JP5391851B2 - リニアモータの可動子 - Google Patents

リニアモータの可動子 Download PDF

Info

Publication number
JP5391851B2
JP5391851B2 JP2009140389A JP2009140389A JP5391851B2 JP 5391851 B2 JP5391851 B2 JP 5391851B2 JP 2009140389 A JP2009140389 A JP 2009140389A JP 2009140389 A JP2009140389 A JP 2009140389A JP 5391851 B2 JP5391851 B2 JP 5391851B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
coils
circuit board
printed circuit
mover
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009140389A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010288374A (ja
Inventor
俊明 葛西
幸治 佐山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Pulse Motor Co Ltd
Original Assignee
Nippon Pulse Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Pulse Motor Co Ltd filed Critical Nippon Pulse Motor Co Ltd
Priority to JP2009140389A priority Critical patent/JP5391851B2/ja
Publication of JP2010288374A publication Critical patent/JP2010288374A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5391851B2 publication Critical patent/JP5391851B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Linear Motors (AREA)

Description

本発明は、可動子をシャフトに沿って直線的に駆動させるシャフト型リニアモータの可動子に関する。
近年、直線駆動する電気アクチュエータとしてシャフト型リニアモータが注目されている。この種リニアモータは、複数の棒状磁石が直列状に配列されたシャフト(固定子)と、該シャフトにスライド自在に外嵌する可動子とを備え、該可動子の内周部に設けられるコイルの励磁によって、可動子を直線的に駆動させるようになっている。このような構成によれば、コギングや速度ムラが少ないので、様々な分野での応用が検討されている。
また、シャフトは、通常、ステンレス管内に複数のドーナツ棒状磁石を直列状に挿入した構成となっているため、長くなるに追随して、その自重で湾曲したり撓みを生じてしまう危惧があり、熱による膨張、収縮などの影響も考慮して、可動子は、その内周面とシャフト外周面との接触を回避するよう適正な隙間をもってスライド自在に外嵌させる必要があり、好適な推力を得るためには可動子全体の総重量も軽くする必要がある。
ところで、従来、リニアモータの可動子は、予めドーナツ状に捲線形成された複数の単体コイル同士を直接的に接着させてコイルブロックを形成しておき、シャフトに外嵌した際にコイル内周面がシャフト外周面と直接的に対面させたものが知られている(特許文献1の図3、図5参照)。単体の捲線コイルは、予めコイルボビンに巻装されたものに比し、その使い勝手の良さや安価に購入できることから、広く採用されている。
しかしながら、このものは、単体のコイル同士を直接的に接着するにあたり、各コイルの内周側からコイル側面を通って外周側に引き出しされるコイル線(15)の線端末(始端)を、全て一方側に向けて配列していたため、始端配列側では、隣接する各コイル間が線端末(始端)の太さ分の影響で離間し、他方側となる終端配列側ではコイルが密接して収縮した状態となり、捲線コイル単体の型変形性も作用して、コイルブロック全体の筒形に湾曲状のゆがみを生じ、これを直接シャフトに外嵌すると、シャフト内に設けられた棒状磁石との配列バランスがズレて推力の低下を招来するという問題がある。
そこで、このものでは、コイル同士を均等な間隔を保持し、かつコイル変形や位置ズレなどを防止するためにU字状のコイル保持部材(14)に固定し、その開口側に平板状のプリント基板(18)をコイル外周面に接着させて、コイルブロック全体に湾曲ゆがみが生じないようにしているが、この様に構成すると、コイル数の増加に伴ってコイルブロックも長くなり、これと対応してコイル保持部材(14)や平板状のプリント基板(18)を長く形成しなければならず、可動子全体の総重量が重くなり推力低下を招き、実質的に採用することができないものであった。
一方、コイルブロックは、U相、V相、W相からなる3相のコイルを組とする任意の組数により構成され、各コイルの線端末を結線するのであるが、このものでは、その結線作業を、コイルをコイル保持部材(14)に装着し、プリント基板(18)の配線パターン(20)等が形成されていない面側をコイルの外周面に接着固定した後に、コイルUとコイルWの終端及びコイルVの始端同士を直接ハンダ付け等により接続させ、それ以外のコイルUとコイルWの始端及びコイルVの終端を、プリント基板(18)の板面を貫通させて外面に引き出し、それぞれに対応する接続端(19)にハンダ付けして接続させていた([0052]、[0053]参照)。
このため、結線作業は、コイル保持部材(14)とプリント基板(18)によって囲まれた状態で行わなければならず、しかも、依然として、線端末同士を直接ハンダ付け等により結線する手法が併用され、また、線端末をプリント基板(18)の板面を貫通させて外面に引き出す作業が強いられ、3相のコイルが1組のみで構成された短尺のコイルブロックにおいては、ある程度の結線ミスや結線作業の繁雑化を改善することも見込めるが、3相のコイルが2組以上の組数にてコイルブロックが構成された場合には、結線作業が繁雑となり結線ミスを誘発する恐れがあり、作業時間を要しコストアップを招来するという欠点がある。

