JP5391116B2 - 枕体付き波付け管体 - Google Patents

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本発明は、ケーブル等の保護管として使用され、敷設時に保護管同士を安定して併設することが容易な枕体付き管体に関する。
従来、ケーブル等の保護管が複数積み重ねて併設される場合がある。このような場合に、単純な円断面形状の保護管同士を積み重ねると、保護管同士がうまく積みあがらず、また、積み上げられた保護管が崩れるなどの問題がある。
これに対し、ケーブル保護管の外周に枕体を形成した保護管が使用される場合がある。保護管の周囲に、例えば矩形断面形状の枕体を設けることで、枕体同士を当接して複数の保護管を積み重ねることができる。枕体は平坦部を有するため、保護管同士を積み上げても崩れにくく、また、複数の保護管を束ねて固定することも容易である。
しかし、通常、このような管体は、連続ブロー成型によって成形されるが、円断面と方形断面の筒部を連続して形成すると、中心から遠くなる方形断面筒部の角部近傍の肉厚が薄くなるという問題がある。このため、角部近傍の耐強度等が低下する。
このような、外周に矩形断面形状を有し、肉厚変化の影響を考慮した保護管としては、例えば、断面略方形の筒部と断面略円形の筒部とが軸方向において交互に形成される合成樹脂管体がある(特許文献1、特許文献2)。
特開平10−325490号公報 特開2002−361722号公報
しかし、特許文献1、特許文献2ともに、樹脂管体同士を積み重ねると、方形断面の筒部同士がうまく当接せず、断面方形の筒部が互いに嵌り合うおそれがある。
図7は、このような従来の樹脂管体同士を積み重ねた状態を示す概念図である。保護管20の外周には、断面方形の枕体21が形成される。枕体21は幅(保護管20の軸方向長さ)がSであり、枕体同士の間隔がTである。このようなT>Sの場合には、図7に示すように、枕体21が隣接する保護管の枕体21の間に互いに嵌り込む。したがって、保護管20を積み重ねた際に、保護管が崩れる恐れがある。また、敷設時に一方の保護管20の軸方向位置を修正しようとしても、保護管同士が引っ掛かり、保護管の位置合わせを行うことが困難である。
また、特許文献1の管体は、前述した方形断面角部における薄肉化を防ぐため、円断面部において肉厚を予め厚くするものである。図8は、このような保護管30の断面を示す図である。保護管30は、円断面筒部における断面において、管体33の一部に厚肉部35が形成される。厚肉部35は、枕体31の角部に対応する管体33の4か所に形成される。
しかし、厚肉部を形成すると、その部位が、管体内面に突出した突起となるため、ケーブル挿通時にケーブルが厚肉部に引っ掛かる恐れがある。
また、特許文献2では、図8の厚肉部に対応する位置のみをMFR(メルトマスフローレイト)の異なる樹脂で成形するものであるが、このように管体を部分的に異種材料で形成するためには、複数の押し出し機が必要であるなど、設備的にも大掛かりとなり、より簡易な方法が望まれている。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、敷設作業性に優れ、積み重ねが容易であり、製造性に優れる枕体付き管体を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するため第1の発明は、管体の軸方向に山部と谷部が交互に形成された断面が略円形状の波付け管体の軸方向の一部に枕体が一体で形成され、前記枕体の断面は、四隅に切欠き部を有する略矩形形状であり、前記枕体の断面において、前記枕体の全幅をAとし、前記枕体の前記切欠き部を除く平坦部の幅をBとし、前記管体の前記谷部の外周面から前記枕体の外面までの前記管体の径方向における最小長さをCとし、前記管体の前記谷部の外周面から前記枕体の外面までの前記管体の径方向における最大長さをDとした場合に、Aは前記管体の山部の外径に略一致し、B≧0.5AかつD≦2.5Cであり、D部/C部の肉厚分布比が、0.70以上であることを特徴とする枕体付き波付け管体である。
