JP5393899B2 - システム構築支援ツールおよびシステム構築支援装置 - Google Patents

Description

本発明は、プログラマブルコントローラ（ＰＬＣ）、表示器等からなるＰＬＣシステムの構築を支援するシステム構築支援ツールおよびシステム構築支援装置に関する。

産業用機械などの制御装置として用いられているＰＬＣは、ベースユニットと、そのベースユニット上に配置された複数のユニットから構成される。例えば、電源供給源の電源ユニット、ＰＬＣ全体の制御を統率するＣＰＵユニット、生産装置や設備装置の駆動部に取り付けられたサーボアンプを介してサーボモータを制御するモーションＣＰＵユニット、生産装置や設備装置の適所に取り付けられたスイッチやセンサからの信号の入力を受け付ける入力ユニット、アクチュエータなどに制御信号を出力する出力ユニット、通信ネットワークに接続するための通信ユニットなどの、各種のユニットが適宜組み合わせられる。

ベースユニットとしては、基本ベースユニットと、増設ケーブルにより基本ベースユニットに接続される増設ベースユニットとがある。基本ベースユニットは、ユニット構成上に最大１枚が配置可能である。ＣＰＵユニットは、基本ベースユニットにのみ装着可能とされる。増設ベースユニットは、基本ベースユニットが存在する場合にのみ配置可能とされる。ベース上に配置されるユニットは、それらを管理するＣＰＵユニットに応じて、配置可能なユニットの数に制約がある。ベースユニットは、電源ユニット、ＣＰＵユニット等のユニットを装着するためのスロットを備える。スロットには、電源スロット、ＣＰＵスロット、スロット１、スロット２、等の名称や番号が付与されている。

ＣＰＵユニットを含むＰＬＣから構成されるマルチＣＰＵシステムは、基本ベースユニットに複数のＣＰＵユニットを装着し、各々のＣＰＵユニットで入力ユニット、出力ユニット、通信ユニット等のさまざまなユニットを制御するシステムである。このマルチＣＰＵシステムは、ＣＰＵユニットを配置可能なスロット位置や数が予め定められている。

産業用機械などの制御装置で用いられる表示器は、ユーザが作成した操作画面を表示する。表示器は、ＰＬＣや他の表示器に接続される。ユーザは、作成した画面の操作によって、システムの制御、監視を行う。

ＰＬＣや表示器など制御装置を運用するに際し、システムをどのように構築するかは、ユーザが事前に検討する。従来、システムが複雑、大規模であるほど、システム構築時のユーザの負担は大きいものとなっている。システム構築支援ツールは、システム構築時の負担を軽減するためのツールである。

例えば、特許文献１には、ＣＰＵユニットを登録処理し、ＰＬＣを構成する対象のユニットを種別ごとにツリー構造で表示するＰＬＣ用ツール装置の技術が提案されている。特許文献２には、計測機器等のアイコンをツリー表示部に表示し、アイコンのクリックにより、接続可能な接続機器等をリスト表示するエンジニアリング支援システムの技術が提案されている。特許文献３には、ラダーダイアグラムのシンボル入力に関して、入力された文字列から入力候補となるシンボルを検索し、検索結果をラダーエディタ上に表示する技術が提案されている。

特開２００６−２６８８３４号公報 特開２００３−２０２９１８号公報 特開２００６−１２００７０号公報

特許文献１の技術では、配置済みのユニットの組み合わせにより、製品仕様上配置できないユニットがツリー表示される場合がある。このため、ユーザによるユニットの選定次第では、本来ＰＬＣの仕様からは適切でない配置のユニットを含むシステムが構築されてしまうことになる。その結果として、システム構成を修正するための手戻りが発生するという問題が生じる。

特許文献２の技術でも、ＦＡ機器の組み合わせや配置済みの機器を基にする、接続機器等の接続の適否については判断がなされないため、システム構成を修正するための手戻りの発生が問題となる。

特許文献３の技術では、検索の対象がシンボルに限定されており、システム構成の編集のためのユニット選択の際に形名、種別、入出力（Ｉ／Ｏ）点数等、ユニットの仕様を検索できないことが問題となる。

本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ＰＬＣシステムの設計に際し、システムを実際に構築する前に、これを構成するユニットの選定およびその仕様に適した全体構成を検討するのに好適なシステム構築支援ツール、システム構築支援装置を得ることを目的とする。

上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、プログラマブルコントローラシステムの構築を支援するシステム構築支援ツールであって、前記プログラマブルコントローラシステムを構築するための要素とするユニットについて、製品仕様に関する情報を格納する製品仕様格納手段と、表示画面上での編集作業において既に配置されているユニットについて、配置に関する情報を格納する配置済みユニット情報格納手段と、前記配置済みユニット情報格納手段に格納された情報と、前記製品仕様格納手段に格納された情報とを基に、配置可能なユニットを抽出するユニット一覧表示制御手段と、前記ユニット一覧表示制御手段が抽出したユニットを、前記表示画面において一覧表示させるユニット一覧表示手段と、を有し、前記製品仕様格納手段は、複数のスロットを備えるベースユニットと、前記プログラマブルコントローラシステムを制御するＣＰＵユニットと、その他の各種ユニットと、について、前記スロットごとの、前記ＣＰＵユニット及び前記各種ユニットの各々の装着の可否を示す情報を、前記ベースユニットについての製品仕様として格納するベース製品仕様格納テーブルと、前記ＣＰＵユニット同士の組み合わせと、前記ベースユニット上における前記組み合わせの可否とを示す情報を、前記ＣＰＵユニットについての製品仕様として格納するＣＰＵ製品仕様格納テーブルと、前記ＣＰＵユニットに対する前記各種ユニットごとの装着可能数を示す情報を、前記各種ユニットについての製品仕様として格納するユニット製品仕様格納テーブルと、を有し、前記ユニット一覧表示制御手段は、前記配置済みユニット情報格納手段から取得した情報に応じて、前記ベース製品仕様格納テーブル、前記ＣＰＵ製品仕様格納テーブル及び前記ユニット製品仕様格納テーブルの少なくともいずれかを参照し、配置可能なユニットを抽出することを特徴とする。

