JP5392423B2 - 印刷装置、印刷方法、及び、プログラム - Google Patents
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Description
吐出可能な複数のドットサイズのうち1つのドットを形成する或る色の濃インクの量が最も少ない濃小ドットと、
前記濃小ドットよりも1つのドットを形成する前記濃インクの量が多い濃中ドットと、
前記濃中ドットよりも1つのドットを形成する前記濃インクの量が多い濃大ドットと、
を形成可能な濃インクノズルと、
吐出可能な複数のドットサイズのうち1つのドットを形成する前記或る色の淡インクの量が最も少ない淡小ドットと、
前記淡小ドットよりも1つのドットを形成する前記淡インクの量が多い淡中ドットと、
前記淡中ドットよりも1つのドットを形成する前記淡インクの量が多い淡大ドットと、
を形成可能な淡インクノズルと、
を有し、
前記濃インクは前記淡インクに比べ濃度が濃く、
前記淡大ドットを形成する前記淡インクの濃インク換算量は、
前記濃小ドットを形成する前記濃インクの量より少ない
ことを特徴する印刷装置である。
このような印刷装置によれば、スイッチの制御によって、共通の原駆動信号から複数種類の駆動信号を容易に生成することができる。
このような印刷装置によれば、制御が容易に行える。
このような印刷装置によれば、駆動信号が有する或る波形部が、或るドット階調値に対応する濃インクの吐出と、他のドット階調値に対応する淡インクの吐出とに用いられる。このため、波形部の種類を抑えつつ、印刷画像における濃度の変化度合いをきめ細かくすることができる。
このような印刷装置によれば、駆動信号が有する或る波形部が、最小ドット階調値に対応する濃インクの吐出と、最大ドット階調値に対応する淡インクの吐出とに用いられる。このため、波形部の種類を抑えつつ、印刷画像における濃度の変化度合いを一層きめ細かくすることができる。
このような印刷装置によれば、濃インクで印刷される濃度範囲と淡インクで印刷される濃度範囲を最適化できる。このため、きめ細かな階調表現が実現できる。
このような印刷装置によれば、色相に大きな影響を与えるシアンについて、粒状性の向上が図れる。
このような印刷装置によれば、色相に大きな影響を与えるマゼンタについて、粒状性の向上が図れる。
このような印刷装置によれば、使用されるインク貯留容器に応じてインクの種類が認識されるので、操作の簡略化が図れる。
すなわち、(a)インクを吐出するための動作を行う素子を有し、或る色の段階的な濃淡印刷に用いられる濃インク及び淡インクを、形成すべきドットの大きさに基づくドット階調値毎に量を異ならせて吐出するヘッドと、(b)複数種類の前記インクを貯留するインク貯留容器であって、貯留されたインクの種類を示すインク種類情報が記憶された容器側記憶部を有するインク貯留容器と、(c)前記素子を動作させるための波形部を有する駆動信号を生成する駆動信号生成部であって、(c1)前記波形部を複数有する原駆動信号を生成する原駆動信号生成部と、(c2)前記原駆動信号生成部と前記素子との間に配置され、前記原駆動信号から前記素子に印加される駆動信号を生成するためのスイッチと、(c3)前記スイッチの動作を定めるためのスイッチ動作情報であって、吐出対象となるインクの種類に応じたスイッチ動作情報を、前記ドット階調値の種類毎に記憶したスイッチ動作情報記憶部と、(c4)前記形成すべきドットの大きさに応じて指定されたドット階調値に基づいて、対応するスイッチ動作情報を選択し、選択したスイッチ動作情報を用いて前記スイッチの動作を制御するスイッチコントローラと、を有し、(c5)前記容器側記憶部に記憶されたインク種類情報に基づいて、吐出するインクの種類を認識し、(c6)インクを吐出する際の最小ドット階調値に対応する前記濃インク用の波形部と前記最小ドット階調値に対応する前記淡インク用の波形部とが異なるとともに、最大ドット階調値に対応する前記濃インク用の波形部と前記最大ドット階調値に対応する前記淡インク用の波形部とが異なり、(c7)前記最小ドット階調値に対応する前記濃インク用の波形部と前記最大ドット階調値に対応する前記淡インク用の波形部とが共通であり、かつ、(c8)前記最大ドット階調値で吐出された淡インクを前記濃インクに換算した量が、前記最小ドット階調値で吐出された濃インクの量よりも少なくなるように、前記最大ドット階調値に対応する前記淡インク用の波形部を定めた駆動信号、及び、前記最小ドット階調値に対応する前記濃インク用の波形部を定めた駆動信号を含む、(c9)複数種類の前記駆動信号を生成する駆動信号生成部と、を有し、(d)前記ヘッドは、(d1)シアンの階調印刷に用いられる濃インク及び淡インクを前記ドット階調値毎に量を異ならせて吐出するとともに、(d2)マゼンタの階調印刷に用いられる濃インク及び淡インクを前記ドット階調値毎に量を異ならせて吐出する、印刷装置が実現できること。
このような印刷装置によれば、既述のほぼ全ての効果を奏するので、本発明の目的が最も有効に達成される。
