JP5394156B2 - バッテリ充電制御装置およびそれを備えた船舶 - Google Patents

バッテリ充電制御装置およびそれを備えた船舶 Download PDF

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Description

本発明は、推進機のエンジンに取付けられた発電機で船舶のバッテリを充電するバッテリ充電制御装置に関する。より具体的には、この発明は、推進機のエンジンの運転に使用されるメインバッテリと、エンジン以外の機器への電力供給のために使用されるアクセサリバッテリとを充電するバッテリ充電装置に関する。さらに、この発明は、このようなバッテリ充電装置を備えた船舶に関する。
船舶に備えられる推進機の一例は、船外機である。船外機は、エンジンと、エンジンからの駆動力が伝達されるプロペラと、エンジンに取り付けられた発電機とを備えている。エンジンの運転のために必要な電力は、船体に搭載されるメインバッテリから船外機へと供給される。このメインバッテリは、前記発電機に接続されている。エンジンを運転しているときは、発電機が発生する電力により、メインバッテリが充電される。
一方、船舶には、各種計器類、魚群探知機、GPS受信機、その他の電装品が備えられる場合がある。さらに、比較的大型の船舶では、キャビン内に電気レンジ、電子レンジ、電気冷蔵庫、電気冷凍庫その他の電気機器が備えられる場合もある。これらの機器への電力供給のために、メインバッテリとは別のアクセサリバッテリが船体に搭載される場合がある。メインバッテリの電力はエンジンの運転のために用いられ、アクセサリバッテリの電力はそれ以外の機器への電力供給のために用いられる。
特許文献1には、メインバッテリおよびアクセサリバッテリを、船外機のエンジンに備えられている発電機で共通に充電する充電装置が開示されている。この充電装置では、発電機に対して、メインバッテリ及びアクセサリバッテリが並列に接続されている。また、バッテリ間の電流の行き来がないように、整流回路を利用したバッテリアイソレータが備えられている。この充電装置は、メインバッテリの電圧またはアクセサリバッテリの電圧が予め定めたレギュレート電圧に達したときに、メインバッテリおよびアクセサリバッテリへの充電を停止する制御回路を備えている。
特開平2−276428号公報 特開2002−127990号公報 特開2007−110855号公報
エンジンの運転のための電力を供給するメインバッテリは、船舶の運航に伴って、放電および充電を繰り返す。したがって、メインバッテリに蓄積された電力は、確実に消費される。これに対して、アクセサリバッテリの放電量は、船舶に備えられた機器の使われ方に大きく依存する。場合によっては、アクセサリバッテリに蓄積された電力がほとんど消費されず、自然放電分の電力が発電機からの充電によって補われるだけの状態となり得る。
このような状況では、前述の先行技術の構成においては、メインバッテリが過放電状態となるおそれがある。すなわち、アクセサリバッテリの電圧がレギュレート電圧に達すると、アクセサリバッテリだけでなくメインバッテリへの充電も停止する。そのため、図9に示すように、アクセサリバッテリ電圧が高いままとなり、メインバッテリの電圧は放電によって低下していく。こうして、過放電状態に陥るおそれがある。
この問題は、複数の推進機を備えた船舶では、より顕著になる。この場合、複数の推進機にそれぞれ対応した複数のメインバッテリが備えられる。アクセサリバッテリは1つで足りる。アクセサリバッテリは、複数の推進機にそれぞれ備えられた複数の発電機に接続される。充電装置は各推進機に備えられるから、複数の充電装置によってアクセサリバッテリが充電されることになる。ところが、複数の充電装置に備えられる制御回路の制御電圧(レギュレート電圧)には、部品の製造公差によるばらつきがある。そのため、レギュレート電圧の比較的低い制御回路が備えられた推進機では、メインバッテリへの充電が不充分になるおそれがある。
たとえば、第1推進機に対応した第1制御回路のレギュレート電圧が15Vであり、第2推進機に対応した第2制御回路のレギュレート電圧が14Vである場合を想定する。このような状況は、具体的には、第1制御回路がバッテリ電圧を実際よりも低めに読み込み、第2制御回路がバッテリ電圧を適正に読み込む場合に生じ得る。より具体的には、実際のバッテリ電圧が15Vのときに、第1制御回路のバッテリ電圧読込値は14Vとなる。したがって、結果として、第1制御回路のレギュレート電圧は15Vとなる。この場合、アクセサリバッテリは、第1推進機の発電機によって15Vまで充電される。アクセサリバッテリの電圧が15Vに維持されると、第2制御回路の働きによって、第2推進機の充電装置は充電動作を停止する。そのため、第2推進機に対応したメインバッテリが充電されなくなる。
アクセサリバッテリの影響を受けなくするために、アクセサリバッテリの電圧検知をなくしてしまうことが考えられる。こうすれば、メインバッテリの電圧に基づいて充電をレギュレートできるから、メインバッテリを確実に充電できる。しかし、アクセサリバッテリの容量や充電収支によっては、アクセサリバッテリのバッテリ電圧が上がりすぎてしまうおそれがある。
上記の問題を克服するために、本発明の一実施形態は、船舶に搭載された複数のバッテリへの充電を制御する充電制御装置を提供する。前記複数のバッテリは、推進機のエンジンを運転するための電力を供給するメインバッテリと、前記船舶に搭載され前記エンジン以外の機器のための電力を供給するアクセサリバッテリとを含み、前記メインバッテリおよびアクセサリバッテリが、前記エンジンに取り付けられた発電機に並列に接続されている。前記充電制御装置は、前記発電機を短絡するスイッチング素子と、前記メインバッテリの電圧が第1上限値を超えると前記スイッチング素子を駆動して前記発電機を短絡する第1制御を第1制御周期で実行する第1制御ユニットと、前記アクセサリバッテリの電圧が第2上限値を超えると前記スイッチング素子を駆動して前記発電機を短絡する第2制御を、前記第1制御周期よりも長い第2制御周期で実行する第2制御ユニットとを含む。
このバッテリ充電制御装置では、第1制御ユニットは、メインバッテリの電圧が第1上限値を越えたときにスイッチング素子を駆動して発電機を短絡する第1制御を第1制御周期で実行する。また、第2制御ユニットは、第1制御周期より長い第2制御周期で、アクセサリバッテリの電圧が第2上限値を越えたときにスイッチング素子を駆動して発電機を短絡する第2制御を実行する。発電機がスイッチング素子によって短絡されることにより、メインバッテリおよびアクセサリバッテリへの充電が停止(レギュレート)される。
第2制御周期が比較的長いので、第2制御ユニットによるレギュレート中に、アクセサリバッテリ電圧の低下を促すことができる。これにより、アクセサリバッテリ電圧が第2上限値以下になれば、第2制御ユニットによるレギュレートが解かれる。その結果、アクセサリバッテリ電圧が高いことに起因してレギュレートが継続することを抑制できる。これにより、メインバッテリの充電機会を増加することができるので、メインバッテリの電圧低下を抑制または防止できる。
前記第2制御周期は、充電中(スイッチング素子オフ中)にアクセサリバッテリ電圧が第2上限値を超えていることが検出された時点、および充電停止中(スイッチング素子オン中)にアクセサリバッテリ電圧が第2上限値以下であることが検出された時点からそれぞれ計時されてもよい。また、前記第2制御周期は、アクセサリバッテリ電圧に基づいてスイッチング素子のオン/オフを決定した時点から計時されてもよい。この場合、一定時間ごとに、アクセサリバッテリ電圧に基づいてスイッチング素子のオン/オフが決定されることになる。
また、1つの実施形態において、前記第2上限値は、第1上限値より高く設定されている。これにより、アクセサリバッテリの電圧上昇に起因するレギュレートがかかりにくくなる。したがって、メインバッテリの充電機会を増やすことができるから、メインバッテリの過放電(電圧の下がりすぎ)を防止することができる。