本発明によれば、ＰＬＣシステムの設計に際し、新たに配置できるユニットが、既に設置済みのユニットによって限定される場合に、配置可能なユニットのみを選択対象としてシステム構築を試みることができる。これにより、システム構成を修正するための手戻りの低減が可能となる。

図１は、本発明にかかるシステム構築支援ツールを実行するハードウェア構成のブロック図である。 図２は、実施の形態１にかかるシステム構築支援ツールの機能ブロック図である。 図３は、表示装置に表示される表示画面の例を示す図である。 図４は、システム構築支援ツールによる操作の一例を示す図である。 図５は、配置済みユニット情報格納手段にユニット情報を格納する際のテーブル構成の例を示す図である。 図６は、ベースユニットに関する製品仕様格納手段のテーブル構成の例を示す図である。 図７は、ＣＰＵユニットに関する製品仕様格納手段のテーブル構成の例を示す図である。 図８は、ユニットに関する製品仕様格納手段のテーブル構成の例を示す図である。 図９は、ユニット一覧表示制御手段の動作の手順を示すフローチャートである。 図１０は、ユニット一覧表示制御手段の動作の手順を示すフローチャートである。 図１１は、実施の形態２にかかるシステム構築支援ツールの機能ブロック図である。 図１２は、ユニット一覧表示制御手段の動作の手順を示すフローチャートである。 図１３は、ユニット一覧表示制御手段の動作の手順を示すフローチャートである。 図１４は、実施の形態３にかかるシステム構築支援ツールの機能ブロック図である。 図１５は、ユニット情報格納手段のテーブル構成の例を示す図である。 図１６は、ユニット一覧表示制御手段の動作の手順を示すフローチャートである。

以下に、本発明にかかるシステム構築支援ツールおよびシステム構築支援装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。

実施の形態１．
図１は、本発明にかかるシステム構築支援ツールを実行するハードウェア構成（システム構築支援装置）のブロック図である。システム構築支援装置１０は、キーボードやポインティングデバイス等の入力装置１１、表示装置（表示部）１２、中央演算装置（制御部）１３および記憶装置（記憶部）１４を有する。

記憶装置１４は、不揮発性記憶装置および揮発性記憶装置（いずれも図示省略）を有する。不揮発性記憶装置は、製品仕様などを記憶する。揮発性記憶装置は、中央演算装置１３の演算のためのワークメモリとして適宜使用される。システム構築支援装置１０は、パーソナルコンピュータに所定のアプリケーションプログラムをインストールすることにより構成される。

図２は、実施の形態１にかかるシステム構築支援ツールの機能ブロック図である。システム構築支援ツール２０は、主に中央演算装置１３および記憶装置１４（図１参照）を使用して実現される。システム構築支援ツール２０は、ユニット一覧表示手段２３、ユニット一覧表示制御手段２４、製品仕様格納手段２５および配置済みユニット情報格納手段２６を有する。

製品仕様格納手段２５は、ＰＬＣシステムを構築するための要素とする各種のユニットについて、製品仕様に関する情報を格納する。配置済みユニット情報格納手段２６は、表示装置１２（図１参照）の表示画面上での編集作業において既に配置されているユニットについて、配置に関する情報を格納する。

ユニット一覧表示制御手段２４は、配置済みユニット情報格納手段２６に格納された情報と、製品仕様格納手段２５に格納された情報とを基に、配置可能なユニットを抽出し、抽出したユニットの情報をユニット一覧表示制御手段２４へ与える。ユニット一覧表示手段２３は、ユニット一覧表示制御手段２４が抽出したユニットを、表示装置１２の表示画面において一覧表示させる。

図３は、表示装置に表示される表示画面の例を示す図である。表示画面３０は、ユニット構成表示フレーム３１およびユニット一覧表示フレーム３２を含む。ユニット構成表示フレーム３１は、ＰＬＣシステムを実際に構築する前に、ユニットを選定しその合理的なレイアウトを検討する際の、編集作業を行うためのフレームである。ユニット構成表示フレーム３１は、編集作業中のユニット構成を表示する。ユニット一覧表示フレーム３２は、編集作業において配置を検討する対象とされるユニットの形名を一覧表示する。

図４は、システム構築支援ツールの操作の一例を示す図である。システム構築支援ツール２０のユーザは、ユニット一覧表示フレーム３２に表示されているユニットの一覧から、マウス等の入力装置１１（図１参照）によりユニットを選択する。選択したユニットは、例えば、ユニット構成表示フレーム３１へのドラッグ＆ドロップにより、編集作業中のユニット構成に配置する。ユニット構成表示フレーム３１は、編集作業中のユニット構成の名称が表示されたタブ３３の選択により、複数のユニット構成を表示することができる。複数のユニット構成を表示可能とすることで、システム構築支援ツールは、複数のユニット構成を並行して作成することができる。

図５は、配置済みユニット情報格納手段にユニット情報を格納する際のテーブル構成の例を示す図である。配置済みユニット情報格納テーブル５０は、図４に示す操作によりユニット構成表示フレーム３１に既に配置されている配置済みユニットについて、配置に関する情報を格納する。ユニット構成フィールド５１は、ユニット構成表示フレーム３１に表示しているユニット構成の名称を格納する。

