JP5392994B2 - レーダ信号処理装置及びレーダ信号処理方法 - Google Patents

レーダ信号処理装置及びレーダ信号処理方法 Download PDF

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Description

この発明は、送信電波がスペクトラム拡散の符合変調波などである場合に、低電力な入射波信号に対して共分散行列を計算することにより入射波の電力を改善し、入射波の検知等を行うレーダ信号処理装置及びレーダ信号処理方法に関するものである。
主に移動体向け通信または放送システムにあっては、伝送方式の一つとしてスペクトラム拡散技術を用いた符号分割多重方式が利用されている。これは、周波数効率をあげるためや、通信の秘匿性を確保することなどの理由から、利用されている。
アダプティブアレーを用いた符号分割多重波の受信機(例えば、非特許文献1参照)、また、アダプティブアレーアルゴリズムについて現在までに多くのアルゴリズムが提案されている(例えば、非特許文献2参照)。
このようなアダプティブアレーを用いた符号分割多重波のマルチユーザ受信機の構成は、各ユーザ対応に設けられたアダプティブアレー信号処理を行う。このような従来のレーダ信号処理装置20Aについて、図23に基づいて説明する。図23は、従来のレーダ信号処理装置の構成を示すブロック図である。
受信アレーアンテナ21の各素子アンテナからの受信信号x,x,…,xは、A/D変換器22を経て、それぞれチャネルk(chk)用CDM復調回路(整合フィルタ)29に入力され、ここでこのチャネルk(chk)用の拡散符号を用いて逆拡散される。このCDM復調回路29は、同一チャネル(ch)を復調するためのものであるため、送信源側で変調する際の変調符号と同一の符号を用いる。CDM復調回路29からの各逆拡散出力信号y,y,…,yに対し、アダプティブアレーウェイト計算部30では、相関行列の計算と、応答ベクトルの計算を行い、これらに基づいてウェイトベクトルを計算する。さらに、このようにして計算されたウェイトベクトルの各要素を信号y,y,…,yに乗じ、合成器31で合成することによって合成出力信号を得ることができる。
このように従来方式では、各チャネル(ch)に対し、アダプティブアレーウェイト計算部30においてアダプティブアルゴリズムを用いてウェイト計算を行い、アンテナ間の信号合成を行う。アダプティブアレーは、空間的に見ると各チャネル(ch)に対して指向性ビームを形成していることに相当する。すなわち、各チャネル(ch)は指向性ビームを用いて他チャネル(ch)からの干渉を除去しつつ通信を行うことが可能であり、チャネル(ch)の多重化に有効な技術とされている。
田中、樋口、佐和橋、安達共著"DS−CDMA適応アレイアンテナダイバーシチの屋内伝送実験特性"電子情報通信学会、無線通信システム研究会技術報告、RCS98−53、pp.19−24、1998−06 大鐘、小川共著"アダプティブアレーと移動通信(II)"電子情報通信学会誌、Vol.82、No.1、pp.55−61、1999−01
しかし、送信源と受信局であるレーダ信号処理装置の間の距離が大きく離れたりすると伝播ロスなどにより受信電力がノイズレベル程度やそれ以下となることがあり、所望の符号多重波が検出または探知できなくなり、その後の信号処理ができなくなる恐れがあるという問題点があった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、その目的は、送信信号が符号多重波である場合に、低電力で入射してくる目標信号を受信信号の積分処理により検出または探知することができるレーダ信号処理装置及びレーダ信号処理方法を得るものである。
この発明に係るレーダ信号処理装置は、自らは制御できず拡散コードも不明な未知の送信源が送出するスペクトル拡散の符号変調波を受信するアレーアンテナと、スペクトル拡散された符号変調波の複数のチャネルを多重化した受信信号を復調することなくFFT処理して第1の周波数軸データに変換するFFT処理部と、第1の周波数軸データを参照信号の第2の周波数軸データで除算する除算部と、除算後の周波数軸データの共分散行列を求める共分散行列演算部と、共分散行列演算部からの共分散行列を用いて未知の送信源からアレーアンテナまでの電波伝搬に伴い発生する電波伝搬時間を推定する遅延時間推定処理部とを設けたものである。
この発明に係るレーダ信号処理装置は、送信信号が符号多重波である場合に、低電力で入射してくる目標信号を受信信号の積分処理により検出または探知することができるという効果を奏する。
実施の形態1.
この発明の実施の形態1に係るレーダ信号処理装置について図1及び図2を参照しながら説明する。図1は、この発明の実施の形態1に係るレーダ信号処理装置の構成を示すブロック図である。なお、以降では、各図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。
図1において、この実施の形態1に係るレーダ信号処理装置20は、M素子の受信アレーアンテナ21と、A/D変換器22と、共分散行列演算部23とが設けられている。
また、送信源10は、送信データをCDM変調するCDM変調回路11と、加算器12と、送信素子アンテナ13とが設けられている。
つぎに、この実施の形態1に係るレーダ信号処理装置の動作について図面を参照しながら説明する。図2は、この発明の実施の形態1に係るレーダ信号処理装置の動作を説明するための図である。
送信源10からの入射波をM素子の受信アレーアンテナ21で受信し、逆拡散せずに共分散行列を共分散行列演算部23で求め、入射波の電力を改善する処理を想定する。共分散行列を求めた後には入射波の検出、探知等の信号処理を行うものとする。
いま、送信源10からの送信電波は符号変調された電波であるとする。この電波の信号構成と積分処理の様子を図2に示す。ここでは、図2中の横軸方向の積分、すなわち時間方向の積分を行うことを考える。以下では、拡散符号長1周期をPbitとし、これをQ周期繰り返すとして考える。なお、2種類の拡散符号が使用されている場合、符号長の短いものをPbit、符号長の長いものをP*Qbitとしても同様に成り立つ。情報ビットのビットレートと両符号のビットレートは等しく、情報ビット1bitに両符号の1bitが割り当てられるものとする。
受信信号の共分散行列Rは、M素子の受信アレーアンテナ21でのm番目の素子アンテナにおける受信信号をx(tpq)とすると、次の式(1)のように表すことができる。
Figure 0005392994
ここで、tpqはq周期目pbitにおけるディジタル信号の時間因子を、〈・〉は時間平均処理を、*は複素共役を、Hは複素共役転置を表す。
第m素子のアンテナにおける受信信号x(tpq)は、信号s(k) (tpq)にノイズn(tpq)が加算されたものであり、次の式(2)のように表すことができる。
Figure 0005392994
ここで、s(k) (tpq)の(k)は送信源側で符号変調後多重化された合計Kチャネルの信号の内、第kチャネル(k=1,…,K)の信号成分を表す。ノイズn(tpq)(m=1,…,M)は異なるmにおいて互いに無相関で、さらに信号s(k) (tpq)とも互いに無相関であるとする。
信号s(k) (tpq)は、m,n番目の素子アンテナの場合、次の式(3)、式(4)のように表すことができる。
Figure 0005392994
ここで、A(k)は複素信号s(k)の振幅を、hは拡散符号と情報ビットに対応してきまる位相変調の初期値(例えば、情報ビットが1ならば1/4、0ならば3/4などの割付)を表す。また、tmnは、m,n番目の素子アンテナ間の素子間隔をdmn、入射角度をθとすると、tmn=(dmnsinθ)/cで与えられる素子位置の違いに起因する経路長差による遅延時間である。
(tpq)x(tpq)の時間平均処理は、次の式(5)、式(6)のように表すことができる。
Figure 0005392994
式(6)の中括弧内第1項は、異なるチャネルk,k′間では拡散符号が異なるため、位相変調の値hktも異なり、その相関値は小さくなる。式(6)の中括弧内第2項、第3項では、今、s(k) とn,およびnとs(k) は互いに無相関としているため無視できる。式(6)の中括弧内第4項では、n(m=1,…,M)は異なるmにおいて互いに無相関としているためm≠nの場合について無視できる。
式(6)を式(3)、式(4)と上記の仮定を用いて整理すると、次の式(7)、式(8)のように表すことができる。
Figure 0005392994
ここで、異なるmにおけるノイズnは互いに無相関で分散がσであるとする。また、A(k)はkが異なっても等しい(A(1)=…=A(k)=…=A(K)=A)とすると、式(8)は、次の式(9)のように近似できる。
Figure 0005392994
このため、受信信号の共分散行列Rの各項では多重化されたチャネル間の拡散符号の違いによる位相差がキャンセルでき、経路長差による位相差のみ残る。これにより、共分散行列Rで電力SNRは真値でKQP倍改善したものと等価になる。
図2内では,本発明における積分効果を評価するための基準として、K=1,Q=1,P=2048を選んでいる。これに対し、例えばK′=64、Q′=25、P´=2048とする場合の積分効果は、次の式(10)のように表すことができる。
Figure 0005392994
つまり、電力SNR真値で1600倍(=約32dB)の改善が見込まれる。
すなわち、この実施の形態1に係るレーダ信号処理装置は、スペクトル拡散による符号変調多重波を受信する受信アレーアンテナ21と、受信信号をディジタル信号に変換するA/D変換器22と、受信信号を復調することなく共分散行列を求めることで時間方向およびチャネル方向に積分処理した効果を得る共分散行列演算部23とが設けられており、低電力で入射してくる目標信号をSNR真値でKQP倍改善して受信する効果を得ることができる。
なお、送信源10が送出する変調信号が複数チャネルの信号を多重化したものではなく、単一チャネルの信号(つまり、K=1)の場合でも、同様にKQP倍でK=1とした改善効果を得ることができる。
実施の形態2.