また、1つの実施形態において、前記第2制御ユニットは、平均化処理された前記アクセサリバッテリ電圧が前記第2上限値を超えると、前記スイッチング素子を駆動して前記発電機を短絡する。これにより、アクセサリバッテリ電圧の短時間の変動に伴うスイッチング素子の駆動、即ち発電機の短絡を抑制または防止できる。これにより、メインバッテリへの充電を安定して行うことができるから、その過放電(電圧の下がりすぎ)を防止することができる。
さらに、1つの実施形態においては、前記メインバッテリの電圧が前記第1上限値よりも低い下限値未満のときに、前記第2制御ユニットによる第2制御を無効化する無効化ユニットをさらに含む。この構成により、メインバッテリの電圧が下がりすぎた場合に、第2制御ユニットによるレギュレートを無効にできる。これにより、メインバッテリを確実に充電できる。
また、1つの実施形態において、前記船舶が複数の推進機を備え、前記メインバッテリは、当該複数の推進機の夫々に対応するように複数個備えられており、夫々のメインバッテリは対応する推進機のエンジンに取り付けられている発電機で充電し、複数の推進機の夫々のエンジンに取り付けられている複数の前記発電機で1つの前記アクセサリバッテリを充電するようになっている。
この場合に、前記複数の推進機の各々に対応して、前記第1制御ユニット、前記第2制御ユニットおよび前記スイッチング素子が備えられていることが好ましい。
複数の第1制御ユニットの制御電圧(第1上限値)は、当該制御ユニットを構成する部品の製造公差その他の要因によって、ばらついている場合がある。同様に、複数の第2制御ユニットの制御電圧(第2上限値)は、当該制御ユニットを構成する部品の製造公差その他の要因によって、ばらついている場合がある。このような場合には、制御電圧が比較的高い制御ユニットに対応する発電機によってアクセサリバッテリが充電されるから、アクセサリバッテリの電圧は比較的高くなる。
このような状況でも、第1制御ユニットの第1制御周期を第2制御ユニットの第2制御周期よりも長くしておくことで、個々のメインバッテリの充電機会を増やすことができる。また、メインバッテリおよびアクセサリバッテリに対して個別のスイッチング素子を設けて充電を制御することにより、メインバッテリに対する充電を確実に行うことができる。
また、1つの実施形態において、前記複数の推進機にそれぞれ備えられた複数の前記第2制御ユニットは、互いに情報を交換して、前記スイッチング素子の駆動タイミングを調整する。より具体的には、複数の第2制御ユニットは、例えばユニット間通信により、スイッチング素子の駆動タイミングを同期する。これにより、アクセサリバッテリの電圧の上昇を抑制することができる。
この発明の1つの実施形態は、船体と、前記船体に設けられ、エンジンと、前記エンジンに取り付けられた発電機とを有する推進機と、前記船体に搭載され、前記発電機に接続され、前記推進機のエンジンを運転するための電力を供給するメインバッテリと、前記船体に搭載され、前記メインバッテリと並列に前記発電機に接続され、前記エンジン以外の機器のための電力を供給するアクセサリバッテリと、前述のような特徴を有するバッテリ充電装置とを備えた船舶を提供する。
推進機は、船外機(アウトボードモータ)、船内外機(スターンドライブ。インボードモータ・アウトボードドライブ)、船内機(インボードモータ)、ウォータージェットドライブのいずれの形態であってもよい。船外機は、エンジン(内燃機関または電動モータ)および推進力発生部材(プロペラ)を含む推進ユニットを船外に有し、さらに、推進ユニット全体を船体に対して水平方向に回動させる操舵機構が付設されたものである。船内外機は、エンジンが船内に配置され、推進力発生部材および舵切り機構を含むドライブユニットが船外に配置されたものである。船内機は、エンジンおよびドライブユニットがいずれも船体に内蔵され、ドライブユニットからプロペラシャフトが船外に延び出た形態を有する。この場合、操舵機構は別途設けられる。ウォータージェットドライブは、船底から吸い込んだ水をポンプで加速し、船尾の噴射ノズルから噴射することで推進力を得るものである。この場合、操舵機構は、噴射ノズルと、この噴射ノズルを水平面に沿って回動させる機構とで構成される。
本発明の第1の実施形態に係る船舶を示す概略構成図である。 図1の船舶に取り付けられた船外機の外形図である。 図1の船舶に搭載されたバッテリ充電制御装置の構成を示すブロック図である。 図3のメインバッテリ充電制御部で行われる処理を表すフローチャートである。 図3のアクセサリバッテリ充電制御部で行われる処理を表すフローチャートである。 図3のアクセサリバッテリ充電制御部で行われる処理を表すフローチャートである。 メインバッテリ充電制御部によるレギュレート制御の例を説明するための図である。 アクセサリバッテリ充電制御部によるレギュレート制御の例を説明するための図である。 アクセサリバッテリ充電制御部によるレギュレート制御の例を説明するための図である。 本発明の第2の実施形態に係る船舶のバッテリ充電制御装置の構成を示すブロック図である。 参考形態に係る船舶のバッテリ充電制御装置の構成を示すブロック図である。 比較例に係るバッテリ充電制御装置を示すブロック図である。 アクセサリバッテリ電圧が高いときに生じるメインバッテリ電圧低下を説明するため図である。
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施形態の一実施形態に係るバッテリ充電制御装置を搭載した船舶の概略構成図である。この船舶は、オープンデッキタイプの船体52の船尾に船外機1を2基搭載し、前部に操船席を備えている。操船席には、ステアリングホイール54、シート55、リモコンレバー56、スイッチパネル57、およびメータパネル58が配設されている。スイッチパネル57は、メインスイッチ及びスタートスイッチを有する。
船外機1内には、エンジンカバー3内に配設されたエンジン(図1では図示省略)と、このエンジンを制御するエンジン制御装置(図1では図示省略)とが装備されている。また、図示は省略するが、スイッチパネル57内には、船外機1を遠隔操作するためのリモコン制御装置が内装されており、エンジン制御装置とケーブルで接続されている。
船外機1は、図2に示すように、エンジンカバー3、アッパケース4、ロアケース5を備えている。この船外機1は、図示しないクランプによって、船体52に対し、上下方向及び横方向に揺動可能に取付けられている。エンジンカバー3は、トップカバー3Uとロアカバー3Lの組合せからなり、内部にエンジン2(内燃機関)を収容している。
また、ロアケース5内には、プロペラ6の回転軸であるプロペラシャフト6aが水平方向に挿通されている。エンジンカバー3内からロアケース5内まで延設されたドライブシャフト80の下端は、シフト変換機構83を介してプロペラシャフト6aに連結されている。
シフト変換機構83は、いずれもベベルギヤで構成される駆動ギヤ85、前進ギヤ86Fおよび後進ギヤ86Rと、ドグクラッチ87とを備えている。駆動ギヤ85は、ドライブシャフト80の下端に固定されている。この駆動ギヤ85に、プロペラシャフト6a上に回転自在に配置した前進ギヤ86Fと後進ギヤ86Rとが夫々噛合している。プロペラシャフト6a上には、当該プロペラシャフト6aに対して摺動可能で回転不能に、ドグクラッチ87が配置されている。このドグクラッチ87は、前進ギヤ86Fと後進ギヤ86Rとの間に配置されている。
一方、シフトロッド84が、ドライブシャフト80と平行に上下方向に沿って配設されている。このシフトロッド84をシフトアクチュエータ82によって回転させることにより、当該シフトロッド下端のカム面が回転し、これに連動して、ドグクラッチ87がプロペラシャフト6a上で摺動する。これにより、ドグクラッチ87は、ニュートラル位置、前進位置および後進位置のいずれかに配置される。