ベース／ケーブルフィールド５２は、ユニット構成フィールド５１に示されたユニット構成に配置済みのベースユニットの形名またはベースユニット間のケーブルの形名を格納する。スロット番号フィールド５３は、ベース／ケーブルフィールド５２に示されたベースユニット上に存在するスロットの番号を格納する。ユニット形名フィールド５４は、スロット番号フィールド５３に示されたスロットに配置済みのユニット形名を格納する。

図６は、ベースユニットに関する製品仕様格納手段のテーブル構成の例を示す図である。ベース製品仕様格納テーブル６０は、ベースユニットについての製品仕様を格納する。ベース形名フィールド６１は、ベースユニットの形名を格納する。基本ベースフラグフィールド６２は、ベース形名フィールド６１に示されたベースユニットが基本ベースユニットであるか否かを示す基本ベースフラグを格納する。例えば、基本ベースフラグ「１」は基本ベースユニットを表し、「０」は増設ベースユニットを表す。

スロット番号フィールド６３は、ベース形名フィールド６１に示されたベースユニットに設けられたスロットの番号を格納する。ＣＰＵ装着可否フラグフィールド６４は、複数（例えば１からｎ）のＣＰＵ形名フィールド６４ａを有する。ＣＰＵ装着可否フラグフィールド６４は、ＣＰＵ形名フィールド６４ａに示されたＣＰＵユニットが、スロット番号フィールド６３に示されたスロットに装着可能であるか否かを示すＣＰＵ装着可否フラグを格納する。例えば、ＣＰＵ装着可否フラグ「１」は装着可能、「０」は装着不可を表す。

電源装着可否フラグフィールド６５は、複数（例えば１からｎ）の電源形名フィールド６５ａを有する。電源装着可否フラグフィールド６５は、電源形名フィールド６５ａに示された電源ユニットが、スロット番号フィールド６３に示されたスロットに装着可能であるか否かを示す電源装着可否フラグを格納する。例えば、電源装着可否フラグ「１」は装着可能、「０」は装着不可を表す。

ユニット装着可否フラグフィールド６６は、複数（例えば１からｎ）のユニット形名フィールド６６ａを有する。ユニット装着可否フラグフィールド６６は、ユニット形名フィールド６６ａに示されたユニットが、スロット番号フィールド６３に示されたスロットに装着可能であるか否かを示すユニット装着可否フラグを格納する。例えば、ユニット装着可否フラグ「１」は装着可能、「０」は装着不可を表す。

図７は、ＣＰＵユニットに関する製品仕様格納手段のテーブル構成の例を示す図である。ＣＰＵ製品仕様格納テーブル７０は、ＣＰＵユニットについての製品仕様を格納する。スロット番号フィールド７１は、スロット番号ごとのフィールドに分けられ、スロットに装着されるＣＰＵユニットの形名の組み合わせ７１ａを格納する。ベース形名フィールド７２は、複数（例えば１からｎ）のフィールドに分けられ、組み合わせ７１ａに示すＣＰＵユニットの配置が、ベース形名１〜ｎのベースユニット上で可能か否かを表すＣＰＵ配置可否フラグ７２ａを格納する。例えば、ＣＰＵ配置可否フラグ７２ａ「１」は配置可能、「０」は配置不可を表す。なお、組み合わせ７１ａにおける「空き」は、ＣＰＵユニットが配置されていないことを表す。

図８は、ユニットに関する製品仕様格納手段のテーブル構成の例を示す図である。ユニット製品仕様格納テーブル８０は、ユニットについての製品仕様を格納する。ＣＰＵ形名フィールド８１は、ユニット構成表示フレーム３１において配置可能であるＣＰＵユニットの形名を格納する。ユニット装着可能数フィールド８２は、複数（例えば１からｎ）のユニット形名フィールド８２ａを有する。ユニット装着可能数フィールド８２は、ＣＰＵ形名フィールド８１に示されたＣＰＵユニットにおける、ユニット形名フィールド８２ａに示されたユニットの装着可能数を格納する。ユニット装着可能数フィールド８２には、各ＣＰＵユニットで管理可能なユニットの数が、ユニット形名ごとに表されている。

図９および図１０は、ユニット一覧表示制御手段の動作の手順を示すフローチャートである。ユニット一覧表示制御手段２４（図２参照）は、配置済みユニット情報格納手段２６に格納されている編集作業中のユニット構成のデータから、配置済みのベースユニットおよびＣＰＵユニットの情報を取得する（ステップＳ１００）。ユニット一覧表示制御手段２４は、配置済みユニット情報格納テーブル５０のベース／ケーブルフィールド５２（図５参照）を参照する。

ユニット一覧表示制御手段２４は、ベース／ケーブルフィールド５２に示されたベースユニットにつき、ベース製品仕様格納テーブル６０の基本ベースフラグフィールド６２（図６参照）を参照し、配置済みのベースユニットに基本ベースユニットが含まれているか否かを判断する（ステップＳ１０１）。ベースユニットが基本ベースユニットであるか否かは、基本ベースフラグフィールド６２に格納されている基本ベースフラグにより判断する。