この発明の実施の形態2に係るレーダ信号処理装置について図3を参照しながら説明する。図3は、この発明の実施の形態2に係るレーダ信号処理装置の構成を示すブロック図である。
図3において、この実施の形態2に係るレーダ信号処理装置20は、M素子の受信アレーアンテナ21と、A/D変換器22と、共分散行列演算部23と、測角処理部24とが設けられている。
この実施の形態2では、上記の実施の形態1で得られた共分散行列Rを用いて、測角処理を行い、入射波の入射角度推定値を測角処理部24で得るものである。
つぎに、この実施の形態2に係るレーダ信号処理装置の動作について図面を参照しながら説明する。
式(1)で示したように、受信信号の共分散行列Rの各項には、素子位置が異なることに起因する経路長差分の位相差が残存している。この場合、得られた共分散行列RをMUSIC(MUltiple SIgnal Cassification)法等の超分解能アルゴリズムに適用し、電波の入射方向(図3の例では送信源10)を推定することが可能となる。以下、その処理ステップを示す。
共分散行列Rの固有構造を計算する(必要に応じて相関波の分離前処理として空間スムージング前処理を実施したのち、固有構造を計算する)。共分散行列Rの固有値はM個存在し、これをλと表記する。これと対応する共分散行列RのM個の固有ベクトルをeとすると、次の式(11)のように表すことができる。
Figure 0005392994
得られた固有値の大きさを比較し、共分散行列Rの固有値λのうち、λ>σとなる個数から推定入射波数が求まる。以下この推定入射波数をUとする。
電波入射角度θの推定を行うとき、λ=σとなる(M−U)個の固有ベクトルeを要素とするM×(M−U)行列Eを用いた次の式(12)の評価関数を用いる。
Figure 0005392994
ここで、Hは複素共役転置を表し、a(θ)はステアリングベクトルで、g(θ)をm番目の素子アンテナの角度θに対する複素指向性パターン、pをm番目の素子アンテナの位相基準点からの位置ベクトル、q(θ)を角度θからの入射波の入射方向単位ベクトル、Tを転置とすると、次の式(13)で表されるものである。
Figure 0005392994
角度θを変化させると、θが電波入射角度θ(u=1,2,…,U)に一致した場合のみ式(12)の分母が0になり、鋭いピークを示す。したがって、θの変化に対するPMU(θ)のピークを探すことで入射角度の推定が可能になる。
このように処理することで、逆拡散処理を行うことなく、低電力で入射する符号多重波の電力を改善し、電波の入射角度を推定することができる。
すなわち、この実施の形態2に係るレーダ信号処理装置は、スペクトル拡散による符号変調多重波を受信する受信アレーアンテナ21と、受信信号をディジタル信号に変換するA/D変換器22と、受信信号を復調することなく共分散行列を求めることで時間方向およびチャネル方向に積分処理した効果を得る共分散行列演算部23と、共分散行列演算部23からの共分散行列を用いて測角処理を行う測角処理部24とが設けられており、低電力で入射してくる目標信号をSNR真値でKQP倍改善して受信する効果を得ることができる。
なお、送信源10が送出する変調信号が複数チャネルの信号を多重化したものではなく、単一チャネルの信号(つまり、K=1)の場合でも同様に、KQP倍でK=1とした改善効果を得ることができる。
実施の形態3.
この発明の実施の形態3に係るレーダ信号処理装置について図4を参照しながら説明する。図4は、この発明の実施の形態3に係るレーダ信号処理装置の構成を示すブロック図である。
図4において、この実施の形態3に係るレーダ信号処理装置20は、1素子の受信アンテナ21と、A/D変換器22と、FFT処理部25と、FFT処理部26と、除算部27と、共分散行列演算部23と、遅延時間推定処理部28とが設けられている。
なお、送信源10には、送信データを符号変調するCDM変調回路11と、加算器12と、送信素子アンテナ13とが設けられている。
この実施の形態3では、1素子の受信アンテナ21を用いて反射源からの電波を受信し遅延時間推定を行うものである。
送信源10では、第kchの送信データをそれぞれ第kch用のCDM変調回路11において符号拡散し、各chの拡散後の送信データを加算器12で加算し、送信素子アンテナ13から送信する。
今、送信源10から送出された信号がある反射源で反射し、その反射波をレーダ信号処理装置20の受信アンテナ21で受信する場合を考える。このとき、送信源10から反射源、反射源からレーダ信号処理装置20までの伝播距離に相当する伝播時間差τが発生する。また、反射源の反射係数、伝播距離での伝播損失などにより信号電力が著しく小さくなることが考えられる。
レーダ信号処理装置20では、受信アンテナ21において反射源からの電波を受信する。これをA/D変換器22においてA/D変換を行い、次の式(14)で示すような受信信号xを得る。
Figure 0005392994
ここで、n(tpq)はA/D変換後のノイズ成分で、信号s(k)(tpq)とは互いに無相関であるとする。
次いで、この受信信号をFFT処理部25でFFT(Fast Fourier Transform)処理し周波数領域のデータ(周波数軸データ)に変換する。M’点のFFT処理を行う場合、tpq=1,…,M’の時系列データを用いるものとする。
FFTにおけるM’個の周波数ポイントをffp=f+(M’−1)Δf(Δfは周波数分解能)とし、各周波数ポイントにおける受信信号をx’(k)(ffp)とすると、チャネルkの信号成分s’(k)(ffp)は、次の式(15)のように表すことができる。
Figure 0005392994
ここで、A’(k)は複素信号s’(k)の振幅を、hは拡散符号および情報ビットに対応してきまる位相変調の初期値(例えば、情報ビットが1ならば1/4、0ならば3/4などの割付)を表す。
一方、送信源10でのCDM変調回路11が符号変調する際に使用した拡散符号の周波数領域データ(周波数軸上データ)を、変調多重波とは別の手段で予めレーダ信号処理装置20へ伝送しておく。除算部27において、この周波数領域データ(周波数軸上データ)で受信信号の周波数領域データ(周波数軸上データ)を除算する。この処理により、式(15)のexpの指数部分のjπhの項を消去することができ、伝播経路長差に起因する遅延時間τの項のみが残る。
その後、共分散行列演算部23において、除算後の周波数軸データの共分散行列を求める。
FFT後の受信信号x’(ffp)x’(tfp’)の平均処理は、次の式(16)、式(17)のように表すことができる。
Figure 0005392994
式(17)の中括弧内第2項、第3項では、今、s(k)とnは互いに無相関としているため無視できる。式(17)の中括弧内第4項は、n’(ffp)(fp=1,…,M’)は異なるffpで互いに無相関としているためffp≠ffp’の場合について無視できる。
式(17)を式(15)と上記の仮定を用いて整理すると、次の式(18)、式(19)のように表すことができる。
Figure 0005392994
ここで、異なるffpにおけるノイズn’(ffp)は互いに無相関であるが故に、分散が共通にσ’であるとする。また、A’(k)はkが異なっても等しい(A’(1)=…=A’(k)=…=A’(K)=A’)とすると、式(19)は、次の式(20)のように近似できる。
Figure 0005392994
すなわち、サンプル点数分M’、ch数Kであれば、KM’の積分効果が得られる。
共分散行列演算部23で得られた共分散行列を遅延時間推定処理部28でMUSICアルゴリズム等の超分解能アルゴリズムに適用し、参照信号と入射電波の遅延時間τを推定する。共分散行列が得られた後の処理は実施の形態2と同様であるが,このとき、式(13)で示したステアリングベクトルa(θ)は、上記の実施の形態2で受信アレーアンテナ21の素子数の代わりに、FFTの周波数ポイント(M’点)で作成し、角度方向θの代わりに、遅延時間τ方向にピークサーチを行う。
すなわち、この実施の形態3に係るレーダ信号処理装置は、スペクトル拡散による符号変調多重波を受信する受信アンテナ21と、受信信号をディジタル信号に変換するA/D変換器22と、受信信号をFFT処理して周波数軸データに変換するFFT処理部25と、前記周波数軸データを参照信号の周波数軸データで除算する除算部27と、除算後の周波数軸データの共分散行列を求めることで時間方向およびチャネル方向に積分処理した効果を得る共分散行列演算部23と、前記共分散行列演算部23からの共分散行列を用いて遅延時間推定処理を行う遅延時間推定処理部28とが設けられており、著しく低電力な反射波に対してSNR真値でKM’倍改善する効果を得ることができる。
なお、上記の説明では、送信源10から参照信号を得ているが、参照信号をレーダ信号処理装置20で用意できる場合にはこれを用いることも可能である。
また、上記の説明では、到来時間差を求め遅延時間推定処理を行っているが、送信源10、レーダ信号処理装置20の位置が既知であれば、遅延時間推定処理部28で得られる遅延時間推定値により、推定される反射源の位置の軌跡は楕円を描き、別の方法で得られる方角情報を元に反射源の位置を推定することが可能である。
なお、送信源10が送出する変調信号が複数チャネルの信号を多重化したものではなく、単一チャネルの信号(つまり、K=1)の場合でも同様に、KM’倍でK=1とした改善効果を得ることができる。
実施の形態4.