前進位置は、ドグクラッチ87が前進ギヤ86Fと噛合する位置である。したがって、プロペラシャフト6aが前進回転し、プロペラ6は前進方向の推進力を発生する。後進位置は、ドグクラッチ87が後進ギヤ86Rと噛合する位置である。したがって、プロペラシャフト6bが後進回転し、プロペラ6は後進方向の推進力を発生する。ニュートラル位置は、前進位置と後進位置との中間位置であり、ドグクラッチ87は前進ギヤ86Fおよび後進ギヤ86Rの何れとも噛合しない。したがって、プロペラ6にはドライブシャフト80からの駆動力は伝達されない。
船体52には、2つの船外機1の夫々のエンジン2の運転のために主として使用される2基のメインバッテリ12a,12bが搭載されている。さらに、船体52には、エンジン2以外の機器のために主として使用される1基のアクセサリバッテリ13が搭載されている。
船体52には、燃料タンク30が搭載されている。燃料タンク30は配管31を介して船外機1に燃料を供給する。船外機1は、燃料ポンプ35を備えている。燃料ポンプ35は、燃料タンク30から燃料を汲み出して、エンジン2に付設された燃料噴射装置36へと供給する。燃料ポンプ35および燃料噴射装置36は、メインバッテリ12a,12bからの電力供給を受けて作動する。
アクセサリバッテリ13からの電力供給を受けて作動する機器としては、各種計器類、魚群探知機、GPS受信機、その他の電気機器を例示することができる。さらに、比較的大型の船舶では、キャビン内に電気レンジ、電子レンジ、電気冷蔵庫、電気冷凍庫その他の電気機器が備えられる場合もある。これらの機器への電力供給のために、アクセサリバッテリ13が用いられる。
船外機1には、バッテリスイッチ(図示せず)及びバッテリケーブル38を介して、メインバッテリ12a,12bが接続されている。これらのメインバッテリ12a,12bからの電力が、船外機1の電装部品及びエンジン制御装置に供給される。また、船外機1と船体52側とは、リモコンケーブル及びスロットル・シフトケーブル(いずれも図示せず)によって接続されている。本実施形態では、船外機1のエンジン制御装置は、船外機1に搭載されている。このエンジン制御装置とスイッチパネル57内のリモコン制御装置とは、通信ケーブル50(図1参照)で接続されている。
図3には、第1の実施形態に係るバッテリ充電制御装置のブロック図を示す。2基の船外機1の夫々のエンジン2には、それぞれ発電機11a,11bが取り付けられている。これらの発電機11a,11bは、エンジン2によって駆動され、電力を発生する。発電機11a,11bは、この実施形態では、何れも3相交流発電機である。それに応じて、メインバッテリ12a,12bは、夫々、交流電流を整流する正極側の整流子群14a,14b及び負極側の整流子群15a,15bを介して、発電機11a,11bの夫々に独立して接続されている。また、アクセサリバッテリ13は、同じく交流電流を整流する正極側の整流子群16a,16b及び前記負極側の整流子群15a,15bを介して、2つの発電機11a,11bに共通に接続されている。即ち、発電機11aには、メインバッテリ12a及びアクセサリバッテリ13が並列に接続されている。また、発電機11bには、メインバッテリ12bおよびアクセサリバッテリ13が並列に接続されている。
また、メインバッテリ12a,12b及びアクセサリバッテリ13と各発電機11a,11bとの間には、サイリスタ群17a,17bが介装されている。サイリスタ群17a,17bは、発電機11a,11bを短絡するためのスイッチング素子である。サイリスタ群17aは、発電機11aとメインバッテリ12a及びアクセサリバッテリ13の負極側との間に介装されている。サイリスタ群17aがオンされると、発電機11aの発電電力はサイリスタ群17aから前記負極側の整流子群15aを通って発電機11aに戻り、再びサイリスタ群17a側に流れる。したがって、メインバッテリ12a及びアクセサリバッテリ13側には流れなくなるので、メインバッテリ12a及びアクセサリバッテリ13の充電が抑制される、即ちレギュレートされる。同様に、サイリスタ群17bは、発電機11bとメインバッテリ12b及びアクセサリバッテリ13の負極側との間に介装されている。サイリスタ群17bがオンされると、発電機11bの発電電力はサイリスタ群17bから前記負極側の整流子群15bを通って発電機11bに戻る。したがって、メインバッテリ12b及びアクセサリバッテリ13側には流れなくなるので、メインバッテリ12b及びアクセサリバッテリ13の充電が抑制される、即ちレギュレートされる。
発電機11a,11bによるメインバッテリ12a,12b及びアクセサリバッテリ13の充電は、発電機11a,11bにそれぞれ対応して設けられた2つの充電制御装置18a,18bによって制御される。各充電制御装置18a,18bは、タイミング調整部19a,19bと、メインバッテリ充電制御部20a,20bと、アクセサリバッテリ充電制御部21a,21bと、ORゲート22a,22bとを備えている。
タイミング調整部19a,19bは、それぞれ、サイリスタ群17a,17bをオン・オフ制御することにより、メインバッテリ12a,12b及びアクセサリバッテリ13の充電を抑制する。この制御は、レギュレート制御と呼ばれる。
メインバッテリ充電制御部20a,20bは、それぞれメインバッテリ12a,12bの充電状態を制御するために、必要時に充電停止信号を出力する。アクセサリバッテリ充電制御部21a,21bは、アクセサリバッテリ13の充電状態を制御するために、必要時に充電停止信号を出力する。
ORゲート22aは、メインバッテリ充電制御部20aおよびアクセサリバッテリ充電制御部21aのうちの少なくとも一方が充電停止信号を出力すると、その充電停止信号をタイミング調整部19aに入力する。同様に、ORゲート22bは、メインバッテリ充電制御部20bおよびアクセサリバッテリ充電制御部21bのうちの少なくとも一方が充電停止信号を出力すると、その充電停止信号をタイミング調整部19bに入力する。
タイミング調整部19a,19bは、ORゲート22a,22bから充電停止信号が入力されると、これに応答してレギュレート制御を実行する。より具体的には、タイミング調整部19a,19bは、発電機11a,11bからの3相交流電流を検出し、夫々の電流値が0になるタイミングでサイリスタ群17a,17bの夫々をオンする。そして、タイミング調整部19a,19bは、充電停止信号が入力されている間、サイリスタ群17a,17bのオン状態を保持する。前記ORゲート22a,22bおよびタイミング調整部19a,19bにより、サイリスタ群17a,17bを制御する素子制御ユニットが形成されている。
前記メインバッテリ充電制御部20a,20b、ORゲート22a,22bおよびタイミング調整部19a,19bにより、サイリスタ群17a,17bを制御する第1制御ユニットが形成されている。また、前記アクセサリバッテリ充電制御部21a,21b、ORゲート22a,22bおよびタイミング調整部19a,19bにより、サイリスタ群17a,17bを制御する第2制御ユニットが形成されている。
メインバッテリ充電制御部20a,20bは、たとえば、アナログ回路で構成されている。この実施形態では、メインバッテリ充電制御部20a,20bは、それぞれ比較器201a,201bを備えている。比較器201aの一方の端子にはメインバッテリ12aの電圧(メインバッテリ電圧)が入力されており、その他方の端子には基準電圧Vrefが入力されている。同様に、比較器201bの一方の端子にはメインバッテリ12bの電圧(メインバッテリ電圧)が入力されており、その他方の端子には基準電圧Vrefが入力されている。基準電圧Vrefは、所定のメインバッテリ許容電圧範囲の上限値(第1上限値)MUL(たとえば、MUL=14V)に等しく設定することが好ましい。
メインバッテリ充電制御部20a,20bは、数m秒程度に設定された比較的短いメインバッテリ制御周期で、メインバッテリ12a,12bの電圧を検出してメインバッテリ12a,12bを充電するかレギュレートするかを決定する。そして、メインバッテリ充電制御部20a,20bは、その決定に対応するレギュレート制御指令をタイミング調整部19a,19bに出力する。レギュレート制御指令は、充電許可信号または充電停止信号を含む。すなわち、比較器201a,201bは、メインバッテリ電圧を基準電圧Vrefと比較し、メインバッテリ電圧が基準電圧Vrefを超えていれば充電停止信号を出力し、メインバッテリ電圧が基準電圧Vref以下であれば、充電許可信号を出力する。たとえば、充電停止信号はハイレベル信号であり、充電許可信号はローレベル信号である。