配置済みのベースユニットに基本ベースユニットが含まれていない場合（ステップＳ１０１、Ｎｏ）、ユニット一覧表示制御手段２４は、ベース製品仕様格納テーブル６０において基本ベースフラグが「１」である基本ベースユニットの形名を、記憶装置１４（図１参照）内の配置可能ユニットテーブル（図示省略）に登録する（ステップＳ１０３）。配置済みのベースユニットに基本ベースユニットが含まれている場合（ステップＳ１０１、Ｙｅｓ）、ユニット一覧表示制御手段２４は、基本ベースフラグが「０」であるベースユニット（増設ベースユニット）の形名を配置可能ユニットテーブルに登録する（ステップＳ１０２）。

ユニット一覧表示制御手段２４は、配置済みの基本ベースユニットにユニットが未装着であるスロットが存在するか否かを判断する（ステップＳ１０５）。また、ユニット一覧表示制御手段２４は、ベース製品仕様格納テーブル６０（図６参照）にて当該基本ベースユニットと対応するＣＰＵ形名の行を参照し、対応するＣＰＵユニットが未装着スロットに装着可能か否かを判断する（ステップＳ１０５）。スロットにＣＰＵユニットが装着可能か否かは、当該スロット番号のＣＰＵ装着可否フラグにより判断する。なお、ステップＳ１０５からステップＳ１０７の手順は、ベース製品仕様格納テーブル６０にて基本ベースユニットと対応するＣＰＵユニットの数だけ繰り返されるループであるとする。

配置済みの基本ベースユニットに未装着スロットが存在しない、あるいは当該スロット番号のＣＰＵ装着可否フラグが「０」である場合、（ステップＳ１０５、Ｎｏ）、ループ上端（ステップＳ１０４）に戻り、対応する他のＣＰＵユニットにつきステップＳ１０５からの手順を実施する。

配置済みの基本ベースユニットに未装着スロットが存在し、当該スロット番号のＣＰＵ装着可否フラグが「１」である場合（ステップＳ１０５、Ｙｅｓ）、ユニット一覧表示制御手段２４は、ＣＰＵ製品仕様格納テーブル７０（図７参照）の各組み合わせ７１ａと、ベース形名フィールド７２のうち当該基本ベースユニットの列のＣＰＵ配置可否フラグ７２ａとを参照する。ユニット一覧表示制御手段２４は、ループ中のＣＰＵユニットが、未装着スロットに配置される組み合わせ７１ａに存在するか否かを判断する（ステップＳ１０６）。また、ユニット一覧表示制御手段２４は、当該基本ベースユニットの列のＣＰＵ配置可否フラグ７２ａが「１」であるか否かにより、当該ＣＰＵユニットの配置の可否を判断する（ステップＳ１０６）。

当該ＣＰＵユニットを未装着スロットに配置可能な組み合わせ７１ａが存在し、かつＣＰＵ配置可否フラグ７２ａが「１」である場合（ステップＳ１０６、Ｙｅｓ）、ユニット一覧表示制御手段２４は、当該ＣＰＵユニットの形名を配置可能ユニットテーブルに登録する（ステップＳ１０７）。ステップＳ１０７の登録処理の後、ループ上端（ステップＳ１０４）に戻り、対応する他のＣＰＵユニットにつきステップＳ１０５からの手順を実施する。当該ＣＰＵユニットを未装着スロットに配置する組み合わせ７１ａが存在しない場合、あるいは組み合わせ７１ａは存在するがＣＰＵ配置可否フラグ７２ａが「０」である場合（ステップＳ１０６、Ｎｏ）も、ループ上端（ステップＳ１０４）に戻る。

次に、ユニット一覧表示制御手段２４は、配置済みのベースユニットにおいて、電源ユニットが未装着である電源スロットが存在するか否かを判断する（ステップＳ１１２）。また、ユニット一覧表示制御手段２４は、ベース製品仕様格納テーブル６０（図６参照）にて当該ベースユニットと対応する電源形名の行を参照し、対応する電源ユニットが未装着電源スロットに装着可能か否かを判断する（ステップＳ１１２）。電源スロットに電源ユニットが装着可能か否かは、当該スロット番号の電源装着可否フラグにより判断する。なお、ステップＳ１１２およびステップＳ１１３の手順は、ベース製品仕様格納テーブル６０にてベースユニットと対応する電源ユニットの数だけ繰り返されるループであって、さらに、配置済みのベースユニットの数だけ繰り返されるループであるとする。

未装着電源スロットがベースユニットに存在しない、あるいは未装着電源スロットの電源装着可否フラグが「０」である場合（ステップＳ１１２、Ｎｏ）、ループ上端（ステップＳ１１１、ステップＳ１１０）に戻り、対応する他の電源ユニット、配置済みの他のベースユニットにつきステップＳ１１２からの手順を実施する。

配置済みのベースユニットに未装着電源スロットが存在し、かつ電源装着可否フラグが「１」である場合（ステップＳ１１２、Ｙｅｓ）、ユニット一覧表示制御手段２４は、当該電源ユニットの形名を配置可能ユニットテーブルに登録する（ステップＳ１１３）。ステップＳ１１３の登録処理の後、ループ上端（ステップＳ１１１、ステップＳ１１０）に戻り、対応する他の電源ユニット、配置済みの他のベースユニットにつきステップＳ１１２からの手順を実施する。

次に、ユニット一覧表示制御手段２４は、配置済みのベースユニットにユニットが未装着であるスロットが存在するか否かを判断する（ステップＳ１１５）。また、ユニット一覧表示制御手段２４は、ベース製品仕様格納テーブル６０（図６参照）にて当該ベースユニットと対応するユニット形名の行を参照し、対応するユニットが未装着スロットに装着可能か否かを判断する（ステップＳ１１５）。スロットにユニットが装着可能か否かは、当該スロット番号のユニット装着可否フラグにより判断する。なお、ステップＳ１１５からステップＳ１１７の手順は、ベース製品仕様格納テーブル６０にてベースユニットと対応するユニットの数だけ繰り返されるループであるとする。