すなわち、(a)或る色の段階的な濃淡印刷に用いられる濃インク及び淡インクを、形成すべきドットの大きさに基づくドット階調値毎に量を異ならせて吐出する印刷方法であって、(b)インクを吐出する際の最小ドット階調値に対応する前記濃インク用の波形部と前記最小ドット階調値に対応する前記淡インク用の波形部とが異なり、かつ、最大ドット階調値に対応する前記濃インク用の波形部と前記最大ドット階調値に対応する前記淡インク用の波形部とが異なる、複数種類の前記駆動信号を生成すること、(c)前記形成すべきドットの大きさに応じて指定されたドット階調値及び前記インクの種類に基づいて生成された駆動信号を、インクを吐出するための動作を行う素子に印加すること、を行う印刷方法が実現できること。
すなわち、(a)或る色の段階的な濃淡印刷に用いられる濃インク及び淡インクを、形成すべきドットの大きさに基づくドット階調値毎に量を異ならせて吐出する印刷装置用のプログラムであって、(b)インクを吐出する際の最小ドット階調値に対応する前記濃インク用の波形部と前記最小ドット階調値に対応する前記淡インク用の波形部とが異なり、かつ、最大ドット階調値に対応する前記濃インク用の波形部と前記最大ドット階調値に対応する前記淡インク用の波形部とが異なる、複数種類の前記駆動信号を生成すること、(c)前記形成すべきドットの大きさに応じて指定されたドット階調値及び前記インクの種類に基づいて生成された駆動信号を、インクを吐出するための動作を行う素子に印加すること、を前記印刷装置に行わせるプログラムが実現できること。
<印刷システム100の構成について>
まず、印刷装置を印刷システム100とともに説明する。ここで、図1は、印刷システム100の構成を説明する図である。例示した印刷システム100は、印刷装置としてのプリンタ1と、印刷制御装置としてのコンピュータ110とを含んでいる。具体的には、この印刷システム100は、プリンタ1と、コンピュータ110と、表示装置120と、入力装置130と、記録再生装置140とを有している。プリンタ1は、用紙、布、フィルム等の媒体に画像を印刷する。なお、以下の説明では、代表的な媒体である用紙S(図3Aを参照。)を例に挙げて説明する。コンピュータ110は、プリンタ1と通信可能に接続されている。そして、プリンタ1に画像を印刷させるため、コンピュータ110は、その画像に応じた印刷データをプリンタ1に出力する。このコンピュータ110には、アプリケーションプログラムやプリンタドライバ等のコンピュータプログラムがインストールされている。表示装置120は、ディスプレイを有している。この表示装置120は、例えば、コンピュータプログラムのユーザーインタフェースを表示するためのものである。入力装置130は、例えば、キーボード131やマウス132である。記録再生装置140は、例えば、フレキシブルディスクドライブ装置141やコンパクトディスクドライブ装置142である。
<コンピュータ110の構成について>
図2は、コンピュータ110、及びプリンタ1の構成を説明するブロック図である。まず、コンピュータ110の構成について簡単に説明する。このコンピュータ110は、前述した記録再生装置140と、ホスト側コントローラ111とを有している。記録再生装置140は、ホスト側コントローラ111と通信可能に接続されており、例えばコンピュータ110の筐体に取り付けられている。ホスト側コントローラ111は、コンピュータ110における各種の制御を行うものであり、前述した表示装置120や入力装置130も通信可能に接続されている。このホスト側コントローラ111は、インタフェース部112と、CPU113と、メモリ114とを有する。インタフェース部112は、プリンタ1との間に介在し、データの受け渡しを行う。CPU113は、コンピュータ110の全体的な制御を行うための演算処理装置である。メモリ114は、CPU113が使用するコンピュータプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものであり、RAM、EEPROM、ROM、磁気ディスク装置等によって構成される。このメモリ114に格納されるコンピュータプログラムとしては、前述したように、アプリケーションプログラムやプリンタドライバがある。これらのアプリケーションプログラムやプリンタドライバは、例えば、フレキシブルディスクFDやコンパクトディスクCDを通じて提供される。そして、CPU113は、メモリ114に格納されているコンピュータプログラムに従って各種の制御を行う。
<プリンタ1の構成について>