アクセサリバッテリ充電制御部21aは、インタフェース211a,212aと、これらのインタフェース211a,212aに接続されたマイクロコンピュータ213aとを有している。インタフェース211aは、メインバッテリ12aの電圧値(メインバッテリ電圧)をサンプリング周期(たとえば10ミリ秒)毎に取り込んでマイクロコンピュータ213aに入力する。インタフェース212aは、アクセサリバッテリ13の電圧値(アクセサリバッテリ電圧)を前記サンプリング周期(たとえば10ミリ秒)毎に取り込んでマイクロコンピュータ213aに入力する。
同様に、アクセサリバッテリ充電制御部21bは、インタフェース211b,212bと、これらのインタフェース211b,212bに接続されたマイクロコンピュータ213bとを有している。インタフェース211bは、メインバッテリ12bの電圧値(メインバッテリ電圧)を所定のサンプリング周期(たとえば10ミリ秒)毎に取り込んでマイクロコンピュータ213bに入力する。インタフェース212bは、アクセサリバッテリ13の電圧値(アクセサリバッテリ電圧)を前記サンプリング周期(たとえば10ミリ秒)毎に取り込んでマイクロコンピュータ213bに入力する。
アクセサリバッテリ充電制御部21a,21bは、数秒(たとえば、1〜2秒)程度に設定された比較的長いアクセサリバッテリ制御周期で、レギュレート制御指令を出力する。より具体的には、アクセサリバッテリ充電制御部21a,21bは、メインバッテリ12a,12bおよびアクセサリバッテリ13の電圧に基づいて、アクセサリバッテリ13を充電するかレギュレートするかを決定する。そして、アクセサリバッテリ充電制御部21a,21bは、その決定に対応するレギュレート制御指令をタイミング調整部19a,19bに出力する。レギュレート制御指令は、充電許可信号または充電停止信号を含む。たとえば、充電停止信号はハイレベル信号であり、充電許可信号はローレベル信号である。
アクセサリバッテリ充電制御部21a,21bは、平均化処理されたアクセサリバッテリ13の電圧を用いて充電/レギュレート判断を行う。さらに、アクセサリバッテリ充電制御部21a,21bは、メインバッテリ12a,12bの電圧が前記メインバッテリ許容電圧範囲の下限値MLL(<MUL。たとえばMLL=13.5V)以下になったら、アクセサリバッテリ制御周期を待たずに、強制的にメインバッテリ充電制御に移行する。
ORゲート22aの働きにより、タイミング調整部19aは、充電制御部20a,21aの少なくとも一方から充電停止信号が出力された場合に、サイリスタ群17aをオンしてレギュレート制御を行う。同様に、ORゲート22bの働きにより、タイミング調整部19bは、充電制御部20b,21bの少なくとも一方から充電停止信号が出力された場合に、サイリスタ群17bをオンしてレギュレート制御を行う。
この充電制御装置では、アクセサリバッテリ13が充電されるときには、その充電電力を供給している充電制御装置18a,18bに対応するメインバッテリ12a,12bも同時に充電される。換言すれば、いずれかのメインバッテリ12a,12bが充電されるとき、アクセサリバッテリ13も同時に充電される。
タイミング調整部19a,19bおよびメインバッテリ充電制御部20a,20bは、既存の充電制御装置(例えばレクチファイアレギュレータ)に内蔵されたICなどのアナログ回路によって形成されてもよい。アクセサリバッテリ充電制御部21a,21bの機能は、マイクロコンピュータ213a,213b(コンピュータシステムの一例)のプログラムによって実現される。
図4Aは、メインバッテリ充電制御部20a,20bの働きを表すフローチャートである。メインバッテリ充電制御部20a,20bはアナログ回路で形成されているので、図4Aに示す制御がICなどのハードウェアによって実行される。この制御は、前記数m秒程度のメインバッテリ制御周期で繰り返し実行される。
まず、メインバッテリ充電制御部20a,20bは、ステップS1で示すように、メインバッテリ電圧(対応するメインバッテリ12a,12bの電圧)を読込む。次いで、メインバッテリ充電制御部20a,20b(比較器201a,201b)は、ステップS2に示すように、メインバッテリ電圧がメインバッテリ許容電圧の範囲内か否かを判定する。より具体的には、メインバッテリ充電制御部20a,20bは、対応するメインバッテリ12a,12bの電圧がメインバッテリ許容電圧の上限値(第1上限値)MUL(=Vref。たとえば14V)以下であるか否かを判定する。メインバッテリ電圧が上限値MUL以下である場合には、メインバッテリ充電制御部20a,20bは、ステップS3に示すように、充電許可信号(サイリスタオフ指令)を出力する。一方、メインバッテリ電圧が上限値MULを越えている場合には、メインバッテリ充電制御部20a,20bは、ステップS4に示すように、充電停止信号(サイリスタオン指令)を出力する。
図4Bおよび図4Cは、アクセサリバッテリ充電制御部21a,21bで行われる演算処理のプログラムを示すフローチャートである。図4Bは充電許可/充電停止のための処理を示し、図4Cはアクセサリバッテリ制御周期の計測処理を示す。これらの演算処理は、所定の充電制御周期(たとえば10ミリ秒)毎に繰り返し実行される。この充電制御周期は、前記サンプリング周期と同程度の長さであってもよい。
マイクロコンピュータ213a,213bは、まず、メインバッテリ電圧およびアクセサリバッテリ電圧を読み込む(ステップS11)。さらに、マイクロコンピュータ213a,213bは、アクセサリバッテリ13の電圧の平均値を求める(ステップS12)。この平均値は、充電制御周期毎に読み込まれるアクセサリバッテリ電圧値の移動平均値であってもよいし、所定期間内の平均値であってもよい。また、前記平均値は、アクセサリバッテリ電圧に平均化フィルタ処理(たとえばローパスフィルタ処理)を施して得られる値であってもよい。
次に、マイクロコンピュータ213a,213bは、メインバッテリ電圧がメインバッテリ許容電圧範囲の下限値MLL(<MUL)未満かどうかを判断する(ステップS13)。メインバッテリ電圧が下限値MLL未満であるときは(ステップS13:YES)、マイクロコンピュータ213a,213bは、充電許可信号(サイリスタオフ指令)を出力する(ステップS17)。
メインバッテリ電圧が下限値MUL以上であるときは(ステップS13:NO)、次に、マイクロコンピュータ213a,213bは、アクセサリバッテリ13の電圧の平均値がアクセサリバッテリ許容電圧範囲内か否かを判断する(ステップS14)。より具体的には、マイクロコンピュータ213a,213bは、アクセサリバッテリ13の電圧の平均値がアクセサリバッテリ許容電圧範囲の上限値AUL(第2上限値。たとえば、AUL=15V)以下かどうかを判断する。アクセサリバッテリ13の電圧の平均値が当該第2上限値AUL以下である場合には(ステップS14:YES)、マイクロコンピュータ213a,213bは、アクセサリバッテリ制御周期が経過したかどうかを判断する(ステップS15)。アクセサリバッテリ制御周期の経過前であれば(ステップS15:NO)、マイクロコンピュータ213a,213bは、レギュレート制御指令(充電許可信号または充電停止信号)を従前の状態に維持して(ステップS16)、メインプログラムへと復帰する。前記アクセサリバッテリ制御周期が経過していれば(ステップS15:YES)、マイクロコンピュータ213a,213bは、充電許可信号(サイリスタオフ指令)を出力する(ステップS17)。