配置済みのベースユニットに未装着スロットが存在しない、あるいは未装着スロットのユニット装着可否フラグが「０」である場合（ステップＳ１１５、Ｎｏ）、ループ上端（ステップＳ１１４）に戻り、対応する他のユニットにつきステップＳ１１５からの手順を実施する。

配置済みのベースユニットに未装着スロットが存在し、かつユニット装着可否フラグが「１」である場合（ステップＳ１１５、Ｙｅｓ）、ユニット一覧表示制御手段２４は、ユニット製品仕様格納テーブル８０（図８参照）のＣＰＵ形名フィールド８１と、当該ユニットのユニット形名フィールド８２ａとを参照する。ユニット一覧表示制御手段２４は、配置済みのＣＰＵユニットにおける当該ユニットの数が、ユニット形名フィールド８２ａに指定された装着可能数以下となるか否かを判断する（ステップＳ１１６）。

当該ユニットの数が装着可能数以下となる場合（ステップＳ１１６、Ｙｅｓ）、ユニット一覧表示制御手段２４は、当該ユニットの形名を配置可能ユニットテーブルに登録する（ステップＳ１１７）。ステップＳ１１７の登録処理の後、ループ上端（ステップＳ１１４）に戻り、対応する他のユニットにつきステップＳ１１５からの手順を実施する。当該ユニットの数が装着可能数より大きくなる場合（ステップＳ１１６、Ｎｏ）も、ループ上端（ステップＳ１１４）に戻る。

次に、ユニット一覧表示制御手段２４は、ステップＳ１０７、ステップＳ１１３およびステップＳ１１７において配置可能ユニットテーブルへ抽出したデータをユニット一覧表示手段２３に提供する。ユニット一覧表示手段２３は、配置可能ユニットテーブルの内容を、表示画面３０のユニット一覧表示フレーム３２（図３参照）において一覧表示させる（ステップＳ１１８）。

本実施の形態では、配置可能ユニットテーブルへの登録の可否を、当該ユニットが配置済みベースユニットに装着可能か否か、配置済みＣＰＵユニットで管理可能な数を超えないか否かを基準として判定している。本実施の形態のシステム構築支援ツールは、ＰＬＣシステムの設計に際し、既に設置済みのユニットによって新たに配置できるユニットが限定される場合、配置可能なユニットのみを選択対象としてシステム構築を試みることができる。これにより、システム構成を修正するための手戻りの低減が可能となる。

実施の形態２．
図１１は、実施の形態２にかかるシステム構築支援ツールの機能ブロック図である。例えば、ＣＰＵユニットは、基本ベースユニットの所定のスロットにのみ装着可能とされている。このように、ユニットによっては、配置可能なスロットが限定されるものがある。本実施の形態では、配置可能ユニットテーブルへの登録可否の判定において、実施の形態１での基準に加えて、配置予定位置へのユニットの配置可否についての情報を参照する。なお、本実施の形態にかかるシステム構築支援ツールを実行するハードウェア構成（システム構築支援装置）は、実施の形態１と同様である（図１参照）。

システム構築支援ツール２０は、配置予定位置取得手段２１、ユニット一覧表示手段２３、ユニット一覧表示制御手段２４、製品仕様格納手段２５および配置済みユニット情報格納手段２６を有する。配置予定位置取得手段２１は、ユニットの配置予定位置の情報を取得する。配置予定位置取得手段２１は、例えば、ユニット構成表示フレーム３１（図３参照）上でユーザが最後にクリックしたベースユニットのスロット番号を、配置予定位置情報として取得する。なお、以下の説明において、配置予定位置であるスロットを適宜「配置予定スロット」と称する。

製品仕様格納手段２５は、配置位置に応じたユニットの配置可否についての情報を格納する。ユニット一覧表示制御手段２４は、配置予定位置取得手段２１において取得された情報と、製品仕様格納手段２５に格納された情報とを参照し、配置可能なユニットを抽出する。

図１２および図１３は、ユニット一覧表示制御手段の動作の手順を示すフローチャートである。ユニット一覧表示制御手段２４は、配置済みユニット情報格納手段２６に格納されている編集中のユニット構成から、配置済みのベースユニットおよびＣＰＵユニットの情報を取得する（ステップＳ２００）。

ユニット一覧表示制御手段２４は、配置予定位置取得手段２１から、ユーザがユニットを配置しようとしている配置予定位置の情報として、配置予定スロットのスロット番号を取得する（ステップＳ２０１）。ユニット一覧表示制御手段２４は、基本ベースフラグが「０」であるベースユニット（増設ベースユニット）の形名を配置可能ユニットテーブル（図示省略）に登録する（ステップＳ２０２）。

ユニット一覧表示制御手段２４は、ベース製品仕様格納テーブル６０（図６参照）にて当該基本ベースユニットと対応するＣＰＵ形名の行を参照し、対応するＣＰＵユニットが配置予定スロットに装着可能か否かを判断する（ステップＳ２０４）。スロットにＣＰＵユニットが装着可能か否かは、当該スロット番号のＣＰＵ装着可否フラグにより判断する。なお、ステップＳ２０４からステップＳ２０６の手順は、ベース製品仕様格納テーブル６０にて基本ベースユニットと対応するＣＰＵユニットの数だけ繰り返されるループであるとする。

配置予定スロットのＣＰＵ装着可否フラグが「０」である場合（ステップＳ２０４、Ｎｏ）、ループ上端（ステップＳ２０３）に戻り、対応する他のＣＰＵユニットにつきステップＳ２０４からの手順を実施する。