次に、プリンタ1の構成について説明する。ここで、図3Aは、本実施形態のプリンタ1の構成を示す図である。図3Bは、本実施形態のプリンタ1の構成を説明する側面図である。なお、以下の説明では、図2も参照する。このプリンタ1は、図2に示すように、用紙搬送機構20、キャリッジ移動機構30、ヘッドユニット40、原駆動信号生成回路50、検出器群60、及び、プリンタ側コントローラ70を有する。そして、原駆動信号生成回路50とプリンタ側コントローラ70は共通のコントローラ基板CTRに実装されている。また、ヘッドユニット40は、ヘッド制御部HCと、ヘッド41とを有している。このプリンタ1では、プリンタ側コントローラ70によって制御対象部、すなわち用紙搬送機構20、キャリッジ移動機構30、ヘッドユニット40(ヘッド制御部HC,ヘッド41)、及び原駆動信号生成回路50が制御される。すなわち、プリンタ側コントローラ70は、コンピュータ110から受け取った印刷データに基づいて制御対象部を制御し、用紙Sに画像を印刷させる。このとき、検出器群60の各検出器は、プリンタ1内の各部の状態を検出しており、検出結果をプリンタ側コントローラ70に出力する。各検出器からの検出結果を受けたプリンタ側コントローラ70は、その検出結果に基づいて制御対象部を制御する。
用紙搬送機構20は、媒体を搬送させる媒体搬送部に相当する。この用紙搬送機構20は、媒体としての用紙Sを印刷可能な位置に送り込んだり、この用紙Sを搬送方向に所定の搬送量で搬送させたりするものである。この搬送方向は、次に説明するキャリッジ移動方向と交差する方向である。そして、図3A及び図3Bに示すように、用紙搬送機構20は、給紙ローラ21と、搬送モータ22と、搬送ローラ23と、プラテン24と、排紙ローラ25とを有する。給紙ローラ21は、紙挿入口に挿入された用紙Sをプリンタ1内に自動的に送るためのローラであり、この例ではD形の断面形状をしている。搬送モータ22は、用紙Sを搬送方向に搬送させるためのモータであり、その動作は、プリンタ側コントローラ70によって制御される。搬送ローラ23は、給紙ローラ21によって送られてきた用紙Sを印刷可能な領域まで搬送するためのローラである。プラテン24は、用紙Sを裏面側から支持するための部材である。排紙ローラ25は、印刷が終了した用紙Sを搬送するためのローラである。
キャリッジ移動機構30は、ヘッドユニット40が取り付けられたキャリッジCRをキャリッジ移動方向に移動させるためのものである。キャリッジ移動方向には、一側から他側への移動方向と、他側から一側への移動方向が含まれている。なお、ヘッドユニット40はヘッド41を有する。このため、キャリッジ移動方向は、ヘッド41が移動するヘッド移動方向(所定方向)に相当する。また、キャリッジ移動機構30は、ヘッド41を所定方向に移動させるヘッド移動部に相当する。このキャリッジ移動機構30は、キャリッジモータ31と、ガイド軸32と、タイミングベルト33と、駆動プーリー34と、アイドラプーリー35とを有する。キャリッジモータ31は、キャリッジCRを移動させるための駆動源に相当する。このキャリッジモータ31の動作は、プリンタ側コントローラ70によって制御される。そして、キャリッジモータ31の回転軸には、駆動プーリー34が取り付けられている。この駆動プーリー34は、キャリッジ移動方向の一端側に配置されている。駆動プーリー34とは反対側のキャリッジ移動方向の他端側には、アイドラプーリー35が配置されている。タイミングベルト33は、その端部がキャリッジCRに固定された環状の部材であり、駆動プーリー34とアイドラプーリー35とに架け渡されている。ガイド軸32は、キャリッジCRを移動可能な状態で支持する。このガイド軸32は、キャリッジ移動方向に沿って取り付けられている。従って、キャリッジモータ31が動作すると、キャリッジCRはこのガイド軸32に沿ってキャリッジ移動方向に移動する。これに伴い、ヘッド41も所定方向に移動する。
キャリッジCRには、インクを貯留するインクカートリッジICが装着される。このインクカートリッジICは、インク貯留容器に相当するものである。本実施形態のインクカートリッジICは、ブラックインクを貯留したブラックインクカートリッジICkと、カラーインクを貯留したカラーインクカートリッジICcとを有している。そして、カラーインクカートリッジICcには、5種類のインクが貯留されている。具体的には、淡シアンインク、濃シアンインク、淡マゼンタインク、濃マゼンタインク、及び、イエローインクが貯留されている。これらのインクの中で、濃シアンインクと淡シアンインクの組、及び、濃マゼンタインクと淡マゼンタインクの組は、或る色の段階的な濃淡印刷に用いられる濃インク及び淡インクの組に相当する。すなわち、濃シアンインクと淡シアンインクの組は、シアンの段階的な濃淡印刷に用いられる濃インクと淡インクの組に相当し、濃マゼンタインクと淡マゼンタインクの組は、マゼンタの段階的な濃淡印刷に用いられる濃インクと淡インクの組に相当する。そして、淡シアンインクは、その濃度が濃シアンインクの濃度に対して1/nの比率となるように調整されている。この濃度比は、例えば或る用紙Sに対して濃シアンインクをベタ印刷して得られた光学濃度と、同じ用紙Sに対して淡シアンインクをベタ印刷して得られた光学濃度とを比較することで得られる。本実施形態では、淡シアンインクの濃度は、濃シアンインクの濃度の1/3となっている。従って、淡シアンインクのインク量は、濃シアンインクに換算すると1/3の量になる。なお、以上は、シアンインクについて説明したが、マゼンタインクについても同様である。以下、本明細書では、淡インクを濃インクで換算した際のインク量を換算量(換算インク量)ともいう。例えば、7.0pLの淡インクを濃インクに換算すると、その換算量は約2.3pLになる。