特開2007−6637号公報
本発明は、上記の如き問題点を一掃すべく創案されたものであって、予めドーナツ状に形成された単体の捲線コイルを複数並設させてコイルブロックを形成するものでありながら、単体の捲線コイル同士を、コイルブロック全体の筒形に湾曲ゆがみを生じることなく、均等な並びをもって配設することができ、シャフト内に設けられた棒状磁石との配列バランスが適正に保持されるだけでなく、プリント基板をコイルブロックに貼着するだけで、それぞれの配列側となる各線端末に対応する部位に、基板上に分配された端子部がセットされ、常にプリント基板の上面側からその両側を覆うように結線作業を行えば良く、作業時間の短縮と作業性の簡易化がなされ、結線ミスを解消できると共に、軽量なフレキシブルプリント基板の採用を可能ならしめ、もって、コイル数の増加に伴ってコイルブロックが長くなっても、コイルの嵌挿作業や結線作業が煩雑となることが無く、作業工数の簡素化と部品点数の削減が図られると共に、可動子全体の軽量化とコンパクト化が図られて、良好な推力をもって駆動することができ、凹凸部材などが排除されたスッキリとした外観の筒状ユニットとして安価に製作することのできるリニアモータの可動子を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために本発明のリニアモータの可動子は、複数の棒状磁石が直列状に配列されたシャフトにスライド自在に外嵌され、その内周部に備えるコイルの励磁によって直線的に駆動するよう構成されたリニアモータの可動子であって、該可動子は、前記シャフトに外嵌される筒状軸と、該筒状軸の胴部に、予めドーナツ状に巻線形成された複数のコイルを嵌挿配設せしめたコイルブロックと、該コイルブロックの外周面に沿わせて円弧状に貼着され、前記各コイルの線端末が結線される複数の端子部と所定の配線パターンが形成されたプリント基板とで、全体が筒型形状に形成された筒状ユニットに構成し、前記コイルブロックは、各コイル間の内周側からコイル側面を通って外周側に引き出しされる線端末を、順次各コイル毎に、それぞれ一方側と他方側に振り分けて、それぞれの側に線端末の始端と終端とを交互に繰り替えし配列させて構成する一方、前記プリント基板は、前記各端子部を、それぞれの配列側となる各線端末順に結線されるよう分配せしめ、該端子部の分配に基づいて前記所定の配線パターンを形成せしめて構成し、前記筒状ユニットは、前記プリント基板を、前記一方側と他方側とに振り分けされた線端末間に配置させ、それぞれの配列側となる各線端末を対応する前記各端子部に結線すべく構成してあることを特徴とするものである。
また、上記課題を解決するために本発明のリニアモータの可動子は、複数の棒状磁石が直列状に配列されたシャフトにスライド自在に外嵌され、その内周部に備えるコイルの励磁によって直線的に駆動するよう構成されたリニアモータの可動子であって、該可動子は、前記シャフトに外嵌される筒状軸と、該筒状軸の胴部に、予めドーナツ状に巻線形成された複数のコイルと該コイル間に介在される絶縁板とを嵌挿配設せしめたコイルブロックと、該コイルブロックの外周面に沿わせて円弧状に貼着され、前記各コイルの線端末が結線される複数の端子部と所定の配線パターンが形成されたプリント基板とで、全体が筒型形状に形成された筒状ユニットに構成し、前記コイルブロックは、各コイル間の内周側から前記絶縁板に形成された溝状スリットを通して外周側に引き出される線端末と、各コイル間の外周側の線端末とを、それぞれ一方側と他方側に均等に振り分けて、それぞれの側で線端末の始端と終端が規則正しい並び順となるよう配列させて構成する一方、前記プリント基板は、前記各端子部を、それぞれの配列側となる各線端末順に結線されるよう分配せしめ、該端子部の分配に基づいて前記所定の配線パターンを形成せしめて構成し、前記筒状ユニットは、前記プリント基板を、前記一方側と他方側とに振り分けされた線端末間に配置させ、それぞれの配列側となる各線端末を対応する前記各端子部に結線すべく構成してあることを特徴とするものである。
本発明は、上記のように構成したことにより、予めドーナツ状に形成された単体の捲線コイルを複数並設させてコイルブロックを形成するものでありながら、単体の捲線コイル同士を、筒状軸に各コイルの線端末を振り分け配列させて嵌挿配設するだけの簡単な構成によって、コイルブロック全体の筒形に湾曲ゆがみを生じることなく、均等な並びをもって筒状軸に配設することができるばかりか、この均等な並び状態が円弧面域に貼着されたプリント基板によって維持され、シャフト内に設けられた棒状磁石との配列バランスを適正に保持することができ、しかも、プリント基板をコイルブロックに貼着するだけで、それぞれの配列側となる各線端末に対応する部位に、基板上に分配された端子部がセットされ、常にプリント基板の上面側からその両側を覆うように結線作業を行えば良く、作業時間の短縮と作業性の簡易化がなされ、結線ミスを解消できると共に、軽量なフレキシブルプリント基板であっても、充分に各コイル相互の配設位置の位置ズレを規制する固定部材として採用することが可能となる。その結果、コイル数の増加に伴ってコイルブロックが長くなっても、結線作業が煩雑となることが無く、作業工数の簡素化と部品点数の削減が図られて、可動子全体の軽量化とコンパクト化が実現され、良好な推力をもって駆動することができ、凹凸部材などが排除されたスッキリとした外観の筒状ユニットとして可動子を安価に製作することができる。
以下、本発明の実施の形態を好適な実施の形態として例示するリニアモータの可動子を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、シャフト型リニアモータの斜視図である。この図に示すように、シャフト型リニアモータ1は、0.5mm程度の非磁性体ステンレス管(アルミニウム合金、銅合金、チタン、樹脂等でもよい)内に複数の棒状磁石2aが互いの磁極が対向するように直列状に配列されたシャフト2と、該シャフト2にスライド自在に外嵌する可動子3とを備えて、基台4に装着されており、該可動子3の内周部に設けられるコイルの励磁により、可動子3を直線的に駆動させる。なお、棒状磁石2aは、その中心に孔が穿設されているドーナツ状の棒状磁石でも良い。