一方、アクセサリバッテリ電圧が前記第2上限値AULを超えていれば(ステップS14:NO)、マイクロコンピュータ213a,213bは、アクセサリバッテリ制御周期が経過したかどうかを判断する(ステップS18)。アクセサリバッテリ制御周期の経過前であれば(ステップS18:NO)、マイクロコンピュータ213a,213bは、レギュレート制御指令(充電許可信号または充電停止信号)を従前の状態に維持して(ステップS16)、メインプログラムへと復帰する。前記アクセサリバッテリ制御周期が経過していれば(ステップS18:YES)、マイクロコンピュータ213a,213bは、充電停止信号(サイリスタオン指令)を出力する(ステップS19)。
アクセサリバッテリ制御周期は、図4Cの処理に従って計測される。マイクロコンピュータ213a,213bは、充電中かどうか、すなわち、マイクロコンピュータ213a,213b自身が出力しているレギュレート制御指令が充電許可信号かどうかを判断する(ステップS21)。
充電中であるとき(ステップS21:YES)、マイクロコンピュータ213a,213bは、アクセサリバッテリ電圧の平均値(図4BのステップS12での演算値)が、第2上限値AULを超えているかどうかを判断する(ステップS22)。充電中であって、かつ、アクセサリバッテリ電圧の平均値が第2上限値AULを超えているときには、マイクロコンピュータ213a,213bは、内部のタイマをリセットし、アクセサリバッテリ制御周期の計時を開始する(ステップS23)。
一方、充電中でないとき、すなわち、レギュレート制御指令が充電停止信号であるときは(ステップS21:NO)、マイクロコンピュータ213a,213bは、アクセサリバッテリ電圧の平均値(図4BのステップS12での演算値)が、第2上限値AUL以下かどうかを判断する(ステップS24)。充電停止中であって、かつ、アクセサリバッテリ電圧の平均値が第2上限値AUL以下であるときには、マイクロコンピュータ213a,213bは、内部のタイマをリセットし、アクセサリバッテリ制御周期の計時を開始する(ステップS25)。
ステップS23,S25で計時されるアクセサリバッテリ制御周期は、等しくてもよいし、一方のアクセサリバッテリ制御周期が他方のアクセサリバッテリ制御周期よりも長くてもよい。いずれの場合も、アクセサリバッテリ制御周期は、メインバッテリ電圧に基づく充電制御周期よりもはるかに長く、たとえば100倍以上に定められる。
このように、マイクロコンピュータ213a,213bは、メインバッテリ電圧に基づく制御を前記充電制御周期(たとえば、10ミリ秒)で行う一方で、アクセサリバッテリ電圧に基づく制御をアクセサリバッテリ制御周期(たとえば1〜2秒)で行う。メインバッテリ電圧が下限値MLL未満のときは(ステップS13)、アクセサリバッテリ電圧に基づく制御(ステップS14,S15,S16,S18,S19)は、無効化される。すなわち、マイクロコンピュータ213a,213bによるステップS13の処理は、無効化ユニットとしての機能に対応している。
なお、アクセサリバッテリ許容電圧範囲の上限値AUL(たとえば15V)は、前記メインバッテリ許容電圧範囲の上限値MUL(たとえば14V)よりも高く設定してある。
ステップS17では、マイクロコンピュータ213a,213bは、タイミング制御部19a,19bに対して、充電制御が行われるべく充電許可信号(サイリスタオフ指令)を出力してからメインプログラムに復帰する。
ステップS19では、マイクロコンピュータ213a,213bは、タイミング制御部19a,19bに対して、レギュレート制御が行われるべく充電停止信号(サイリスタオン指令)を出力してからメインプログラムに復帰する。
メインバッテリ12a,12bの電力は、船外機1のエンジン2の運転のために用いられる。具体的には、スタータモータ、点火プラグ、燃料噴射装置36、燃料ポンプ35、シフトアクチュエータ82、その他エンジン2の運転のための電装品に対して、メインバッテリ12a,12bからの電力が供給される。したがって、船外機1を運転して船舶を航走させれば、メインバッテリ12a,12bの電力は消費される。メインバッテリ12a,12bの電圧があまり低いと、前記電装品の駆動に支障を来すおそれがあるので、メインバッテリ電圧を許容範囲内に保持することが重要である。とくに、燃料ポンプ35および燃料噴射装置36は、適切な電圧(たとえば14V)で駆動しなければ、必要な吐出圧を得ることができない。
一方、アクセサリバッテリ13の電力は、エンジン2の運転以外の用途に用いられる。具体的には、各種計器類、魚群探知機、GPS受信器、電気レンジ、電子レンジ、電気冷蔵庫その他の機器に対して、アクセサリバッテリ13からの電力が供給される。これらの機器は、使用者が任意に使用する機器であり、船舶の航走に必要不可欠な機器ではない。そのため、それらの消費電力は、使用者による機器の使い方に大きく依存する。したがって、アクセサリバッテリ13の電力がほとんど消費されず、アクセサリバッテリ13の電圧低下は、専ら自然放電による場合もある。このような場合には、アクセサリバッテリ13の電圧が比較的高くなるから、充電がレギュレートされる。しかし、メインバッテリ12a,12bの電圧が低いときに充電をレギュレートするのは、適切ではない。
また、図3のようなバッテリ充電制御装置において、通常はメインバッテリ12a,12bやアクセサリバッテリ13の充電目標電圧が異なることはない。しかしながら、部品の製造公差や使用環境によっては、バッテリ電圧の読込み誤差が発生することがある。たとえば、一方の充電制御装置18aが比較的低めにバッテリ電圧を読み込み、他方の充電制御装置18bが適正にバッテリ電圧を読込む場合を想定する。この場合、たとえば、充電制御装置18aはメインバッテリ電圧を比較的高く(たとえば15V)制御するように動作するのに対して、充電制御装置18bはメインバッテリ電圧を比較的低く(たとえば14V)制御するように動作する。この場合に、アクセサリバッテリ制御周期とメインバッテリ制御周期とが同じであると、充電制御装置18b側のメインバッテリ12bの電圧が低下しすぎるおそれがある。
より具体的に説明すると、適正にバッテリ電圧を読み込む充電制御装置18bは、低めにバッテリ電圧を読み込む充電制御装置18aよりも、充電を停止しやすくなる。この場合、主として、低めにバッテリ電圧が読込まれている充電制御装置18aによって、アクセサリバッテリ13が充電されることになる。アクセサリバッテリ13の充電制御の周期がメインバッテリ12a,12bの充電制御の周期と同じ(たとえば数ミリ秒)であると、アクセサリバッテリ13の使用状況によっては、その電圧はほとんど低下しなくなる。そのため、バッテリ電圧が適正に読込まれている充電制御装置18bは、充電をレギュレートし続ける。その結果、対応するメインバッテリ12bへの充電がされなくなり、その電圧が低下してしまう。
そこで、この実施形態においては、メインバッテリ充電制御部20a,20bによる充電制御(第1制御)が短い制御周期(数ミリ秒)で行われる一方、アクセサリバッテリ充電制御部21a,21bによる充電制御(第2制御)が長い制御周期(数秒)で行われる。これにより、アクセサリバッテリ充電制御部21a,21bが充電停止信号を出力しても、その後の数秒の間に、アクセサリバッテリ13の電圧が低下すると、次のアクセサリバッテリ制御周期では、アクセサリバッテリ充電制御部21a,21bは、充電許可信号を出力する。これにより、レギュレートが解除され、メインバッテリ12a,12bおよびアクセサリバッテリ13の充電が行われる。
また、本実施形態では、アクセサリバッテリ許容電圧範囲の上限値(第2上限値)AULをメインバッテリ許容電圧範囲の上限値(第1上限値)MULより高く設定してある。これにより、アクセサリバッテリ13の電圧は、アクセサリバッテリ許容電圧範囲の上限値(第2上限値)AUL以下に一層なりやすくなっている。これにより、メインバッテリ12a,12bの充電チャンスを増加でき、メインバッテリ12a,12bの電圧が下がりすぎるのを抑制できる。
さらにまた、この実施形態によれば、アクセサリバッテリ電圧が第2上限値AULを超えている場合であっても、メインバッテリ電圧が下限値MLL未満のときは、レギュレートが行われない。換言すれば、メインバッテリ電圧が下限値MLL未満のときは、アクセサリバッテリ電圧に基づくレギュレート制御が無効化される。そして、アクセサリバッテリ制御周期を待たずに、メインバッテリ12a,12bおよびアクセサリバッテリ13への充電が行われる(ステップS13,S17)。これにより、メインバッテリ12a,12bの電圧が下がりすぎるのを、より確実に防止できる。