ヘッドユニット40は、インクを用紙Sに向けて吐出させるためのものである。このヘッドユニット40は、ヘッド41とヘッド制御部HCとを有している。以下、ヘッドユニット40について説明する。ここで、図4Aは、ヘッド41の構造を説明するための断面図である。図4Bは、ヘッド41の主要部を拡大して示す断面図である。図5は、ノズル列の配置を説明する図である。
ヘッド41は、ケース411と、流路ユニット412と、ピエゾ素子ユニット413とを有する。ケース411は、ピエゾ素子ユニット413を収容するための収容室411aが内部に形成されたブロック状の部材である。ピエゾ素子ユニット413は、ノズル列毎に取り付けられる。図5に示すように、このヘッド41では、6つのノズル列(Nk〜Nlm)を有している。このため、ケース411には6つの収容室411aが設けられており、6つのピエゾ素子ユニット413が対応する収容室411aに収容されている。なお、図4Aには、一部の収容室411aを示している。
次に、ヘッド制御部HCについて説明する。ここで、図6は、ヘッド制御部HCの構成を説明するためのブロック図である。前述したように、ヘッド制御部HCは、駆動信号生成部の一部を構成するものである。本実施形態におけるヘッド制御部HCは、シフトレジスタ81と、ラッチ回路82と、制御ロジック83と、デコーダ84と、ゲート回路85と、ヘッド側スイッチ86とを有する。そして、制御ロジック83を除いた各部、すなわち、シフトレジスタ81、ラッチ回路82、デコーダ84、ゲート回路85、ヘッド側スイッチ86は、それぞれピエゾ素子PZT毎、つまりノズルNz毎に設けられる。また、このヘッド制御部HCは、インクの種類毎に設けられる。前述したように、このプリンタ1では、6種類のインクを吐出させることができるので、図6に記載されたブロックが6つ設けられる。以下、ヘッド制御部HCを構成する各部分について説明する。
原駆動信号生成回路50は、原駆動信号COMを生成するものであり、原駆動信号生成部に相当する。ここで、原駆動信号COMとは、先の説明から判るように、ピエゾ素子PZTを駆動するための駆動信号の基となっている信号である。
検出器群60は、プリンタ1の状況を監視するためのものである。図3A,図3Bに示すように、この検出器群60には、リニア式エンコーダ61、ロータリー式エンコーダ62、紙検出器63、及び紙幅検出器64が含まれている。リニア式エンコーダ61は、キャリッジCRのキャリッジ移動方向の位置を検出するためのものである。ロータリー式エンコーダ62は、搬送ローラ23の回転量を検出するためのものである。紙検出器63は、印刷される用紙Sを検出するためのものである。紙幅検出器64は、印刷される用紙Sの幅を検出するためのものである。
プリンタ側コントローラ70は、プリンタ1が有する各部を制御するものである。例えば、プリンタ側コントローラ70は、所定の搬送量で用紙Sを搬送させる動作と、キャリッジCR(ヘッド41)を移動させながら断続的にインクを吐出させる動作とを交互に行わせることで、用紙Sに画像を印刷させている。このため、プリンタ側コントローラ70は、搬送モータ22の回転を制御することによって用紙Sの搬送を制御する。また、プリンタ側コントローラ70は、キャリッジモータ31の回転を制御することによってキャリッジCRの移動を制御する。さらに、ドット形成データSIをヘッド制御部HCへ出力することで、インクを吐出させるための制御を行う。このドット形成データSIは、前述した様に、ピエゾ素子PZTに印加される駆動信号を、原駆動信号COMから生成する際に用いられるものである。加えて、プリンタ側コントローラ70は、電圧指定情報としてのDAC値を原駆動信号生成回路50へ出力する制御も行っている。このように、プリンタ側コントローラ70は、原駆動信号COMを生成するための制御と、ピエゾ素子PZTに印加される駆動信号を、原駆動信号COMから生成するための制御とを行っている。このため、プリンタ側コントローラ70は、原駆動信号生成回路50、ヘッド側スイッチ86、及び、ヘッド制御部HCとともに、駆動信号生成部を構成しているといえる。
<本実施形態における印刷動作の概要>
次に、この印刷システム100における印刷動作について説明する。まず、印刷動作の概要について説明する。この印刷システム100が有するプリンタ1では、前述したように、1つの単位領域について、複数種類のドットで印刷することができる。具体的には、ドットの非形成、小ドットの形成、中ドットの形成、及び、大ドットの形成からなる4種類のドット形成データSI(ドット階調値)で印刷をすることができる。ここで、淡インクと濃インクについて各ドットの量を揃えた場合、或る濃度において画像の粒状性が損なわれてしまう可能性がある。