この発明の実施の形態4に係るレーダ信号処理装置について図5を参照しながら説明する。図5は、この発明の実施の形態4に係るレーダ信号処理装置の構成を示すブロック図である。
図5において、この実施の形態4に係るレーダ信号処理装置20は、M素子の受信アレーアンテナ21と、A/D変換器22と、FFT処理部25と、FFT処理部26と、除算部27と、共分散行列演算部23と、測角処理部24と、遅延時間推定処理部28とが設けられている。
なお、送信源10には、送信データを拡散符号で変調するCDM変調回路11と、加算器12と、送信素子アンテナ13とが設けられている。
この実施の形態4では、MUSICアルゴリズムにおいて入射角度と遅延時間の両方を、それぞれ測角処理部24と遅延時間推定処理部28で同時に推定するものである。
上記の実施の形態2では、共分散行列演算部23により得られる共分散行列の各要素に、時間方向の寄与による位相項(−j(2π/λ)ctmn)を考慮し、ピークサーチにより送信波が入射する角度に対応した時間差tmnを検出した。一方、上記の実施の形態3では、同じく共分散行列の各要素に周波数方向の寄与による位相項(−j2πffpτ)を考慮し、ピークサーチにより反射源との距離に対応する遅延時間差τを検出した。本実施の形態4では、上記実施の形態2及び3における受信データを、時間軸及び周波数軸の二次元で取得し、その共分散行列の固有構造を計算し、入射波の推定入射角度と遅延時間を、評価関数による二次元のピークサーチにより求める。この場合も上記実施の形態2及び3と同様に時間方向、チャネル方向の両方に積分した効果が得られる。
このとき、上記実施の形態2及び3におけるステアリングベクトルを、角度方向、周波数方向に求めておき、θ、τの二次元方向にピークサーチに用いることにより、これらを同時に推定する。
このように処理することで、低電力で入射する電波の電力を改善し、入射角度、遅延時間の同時推定が可能となる。
図5に示したように測角処理と遅延時間推定処理を同時に行わず、遅延時間推定処理後に測角処理を行ったり、測角処理後に遅延時間推定処理を行ったりする構成でも、低電力な反射波の電力を改善し測位を行うことが可能であることは、上記実施の形態2及び3に示したとおりである。
すなわち、この実施の形態4に係るレーダ信号処理装置は、スペクトル拡散による符号変調多重波を受信する受信アレーアンテナ21と、受信信号をディジタル信号に変換するA/D変換器22と、受信信号をFFT処理して周波数軸データに変換するFFT処理部25と、前記周波数軸データを参照信号の周波数軸データで除算する除算部27と、前記受信信号の時間軸データ及び除算後の周波数軸データを用いて共分散行列を求めることで時間方向およびチャネル方向に積分処理した効果を得る共分散行列演算部23と、共分散行列演算部23からの共分散行列を用いて測角処理、遅延時間推定処理を行う測角処理部24/遅延時間推定処理部28とが設けられており、著しく低電力な入射波に対してSNR真値でKQPM’倍改善する効果を得ることができる。
なお、上記の説明では、遅延時間推定処理に送信源10から参照信号を得ているが、参照信号をレーダ信号処理装置20で用意できる場合等には、これを用い、送信源10からの参照信号を省略することも可能である。
また、送信源10が送出する変調信号が複数チャネルの信号を多重化したものではなく、単一チャネルの信号(つまり、K=1)の場合でも同様に、KQPM’倍でK=1とした改善効果を得ることができる。
実施の形態5.
この発明の実施の形態5に係るレーダ信号処理装置について図6を参照しながら説明する。図6は、この発明の実施の形態5に係るレーダ信号処理装置の構成を示すブロック図である。
図6において、この実施の形態5に係るレーダ信号処理装置20は、M素子の受信アレーアンテナ21と、A/D変換器22と、CDM復調回路29と、共分散行列演算部23とが設けられている。
図6中、レーダ信号処理装置20側の一点鎖線内は合計K波が多重化された送信信号のうちのある1波についての復調に用いるので、一点鎖線で囲まれたブロックが合計K個備わっている。このように復調を行っていれば、上記実施の形態1の式(6)の異なるチャネルk,k′間では拡散符号の違いにより相関値は無視できるとの仮定が予め省略されたものとなる。なぜなら、合計K個の復調ブロックからは、対応するひとつのチャネル信号のみしか出力されないため、他のチャネルとの相関を考慮する必要が無いためである。
式(6)以降の処理は、上記実施の形態1と同様の積分効果、SNR真値でKQP倍の改善効果が得られる。
また、送信源10が送出する変調信号が複数チャネルの信号を多重化したものではなく、単一チャネルの信号(つまり、K=1)の場合でも同様に、KQP倍でK=1とした改善効果を得ることができる。
また、複数の信号が多重化されている場合に、任意のkchを逆拡散する処理も可能である。この場合、積分効果を表す式(9)ではK=kとしてその積分効果が得られる。
すなわち、この実施の形態5に係るレーダ信号処理装置は、スペクトル拡散の符号変調波を受信する受信アレーアンテナ21と、受信信号をディジタル信号に変換するA/D変換器22と、拡散符号を用いて受信信号を逆拡散するCDM復調回路29と、逆拡散された受信信号の共分散行列を求めることで時間方向に積分処理した効果を得る共分散行列演算部23とを設けたものである。
実施の形態6.