前記基台4は、シャフト2の両端部を持設する支持部41、41と、該支持部41、41間に設けられたガイドレール42と、可動子3を案内支持してガイドレール42上を走行する走行台43により構成される。走行台43には、両側からガイドレール42を挟持する状態でスライド走行自在に案内支持されるガイド片431、431が設けられており、シャフト2は、前記支持部41、41間に両端支持されている。なお、ここでは、シャフト2を固定し、可動子3をシャフト2に沿って駆動させたが、可動子3を固定し、シャフト2を駆動させても良い。
図2(A)は、本発明の実施形態に係る可動子3の断面詳細図、図2(B)は、側面図である。この図に示すように、可動子3は、シャフト2に外嵌される筒状軸31と、該筒状軸31の胴部に、予めドーナツ状に捲線形成された複数のコイル32…を個別に嵌挿配列せしめたコイルブロックと、筒状軸31とコイル32…(コイルブロック)が内装される樹脂製(ゴム等を含む)のケース体33と、その上面側にナット部34aが埋設されて密着する所定のワーク(XYZ軸テーブルなど)を取り付けするためのナットプレート34を備えて構成される。
筒状軸31は、コイルブロックの両側に配設されたコイル32の端面からそれぞれ突出して延出形成された余長部31a、31aが設けられており、ケース体33は、コイル32と両側の余長部31a、31a、および、後述する所定の配線パターンと端子部35bが外面側に形成されたフレキシブルプリント基板35を含め、熱可塑性ポリアミド系樹脂などのホットメルト樹脂により、その外周面域に密着被覆した状態で角柱の外観形状に一体形成された半硬質の樹脂製のケース体33によって構成されている。この様に、ケース体33を樹脂一体型ケースで形成した場合には、筒状ユニット自体の外周全面を樹脂皮膜する作業工程と、ナットプレート34のケース体33への組み付け作業工程が同時に行われることとなる。
コイルブロックは、各コイル間に、必要において、図4に示すように、絶縁板9として溝状スリット9aの無い薄膜状の絶縁紙や絶縁樹脂シートなどを挟んでも良く、筒状軸31は、高い耐水性、絶縁性、機械強度を有する樹脂で成型されることが好ましい。また、成型用樹脂は、成型中にコイル32の変形や、コイル32の絶縁皮膜が溶けることを防止するために、低温で融解し、低圧力で成型が可能な樹脂を選択することが好ましい。例えば、熱可塑性のポリアミド樹脂に換えて、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂又はゴム系のホットメルト樹脂等を用いても良い。
つまり、両側の余長部31a、31aは、特に広幅面に形成されており、その外周面域に形成される樹脂製のケース体33の左右両側の支持受け部33a、33aを肉厚に形成することで補強し、密封支持する補強と密封を兼ね備えた支持面として機能するようになっており、コイル32の円弧状面とケース体33の平面部に形成される肉薄な被覆面を有していても、その4隅部に形成される肉厚な角部と共にケース体形状を維持している。ナット34aは、この肉厚なケース体33の両側支持受け部33a、33aに埋設されようにナットプレート34の四隅に都合4個所設けられている。33bはケース体33に一体形成される密封補強部であって、該密封補強部33bは、フレキシブルプリント基板35に結線された外部引出線35cをケース体33の外部へ引出す部分を補強し、ケース体33と外部引出線35cとを密封する。
図3(A)は、本発明の実施形態に係るフレキシブルプリント基板の貼付け状態図、図3(B)は、各コイルの結線図である。この図に示すように、フレキシブルプリント基板(FPC)35は、フィルム状の絶縁体(ベースフィルム)の上に接着層を形成し、その上に導体箔(銅箔)でプリントされた配線35aを形成し、端子部(はんだ付け部)35b以外には絶縁体を被せて保護した構造となっており、フレキシブルプリント基板35を、両面粘着テープを介して、前記筒状軸31の両端側に配設されたコイル32間に跨って、コイルブロック(コイル32……)の外周面に沿って円弧状に湾曲させ、円弧面の約1/3強の上下幅をもって貼り付けられており、筒状ユニットの外観は、コネクタやコイル保持部材、コイル結線部材などの凹凸部材が排除され、全体がスッキリと簡素化された円筒形状の略平滑面として形成されている。なお、プリント基板としてフレキシブルプリント基板35を採用したが、これに換えて予め円弧状に湾曲された硬質(湾曲板状)のプリント基板を用いても良く、両面粘着テープによらず他の貼着手段を採用しても良いことは勿論である。
本実施形態におけるコイルブロックは、3相駆動のためのU相、V相、W相の捲き方向を同じくする3個のコイル32から成るユニットを組として構成されるが、3組、4組ユニットなどその組数は任意である。各コイル32の線端末32a(始端と終端)のうち、コイル32の内周側からコイル側面を通って外周側に引き出しされる線端末32aを、順次各コイル毎に、それぞれ一方側と他方側に振り分けて、それぞれの側に線端末32aの始端と終端とを交互に繰り替えし配列させて構成される。
つまり、本実施形態においては、各コイル32を、その線端末(始端または終端)32aが、各コイルの相毎に始端と終端を同方向に向けて、U相を上向き、W相を下向き、V相上向き、U相を下向き、W相を上向き、V相を下向きの順に異なる向きに筒状軸31に嵌挿配設させることにより、一方側と他方側に振り分けて、それぞれの側において線端末32aの始端と終端又は終端と始端を交互に繰り替えし配列させている。なお、線端末(始端または終端)32aは、結果として、一方の端子部35bの配列側で始端−終端−始端−終端−始端−終端(逆でも良い)の順に繰り返し配列されていれば良く、コイルブロックの両端側の線端末32aは、この配列に含めず両端側に配置させても良い。
図4は絶縁板を使用した状態を示す斜視断面図である。この図に示すように、各コイル32間に介在される絶縁板9として線端末32aの太さ(例えば、約0.3mm径)と略等しいかそれ以上の厚さ(線径を吸収できる厚さのもので有ればよい)のドーナツ状の絶縁紙や絶縁樹脂シートなど用いることにより、上記の配列にバリエーションを持たせることができる。