例示した印刷システム100にて画像を用紙Sへ印刷する際には、印刷データを生成するための処理と、印刷データに基づいて用紙Sに印刷するための処理とが行われる。そして、印刷データを生成するための処理は、印刷システム100が有するコンピュータ110で行われる。即ち、ホスト側コントローラ111が有するCPU113は、メモリ114に記憶されたコンピュータプログラムに従って動作し、この処理を実行する。従って、このコンピュータプログラムは、各処理を実行するためのコードを有する。また、用紙Sに印刷するための処理は、印刷システム100が有するプリンタ1で行われる。即ち、プリンタ側コントローラ70が有するCPU72は、メモリ73に記憶されたコンピュータプログラムに従って動作し、この処理を実行する。従って、このコンピュータプログラムは、各処理を実行するためのコードを有する。
まず、印刷データを生成するための処理について説明する。ここで、図9は、印刷データを生成するための処理を説明するためのフローチャートである。図9に示すように、印刷データを生成するための処理では、解像度変換処理(S10)、色変換処理(S20)、ハーフトーン処理(S30)、ラスタライズ処理(S40)が行われる。
次に、用紙Sに印刷するためにプリンタ1にて行われる処理について説明する。ここで、図10は、印刷時に行われる処理を説明するフローチャートである。図10に示すように、用紙Sに印刷するための処理では、印刷命令の受信動作(S110)、給紙動作(S120)、ドット形成動作(S130)、搬送動作(S140)、排紙判断(S150)、排紙動作(S160)、及び、印刷終了判断(S170)が行われる。
<ドット形成動作について>
次にドット形成動作について詳細に説明する。ここで、図11Aは、淡シアンインクや淡マゼンタインクの吐出時に生成される駆動信号を階調毎に示した図である。図11Bは、濃シアンインク、濃マゼンタインク、イエローインク、及びブラックインクの吐出時に生成される駆動信号を階調毎に示した図である。図12は、ピエゾ素子PZTに印加される第1駆動パルスPS1〜第4駆動パルスPS4を、インクの種類毎、及び、階調毎に示した図である。図13は、淡シアンインクと濃シアンインクについて、吐出されるインク量及び淡シアンインクの濃シアンインクへの換算量をドット形成データSI毎に示した図である。
次に、ハーフトーン処理について説明する。前述したように、ハーフトーン処理は、シアンとマゼンタ用の第1のハーフトーン処理と、イエローとブラック用の第2のハーフトーン処理とがある。
第1のハーフトーン処理では、1つの単位領域に、淡インクの小ドット、中ドット、大ドット(便宜上、淡小ドット、淡中ドット、淡大ドットともいう。)と、濃インクの小ドット、中ドット、大ドット(便宜上、濃小ドット、濃中ドット、濃大ドットともいう。)との何れを形成するのか、複数のドットを重ねて形成するのか、或いは、ドットを形成しないのかなどを定め、ドット形成データSIを取得する。
第2のハーフトーン処理では、1つの単位領域に、小ドット、中ドット、大ドットの何れを形成するのか、或いは、ドットを形成しないのかを定め、ドット形成データSIを取得する。この第2のハーフトーン処理も、基本的な内容は第1のハーフトーン処理と同様である。簡単に説明すると、或る単位領域の入力階調値について、大ドットのレベルデータを求め、このレベルデータの値をディザマトリクスで定められる所定の閾値と比較する。ここで、レベルデータの方が大きければ大ドットの形成と判断され、大ドットの形成を示すデータ[11]が定められる。一方、大ドットの非形成と判断された場合には、中ドットについて同様の処理が行われる。ここで、中ドットの形成と判断された場合には、中ドットの形成を示すデータ[10]が定められる。また、中ドットの非形成と判断された場合には、小ドットについて同様の処理が行われる。ここで、小ドットの形成と判断された場合には、小ドットの形成を示すデータ[01]が定められ、小ドットも非形成と判断された場合には、ドットの非形成を示すデータ[00]が定められる。
そして、これらの第1,第2のハーフトーン処理にて、ドットの形成や非形成を示すデータが全ての単位領域について定められたならば、ハーフトーン処理を終了する。
この第1実施形態の印刷システム100では、ドット形成データSI(ドット階調値)に応じた駆動信号を複数種類生成してピエゾ素子PZTに印加している。そして、生成される複数種類の駆動信号に関し、小ドットのドット形成データSI(データ[01],インクを吐出する際の最小ドット階調値に相当する。)に対応する濃インク用の駆動パルスと淡インク用の駆動パルスとが異なり、かつ、大ドットのドット形成データSI(データ[11],最大ドット階調値に相当する。)に対応する濃インク用の駆動パルスと淡インク用の駆動パルスとが異なっている。このため、小ドットのドット形成データSIに対応する濃インクの吐出量と淡インクの吐出量、及び、大ドットのドット形成データSIに対応する濃インクの吐出量と淡インクの吐出量をそれぞれ定めることができる。従って、濃インクで印刷される濃度範囲と淡インクで印刷される濃度範囲を最適化でき、印刷画像における濃度の変化度合いをきめ細かくすることができる。その結果、粒状性の向上が図れる。