この発明の実施の形態6に係るレーダ信号処理装置について図7を参照しながら説明する。図7は、この発明の実施の形態6に係るレーダ信号処理装置の構成を示すブロック図である。
図7において、上記の実施の形態1の図1と比較して、CDM変調回路11が、周波数変調回路11Aに換わるのみであり、残りの構成は同じである。
つぎに、この実施の形態6に係るレーダ信号処理装置の動作について図面を参照しながら説明する。
上記の実施の形態1では、送信源10からの送信電波は符号変調された電波を対象としていた。送信源10の中にはCDM変調回路11が多重化するチャネル数台具備されており、異なるチャネル間で干渉などを発生せず、受信側の復調回路により個々のチャネルの情報を正しく復元できるような拡散符号を用いて情報拡散を行っている。その後、加算器12により各チャネルの合成を行い、単一信号として送信素子アンテナ13により送信されている。
これに対してこの実施の形態6では、送信源10の中に多重化するチャネル数台の周波数変調回路11Aを具備する。例えば、多重化するチャネル数を4チャネルとすると、周波数変調回路11Aa〜11Adが必要となる。各周波数変調回路11Aa〜11Adにはそれぞれ決められた変調周波数f1〜f4が割り当てられており、各チャネルに重畳される情報はこの変調周波数f1〜f4のキャリア周波数に変調される。隣り合うチャネル間では干渉が起きないように十分離れたΔfの周波数間隔をおく。次に、これらの4つの変調信号を加算器12で合成し、送信素子アンテナ13により送出する。
これ以降の実施の形態6に係るレーダ信号処理装置の動作及び得られる効果は、上記の実施の形態1のものと同様である。つまり、M素子アレーアンテナ21における受信信号をA/D変換器22によりディジタル信号化し、共分散行列演算部23により共分散行列を得る。ただし、ここでは送信源10の周波数変調回路11Aa〜11Adに設定された変調周波数f1〜f4の周波数信号をすべて観測できるように広帯域な受信信号を得るものとする。この時、共分散行列における受信アレーアンテナ21の第m素子の受信信号x(tpq)と、第n素子の受信信号x(tpq)間の相関値の時間平均処理<x(tpq)x (tpq)>は、次の式(23)で示される。
Figure 0005392994
式(21)は第m素子における変調周波数fの信号成分、式(22)は第n素子における変調周波数fの信号成分を示している。dは変調周波数fの信号に畳重される情報シンボルである。また、式(22)のtmnは第m素子と第n素子間の行路差により決まる伝搬時間差である。
式(23)の大括弧間の積についてよく見ると、異なる変調周波数fとf間では特に放送波や通信波などの場合それぞれ独立の情報シンボルdとdが畳重されており、長時間で平均すると相関値(コヒーレンス)が十分低く見なせるため、結果的に式(23)の大括弧間の積では同一周波数成分間の積のみが残り、次の式(24)で表せる。
Figure 0005392994
さらに、すべての変調周波数における電力が等しいと仮定すると、式(25)の通り表すことができる。
Figure 0005392994
したがって、式(24)、式(25)より次の式(26)が得られる。
Figure 0005392994
式(26)の結果は、上記の実施の形態1の式(9)において、K=4とおいた場合と同じ結果で求められる。最終的に、この実施の形態6においても電力SNRの改善効果は上記の実施の形態1の式(10)で得ることができる。
すなわち、この実施の形態6に係るレーダ信号処理装置は、送信源10から送出される各チャネルの情報を復調することなく、低電力で入射する反射源による反射信号を電力SNRでKQP倍(Kは多重チャネル数)改善して受信する効果を得ることができる。
実施の形態7.
この発明の実施の形態7に係るレーダ信号処理装置について図8を参照しながら説明する。図8は、この発明の実施の形態7に係るレーダ信号処理装置の構成を示すブロック図である。
図8において、上記の実施の形態6の構成に、測角処理部24を加えたものであり、残りの構成は同じである。
つぎに、この実施の形態7に係るレーダ信号処理装置の動作について図面を参照しながら説明する。
上記の実施の形態2では上記の実施の形態1で得られた共分散行列の固有値から、反射信号の入射角度推定値を得ている。同様に、この実施の形態7は、上記の実施の形態6で得られた共分散行列の固有値から反射波の入射角度推定値を得るもので、その動作内容は上記の実施の形態2で説明したものと同様である。
この実施の形態7が上記の実施の形態2と異なる部分は、送信源10における送信信号の多重変調方式が、符号多重変調から周波数多重変調へと換わったのみである。送信信号が周波数多重変調方式の場合でも同様に、低電力で入射する反射信号の電力SNRを改善し、電波の入射角度を高精度に推定することができる。
すなわち、この実施の形態7に係るレーダ信号処理装置は、送信源10から送出される各チャネルの情報を復調することなく、低電力で入射する反射源による反射信号を電力SNRでKQP倍(Kは多重チャネル数)改善して受信し、電波の入射角度を高精度に推定することができる効果が得られる。
実施の形態8.
この発明の実施の形態8に係るレーダ信号処理装置について図9を参照しながら説明する。図9は、この発明の実施の形態8に係るレーダ信号処理装置の構成を示すブロック図である。
図9において、上記の実施の形態3を示す図4のCDM変調回路11が周波数変調回路11Aに換わるのみであり、残りの構成は同じである。
つぎに、この実施の形態8に係るレーダ信号処理装置の動作について図面を参照しながら説明する。
上記の実施の形態3では、送信源10からの送信電波は符号変調された電波を対象として得た共分散行列を、遅延時間推定処理部28でMUSICアルゴリズム等の超分解能アルゴリズムに適用し、参照信号と入射電波の遅延時間τを推定している。
この実施の形態8では、送信電波が符号変調方式から周波数変調方式へと換わったのみであり、その動作や得られる効果は上記の実施の形態3と同様である。ただし、ここでは送信源10の周波数変調回路11Aa〜11AKに設定された変調周波数f〜fの周波数信号をすべて観測できるように広帯域な受信信号を得るものとする。この場合も同様に、異なる変調周波数のチャネル間では独立の情報が重畳されており、長時間で平均すると相関値(コヒーレンス)が十分低く見なせるため、サンプル点数M’、ch数Kであれば、共分散行列では電力SNRでKM’倍の積分効果が得られる。
すなわち、この実施の形態8に係るレーダ信号処理装置は、送信源10から送出される各チャネルの情報を復調することなく、著しく低電力な反射波に対して電力SNRでKM’倍改善して受信し、遅延時間を高精度に推定できるという効果を得る。
実施の形態9.
この発明の実施の形態9に係るレーダ信号処理装置について図10を参照しながら説明する。図10は、この発明の実施の形態9に係るレーダ信号処理装置の構成を示すブロック図である。
図10において、上記の実施の形態4を示す図5のCDM変調回路11が周波数変調回路11Aに換わるのみであり、残りの構成は同じである。
つぎに、この実施の形態9に係るレーダ信号処理装置の動作について図面を参照しながら説明する。
上記の実施の形態4では、符号変調された電波を対象として、入射角度によりM素子の受信アレーアンテナに発生する位相項(−j(2π/λ)ctmn)と、反射信号の遅延時間とFFTの周波数ポイントにより発生する位相差(−j2πffpτ)を二次元で取得し、入射波の推定入射角度と遅延時間を、評価関数による二次元のピークサーチにより求めている。
この実施の形態9では、送信電波が符号変調方式から周波数変調方式へと換わったのみであり、その動作や得られる効果は上記の実施の形態4と同様である。ただし、ここでは送信源10の周波数変調回路11Aa〜11AKに設定された変調周波数f〜fの周波数信号をすべて観測できるように広帯域な受信信号を得るものとする。この場合も同様に、異なる変調周波数のチャネル間では独立の情報が重畳されており、長時間で平均すると相関値(コヒーレンス)が十分低く見なせるため、サンプル点数M’、ch数Kであれば、共分散行列では電力SNRでKQPM’倍の改善効果が得られる。
すなわち、この実施の形態9に係るレーダ信号処理装置は、送信源10から送出される各チャネルの情報を復調することなく、著しく低電力な反射波に対して電力SNRでKQPM’倍改善して受信し、反射信号の入射角度と遅延時間を同時に高精度に推定できるという効果を得る。
実施の形態10.
この発明の実施の形態10に係るレーダ信号処理装置について図11を参照しながら説明する。図11は、この発明の実施の形態10に係るレーダ信号処理装置の構成を示すブロック図である。
図11において、上記の実施の形態5を示す図6のCDM変調回路11が周波数変調回路11A、CDM復調回路29が周波数復調回路29Aに換わるのみであり、残りの構成は同じである。
つぎに、この実施の形態10に係るレーダ信号処理装置の動作について図面を参照しながら説明する。
上記の実施の形態5では、符号変調された電波を対象として、K個のCDM復調回路29により多重化されたK個の独立な情報を復元する。このように復調を行っていれば、上記の実施の形態1における異なるチャネルk、k’間では拡散符号の違いにより相関値は無視できるとの仮定が予め省略されたものとなる。
この実施の形態10では、送信電波が符号変調方式から周波数変調方式へと換わったのみであり、その動作や得られる効果は上記の実施の形態5と同様である。つまり、周波数復調回路29Aが多重化された単一信号からK個の独立な情報を復元する。異なるチャネル間では独立の情報が重畳されており、長時間で平均すると相関値(コヒーレンス)が十分低く見なせるため、上記の実施の形態6における相関値は無視できるとの仮定が予め省略されたものとなるため、電力SNRではKQP倍の改善効果が得られる。
すなわち、この実施の形態10に係るレーダ信号処理装置は、復調された受信信号の共分散行列を求めることで、低電力で入射する反射源による反射信号を電力SNRでKQP倍(Kは多重チャネル数)改善して受信する効果を得ることができる。
実施の形態11.