上記A、B、C、Dの関係が、0.8A≧B≧0.6A、かつ2.0C≦D≦2.5Cを満たし、D部/C部の肉厚分布比が、0.70以上0.75以下であることを特徴とする枕体付き波付け管体である。
前記管体は、軸方向に山部と谷部とが交互に形成される波付管であり、前記管体の軸方向における前記枕体の長さは、前記管体の軸方向における前記谷部の幅よりも長いことが望ましい。
前記枕体は、前記管体の軸方向に複数併設され、前記管体の軸方向における前記枕体の長さは、併設された隣接する枕体同士の間隔よりも長いことが望ましい。
本発明によれば、略矩形断面の枕体の四隅に切り欠き部を有し、管体の外周面から前記枕体外面までの最小長さをC、管体の半径方向の延長線上における管体の外周面から枕体の外面までの最大長さをDとした場合に、D≦2.5Cであるため、枕体の角部近傍の肉厚減少による影響を最低限に抑えることができる。
また、枕体の全幅(切欠き部がないとした場合の全幅)をAとし、枕体の切欠き部を除く平坦部の幅をBとした場合に、B≧0.5Aであるため、枕体同士を複数併設した場合にも、枕体が切欠き部により形成される窪みに落ち込むことがなく、保護管が崩れることがない。
また、枕体付き管体の円断面部(管体)の内周面には突起が形成されないため、ケーブルを挿通する際に、ケーブルの端部が内部の突起に引っ掛かることがない。したがって、ケーブルの挿通性に優れる。
また、管体が山部と谷部とを交互に有する波付き管であれば、可撓性に優れる。また、波付き管である場合において、山部における外径と枕体の全幅Aが略一致すれば、すなわち、断面において、管体が枕体の略内接円となれば、複数の管体の枕体同士を積み上げた際に、管体の外周面同士が略接触する。このため、極めて高い敷設効率を得ることができる
また、波付き管である場合において、管体の軸方向における枕体の長さが、谷部の幅よりも長ければ、管体同士を積み上げた際に、枕体が谷部に嵌り込むことがない。
また、枕体が管体の軸方向に複数併設される場合において、管体の軸方向における枕体の長さが、併設された保護管のそれぞれの枕体同士の間隔よりも長ければ、管体同士を積み上げた際に、枕体が互いの枕体同士の間に嵌り込むことがない。
本発明によれば、敷設作業性に優れ、積み重ねが容易であり、製造性に優れる枕体付き管体を提供することができる。
保護管1を示す図であり、(a)は正面図、(b)は枕体3近傍の拡大図。 保護管1の断面図。 保護管1を積み重ねた状態を示す図。 保護管1の正面図。 本発明に対する参考例である保護管1aの正面図。 保護管1bの正面図。 従来の保護管20を積み上げた状態を示す図。 従来の保護管30を示す断面図。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。図1は、保護管1を示す図であり、図1(a)は保護管1の正面図、図1(b)は枕体3近傍の拡大図である。保護管1は、樹脂製の管体である。保護管1は、ポリオレフィン系樹脂を主成分とし、必要に応じて難燃材、カーボンブラック等が配合される。ポリオレフィン系樹脂としては、例えば高密度ポリエチレンが使用できる。
図1(b)に示すように、保護管1の外周部には、保護管1の軸方向に山部5と谷部7が交互に形成される。すなわち、保護管1は、略円断面形状の波付き管体である。保護管1の外面には、保護管1の軸方向に所定の間隔をあけて枕体3が形成される。なお、保護管1は、肉厚が均等のパリソンを押出し、割り型を合わせた金型内で内圧をかけて(または外方を負圧として)膨らませ、金型形状に対応した外形を形成する、いわゆる連続ブロー成型により一体で成形される。
図2は、保護管1の断面を示す図である。図2(a)に示すように、枕体3は、切欠き部11を四隅に有する略矩形断面形状(略矩形断面形状に対し、四隅が切り取られた形状)である。枕体3の中心と保護管1の中心部とは略一致する。なお、切欠き部11は、枕体3の四隅それぞれにおいて略同一形状で形成される。図1(a)の例では、切欠き部11は、枕体3のそれぞれの四隅において交わる二辺に対し、それぞれ略45°の角度で直線状に切り取られた形状である。