つまり、絶縁板9に、その内周から外周に至る溝状スリット(切り込みや凹溝など)9aを設けて、絶縁板9を側面視C字状に形成しておき、コイル内周側の線端末32aを、この溝状スリット9aを通して外周側に引き出すようにして、各コイル32を筒状軸31に嵌挿配設させた際に、線端末32aの太さを吸収して、コイルブロック全体の筒形に湾曲ゆがみを生じることなく、均等な並びをもって配設することができる。このため、コイルブロックは、各コイル32間の内周側から絶縁板9に形成された溝状スリット9aを通して外周側に引き出される線端末32aと、各コイル32間の外周側の線端末32aとを、それぞれ一方側と他方側に均等に振り分けて、それぞれの側で線端末32aの始端と終端が規則正しい並び順、たとえば、一方側が全て終端、他方側が全て始端の並び順となるように配列させて構成することもできる。
一方、フレキシブルプリント基板35上には、各コイル32の線端末32aを結線するための各端子部35bが、一方側と他方側のそれぞれに配列された各線端末35bの順に結線されるよう、それぞれの配列側において対応する近傍位置に分配されて配置形成されている。そして、フレキシブルプリント基板35に所定の配線パターンとして形成される配線35aのパターンは、この様に分配された端子部35bの配置に基づいて、各ユニットのU相コイル同士、V相コイル同士、W相コイル同士をそれぞれ直列または並列に接続させ、この各相同士にそれぞれ電流供給し、駆動制御するための外部の駆動制御回路に接続される外部引出線35cを接続させた図3(B)に示すスター結線によりパターン化されている。なお、外部引出線35cは、ビニール線等のリード線の他、これらを配線保護用のチューブ等で纏めてハーネス線にしても良い。
各コイル32の線端末32aと端子部35bとの結線作業は、この様に構成されたフレキシブルプリント基板35を、一方側と他方側とに振り分け配列された線端末32a間に配置させて貼着すれば、それぞれの配列側となる各線端末32aに対応する部位に、結線すべき各端子部35bが位置決めされた状態でセットされ、各線端末32aを、その配列側の始端−終端(溝状スリット9aを通して引き出した場合には始端−始端、終端−終端を含む)の順に各端子部35bに対して、常にフレキシブルプリント基板35の上面側からその両側を覆うようにハンダ付け作業が行えるようになっている。
次に、可動子3の成形方法を、図5、図6に基づいて説明する。図5はケース体成型用の金型の斜視図、図6はナットプレートと共に筒状ユニットをセットした状態を示す断面図である。この図において、5はケース体成型用の金型であって、該金型5は、上下に2分した状態で上型51と下型52により構成され、それぞれ横幅が筒状軸31の全長と等しく、内周面がコイル32の外径よりも大きめの凹状空域5aをもって、これらが収納可能な箱型に形成されている。上型51と下型52の中心部の両側には、筒状軸31の内径と略等しい半円弧状の円弧溝53が、一側面側には外部引出線35cを引出した際に密封補強部33bを形成するための引出し溝54がそれぞれ形成されている。また、上型51には、その中心に漏斗状のホットメルト樹脂の注入口51aと、4つの下型52へのボルト止め孔51bが穿設されており、下型52の内部には、ナットプレート34を位置決めセットできるように、そのナット34aのネジ孔に挿入される凸部52aが角部付近に4つ設けられている。ナット34aを長尺な通しナットとしても良い。なお、上型51と下型52との固定手段は、相互の位置決めや、樹脂充填時の圧力による相互の離間防止が可能であれば、従来周知の固定手段が適用可能である。
さて、上記のように、所定の可動子3の角柱形状のホットメルト樹脂注入空域5aと、ナットプレート34などの部材セットが行えるように型形成された金型5を用いて、ケース体33を成形するには、まず、筒状軸31の胴部に、予めドーナツ状に捲線形成された複数のコイル32…を個別に嵌挿させて配列させておき、各コイル32相互が離間しないようにフレキシブルプリント基板35を貼着手段としての両面粘着テープによってコイル外周面に沿わせて貼着し後、各コイル32の線端末32aと外部引出線35cを所定位置の端子部35bにハンダ付けして、筒状軸31とコイルブロックとフレキシブルプリント基板35とを三位一体の筒状ユニットとして構成しておく。
次いで、ナットプレート34を、下型52のそれぞれの凸部52aに対して、そのナット34a孔を挿入セットし、筒状軸31に芯棒6を挿入して、これを筒状ユニットとナットプレート34とが所定間隔を存した状態で下型52にセットする。その際、フレキシブルプリント基板35側をナットプレート34と重ならないよう上側に向けて配置させ、外部引出線35cを引出し溝54から引き出しておき、上型51を被せてボルト止め孔51bより下型52とボルト止めする。
その後、上型51と下型52により形成される囲繞空間(内部空域5a)内に、注入口51aよりホットメルト樹脂を空域5a内全体に注入する。注入したホットメルト樹脂が硬化したら上型51を外して金型5から芯棒6を持って取り出し、芯棒6を引き抜けば、ホットメルト樹脂が両側余長部31a、31aを含む筒状ユニット全体の外周面域に密着被覆した密封状態で、角柱状のケース体33が成型されると共に、ナットプレート34がケース体33に一体的に密着して可動子3自体の成形が完了する。なお、ケース体33の外観形状を変更するには、金型5の内部空域5aを角柱や円柱等の任意の形状に成形しておけばよい。また、本実施例では、ホットメルト樹脂として、接着性、防水性、防滴性、絶縁性、保護性を有する熱可塑性のポリアミド系樹脂を用いたが、ケース体に適した種々の樹脂(ゴムを含む)を用いてもよい。
図7は、可動子3に箱型ケースを用いた場合の実施例にかかる断面図である。この図に示すように、ケース体33は、余長部31aを挿入支持する支持孔33c(支持受け部)が穿設された断面視コ字状の横向き収納ボックス331と、蓋部332とで構成され、このケース体33内に、三位一体の筒状ユニットとして構成された筒状軸31とコイルブロックと配線済みのフレキシブルプリント基板35とを収納する場合には、先ず、両方の余長部31a、31aに、それぞれ支持孔33cを密封支持するためのリング状のパッキンゴム7をセットしておき、パッキンゴム7と共に余長部31aを収納ボックス331側の支持孔31aに圧入する。次いで、蓋部332を、その支持孔31aにパッキンゴム7を圧入させると共に、収納ボックス331の開口小口との密封を行うために蓋部332の内側に形成したリング状段差部に密封シール材を介在させてビス8で螺着する。このような箱型ケースにおいては、余長部31aは、前記の樹脂一体型ケースで形成させたものに比して短尺なものとなっており、ナットプレート34はナット34a側を表面として収納ボックス331に接着すればよい。