この発明の実施の形態11に係るレーダ信号処理装置について図12及び図13を参照しながら説明する。図12は、この発明の実施の形態11に係るレーダ信号処理装置の構成を示すブロック図である。また、図13は、この発明の実施の形態11に係るレーダ信号処理装置の動作を説明するための図である。
図12において、上記の実施の形態1を示す図1のCDM変調回路11が時分割変調回路11Bに換わり、さらに、時分割制御回路14が新たに追加され、残りの構成は同じである。
つぎに、この実施の形態11に係るレーダ信号処理装置の動作について図面を参照しながら説明する。
上記の実施の形態1では、符号分割多重変調方式の送信信号を対象とし、上記の実施の形態6では、周波数分割多重変調方式の送信信号を対象とした。
この実施の形態11では、これらに換わって時分割多重変調方式の送信信号を対象とするものである。時分割多重変調とは、キャリア信号である単一信号を単位時間当たり複数の時間スロットに分割し、それぞれの時間スロットに独立な情報を重畳させることで、単一のキャリア信号で複数の情報を送信するようにした多重変調方式である。
例えば、図13に示すように、単一キャリア信号を単位時間長当たり4つの時間スロットに分割すると考えると、時間スロット1に情報A、時間スロット2に情報B、時間スロット3に情報C、時間スロット4に情報Dの各情報信号を乗せることになる。受信側では単位時間当たりの時間スロットの分割数と各スロットに対応する情報の順番が予め分かっており、目的の時間スロットのみを取得できるように受信信号をサンプリングすることで、他の時間スロットの影響無しに情報を受け取ることが可能になる。
ここで、M素子アレーアンテナ21における受信信号をA/D変換器22によりディジタル信号化し、共分散行列演算部23により共分散行列を得る。ただし、ここでは送信源10の時分割変調回路11Ba〜11Bdに設定されたタイムスロット#1〜#4に割り振られた信号をすべて観測できるようにサンプリング間隔を決めておく(t=スロット#1、t=スロット#2・・・)。全4つのスロットの情報を含んだ信号に対し、受信アレーアンテナ21の第m素子の受信信号x(t)と、第n素子の受信信号x(t)間の共分散行列を求め、これを情報番号1〜QまでのQ組による時間平均処理<x(t)x (t)>を求める。
Figure 0005392994
式(27)、式(28)のdqkは情報番号qのスロットkに対する時間tqkに畳重される情報シンボルを表し、これが単一のキャリア周波数fで変調され、加算器12で合成された後、送信素子アンテナ13で送出される。
この信号を受信アレーアンテナ21で受信したとき、式(28)に示すように第m素子と第n素子間の行路長差により伝播時間差tmnを生ずる。
式(29)の大括弧間の積についてよく見ると、今異なるスロット間における畳重シンボルdqk,dqlは特に放送波や通信波の場合、長時間で平均すると相関値(コヒーレンス)が十分低く見なせるため、結果的に式(29)の大括弧間の積では同一スロット間の積のみが残り、次の式(30)で表せる。
Figure 0005392994
ここで、各スロットの信号電力が等しいと仮定すると、次の式(31)の通り表すことができる。
Figure 0005392994
式(31)を用いて式(30)を書き直すと、次の式(32)の通りに表せる。
Figure 0005392994
これ以降の動作はQP→Q、K→4とした場合の上記の実施の形態1または実施の形態6と同様である。したがって、一般的に時間スロット数をKとすると共分散行列は電力SNRでKQ倍の改善効果が得られる。
すなわち、この実施の形態11に係るレーダ信号処理装置は、送信源10から送出される各チャネルの情報を復調することなく、低電力で入射する反射源による反射信号を電力SNRでKQ倍(Kは時間スロット数)改善して受信する効果を得ることができる。
実施の形態12.
この発明の実施の形態12に係るレーダ信号処理装置について図14を参照しながら説明する。図14は、この発明の実施の形態12に係るレーダ信号処理装置の構成を示すブロック図である。
図14において、上記の実施の形態11を示す図12に、測角処理部24を加えたものであり、残りの構成は同じである。
つぎに、この実施の形態12に係るレーダ信号処理装置の動作について図面を参照しながら説明する。
上記の実施の形態2では、符号分割多重変調方式の送信信号を対象とし、上記の実施の形態7では、周波数分割多重変調方式の送信信号を対象とし、電力SNRを改善した共分散行列の固有値から反射信号の入射角度を高精度に推定した。
この実施の形態12では、これらに換わって時分割多重変調方式の送信信号を対象とするものであり、その動作や得られる効果は上記の実施の形態2または実施の形態7と同様であるため、以降の説明は省略する。
すなわち、この実施の形態12に係るレーダ信号処理装置は、送信源10から送出される時分割多重変調方式の各チャネルの情報を復調することなく、低電力で入射する反射源による反射信号を電力SNRでKQ倍(Kは時間スロット数)改善して受信し、電波の入射角度を高精度に推定することができる効果が得られる。
実施の形態13.
この発明の実施の形態13に係るレーダ信号処理装置について図15を参照しながら説明する。図15は、この発明の実施の形態13に係るレーダ信号処理装置の構成を示すブロック図である。
図15において、上記の実施の形態3を示す図4のCDM変調回路11が時分割変調回路11Bに換わり、さらに、時分割制御回路14が新たに加わるのみであり、残りの構成は同じである。
つぎに、この実施の形態13に係るレーダ信号処理装置の動作について図面を参照しながら説明する。
上記の実施の形態3では、符号分割多重変調方式の送信信号を対象とし、上記の実施の形態8では、周波数分割多重変調方式の送信信号を対象とし、電力SNRを改善した共分散行列の固有値から反射信号の遅延時間を高精度に推定した。
この実施の形態13では、これらに換わって時分割多重方式の送信信号を対象とするものであり、その動作や得られる効果は上記の実施の形態3または実施の形態8と同様であるため、以降の説明は省略する。
すなわち、この実施の形態13に係るレーダ信号処理装置は、送信源10から送出される各チャネルの情報を復調することなく、著しく低電力な反射波に対して電力SNRでKM’倍(Kは時間スロット数、M’はFFTの周波数ポイント数)改善して受信し、遅延時間を高精度に推定できるという効果を得る。
実施の形態14.
この発明の実施の形態14に係るレーダ信号処理装置について図16を参照しながら説明する。図16は、この発明の実施の形態14に係るレーダ信号処理装置の構成を示すブロック図である。
図16において、上記の実施の形態4を示す図5のCDM変調回路11が時分割変調回路11Bに換わり、さらに、時分割制御回路14が新たに加わるのみであり、残りの構成は同じである。
つぎに、この実施の形態14に係るレーダ信号処理装置の動作について図面を参照しながら説明する。
上記の実施の形態4では、符号分割多重変調方式の送信信号を対象とし、上記の実施の形態9では、周波数分割多重変調方式の送信信号を対象とし、入射波の推定入射角度と遅延時間を評価関数による二次元のピークサーチにより同時に求めた。
この実施の形態14では、これらに換わって時分割多重変調方式の送信信号を対象とするものであり、その動作や得られる効果は上記の実施の形態4または実施の形態9と同様であるため、以降の説明は省略する。
すなわち、この実施の形態14に係るレーダ信号処理装置は、送信源10から送出される各チャネルの情報を復調することなく、著しく低電力な反射波に対して電力SNRでKQM’倍(Kは時間スロット数、M’はFFTの周波数ポイント数)改善して受信し、反射信号の入射角度と遅延時間を同時に高精度に推定できるという効果を得る。
実施の形態15.