配置予定スロットのＣＰＵ装着可否フラグが「１」である場合（ステップＳ２０４、Ｙｅｓ）、ユニット一覧表示制御手段２４は、ループ中のＣＰＵユニットが、配置予定スロットに配置される組み合わせ７１ａ（図７参照）に存在するか否かを判断する（ステップＳ２０５）。また、ユニット一覧表示制御手段２４は、当該基本ベースユニットの列のＣＰＵ配置可否フラグが「１」であるか否かにより、当該ＣＰＵユニットの配置の可否を判断する（ステップＳ２０５）。

当該ＣＰＵユニットを配置予定スロットに配置する組み合わせ７１ａが存在し、かつＣＰＵ配置可否フラグ７２ａが「１」である場合（ステップＳ２０５、Ｙｅｓ）、ユニット一覧表示制御手段２４は、当該ＣＰＵユニットの形名を配置可能ユニットテーブルに登録する（ステップＳ２０６）。ステップＳ２０６の登録処理の後、ループ上端（ステップＳ２０３）に戻り、対応する他のＣＰＵユニットにつきステップＳ２０４からの手順を実施する。当該ＣＰＵユニットを配置予定スロットに配置する組み合わせ７１ａが存在しない場合、あるいは組み合わせ７１ａは存在するがＣＰＵ配置可否フラグ７２ａが「０」である場合（ステップＳ２０５、Ｎｏ）も、ループ上端（ステップＳ２０３）に戻る。

次に、ユニット一覧表示制御手段２４は、配置済みのベースユニットとベース製品仕様格納テーブル６０（図６参照）にて対応する電源形名の行を参照し、対応する電源ユニットが配置予定スロットに装着可能か否かを判断する（ステップＳ２１１）。スロットに電源ユニットが装着可能か否かは、当該スロット番号の電源装着可否フラグにより判断する。なお、ステップＳ２１１およびステップＳ２１２の手順は、ベース製品仕様格納テーブル６０にてベースユニットと対応する電源ユニットの数だけ繰り返されるループであるとする。

配置予定スロットの電源装着可否フラグが「０」である場合（ステップＳ２１１、Ｎｏ）、ループ上端（ステップＳ２１０）に戻り、対応する他の電源ユニットにつきステップＳ２１１からの手順を実施する。

配置予定スロットの電源装着可否フラグが「１」である場合（ステップＳ２１１、Ｙｅｓ）、ユニット一覧表示制御手段２４は、当該電源ユニットの形名を配置可能ユニットテーブルに登録する（ステップＳ２１２）。ステップＳ２１２の登録処理の後、ループ上端（ステップＳ２１０）に戻り、対応する他の電源ユニットにつきステップＳ２１１からの手順を実施する。

ユニット一覧表示制御手段２４は、配置済みのベースユニットとベース製品仕様格納テーブル６０（図６参照）にて対応するユニット形名の行を参照し、対応するユニットが配置予定スロットに装着可能か否かを判断する（ステップＳ２１４）。スロットにユニットが装着可能か否かは、当該スロット番号のユニット装着可否フラグにより判断する。なお、ステップＳ２１４からステップＳ２１６の手順は、ベース製品仕様格納テーブル６０にてベースユニットと対応するユニットの数だけ繰り返されるループであるとする。

配置予定スロットのユニット装着可否フラグが「０」である場合（ステップＳ２１４、Ｎｏ）、ループ上端（ステップＳ２１３）に戻り、対応する他のユニットにつきステップＳ２１４からの手順を実施する。

配置予定スロットのユニット装着可否フラグが「１」である場合（ステップＳ２１４、Ｙｅｓ）、ユニット一覧表示制御手段２４は、ユニット製品仕様格納テーブル８０（図８参照）のＣＰＵ形名フィールド８１と、当該ユニットのユニット形名フィールド８２ａとを参照する。ユニット一覧表示制御手段２４は、配置済みのＣＰＵユニットにおける当該ユニットの数が、ユニット形名フィールド８２ａに指定された装着可能数以下となるか否かを判断する（ステップＳ２１５）。

当該ユニットの数が装着可能数以下となる場合（ステップＳ２１５、Ｙｅｓ）、ユニット一覧表示制御手段２４は、当該ユニットの形名を配置可能ユニットテーブルに登録する（ステップＳ２１６）。ステップＳ２１６の登録処理の後、ループ上端（ステップＳ２１３）に戻り、対応する他のユニットにつきステップＳ２１４からの手順を実施する。当該ユニットの数が装着可能数より大きくなる場合（ステップＳ２１５、Ｎｏ）も、ループ上端（ステップＳ２１３）に戻る。

次に、ユニット一覧表示制御手段２４は、ステップＳ２０６、ステップＳ２１２およびステップＳ２１６において配置可能ユニットテーブルへ抽出したデータをユニット一覧表示手段２３に提供する。ユニット一覧表示手段２３は、配置可能ユニットテーブルの内容を、表示画面３０のユニット一覧表示フレーム３２（図３参照）において一覧表示させる（ステップＳ２１７）。

本実施の形態では、配置可能ユニットテーブルへの登録の可否を、実施の形態１での基準に加えて、当該ユニットが配置予定スロットに装着可能か否か（ステップＳ２０４、ステップＳ２１１およびステップＳ２１４）を基に判定している。配置可能なユニットを、配置予定位置に応じて絞り込んで一覧表示可能とすることで、ユーザによるユニットの選定をさらに容易にすることができる。