なお、本実施例におけるパッキンゴム7は、支持孔31aの板厚と略同幅の段差部を有して凸状に形成されており、両側に配置されたコイル32側面に、その基端面を面当てさせて、ケース体33内でのコイルブロックの移動ズレを規制するようになっているが、これに限定されるものでなく、支持孔33cをコイル32側面に達するよう内側に折曲形成し、余長部31aとの隙間に介在させる密封リングとしてもよい。
また、収納ボックス331には、図示しない外部引出線35cの引出し孔が穿設されており、この引出し孔と外部引出線35cの密封は、引出し孔に外部から圧入可能なシールゴムやシール剤によりコーキングすることで密封補強部33bを形成すればよい。なお、箱型ケースを2分割型とするなど、その構造は任意である。
また、可動子3に箱型ケースを用いるにあたり、前記の樹脂一体型ケースで成形したものを箱型ケースに収納する際には、筒状ユニット自体が樹脂で被覆され密封されているので、箱型ケースとの密封は不要であることは勿論、樹脂被覆自体も薄くすることができる。
叙述の如く構成された本発明の実施の形態において、可動子3を、予めドーナツ状に形成された単体の捲線コイル32を複数並設させたコイルブロックにより構成するのであるが、本発明における可動子3は、シャフト2に外嵌される筒状軸31と、筒状軸31の胴部に嵌挿配設される複数のコイル32(コイルブロック)と、該コイルブロックの外周面に沿わせて円弧状に貼着され、各コイル32の線端末32aと外部引出線35cとがそれぞれ結線される複数の端子部35bと所定の配線パターンが形成されたプリント基板(フレキシブルプリント基板)35とによって、全体が筒型形状に形成された筒状ユニットに構成されている。
そのコイルブロックは、各コイル32間の内周側からコイル側面を通って外周側に引き出しされる線端末32aを、順次各コイル毎に、それぞれ一方側と他方側に振り分けて、それぞれの側に線端末32aの始端と終端とを交互に繰り替えし配列させて構成させておく。
或いは、各コイル32間に、溝状スリット9aが形成されたドーナツ状の絶縁板9を挟み込んでおき、コイルブロックを、各コイル32間の内周側から溝状スリット9aを通して外周側に引き出される線端末32aと、各コイル32間の外周側の線端末32aとを、それぞれ一方側と他方側に均等に振り分けて、それぞれの側で線端末32aの始端と終端が規則正しい並び順、たとえば、一方側が全て終端、他方側が全て始端の並び順となるように配列させて構成しておく。
一方、フレキシブルプリント基板35は、各端子部35bを、それぞれの配列側となる各線端末32a順に結線されるよう分配せしめ、該端子部35bの分配に基づいて配線35aによる所定の配線パターンを形成せしめて構成しておき、筒状ユニットは、フレキシブルプリント基板35を、一方側と他方側とに振り分けされた線端末32a間に配置させ、それぞれの配列側となる各線端末32aを対応する各端子部35bに結線すべく構成されている。
このため、予めドーナツ状に形成された単体の捲線コイル32を複数並設させてコイルブロックを形成するものでありながら、単体の捲線コイル32同士を、筒状軸31に各コイル32の線端末32aを振り分け配列させて嵌挿配設するだけの簡単な構成によって、コイルブロック全体の筒形に湾曲ゆがみを生じることなく、均等な並びをもって筒状軸31にしっかり配設することができるばかりか、この均等な並び状態が円弧面域に貼着されたプリント基板(フレキシブルプリント基板)35によって維持され、シャフト2内に設けられた棒状磁石との配列バランスを適正に保持することができる。しかも、プリント基板35をコイルブロックの円弧面に沿って貼着するだけで、それぞれの配列側に引き出された各線端末32aに対応する部位に、プリント基板35上に分配された端子部35bが位置決めセットされ、常にプリント基板35の上面側からその両側を覆うように順次に各線端末32aの結線作業を行えば良く、ハンダ付け作業が容易に行え、作業時間の短縮と作業性の簡易化がなされ、結線ミスを防止できると共に、プリント基板35は、丁度、その長手方向にコイル32の両側から周面に沿うように押さえつけられた線端末32aにより、オーバーラップ状態で抱え込み保持されることとなって、プリント基板35が作業中に不用意に剥がれてしまうことが防止され、軽量なフィルム状のフレキシブルプリント基板35であっても、充分に各コイル32相互の配設位置の位置ズレを規制する固定部材として採用することができる。
その結果、コイル数の増加に伴ってコイルブロックが長くなっても、筒状軸31やプリント基板35を任意長さに容易に設定できるので、コイル32の嵌挿作業や結線作業が煩雑となることが無く、作業工数の簡素化と部品点数の削減が図られ、前記したコイルブロック全体が適正な筒形状に維持されることと相俟って、線端末32aが一方に偏ることなくバランス配置され、筒状ユニット全体の厚みが均等化され、可動子3全体の軽量化とコンパクト化が実現されて、良好な推力をもって駆動することができ、更には、リード線や電線、コネクタ、コイル保持部材などの凹凸部材などが排除され、引き出された線端末32aも押さえつけられてスッキリとした外観の筒状ユニットとして可動子3を安価に製作することができ、その表面側となる外周全域を樹脂皮膜で被覆するなどの密封手段を適用して、筒状ユニット自体の防水化、防塵化などが容易に行えるようになる。なお、樹脂皮膜で被覆する際に、コイルブロック両側面のコイル内周端と筒状軸31の外周端との境界部分に樹脂皮膜の見切り溝としてリング状のV字溝を設けて、筒状軸31の内周に皮膜が及ばないようにすることが好ましい。