ところで、前述した第1実施形態の印刷システム100では、淡インクの中ドットと濃インクの小ドットで同じ駆動パルス(第3駆動パルスPS3)が用いられ、淡インクの大ドットと濃インクの中ドットで同じ駆動パルス(第1駆動パルスPS1,第3駆動パルスPS3)が用いられていた。この点に関し、淡インクの大ドットと濃インクの小ドットについてのみ同じ駆動パルスを用いてもよい。以下、このように構成した第2実施形態の印刷システム100について説明する。
まず、原駆動信号COMについて説明する。この原駆動信号COMにおいて、繰り返し周期Tの期間T1では第1駆動パルスPS11を有する第1区間信号SS11が生成され、期間T2では第2駆動パルスPS12を有する第2区間信号SS12が生成される。また、期間T3では第3駆動パルスPS13を有する第3区間信号SS13が生成され、期間T4では第4駆動パルスPS14を有する第4区間信号SS14が生成される。さらに、期間T5では第5駆動パルスPS15を有する第5区間信号SS15が生成される。
そして、駆動パルスPS11,PS13,PS15は何れも同じ波形をしており、1つの駆動パルスがピエゾ素子PZTに印加されると約7.0pLのインクが吐出される。また、第2駆動パルスPS12がピエゾ素子PZTへ印加されると約3.5pLのインクが吐出され、第4駆動パルスPS14がピエゾ素子PZTへ印加されると約1.6pLのインクが吐出される。
図16Aに示すように、淡インク用スイッチ動作情報は、スイッチ動作情報q0がデータ[00000]であり、スイッチ動作情報q1がデータ[00010]である。また、スイッチ動作情報q2がデータ[01000]であり、スイッチ動作情報q3がデータ[00100]である。これにより、図17にも示すように、非吐出のドット形成データSIでは、スイッチ動作情報q0が選択されるので、駆動信号は生成されない。そして、小ドットのドット形成データSIではスイッチ動作情報q2が選択され、第4区間信号SS14が駆動信号となり、第4駆動パルスPS14のピエゾ素子PZTへの印加により、インクが吐出される。これにより、ノズルNzからは約1.6pLのインクが吐出され、用紙Sには対応する大きさの小ドットが形成される。また、中ドットのドット形成データSIではスイッチ動作情報q2が選択され、第2区間信号SS12が駆動信号となり、第2駆動パルスPS12のピエゾ素子PZTへの印加により、インクが吐出される。これにより、ノズルNzからは約3.5pLのインクが吐出され、用紙Sには対応する大きさの中ドットが形成される。同様に、大ドットのドット形成データSIではスイッチ動作情報q3が選択され、第3区間信号SS13が駆動信号となり、駆動パルスPS13のピエゾ素子PZTへの印加により、インクが吐出される。これにより、ノズルNzからは約7.0pLのインクが吐出され、用紙Sには対応する大きさの大ドットが形成される。
この第2実施形態の印刷システム100でも、ドット形成データSIに応じた駆動信号を複数種類生成してピエゾ素子PZTに印加している。そして、生成される複数種類の駆動信号に関し、小ドットのドット形成データSIに対応する濃インク用の駆動パルスと淡インク用の駆動パルスとが異なり、かつ、大ドットのドット形成データSIに対応する濃インク用の駆動パルスと淡インク用の駆動パルスとが異なっている。このため、小ドットのドット形成データSIに対応する濃インクの吐出量と淡インクの吐出量、及び、大ドットのドット形成データSIに対応する濃インクの吐出量と淡インクの吐出量をそれぞれ定めることができる。従って、濃インクで印刷される濃度範囲と淡インクで印刷される濃度範囲を最適化でき、印刷画像における濃度の変化度合いをきめ細かくすることができる。その結果、粒状性の向上が図れる。
上記の各実施形態は、主としてプリンタ1について記載されているが、その中には、印刷装置、印刷方法、印刷システム、プログラム等の開示が含まれている。また、実施形態としてのプリンタ1について説明をしたが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
前述した各実施形態では、ドット形成データSIの種類(階調値の数)が「4」である印刷システム100について説明をした。しかし、この構成に限定されるものではない。すなわち、階調値は複数であればよい。例えば、階調値の数を「3」としてもよく、「6」や「8」にしても同様に構成できる。
前述した各実施形態は、共通の原駆動信号COMを使用し、駆動パルス(波形部)の選択パターンを異ならせることで、異なる駆動信号を生成していた。この点に関し、原駆動信号生成回路50を複数設けて、複数種類の原駆動信号COMを生成するようにしてもよい。
前述した各実施形態では、シアンの段階的な濃淡印刷を行う場合に、濃シアンインクと淡シアンインクとを用い、マゼンタの段階的な濃淡印刷を行う場合に、濃マゼンタインクと淡マゼンタインクとを用いる印刷システム100を例に挙げて説明した。しかし、段階的な濃淡印刷に用いられる濃インク及び淡インクは、シアンやマゼンタに限られるものではなく、他の色であってもよい。例えば、ブラックの階調印刷を行う場合に、ブラックインクとグレーインクとを用いてもよい。また、セピアの階調印刷を行う場合に、濃セピアインクと淡セピアインクを用いてもよい。