実施の形態３．
図１４は、実施の形態３にかかるシステム構築支援ツールの機能ブロック図である。本実施の形態では、ユニットの形名、種別および入出力（Ｉ／Ｏ）点数からユニットを絞り込んで一覧表示する。本実施の形態にかかるシステム構築支援ツールを実行するハードウェア構成（システム構築支援装置）は、実施の形態１と同様である（図１参照）。

システム構築支援ツール２０は、入力文字取得手段２２、ユニット一覧表示手段２３、ユニット一覧表示制御手段２４およびユニット情報格納手段２７を有する。入力文字取得手段２２は、表示画面３０（図３参照）上での編集作業において、キーボード等の入力装置１１（図１参照）から入力された文字情報を取得する。ユニット情報格納手段２７は、ＰＬＣシステムを構築するための要素とするユニットについて、形名、種別およびＩ／Ｏ点数の情報を格納する。

ユニット一覧表示制御手段２４は、入力文字取得手段２２が取得した文字情報と、ユニット情報格納手段２７に格納されている情報を表す文字列とを照合し、入力文字と一致する部分が文字列に含まれるユニットを抽出する。ユニット一覧表示手段２３は、ユニット一覧表示制御手段２４が抽出したユニットを、表示画面３０において一覧表示させる。

図１５は、ユニット情報格納手段のテーブル構成の例を示す図である。ユニット情報格納テーブル９０は、種別フィールド９１、形名フィールド９２およびＩ／Ｏ点数フィールド９３を有する。種別フィールド９１は、ユニットの種別を格納する。形名フィールド９２は、ユニットの形名を格納する。Ｉ／Ｏ点数フィールド９３は、ユニットのＩ／Ｏ点数を格納する。

図１６は、ユニット一覧表示制御手段の動作の手順を示すフローチャートである。ユニット一覧表示制御手段２４は、ユーザが入力した文字情報を、入力文字取得手段２２から取得する（ステップＳ３００）。

ユニット一覧表示制御手段２４は、入力文字取得手段２２から取得した文字情報と、種別フィールド９１に格納されている種別を示す文字列、形名フィールド９２に格納されている形名を示す文字列、Ｉ／Ｏ点数フィールド９３に格納されているＩ／Ｏ点数を示す文字列とを照合する。ユニット一覧表示制御手段２４は、ループ中のユニットにつき、種別、形名、Ｉ／Ｏ点数の各文字列の先頭から照合していき、入力文字と前方一致する情報を含むか否かを判断する（ステップＳ３０２）。なお、ステップＳ３０２およびステップＳ３０３の手順は、用意されたユニットの数だけ繰り返されるループであるとする。

種別、形名およびＩ／Ｏ点数の文字列のいずれかが、入力文字と前方一致する場合（ステップＳ３０２、Ｙｅｓ）、ユニット一覧表示制御手段２４は、当該ユニットの形名を配置可能ユニットテーブル（図示省略）に登録する（ステップＳ３０３）。ステップＳ３０３の登録処理の後、ループ上端（ステップＳ３０１）に戻り、他のユニットにつきステップＳ３０２からの手順を実施する。入力文字と前方一致する情報を含まない場合（ステップＳ３０２、Ｎｏ）も、ループ上端（ステップＳ３０１）に戻る。

次に、ユニット一覧表示制御手段２４は、ステップＳ３０３において配置可能ユニットテーブルへ抽出したデータをユニット一覧表示手段２３に提供する。ユニット一覧表示手段２３は、配置可能ユニットテーブルの内容を、表示画面３０のユニット一覧表示フレーム３２（図３参照）において一覧表示させる（ステップＳ３０４）。

本実施の形態では、例えば、配置するユニット形名の先頭部分をユーザが覚えているような場合に、一覧表示するユニットを絞り込むことが可能となる。本実施の形態によると、ユーザによるユニットの選定を容易にすることが可能となる。ユニット一覧表示制御手段２４は、ユニットの種別、形名およびＩ／Ｏ点数の他、ユニットに関するいずれの情報を、入力文字との照合対象とするものであっても良い。

システム構築支援ツールは、実施の形態１の構成に、本実施の形態の入力文字取得手段２２およびユニット情報格納手段２７を追加するものとしても良い。この場合、システム構築支援ツールは、一覧表示するユニットを、配置済みユニットおよび製品仕様により判定するとともに、ユーザによる入力文字との照合によりさらに絞り込む。これにより、ユーザによるユニットの選定をさらに容易にすることができる。

システム構築支援ツールは、実施の形態２の構成に、本実施の形態の入力文字取得手段２２およびユニット情報格納手段２７を追加するものとしても良い。この場合、システム構築支援ツールは、一覧表示するユニットを、配置済みユニットおよび製品仕様、配置予定位置により判定するとともに、ユーザによる入力文字との照合によりさらに絞り込む。これにより、ユーザによるユニットの選定をさらに容易にすることができる。

以上のように、本発明にかかるシステム構築支援ツールおよびシステム構築支援装置は、ＰＬＣシステムを実際に構築する前に、構成ユニットを選定しその合理的なレイアウトを検討する場合に有用である。

１０ システム構築支援装置
１１ 入力装置
１２ 表示装置
１３ 中央演算装置
１４ 記憶装置
２０ システム構築支援ツール
２１ 配置予定位置取得手段
２２ 入力文字取得手段
２３ ユニット一覧表示手段
２４ ユニット一覧表示制御手段
２５ 製品仕様格納手段
２６ 配置済みユニット情報格納手段
２７ ユニット情報格納手段
３０ 表示画面
３１ ユニット構成表示フレーム
３２ ユニット一覧表示フレーム
５０ 配置済みユニット情報格納テーブル
６０ ベース製品仕様格納テーブル
７０ ＣＰＵ製品仕様格納テーブル
８０ ユニット製品仕様格納テーブル
９０ ユニット情報格納テーブル

