動操作されたときの前記回転部材の回転動作によって前記螺子軸を軸周りに回転させる構成であることを特徴とする額縁。
  3. 請求項1または2に記載の額縁であって、
    前記操作部が前記枠状体よりも枠後方へと突出した構成であることを特徴とする額縁。
  4. 請求項1から3のうちのいずれか1項に記載の額縁であって、
    前記延在部材は、前記第1延在部が前記枠状体の枠前側にて前記枠状体の延在面に沿って延在し、前記第2延在部が前記枠状体の枠前側にて前記枠状体の延在面に沿って延在するとともに、前記第1延在部から前記枠状体の前面に向けて突出した第1突部と、前記第2延在部から前記枠状体の後面に向けて突出した第2突部とを備え、前記第1突部及び前記第2突部によって、前記枠状体の延在面と交差する方向に関し前記枠状体に対する前記延在部材の移動が規制され、また前記当接部が構成されることを特徴とする額縁。
  5. 請求項1から4のうちのいずれか1項に記載の額縁であって、
    前記枠状体の枠内に収納された展示物の前面側を閉鎖した閉鎖状態、または当該展示物の前面側を開放した開放状態を形成可能な開閉扉を備えることを特徴とする額縁。
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