なお、アクセサリバッテリ13の電圧は、多少変動があっても大きな影響はない。これに接続される機器は、厳密に制御された電圧の供給を必要としないからである。また、アクセサリバッテリ13の電圧変動は、エンジン2の運転に影響しないからである。
図5Aは、メインバッテリ充電制御部20a,20bによるレギュレート制御を示す図であり、メインバッテリ電圧およびアクセサリバッテリ電圧の時間変化の一例を示す。アクセサリバッテリ13に接続された機器が十分に電力を消費している状況では、アクセサリバッテリ13の電圧上昇は抑えられる。この場合、アナログ回路で構成されたメインバッテリ充電制御部12a,12bによる数ミリ秒周期の制御により、メインバッテリ12a,12bおよびアクセサリバッテリ13への充電が制御される。したがって、充電とそのレギュレートとが短い周期で切り換わり、メインバッテリ12a,12bおよびアクセサリバッテリ13の電圧は、ほぼ14V(第1上限値MUL)に維持される。
図5Bは、アクセサリバッテリ充電制御部21a,21bによるレギュレート制御を示す図であり、メインバッテリ電圧およびアクセサリバッテリ電圧の時間変化の一例を示す。アクセサリバッテリ13に接続された機器によって十分な電力が消費されていない状況では、アクセサリバッテリ13の電圧は、第2上限値AULに達する。この場合、マイクロコンピュータ213a,213bを含むアクセサリバッテリ充電制御部21a,21bによるアクセサリバッテリ制御周期(数秒)での制御により、メインバッテリ12a,12bおよびアクセサリバッテリ13への充電が制御される。
アクセサリバッテリ制御周期が十分に長いので、アクセサリバッテリ充電制御部21a,21bによるレギュレートが行われると、その間に、アクセサリバッテリ13の電圧が下がる。そして、アクセサリバッテリ13の電圧が第2上限値AUL未満となると、アクセサリバッテリ制御周期の経過の後に充電が許容されるので、アクセサリバッテリ13およびメインバッテリ12a,12bの電圧が上昇することになる。メインバッテリ電圧が第1上限値MULに達すれば、メインバッテリ充電制御部20a,20bによるレギュレート制御が介入し、数ミリ秒の制御周期で、充電/レギュレートが繰り返されることになる。
アクセサリバッテリ充電制御部21a,21bが充電許可信号を出力しているときに、アクセサリバッテリ電圧が第2上限値AULを上回ると、アクセサリバッテリ充電制御部21a,21bは、アクセサリバッテリ制御周期の経過後に、充電停止信号を出力する。
図5Cは、アクセサリバッテリ充電制御部21a,21bによるレギュレート制御を示す図であり、メインバッテリ電圧およびアクセサリバッテリ電圧の時間変化の他の例を示す。アクセサリバッテリ13は、複数の充電制御装置18a,18bによって充電される。たとえば、一方の充電制御装置18aは電圧の読み込みが低めであるのに対して、他方の充電制御装置18bは電圧を適正に読み込む場合を想定する。この場合、前述のとおり、充電制御装置18bは、充電制御装置18aよりも充電をレギュレートしやすくなる。その結果、充電制御装置18bに対応したメインバッテリ12bが充電され難くなる。このような状況でも、アクセサリバッテリ制御周期が長いので、メインバッテリ12bの充電機会は或る程度確保されている。しかし、それでもなお、メインバッテリ12bの電圧が徐々に低下し、下限値MLLを割り込む状況が発生し得る。
この場合には、この実施形態では、アクセサリバッテリ電圧に基づくレギュレート制御が無効となり、アクセサリバッテリ充電制御部21bは、充電許可信号を生成する。これにより、メインバッテリ12bが充電される。この充電によってメインバッテリ電圧が下限値MLL以上となると、アクセサリバッテリ電圧が第2上限値AULを超えている場合には、アクセサリバッテリ制御周期の経過後に、アクセサリバッテリ充電制御部21bは、充電停止信号を生成することになる。こうして、充電(サイリスタオフ)と、そのレギュレート(サイリスタオン)とが繰り返される。この間、アクセサリバッテリ13の電圧は、上限値AULを超えて上昇するかもしれないけれども、このことは大きな問題とはならない。むしろ、メインバッテリ12bの電圧確保を優先することによって、船外機1を確実に運転することができる。さらに、アクセサリバッテリ13についても、アクセサリバッテリ制御周期でレギュレート制御を行うことによって、その電圧の上がりすぎを抑制できる。
一方、この実施形態においては、アクセサリバッテリ電圧の平均値を用いてレギュレート制御が行われる。これにより、アクセサリバッテリ電圧の短時間の変動に伴うサイリスタの駆動、即ちレギュレート制御を抑制または防止できる。その結果、メインバッテリの電圧の下がりすぎを防止することができる。
なお、図3に破線で示すように、アクセサリバッテリ充電制御部21a,21bは、通信ライン40を介して互いにデータ通信を行うことができるようになっていてもよい。これにより、アクセサリバッテリ制御周期を同期させることができる。複数のアクセサリバッテリ充電制御部21a,21bのアクセサリバッテリ制御周期が同期していないと、何れかの充電制御装置が充電をレギュレートしていても、他の充電制御装置がアクセサリバッテリ13への充電を行ってしまう場合が生じうる。これにより、アクセサリバッテリ13の電圧が上がりすぎてしまう恐れがある。そこで、複数のアクセサリバッテリ充電制御部21a,21bにおけるアクセサリバッテリ制御周期を同期させることによって、アクセサリバッテリ電圧の上がりすぎを抑制することができる。
図8は、比較例に係るバッテリ充電制御装置を示す。理解を容易にするために、前記実施形態のバッテリ充電制御装置と同等の構成要件には同等の符号を付して、その詳細な説明を省略する。この比較例のバッテリ充電制御装置のバッテリ制御部103a,103bは、夫々、整流子101a,101bを介してメインバッテリ12a,12bの電圧を検出し、整流子102a,102bを介してアクセサリバッテリ13の電圧を検出する。バッテリ制御部103a,103bは、その検出された双方の電圧が許容電圧範囲内に納まるように、数m秒程度の短い制御周期で充電・レギュレート制御を行う。
たとえば、一方のバッテリ制御部103aは電圧の読み込みが低めであるのに対して、他方のバッテリ制御部103bは電圧を適正に読み込む場合を想定する。この場合、メインバッテリ電圧が低めに読み込まれているバッテリ充電制御装置103aは、他方のバッテリ充電制御装置103bよりもアクセサリバッテリ13を充電しやすくなる。しかも、バッテリ充電制御装置103aは、バッテリ電圧を低めに読み込むため、アクセサリバッテリ13の電圧は高めに制御されることになる。その結果、バッテリ電圧が適正に読込まれている側のバッテリ充電制御装置103bは、高めに制御されているアクセサリバッテリ電圧を読込んで、充電をレギュレートし続ける。これにより、図9に示すように、対応するメインバッテリ12bの電圧が低下してしまう。
本実施形態により、このような問題を克服することができることは、前述のとおりである。
図6は、この発明の第2の実施形態に係る船舶の充電制御装置の構成を示すブロック図である。図6において、前述の図3の各部の対応部分には同一参照符号を付す。
船舶の構成は、図1に示す構成と同等である。ただし、この実施形態では、図2に示す構成の船外機1が1基だけ設けられている。それに応じて、発電機11aも1基、メインバッテリ12aも1つだけであり、充電制御装置18aも1つしか設けられていない。この構成においても、前記図4Aの内容の制御をメインバッテリ制御部20aにおいて行い、前記図4Bおよび図4Cの内容の制御をアクセサリバッテリ制御部21aで行えばよい。これにより、メインバッテリ12a及びアクセサリバッテリ13の電圧を適正に制御することが可能となる。
図7は、参考形態に係る船舶のバッテリ充電制御装置の構成を示すブロック図である。船舶の構成は、前記図1に示す構成と同等である。当該船舶に搭載される2基の船外機1も、前記図2に示す構成と同等である。