Claims (6)

1. プログラマブルコントローラシステムの構築を支援するシステム構築支援ツールであって、
   前記プログラマブルコントローラシステムを構築するための要素とするユニットについて、製品仕様に関する情報を格納する製品仕様格納手段と、
   表示画面上での編集作業において既に配置されているユニットについて、配置に関する情報を格納する配置済みユニット情報格納手段と、
   前記配置済みユニット情報格納手段に格納された情報と、前記製品仕様格納手段に格納された情報とを基に、配置可能なユニットを抽出するユニット一覧表示制御手段と、
   前記ユニット一覧表示制御手段が抽出したユニットを、前記表示画面において一覧表示させるユニット一覧表示手段と、
   を有し、
   前記製品仕様格納手段は、複数のスロットを備えるベースユニットと、前記プログラマブルコントローラシステムを制御するＣＰＵユニットと、その他の各種ユニットと、について、
   前記スロットごとの、前記ＣＰＵユニット及び前記各種ユニットの各々の装着の可否を示す情報を、前記ベースユニットについての製品仕様として格納するベース製品仕様格納テーブルと、
   前記ＣＰＵユニット同士の組み合わせと、前記ベースユニット上における前記組み合わせの可否とを示す情報を、前記ＣＰＵユニットについての製品仕様として格納するＣＰＵ製品仕様格納テーブルと、
   前記ＣＰＵユニットに対する前記各種ユニットごとの装着可能数を示す情報を、前記各種ユニットについての製品仕様として格納するユニット製品仕様格納テーブルと、を有し、
   前記ユニット一覧表示制御手段は、前記配置済みユニット情報格納手段から取得した情報に応じて、前記ベース製品仕様格納テーブル、前記ＣＰＵ製品仕様格納テーブル及び前記ユニット製品仕様格納テーブルの少なくともいずれかを参照し、配置可能なユニットを抽出することを特徴とするシステム構築支援ツール。
2. ユニットの配置予定位置に関する情報を取得する配置予定位置取得手段をさらに有し、
   前記製品仕様格納手段は、前記配置予定位置に応じたユニットの配置可否についての情報を格納し、
   前記ユニット一覧表示制御手段は、前記配置予定位置取得手段が取得した情報と、前記製品仕様格納手段に格納された情報とを参照し、配置可能なユニットを抽出することを特徴とする請求項１に記載のシステム構築支援ツール。
3. ユニットについて、形名、種別および入出力点数の情報を格納するユニット情報格納手段と、
   表示画面上での編集作業において入力された文字情報を取得する入力文字取得手段と、をさらに有し、
   前記ユニット一覧表示制御手段は、前記入力文字取得手段が取得した前記文字情報と、前記ユニット情報格納手段に格納されている情報を表す文字列とを照合し、前記文字情報と一致する部分が前記文字列に含まれるユニットを抽出することを特徴とする請求項１に記載のシステム構築支援ツール。
4. ユニットの配置予定位置に関する情報を取得する配置予定位置取得手段をさらに有し、
   前記製品仕様格納手段は、前記配置予定位置に応じたユニットの配置可否についての情報を格納し、
   前記ユニット一覧表示制御手段は、前記配置予定位置取得手段が取得した情報と、前記製品仕様格納手段に格納された情報とを参照し、配置可能なユニットを抽出することを特徴とする請求項４に記載のシステム構築支援ツール。
5. プログラマブルコントローラシステムの構築を支援するシステム構築支援装置であって、
   表示画面を表示する表示部と、
   前記プログラマブルコントローラシステムを構築するための要素とするユニットについての製品仕様に関する情報と、前記表示画面上での編集作業において既に配置されている配置済みユニットについての配置に関する情報を格納する記憶部と、
   前記記憶部に記憶された前記製品仕様に関する情報と前記配置済みユニットの配置に関する情報とを基に、配置可能なユニットを抽出し、前記表示画面において一覧表示させる制御部と、
   を有し、
   前記記憶部は、複数のスロットを備えるベースユニットと、前記プログラマブルコントローラシステムを制御するＣＰＵユニットと、その他の各種ユニットと、について、
   前記スロットごとの、前記ＣＰＵユニット及び前記各種ユニットの各々の装着の可否を示す情報を、前記ベースユニットについての製品仕様として格納するベース製品仕様格納テーブルと、
   前記ＣＰＵユニット同士の組み合わせと、前記ベースユニット上における前記組み合わせの可否とを示す情報を、前記ＣＰＵユニットについての製品仕様として格納するＣＰＵ製品仕様格納テーブルと、
   前記ＣＰＵユニットに対する前記各種ユニットごとの装着可能数を示す情報を、前記各種ユニットについての製品仕様として格納するユニット製品仕様格納テーブルと、を格納し、
   前記制御部は、前記記憶部から取得した前記配置済みユニットについての情報に応じて、前記ベース製品仕様格納テーブル、前記ＣＰＵ製品仕様格納テーブル及び前記ユニット製品仕様格納テーブルの少なくともいずれかを参照し、配置可能なユニットを抽出することを特徴とするシステム構築支援装置。
6. 前記記憶部は、ユニットについて、形名、種別および入出力点数の情報を格納し、
   前記制御部は、前記表示画面上での編集作業において入力された文字情報と、前記記憶部に格納されている情報を表す文字列とを照合し、前記文字情報と一致する部分が前記文字列に含まれるユニットを抽出することを特徴とする請求項６に記載のシステム構築支援装置。

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