枕体3の全幅(切欠き部11を除く部位における、枕体3の任意の辺に平行な方向における最大幅)をAとし、枕体3の平坦部の幅(枕体3の任意の辺における切欠き部11を除く長さ)をBとすると、B≧0.5Aの関係を満たす。すなわち、平坦部Bの長さは、切欠き部11の対応する方向の長さ(A−B)よりも長い。
また、枕体3の全幅Aと、保護管1の山部5における外径とは略一致する。したがって、断面図において、山部5(図中点線)は、枕体3の内接円となる。
また、保護管1の中心である保護管中心9から保護管1の半径方向に延伸した任意の線上において、谷部7の外周から枕体3の外周までの距離が最も小さくなる長さをCとし、同様に最も長くなる長さをDとすると、D≦2.5Cの関係を満たす。すなわち、保護管中心9を基準として、谷部7の外周面から枕体3の外周まで最も近い部位と最も遠い部位の長さが上記式を満足すれば、パリソンをブロー成型した際に肉厚分布が所定値以下となる。
このため、例えば、谷部7表面から最も遠くなる点(長さDとなる方向における、中心からの基準線(半径方向直線)と枕体3との交点近傍)の樹脂肉厚を確保することができ、これにより保護管の耐摩耗性、耐荷重等を確保することができる。なお、図2(a)に示す例では、保護管1の長さCとなる方向は、保護管中心9から平坦部13の中心へ向けて形成される基準線上の距離となる。また、保護管1の長さDとなる方向は、保護管中心9から切り欠き部11と平坦部13との境界部に向けた基準線上の距離となる。なお、長さDとなる方向における、中心からの基準線(径方向直線)と枕体3との交点近傍(以下D部)における肉厚と、長さCとなる方向における、中心からの基準線(径方向直線)と枕体3との交点近傍(以下C部)における肉厚との比を、D部/C部肉厚分布比と称する。
これに対し、長さCに対応する保護管中心9からの基準線に対して、45°の方向(切欠き部11の中心方向)に対する基準線上での、谷部7外面から枕体3の外面までの長さをD’とする。この場合、図2(a)の例では、D>D’となる。すなわち、D’に対応する部位はDに対応する部位よりも中心に近い。このため、図2(a)の例では、切欠き部11の中心部の肉厚は、切欠き部11と平坦部13との境界部の肉厚よりも厚くなる。
図2(b)は、枕体3の形状の他の実施形態を示す図である。切欠き部11は、前述したように、枕体3の四隅を直線的に切り取るような形状であってもよく、または、図2(b)に示すように、切欠き部11において、枕体3が外方に湾曲するようにRを形成してもよい。なお、図2(b)においては、平坦部13と切り欠き部11との境界を明確に示しているが、平坦部13と切り欠き部11との境界をなだらかに円弧上に接続して切り欠き部11を形成してもよい。
切欠き部11と平坦部13との境界をできるだけなだらかにすることで、応力の集中を避けることができ、保護管1を敷設する際に、角部(平坦部13と切り欠き部11の境界)が地面等との接触により摩耗等することを抑制することができる。
この場合であっても、図2(b)に示すように、AおよびBの関係は図2(a)の場合と同様である。また、Cの位置(長さ)も、図2(a)と同様になる。
一方、長さD’は、切欠き部11の形状により異なる場合がある。すなわち、前述したD’とDとの関係が、D’>Dとなる場合がある。この場合には、切欠き部11の中心部が、最も保護管中心9から遠くなるため、肉厚が薄くなる。このため、切欠き部11の効果が小さい。したがって、切欠き部11を図2(b)に示したように円弧状とした場合でも、D≧D’となるように切り欠き部の形状を設計することが望ましい。
次に、保護管1を積み重ねた状態について説明する。図3は保護管1が積み重ねられた状態を示す断面図である。保護管1を複数敷設する際には、横方向及び縦方向に保護管1を併設する必要がある。この際、保護管1の枕体3同士を当接させることで、保護管1を安定して積み重ねることができる。
この際、前述したように、B≧0.5Aであるため、平坦部13が切欠き部11により形成される隙間(図中下方に併設された保護管1の、それぞれの切り欠き部11が合わさって生じる隙間)に嵌り込むことがない。したがって、安定して保護管1を積み重ねることができる。