この発明の実施の形態15に係るレーダ信号処理装置について図17を参照しながら説明する。図17は、この発明の実施の形態15に係るレーダ信号処理装置の構成を示すブロック図である。
図17において、上記の実施の形態5を示す図6のCDM変調回路11が時分割変調回路11B、CDM復調回路29が時分割復調回路29Bに換わり、新たに時分割制御回路14が加わるのみであり、残りの構成は同じである。
つぎに、この実施の形態15に係るレーダ信号処理装置の動作について図面を参照しながら説明する。
上記の実施の形態5では、符号分割多重変調方式の送信信号を対象とし、上記の実施の形態10では、周波数分割多重変調方式の送信信号を対象とし、それぞれの方式で復調された情報を元に得られた共分散行列により、反射信号の電力SNRを改善した。
この実施の形態15では、これらに換わって時分割多重変調方式の送信信号を対象とするものであり、その動作や得られる効果は上記の実施の形態5または実施の形態10と同様であるため、以降の説明は省略する。
すなわち、この実施の形態15に係るレーダ信号処理装置は、復調された受信信号により共分散行列を求めることで、低電力で入射する反射源による反射信号を電力SNRでKQ倍(Kは時間スロット数)改善して受信する効果を得ることができる。
実施の形態16.
この発明の実施の形態16に係るレーダ信号処理装置について図18を参照しながら説明する。図18は、この発明の実施の形態16に係るレーダ信号処理装置の構成を示すブロック図である。
図18において、上記の実施の形態1を示す図1のCDM変調回路11が変調回路11Cに換わり、さらに、変調制御回路14Aが新たに加わるのみであり、残りの構成は同じである。
つぎに、この実施の形態16に係るレーダ信号処理装置の動作について図面を参照しながら説明する。
上記の実施の形態1では、符号分割多重変調方式の送信信号を対象とし、上記の実施の形態6では、周波数分割多重変調方式の送信信号を対象とし、上記の実施の形態11では、時分割多重変調方式の送信信号を対象として、各変調方式の情報を復調することなく、低電力で入射する反射源による反射信号を電力SNRでKQP倍(Kは多重チャネル数、実施の形態11の時分割多重変調方式ではQP→Q)改善した共分散行列を得ていた。
この実施の形態16では、上記の各実施の形態のように特に用いる変調方式を定めない。任意の次元において複数の情報を変調し多重合成する任意の変調方式においても、上記の各実施の形態で説明した効果を得ることができる。ただし、この時必要なのは、多重化した次元のすべてのチャネルの情報を受信できるようなデータ取得を行うことである。これらのデータから多重化した次元方向に相関値を求めると、異なるチャネル間では独立の情報が重畳されており、長時間で平均すると相関値(コヒーレンス)が十分低く見なせる。したがって、上記の各実施の形態と同様の電力SNR改善を持つ共分散行列を得ることができる。
すなわち、この実施の形態16に係るレーダ信号処理装置は、送信源10から送出される各チャネルの情報を復調することなく、低電力で入射する反射源による反射信号を電力SNRでKQP倍(Kはチャネル多重数)改善して受信する効果を得ることができる。
実施の形態17.
この発明の実施の形態17に係るレーダ信号処理装置について図19を参照しながら説明する。図19は、この発明の実施の形態17に係るレーダ信号処理装置の構成を示すブロック図である。
図19において、上記の実施の形態16を示す図18に、測角処理部24を加えたのみであり、残りの構成は同じである。
つぎに、この実施の形態17に係るレーダ信号処理装置の動作について図面を参照しながら説明する。
上記の実施の形態2では、符号分割多重変調方式の送信信号を対象とし、上記の実施の形態7では、周波数分割多重変調方式の送信信号を対象とし、上記の実施の形態12では、時分割多重変調方式の送信信号を対象として、各変調方式の情報を復調することなく、低電力で入射する反射信号の入射角度を高精度に推定した。
この実施の形態17では、上記の各実施の形態のように特に用いる変調方式を定めない。任意の次元において複数の情報を変調し多重合成する任意の変調方式においても、上記の各実施の形態で説明した効果を得ることができる。ただし、この時必要なのは、多重化した次元のすべてのチャネルの情報を受信できるようなデータ取得を行うことである。これ以降の動作や効果は上記の各実施の形態と同様であるため、以降の説明は省略する。
すなわち、この実施の形態17に係るレーダ信号処理装置は、送信源10から送出される各チャネルの情報を復調することなく、低電力で入射する反射源による反射信号を電力SNRでKQP倍(Kはチャネル多重数)改善して受信し、電波の入射角度を高精度に推定することができる効果が得られる。
実施の形態18.
この発明の実施の形態18に係るレーダ信号処理装置について図20を参照しながら説明する。図20は、この発明の実施の形態18に係るレーダ信号処理装置の構成を示すブロック図である。
図20において、上記の実施の形態3を示す図4のCDM変調回路11が変調回路11Cに換わり、さらに、変調制御回路14Aが新たに加わるのみであり、残りの構成は同じである。
つぎに、この実施の形態18に係るレーダ信号処理装置の動作について図面を参照しながら説明する。
上記の実施の形態3では、符号分割多重変調方式の送信信号を対象とし、上記の実施の形態8では、周波数分割多重変調方式の送信信号を対象とし、上記の実施の形態13では、時分割多重変調方式の送信信号を対象として、各変調方式の情報を復調することなく、低電力で入射する反射信号の遅延時間を高精度に推定した。
この実施の形態18では、上記の各実施の形態のように特に用いる変調方式を定めない。任意の次元において複数の情報を変調し多重合成する任意の変調方式においても、上記の各実施の形態で説明した効果を得ることができる。ただし、この時必要なのは、多重化した次元のすべてのチャネルの情報を受信できるようなデータ取得を行うことである。これ以降の動作や効果は上記の各実施の形態と同様であるため、以降の説明は省略する。
すなわち、この実施の形態18に係るレーダ信号処理装置は、送信源10から送出される各チャネルの情報を復調することなく、低電力で入射する反射源による反射信号を電力SNRでKM’倍(Kはチャネル多重数、M’はFFTの周波数ポイント数)改善して受信し、電波の遅延時間を高精度に推定することができる効果が得られる。
実施の形態19.
この発明の実施の形態19に係るレーダ信号処理装置について図21を参照しながら説明する。図21は、この発明の実施の形態19に係るレーダ信号処理装置の構成を示すブロック図である。
図21において、上記の実施の形態4を示す図5のCDM変調回路11が変調回路11Cに換わり、さらに、変調制御回路14Aが新たに加わるのみであり、残りの構成は同じである。
つぎに、この実施の形態19に係るレーダ信号処理装置の動作について図面を参照しながら説明する。
上記の実施の形態4では、符号分割多重変調方式の送信信号を対象とし、上記の実施の形態9では、周波数分割多重変調方式の送信信号を対象とし、上記の実施の形態14では、時分割多重変調方式の送信信号を対象として、各変調方式の情報を復調することなく、入射波の推定入射角度と遅延時間を評価関数による二次元のピークサーチにより同時に求めた。
この実施の形態19では、上記の各実施の形態のように特に用いる変調方式を定めない。任意の次元において複数の情報を変調し多重合成する任意の変調方式においても、上記の各実施の形態で説明した効果を得ることができる。ただし、この時必要なのは、多重化した次元のすべてのチャネルの情報を受信できるようなデータ取得を行うことである。これ以降の動作や効果は上記の各実施の形態と同様であるため、以降の説明は省略する。
すなわち、この実施の形態19に係るレーダ信号処理装置は、送信源10から送出される各チャネルの情報を復調することなく、著しく低電力な反射波に対して電力SNRでKQPM’倍(Kはチャネル多重数、M’はFFTの周波数ポイント数)改善して受信し、反射信号の入射角度と遅延時間を同時に高精度に推定できるという効果を得る。
実施の形態20.