前述の実施形態では、専ら印刷を行う単機能のプリンタ1を例に挙げて説明したが、印刷装置はこのプリンタ1に限定されるものではない。例えば、プリンタ1の機能とスキャナ装置の機能とを併せ持つ、所謂プリンタ・スキャナ複合機であってもよい。また、前述したように、プロッタやファクシミリ装置であってもよい。加えて、カラーフィルタ製造装置、染色装置、微細加工装置、半導体製造装置、表面加工装置、三次元造形機、液体気化装置、有機EL製造装置(特に高分子EL製造装置)、ディスプレイ製造装置、成膜装置、DNAチップ製造装置などのインクジェット技術を応用した各種の印刷装置に、本実施形態と同様の技術を適用しても良い。また、これらの方法や製造方法も応用範囲の範疇である。
前述した各実施形態では、ヘッド41が有する素子、すなわち、インクを吐出させるための動作を行う素子として、ピエゾ素子PZTを例示したが、ピエゾ素子PZTに限定されるものではない。例えば、静電アクチュエータ、磁歪素子、発熱素子もヘッド41が有する素子になりうる。
23 搬送ローラ,24 プラテン,25 排紙ローラ,30 キャリッジ移動機構,
31 キャリッジモータ,32 ガイド軸,33 タイミングベルト,
34 駆動プーリー,35 アイドラプーリー,40 ヘッドユニット,
41 ヘッド,411 ケース,411a 収容室,412 流路ユニット,
412a 流路形成板,412b 弾性板,412c ノズルプレート,
412d 圧力室,412e ノズル連通口,412f 共通インク室,
412g インク供給路,412h 支持枠,412i 弾性膜,
412j アイランド部,413 ピエゾ素子ユニット,413a ピエゾ素子群,
413b 接着用基板,50 原駆動信号生成回路,60 検出器群,
61 リニア式エンコーダ,62 ロータリー式エンコーダ,63 紙検出器,
64 紙幅検出器,70 プリンタ側コントローラ,71 インタフェース部,
72 CPU,73 メモリ,74 制御ユニット,81 シフトレジスタ,
82 ラッチ回路,83 制御ロジック,84 デコーダ,85 ゲート回路,
86 ヘッド側スイッチ,100 印刷システム,110 コンピュータ,
111 ホスト側コントローラ,112 インタフェース部,113 CPU,
114 メモリ,120 表示装置,130 入力装置,131 キーボード,
132 マウス,140 記録再生装置,
141 フレキシブルディスクドライブ装置,
142 コンパクトディスクドライブ装置,
CR キャリッジ,IC インクカートリッジ,
ICk ブラックインクカートリッジ,
ICc カラーインクカートリッジ,
ICm カートリッジ側メモリ,TM1 メモリ側接点端子,
TM2 キャリッジ側接点端子,SI ドット形成データ,
CTR コントローラ基板,HC ヘッド制御部,PZT ピエゾ素子,
Nk ブラックインクノズル列,Ny イエローインクノズル列,
Nc シアンインクノズル列,Nm マゼンタインクノズル列,
Nlc 淡シアンインクノズル列,Nlm 淡マゼンタインクノズル列,
Nz ノズル,CLK クロック,SI ドット形成データ,
LAT ラッチ信号,CH チェンジ信号,N_CHG N−チャージ信号,
q0〜q3 スイッチ動作情報,
T 繰り返し周期,COM 原駆動信号,SS1 第1区間信号,
SS2 第2区間信号,SS3 第3区間信号,SS4 第4区間信号,
SS11 第1区間信号,SS12 第2区間信号,SS13 第3区間信号,
SS14 第4区間信号,SS15 第5区間信号,PS1 第1駆動パルス,
PS2 第2駆動パルス,PS3 第3駆動パルス,PS4 第4駆動パルス,
PS11 第1駆動パルス,PS12 第2駆動パルス,PS13 第3駆動パルス,
PS14 第4駆動パルス,PS15 第5駆動パルス
Claims (12)
- 吐出可能な複数のドットサイズのうち1つのドットを形成する或る色の濃インクの量が最も少ない濃小ドットと、
前記濃小ドットよりも1つのドットを形成する前記濃インクの量が多い濃中ドットと、
前記濃中ドットよりも1つのドットを形成する前記濃インクの量が多い濃大ドットと、
を形成可能な濃インクノズルと、
吐出可能な複数のドットサイズのうち1つのドットを形成する前記或る色の淡インクの量が最も少ない淡小ドットと、
前記淡小ドットよりも1つのドットを形成する前記淡インクの量が多い淡中ドットと、
前記淡中ドットよりも1つのドットを形成する前記淡インクの量が多い淡大ドットと、
を形成可能な淡インクノズルと、
を有し、
前記濃インクは前記淡インクに比べ濃度が濃く、
前記淡大ドットを形成する前記淡インクの濃インク換算量は、
前記濃小ドットを形成する前記濃インクの量より少ない
ことを特徴する印刷装置。 - 請求項1に記載の印刷装置であって、
前記濃インクノズルからインクを吐出させるための動作を行う濃インクノズル駆動素子と、前記淡インクノズルからインクを吐出させるための動作を行う淡インクノズル駆動素子と、前記濃インクノズルと、前記淡インクノズルと、を備えるヘッドと、