すなわち、保護管1の肉厚を考慮すれば、できるだけ保護管9の中心に近い方が望ましいため(各部において中心からの距離の差が小さい方が望ましいため)、切欠き部11を大きくする方が望ましいが、積み重ねた際の安定性を考慮すれば、B≧0.5Aを満足するように設計される必要があり、切欠き部11を小さくする方が望ましい。したがって、肉厚分布と安定性を両立するためには、D≦2.5CおよびB≧0.5Aの両者を満たす必要がある。
図4は、保護管1の枕体3近傍における正面図である。枕体3の幅(保護管1の軸方向に対する長さ)をEとし、谷部7の幅(山部5の間隔)をFとすると、E>Fの関係となる。このようにすることで、複数の保護管1を積み重ねた際に、枕体3が谷部7に嵌ることがない。このため、保護管1を安定して積み上げることができ、一部の保護管1を軸方向に移動させる場合にも、枕体3が、他の保護管1の谷部7に引っ掛かることがない。
なお、外周に山部5と谷部7とを有する保護管について説明したが、本発明はこれに限られない。図5は、本発明に対する参考例である保護管1aを示す正面図である。図5に示すように、山部5、谷部7の区別を有さない保護管1aを用いることもできる。この場合、枕体3が所定の間隔で形成される。
この場合、枕体3の幅をEとして、枕体3同士の隙間をGとすると、E>Gの関係を満たすことが望ましい。このようにすることで、枕体3が枕体3同士の隙間に嵌ることがない。このため、保護管1aを安定して積み重ねることができる。また、枕体3が枕体で形成される隙間に引っ掛かることがない。なお、管体が波付き管ではない場合には、保護管の可撓性を考慮して、円断面部の外径を枕体3の全幅Aよりも小さくすることが望ましい。
また、山部5と谷部7とが形成され、さらに枕体3を隣り合うように形成することもできる。図6は保護管1bを示す正面図である。保護管1bは、保護管1と同様に、山部5と谷部7とが外周に繰り返し形成される。また、所定の間隔をあけて、枕体3が複数隣り合うように設けられる。
ここで、枕体3の幅をEとし、谷部7の幅をFとし、枕体同士の隙間をGとすると、E>F、かつ、E>Gであることが望ましい。このようにすることで、枕体3が谷部7や枕体3同士の隙間に嵌ることがない。
以上説明したように、本発明の保護管1等によれば、敷設作業および積み重ねが容易であり、製造性に優れる枕体付き管体を提供することができる。特に、枕体3の形状を適正化することで、保護管1等を積み重ねた際に、枕体3が他の保護管に嵌り込んだり、引っ掛かったりすることがない。また、枕体3の角部における肉厚減少を抑制できるため、強度等に優れる保護管を得ることができる。
次に、保護管の形状を変化させて、肉厚分布等を評価した。保護管としては、図1および図2(a)に示す保護管1の形態を有するものを用いた。すなわち、切欠き部が、各辺に対して45度の角度で直線状に形成されたものである。保護管は、内径が80mmであり、谷部における肉厚は2.5mmとした。図4のE寸法は30mmとした。材料としては、メルトマスフローレイト(MFR)が0.05g/10min(JIS K7210 温度190℃、荷重2.16kgf)の高密度ポリエチレンを用いた。なお、全ての保護管は、金型形状(枕体の切欠き部サイズ)の異なる金型を用いて、同一条件のブロー成型により製造したものである。結果を表1に示す。
Figure 0005391116
表1のA〜Dの寸法(mm)は、図2(a)に示したものである。それぞれの保護管は、枕体の全幅および波付き管の大きさはすべて同一であり、切欠き部の大きさのみが異なるものである。なお、D部/C部肉厚分布比とは、Dに対応する部位(図2(a)において平坦部13と切り欠き部11の境界近傍での枕体3の肉厚)の8点の平均肉厚を、Cに対応する部位(図2(a)において平坦部13中央近傍での枕体3の肉厚)の8点の平均肉厚で除した比である。
実施例1、実施例2は、B/Aの値が0.5以上である。このため、図3に示すように、当該保護管1を積み重ねた際に、枕体が切欠き部により形成される隙間に嵌ることがない。