この発明の実施の形態20に係るレーダ信号処理装置について図22を参照しながら説明する。図22は、この発明の実施の形態20に係るレーダ信号処理装置の構成を示すブロック図である。
図22において、上記の実施の形態5を示す図6のCDM変調回路11が変調回路11C、CDM復調回路29が復調回路29Cに換わり、さらに、変調制御回路14Aが新たに加わるのみであり、残りの構成は同じである。
つぎに、この実施の形態20に係るレーダ信号処理装置の動作について図面を参照しながら説明する。
上記の実施の形態5では、符号分割多重変調方式の送信信号を対象とし、上記の実施の形態10では、周波数分割多重変調方式の送信信号を対象とし、上記の実施の形態15では、時分割多重変調方式の送信信号を対象とし、それぞれの方式で復調された情報を元に得られた共分散行列により、反射信号の電力SNRを改善した。
この実施の形態20では、上記の各実施の形態のように特に用いる変調方式を定めない。任意の次元において複数の情報を変調し多重合成する任意の変調方式においても、上記の各実施の形態で説明した効果を得ることができる。ただし、この時必要なのは、多重化した次元のすべてのチャネルの情報を受信できるようなデータ取得を行い、変調に用いたと同じ次元での復調を行うことである。これ以降の動作や効果は上記の各実施の形態と同様であるため、以降の説明は省略する。
すなわち、この実施の形態20に係るレーダ信号処理装置は、復調された受信信号の共分散行列を求めることで、低電力で入射する反射源による反射信号を電力SNRでKQP倍(Kは多重チャネル数)改善して受信する効果を得ることができる。
この発明の実施の形態1に係るレーダ信号処理装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1に係るレーダ信号処理装置の動作を説明するための図である。 この発明の実施の形態2に係るレーダ信号処理装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態3に係るレーダ信号処理装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態4に係るレーダ信号処理装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態5に係るレーダ信号処理装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態6に係るレーダ信号処理装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態7に係るレーダ信号処理装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態8に係るレーダ信号処理装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態9に係るレーダ信号処理装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態10に係るレーダ信号処理装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態11に係るレーダ信号処理装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態11に係るレーダ信号処理装置の動作を説明するためのである。 この発明の実施の形態12に係るレーダ信号処理装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態13に係るレーダ信号処理装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態14に係るレーダ信号処理装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態15に係るレーダ信号処理装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態16に係るレーダ信号処理装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態17に係るレーダ信号処理装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態18に係るレーダ信号処理装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態19に係るレーダ信号処理装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態20に係るレーダ信号処理装置の構成を示すブロック図である。 従来のレーダ信号処理装置の構成を示すブロック図である。
符号の説明
10 送信源、11 CDM変調回路、12 加算器、13 送信素子アンテナ、20 レーダ信号処理装置、21 受信アレーアンテナ、受信アンテナ、22 A/D変換器、23 共分散行列演算部、24 測角処理部、25 FFT処理部、26 FFT処理部、27 除算部、28 遅延時間推定処理部、29 CDM復調回路。

Claims (20)

  1. 自らは制御できず拡散コードも不明な未知の送信源が送出するスペクトル拡散の符号変調波を受信するアレーアンテナと、
    前記スペクトル拡散された符号変調波の複数のチャネルを多重化した受信信号を復調することなくFFT処理して第1の周波数軸データに変換するFFT処理部と、
    前記第1の周波数軸データを参照信号の第2の周波数軸データで除算する除算部と、
    除算後の周波数軸データの共分散行列を求める共分散行列演算部と、
    前記共分散行列演算部からの共分散行列を用いて前記未知の送信源から前記アレーアンテナまでの電波伝搬に伴い発生する電波伝搬時間を推定する遅延時間推定処理部と
    を備えたことを特徴とするレーダ信号処理装置。
  2. 自らは制御できず拡散コードも不明な未知の送信源が送出するスペクトル拡散の符号変調波を受信するアレーアンテナと、
    前記スペクトル拡散された符号変調波の複数のチャネルを多重化した受信信号を復調することなくFFT処理して第1の周波数軸データに変換するFFT処理部と、
    前記第1の周波数軸データを参照信号の第2の周波数軸データで除算する除算部と、
    除算後の周波数軸データの共分散行列を求める共分散行列演算部と、
    前記共分散行列演算部からの共分散行列を用いて前記未知の送信源の方位を測角するとともに、前記未知の送信源から前記アレーアンテナまでの電波伝搬に伴い発生する電波伝搬時間を推定する測角遅延時間推定処理部と
    を備えたことを特徴とするレーダ信号処理装置。
  3. 自らは制御できず送信周波数も不明な未知の送信源が送出する周波数分割多重変調波を受信するアレーアンテナと、
    前記周波数分割多重変調波の複数のチャネルを多重化した受信信号を復調することなくFFT処理して第1の周波数軸データに変換するFFT処理部と、
    前記第1の周波数軸データを参照信号の第2の周波数軸データで除算する除算部と、
    前記周波数分割多重変調波の除算後の周波数軸データの共分散行列を求める共分散行列演算部と
    を備えたことを特徴とするレーダ信号処理装置。
  4. 前記共分散行列演算部からの共分散行列を用いて前記未知の送信源の方位を測角する測角処理部をさらに備えた
    ことを特徴とする請求項記載のレーダ信号処理装置。
  5. 自らは制御できず送信周波数も不明な未知の送信源が送出する周波数分割多重変調波を受信するアレーアンテナと、
    前記周波数分割多重変調波の複数のチャネルを多重化した受信信号を復調することなくFFT処理して第1の周波数軸データに変換するFFT処理部と、
    前記第1の周波数軸データを参照信号の第2の周波数軸データで除算する除算部と、
    除算後の周波数軸データの共分散行列を求める共分散行列演算部と、
    前記共分散行列演算部からの共分散行列を用いて前記未知の送信源から前記アレーアンテナまでの電波伝搬に伴い発生する電波伝搬時間を推定する遅延時間推定処理部と
    を備えたことを特徴とするレーダ信号処理装置。
  6. 自らは制御できず送信周波数も不明な未知の送信源が送出する周波数分割多重変調波を受信するアレーアンテナと、
    前記周波数分割多重変調波の複数のチャネルを多重化した受信信号を復調することなくFFT処理して第1の周波数軸データに変換するFFT処理部と、
    前記第1の周波数軸データを参照信号の第2の周波数軸データで除算する除算部と、
    除算後の周波数軸データの共分散行列を求める共分散行列演算部と、
    前記共分散行列演算部からの共分散行列を用いて前記未知の送信源の方位を測角するとともに、前記未知の送信源から前記アレーアンテナまでの電波伝搬に伴い発生する電波伝搬時間を推定する測角遅延時間推定処理部と
    を備えたことを特徴とするレーダ信号処理装置。
  7. 自らは制御できず送信されるタイムスロットが不明な未知の送信源が送出する時分割多重変調波を受信するアレーアンテナと、
    前記時分割多重変調波の複数のチャネルを多重化した受信信号を復調することなくFFT処理して第1の周波数軸データに変換するFFT処理部と、
    前記第1の周波数軸データを参照信号の第2の周波数軸データで除算する除算部と、
    除算後の周波数軸データの共分散行列を求める共分散行列演算部と、
    前記共分散行列演算部からの共分散行列を用いて前記未知の送信源から前記アレーアンテナまでの電波伝搬に伴い発生する電波伝搬時間を推定する遅延時間推定処理部と
    を備えたことを特徴とするレーダ信号処理装置。
  8. 自らは制御できず送信されるタイムスロットが不明な未知の送信源が送出する時分割多重変調波を受信するアレーアンテナと、
    前記時分割多重変調波の複数のチャネルを多重化した受信信号を復調することなくFFT処理して第1の周波数軸データに変換するFFT処理部と、
    前記第1の周波数軸データを参照信号の第2の周波数軸データで除算する除算部と、
    除算後の周波数軸データの共分散行列を求める共分散行列演算部と、