前記濃インクノズル駆動素子と前記淡インクノズル駆動素子を動作させるための波形部を有する駆動信号を生成する駆動信号生成部であって、前記濃小ドットに対応する波形部と前記淡小ドットに対応する波形部とが異なり、かつ、前記濃大ドットに対応する波形部と前記淡大ドットに対応する波形部とが異なる、複数種類の前記駆動信号を生成する駆動信号生成部と、
を有する印刷装置。 - 請求項2に記載の印刷装置であって、
前記駆動信号生成部は、
前記波形部を複数有する原駆動信号を生成する原駆動信号生成部と、
前記原駆動信号生成部と前記素子との間に配置され、前記原駆動信号から前記素子に印加される駆動信号を生成するためのスイッチと、
形成すべきドットの大きさに応じて指定されたドット階調値及び前記インクの種類に基づいて、前記スイッチの動作を制御するスイッチコントローラと、
を有する印刷装置。 - 請求項3に記載の印刷装置であって、
前記駆動信号生成部は、
前記スイッチの動作を定めるためのスイッチ動作情報であって、吐出対象となるインクの種類に応じたスイッチ動作情報を、前記ドット階調値の種類毎に記憶したスイッチ動作情報記憶部を有し、
前記スイッチコントローラは、
前記指定されたドット階調値に基づいて対応するスイッチ動作情報を選択し、選択したスイッチ動作情報を用いて前記スイッチの動作を制御する、印刷装置。 - 請求項2から請求項4のいずれかに記載の印刷装置であって、
前記駆動信号生成部は、
或る大きさのドットに対応する前記濃インク用の波形部と他の大きさのドットに対応する前記淡インク用の波形部とが共通である、複数種類の前記駆動信号を生成する、印刷装置。 - 請求項5に記載の印刷装置であって、
前記駆動信号生成部は、
前記小ドットに対応する前記濃インク用の波形部と前記大ドットに対応する前記淡インク用の波形部とが共通である、複数種類の前記駆動信号を生成する、印刷装置。 - 請求項2から請求項6のいずれかに記載の印刷装置であって、
前記駆動信号生成部は、
前記大ドットに対応する前記淡インクの吐出量を前記濃インクに換算した量が、前記小ドットに対応する前記濃インクの吐出量よりも少なくなるように、前記大ドットに対応する前記淡インク用の波形部を定めた駆動信号、及び、前記小ドットに対応する前記濃インク用の波形部を定めた駆動信号を含む、複数種類の前記駆動信号を生成する、印刷装置。 - 請求項2から請求項7のいずれかに記載の印刷装置であって、
前記ヘッドは、
シアンの段階的な濃淡印刷に用いられる濃インク及び淡インクをそれぞれ吐出する前記濃インクノズル及び前記淡インクノズルを備える、印刷装置。 - 請求項2から請求項8のいずれかに記載の印刷装置であって、
前記ヘッドは、
マゼンタの段階的な濃淡印刷に用いられる濃インク及び淡インクをそれぞれ吐出する前記濃インクノズル及び前記淡インクノズルを備える、印刷装置。 - 請求項2から請求項9の何れかに記載の印刷装置であって、
複数種類のインクを貯留するインク貯留容器であって、貯留されたインクの種類を示すインク種類情報が記憶された容器側記憶部を有するインク貯留容器を有し、
前記駆動信号生成部は、
前記容器側記憶部に記憶されたインク種類情報に基づいて、吐出するインクの種類を認識する、印刷装置。 - 吐出可能な複数のドットサイズのうち1つのドットを形成する或る色の濃インクの量が最も少ない濃小ドットと、前記濃小ドットよりも1つのドットを形成する前記濃インクの量が多い濃中ドットと、前記濃中ドットよりも1つのドットを形成する前記濃インクの量が多い濃大ドットと、を形成し、吐出可能な複数のドットサイズのうち1つのドットを形成する前記或る色の淡インクの量が最も少ない淡小ドットと、前記淡小ドットよりも1つのドットを形成する前記淡インクの量が多い淡中ドットと、前記淡中ドットよりも1つのドットを形成する前記淡インクの量が多い淡大ドットと、を形成する印刷方法であって、
前記濃インクは前記淡インクに比べ濃度が濃く、
前記淡大ドットを形成する前記淡インクの濃インク換算量を、
前記濃小ドットを形成する前記濃インクの量より少なくすること、
を行う印刷方法。 - 吐出可能な複数のドットサイズのうち1つのドットを形成する或る色の濃インクの量が最も少ない濃小ドットと、前記濃小ドットよりも1つのドットを形成する前記濃インクの量が多い濃中ドットと、前記濃中ドットよりも1つのドットを形成する前記濃インクの量が多い濃大ドットと、を形成可能な濃インクノズルと、吐出可能な複数のドットサイズのうち1つのドットを形成する前記或る色の淡インクの量が最も少ない淡小ドットと、前記淡小ドットよりも1つのドットを形成する前記淡インクの量が多い淡中ドットと、前記淡中ドットよりも1つのドットを形成する前記淡インクの量が多い淡大ドットと、を形成可能な淡インクノズルと、を有する印刷装置用のプログラムであって、
前記濃インクは前記淡インクに比べ濃度が濃く、
前記淡大ドットを形成する前記淡インクの濃インク換算量を、
前記濃小ドットを形成する前記濃インクの量より少なくすること、
を前記印刷装置に行わせるプログラム。
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