参考形態では、船体に搭載されているメインバッテリ12a,12b及びアクセサリバッテリ13の充電制御装置が、前記第1実施形態の図3のものから図7のものに変更されている。なお、この充電制御装置には、図3の充電制御装置と同等の構成部分も含まれている。そこで、同等の構成部分には同じ符号を付す。
参考形態でも、発電機11a,11bとメインバッテリ12a,12bの負極側およびアクセサリバッテリ13の負極側との間には共通の整流子15a,15bが介装されている。一方、発電機11a,11bとメインバッテリ12a,12bの正極側との間には、メインバッテリ用サイリスタ群22a,22bが介装されている。メインバッテリ用サイリスタ群22a,22bは、発電機11a,11bをメインバッテリ12a,12bに断続するための第1スイッチング素子である。また、発電機11a,11bとアクセサリバッテリ13の正極側の間には、アクセサリバッテリ用サイリスタ群23a,23bが介装されている。アクセサリバッテリ用サイリスタ群23a,23bは、発電機11a,11bの発電電力をアクセサリバッテリ13に断続するための第2スイッチング素子である。これら第1および第2スイッチング素子には、サイリスタに限らず、所謂オン/オフ制御できる他のパワースイッチングデバイス(例えばIGBTなど)を適用してもよい。
発電機11aに対応して設けられた充電制御装置18aのタイミング調整部19aは、メインバッテリ用サイリスタ群22aに対応した第1タイミング調整回路191aと、アクセサリバッテリ用サイリスタ群23aに対応した第2タイミング調整回路192aとを有している。同様に、発電機11bに対応して設けられた充電制御装置18bのタイミング調整部19bは、メインバッテリ用サイリスタ群22bに対応した第1タイミング調整回路191bと、アクセサリバッテリ用サイリスタ群23bに対応した第2タイミング調整回路192bとを有している。第1タイミング調整回路191a,191bは、メインバッテリ充電制御部20a,20bから充電許可信号が出力されたときに、メインバッテリ用サイリスタ群22a,22bをオンしてメインバッテリ12a,12bを充電する。また、第1タイミング調整回路191a,191bは、メインバッテリ充電制御部20a,20bから充電停止信号が出力されたときに、メインバッテリ用サイリスタ群22a,22bをオフしてメインバッテリ12a,12bへの充電をレギュレートする。同様に、第2タイミング調整回路192a,192bは、アクセサリバッテリ充電制御部21a,21bから充電許可信号が出力されたときに、アクセサリバッテリ用サイリスタ群23a,23bをオンしてアクセサリバッテリ13を充電する。また、第2タイミング調整回路192a,192bは、アクセサリバッテリ充電制御部21a,21bから充電停止信号が出力されたときに、アクセサリバッテリ用サイリスタ群23a,23bをオフしてアクセサリバッテリ13への充電をレギュレートする。
メインバッテリ充電制御部20a,20bの構成は、前述の第1の実施形態の場合と同様である。すなわち、メインバッテリ充電制御部20a,20bは、例えば数m秒程度に設定されたメインバッテリ制御周期でメインバッテリ12a,12bの電圧を検出する。そして、メインバッテリ充電制御部20a,20bは、メインバッテリ電圧がメインバッテリ許容電圧範囲の上限値MUL以下であるときには、充電許可信号を出力し、さもなければ充電停止信号を出力する。これらの信号が、充電制御指令として、第1タイミング調整回路191a,191bに入力される。
一方、アクセサリバッテリ充電制御部21a,21bは、メインバッテリ電圧を監視していない点が、前述の第1の実施形態の場合と異なる。アクセサリバッテリ充電制御部21a,21bは、例えば数m秒程度に設定されたアクセサリバッテリ制御周期でアクセサリバッテリ13の電圧を検出する。そして、アクセサリバッテリ充電制御部21a,21bは、アクセサリバッテリ電圧がアクセサリバッテリ許容電圧範囲の上限値AUL以下であるときには、充電許可信号を出力し、さもなければ充電停止信号を出力する。これらの信号が、充電制御指令として、第2タイミング調整回路192a,192bに入力される。
この参考形態では、アクセサリバッテリ電圧の上限値AULとメインバッテリ電圧の上限値MULとは等しくてもよい。また、メインバッテリ制御周期とアクセサリバッテリ制御周期とは同程度であってもよい。したがって、アクセサリバッテリ充電制御部21a,21bは、メインバッテリ充電制御部20a,20bと同様なアナログ回路で構成することもできる。ただし、アクセサリバッテリ13の電圧は、燃料噴射等に係わるメインバッテリ12a,12bの電圧に比較すると、さほど厳密に制御する必要がない。したがって、アクセサリバッテリ制御周期は、前述の第1の実施形態の場合と同様に、メインバッテリ制御周期よりも長く設定してもよい。
このように本参考形態の船舶のバッテリ充電制御装置によれば、船外機1のエンジン2に取付けられた発電機11a,11bで、当該発電機11a,11bに並列に接続されているメインバッテリ(12aまたは12b)及びアクセサリバッテリ13が充電される。メインバッテリ12a,12bの充電状態は、メインバッテリ充電制御部20a,20bによりメインバッテリ用サイリスタ群(第1スイッチング素子)22a,22bを駆動することによって制御される。一方、アクセサリバッテリ13の充電状態は、アクセサリバッテリ充電制御部21a,21bによりアクセサリバッテリ用サイリスタ群(第2スイッチング素子)23a,23bを駆動することによって制御される。これにより、メインバッテリ12a,12bおよびアクセサリバッテリ13の充電制御をそれぞれ適切に行うことができる。むろん、メインバッテリ12a,12bの電圧を適正範囲に制御することができる。また、メインバッテリ12a,12bとアクセサリバッテリ13とでスイッチング素子を分けているので、大型のスイッチを用いることなく、限りある発電電力を、状況に応じて、必要な側に必要なだけ分配することが可能となる。
なお、図7に破線で示すように、第1実施形態の場合と同様に、アクセサリバッテリ充電制御部21a,21bは、通信ライン40を介して互いにデータ通信を行うことができるようになっていてもよい。これにより、アクセサリバッテリ制御周期を同期させることができるから、アクセサリバッテリ電圧が高くなりすぎることを抑制できる。
なお、本発明の船舶のバッテリ充電制御装置が適用される船外機は、前記実施形態に記載されるものに限定されない。船外機の数も1基または2基である必要はなく、3基以上の船外機を備えた船舶にもこの発明を適用できる。また、船外機に限らず、他の形態の推進機が用いられる場合にも、この発明を同様に適用することができる。さらに、本発明の船舶のバッテリ充電制御装置が適用される船舶は、前記実施形態に記載されるものに限定されない。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
この明細書および図面の記載から抽出される他の特徴を以下に記す。
A1.船舶に搭載された複数のバッテリへの充電を制御する充電制御装置であって、
前記複数のバッテリが、推進機のエンジンを運転するための電力を供給するメインバッテリと、前記船舶に搭載され前記エンジン以外の機器のための電力を供給するアクセサリバッテリとを含み、前記メインバッテリおよびアクセサリバッテリが、前記エンジンに取り付けられた発電機に並列に接続されており、
前記充電制御装置が、
前記発電機と前記メインバッテリとの間の充電経路を開閉する第1スイッチング素子と、
前記発電機と前記アクセサリバッテリとの間の充電経路を開閉する第2スイッチング素子と、
前記メインバッテリの電圧に応じて前記第1スイッチング素子を制御する第1制御ユニットと、
前記アクセサリバッテリの電圧に応じて前記第2スイッチング素子を制御する第2制御ユニットとを含む、船舶のバッテリ充電制御装置。