また、実施例1、実施例2は、D/Cの値が、2.5以下である。D/C比が2.5以下の場合には、D部/C部肉厚分布比が0.70以上となる。すなわち、最厚部と最薄部との肉厚比として0.70以上を確保することができる。D部/C部肉厚分布比が0.70以上であれば、最薄部が薄くなりすぎることによる、最薄部の耐荷重、耐摩耗性、耐衝撃性等の低下を最低限に抑えることができる。
これに対し、比較例1は、D部/C部肉厚分布比は十分であるが、B/Aの値が0.5未満となっている。このため、比較例1の保護管を積み重ねると、枕体が切り欠き部により形成される隙間に嵌り込み、保護管の安定性が悪くなるという問題がある。
また、比較例2は、B/Aの値が0.9と高く、保護管を積み重ねた際の安定性には優れるが、D部/C部肉厚分布比が0.66と低く、管の強度等が劣る結果となった。なお、切欠きを小さくすれば、B/Aは大きくなるが、D部/C部肉厚分布比が小さくなり、一方、切欠きを大きくすれば、D部/C部肉厚分布比は大きくなるが、B/Aが小さくなる。このため、本発明によれば、B/AおよびD部/C部肉厚分布比の双方に優れるため、それぞれの効果を両立することができる。
また、本発明に対する参考例として、図5に示す保護管1aの形態を有する枕体つき保護管を用いた。保護管は、内径が80mmであり、谷部における肉厚は2.5mmとし図2(a)の場合と同一とした。図5のE寸法は25mmとした。材料としては、実施例1と同じものを用い、製造方法も同じとした。
Figure 0005391116
表2は、本発明に対する参考例である図5の枕体付き可撓管のA〜Dの寸法(mm)を示す。図2(a)と図5では、枕体と枕体に隣接する管体の断面形状は両者とも同一であるため、A〜Dの寸法は、表1の場合と同一である。しかしながら、図4と図5では、枕体部分の幅であるE寸法が30mmと25mmで異なっており、管中心から枕体部の外周までの距離は管体外周までの距離よりも大きく、枕体部が外側に位置するため、枕体長さであるE部幅が短い図5が図4の場合に比べて、D部/C部肉厚比率は僅かに大きい結果となった。
以上、添付図を参照しながら、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施の形態に左右されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1、1a、1b………保護管
3………枕体
5………山部
7………谷部
9………保護管中心
11………切り欠き部
13………平坦部
20、30………保護管
21………枕体
31………管体
33………枕体
35………厚肉部

Claims (4)

  1. 管体の軸方向に山部と谷部が交互に形成された断面が略円形状の波付け管体の軸方向の一部に枕体が一体で形成され、前記枕体の断面は、四隅に切欠き部を有する略矩形形状であり、前記枕体の断面において、前記枕体の全幅をAとし、前記枕体の前記切欠き部を除く平坦部の幅をBとし、前記管体の前記谷部の外周面から前記枕体の外面までの前記管体の径方向における最小長さをCとし、前記管体の前記谷部の外周面から前記枕体の外面までの前記管体の径方向における最大長さをDとした場合に、Aは前記管体の山部の外径に略一致し、B≧0.5AかつD≦2.5Cであり、D部/C部の肉厚分布比が、0.70以上であることを特徴とする枕体付き波付け管体。
  2. 上記A、B、C、Dの関係が、0.8A≧B≧0.6A、かつ2.0C≦D≦2.5Cを満たし、D部/C部の肉厚分布比が、0.70以上0.75以下であることを特徴とする請求項1記載の枕体付き波付け管体。
  3. 前記管体の軸方向における前記枕体の長さは、前記管体の軸方向における前記谷部の幅よりも長いことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の枕体付き波付け管体。
  4. 前記枕体は、前記管体の軸方向に複数併設され、前記管体の軸方向における前記枕体の長さは、併設された隣接する枕体同士の間隔よりも長いことを特徴とする請求項1から請求項のいずれかに記載の枕体付き波付け管体。
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