また、前記筒状軸31は、コイルブロックの両側に延出形成された余長部31aを有し、該両側余長部31aは、その外周域を、ケース体等の支持受け部に支持可能に構成してある。つまり、筒状軸31は、コイル数の増減などに対応してその全長を簡単に任意長さに変更設定でき、この両側余長部31aも任意幅に設定変更することが可能である。
このため、筒状ユニット自体に樹脂皮膜で被覆するなどの密封手段を適用する際に、両側余長部31aの外周を含めて被覆することができ、筒状軸31の内周に及んでしまうことを確実に防止でき、密封手段の適用が更に容易に行えるようになるばかりか、両側余長部31aをケース体33の両側支持受け部33a(33c)に支持させることで、ケース体33内に容易に内装することができ、ケース内装型可動子として構成することができる。
つまり、ケース体33内に可動子3を内装させるにあたり、従来では、コイルブロックの両端部をケース両側面部に支持受けする際、コイルブロックの内周からケース両側面に跨るL字状の軸受部材(支持部材)を介在させる構造が一般的に採用されていたが、シャフトとの外嵌隙間の確保は、この軸受部材に対して設定しなければならず、コイルブロックとシャフトとの外嵌隙間が軸受部材の厚さ分だけ大きくなり、ケーシングを含む可動子全体の総重量が重くなることと相俟って、励磁推力が低下してしまうという問題を生じる。しかしながら、その様な軸受部材を介在することなく、単に、筒状軸31の両側余長部31aの外周域をケース体33の両側支持受け部33a(33c)に支持面として支持させるだけで、筒状ユニット全体をそのままケース体内に収納でき、セット作業を容易に行うことができると共に、筒状軸31の内周部とシャフト2との外嵌隙間を何ら変更する必要が無く、適正な推力をもって駆動することができるばかりか、ケース体33が、樹脂一体型ケースや箱型ケースなど、使用するケースの幅や余長部31aへの支持面となる幅が異なるものであっても、それに対応して余長部31aの長さを任意に長短設定することができる。しかも、ケース体33内への密封も、筒状ユニット自体の外観全体を、コネクタなどの凹凸部材が排除され簡素化された平滑なものとでき、その表面側となる外周全域を樹脂皮膜で被覆するなどの密封手段を適用して、筒状ユニット自体の防水化、防塵化が容易に行えるようになり、ケース体33との密封を不要なものとし、或いは、筒状ユニット自体の密封によらず、ケース体33との間で密封をする際にも、筒状軸31の両側余長部31aの外周部と、フレキシブルプリント基板35に結線された外部引出線35c部分の2個所についてのみ密封手段の適用を行えば良く、各コイル32の線端末32aが結線されるフレキシブルプリント基板35を含めて、容易に筒状ユニットをケース体33内に密封収納でき、もって、両側余長部31aは、その外周域で支持面と密封面としての機能を併せ持つことができ、ケース体33内へのセットと密封手段を介した密封収納を容易に行い得て、作業工数の簡素化と部品点数の削減による総重量の軽量化を実現し、可動子3自体が防水性や防滴性の機能を兼ね備える安価なものとして提供することができる。
また、前記各コイル32は、その線端末32aとなる始端と終端とを、各コイル32毎に同方向または異方向に向けて、筒状軸31に嵌挿配設可能に構成されているため、一方の端子部35bの配列側で始端−終端−始端−終端−始端−終端(逆でも良い)の順に繰り返し配列する際に、各コイル32を筒状軸31に対する嵌挿向きが規制されることなく自由にセッティングすることができ、また、嵌挿後に置いても、各コイル32毎にその線端末32aとなる始端と終端とを同方向に向けたり、異方向に向けたりする配列方法も自由に行うことができる。
また、前記コイルブロックは、3相駆動のためのU相、V相、W相の各コイルを1組として2組以上の組数にて構成され、配線35aによる所定の配線パターンは、各相のコイル32同士を端子部35bを介してそれぞれ直列または並列に接続せしめたパターンによって形成されているので、予め、各コイル32の線端末32aをハンダ付け結線するために、それぞれの側に形成された各端子部35bの配列に基づいて、直列または並列の何れであってもスター結線による配線パターンをもって、各配線35aがクロスすることなくプリント基板35にプリントさせておくことができる。
したがって、プリント基板として、軽量なフィルム状のフレキシブルプリント基板35を採用することができ、該フレキシブルプリント基板35を、各コイル32の線端末32aと端子部35bとのハンダ付け結線の際に、各コイル32相互の配設位置の位置ズレを規制する固定部材に兼用すべく構成してあるので、フレキシブルプリント基板35をコイルユニットの外周面に沿わせて円弧状に貼付けすることができ、筒状軸31と共に各コイル32を保持することができるばかりか、従来のような板状のプリント基板やコイル保持部材などの部材を用いる必要が無くなり、構成の簡略化と部品点数の削減によりコスト低減を図られて、筒状ユニット全体の軽量化とコンパクト化がなされて、良好な推力をもって駆動することができ、スッキリとした外観の可動子3を安価に製作することができる。
本発明の実施形態に係るシャフト型リニアモータの斜視図である。 樹脂一体型ケースに内装した(A)は可動子の断面図、(B)は可動子の側面図である。 (A)はフレキシブルプリント基板の貼付け状態図、(B)は各コイルの結線図である。 絶縁板を介在した使用状態を示す斜視断面図である。 可動子のケース体成型用の金型を示す斜視図である。 ケース体成型用の金型内にコイルをセットした状態を示す断面図である。 箱型ケースに内装した可動子の断面図である。
1 シャフト型リニアモータ
2 シャフト
2a 棒状磁石
3 可動子
31 筒状軸
31a 余長部
32 コイル
32a コイルの線端末(始端または終端)
33 ケース体
33a 支持受け部
33b 密封補強部
331 収納ボックス
332 蓋部
33c 支持孔(支持受け部)
34 ナットプレート
34a ナット
35 フレキシブルプリント基板
35a 配線
35b 端子部
35c 外部引出線
4 基台
41 支持部
42 ガイドレール
43 走行台
431 ガイド片
5 金型
5a 内部空域
51 上型
51a 注入口
51b ボルト止め孔
52 下型
52a 凸部
53 円弧溝
54 配線引出し溝
6 芯棒
7 パッキンゴム
8 ビス
9 絶縁板
9a 溝状スリット