この船舶のバッテリ充電制御装置では、メインバッテリの電圧に応じて、第1スイッチング素子によって、当該メインバッテリを発電機に接続できる。また、アクセサリバッテリの電圧に応じて、第2スイッチング素子によって、当該アクセサリバッテリを発電機に接続できる。この構成により、大型のスイッチを用いることなく、限りある発電電力を、状況に応じて、必要な側に必要なだけ分配することが可能となる。加えて、各バッテリの電圧を適切に制御することができる。
A2.前記第1制御ユニットは、前記メインバッテリの電圧が第1上限値を超えると前記第1スイッチング素子を開き、前記メインバッテリの電圧が前記第1上限値以下のときは前記第1スイッチング素子を閉じる第1制御を第1制御周期で実行し、
前記第2制御ユニットは、前記アクセサリバッテリの電圧が第2上限値を超えると前記第2スイッチング素子を開き、前記アクセサリバッテリの電圧が上記第2上限値以下のときは前記第2スイッチング素子を閉じる第2制御を第2制御周期で実行する、A1項に記載の船舶のバッテリ充電制御装置。
A3.前記船舶が複数の推進機を備え、前記メインバッテリは、当該複数の推進機の夫々に対応するように複数個備えられており、夫々のメインバッテリは対応する推進機のエンジンに取り付けられている発電機で充電し、複数の推進機の夫々のエンジンに取り付けられている複数の前記発電機で1つの前記アクセサリバッテリを充電する、A1項またはA2項に記載の船舶のバッテリ充電制御装置。
A4.前記複数の推進機の各々に対応して、前記第1制御ユニット、前記第2制御ユニット、前記第1スイッチング素子および前記第2スイッチング素子が備えられている、A3項に記載の船舶のバッテリ充電制御装置。
A5.前記複数の推進機にそれぞれ備えられた複数の前記第2制御ユニットは、互いに情報を交換して、前記第2スイッチング素子の駆動タイミングを調整する、A4項に記載の船舶のバッテリ充電制御装置。
A6.船体と、
前記船体に設けられ、エンジンと、前記エンジンに取り付けられた発電機とを有する推進機と、
前記船体に搭載され、前記発電機に接続され、前記推進機のエンジンを運転するための電力を供給するメインバッテリと、
前記船体に搭載され、前記メインバッテリと並列に前記発電機に接続され、前記エンジン以外の機器のための電力を供給するアクセサリバッテリと、
前記メインバッテリおよび前記アクセサリバッテリへの充電を制御する、A1項〜A5項のいずれか一項に記載のバッテリ充電制御装置と
を含む、船舶。
1 船外機
2 エンジン
6 プロペラ
11a,11b 発電機
12a,12b メインバッテリ
13 アクセサリバッテリ
14a,14b,15a,15b,16a,16b 整流子群
17a,17b サイリスタ群
18a,18b 充電制御装置
19a,19b タイミング調整部
20a,20b メインバッテリ充電制御部
201a,201b 比較器
21a,21b アクセサリバッテリ充電制御部
213a,213b マイクロコンピュータ
22a,22b ORゲート
30 燃料タンク
31 配管
35 燃料ポンプ
36 燃料噴射装置
38 バッテリケーブル
40 通信ライン
52 船体

Claims (10)

  1. 船舶に搭載された複数のバッテリへの充電を制御する充電制御装置であって、
    前記複数のバッテリが、推進機のエンジンを運転するための電力を供給するメインバッテリと、前記船舶に搭載され前記エンジン以外の機器のための電力を供給するアクセサリバッテリとを含み、前記メインバッテリおよびアクセサリバッテリが、前記エンジンに取り付けられた発電機に並列に接続されており、
    前記充電制御装置が、
    前記発電機を短絡するスイッチング素子と、
    前記メインバッテリの電圧が第1上限値を超えると前記スイッチング素子を駆動して前記発電機を短絡する第1制御を第1制御周期で実行する第1制御ユニットと、
    前記アクセサリバッテリの電圧が第2上限値を超えると前記スイッチング素子を駆動して前記発電機を短絡する第2制御を、前記第1制御周期よりも長い第2制御周期で実行する第2制御ユニットとを含む、船舶のバッテリ充電制御装置。
  2. 前記第2上限値が、前記第1上限値より高く設定されている、請求項1に記載の船舶のバッテリ充電制御装置。
  3. 前記第2制御ユニットは、平均化処理された前記アクセサリバッテリ電圧が前記第2上限値を超えると、前記スイッチング素子を駆動して前記発電機を短絡する、請求項1または2に記載の船舶のバッテリ充電制御装置。
  4. 前記メインバッテリの電圧が前記第1上限値よりも低い下限値未満のときに、前記第2制御ユニットによる第2制御を無効化する無効化ユニットをさらに含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の船舶のバッテリ充電制御装置。
  5. 前記船舶が複数の推進機を備え、前記メインバッテリは、当該複数の推進機の夫々に対応するように複数個備えられており、夫々のメインバッテリは対応する推進機のエンジンに取り付けられている発電機で充電し、複数の推進機の夫々のエンジンに取り付けられている複数の前記発電機で1つの前記アクセサリバッテリを充電する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の船舶のバッテリ充電制御装置。
  6. 前記複数の推進機の各々に対応して、前記第1制御ユニット、前記第2制御ユニットおよび前記スイッチング素子が備えられている、請求項5に記載の船舶のバッテリ充電制御装置。
  7. 前記複数の推進機にそれぞれ備えられた複数の前記第2制御ユニットは、互いに情報を交換して、前記スイッチング素子の駆動タイミングを調整する、請求項6に記載の船舶のバッテリ充電制御装置。
  8. 船舶に搭載された複数のバッテリへの充電を制御する充電制御装置であって、
    前記複数のバッテリが、推進機のエンジンを運転するための電力を供給するメインバッテリと、前記船舶に搭載され前記エンジン以外の機器のための電力を供給するアクセサリバッテリとを含み、前記メインバッテリおよびアクセサリバッテリが、前記エンジンに取り付けられた発電機に並列に接続されており、
    前記充電制御装置が、
    前記発電機を短絡するスイッチング素子と、
    前記メインバッテリの電圧が第1上限値を超えると充電停止信号を出力し、前記メインバッテリの電圧が前記第1上限値以下のときには充電停止信号を停止する第1制御を第1制御周期で実行するメインバッテリ充電制御ユニットと、
    前記アクセサリバッテリの電圧が前記第1上限値よりも高い第2上限値を超えると充電停止信号を出力し、前記アクセサリバッテリの電圧が前記第2上限値以下のときには充電停止信号を停止する第2制御を、前記第1制御周期よりも長い第2制御周期で実行するアクセサリバッテリ充電制御ユニットと、
    前記充電停止信号に応答して前記スイッチング素子を駆動し、前記発電機を短絡して前記メインバッテリおよびアクセサリバッテリへの充電を停止する素子制御ユニットと
    を含む、船舶のバッテリ充電制御装置。
  9. 前記メインバッテリの電圧が前記第1上限値よりも低い下限値未満のときに、前記アクセサリバッテリ充電制御ユニットによる第2制御を無効化し、前記スイッチング素子を開状態として、前記メインバッテリおよびアクセサリバッテリへの充電を行わせる無効化ユニットをさらに含む、請求項8に記載の船舶のバッテリ充電制御装置。
  10. 船体と、
    前記船体に設けられ、エンジンと、前記エンジンに取り付けられた発電機とを有する推進機と、
    前記船体に搭載され、前記発電機に接続され、前記推進機のエンジンを運転するための電力を供給するメインバッテリと、
    前記船体に搭載され、前記メインバッテリと並列に前記発電機に接続され、前記エンジン以外の機器のための電力を供給するアクセサリバッテリと、
    前記メインバッテリおよび前記アクセサリバッテリへの充電を制御する、請求項1〜のいずれか一項に記載のバッテリ充電制御装置と
    を含む、船舶。
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