    前記共分散行列演算部からの共分散行列を用いて前記未知の送信源の方位を測角するとともに、前記未知の送信源から前記アレーアンテナまでの電波伝搬に伴い発生する電波伝搬時間を推定する測角遅延時間推定処理部と
    を備えたことを特徴とするレーダ信号処理装置。
  9. 自らは制御できない複数の独立な情報が所定の次元での単一の信号として混合され、その混合具合も次元も次元数も不明の未知の送信源が送出する混合多重変調波から、ある特定の次元の情報がその他の次元の影響を受けずに復調可能である特定の変調方式を用いて送信される信号を受信する受信アレーアンテナと、
    前記混合多重変調波の複数のチャネルを多重化した受信信号を復調することなくFFT処理して第1の周波数軸データに変換するFFT処理部と、
    前記第1の周波数軸データを参照信号の第2の周波数軸データで除算する除算部と、
    除算後の周波数軸データの共分散行列を求める共分散行列演算部と、
    前記共分散行列演算部からの共分散行列を用いて前記未知の送信源から前記受信アレーアンテナまでの電波伝搬に伴い発生する電波伝搬時間を推定する遅延時間推定処理部と
    を備えたことを特徴とするレーダ信号処理装置。
  10. 自らは制御できない複数の独立な情報が所定の次元での単一の信号として混合され、その混合具合も次元も次元数も不明の未知の送信源が送出する混合多重変調波から、ある特定の次元の情報がその他の次元の影響を受けずに復調可能である特定の変調方式を用いて送信される信号を受信する受信アレーアンテナと、
    前記混合多重変調波の複数のチャネルを多重化した受信信号を復調することなくFFT処理して第1の周波数軸データに変換するFFT処理部と、
    前記第1の周波数軸データを参照信号の第2の周波数軸データで除算する除算部と、
    除算後の周波数軸データの共分散行列を求める共分散行列演算部と、
    前記共分散行列演算部からの共分散行列を用いて前記未知の送信源の方位を測角するとともに、前記未知の送信源から前記受信アレーアンテナまでの電波伝搬に伴い発生する電波伝搬時間を推定する測角遅延時間推定処理部と
    を備えたことを特徴とするレーダ信号処理装置。
  11. アレーアンテナにより、自らは制御できず拡散コードも不明な未知の送信源が送出するスペクトル拡散の符号変調波を受信するステップと、
    FFT処理部により、前記スペクトル拡散された符号変調波の複数のチャネルを多重化した受信信号を復調することなくFFT処理して第1の周波数軸データに変換するステップと、
    除算部により、前記第1の周波数軸データを参照信号の第2の周波数軸データで除算するステップと、
    共分散行列演算部により、除算後の周波数軸データの共分散行列を求めるステップと、
    遅延時間推定処理部により、前記共分散行列を用いて前記未知の送信源から前記アレーアンテナまでの電波伝搬に伴い発生する電波伝搬時間を推定するステップと
    を含むことを特徴とするレーダ信号処理方法。
  12. アレーアンテナにより、自らは制御できず拡散コードも不明な未知の送信源が送出するスペクトル拡散の符号変調波を受信するステップと、
    FFT処理部により、前記スペクトル拡散された符号変調波の複数のチャネルを多重化した受信信号を復調することなくFFT処理して第1の周波数軸データに変換するステップと、
    除算部により、前記第1の周波数軸データを参照信号の第2の周波数軸データで除算するステップと、
    共分散行列演算部により、除算後の周波数軸データの共分散行列を求めるステップと、
    測角処理部/遅延時間推定処理部により、前記共分散行列を用いて前記未知の送信源の方位を測角するとともに、前記未知の送信源から前記アレーアンテナまでの電波伝搬に伴い発生する電波伝搬時間を推定する測角遅延時間推定処理ステップと
    を含むことを特徴とするレーダ信号処理方法。
  13. アレーアンテナにより、自らは制御できず送信周波数も不明な未知の送信源が送出する周波数分割多重変調波を受信するステップと、
    FFT処理部により、前記周波数分割多重変調波の複数のチャネルを多重化した受信信号を復調することなくFFT処理して第1の周波数軸データに変換するステップと、
    除算部により、前記第1の周波数軸データを参照信号の第2の周波数軸データで除算するステップと、
    共分散行列演算部により、前記周波数分割多重変調波の除算後の周波数軸データの共分散行列を求めるステップと、
    を含むことを特徴とするレーダ信号処理方法。
  14. 測角処理部により、前記共分散行列を用いて前記未知の送信源の方位を測角する測角処理を行うステップをさらに含む
    ことを特徴とする請求項13記載のレーダ信号処理方法。
  15. アレーアンテナにより、自らは制御できず送信周波数も不明な未知の送信源が送出する周波数分割多重変調波を受信するステップと、
    FFT処理部により、前記周波数分割多重変調波の複数のチャネルを多重化した受信信号を復調することなくFFT処理して第1の周波数軸データに変換するステップと、
    除算部により、前記第1の周波数軸データを参照信号の第2の周波数軸データで除算するステップと、
    共分散行列演算部により、除算後の周波数軸データの共分散行列を求めるステップと、
    遅延時間推定処理部により、前記共分散行列を用いて前記未知の送信源から前記アレーアンテナまでの電波伝搬に伴い発生する電波伝搬時間を推定するステップと
    を含むことを特徴とするレーダ信号処理方法。
  16. アレーアンテナにより、自らは制御できず送信周波数も不明な未知の送信源が送出する周波数分割多重変調波を受信するステップと、
    FFT処理部により、前記周波数分割多重変調波の複数のチャネルを多重化した受信信号を復調することなくFFT処理して第1の周波数軸データに変換するステップと、
    除算部により、前記第1の周波数軸データを参照信号の第2の周波数軸データで除算するステップと、
    共分散行列演算部により、除算後の周波数軸データの共分散行列を求めるステップと、
    測角処理部/遅延時間推定処理部により、前記共分散行列を用いて前記未知の送信源の方位を測角するとともに、前記未知の送信源から前記アレーアンテナまでの電波伝搬に伴い発生する電波伝搬時間を推定する測角遅延時間推定処理ステップと
    を含むことを特徴とするレーダ信号処理方法。
  17. アレーアンテナにより、自らは制御できず送信されるタイムスロットが不明な未知の送信源が送出する時分割多重変調波を受信するステップと、
    FFT処理部により、前記時分割多重変調波の複数のチャネルを多重化した受信信号を復調することなくFFT処理して第1の周波数軸データに変換するステップと、
    除算部により、前記第1の周波数軸データを参照信号の第2の周波数軸データで除算するステップと、
    共分散行列演算部により、除算後の周波数軸データの共分散行列を求めるステップと、
    遅延時間推定処理部により、前記共分散行列を用いて前記未知の送信源から前記アレーアンテナまでの電波伝搬に伴い発生する電波伝搬時間を推定するステップと
    を含むことを特徴とするレーダ信号処理方法。
  18. アレーアンテナにより、自らは制御できず送信されるタイムスロットが不明な未知の送信源が送出する時分割多重変調波を受信するステップと、
    FFT処理部により、前記時分割多重変調波の複数のチャネルを多重化した受信信号を復調することなくFFT処理して第1の周波数軸データに変換するステップと、
    除算部により、前記第1の周波数軸データを参照信号の第2の周波数軸データで除算するステップと、
    共分散行列演算部により、除算後の周波数軸データの共分散行列を求めるステップと、
    測角処理部/遅延時間推定処理部により、前記共分散行列を用いて前記未知の送信源の方位を測角するとともに、前記未知の送信源から前記アレーアンテナまでの電波伝搬に伴い発生する電波伝搬時間を推定する測角遅延時間推定処理ステップと
    を含むことを特徴とするレーダ信号処理方法。
  19. 受信アレーアンテナにより、自らは制御できない複数の独立な情報が所定の次元での単一の信号として混合され、その混合具合も次元も次元数も不明の未知の送信源が送出する混合多重変調波から、ある特定の次元の情報がその他の次元の影響を受けずに復調可能である特定の変調方式を用いて送信される信号を受信するステップと、
    FFT処理部により、前記混合多重変調波の複数のチャネルを多重化した受信信号を復調することなくFFT処理して第1の周波数軸データに変換するステップと、
    除算部により、前記第1の周波数軸データを参照信号の第2の周波数軸データで除算するステップと、
    共分散行列演算部により、除算後の周波数軸データの共分散行列を求めるステップと、
    遅延時間推定処理部により、前記共分散行列を用いて前記未知の送信源から前記受信アレーアンテナまでの電波伝搬に伴い発生する電波伝搬時間を推定するステップと
    を含むことを特徴とするレーダ信号処理方法。
  20. 受信アレーアンテナにより、自らは制御できない複数の独立な情報が所定の次元での単一の信号として混合され、その混合具合も次元も次元数も不明の未知の送信源が送出する混合多重変調波から、ある特定の次元の情報がその他の次元の影響を受けずに復調可能である特定の変調方式を用いて送信される信号を受信するステップと、
    FFT処理部により、前記混合多重変調波の複数のチャネルを多重化した受信信号を復調することなくFFT処理して第1の周波数軸データに変換するステップと、
    除算部により、前記第1の周波数軸データを参照信号の第2の周波数軸データで除算するステップと、
    共分散行列演算部により、除算後の周波数軸データの共分散行列を求めるステップと、
    測角処理部/遅延時間推定処理部により、前記共分散行列を用いて前記未知の送信源の方位を測角するとともに、前記未知の送信源から前記受信アレーアンテナまでの電波伝搬に伴い発生する電波伝搬時間を推定する測角遅延時間推定処理ステップと
    を含むことを特徴とするレーダ信号処理方法。
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