Claims (6)

  1. 複数の棒状磁石が直列状に配列されたシャフトにスライド自在に外嵌され、その内周部に備えるコイルの励磁によって直線的に駆動するよう構成されたリニアモータの可動子であって、
    該可動子は、前記シャフトに外嵌される筒状軸と、該筒状軸の胴部に、予めドーナツ状に巻線形成された複数のコイルを嵌挿配設せしめたコイルブロックと、該コイルブロックの外周面に沿わせて円弧状に貼着され、前記各コイルの線端末が結線される複数の端子部と所定の配線パターンが形成されたプリント基板とで、全体が筒型形状に形成された筒状ユニットに構成し、
    前記コイルブロックは、各コイル間の内周側からコイル側面を通って外周側に引き出しされる線端末を、順次各コイル毎に、それぞれ一方側と他方側に振り分けて、それぞれの側に線端末の始端と終端とを交互に繰り替えし配列させて構成する一方、
    前記プリント基板は、前記各端子部を、それぞれの配列側となる各線端末順に結線されるよう分配せしめ、該端子部の分配に基づいて前記所定の配線パターンを形成せしめて構成し、
    前記筒状ユニットは、前記プリント基板を、前記一方側と他方側とに振り分けされた線端末間に配置させ、それぞれの配列側となる各線端末を対応する前記各端子部に結線すべく構成してあることを特徴とするリニアモータの可動子。
  2. 複数の棒状磁石が直列状に配列されたシャフトにスライド自在に外嵌され、その内周部に備えるコイルの励磁によって直線的に駆動するよう構成されたリニアモータの可動子であって、
    該可動子は、前記シャフトに外嵌される筒状軸と、該筒状軸の胴部に、予めドーナツ状に巻線形成された複数のコイルと該コイル間に介在される絶縁板とを嵌挿配設せしめたコイルブロックと、該コイルブロックの外周面に沿わせて円弧状に貼着され、前記各コイルの線端末が結線される複数の端子部と所定の配線パターンが形成されたプリント基板とで、全体が筒型形状に形成された筒状ユニットに構成し、
    前記コイルブロックは、各コイル間の内周側から前記絶縁板に形成された溝状スリットを通して外周側に引き出される線端末と、各コイル間の外周側の線端末とを、それぞれ一方側と他方側に均等に振り分けて、それぞれの側で線端末の始端と終端が規則正しい並び順となるよう配列させて構成する一方、
    前記プリント基板は、前記各端子部を、それぞれの配列側となる各線端末順に結線されるよう分配せしめ、該端子部の分配に基づいて前記所定の配線パターンを形成せしめて構成し、
    前記筒状ユニットは、前記プリント基板を、前記一方側と他方側とに振り分けされた線端末間に配置させ、それぞれの配列側となる各線端末を対応する前記各端子部に結線すべく構成してあることを特徴とするリニアモータの可動子。
  3. 請求項1または2において、前記筒状軸は、前記コイルブロックの両側に延出形成された余長部を有し、該両側余長部は、その外周域を、ケース体等の支持受け部に支持可能に構成してあることを特徴とするリニアモータの可動子。
  4. 請求項1乃至3の何れかにおいて、前記各コイルは、その線端末となる始端と終端とを、各コイル毎に同方向または異方向に向けて、前記筒状軸に嵌挿配設可能に構成されていることを特徴とするリニアモータの可動子。
  5. 請求項1乃至4の何れかにおいて、前記コイルブロックは、3相駆動のためのU相、V相、W相の各コイルを1組として2組以上の組数にて構成され、前記所定の配線パターンは、各相のコイル同士を前記端子部を介してそれぞれ直列または並列に接続せしめたパターンによって形成されていることを特徴とするリニアモータの可動子。
  6. 請求項1乃至5の何れかにおいて、前記プリント基板を、フレキシブルプリント基板で構成し、該フレキシブルプリント基板は、前記各コイルの線端末と前記端子部との結線の際に、前記各コイル相互の配設位置の位置ズレを規制する固定部材に兼用すべく構成してあることを特徴とするリニアモータの可動子。
JP2009140389A 2009-06-11 2009-06-11 リニアモータの可動子 Active JP5391851B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009140389A JP5391851B2 (ja) 2009-06-11 2009-06-11 リニアモータの可動子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009140389A JP5391851B2 (ja) 2009-06-11 2009-06-11 リニアモータの可動子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010288374A JP2010288374A (ja) 2010-12-24
JP5391851B2 true JP5391851B2 (ja) 2014-01-15

Family

ID=43543656

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009140389A Active JP5391851B2 (ja) 2009-06-11 2009-06-11 リニアモータの可動子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5391851B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6989846B2 (ja) * 2017-12-22 2022-01-12 日本パルスモーター株式会社 リニアモータの可動子、およびその製造方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11225468A (ja) * 1998-02-05 1999-08-17 Minolta Co Ltd シャフト型リニアモータ
JP4096490B2 (ja) * 2000-03-17 2008-06-04 松下電工株式会社 リニアモータ
JP2006227062A (ja) * 2005-02-15 2006-08-31 Tamron Co Ltd 進退動駆動装置
JP5276299B2 (ja) * 2007-10-19 2013-08-28 日本トムソン株式会社 シャフト形リニアモータを内蔵した実装ヘッド

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010288374A (ja) 2010-12-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101883857B1 (ko) 회전 전기 기계 스테이터
US8390153B2 (en) Linear motor and method of manufacturing the same
EP2182614B1 (en) Wiring component for motor coil
JP5505077B2 (ja) 固定子製造方法
JP2006034094A (ja) ステータスロットの絶縁装置
JP6139723B1 (ja) 回転電機、及びその製造方法
US9054570B2 (en) Stator assembly for motor having hall sensor part fixed to end of tooth of stator
JP2009213311A (ja) 回転電機の固定子用ボビンとその製造方法
CN108370176B (zh) 定子、定子的制造方法、电动机及空调装置
JP5652639B2 (ja) リニアモータの可動子
US5268604A (en) Armature of a small motor employing an insulating holder having a plurality of sections
CN1666401A (zh) 改进的分段定子电机的互连方法
CN110896681A (zh) 电机的定子结构、定子组装结构和电机
JP2009077534A (ja) 回転電機の固定子及びその製造方法
US6622369B1 (en) Method for assembling an armature of a moving coil type linear motor
JP5391851B2 (ja) リニアモータの可動子
JP4327298B2 (ja) リニアモーター用駆動コイル
JP5369871B2 (ja) リニアモータの可動子、およびその製造方法
JP5467476B2 (ja) リニアモータの可動子
JP2010259259A (ja) リニアモータの可動子、およびその製造方法
JP3666218B2 (ja) 空心コイルを備えるリニアモータ
JP2006325309A (ja) コイルおよびその成形方法とモータ
JP5755890B2 (ja) リニアモータ及びその製造方法
JP5311250B2 (ja) リニアモータの可動子、およびその製造方法
JP2005130580A (ja) 回転電機の固定子

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120604

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130830

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130902

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130930

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5391851

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250